• このエントリーをはてなブックマークに追加

今なら、継続入会で月額会員費が1ヶ月分無料!

記事 19件
  • 「安倍なきあとが見えない人たち」小林よしのりライジング Vol.234

    2017-08-01 21:50  
    150pt

    電子書籍の機能を使用するには、記事を購入してください

     常識さえあれば、誰だって嘘は見抜けるものだ。
     安倍晋三が今年の1月20日まで、加計学園が獣医学部の新設を申請していたことを知らなかったなんて、嘘と思わない方がどうかしている。
     安倍は単にお友達に利益供与するために行政を歪めたのであり、釈明の発言は全部嘘だということは、見え見えのバレバレだ。
     時浦のツイッターには、こんな報告が来ている。
      今日、小学生相手にインプリ(※)をやったんですが、休憩時間に親子のこんな会話が聞こえました。
    「こら、嘘言っちゃダメ」
    「総理大臣は、いっつも嘘言っとるよ」
     これに大きなショックを受けました。
     サイコパス安倍は子供に悪影響を与えてます。(T・ハクスリーさん)
    (※インプリ=インタープリテーション。自然公園やミュージアムなどで行う体験型教育活動)
     安倍の嘘など、子供でもわかる。というより、子供こそ容赦なく「王様は裸だ!」と見破るものだ。
     ところが、それでも 「王様は立派な服を着ていらっしゃる!」 と叫び続けている者たちがいる。
     例えば、先週7月26日に発売された月刊WiLL9月号は 「総力特集『加計学園』問題 ウソを吠えたてたメディアの群」 と題して、以下のような記事をずらっと並べている。
    ■百田尚樹×阿比留瑠比『落ちるところまで落ちた朝日新聞』
    ■藤井厳喜×髙山正之『朝日こそ言論の暴力だ』
    ■長谷川幸洋『なぜフェイクニュースが生まれるのか』
    ■屋山太郎×潮匡人『怪しいのは安倍でなく石破!?』
    ■長谷川煕×烏賀陽弘道『「日本会議黒幕」も「安倍政権 言論弾圧」も
    フェイク報道』
    ■長谷川煕『「加計」問題もフェイクでした』
    ■八幡和郎『前川喜平氏の論理は時代の遺物』
    ■山本順三『「加計ありき」とは笑止千万』
    [附]加戸守行『歪められた行政が正された』
    ■百田尚樹×古田博司『韓国化する日本 ここまで平然とウソをつくか』
     一方、同日発売の「月刊Hanada」は、 「総力大特集 常軌を逸した『安倍叩き』」 と題して、以下のラインナップだ。
    ■小川榮太郎『加計学園の“主犯”は石破茂』
    ■阿比留瑠比『朝日新聞は「発狂状態」だ』
    ■長谷川幸洋『言論弾圧は左翼の専売特許』
    ■百田尚樹×有本香『「安倍潰し報道」は犯罪だ!』
    ■高村正彦『日本を託せるのは安倍晋三しかいない』
    ■鈴木宗男『都議選惨敗は、自民党の追い風に』
    ■加藤清隆×末延吉正『ワイドショーの作り方、教えます』
     執筆者もかなりかぶっているし、どっちがどっちの記事だか、全く見分けがつかない。
    「WiLL」の創刊編集長・花田紀凱は版元・ワック出版のワンマン社長と喧嘩になって11年間務めた編集長を解任され、編集部員全員を引き連れて退社。飛鳥新社で昨年、「WiLL」にそっくりな新雑誌「Hanada」を創刊した。
     そんな因縁がある以上、「Hanada」は意地でも少しは「WiLL」とは違いを出すかと思ったのだが、全く一緒で区別がつかないものになっているのだから、みっともないことこの上ない。
     なお編集部員が全員辞めた「WiLL」は、一時は発行が困難かとも囁かれたが、何の支障もなく継続している。要するにネトウヨ雑誌など誰にでも作れるのだ。そして誰が作ろうと、ネトウヨ情報が欲しいのにネットを使えず、金は持ってる年寄りがまだ生きているから、そこそこ売れるのだ。
     それにしても、両誌そろって 「安倍ちゃんは悪くない! 悪いのは朝日新聞だ!石破茂だ!前川喜平だ!これは全部フェイクニュースだ、マスゴミの陰謀だ―――!!」 の大合唱なのだから呆れる。
     あまりにも世間の常識から逸脱している。まるで『新戦争論』で描いた 「ブラジル勝ち組」 みたいだ。
  • 「“国民侮蔑”首相と “一部の”安倍妄信者」小林よしのりライジング Vol.230

