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まあ、もっとも「米国をいくら批判してもそれがロシアをただしいという
ことにはならない」と盛んにいいつのるひとよりも頭はいいと思いますが。
でもまあ、わたしはこの男が望むようにこの戦争が長く続くことは
反戦平和をモットーとする中庸左派には言いにくいのですが、
わたし的には、歓迎です。
始めた以上は、「両者痛み分け」などで済ませてはならない戦争です。
それこそケーガンの言い草ではないが、そんな終わり方では米国NATO、
およびウクライナが次の悪事を働く時間を与えることになります。
米国に惨めな敗退を与えて、NATOに駆けこんだ、あるいはこれから
駆け込もうとしている国に衝撃を与えてNATO解体にまで追い込まなくては
ロシアの犠牲者は浮かばれません。
それはそうと、フィンランドはわたしが予想したように
NATO加盟には少し屁っぴり腰になりました。
エルドアンが、スウェーデンはイスラムに悪さをするので
加盟を認めないがフィンランドには異なる対応をとると
言ってくれたのにかわいい女性首相はフィンランド単体では
入らないのだそうです。
フリードマンを理解する上で必要な彼の言葉がある。
「冷戦後ロシアは資本主義、民主主義化が進み西側諸国と友好関係を築いていけるとプーチンは考えたにも拘らず、米国はロシアによる西側への攻撃を恐れてNATOの東方拡大を継続することに反対し、西側諸国にはウクライナ侵攻に対し「無限の傍観者である」と批判している。
NATOの中には、もともと西側の国とソ連邦から分離した東欧諸国ではロシアに対する感情は全く異なっている。長い歴史の中でロシアにに対する警戒は、想像以上であり、独立していても仲間がないといつ侵略されるかわからないという不安が脅威となっていてもおかしくない。
そのような中で、プーチンが退路を断った強硬論を披露している。
「私はこの戦争に負けるわけにはいかない。私の損失を正当化できるウクライナの一部を確実に手に入れるためにどんな代償も負担する。どんな代価を払っても負担する覚悟はありますか。」
フリードマンは、退路を断った強硬論を米国も取ることは否定している。
また、「米国が自己に閉じこもった時に世界で何か起きるという問題に対して正面から向かい合うことがなければ、バイデンはこれらの難しい問題に真剣に取り組んでいない」ことになるといっている。
このような言葉を考えるとき、現在の戦争の中で、NATOと共同でウクライナを支援していくべきという結論を導くことができるし、ロシアと真剣に向かい合い外交的解決を目指すべきではないかという至極当然な主張と受け止めることができる。かなり政治的に高度な視点で見ていることが分かる。
>>12訂正
東方拡大を継続することに「反対しを賛成し」に訂正します
=====
プーチンは基本的にバイデンにこう言っている:私はこの戦争に負けるわけにはいかない。私の損失を正当化できるウクライナの一部を確実に手に入れるために、どんな代償も負担もする。どうですか、ジョー?
=====
最近、わたしは、プーチンは「違法な悪事を主体的にしている」と書きましたが、
https://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar2137654/30
プーチンがそのことに自覚的であることが、こういうことばでうかがえます。
プーチンがそう考えるのも、またこの文章の筆者トーマス・フリードマンがこういう文章を書くのも、それぞれの立場として理解はできるのですが、心底ふしぎなのは、上に引用したわたしの文章でも書いたけれど、パックスアメリカーナのもとで、踊りまくり、リベラルを満喫し、たとえば強いパスポートで旅行しまくりながら、ロシアに味方しているヒトビトですね。あと50年もしたら、「日本の昭和から令和にいたる陰謀論珍サヨク」というタイトルで、どこかの国の院生の修士論文のテーマくらいにはなっているのではないでしょうか。
かれらはトーマス・フリードマンと同様にナチスと大日本帝国のことは嫌いみたいですが、彼が並べている「ナチス・ドイツ、大日本帝国、または現代のロシアと中国のような独裁的な大国」のなかの、ロシアと中国は大好きなのです。それも米国をやっつけてくれそうだという理由だけで。
しかし、たとえば中共に日本を支配してもらったとして、どうやって米軍基地を追い出すの?と聞いても、まったくまともな答えが返ってこない。つまり、なーんも考えてないということです。
だから、わたしが、昭和天皇の開戦の詔勅をどうおもうか、と聞いても、まともな答えが返ってこない。あわれなものです。
ところで、
「これまでの支援表明額(2022年11月20日時点)は、軍事支援・人道支
援・財政支援の3分野を合わせて少なくとも計1080億ユーロ(約15兆3000億円)に上る」
https://mainichi.jp/articles/20230131/k00/00m/030/167000c
といいます。米国はその4割強と書いている。
