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  • 「防衛費大幅削減の片山さつきがネトウヨ脳に!?」小林よしのりライジング Vol.103

    2014-10-07 21:15  
    150pt
     御嶽山噴火の被害のすさまじさには、改めて自然に対する畏れを感じずにはいられなかった。
    たまたまその日に登山していた人々の犠牲は気の毒だが、人智を超えたこの自然災害に対する予防など、たかが人間になす術はない。
     だがそれにつけても、ネット右翼の馬鹿さ加減は救いようがない。連中は何か悪いことが起こると即座に「韓国のせい」「朝日新聞のせい」「民主党のせい」と言い出すのだが、例によって今回も御嶽山の被害拡大を「民主党」のせいだとガセネタを流していた。
     しかも、あろうことかそんなデマを国会議員が拡散させてしまったのだから、馬鹿の感染力は侮れない。
      自民党の片山さつき参院議員は9月28日にツイッターで、民主党の「事業仕分け」で火山の常時監視の対象から御嶽山が外されていたと書いた。
     暗に民主党のせいで御嶽山の噴火が予想できず、被害が拡大したと言ったのだ。
      御嶽山の被害拡大は民主党の事業仕分けのせいだというデマは噴火の翌日にはネットに登場し、「仕分け人」を務めた勝間和代氏に非難が殺到する事態となっていたが、片山はそれを鵜呑みにしたのだ。
      もちろんこれは全くの事実無根で、御嶽山は24時間監視体制から外されてはいなかった。
     今回明らかになったことは、たとえ常時監視をしていても、火山の噴火予知は不可能だという現実である。
     民主党は自民党に正式抗議、抗議文を受け取った自民党の参院国対委員長は「申し訳なかった」と謝罪、片山を厳重注意とする考えを示した。
     片山は当初、記者団に「対応は国対に任せている」と言い、ツイッターの内容についても人から聞いた話を書いただけで「私が言ったわけではない」と釈明していた。
     だがさすがにこれはヤバイと自民党も思ったようで、自民党の参院幹事長が片山を厳重注意するとともに、陳謝するよう指示。よほどこっぴどく叱られたのか、 片山もこれを受け入れ、自身のツイッターへの投稿を削除し、「事実誤認に基づく発信だった」と書き込み謝罪した。
     ツッコミどころ満載のエピソードなのだが、真っ先に指摘しておきたいのは、仮に民主党の事業仕分けで何らかの被害があったとしても、片山にそれを責める資格があるのかという問題だ。
      片山さつきは財務省の防衛担当主計官時代、防衛費の大幅削減に尽力し、それを手柄のように自慢していた人物である。
     そのために現場がどれだけ苦労しているかという話を、わしは『国防論』の取材中、軍事ジャーナリストの井上和彦氏から聞いている。予算削減のためにどこも必要な人員が確保できていないということで、井上氏に言わせれば、イージス艦あたごが漁船と衝突し、2名の死者を出した事故も、人員不足で十分な見張りを置けなかったことが背景にあったというのだ。
      片山は財務省時代、防衛費削減の根拠として「 憲法9条擁護 」まで掲げ、「 この平和な日本を何処の国が攻めるのか 」「 潜水艦は冷戦構造を前提とした時代遅れの兵器であり増やすことなど認めない 」などと言っていた。
     この片山さつきと、現在の極右超タカ派の片山さつきは、同一人物なのだろうか!?
      片山は2年前、ツイッターで「ハム速を守ろう!」と発言し、ネット住民を困惑させたことがある。
     ハム速こと「ハムスター速報」とは、ネット掲示板「2ちゃんねる」のまとめサイトである。
     ネットに詳しくない人のために説明すると、「まとめサイト」とはネット内に散らばる情報から、特定のテーマに沿う話題を集めて読みやすく提供するものなのだが、著作権無視の無断転載や、怪しい情報、誤った情報を拡散するといった弊害が指摘されている。
     ハム速は「便所の落書き」とも揶揄される「2ちゃんねる」のまとめサイトで、虚偽情報を拡散させて問題になったこともある。
      その上ハム速は、問題のあるサイトとして当の2ちゃんねるから名指しで「転載禁止」を通告された、いわくつきの代物だった。
     ところが片山はハム速に慰安婦問題に関する嫌韓記事が載っていたのを見て、これを「愛国サイト」かのように思い込み、その情報をツイッターで拡散して「 みんな、ハム速を守ろう! 」と呼びかけたのだ。
     これにはさすがにネットでも「 まさか国会議員が2ちゃんねるのまとめサイト(しかも2ちゃんねるさえも問題視しているサイト)から情報収集する日がこようとは 」との声が上ったものである。
      片山さつきはネットリテラシー能力が極めて低く、何度も嫌韓派らが書き込むネットのガセネタに釣られては「誤爆」を繰り返している。
     以下、ニュースサイト編集者・中川淳一郎氏の東京新聞10月4日付コラムから、その「誤爆」の歴史を紹介しておこう。