日経新聞:小渕優子経済産業相は18日、関係政治団体の不明朗な収支問題の責任を取って辞任する意向を固め、安倍晋三首相周辺に伝えた。20日にも首相に辞表を提出する。首相は後任の人選を急ぎ、混乱の早期収拾を図るが、2012年12月に発足した第2次政権で初めて閣僚が辞任することで、長期政権を目指す首相には大きな打撃となる。
(参考)
1:福島原発の廃炉明言
9月25日に来県した小渕優子経済産業相は、県や県議会が全基廃炉を求めている東京電力福島第2原発1~4号機について「再稼働は大変難しいものがある」と述べ、県民感情を考慮して再稼働は困難との認識を示した。(福島民友ニュース)
注:「県民感情を考慮して再稼働は困難」なら他県にも適用できる。
2:原発コストは高いと国会で述べた報道
小渕優子経済産業大臣は、8日の参議院予算委員会で、原発事業の優遇措置を検討する考えを示した。
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他の発電方式なら、一部の部品を交換すれば半永久的に発電を続けられるが、原発は40年で廃炉にしなくてはならない。それに必要な作業も確定していないのだから、実際にいくら掛かるかも分かっていない。昔やった机上の計算だけで、「安い」と言い続けるのは無責任である。道路やダム建設など経験のある事業でさえ、初期の予算額の数倍掛かるのは当たり前ではないか。まして「安全」や「環境にやさしい」と共に、「低コスト」という3つのウソで進めてきた原発事業。詳細は大島堅一教授の著書にあるとおり、入っていない経費はもっと大量にあり、他の発電方式より、遙かに高いのは明白。ドイツが脱原発を決めた理由は、福島の事故も有るが、それ以前に「高コストで採算がとれない」為だったという。
政治資金のおかしな使い方で、たたけばほこりのでる政治家は少ないないだろうに、小渕経産相がやり玉にあがったのは、「原子力村」にとって不都合な発言を彼女がしていたから、ということですか。
するどい(or 当然の)洞察ですな。殆どの政治家は弱み或いは突っ込みどころを把握されているに違いない。けんさつのメイン業務だという話を聞いたことがあるよ。 で、今回のように言動に問題あり、となると伝家の宝刀よろしく使うわけね。孫崎氏によれば、小沢然り、鳩山然り、細川然り。それが恐くて爪を隠したままの能ある政治家って沢山いるんじゃないの?政治生命を絶たれちゃ元も子もないってね。
小渕優子の失脚は私には想定内だった。余りにも早く起こったので正直驚いた。
日経新聞が「長期政権を目指す首相には大きな打撃となる」ともっともらしく言って見せているが、小賢しい感じ。
自民党とその内閣は開き直って益々傲慢になっていくのではないかと懸念している。兎に角、米国が安倍を支持しているし、国内の反対勢力が消えて無くなった現状では、女性大臣の失脚ぐらいで体制がぐらつくとは到底思えない。天地の摂理に期待するしかない。
オブチ大臣は「国民の理解が得られなければ辞める」そうだが、香港の大衆じゃあるまいし、この国ならアベ同様「国民の理解は得ている」と言い張れば済む話だろう。全て茶番だ。