勿論、現在は第2次大戦に突入していった1930年代のにほんではない。
しかし、その根底に流れる者が、あまりに共通していることにおどろく。
以下抜粋。
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「権威に弱い国民」
(1920年―30年代)当時の日本において、国主義的かつ権威主義的な反動が起こったことの裏には、当然ながら数世紀にわたって形成された日本人のある特質があった、ナショナリズムはつねにくすぶり続けており、さしてあおりたてずともそれは再び燃え上がったし、幾百年もの武家政治の下にあった日本人は、軍国主義者の主導権主張を唯々としてうけいれた。幾世紀もの間の権威政治におとなしく服していたせいで、たいていの日本人は、再び権威主義を押し付けられることになってもほとんど無関心であった。事実、彼らの多くは、せっかく手に入れた知的・政治的自由にぎこちなさ
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「保身本能」が、極めて強いといえる。
①個的集団的自衛ー個人、家族、部落、市町村、都府県、国家の存在を維持する。
②個的優越性の欲望―地位、名誉
③個的集団的生活経済の防衛向上ーお金
保身機能はその他さまざまな要因があると思うが、思いつくまま列記してみた。
我々は、個的にも集団的にも、組織、生活を守らなければならないし、人よりも好い生活をしたいというのが、凡人の本能であり、行動パターンなのでしょう。日本人に限らず他国にも通用する普遍的なあり方と言える。
一番大きな差は、個人の能力より、組織として考え、行動することが最優先されるために、個人の考え行動が素晴らしくとも評価されない。一般社会、企業、官庁、政党などすべての組織にいえることである。民主党は、自由に発言し、行動するから、見事に崩壊自爆してしまった。生きていくための知恵であるが、一方向に向く全体主義が顕現し、リーダーにバランス感覚があり、交渉力があれば鬼に金棒であるが、ぼんくらなリーダーが指揮するようになると、どちらに向かうか予想ができない。米国はじめ中国、韓国の恐れるところである。常識的でなく、まったく読めない行動をとるのです。真珠湾攻撃などその一例でしょう。日本にバランス感覚など芽生えるはずもなく、平和憲法でタガをはめながら、自衛力防衛力は強化し、徐々に米軍基地を減らし、日本自身で日本を守るようになりたいものです。
いやいや参りました。これがライシャワーさんの見方ですか。とても鋭いです。
明治維新で西洋文明を徹底して輸入しましたが、列島民族の意識の閉鎖性は改まらなかった。大戦後、米国に支配されても何も変わらなかった。むしろ卑屈になった。21世紀に入り中国市場へ大挙して企業進出しましたので、列島民族が少しは国際性と個人の自由の人格を身に着けていくのかなと期待していたのですが、何の為かさっぱり分からない状態で国ぐるみで韓国と中国を蔑視し始めました。
とても残念ですけど、権威に弱い国民、上にへつらい、異端を嫌い、空気を読みながら、大政翼賛する傾向は今後もずっと変わらないと悲観せざるを得ません。TPPに入って米国の完全植民地になったら、もっとひどい権威に弱い卑屈な国民になっていくんでしょうね。