アフガン戦争のコストは20年間で250兆円というが、これは米国一国であり、しかも米国人の人命損失が別にある。
ということは、露宇戦争の戦費は、政治の道具(共和党vs民主党、NATO内部)にはなるが、純粋にカネの問題としては米国に出せないというほどではなく、この面からだけからならば、露があきらめない限り、戦争が続く可能性が高いとも考えられます。この点は安易な予想はしませんが、戦争が続くほど、世界のいまの仕組みを根本的にかえなければ、露の浮かぶ瀬はなくなるということでしょう。それを望むヒトビトもここにはたくさん見えますが、そうなったら、日本の老人福祉などなくなるだろうとは、予測しておきます。
前回はイランの話題でした。イランがロシアに傾斜しつつあるのはそのとおりですが、イランはドネツク、ルガンスク人民共和国を承認していないし、侵略直後の国連ロシア非難決議では棄権しています。要するに米国と敵対関係にあり、ロシアは武器を売ることができる相手なのだということが、まずイランにとって大事です。米国はトランプのときにミスしたとおもいますが、ここを元に戻す努力が必要だとおもいます。
ひとつはなしはそれますが、いま武器を売ってもうけている国は多数あります。韓国、北朝鮮、イラン、トルコ。ドイツなんかもそのひとつです。いつまでも、「米国の軍産複合体がー」と言ってても、現実の分析にあまり役立たないとおもいます。
もうひとつ、戦争を終わらすために西側はウクライナに武器を供給すべきでないと踊りまくっているヒトが、イランのロシアへの武器供給にはひとこともいわないのは、ヘソが茶を沸かしましたね。
SF 08.05.2022
ウクライナ戦争で「主導権を握る」べきと考える米政権-Eric Zuesse(再掲&抜粋)
https://southfront.org/u-s-regime-thinks-it-should-be-calling-the-shots-in-ukraines-war/
これは、5月6日にN.Y.Timesのコラムニスト、トーマス・フリードマン氏が、ウクライナ政府は対ロシア戦争において米政府の代理人であり、またそうであるべきで、ウクライナ人の利益を代表しているわけではないと述べたことに対する論評である。
フリードマン氏はウクライナは悪い国であると指摘しつつ、持論を述べ出した-
「腐敗にまみれた国。だからといって、私たちはこの国を助けてはいけない というわけではない。助けるのはいいことだ。ぜひともそうしたい。しかし、バイデン氏のチームはゼレンスキー氏に対して、見た目よりもずっと綱渡りをしているように感じられる。彼がこの戦争に勝てるように可能な限りのことをしたいが、ウクライナの指導者との間にある程度の距離を保つ形でそうしているのだ。そうすることで、キエフが主導権を握ることもなく、戦争後の混乱したウクライナの政治で米国が恥をかくこともない」
「私の取材によれば、バイデン氏と彼のチームの見解は、米国はウクライナの主権回復を助け、ロシアを打ち負かす必要があるということだ。しかし、ウクライナをロシアとの国境にある米国の保護領にしてはならない。我々は、何が国益であるかに焦点を合わせ、我々が望まない暴露やリスクにつながる方法をとって道を踏み外すことがないようにする必要がある」
私は、フリードマンが本当に米国のエスタブリッシュメントの一員であり、「バイデンとそのチーム」も同様にそうであると信じている。フリードマンの発言は、「バイデンたち」(ウクライナの問題で米国議会がほぼ100%賛成していることから、米国の上院議員や下院議員もほぼ全員含まれている)がこの問題に関して感じていることを正確に反映していると私は受け止めている。彼らは、ウクライナはその中で彼らの奴隷でなければならず、米政府が隣国ロシアとの戦争で要求することは何でもやらなければならないと考えているのだ。
その見方、つまりこの問題で「キエフが主導権を握っていない」ことは真実であるだけでなく良いことだという見方は、帝国主義政府がその植民地や属国(帝国主義国家は最近ではこれを「同盟国」と呼ぶ)の一つに対して抱く見方を反映しているのである。そして、これが、彼らの軍隊だけでなく、「同盟国」のすべての住民を、彼らの対外戦争、他国を征服する戦争(たとえば、この場合はロシア)における都合のいい「消耗品兵士」あるいは「代理兵士」として扱う理由なのである。
(米国以外の)他の国はすべて「使い捨て」だ。米国の軍隊は、米国の億万長者が現在と同じように将来も世界を支配し続けるための国際的な経済競争の延長線上にあるのだ。「台頭する中産階級は我々と競争し」、その結果、「不要な」国々(米国の億万長者への臣従-「米国の同盟国」であること-が否定される全ての国)は米国の敵となる...米国の軍隊は、第二次世界大戦におけるヒトラーのナチス政権ではなく、第三次世界大戦に向けた「米国のナチス政権」の世界的な憲兵隊なのだ。