    2017-07-04 18:40  
    150pt

    電子書籍の機能を使用するには、記事を購入してください


     自民党の歴史的大惨敗、まずは誠におめでとうございます。待望の朗報、まったくもって大慶の至り、祝着至極に存じます。
     東京都議選。実は私の選挙区には民進党の候補者がいなかった。前回落選の民進党候補者が、小池旋風に乗っかって都民ファーストに乗り換えてしまったからだ。
     投票の記載台で思わず顎をつまみながら迷ったが、国会で、生前退位・森友学園・加計学園・共謀罪と必死で戦ってくれた民進党の姿を思うと、“風”に乗ってあっさり鞍替えした人間には、どうも投票する気になれない。
     ほかの候補者は、公明党、共産党、そして自民党の現職2名。選挙期間中、街角で候補者の姿やポスターを見かけても、「自民」と書いてある時点で、その名に目もくれないぐらいの拒絶反応が私にはあった。鉛筆をうろうろとさせた末、共産党候補の名前を書いた。
     天皇陛下に対する共産党の姿勢にはまったく共感しないが、権力の肥大化・私物化・腐敗に関しては的確な言葉で敢然と闘っていると評価しているし、豊洲移転問題で「築地の再整備」を求めているのは共産党だけ。それに、今年前半は『トンデモ見聞録』を書く上で、『赤旗』の報じた情報はずいぶん頼りにさせてもらったから、お礼の意味も込めて一票入れておこうと思った。
     結果、乗り換え都民ファーストがトップ当選、ついで公明党、共産党が当選した。自民党の現職は2名とも圧倒的劣勢で落選だった。
     下村博文・自民党都連会長が、敗戦のコメントとして 「国政の問題などで逆風が吹いたことが、都議選の結果に影響した。候補者に大変申し訳ない」 と語っていたが、その通りだよと思った。
     都議選と言ったって、投票する側の都民は、候補者個人の姿よりも、国政のあまりにひどすぎる顛末のほうを見て、“意思表示”のために投票先を選んだ人がかなり多かったのではないか?
     私の友人は、 「自民党、あんまり調子乗りすぎだから反対票入れて来てやった!」 と憤慨していた。 「豊田真由子なんて氷山の一角だよね。いい加減にしろだよ」 と。告示直前までは、長期間に渡って連日あれだけ「豊洲・築地、どっち?」が報じられていたにも関わらず、実際には判断基準としてかなり優先順位が低かったとも思う。
    「都民=国民の意志」が表出した都議選。投票前日に秋葉原で行われた安倍首相の街頭演説で起きた現象にもよく現れていた。
    ◆「こんな人たち」…安倍首相の国民侮蔑発言
     投票前日の7月1日、安倍首相が秋葉原の「AKBカフェ」前で応援演説に立ち、大勢の聴衆が集まった。
     個人的には、群衆にまぎれて出現した森友学園・籠池のおっちゃんが、安倍首相に向かって
    「ウソついたらアカーン! ウソつくなあー! 本当のことを言えー!」
    「もらったものはもらったと言えー! 100万円渡したら渡したと言えー!」
    とヤジを飛ばす姿にウケてしまったが。
     ただ、籠池のおっちゃん、ほかに抵抗する手段がないのはわかるが、いろんな意味で注目を浴びすぎて危ないから、ああいう場所には不用意に姿を現さないほうがいいんじゃないかと赤の他人ながらハラハラする。報道陣に囲まれた結果、警察官に抱えられて現場から立ち去ったようで、これを「排除された」という言い方をするネットメディアがあったが、人物が人物だけに、事件が起きる前に「保護された」意味合いのほうがはるかに大きいだろう。
     さて、現場には、日の丸の旗を持ったネット系の安倍支援者たちが詰めかけたが、同時に、巨大な 「安倍やめろ」の横断幕 を広げた市民グループが陣取り、 「安倍ヤメロ!」「安倍カエレ!」 の大コールが起きた。
     路上から一般人らが撮影した一連の映像を見ると、自民党陣営のほうから 「自民党青年局」 とプリントされたのぼり旗を持ったスーツ姿の男たちがぞろぞろと歩いてやってきて、街宣車の安倍から「安倍やめろ」の横断幕が見えないよう、旗を広げて覆い隠すように並んだ。横断幕が移動すると、のぼり旗軍団も同じようにぞろぞろと移動してまた視界をふさぐ。
    「安倍やめろ」の文字が安倍の視界に入らないようにしたところで、 「安倍ヤメロ!」 はあたりに響き渡っている。そもそも、のぼり旗で隠そうとする姿そのものが、四方八方からスマホで撮影されてネット上にアップされているのだから、むしろ隠そうとする姿そのものが不信感を増長させる原因になっているとしか思えなかった。
     案の定、応援演説をはじめた安倍は、「安倍ヤメロ!」コールにブチ切れ。街宣車の上から、大合唱の起きているほうを指差して、こう言い放った。
    「憎悪からはなんにも生まれない。相手を誹謗中傷したって、なにも生まれないんです。
      こんな人たちに 、みなさん、私たちは負けるわけにはいかない! 都政を任せるわけにいかないじゃありませんか!」
     一国の首相が、街頭で声をあげる一般市民に向かって、指をさして「こんな人たち」。
  • 「安倍政権の失政総まとめをしておこう」小林よしのりライジング Vol.207

