福田 恆存(1912年- 1994年)は、日本の評論家、翻訳家、劇作家、演出家。平和論への批判を早くから行った右派系の文化人。産経新聞の論壇誌「正論」は、福田と田中美知太郎、小林秀雄等の提唱によって創刊。文藝春秋社の「文藝春秋」、「諸君」、自由社の「自由」などの保守派雑誌への寄稿でも知られた。
彼の言葉が佐藤松男著『滅びゆく日本へ』で取りまとめられた。
その内の安全保障に関する部分を紹介する。
今日の安倍支持者と福田 恆存氏のような「保守」との違いは、安倍支持者は「保守」の顔をして米国隷属を説き、福田恆存氏のような「保守」は対米隷属からの解放を説く。
・親米派と反米派に両者共通の基盤がある。
どんなことがあっても日本を見捨てないという希望的観測からくる安心感であり、反米的進歩からみれば、アメリカは自己の国益保持のためにはどんなことがあっても日本を手放さないという絶対
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リベラルを標榜する人たちは、日米同盟、日米安保を憲法より下でなく、上に見ているのではないか。
安保世代から見ると、右派だけでなく、左派も当然のことながら、当時安保は日本の自由を奪うものであり、反対する人が多かった。戦争に負けたからといっても、心までいじけさせることはなく、反骨精神がみなぎっていた。リベラルを標榜する人に言いたい。憲法が何故こんなにズタズタにされているかと言えば、すべて、日米同盟日米安保に起因するのです。憲法にごまかされてはならないということです。だからといって、憲法はどうでもよいということでなく、憲法を守ろうとするならば、日米同盟日米安保の不平等性に目を向けろ、沖縄の人たちを真剣に直視しろと言いたい。
「安保はアメリカに手込めにされたようなもの」は実に明解で分かり易い。そして、「安保を考え直すならまず現在の安保を無くす。その上で日本の体制をきちっとさせ日本の自主性を明確にしてアメリカと話し合う」はまるで絵にかいたような模範解答ですね。
しかし、我々が住んでいるこの日本には良識も非良識も善も悪も混然一体、勿論、手込めにされてすっかり愉悦感に浸りきった人間が大勢の国です。上記の模範解答は実践不可能だと思います。
私が思うに、今最も求められるのは「現状維持政策」だということです。今進んでいる世界の狂気、米国・イスラエルが起こしているネオコン・シオニズム扇風が完全に治まってから日米関係に手を付けるということなんです。それが最も国益に合っていると考えています。
今回のテーマとは少し外れるが、あまりに重大な話なのでここに記させていただきます。
6月18日づけyoutubeで配信されたニュースですが、平成24年5月10日にアベ総理も出席して開催された、「創世日本東京研修会」と称する場で、自民党首脳ら集まって互いに次のような発言をしていました。
例えば、「基本的人権、国民主権、平和主義などというものは無くさないといけない。人権とか平和とかいうと、国民が怖気づけじゃないですか」とか、「日本にとって一番大事なのは、皇室であり国体であります」とか、「尖閣諸島を軍事利用しよう」等々の呼びかけです。
発言者は、衛藤晟一、下村博文、堀内実、稲田朋美、新藤義孝等々、安倍氏お気に入りのそうそうたる自民党首脳らで、安倍氏も横に座っていました。
この事件、昨年、自民党の勉強会で百田尚樹が、「沖縄の2紙はつぶさないといけない」と発言し、また磯崎首相特別補佐官が、「法的安定性は関係ない」などと発言したこと以上にはるかに重大で、憲法99条(国会議員らの憲法擁護尊重義務)にも違反するはずです。なのに、メディアではいっさいこの問題が取り上げられてきていません。
今回の参院選、自民党は極力、「憲法改正」問題を争点から外そうと、争点隠しを行っていますが、彼らの考えている
憲法改正とはどんなものか、その本音が実によく分ります。思わず、背筋が寒くなる思いがします。
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>>3
全く背筋がぞっとします。彼らはコアの一群の人々です。右翼革命がこのコアによってなされようとしています。有事が起こり憲法棚上げが最も怖い流れです。