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【Mリーグ】放銃シーンより手組を見直す
2022-03-31 12:0050pt岡田選手がを切ったシーンです(牌図A)みなさんは何を切りますか?この程度の素材なら僕はかを切りますね。岡田選手といえば、初年度はかなり弱気な手組をしていて、2年目に手組が激変した選手です。初年度ならここで間違いなくを残してを切っているでしょうね。ちなみに僕ならこうなっています。手牌の評価値、他家の進行状況点数状況など、様々な判断要素から目一杯のおかげでアガリを拾えるメリットこうして手詰まりを起こしてしまうデメリットその都度双方を予測した上で手を組んでいく。親番で早い巡目とはいえ(牌図A)程度の手牌なら手牌の評価値が低すぎるので、手組は考えた方が良さそう。こうなったら放銃になっても仕方ないように見えますが、チームメイトの堀選手なら2人に通っていないよりも、片方の現物、片方には両面待ちにしか当たらないを選びそうな気がします。リーチの現物を打ったシーンです。悪くはないですが、点数状況的にを勝負し -
【Mリーグ】実戦譜に学ぶ、ちょっと高度な守備講座
2022-03-30 12:0050pt東4局、微差のトップ目で迎えた日向選手の手牌です。ドラ4の手牌、みなさんは何を切りますか?手牌の評価値を考える日向選手の選択はでした(牌図A)もちろんドラ4の手牌ですのでアガリたいのですがアガリ率の平均値って約20%じゃないですかアガリ率の平均値を大きく割る手牌は評価値が下がります。アガリ率10%の手牌なら、アガリ率を7~8%に落としても、安全度を意識した手組にした方が良いのです。 ドラ例えばこんな手牌ならは切らないでしょう。なまじ打点が高いから、つい目一杯に構えてしまうのですがアガリにくそうな高打点は放銃率が上がることを考えると、点数状況的にここは目一杯に構えず、かを一枚外すのが良いと思います。(牌図A)でを切ったら下の牌姿になります。ここでも目一杯に構えず、を残して打ですね。(牌図A)でを切ったら下の牌姿になります。これもを切らず、孤立のを切って良いでしょう。アガリにくそうな高打点は放 -
【Mリーグ】押し引きは複数の判断要素で決定する
2022-03-29 15:0050pt東1局東家、深い巡目に入ったリーチに亜樹選手が不要な無筋を一発で引いたシーンです。さて、みなさんはどうしますか?亜樹選手はプッシュを選択します(牌図A)亜樹選手って手堅いイメージだった・・・そうなんですよね。僕はこの押しません。押せません・・・じゃなくて、かなり押さないです。危険牌が浮くイーシャンテンは手牌の価値激減も無筋、も無筋。巡目もかなり深くアガリも厳しいイーシャンテンで勝負は厳しいです。海底牌は無筋のドラでした。濃無筋は、、といったところです。さて、みなさんはどうしますか?ギリギリ押してもいいかなー・・・・と思いつつも、僕はこのは押せません・・・亜樹選手は親権維持の評価が高すぎるまだ東1局ですよね? ノーテン罰符や親権維持の価値は、それほど高くない局面だと思います。東場なら放銃しても取り返せるよねという人よくいますが、後から加点する前提ならこの場は放銃せずに、後から加点した方が得じ -
リーチ後は世界が変わる
2022-03-28 12:3050ptリーチ 東1局東家・ドラ開局の親番、対面のリーチを受けて1発目みなさんは何を切りますか? ちょっと考えてみて下さい。実はこの牌姿、先日行われた勉強会の実戦譜です。受講者さんの回答(天鳳七段)は、4人中4人がでした。なるほど!開局の親番だし、巡目も早いかなり良い手ですし、は若干通りそうだし通っていない無筋も多いです。この手には押し要素がたくさんありますね!それでも僕は、天鳳なら特にを選びそうです。 ツモ次無筋はを抜いてオリそう・・・ ツモ ツモソーズが好形になったら元気を出すかもしれません。をプチ勝負しても、この形だと勝率の高そうなテンパイ形は限られてしまいますしを切ることによって勝率が高そうな形を逃してしまう可能性もある。放銃率が高くなってしまうのはリーチに対して押し過ぎだからなのではなく勝率が低そうなテンパイをしてしまうからではないだろうか? 先制テンパイはまた別の話ですが押し返す時は -
【Mリーグ】好走と暴走は紙一重
2022-03-27 18:0050pt対面魚谷選手のリーチを受けた親番の高宮選手。現物は豊富にあるが、どうするか?高宮選手は無筋のを選択(牌図A)ドラ受けがあり、役有り好形確定とはいえリャンシャンテンの牌姿、僕は絶対押さないのだが――高宮選手といえば今シーズン2月まではかなり手堅い選択をしていたと思う。このシーンが代表的な例、これを迂回する人が(牌図A)と同一人物だとはとても思えないだろう。人間の心理傾向で、連続して心に負荷がかかると、なんとなく疲労してしまうものだ。ようやくイーシャンテンになったとはいえ3列目ももも超危険牌ならば、常人は撤退を選びそう。このプッシュは凄すぎますね。押し要素としては、4着目の瑞原選手と点差がかなり離れているということがありますが残り2巡、ももも現物ではありません。アガリはおろか、テンパイすら難しいこの手牌で――尋常じゃない押しっぷりですね(汗好走と暴走は紙一重と言いますがこれは完全に 暴走 扱い -
【Mリーグ】健全な押し引きは健全な手組から始まる