    2017-01-10 21:15  
    150pt

    電子書籍の機能を使用するには、記事を購入してください

     平成29年、最初のライジングである。
     新年にふさわしい、めでたい話題を扱おうと思ったのだが、残念ながら何も思い浮かばない。
     それよりも、いま書いておかなければならないことは、昨年安倍政権が犯した失政の数々である。
     とにかく次から次へとムチャクチャなことをやらかすから、ライジングで取り上げきれなかったものもあるし、もう覚えきれないほどだ。だが忘れてしまえばどんな失政も「なかったこと」にされ、さらなる失政を積み重ねられてしまうのだから、一度列挙しておかなければならない。
    ◆アベノミクス
     第二次安倍政権の最重要政策として位置づけられてきたアベノミクスだが、4年目に入った昨年も、何の成果も挙げられなかった。
     そもそも昨年元旦の「朝まで生テレビ」で、政府の産業競争力会議の一員である竹中平蔵が「トリクルダウンなんてありえない」と断言した時点で、アベノミクスの失敗は確定したのだ。
     アベノミクスとは、「大規模な金融緩和」「拡張的な財政政策」「民間投資を呼び起こす成長戦略」という「3本の矢」によって企業収益を向上させれば、一般市民の所得向上につながるという「トリクルダウン効果」を根拠とした経済政策であった。
     特に日銀による異次元の金融緩和で、「脱デフレ」を目指す予定だったが、それも成らなかった。
     昨年5月、安倍は消費増税の再延期を決定した。
     消費税率は2014年に5%から8%に引き上げられ、当初は2015年10月から10%に引き上げられる予定だった。しかし経済が増税後の落ち込みから回復せず、安倍は税率引き上げを2017年4月まで延期していた。それをさらに2019年10月まで、2年半再延期するというのだ。
     再延期をすれば2014年の増税が失敗だったことを意味するため、安倍は一貫して「再延期はない」と断言していたが、それを撤回したのである。
     ところが安倍は自らの失敗を認めるどころか、こう言ってのけた。
    「今回、再延期するという私の判断は、これまでのお約束とは異なる、新しい判断であります」
     こんな言い草が通用するなら、どんな公約違反をしようとも、「これが新しい判断です」と言えば許されてしまう。ところが実際のところ、なんとなくそれで許されたような形となってしまった。
    「新しい判断」は新語・流行語大賞にノミネートされたが、年が明ければこの言葉も、それを言い放った安倍の非常識もすっかり忘れ去られている。
     アベノミクスが成功していると言い張る人は、「企業収益が増えた」「求人倍率が改善した」という点を挙げる。
     だが、円安によって企業収益が拡大したといっても、その分輸入インフレによって実質賃金が下がり、GDPの6割を占める個人消費が大幅に落ち込んでしまっている。求人倍率の改善は、単に団塊世代の大量退職によって生産人口が減ったからに過ぎない。
     いくら金融緩和でお金を降らせても、庶民には落ちてこない。資産を持っている者は投資も消費もせず、貯蓄するだけだ。ついにタンス預金が日銀の発表で約78兆円にも上っている。そうなる原因は、将来不安に尽きる。
     国民の将来不安を全然払拭しないで、経済がうまくいくわけがない。だが安倍は失敗を認めたくないだけの理由で、 「今こそ、アベノミクスのエンジンを最大にふかす」 などと言い続けたのだ。
    ◆カジノ法案
     一向にアベノミクスが成果を見せない中で、安倍が新たな「成長戦略の目玉」と言い出したのが、なんとカジノなのだからあきれ果てる。
     カジノ法案については、政権べったりの読売新聞までも含む、主要全新聞の社説が一致して反対するほどだったのに、安倍政権はほとんど議論もさせずに強行採決してしまった。
     そもそもカジノの収益とは、「バクチに敗けた客がすった金」に他ならない。
     カジノ法案は、正式名称を「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備推進法案」という。例によっての言葉のごまかしで、あくまでもカジノは「統合型リゾート施設(IR)」の一部に過ぎないように見せかけたいのだ。
     カジノ推進派は決まって「カジノの面積は全敷地の3%で、メインではない。残りの97%はホテルや劇場、ショッピング街などで、あくまでもカジノを含む統合型リゾートだ」とか言う。
     だが海外の実態を見れば、IRの売上高の大半は「面積3%」のカジノが挙げており、「ギャンブル依存症の父親が大損する傍らで、母親と子供が“格安ディズニーランド”で楽しむという構造」だという。
     さらに今回の異常な「暴走審議」の陰には、日本の富裕層の個人資産を狙った、海外カジノ企業の要請があるのではという疑惑もささやかれている。もしそうなら、安倍は日本の国富を海外流出させるために尽力した売国政治家に他ならないし、そうでなくとも、賭博で経済成長などという輩には、二度と「美しい国へ」などと言う資格はない。
    ◆年金カット法案
     安倍政権は昨年、公的年金改革法案という名の「年金カット法案」も強行採決している。
     これにより年金支給額は現在より5.2%も減少。国民年金は年間約4万円減、厚生年金は年間約14.2万円も減る。
     既に安倍政権はこの4年の間に公的年金を3.4%減らし、70~74歳の医療費窓口負担を1割から2割に引き上げている。
     生活保護受給水準以下で暮らす高齢者は5年間で約160万人増え、高齢者全体の25%を占めている。そこへ年金カット法が施行されれば、間違いなく貧困高齢者は急増していくことだろう。
     安倍政権は2014年12月、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用計画を見直し、国内債券の比率を60%から35%に引き下げ、リスクの高い株式投資の比率を50%まで高めた。
     株価を操作して好景気を偽装し、消費増税の口実を作るためであり、要はアベノミクスの「成果」を捏造するために、国民の年金をバクチにぶっ込んだのだ。
     そしてその結果、たった15カ月間で公的年金積立金が10.5兆円も運用損失で消えてしまった。
     年金カット法案とは事実上、この株式運用の失敗のツケを国民に回し、年金支給額を減らすことで帳尻を合わすための「制度改革」なのである。
  • 「ストーカーの気質についての考察」小林よしのりライジング Vol.199

