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特南の歩き方 麻雀のミスとは
2018-02-28 12:00110ptドラ配牌です。何を切りますか?正解は打です。特に説明は不要かと思います。しかしではなく打としてしまいました。これはミスでしょうか?明らかにミスといえるでしょう。しかしミスか否か、問題はそこではないのです。選択Aと選択Bの差を理解すること選択A・打と、選択B・打の差は受け入れ枚数、つまりテンパイチャンスの差です。を残したほうがを残すよりも4枚受け入れが多いのです。しかし――単騎待ちよりも単騎待ちのほうがシャンポンよりもシャンポンのほうがペン待ちやカン待ちよりもカン待ちのほうが優秀そして次ツモ中張牌で直ぐに入れ替わるのだからこの受けは一瞬。そのように考えると、明らかに選択Aのほうが優秀でも、選択Bとの差はそれほどでもないということです。意見の分かれそうな何切る問題とかあるじゃないですか。そのような問題に正解することよりも、選択Aと選択Bの差を理解することのほうが遥かに大事なのです。今日は特上 -
選択の比較
2018-02-27 13:00110pt牌譜3連ラスを食った次の半荘の出来事。僕は完全にたそがれていた。オーラスはこんな点数状況でこんな配牌。上家と15800点差、下家の親と19300点差である。バ、倍ツモ?? または――なんと6回連続有効牌を引いてこのテンパイにリーチ、ツモ、メンホン、一通、裏が1枚でも乗れば倍満で2着終了だ。天鳳なら絶対と言えることがあるこの点数状況、この河でラス目が曲げたら誰も3pを打たないということ。これはもう絶対と言っていい。ハネマン直撃なんて夢物語なのだ。じゃあリーチをかけて倍満ツモに賭けるしかないか――いや、そうとも限らないよね? ダマテンなら東家、西家はリーチをかけるかもしれないじゃないですかダマテンでツモってしまったら北を落として再抽選でよろしくないですか?麻雀の選択はAとBとの比較つまりこの場合はダマテンでまくれるパターンとその頻度、リーチでまくれるパターンとその頻度を比較して、より有利なほう -
メンタルの話
2018-02-26 12:00先日行われた、藤井聡太プロと羽生善治竜王の公式戦初対局を視聴していました。現役中学生の天才棋士が、国民栄誉賞を受賞するほどのレジェンド棋士を制圧するなんて、見ていて感慨深いものがありましたね。最も印象に残ったのは中盤戦でした。羽生竜王の一見無理目に見える攻め手にも藤井プロは全く動じることなく冷静に対応し、むしろそこから対局を優勢に進めていったのです。初対局のプレッシャー、意表を突くような攻め、しかも相手はあのレジェンドです。この一手には想像もつかない何かがあるのではないだろうか? と深く考えすぎて、墓穴を掘ってしまうことも十分考えられると思います。藤井プロは「メンタルが強い」と思う人もいるかもしれません。しかし本当に「メンタルの強さ」が勝負に大きく影響するものでしょうか?心の中は誰にでも見えるものではありません。平静を装っている人も気丈に振舞ってる人も、人知れず心の中は大きく揺れていたりす -
九段坂奮闘記6 vol.19
2018-02-25 13:20110pt牌譜昨日は全ツの記事だったので、今日はベタオリの記事にします。ベタオリが出来ない人は意外と多い?このシーンで何を切りますか? (牌図A) と言いますと――北家と東家に対する無筋である7pを先に切ります。ヒントの少ない河とはいえ、リーチに対して北家は無筋を2発トップ目の親も無筋を1発打ってます。この牌姿で将来粘れるものでしょうか?ベタオリ道とは諦める事とみつけたりここで呑気に西など切らずこれは無理なんじゃないか・・・ と直近の未来を想像してみてください。こうなる前に1牌切れておくと、だいぶ違いますよね?牌譜さて、何を切りますか?東連打で粘る人も多いと思いますが、これはもう諦めて良くないですか?まだテンパイしてないかも・・・ と思う人はちょっと能天気ですね。仮にイーシャンテンだったとして、この手牌で反撃の余地はなさそうです。ベタオリ道とは諦める事とみつけたり すっぱり諦めましょう!牌譜べタオ -
九段坂奮闘記6 vol.18
2018-02-24 12:00110pt牌譜トップボーナスの大きなルールだと9mをプッシュしますが――ラスペナルティが大きく、1→2着間、2→3着間のポイント差が同じ天鳳では微妙でした。とりあえず打南としたほうが良いでしょう。トップボーナスが大きなルールで慣れてしまうと、つい押してしまいそうなヤツですね。着順ボーナス比が 2:1 ならボーナス死守効率を着順ボーナス比が 均等 なら2着順落ちるリスクを重く見るといったようにです。牌譜となるとこの局面も、当然ノンプッシュ―― というわけではありません。アガリを期待したほうがマシという発想悪形の極みとされるペン、カンチャン待ちですが3mの隣牌が6枚見えなら、見た目のイメージほど悪くもありません。アガリにかけてリスクを負ったほうが良いか、ベタオリのリスクを負ったほうが良いのか、と考えたら、今回に限って言えば前者のほうがまだマシなのではないでしょうか?牌譜現物の5sを抜くか――ドラを真っ -
