-
打点か速度か
2017-08-31 16:00110pt牌譜余程の事情がない限り序盤は打点優先でいきましょう。このシーンも發の連打で――こんな感じで。牌図南場になると点数状況によって判断は変わってきます。局進行を優先? 打点優先? あなたはどちらを選びますか?この点数状況、この巡目ならまだ打点をみたいですね。2600程度でも十分と考えるなら、受け入れマックスの打3m。ドラが1枚でもあるなら、打点十分で受け入れマックスの打3mです。牌譜もちろん門前リーチを狙う構えです。しかしながらこの局面は、ラス目の東家の仕掛けも気になるところです。インターセプトなら渋でポン2sと6sは東家が仕掛ける可能性があります。そこで西家、東家から出た2s、6sはポンせず、北家から出た2s、6sはポンの構えです。「邪魔ポン」は表現が悪いのでこうした戦略的ポンを「インターセプト」と呼ぶことにしました。もちろん通常は鳴きませんが、ラスペナが大きな天鳳だからこそ、東家の仕掛けに -
システマチックベタオリ講座 8
2017-08-30 15:00110pt牌譜(牌図A)東4局、打点は十分もこの牌姿、巡目、点数状況的にも押し返すにはかなり厳しい状況です。さて、どのようにしたら良いと思いますか?押す可能性があるかどうかで方針を決める例えば4pツモ、ドラツモ、3-6sツモ、4s5sツモ何かツモったら、また何か鳴けたら前に進む可能性があるのなら打9sとしましょう。素点がポイントとなる麻雀では9s押しの一手です。順位点しか評価点のない天鳳では、ここに何をツモっても前へ進みたくないのでオリの一手です。切り順補正という考え方(牌図A)のリーチのように 4p→7p と並ぶと、比較的4pの内側は通しやすくなります。もちろん、先に両面固定したケースも十分考えられますが――リーチの現物である8sのワンチャンスよりもまだマシじゃないか?と思うんですよね。9sを打つくらいなら、まだ5mを打ったほうがマシなような気もします。これは昨年モンド杯のワンシーン。ラス目の親5 -
八段坂奮闘記4 vol.35
2017-08-29 15:00110pt東2局の親番。僕が天鳳を始めた頃は、こんなカンチャンは仕掛けて当たり前だった。今ではメッキリやらなくなりましたが・・・バックどころかここ最近はこういう白もスルーしている。んでこの巡目に呑気にリャンシャンテン戻し。こうした選択が良いかどうかは別として、麻雀の選択は今もなお試行錯誤の最中といったところなのでしょう。この9pも昔は鳴いてた。1sを引いたらすかさずトイツ落とし。昔は躊躇せず西か北を打ってた。そしてホンイツへ――これも昔は北切ってると思う。今は8mから切って――そしてホンイツへ――何を切りましょうか?気づいたらこうなってました。まさかこれが――染まる日が来るなんて・・・・こうした選択には長所だけではなく短所も当然ある。うまく状況に応じて使い分けられれば良いのだが、どうしても選択が偏ってしまうような傾向もありますね。麻雀の勝ちパターンは1つだけとは限らない。天鳳にマッチしていない選択と -
撤退判断
2017-08-28 15:00110ptリターンに見合わないリスクを負うことが罪であるメチャメチャアガれそうな手牌なら、安くてもリスクを負うことはあるでしょう。半荘の決定打に成りうる手牌なら、相当危険でもリスクを負うことはあるでしょう。決して 放銃=罪 というわけではありませんが臭い牌を通そうとした時に考えるのではなく、事前にある程度は決めておくものです。例えばこのシーン、ワンチャンスの打9sとしていますが――思考はこの瞬間からスタートです。相手の河を凝視し、点数状況を確認する。行く可能性があるとしたら、好形残りの広いイーシャンテンである8pツモくらいです。それ以外は点数状況的に現物2枚で即時撤退、ある程度は方針を固めておくのです。安全牌がありません。この瞬間から思考スタートです。1枚通れば2枚通る+切り順補正 で2p連打。いいですね。でもここで思考が止まってはいけません。この手牌、この巡目ならここに何をツモったとしても撤退にな -
読みの技術は危険度の比較 2
2017-08-27 15:00110pt昨日の続きです牌譜ここで手出しの4pです。2-5pはいかにも危険そうに見えますが僕には3-6sやマンズ待ちの方がかなり危険に見えます。それはなぜでしょうか?ソーズのという両面ターツを払っていることがヒントです。 ポンこの牌姿から何を切りますか? そう、もしも東家の仕掛けがの2-5p待ちであるのなら――との比較なら、端にかかる両面を固定するのが普通です。そうすると少なくともこの時の打牌は、打になるのではないでしょうか?これも同様の考えです。よってこの場合は4-7m、2-5pよりも、3-6sの方が危険と判断するわけです。4-7mや2-5pを否定しているという読みではない読みの技術とはあくまで危険度の比較です。読みよりも大事な技術は撤退判断、昨日の記事を今一度読み返してください。鳳凰卓で勝つために読みは必要か捨て牌の絵面だけで判断すると、4sも5sも3枚切れでダブルワンチャンス。間に複数手出しが -