    2016-11-01 21:20  
    150pt

    電子書籍の機能を使用するには、記事を購入してください

     ストーカーによる悲惨な事件が跡を絶たない。
     東京都目黒区の24歳の女性会社員が殺害された事件では、逮捕された元交際相手の50歳の男は、待ち伏せする際に顔がばれないようにと、ロングヘアーのかつらに大きなマスク、赤いブラウスを着てブラジャーまでつけるという入念な女装をする、異常な粘着性を見せていた。
     ストーカーというと、見知らぬ男が勝手に一人の女性に執着し始めるというパターンを思い浮かべがちだが、 実際には、交際していた相手が別れた途端にストーカー化したというケースが多い。
     そう言うと「そんな男と付き合った被害者も悪かったんじゃないか」と安直に「自己責任論」にされそうだが、そう簡単には言い切れない。
     付き合い始めた頃はごく常識的で、真面目で、優しい人に見えたのに、時間が経つうちに違和感を覚えるようになり、それで別れを切り出したら、たちまちストーカーになるということもよくあるものなのだ。
     女性はやはり信頼する知人の「保証」のある男、「信用」できる男と徐々に付き合うことを勧める。ネットなどで得体の知れない男と知り合って、いきなり深い関係になるような軽率な行動は慎んでおいた方が身のためだろう。
     ストーカーの気質についての解説を読むと、まず 「プライドが高い」 という点を指摘するものが多い。
     例えば、ストーカー対策を請け負う探偵・興信所を紹介するサイトでは、こう説明している。
     ストーカーになってしまうタイプは、自分が大好きでプライドが高く、自分のことを特別な存在だと思っています。自分を良く見せるためには嘘もつき、人から偉いと思われたいがために見栄もはります。
     人の好き嫌いもはっきりしていて、自分を褒めてくれる人は好きで、逆に自分のことを認めない人や従わない人は嫌いと、あくまでも自分が中心でないと気がすまないのです。
     自分の自尊心が傷つけられることにはとても敏感で、他人のミスで自分にささいな被害が及んだだけでも、恐ろしいほどに怒るときがありますので注意して観察しましょう。
     この説明は概ね正しいだろうが、ここで「プライド」という言葉を使うのは正確ではないように思う。真っ当なプライドを持つこと自体は大切だからだ。
      ストーカーの気質は、「プライドが高い」と言うよりも、 「自己承認欲求が強い」 と言うべきだろう。
      とにかく「自己承認欲求」が強くて、自分を特別な存在だと認めてほしいと思っている。だがそれが認められなかったら、認めてくれない相手を憎悪し、異様なまでに執着して、攻撃的になる、それがストーカーである。
     またストーカー気質の人間には、実は赤の他人には「外面が良い」という特徴がある。人によく思われたいという願望が強いからである。
     完璧主義で仕事もできる人が多いが、親しくなった相手には甘えが出て来て、自分勝手に振る舞う。しかしそのような本性は、他人にはわかりにくいから厄介なのである。
    「自己承認欲求」の過剰な「かまってちゃん」には、本当は構ってはいけない、無視しなければならないのだが、最近のストーカー事件の多さを見ていると、現代人の「心の闇」を身近に観察できる例として、ちょっと触れておこうと思う。
  • 「『武士の情け』という日本人の倫理観」小林よしのりライジング Vol.198