Q&A
2018-02-23 12:00110pt先日の記事に対する質問の回答です。ここから完全にベタオリするのが良い選択とは言えない という話でした。Q・では、非テンパイ時はどのようなタイミングでベタオリを開始するのかこのシーンでは東家に放銃する確率が低いと判断できるためベタオリはしないです。つまり、放銃確率が高くなってきたと感じたらベタオリを開始するということです。もしも東家が今両面テンパイだとしたら、どれくらいの頻度で当たるものでしょうか? 14分の1通りということになります。現状はナイフを突き刺す(無筋を切る)ても、飛び出しにくい(放銃しにくい)状態と言えるでしょう。・東家の河がノンターツ落としであること ・ドラ2内蔵の手牌なら相当形が悪くても仕掛けるであろうということ と考えたら、少しくらいはここで勝負しておきましょう! とも言いました。通っていない無筋が多い = テンパイしていない可能性が高いとも考え -
当たりにくい牌を通すために読むということ
2018-02-22 13:30110pt牌譜南家の3副露目がこの瞬間です。(2副露目は3巡目)これだけの情報で、パッと思いつくことを挙げてみてください。・と何かのシャンポン待ちではないか? ポン 打はい、確かにありそうですね。他にはどうですか?・カン待ちではないか? ポン 打が1枚切れでが初牌、リャンカン形ならカンよりもカンを選びそうこれも確かにありそうですね。他にはどうですか?・テンパイからの待ち替えではないか? あの河でパッと思いつくのはこの2パターン。今回は明確な否定材料がありますね。でもこの2パターンを一瞬でも思い浮かべることが大事です。テンパイからの待ち替えは、あるとしたら単騎待ちでしょう。実戦中は無限に考えられるわけではありませんので、類似したパターンは覚えておきましょう!4pや5pは危険だからやめよう・・・ というのも読みですがトイトイに当たらないソーズの無筋は通りやすい というのも読みです。2副露目が3巡目なの -
九段坂奮闘記6 vol.17
2018-02-21 14:00110ptなるほどー 天鳳って連風牌4符だったのかー・・・※ 連風牌とは? いわゆるダブ東とかダブ南ってヤツです。役牌がトイツだと通常は2符、しかし連風牌に限り4符とするルールもあります。天鳳始めて9年くらいになりますが、初めて知りました。もっとも9年間で「初めて知った」と3回くらい言ってそうですが(笑)牌譜ラス目の親がドラポンです。こんなの大体撤退しそうなものではないですかーしかしここから現物の5p、9pを並べ完全にベタオリするのが良い選択であるかといえばそうではありません(牌図A)・東家の河がノンターツ落としであること・ドラ2内蔵の手牌なら相当形が悪くても仕掛けるであろうということと考えたら、少しくらいはここで勝負しておきましょう!勝負の明暗を分けるのは、何気ない1打にあるいづれベタオリすることになったとしてもこの巡目で安全牌である5p、9pを使い切らない方が良いのです。こうなったらしばらく押し -
副露率と仕掛けの評価
2018-02-20 14:00110pt昔、とある放送対局の収録にてインタビュアー「木原さんはよく仕掛けるタイプだと思うんですが――」って言われたんすよ。自分ではそんな意識全く無かったので――木原「は?どこ見てんだコラ? ソース出せやコラッ!」って言い返してやりましたよ。 もちろん、心の中で・・・んで、控室に戻ったら、対局データを載せた冊子が置いてあったんですよ。対局者の順位率やらアガリ率、アガリ平均点やら流局時テンパイ率など書いたやつね。そしたら副露率も調べてみるじゃないですかー。30%か・・ ほら見ろ!全然仕掛けるタイプでも何でもねーじゃないか!ただし12人中2位だったけど(副露率高い順)べ、別にそれくらいじゃ驚かないけど、3位の方の副露率がですね・・・・2割5分だとぅ??2位と3位がやけに大差じゃないですかー分布を調べてみると副露率2割台前半の人が最も多く――1割台の人が3人だとぅ??や、さすがにそれはどうかと思いましたが、とりあえず僕はインタビュアーにすぐさま詫びることにしました。 もちろん心の中で・・・これでは 良く仕掛けるタイプ と言われても仕方ないやちょとどその時、控室に一人の選手が入ってきました。そう、副露率1位のお方です。 -
本日休載
2018-02-19 12:00
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