トーマス・フリードマンやニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストなど米国の主要な「ニュース」メディアは皆そう思っていて、そのように「ニュース」を報道・解説しているが、フリードマンとタイムズが一応正直にそう表現したのは、特に彼らがほとんどの国際ニュース報道・解説で嘘と詭弁の先導役をやっていることを考えると、不手際だったのだろうと思う。フリードマン氏の論評の中で最も印象的だったのは、「米国はウクライナの主権回復を支援する必要がある」という、滑稽なほど偽善的なセリフである。(彼らは米国の奴隷でありながら、主権を回復しなければならない。米国民をどれだけバカにしているのだろう)。これもまた、貴族の偽善と腐敗の典型である。米国の億万長者をはじめとする超富裕層だけを代表する米政府そのものもそうだが、それは体制であって民主主義とは全く無縁である。
さらに、米国がこの戦争に関与する必要は全くないが、ロシアは大いにある。そして、米政権のロシアへの関与は、ロシアを征服するためだけであり、精神病的で超帝国主義的な目的であって、それは世界のあらゆる地域の安全に対して増大する現実的な脅威になるばかりでなく、第三次世界大戦が現実に起こるという危険性を現在急速に高めている。
ちなみに、フリードマンの解説のタイトルは、「戦争は米国にとってより危険になりつつあり、バイデンはそれを知っている」であった。これは面白いタイトルで、フリードマンや米国の他の貴族たちが気にしているのは、つまり自分たちのことだけで、(ウクライナを含む)「使い捨て」の国々が気にしていることには、全く関心が無いからだ。何処の国の国民も第三次世界大戦(ロシアと米国の核戦争-NATO諸国を含む)を防ぐことに関心があるので、世界を滅ぼしかねない大惨事への懸念に比べ、こうした貴族たちの関心事は驚くほど視野狭窄的だ。明らかに、米国の貴族はサイコパスである。彼らは米国政府を支配しており、これはその結果である。最悪のものが最初に来て、一般大衆が最後に来る政府だ。ロシアは米国と対峙しており、ウクライナは第三次世界大戦の最初の戦場に過ぎない。今は、米政権にとっては代理戦争の段階だが、ロシア政府にとっては違う。ロシア政府はこの問題で、本当に市民の最も重要な国家安全保障の利益を代表しているのだ。米国と同盟関係にある貴族(その多くは億万長者のバンカーの買い手である)を除く全員が、この戦争で米国が敗北することに最大の関心を持っており、それは核段階、すなわちロシア対米国の直接戦争に至る前に、である。
>>10
>「両者痛み分け」などで済ませてはならない戦争です。
そうですね。
私としては、クリミアとウクライナ東南部における露系ウクライナ人の自決権が確保され、ウクライナ西部が非NATOの緩衝地帯になれば、アメリカ帝国の面目は丸潰れとなり、惨めな敗退となる、と見ています。
>>14
>戦争を終わらすために西側はウクライナに武器を供給すべきでないと踊りまくっているヒトが、イランのロシアへの武器供給にはひとこともいわないのは、ヘソが茶を沸かしましたね
相変わらず状況を理解するための論理的思考力不足を露呈しています。
あなたは根本的カンチガイをしています。イランの対ロシア武器供与と、アメリカ帝国等西側の武器供与は、全く意味が異なります。
理由は、ウクライナは既に敗北しているからです。逆にに言うなら、イランの武器供与がなくても、ロシアは勝利します。
従って、アメリカ帝国等の武器供与がなくなれば、必然的に戦争は終わります。ウクライナの敗北により、終わるのです。
あなた達は、アメリカ帝国を応援することにより、戦争を長引かせる凡庸な悪という所以です。
>どうやって米軍基地を追い出すの?と聞いても、まったくまともな答えが返ってこない。つまり、なーんも考えてないということです
あなたは米軍を追い出す方法を考えているのですか?参考までに教えて下さい。また、ダンマリだとは思いますが。
そういえば、あなたはアメリカと同盟して中国に勝つ、とい世界観でしたね。アメリカに隷属する小日本と、中国から馬鹿にされないよう、精々ガンバって下さい。
なお、私は三浦銕太郎の唱えた「小日本主義」に共感しておりますから、「小日本」大いに結構の立場です。
さて、質問です。あなたのいう、アメリカと同盟して中国に勝つ、というのは、具体的にどういう意味ですか?教えて下さい。
①台湾有事に際して、人民解放軍と日本の自衛隊が直接戦うべきだ、という意味ですか?
②アメリカの核抑止力や軍事力を背景にして、中国本土に反撃能力を行使するべきだ、という意味ですか?
YES、NOでも良いですよ。お答えを。
>まともな答えが返ってこない。
「まともな答え」、期待しています。
>>14
>まったくまともな答えが返ってこない。つまり、なーんも考えてないということです。
>まともな答えが返ってこない。
ヤレヤレ、りゃん氏からの返答は未だにありません。
それにしても、りゃんというヒトは面白いヒトです。
こんなふうに自分のことは平気で棚に上げてしまう。
こういう人は、一般に記憶力や論理的思考力に問題があります。端的に言えば、自分を客観視出来ない。そのくせ、意に沿わない他者非難だけは一人前。
自分を客観視出来ない人は、ヒトをとやかく言うべきではない。最低限のオトナのたしなみだと、私は考えています。