    2016-10-26 16:20  
    150pt

    電子書籍の機能を使用するには、記事を購入してください


     蓮舫の二重国籍問題が、まだくすぶっている。
     二重国籍は、法的には何の問題もないということはライジングVol.193で詳述したとおりだ。(http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1107347)
     ただし法的には問題ないといっても政治家が、しかも閣僚を経験し、現在は野党第一党の代表で、首相を目指すという人物が二重国籍では問題だというのは、一応正論と言えば正論ではある。
     しかし、すでに蓮舫が国籍を日本一国に決定して、手続きを済ませたのなら、この問題にいつまでもこだわって延々と責め続けているネット内の言論は、異常としか言いようがない。
     特にこの問題の火付け役となったウェブサイト「アゴラ」の池田信夫と八幡和郎はほとんどストーカー状態で、しつこく女一人に粘着しまくっている。
     この異様な執念はどこから来るのかといえば、基本的に民進党が大嫌いで、党首を潰してやりたいという負の欲望からでしかないだろう。実はわしはもっと意地悪く見ていて、彼らの顔が悪すぎて、モテなかったためにストーカーになったのだろうと思ってたりする。
     彼らは、ひたすら自民党の味方、権力の味方なのだ。もともと「強きを助け、弱きをくじく」という性質の連中であり、特に今は安倍政権が強いから、なおのこと強力な権力にすり寄って媚びていたいのだろう。
    「違う、ただ正論を述べているだけ」と言い張ったところで、結果として安倍政権という権力に得になる効果だけを発揮しているのは間違いない。
      わしは、権力が肥大しすぎることには警戒感を持つ。
     民主制の危うさを回避するために、権力が独裁に向かうことを回避するために、バランスを保たないといけないという警戒心は、持っていようとわしは思っている。
      実際、庶民もそう思っており、だからこそ世論調査では蓮舫代表に「期待する」と答える人が50%を超えているのだろう。
     自民党の独裁に任せておいても怖い、民進党に対抗勢力になってもらった方がいい、それなら民進党の中に他にもう人材がいないから、蓮舫の新鮮さに期待しておこうと考え、二重国籍問題を大ごととは捉えていない。
     この一般的感覚がある限り、二重国籍問題でこれ以上蓮舫がダメージを受けることはないだろう。
     これは 「武士の情け」 というものだ。
     本来、日本には日本独自の倫理観、道徳律のようなものがあったはずで、その中には「武士の情け」というものがあった。
     圧倒的に弱い側に不利なことが出てきた時には、「武士の情け」で見逃そうという感覚が働くのだ。これは極めて状況に依るものであって、権力の側、強者の側の不正には適応されない。
     あくまでも「情け」だから、弱い方に適用しなければならないルール感覚である。だから歴史感覚を有する庶民は、蓮舫に「武士の情け」というルールを適用して、片目を瞑っているのだろうと考えられる。
      世の中には「近代的な法」のルールだけで、正しいか、正しくないかを判断できない例がある。
     その一例としてわしが蓮舫の件から連想したのが、わし自身の小学生の時のエピソードだ。
     知らない人もいるだろうから、ここに掲載しておこう。
  • 「ネットの中の道徳の大崩壊:実名曝しは是か非か?」小林よしのりライジング Vol.157