2022-03-26 12:0050pt堀選手が2枚切れのを切ったシーンです。とても自然に見える一打ですがこの牌姿にはドラも赤も、手役もドラ受けすらありません。多くのプレイヤーがこの素材なら、安全牌のを残して、あたりを切りそうな気がしませんか?守備意識の高いMリーガーは安全牌を残しがち安全牌を残すのも戦略の一つで間違っていません。堀選手だって、常に目一杯構えるわけではないでしょう。もう一度廃図をよーく見てほしい。下家の多井選手にはが対面の二階堂選手には、上家の高宮選手にはと3者に安全牌があるじゃないか。ならばここは手牌の価値を目一杯高めにいこう!ということでしょう。リーチに押し返すために安全牌を持つんだよいやいやいや、リーチが来たらこの手は押し返す価値が無いんですよ。もう一度言います。押し返す価値が無いんですよ。それよりも何よりも、押し返す価値のある手アガリの効果が高い手に育てることを優先しましょうよ!堀選手はここでもをホールド -
【Mリーグ】積極策と消極策
2022-03-25 12:3050pt -
【Mリーグ】打牌が早い人の欠点
2022-03-24 12:0050pt伊達選手がを打ったシーンです。大半のMリーガーがペンチャンに手をかけそうな牌姿ですが雀頭候補が既にある牌姿なら僕もネックになりそうなペンチャンを払いそうです。ヘッドレスに愚形なししかし牌図のように雀頭候補が無い牌姿ならはの3面受け という感覚で僕は残しそう。それでもペンチャンを払う時はこのように、残した周辺の景色が良さげな時ですね。まあこの選択は大差ないと思いますが――伊達選手がを切ったシーンです(牌図A)ピンフも立派な手役ですが良いと思うなら雀頭候補として残す手もありますが、その場合は打のほうが優秀です。南2局、伊達選手の切り番です。みなさんなら何を考えて、何を切りますか?伊達選手の選択はでした(牌図B)この局のテーマは、トップを競るライバルである 沢崎選手の親を落とす ことにあると思います。そう、順位点マニアのみなさんなら気づきますよね?だったら下家の小林選手に鳴かれそうな牌を切りなが -
【Mリーグ】嵌ると怖い!感覚派のプレイスタイル
2022-03-23 16:3050pt茅森選手が打としたシーンです。茅森選手はどちらかといえば自分がなりたい最終形に合わせて牌を残すタイプです。この場合は雀頭を345以外の部分に求めた三色狙い、現状シャンテン数はあまり気にしない感じですね。ツモも茅森選手の期待に応え待ち取りも完璧、結果も最高になりました。ほぼノータイムだったよね・・・そう、茅森選手の凄いところは大胆な選択も躊躇なくできることですよね。こうなったら良いなー・・・と願う牌姿に寄せていくみたいな。その構想力が高打点を生む秘訣なのでしょう。茅森選手がを打ったシーンです。理想追及が許されるゾーンと許されないゾーンがある対面の二階堂選手、下家の瑞原選手が仕掛けている中盤戦、もうここは理想ではなく現実を見るゾーンです。今引いてきたドラをリリースして勝負を賭けるか?あるいは親番を諦め、引き気味に構えるかの決断の時。ドラを抱えたまま、、と勝負して最悪の結果です。いつまでも理想が -
【Mリーグ】セミファイナルのレギュレーションを意識する
2022-03-22 16:3050pt2着と8000点差、ラス目の親番と11600点差親番を残している3着目と10400点差で迎えた南3局。トップ目で迎えた瑞原選手の選択。選択肢は4つです。みなさんはどうしますか?瑞原選手は打のダマテンを選択。そもそもこの場況ではとの出アガリ率に大差はなく、1300と5200の出アガリは大差ですので打ダマテンが最も優秀なのは自明の理。次いで切りリーチ。その場合は少なからずよりもの出アガリ率は上がります。切りダマテンではとの出アガリ率に大差はでませんので3番手です。切りリーチはちょっと変態かもw結果裏目となってしまいましたが――切りダマテンだったか・・・と考えるのは、抽選ゲームを全く理解していない発言で1/20で大当たりするスロットマシーンA1/18で大当たりするスロットマシーンB1/16で大当たりするスロットマシーンCスロットマシーンCを選択すべきなのに、偶々スロットマシーンAが最初に大当たりを引いたからといってああ、スロットマシーンAを選べばよかったと愚痴るようなものです。ただし切りダマテンを選択した後、空切りリーチは面白い選択だと思います。白鳥選手の親リーチを受けた一発目、瑞原選手の選択です。ダマにしたならベタオリでしょういやいや、ダマテンにしたのとこの局面の押し引き判断は全く別の話じゃないですか?天鳳や雀魂だとオリるんだけど・・・もちろんそうでしょう。でもここは――ポイント配分が全く違うMリーグのステージですので、全く関係ない話は止めましょう。瑞原選手はプッシュを選択 (牌図A)これが痛恨の放銃となってラス目に落ちてしまいます。瑞原選手、どうしちゃったんだろう?という声も挙がったようですが、この選択は瑞原選手の良い面が、偶々裏目っただけでしょう。本当にMリーグを観ていましたか? 瑞原選手はこうした強気な選択でMVPを獲得しチームをセミファイナルステージに導いてきたわけです。当たる時だけ慎重にって・・そりゃ無茶な話よねw結果は最悪だったけど、この選択は誰も責めないでしょう。
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