北朝鮮情勢が緊迫してきている。
米国国防長官の発言を見てみよう。29日産経新聞は次のように報じている。
「ヘーゲル米国防長官は28日、国防総省で記者会見し、北朝鮮の「挑発的な行動と好戦的な言葉が危険を高めている」と指摘、「最悪のシナリオ」を想定して、金正恩体制の言動を「真剣にとらえる必要がある」と述べた。」
北朝鮮側の言い分を見てみよう。26日ロイターは次のように報じている。
「 国営の朝鮮中央テレビが伝えたところでは、同国外務省は安保理に「米国と韓国が核戦争を挑発する動きを見せていることから、朝鮮半島は現在、一触即発の核戦争状態にある」と公式に通達したという。
北朝鮮はこれより先に、同国軍の戦略ロケット部隊や砲兵部隊が米本土、ハワイ、グアムの米軍基地を標的に戦闘態勢に入ったと警告していた。
韓国と米国は4月末までの予定で合同軍事演習を実施中。両国は防衛訓練だと強調しているが、北朝鮮は米国が
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我が国は、拉致問題に拘り過ぎて、大局的観点で外交戦略や
安全保障を考えることができていないように思います。
拉致問題に熱心な政治家は多くいますが、彼らはまったく
解決する気はなく、馬鹿の一つ覚えに「拉致被害者を帰せ」
「制裁せよ」を連呼する、スピーカー外交を展開するだけ。
優先順位を間違ってはいけない。
まずは対話の門を開かなければ、解決などできません。
私が小泉元総理の政策で、唯一評価できるのは、対北外交です。
少なくとも、5人を帰国させるという実績を残しています。
日本は、中国と共同して、改革開放を助けてやる方向に進むべき
だったのではないでしょうか。
北朝鮮にも、張成沢のようなリベラル派(経済派)がいるの
ですから、彼らと手をとって、北朝鮮が間違った方向に進む
ことを回避する選択肢はあったはずです。
中国が改革に成功した一因には、軍人にどんどん副業を進め、
経済派に転向させていった過程もあります。
欧米が、「人権だ、民主化だ」と騒いで、制裁や威嚇をするほど、
その国の民主化や経済開放が遅れているケースが多い。
北朝鮮が核武装に走ったのも、米国の「悪の枢軸発言」と
イラク戦争が原因です。
北の指導部は、「核を持たなかったから侵略された」と判断した。
結局、今の状態も、李明博時代からの負の遺産で、
過剰に頻繁に行われてきた米韓合同軍事演習が事態を悪化させ、
負のスパイラルに陥っているわけです。
3月は、「キーリザルヴ」、「ファウル・イーグル」
8月は、「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」
いい加減にしろ、と言いたい。
軍部の発言力を増大させ、経済開放を遅らせているだけです。
韓国国内では、米韓軍事演習に反対するデモも行われている。
もし、中国海軍が、房総半島の目と鼻の先で、軍事演習を
年に数回も実施していたら、いったい我々はどう思います。
これと同じ立場に立って、考えなければならない。
日本は、ここで舵取りを誤ると最悪の結果になることも想定して、
対北外交の転換を検討すべきではないでしょうか。
北朝鮮の内部情勢が不明瞭すぎて周辺情報から推察するよりほかないとは、米国の、さらに限定されたチャンネルしかない国は本当に身動きが取れない。こんなことを続けていると独立して中ロ印韓との均衡外交など夢物語だ。
90年代なかばに北朝鮮が核開発をすすめようとしはじめていたときに、米国はごく短期間に一気に完璧に北朝鮮を殲滅するべきでしたね。韓国側に多少の人的犠牲は出たでしょうが、その後の韓国は国内植民地を得て大発展したでしょうし、日本にとっても拉致問題が解決し、韓国に経済協力もでき、日韓関係も進展したことでしょう。
決められなかった米日韓の政治家の罪だとおもいます。
昨日のBSNHKニュースでは米韓軍事演習が終了すれば、北朝鮮の挑発は治まると発言。この真意は?