    2015-12-01 22:10  
    150pt

    電子書籍の機能を使用するには、記事を購入してください

     次回、12月13日のゴー宣道場は 「道徳Revenge」 と題して行われる。
     事前に「これはどう判断するのが道徳的に正しいのか?」と迷うような例題を募集中で、ゴー宣道場ブログでも各師範や門弟たちが様々な例題を挙げている。
     そこで今回は、最近起きた道徳的判断を問われる問題を紹介しておきたい。
     発端は、はすみとしこなるネトウヨ漫画家が、シリア難民を誹謗中傷するイラストを公表した事件だ。
    http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1510/05/news107.html
     これは議論の余地なく不道徳であり、このことが海外にまで報道されたのは、日本の恥さらしとしか言いようがない。
     ところがこれを支持する者がいて、かえってこの騒ぎを期に、はすみとしこのイラスト集が出版されることになったという。版元は「青林堂」だ。
     青林堂は伝説の漫画雑誌「ガロ」を出版していた会社だが、創業者社長が亡くなった後は迷走を重ね、今では「オークラ出版」と一、二を争う最低のネトウヨ出版社になり果てている。
     もう、かつての青林堂とは全くの別物であることは重々承知しているのだが、それでも「青林堂」の名がこうも果てしなく汚されていることには、心が痛むばかりである。
     この難民差別イラストに関して「反安倍 闇のあざらし隊」を名乗る者がツイッターで、次のように宣言した。
    「はすみとしこ」のFBページで下衆な絵をはやし立てている下衆な連中のプロフィールから、居住地、出身校、勤務先をリスト化するドイヒー「はすみしばき」プロジェクト、密かに進行中。320人以上のものが名前と共にまもなく公開されます。  そして実際に、はすみとしこのフェイスブックで問題のイラストに「いいね!」を押した者、400人以上の実名や居住地などをリストにして、ネットに公開したのだ(「ドイヒー」とは「ひどい」の意)。このいわゆる「はすみリスト」は、ネット内で大問題となった。
     すると今度は「はすみリスト」を曝した「反安倍 闇のあざらし隊」が実名を特定され、ネットに曝された。 この人物は「レイシストしばき隊」のメンバーで、しかも ネットセキュリティ会社の社員だった。
     これは情報を保護する立場である会社の社員としてあるまじき行為として問題化し、会社も社内調査に乗り出すとともに関係者に謝罪を表明。
     調査の結果、セキュリティ会社は自社のシステムやデータが使われた事実はなかったとしたが、このしばき隊の男は自主退職した。
     そして「はすみリスト」の騒動は、思わぬところに飛び火してきた。しばき隊シンパと思われる者が、時浦のツイッターにこう質問してきたのだ。
    小林よしのり氏は、「ネットで差別書き込みをする者は、住所と氏名を公開して社会的に抹殺すべき」と、はすみリスト以上の処置を提案していますが、それはいいんですかね。  そんなこと書いたっけ? と思ったが、どうやら2年前のこのブログのことらしい。
    https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=jojxeo458-736
     わしは 「こういう差別野郎どもの住所・氏名を公表して、社会的制裁を加える法律を、自民党は作れ!」 と書いたのであって、あくまでも法的な規制を求めたのである。 決して現在行われているような、野放図な私刑を支持したわけではない。
     しかも、制裁を加えるべきとしたのは差別の言動をしている本人であって、単にフェイスブックで「いいね!」を押した程度の者までは想定していない。
     それでもわしが言ったことは 「はすみリスト以上」 ということになるのだろうか?
     一方、新潟水俣病第3次訴訟の弁護団長を務めている高島章弁護士は、ツイッターで以下のように私見を発表した。
  • 「『ゴー宣』『戦争論』が変えたもの」小林よしのりライジング Vol.155

    2015-11-17 20:10  
    150pt

    電子書籍の機能を使用するには、記事を購入してください

     11月4日、東浩紀氏、宮台真司氏と『戦争できる国の道徳』(幻冬舎新書)の出版記念として、5時間にも及ぶトークイベントを行った。
     その中で宮台氏が、ネトウヨも安倍政権も、シールズも 「全部よしりんの影響下にあるんですよ」 という発言をした。
     ネトウヨや安倍政権をわしがつくったとかいうのはシールズの連中の決まり文句だが、そういうシールズだって、わしがつくったというのだ。
     たしかにシールズのデモのやり方は、薬害エイズ運動の時にわしが打ち出した方法論そのままである。
     薬害エイズの頃、もうとっくに労組などの団体の旗がひらめくデモには威力がなくなっていた。むしろ団体の動員を受けたデモだと思われたら、一般大衆には見向きもしてもらえなくなる状態だった。
     そのため薬害エイズ問題に対する世論を盛り上げるためには、デモから組織やイデオロギーの色を一切排除する必要があった。そこでわしは、 「個人」がこのワンイシューのためだけに、緊急措置として集まって活動している「個の連帯」である というコンセプトを立てた。
     そして集まった学生たちは、 ダサいのはイヤだ、ファッショナブルなデモをやりたいと言い、ラップでパレードというスタイル を作り出した。
     このデモは大きな効果を上げた。だが、 実際には学生たちに「個」など確立しているわけがなく、学生たちは弁護士ら大人の顔をうかがい、組織に埋没していった。そして、「正義」の運動をしているという快感に酔い、運動が目的化して、薬害エイズ運動が終結しても次の運動をやりたがるようになってしまった。 そのために、わしは「日常に帰れ!」と警告し、『脱正義論』を描かなければならなくなったのである。
     一方のシールズも、 自分たちは「個」の集まりであると標榜し 、その団体名「SEALDs」(Students Emergency Action for Liberal Democracy-s=自由と民主主義のための学生緊急行動)からして 「緊急行動」を謳っており、ワンイシューで活動し 、来年の参院選をもって解散すると表明している。
     また、とにかく ファッショナブルにすることにこだわり、ラップを取り入れ、プラカードは英語が目立つ 。わしから見れば、英語がファッショナブルでカッコイイという感覚自体がどうしようもなくダサいのだが、とにかく『脱正義論』を読んで研究したのではないかと思うほどそっくりである。
     もちろん、 実際のシールズのメンバーに「個」などない というところもそっくり同じだ。
      シールズは事実上、「左の在特会」と言うべき「しばき隊」の下部組織である。
     シールズ中心メンバーの奥田や牛田らは、しばき隊のbcxxxなる人物の親炙を受け、わしと対談する際にもいちいち彼の顔色をうかがっていた。そしてbcxxxが小林よしのりとの対談などするなと言ったために、牛田は当日ドタキャンし、奥田が一人でやって来たのだ。
     しかも奥田は、わしと対談したことについてbcxxxに対してツイッターで次のように弁解し、反省・謝罪を表明した。
  • 「『レッテル貼り』はいけないのか?」小林よしのりライジング Vol.139

