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記事 1件
  • 「安倍政権が掲げる『女性の地位向上』は本物か?」小林よしのりライジング Vol.91

    2014-07-01 19:40  
    150pt

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     女性に対して媚びを売ったり、かっこつけようとしてるわけではない。東京都議会の女性蔑視ヤジの光景を見て、これほどまでに男尊女卑は、強烈に生き残っていたのかと驚嘆してしまったのだ。
      男女平等とか、草食男子とか、すべてまやかしだった。
     あの議員たちはジジイではない。わしより若い男たちばかりである。その連中が「公」の場、都議会場で「集団レイプ」のようなマネをしている。
     他の議員は、集団レイプされてる女性を激怒して止めるどころか、次々参加するか、薄ら笑いを浮かべている。
     さらに女性議員もいるにも関わらず、集団レイプを止めようとしない。事件が表沙汰になったあとも、レイプ犯どもを匿っている。
     こんな気色の悪い光景があろうか?全員逮捕して、首を吊るしたいくらいだ。
     議会において、こんな野蛮な事件があれば、世界の報道機関が目を向けるのは当然で、普段「国益、国益」と言っている自称保守、自称愛国者、ネット右翼は「 大した問題ではない 」と鈍感なままである。
     マスコミをマスゴミと呼び、マスコミの逆張りの意見を言うことしか能のないネット右翼は、あろうことか女性蔑視ヤジ議員を擁護し、女性議員の方を叩いている。
     ネット右翼の価値観の基準は「 アンチ・マスコミ 」と「 強烈な男性優位 」らしいが、 男らしさとは何か 、 「マッチョ」とは何か すら考えた気配がない。
     女性蔑視ヤジ男・鈴木議員は、尖閣に上陸して愛国者を気どっていたわけだが、尖閣に上陸したり、好戦的なタカ派発言をしたりさえすれば「愛国者」で、勇敢な「マッチョ」という単細胞な価値判断はうんざりする。
     石原慎太郎や田母神俊雄が「マッチョ」という反知性主義はそろそろ侮蔑されるべきである。
     一度は記者たちに「寝耳に水」ととぼけ、犯人は議員辞職すべきとまで言っていながら、逃げられなくなったら「 誹謗するためではなかった。早く結婚してほしかったから 」とアホそのものの言い訳をして、議員は続けると言い、しかも他のヤジ議員たちの名前は隠し通す。
      この卑怯者のどこが「マッチョ」か?
     報道ステーションが野次の分析をして、明確な音声を抽出していたが、
    「 自分が早く結婚した方がいいんじゃないか? 」
    「 自分が産んでから 」  
    「 先生の努力次第 」
    「 やる気があればできる 」
    「 産めないのか? 」
    ・・・などの暴言が聞き取れ、まるで山賊みたいに、下卑た笑い声が混じっていた。塩村議員が「楽しんでいるようだった」と言っていたが、まさにその通りだ。
     集団レイプを楽しむ男、それを見て見ぬふりする男女しかいなかった。
    「男は弱い女を守るもの」 (フェミニズムから見たら噴飯ものだろうが) という最低限の「マッチョイズム」も発揮されなかった。
     政治家のくせに、晩婚化・少子化という日本の危機を、本気で考えるつもりもなく、「 女がさっさと結婚すればいいだけ 」としか考えてないのは、国家の永続を妨害する国賊である。
     そんなこともわからない人間が「愛国者」であるはずがない。
     これらのヤジ暴言は海外メディアで「 セクハラではなく、女性への差別 」と報道され、日本は女性の人権が軽視されている国として世界中に宣伝されてしまった。
      このイメージは慰安婦問題と確実に結びついてしまう。日本は「女性の人権」を意に介さないタリバンみたいな男に支配された国だと。
     もちろん、河野談話の「見直し」など益々出来ない事態になった。
     これを大した問題ではないと決めつけ、意にも解さないようでは、愛国者からはあまりに遠い。
     皇位継承問題で、「男系絶対固執」を主張してる連中と、今回の都議会の女性蔑視ヤジを支持してる連中は重なっている。
     女性に対するあのような蔑視感覚は、もはや単なるフェミニズムやヒューマニズムの観点から見た悪というだけではない。
      ナショナリズムの観点から見て、男尊女卑は「国賊」なのである!