Mリーグファイナル今期の最終戦の出来事です。多井プロは沢崎プロから出た３９００点を見逃しました。多井プロ所属のアベマズの逆転条件はトップが絶対条件かつ――プランA・セガサミー、パイレーツが３着４着プランB・セガサミーが２着なら7600点差プランC・パイレーツが２着なら15600点差です。条件戦におけるデータは、その条件下の結果が元となるべき極端な話をいえばこの試合のオーラスです。魚谷プロの勝利条件は――・ハネマン以上のツモ・小林プロからマンガン以上を直撃・倍満以上の出アガリです。多井プロの条件は役満ツモ、沢崎プロには条件がありません。つまりこの条件下で行われたオーラスだけのデータだけが参考になるということ。これがレギュラーシーズン第〇〇戦だったら巡目によっては魚谷プロが仕掛けてアガるかもしれませんし沢崎プロも全力で２着を狙うでしょう。多井プロだって当然ラス回避を狙いますね。しかし今回は沢崎

Mリーグファイナル５日目・東１局東家１本場多井プロは４０００オールを引いた後上家から打たれたを２鳴きした、２鳴き・・・２鳴きか――ドラは、同卓者には相当「弱く」見えるだろうそんなことは多井プロも百も承知だ。それでも仕掛けたのは――上家石橋のリーチにカンチャン待ちで猛然と突っ込む多井プロ後が無い親番とは違う。４０００オールを引いた次局、少し抜けたトップ目の選択なのだ。無筋を３連打した後を捉える多井その後５本積んで、東１局で５５０００点まで加点する。この半荘は是非ともYoutubeで紹介したい。道中の魚谷プロにも注目したい。４本場、多井の３巡目親リーチを受けて魚谷は――をカチこんだ！　え？ちょっと待って？だって？？　これの何が凄いのかというと――セガサミーはトータルトップで多井のアベマズとは１３０ポイント以上離れている。つまりアベマズにトップを獲られたところで、まだまだ安泰のポジションにいるの

今日はセガサミーフェニックス・魚谷侑未プロを取り上げます。まずこのシーン、東家石橋のリーチに対して一発目、西家白鳥がを押してきました。この巡目に・・・あの捨て牌に対して・・・白鳥はテンパイ確実、きっと彼女もそう思ったことでしょう。２軒テンパイ確実な状況で後筋であるを横に曲げた。ピンズ下の情報は全く見えておらず、白鳥は高打点かもしれないのにこの選択だけを取り上げれてみれば魚谷侑未はメチャクチャ強気なプレイヤーに見えるだろうか。南２局、トップ目の親番で魚谷はをスルー。打点は2900～1500だが、形はそれほど悪くない。ポンしてイーシャンテンに取るプレイヤーも多いと思う。残る牌姿に守備面でやや不安が残ることと２着目と約１万点差、放銃をせずに局を消化できればここで連荘せずともトップの可能性は高いまま維持できるとの判断だろう。しかしこの後――２着目の白鳥からリーチが入ると、今度は対面内川から打たれた

イーシャンテンの選択です。場に１枚切れのを引くと打とします。両面＋単騎構想この選択のメリットは両面を先に引いたときに迷わないこと。デメリットはテンパイの受け入れ枚数を減らすことだが――が２枚切れ、ドラが出ていくテンパイに価値を見出せないこの状況なら、同じように選択する人も多いでしょう。　ドラではが１枚切れでドラがだったらどうか？この場合は意見が分かれると思う。テンパイ即リーチの受け入れMAXが主流かもしれないが両面＋単騎構想派も少なからずいるばず。Mリーガーだと――朝倉プロはトップ目の親番でこの牌姿からを切った。を切っているとはいえ、ドラは引きでも良い形のイーシャンテンだし、を引いたって良い。※上、対面松本プロ　下、上家魚谷プロ両面＋単騎構想（安全度の高い）両面＋単騎構想のもう一つのメリットは安全度の高い牌を単騎候補として抱えることができることだ。松本プロは字牌からの切り出しソーズとピンズ

木原浩一の麻雀チャンネル　も、一段落ついたところで新たなテーマの動画作成に取り掛かかっていきたいと思っています。というわけで本日の記事は、今期のMリーグを振り返りつつMリーグマニア倶楽部。アップした全４０本中再生数の多かったランキング再生回数ベスト１位～２０位
を紹介したいと思います。第10位多井隆晴・でもヒーローになりたい！ただ１人、キミにとっての多井プロの思考を予想して取り上げたこの１局。どういったポイントに注目して長考しているかも解説しています。第9位鈴木たろうから学ぶ国士無双講座 国士無双を狙うだけなら簡単だと思うんですよ狙いつつも見切るタイミングはなかなか難しいですよね。国士無双を諦めたら簡単にベタオリする人も多いですがこの男は違います。他家を牽制しつつ粘りこむシーンを紹介しました。第8位10月の珍事 ABEMASの戦略と ドリブンズの誤算 驚愕のデータ！積極的にリスクを負ってい

