私は、日本の企業は世界と戦う力を失っていると思う。人材確保にしても創造性のある人よりもまず協調を求める。しかし、世界的企業は個人の能力重視に移行するだろう。
WORLD ECONOMIC FORUM(世界経済フォーラム、スイスのダボスで開催される年次総会は世界の角界トップリーダーが集まることで著名)が「雇用者は(大学)卒業生に如何なる才能を最も評価するか(What skills do employers value most in graduates?)を掲載した。著者はPathik Pathak, Founding Director of the Social Impact Lab, University of Southampton.。
2020年に求められる順位を掲載する。
2020年 2015年
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複雑な問題の処理
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市場経済も、国境の壁があるか,ないかで、企業人意識も、大きく変わる、変わらざるを得ないということでしょう。
今回の孫崎さんの助言は、どちらかというと、選ばれたものに、要求される素養であるが、この段階は、単なる学校教育では育たない。一定の知識学力のあるものに対して、知識を超えた複雑な方程式を解かせるものであり、回答はいくつも出て出てくるが、市場の要求するファクターに対しどのぐらいの適応性を得られるかが、重要なポイントになるのでしょう。知識の応用ができなければならないのであって、楽しみな世界であるが、才能のないものにとっては、いかんともしがたい。誰でもできる貧困層の階層に下落していかざるを得ない。TPPは、貧困層下落の怖さを持った条約であり、米国でさえ簡単に進められないものであるのに、日本での問題意識の低さに呆れてしまう。
>私は、日本の企業は世界と戦う力を失っていると思う。
分裂的な蒙昧的な集団環境に置かれて志向力が萎えて低下した結果、生産活動に対して熱意を持てず無気力になってるのではと思ってしまう。アルバイトで人で募っても日本人がなかなか来ないのはおそらくそれ。教育の根源的な失敗ですよ。
「ダボスの世界経済フォーラムは、1971年から毎年1月末に開かれてきた。ダボスは、スイスの寒村で、近くにある国際決済銀行(BIS)が主催してきた。当初は、多国籍企業や銀行の重役たちが集まって、インフォーマルに意見を交換する場であった。冷戦以後、これに米、ヨーロッパの政治家が参加するようになり、最近では、マンデラ、アラファトのような第3世界の政治家も加わるようになった。したがって、ダボスは、世界の経済、政治、官界のエリートが結集する一大晴れ舞台となり、グロ―バリゼーションの象徴となった」(北沢洋子の国際情報-論文「2001年1月、ポルトアレグレ」より)
この集まりが こうした才能を学生に求める理由は何でしょうか。他所に先駆けて発明して儲けたい、TPP等、高度な嘘と詭弁テクニックで儲けたい-究極はこれでしょうか。
しかし、日本企業が人材確保に大して創造性を求めないのは昔からその通りと思います。日本企業は「軍隊」でいたいからでしょう。それで立ち行かなくなっても依然、ドラえもん に助けを求める のび太 状態のまま。企業側に創造性溢れる社風に変わるよう汗を流す覚悟もなく、学生側にばかり創造力を求めても どうにもならないと思います。ブラジルに「天才は協調しない」という歌がありますが、今の日本では曲にこんなタイトルを付けるセンスも理解されないのでは。
やはり、個人経営の小さな店が大型ショッピングモール、フランチャイズビジネスに軒並み淘汰される世の中ではダメということですね。