北朝鮮がソニー映画脅迫へは当然の事実としてオバマ大統領も対抗措置をとると発言してきている。しかし、本当に北朝鮮が全面的に関与したかについて、米英の代表的新聞2紙が疑問の報道を行っている。
1:英国ガーディアン紙「FBIはソニー映画ハッキングへの関与に疑問(FBI doubts North Korea link to Sony Pictures hack)
・FBIはソニー映画のコンピューターにハッキングし、データとフイルムを漏洩させた事件を調べている。
・FBI幹部はハッキングと北朝鮮の間のリンクを確認できなかったと述べた。
・FBIサイバー部局副部長Joe Demarest,は“現時点で北朝鮮を示すものはない、漏洩は本来防ぎ得た者である”と述べた。
・北朝鮮は報復の警告はしているがハッキングの関与は否定している。
・ソニー子会社は過去数十のサイバー攻撃を受け、これ等が成功している
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ガーデイアン紙とNYTの報道は西側のメデイアとしては勇気ある行為です。西側のメデイアは昨年は米国の対外政策、特にウクライナ関連では米政府側に立脚してプーチン人格破壊を中心にプロパガンダにフルスイングで努めてきた結果、反省の機運が盛り上がったのでしょうか。
私の調べた範囲ですから限界があるんですが、米国はサハリのライオン宜しく獲物を常に探して食い殺し食べることを国是としているみたいなんです。そしてターゲットを決めたら、庶民に分かり易い口実を設けてヒットする。その口実は殆どの場合嘘です。今回は北朝鮮がターゲットになった。北朝鮮にしたらたまったもんじゃない。それに、件の映画のプロダクションには米政府関係者が関与していることも専門家には常識になっているのですから。
それはそうとして、米国はそういうマフィアまがいの戦術を西側のメデイアを宣伝屋として使い、平気で実行する。そういう米国と日本が集団自衛を行うことはパートナーとなる相手の本質が分からないほど日本が狂ってしまっているのか、或いは日本の政界の主流が米国の脅しと恫喝に屈服してしまっているのか、どちらかであることだけは間違いないと私は確信しています。
映画評論家の町山さんが述べておられるように、一度このソニーの映画を見てください。これで大騒ぎするほうが馬鹿です。とてもまともに興行しても客が入らないのをSony側が話題作りで北朝鮮の関与を述べているだけでしょう。この映画の前からSonyはハッキングに合っています。それは北朝鮮とは全く関係りません。 孫崎さんがこの件について述べられるのも憚られても良い話題です。
オバマがこの件についてコメントしたというのが驚きでした。少しマシな大統領かと思っていましたが、実質操り人形でしたね。軍産複合体の力は偉大です。この映画の前からSonyはハッキングに合っているというのは本当でしょうね。そういうことをして楽しむ連中はわんさかいるでしょうから。そういう連中に動じないことと、そういうことをしない人間を選ぶことが大切ですね。