本ブログにおいて「安倍首相の拉致問題重視は米国などから違和感を持って迎えられるであろう」旨記載してきたが、6日付ウオールストリート紙が同趣旨の社説を掲載しているので主要点を転載する。
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北朝鮮は4度目の核実験を実施する構えを崩しておらず、核弾頭を搭載する弾道ミサイルの開発を続けている。また韓国に対しては武力行使をちらつかせ続けている。そうした中で、東京(日本政府)は、なぜ拉致被害者の情報と引き換えに制裁を一部解除するという取引を検討しているのだろう。
タイミングは奇妙だ。北がこれまで以上に孤立しているからだ。ソウルとワシントンは、交渉再開のためには、平壌がまず非核化に向けて動き出すべきだと依然として強硬だ。北京でさえ、このならず者同盟国に対する圧力を増している。
日本の融和的な姿勢は、拉致問題をめぐ
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今回の唐突な交渉は、まったく意味不明である。
あり得ないことであるが、今回の交渉で拉致問題全面解決となった場合、どういうことになるのか。拉致問題は拉致問題、核の問題は別問題と区別できるだろうか。日本はよくても、北朝鮮が納得するのであろうか。そんなことはあり得ない。
米国、韓国、だけでなく中国も圧力を強めているときに、日本と北朝鮮の政治目的が一致したとしか考えられない。日本が独自で交渉しながら、米国からの公式的批判が大きくないのは、米国に何らかの弱みがあると考えるのが普通の見方であるが、その中身がまったくわからない。集団的自衛権、TPPとの裏取引、すなわち日本国内で国民の批判を和らげるために拉致問題交渉を内諾したのではないか。いずれにしろ、拉致問題だけ解決しても解決にならず軍事的脅威核問題の解決が不可欠であることは当然でしょう。
なんか、記事のタイトルもあれですね。そんなに北朝鮮が脅威なら原発全部撤去しないといけませんね。
でも本当に関係改善がいけないことなんでしょうか?北朝鮮の軍事開発にはネオコンも絡んでいると聞いたことありますよ。ラムズフェルドがウンチャラカンチャラとか。まあこういうのはどんなんでしょうね?拉致問題もこいつら絡んでそうだしね。ただ北朝鮮という国はよくわからない。中国との関係も、アメリカとの関係も、どんなつながりかたなのかも含めて謎の多い国です。
安倍首相と拉致問題は次のように考えます。
安倍首相は「小泉首相が拉致を一部解決して郵政民営化を実現した」故事を学習して実行に移す考えだと思います。拉致を解決したら、英雄になれるのですから、6か国協議の枠組みは安倍首相の眼中にないと思います。横田めぐみさんが帰国すれば集団的自衛権のみならず、大日本帝国を取り戻せると本気で考えているのでしょう。異様で異形の日本は異様なウクライナと同様に米国の深い闇に沈潜した戦略と矛盾せずに仲良く同居していると思います。
WSJはいつでもこんなアホな社説を書いている。
米国政府は数十年のあいだ北朝鮮崩壊論を真に受け
北朝鮮との関係改善を拒否しつづけ今日の核開発を
招いた。
北朝鮮の核開発があきらかになったときクリントンは
武力攻撃を検討したが軍のシミュレーションで米兵の
損失が5万人に及ぶと知り、あっさりホゴとなった。
ただし抜かりなく、米軍を軍事境界線から離し後方に
移動した。砲撃の射程外に。
いざという時の損失は韓国兵におしつけようと。
集団的自衛権が機能すれば日本兵も。
WSJは北朝鮮はすぐに崩壊するのだからそれまでなにもするなと
言っている。拉致被害者のことなどとりあえず忘れろ、と。
こういうひとたちが何十年も前から米国や日本にいて今日の事態を
招いた。
安倍も10年前そう信じていたことは確実で、強気に出さえすれば
うまくいくと思ってた。
それが今日こうなってる。
WSJの社説など持ち出すってことは孫崎さんも、拉致被害者の
ことなんか忘れて、とりあえず何もするなと言いたいのだろうな。
悲しい。
前にも書いたが、わたしは救う会だの家族会だのの右翼圧力団体など
は大嫌いだ。
でも拉致被害者には早く日本の土を踏ませなければ。
今の日本人のおおくは拉致被害者救出という目的をわすれ、北朝鮮を
罵倒し制裁することで完結している。
北朝鮮と接触することがかれらの核開発を手助けするとでもいうのだろうか。
