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  • 「アイヌ系日本人を『弱者』認定したがる差別者たち」小林よしのりライジング Vol.117

    2015-01-20 17:30  
    150pt

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     1月15日、精神科医の香山リカとアイヌ問題について3時間を超える対談をした。
     その様子は2月7日発売の雑誌「創(つくる)」3月号に掲載される。堂々巡りの3時間のどこをどう切り取ってまとめるのか、両者の立場を尊重しなければならない編集長は気を遣うだろうが。
     昨年8月、札幌市議の金子快之(やすゆき)がツイッターに「アイヌ民族なんて、いまはもういない」「利権を行使しまくっているこの不合理」などと書き込み、非難を浴びた。
     その時点でのわしの見解は、「小林よしのりライジングVol.99」(2014.9.2)で書いている。
    http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar613868
     わしは平成20年(2008)の「わしズムVol.28」で特集「日本国民としてのアイヌ」を組んで以来、数度にわたってアイヌ問題について描き、すでに結論を下しており、金子市議個人に共感を覚えなかったこともあって、それ以上深入りはしなかった。
     しかしその後、北海道大学准教授の中島岳志や、北海道出身の香山から「アイヌ民族」が存在することを前提とした発言が相次いだため、わしは11月13日のブログに以下のように書いた。
    http://yoshinori-kobayashi.com/6176/
    アイヌ語でモノを考え、アイヌ語で会話する
    人たちはいない。
    日本語で思考し、日本語で会話しているのに、
    自分を「アイヌ」だとアイデンティファイ
    している人ならいる。
    だが血脈を辿っても、和人との混血が
    進みすぎていて、純粋アイヌ人はいない。
    果たして「アイヌ民族」というほどの集団がいるのか?
     
    この問いに、香山リカ、中島岳志は答えなさい。
     これに対して反応を示したのが香山で、「創」1・2月号の連載で
    「篠田編集長、原稿料支払いしばらくペンディングでもいいですから(笑)、小林よしのり氏と対談させてください」
    と書き、これを受けて篠田編集長から対談の依頼が来たのである。
    「創」誌は原稿料の支払いも滞るほど売上不振らしいが、わしは言論の場はなるべくたくさん存続した方が「公共性」に資すると思っているので、原稿料なしで対談を引き受けた。
     ただし、わしとの対談を要望する香山の連載記事には、実に無礼と言わざるを得ないことが書かれていた。
     金子市議の発言以来、在特会系の団体がヘイト・スピーチの対象にアイヌを加えるような事態まで起きているらしいが、香山はその問題の「事実上の端緒」はアイヌに関するわしの著作と決めつけている。
     しかもそればかりか、「 実は、この小林氏の一連の主張は、独自調査というよりはある偏見に満ちたネタ本に基づくものであることがほぼわかっているのだが 」だの、「 私には、小林よしのり氏のアイヌ論は実際のアイヌの話というよりは一連の歴史修正主義のワンテーマにしか見えず 」だのということまで書いている始末であった。
      毎度おなじみの「歴史修正主義」のレッテル貼りもさることながら、「偏見に満ちたネタ本」って何のことだ? 「独自取材」をしていないなんて、何を根拠に言っているのだろうか? これこそが偏見ではないか。
     香山はさらに、アイヌ問題に関わって以降自身のツイッターに「おまえもアイヌ利権に群がろうとしているのか」だの「在日韓国人だからアイヌと手を組もうとしている」だのといったツイートが次々寄せられるようになったとした上で、これらの罵倒もわしの意見の影響であるかのように書いていた。
     これだけわしに対して悪意をむき出しにしていながら、会って話したいと言い出すのだから不可解である。
     しかも実際に会って話しても、香山は随所で明らかに悪意を感じる無礼な発言をして、わしは途中、激怒して席を立ってもいいと思ったほどだった。