    2015-07-07 18:45  
    150pt

    電子書籍の機能を使用するには、記事を購入してください

     先日、テレビ朝日「モーニングバード」の「そもそも総研たまペディア」の取材を受けた際に、レポーターの玉川徹氏が、自分には「反日」とか「売国」とかいう「レッテル貼り」がされているようだと気にしていた。取材先で、そんなことを言われる場合があるらしい。
    「そもそも総研」はかなり厳しく政権批判をしているから、安倍政権を支持することが「愛国」だと思っているような、思考能力の欠如したネトウヨなどが、「反日」だの「売国」だのと言ってくるのだろう。
     一方、安倍晋三も「レッテル貼り」を異様なほど気にしている。6月21日の朝日新聞で読んでつい笑ってしまったが、安倍は昨年7月14日、民主党の海江田万里に対する答弁で、こんなことを言ったそうだ。
    「レッテルを、私がレッテルを貼ったなら謝るが、海江田さんもレッテルを貼ったなら取り消していただきたい。お互いにレッテルを貼りあうという不毛な。海江田さんがまずレッテルを貼ったから、私もレッテルを貼った。レッテル貼りの議論ではなくて、レッテル貼りではなく中身の議論をすべきだと思う」
     1回の答弁で、「レッテル」「レッテル」と8回も繰り返している。異常な執着ぶりである。
     ちなみに「レッテル」とは、広辞苑によれば「 商標。ラベル。転じて、ある人物や物事に対する特定の評価 」であり、「レッテル」自体は必ずしも「不当な評価」という意味ではない。
     それが、「レッテルを貼る」となると、「一方的に、ある評価・判断を下す」という意味になり、不当な評価を与えて、イメージダウンを図るといった意味合いを含むようになってくるわけである。
      とはいえ、一方的に貼られたレッテルでも、それが正しい場合だってあるわけで、全部ひとくくりに「レッテル貼りはいけない」と言うのも乱暴な話である。
     最も簡略化した表現で相手を批判することは必ずしも悪いことではない。
      貼られたレッテルが正当か、不当かをその都度検証することが不可欠であり、それが間違ったレッテルであれば非難するというようにしなければならないのであって、「レッテル貼り」を全ていけないものとするのは、単なる思考停止である。
     百田尚樹や自称保守やネトウヨは、朝日新聞に「 反日 」「 売国 」のレッテルを貼る。
     朝日の記者や論説委員だって、「反日」や「売国」のためだと自覚的にやった人などいないだろう。わざわざ慰安婦問題に火をつけたのも、それが日本のためになると勘違いしてやったのだろう。
    自衛戦争と侵略戦争の区別もせずに、「戦争=悪」のレッテル貼りをした方が、平和を維持できると思い込んでいたのである。
     そして、それが結果的に「反日」「売国」となったのである。慰安婦問題や靖国問題で、中国や韓国に「ご注進」報道を繰り返し、向こうのナショナリズムを沸き立たせて、実際に日本の国益を損なう事態が起きたのだから、自覚的でなくとも、確かに「反日」「売国」の意味合いはあったといえる。
     過去の朝日新聞を見ると、「反日」「売国」というレッテル貼りを否定するのは確かに難しい。
     ただし、朝日新聞の記者たちも、そろそろ世代交代しているだろうから、過去の悪行を叩くだけよりも、今後の更生を見守ろうとわしは思う。櫻井よしこや自称保守派やネトウヨや自民党議員のように、「廃刊にせよ」とか、「潰せ」などとは、わしは言わない。
     百田が沖縄の2紙を「 左翼 」だとレッテル貼りして、袋叩きにあっているが、「潰さなければいけない」と権力者の勉強会で言論弾圧を煽るからである。
     もっと丁寧に根拠を出しつつ言わねばならない。
  • 「出会い系と愛国デモ:寂しさに耐えられない人々」小林よしのりライジング Vol.123

