多くの日本人は先の戦争の終わった日を8月15日と思っている。8月15日は日本が
ポツダム宣言を受け入れることを伝えただけであって、戦争は公式に終わっていない。
戦争が終わったのは日本がミズリー号の上で、降伏文書に署名した9月2日である。
それは、日本が戦った連合国指導者の発言をみればよい。
米国のトルーマン大統領は、9月2日の降伏調印式の直後、その日を「対日戦争勝利の日」と宣言したし、英国のチャーチル首相は「本日、日本は降伏した。最後の敵はついに屈服したのである」と述べた。
重要な点は、日本はこの降伏文書で何を約束したかである。文書では「日本はポツダム宣言実施のため、連合国総司令官に要求されたすべての命令を出し、行動をとることを約束する」と記されている。
日本政府は「連合国総司令官からの要求にすべて従う」ことを約束したのだ。
日本は1951年9月
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日本政府が受諾したポツダム宣言には「日本国の主権は本州、北海道、九州および四国ならびに我等の決定する諸小島に限定する」と明記してある。ロシアの首相が択捉島に行ったと言って抗議した外務官僚たちも、ポツダム宣言を読んでいないのだろうか。
歴史の流れは孫崎先生のご指摘の通りですね。
本日、アイリス・チャンの「THE RAPE OF NANKING」を読みながら、中国の戦勝記念日のパレードを見て居て、私は次のような感慨を抱きました。
日本は戦前の中国で破壊、略奪、人格破壊、虐殺をし尽くしたが、原子爆弾二個の爆発で中国でのことをすっかり忘れてしまった。そしてすぐに冷戦に入りその忘却は完全なものになってしまった。狂気の沙汰だが、中国人にそのことを指摘されると逆切れするようになっている。
そして今、ネオコンが誕生し、シオニズムが大手を振るい、ネオナチはポーランド、ウクライナで活発である。そして泣く子も黙る安倍氏の登場。ネオコンもシオニズムもネオナチも好戦性、侵略性共に往時のファシズム、ナチズム、ミリタイズムに比べて優るとも劣らない。安倍氏はこの世界の極右のムードに乗って流され浮かれていくのではないかと私は危惧するわけです。日本はあの冷戦下で大陸/半島にまともに詫びる機会を喪失しました。今また、ネオコン・シオニズムの世界支配の運動に加担しようとしています。日本は又大陸/半島に詫びる機会を喪失するのでしょうか。
そのようになったら、日本は終わりです。私たちの手で邪悪な「運動」への加担を阻止する。そして東アジアの平和に寄与する。それが私たちの当面の課題ではないでしょうか。