とんでもないとわたしは思う。
WSJのいうように北朝鮮が崩壊するのだとしたら1国だけで崩壊するはずがない。
ではどうなるか、そんなこと考えたくもない。
日本を攻撃できる数百発のミサイルをかかえたまま死んでくれるか。
ありえないと思う。
この記事を書いたWSJの記者は北朝鮮が約束を守らない国
であるかのような印象を読者に与えている。
あるいはそうなのかもしれない。
だが。
ぜひ蓮池透氏に取材することをおすすめする。
氏は日本が北朝鮮に対する約束を少なくとも4度破ったと
話している。
2度はわたしにも分かるのだが、のこりふたつはどれか特定できない。
すくなくとも、安倍は北朝鮮の足もとをみて、舐めきったのだと思う。
北朝鮮が日本に約束した情報提供を果たさないとWSJは批判してるけど
約束は北朝鮮側だけに遵守義務があるというというのは成り立つのか。
北朝鮮は死ぬほど米国や日本との関係改善を欲しているのは確実。
そのために必要ならかならず約束は守るはず。
こちらが騙さなければ。
WSJの記事が北朝鮮に接触し、日本と北朝鮮の関係を改善を試みている安部政権を批判するのはお門違いではないか。中国を敵視し、囲い込みを永年やってきたアメリカが突如、ニクソン大統領時代に中国に接近し、中国を持ち上げてご機嫌をとったのとどこが違うのか。もっとも、その様な対中政策の転換もWSJが批判しているというのなら、話は別だが。
そんないい加減な第三国の新聞記事を利用しなければ、自分の主張が言えないほど、孫崎の議論はお粗末なのかな。
北朝鮮は死ぬほどの関係改善を欲しているというのは本当でしょうね。でもそれなら日本をなめきった態度や小細工で人を騙すようなことはして欲しくないですね。いざという時は、支配層は自分の保身を考えず、国民の命を背負っているんだという気概で自分の生命を賭して欲しいですが、それがあのキムジョンウンにできるかどうか。
まあ他の国を批判しても意味がなく、また自国も自国の利害で動きます。あとは神のみぞ知るの世界。健闘を祈りましょう。
『ほとんどの人は、それだけの体験をしたなら、「もう警察には逆らってはいけないのだ」「目をつけられないようコソコソ生きよう」そういう卑屈な人生を送るのでしょう。しかし私はその気持ちのベクトルが逆に働きました。恐ろしい警察・検察に挑戦し、乗り越えることこそが私の人生に課せられた試練であり、それ無くしては一生負け犬として生きていくしかないと思いました。 』
誰の台詞でしょうか?
米国政府はほんとうは北朝鮮の軍事的脅威など感じていない。
感じているふりをしているだけ。
だって北朝鮮は米国と仲良くなりたいだけだから。
そしてかたむいてる国を立て直す資金が欲しいだけ。
だから最悪のときは、国交樹立のエサを投げてやれば
丸くおさまると考えてきた。
それまではさんざんイジメてやろうと。
つまり米国を悪魔とよぶ中東の国とは全く違う対応だ。
だからオバマは北朝鮮などずっとほっておいた。
あれは米国の敵ではないと。
イジメて楽しむ対象だと。
でも核と弾道ミサイルは状況を変える。
いつか日本をツンボ桟敷においたままオバマ電撃訪朝もあり
うると思ってた。
ボー然とする日本を尻目に国交樹立とかね。
武力攻撃の選択肢がなく、北朝鮮が崩壊せずに米国への核
運搬手段を手に入れるのが避けられないのなら米国はやる。
だってそれしかないからね。選択肢は。
WSJはそのときどう書くのかな。
そのときのためにも今回の安倍が独自の対朝関係を築いておく
という試みは遅ればせながらたいへんよいこと。
もうひとつ、米朝が国交樹立したあかつきには中国は悲鳴を
あげるだろう。
米国に散々せっつかれて対朝制裁に加わったもののそのせいで
北朝鮮の激しい恨みを買ってしまった。
世界に友好国をもたない中国にとって北朝鮮は腫れ物にさわる
ように長年大切にしてきた友好国だったが、米国のそそのかし
で国連の北朝鮮制裁決議に賛成してしまった。
オバマは北と国交樹立すればことによったら北朝鮮にも米軍基地
をもてるかも。
キムジョンウンは国交樹立のあと確実に親米反中になる。
人間っていうのは敵とは握手しても、裏切り者はけっして許さない。
ベトナムをみればよくわかる。
安倍もよく考えたらどうかね。
日朝国交回復のあとの北朝鮮は韓国よりはるかに親日的になって
日本の右よりの保守派を元気づけるとわたしはふんでいるのだが、
甘いかな。