    2015-03-03 18:55  
    150pt

    電子書籍の機能を使用するには、記事を購入してください

     2月20日の朝日新聞に「『出会い系』狙われる高齢者」という記事が載っていた。
    「出会い系」の有料メール交換サイトの詐欺的な手口に引っ掛かり、大金を散財してしまうお年寄りが増えているというのだ。
     まずは、記事に載っていた被害者のケースを紹介しよう。
     76歳、無職男性。元証券会社員。
     妻に先立たれ、3人の子供は独立し、東京都内で独り暮らし。
     日中はボランティアなどをやっているが、夜に1人になると時間をもてあまし、パソコンに向かう。
           ↓
     2011年秋、ネットで「車をプレゼントします」という表示をクリック、名前や連絡先を入力してメールを送る。
           ↓
     その翌日から「悩み相談に乗ってください」「会いたいです」などという知らない女性からのメールが大量に届き始める。
           ↓
     興味本位で、女性医師を名乗る相手に「お茶でも飲みませんか」と返信。
     女性の顔写真が届き、自己紹介を交わして会う約束をする。
           ↓
     指定した場所で待つが、現れない。
     メールを送ると「場所を間違えた。ごめんなさい」と返信。
           ↓
     メールは最初の数通は無料だったが、途中からポイントの購入が必要となる。1通あたり50ポイント(50円)。
     やりとりを続けたが結局、はぐらかされるだけに終わる。
           ↓
     他の女性とも似たようなやりとりを繰り返す。
     寂しさのあまりのめりこみ、気づくと朝までメールを送り続けていたことも。
           ↓
     3年間で9つの有料メール交換サイトに登録。
          ↓
     300万円あった貯金は底をつき、年金や火災保険も解約。
     借金を重ね、自宅の電気代やガス代さえ払えなくなる。
     たまたま帰省した娘が異常に気付き、ようやく事態が発覚。
     注ぎ込んだ金額は合計1000万円以上。
     ツッコミどころは満載だが、とにかく「出会い系」といっても実際には出会えやしないのだ。
     他にも「乳がんを患う」という「19歳の女性」とのメールでは、効く薬を調べて伝えたり、「強い意志をもちなさい」と励ましたりしているうち、「母親と一緒に自宅にお礼に行く」と言ってきたので、ケーキを3人分買って待ったが現れなかったという。
     それで無視すると、「見捨てないで」などと繰り返しメールが来て、つい返信してしまい、メール交換は1年以上続いたそうだ。
     もちろん、こんなのサクラに決まっている。送ってきた写真だって、木蘭さんの「H大好き40歳」のケースじゃないが、本人であるはずがない。そもそも、メールの相手が本当に女性だったのかさえ、わかったもんじゃない。
     それでも被害男性は、今もこう言っているんだとか。
    「まさか自分がだまされるとは思わなかった。
     それでも、すべてがウソだったとは今でも信じたくない」
     こんな見え見えのペテンに引っ掛かってしまうほど、老人は寂しくてたまらないのである。
     独り暮らしの高齢者が寂しさを紛らわそうと、パソコンばかりやっているうちに出会い系にハマっている。
     それは、愛国デモに参加している年寄りも同じである。
  • 「ネトウヨ主婦が抱える空虚感の正体」小林よしのりライジング Vol.115

    2015-01-06 18:25  
    150pt

    電子書籍の機能を使用するには、記事を購入してください

     宮沢りえ主演、大島優子好演の映画 『紙の月』 の夫婦関係は、隠してはいるが微温な「男尊女卑」に貫かれていて、夫の妻への侮蔑感覚はまったく無意識である。
     銀行で働き始めた妻が、最初の給料で夫に時計をプレゼントする。だが夫はそれを薄ら笑いを浮かべながら受け取り、外ではめることはしない。
     その後、今度は夫が妻に、平然と高級な時計をプレゼントするのだ。
     妻はそのときに、夫に対する違和感の正体に気づくのだが、この夫の心理を言葉に表すとこうである。
    「 お前の暇つぶしのお遊びの仕事で買ってくれた時計なんか、まあ、あんなものだろう、オモチャだな。恥ずかしくて男が外で腕に巻くモノではないのだよ。 」
    「 男の仕事は女の暇つぶしとは違う。俺が本物の仕事で買ってやる時計は、ほれこういう高級なモノだぜ。俺とお前の社会的ステータスの差がわかったかい?ありがたく頂戴して、腕に巻くがいいよ。 」
    「 ところで俺さまは転勤だ。当然暇つぶしのアルバイトなんか、さっさと辞めて、俺さまについてくるよな。 」
     こういう「 男尊女卑 」は産経新聞や、自称保守の男どもに、脳髄まで浸透していて、確実に無意識になっている感覚である。
     だから彼らは皇統の「男系固執」を主張するのだ。
     日本国の象徴は「男系」でなければならない。それが「男尊女卑」の男どもの信念である。
     その頂点に安倍晋三がいる。
     天皇陛下はそうではない。そういう因習には縛られていない。
     だからわしは尊敬できるのだ。
      驚くべきことに自称保守メディアで活躍する女どもも、また無意識のうちに「男尊女卑」を受け入れる「 準男性 」である。
     そういう女、あるいは妻は、こう反応するだろう。
    「 やっぱり旦那様のくれる時計は高級品や。あたいの安月給で旦那様に時計をプレゼントするなんて、非常識やった。ごめんなはい。男の本気の仕事で買ってもらったこの時計は本物や。ありがたく頂戴いたしますばい。 」
     この卑屈さ!
     これが自称保守論壇で禄を食み、えらそうに男の主張を口真似している馬鹿女どもの深層心理である。