読みの技術は危険度の比較
2017-08-26 15:00110pt昨日の続きです。仮に中筋である6p、または6sを切るとしましょう。どちらのほうが西家のリーチにより通りやすいと思いますか?宣言牌の中筋は危険か?357といったリャンカン形で引っ張るケースは少なくなくイーシャンテンまで必要だった牌と考えると危険度が高まるのは常識です。 リーチ (牌姿A)ではこのリーチに中筋であるが危険かといえばそうではないのです。「宣言牌の筋が危険」と覚えるのではなく、牌姿を再現して危険度を考えるもしもカンチャンであたるとしたらからの切りリーチです。その場合だとあの少しおかしいですよね? リーチこのケースに比べると(牌姿A)のは遥かに安全度が高いのです。というわけで、このリーチにも8sが先に打たれているなら7sを持っている可能性が低く、カン6sの可能性も少ないと判断したというわけです。非現物ではない限り100%通るとは言い切れません。このケースは南家の反撃が予見できていたた -
八段坂奮闘記4 vol.34
2017-08-25 15:30110pt牌譜 (牌図A)ラス目がドラの役牌を切ってきたこのシーン。もちろん西家に対する警戒は必要ですが中にはドラを早く切りたい症候群のひともいるので、これだけの情報では何とも言えません。リーチを受けて直後の選択では。ここでは――押す → 押すとしたら何をオリ → オリるとしたら何をこのような判断を急に迫られることになります。画像は静止画ですので、考える量は少ないと思いますが――次に何を引いたら何を切ろうか? など、別のことを考えている時に、いきなり違う判断を強いられるとノータイムでは打つのは難しいですし、ミスの頻度も上がると思います。ここは1sではなく、6s連打のほうが良かったですね~こうなったらベタオリするだけですので考える量はかなり減ります。さて、何を切りますか? え、問題になってないって? まあそういわず少し考えてみてください。ノータイムプッシュは有力な判断材料いきなり違う判断を強いられると -
八段坂奮闘記4 vol.33
2017-08-24 15:00110pt牌譜大事な大事な南3局。この局面でどのようなことを考えたらよいでしょうか?点数状況によって戦略を変える天鳳はアガリを競うゲームではなく、順位を競うゲームですから当然現在着順、残り局数、親や仕掛け者との点差によって戦略は変わります。ドラ3の手牌ですが、東家と西家の仕掛けと切り出しを見たら、ちょっと間に合わなさそうな気がしますよね? 東場ならまだ粘りますが、南3局は――ラス目である親の2s連打を見たら、もう一片の未練も残さず西家に鳴かせに行きます。牌譜ではこのシーンはどうでしょうか? 西家と超絶競りの南3です。自分は猛烈にアガりたいけど、西家にも絶対にアガられたくありません。自分の捨て牌も重大なヒントです。西家はに無反応でした。とういことは相対的に、もも鳴かれるリスクが上がっているということです。どうする? どうしたい?? ここは――カンじゃ!ツモったぜ!ちょっとやりすぎだったかもしれません。 -
ブロック数を意識せよ
2017-08-23 12:00110pt現状5ブロックです。ブロック数が足りていたら―― (牌図A)余剰牌は好形変化の種よりも打点アップの種を持つこの場合は打西よりも打7m。いっそのことソーズに手をかけても構いません。こうなった時、西が若干痛いですよね?現状6ブロックです(牌図B)これも打点アップの種である白を切らずにマンズのペンチャンか、ソーズを払ってみてはいかがでしょう?今日は問題を出します。 (牌姿C)この牌姿は5ブロック。(牌図A)の例を参考にすると打点アップの種である白を残し、打7mとするかといえばそうではありません。この牌姿なら素直に打白とします。それはなぜでしょう?A・門前リーチを目指すから両面リーチとペンチャンリーチ、打点が見込めるのは両面リーチの方です。門前はツモで1翻増しですので(牌姿C)の手牌なら好形変化の種 > 役牌の重なり打白としたほうが、期待できるということです。 (牌姿D)この牌姿は6ブロック。(牌 -
八段坂奮闘記4 vol.32
2017-08-22 15:00110pt牌譜東1局、何を切りますか?こういうのが僕の悪い病気だと思う(牌図A)親リーチを舐めているわけではない。そうじゃないんだけれど、なんかプチプッシュしたくなってしまうんだよね~。親リーチのポイントは、既に仕掛けが入っている状況下でドラの役牌切りからのリーチ。そこそこ形が整っていてもおかしくありません。だからこそ7pのポンテンはスルーしているのだが(現物張りなら鳴いちゃうかも)(牌図A)はプッシュしてしまう。別に親にアガられても構わないわけだから天鳳はもっとキッチリカッチリ形の押し引きを心がけるほうが良いかもしれない。(牌図A)を押すならせめて――このような好形確定のイーシャンテンまたは仕掛けても嬉しいドラ2含みくらいのリターンが必要ではなかろうか?http://www.nicovideo.jp/watch/1419078009最近動画を投稿するのをサボっているのだが2年以上前に投稿した戦略動
1 / 4