牌譜（上家の）石橋さんがカン仕掛けたヤツですよね仕掛けて直ぐ僕にが（食い下がって）来たんですよねその前に石橋さん何回かアガってて石橋さんは・・・あ、やっぱりツキがあるなぁとね運気が来てるなぁという風に思ってたんで（石橋が）鳴かないと門前で仕上がるんだろうなーと思ってました門前で仕上がるってる（はずだろう）から僕のところに（石橋の）危険牌が（食い流れて）来るかなぁと一応仕掛けから見ると（石橋プロは）タンヤオに見えるんですけどあのを持ってきた時に、あれ？が暗刻だと当たるよなぁと思ったんですよね。ちょっとねだから役牌が暗刻だったらがあるしもし役牌がなければタンヤオでかなぁというくらいの感覚で　を止めたという話。沢崎プロのインタビューを、そのまま書き起こしてみました。この局の石橋プロ、相当うまかったと思うんですよ。手役が後々役牌だということを悟られないためにもからではなく敢えて役牌のから切り出して

※noteにて同じ記事を無料でご覧いただけます。今期全然成績が振るわなくて心が弱くなっていた。 おそらくマジョリティの選択ではないけれども、自分の中ではわかりやすくこうだよねーという自信のあった選択がことごとく裏目りまくった。 そのたびに色んなところで叩かれまくった。この時も普通は筋を追いそうなのものなので、４ｍで放銃したとしても叩かれなそうだけど、他の無筋で放銃したら「園田wｗうまぶりｗｗ」みたいに、またきっと叩かれるだろう。 いっそこの４ｍを打てば楽になれるのに・・・　という考えが、少しだけ頭に中をよぎったりもしました。 ３人テンパイ確実の状況、安全牌はありません。この時の園田プロの心情を一部分書き起こしてみました。麻雀の選択判断時に必要なものは何か？それは今まで積み重ねてきた知識であり修練によって磨き上げてきた技術であり勝利することによって培ってきた自信であると考えます人間ならば、誰

※noteにて同じ記事を無料で読めます２０１９Mリーグ、レギュラーシーズン最後の半荘。トップの和久津より１７７００点下で迎えた南３局の親番。トップ以外は敗退確定の村上に与えられた１４牌は、誰の目から見ても明らかに病んでいた。さて、何を切るか――　村上が選択したのはオタ風ではなく、孤立の役牌であるだった。　僅かなアガリの可能性を、連荘の可能性を勝利条件を満たすための一縷の望みを、役牌に求めるのではなくこれがリーチ超人の真骨頂だ！この素材からでも門前リーチを狙ったのだ。しかしこのは南家の佐々木がポン。すると瞬く間に――佐々木はテンパイを入れる。その時村上はぱっと見で何シャンテンなんだかもよくわからない。ダメだ・・・　もう終わりだ・・・　誰しもがそう思ったであろう。追い討ちをかけるように和久津もイーシャンテン次巡に急所を引き入れ、リャンシャンテンまで進んだ村上。まさか・・・　あれが追いつくのだろ

東１局東家、ドラドラのチャンス手です。ここで選択する牌は１択のはずだった。しかし園田プロの選択は――だった。確かには３人の安全牌だ。しかし親番でターツ不足のこの牌姿をもらって、安全牌を残すことを優先する園田プロではない。にくっいた、のターツが強いと感じているからだと思う。確かに上家と下家はの第１打はで、比較的良い場況ともいえるだろう。技術が高い人ほど技術に頼った選択をするでも僕は、こうした選択が園田プロの危うさでもあると感じているんだよねー。Q・それのどこがいけないの？この動画の4:20～　☆場況を正確に読む講座　を参照してほしい。上家の朝倉プロ、下家の魚谷プロの手の内にが無いと仮定すれば相対的に対面の多井プロの手の内にがある可能性が高まると考えられる。しかも多井プロの５巡目は手出しの牌だ。の関連牌を持っていても全く不思議ではないはずだろう。僕が危ういと危惧していることは、山読みの技術が高

昨日はまーすた王子店でゲストでした。同番のゲストは　小林剛　だったのですが――今までに見たことが無いくらいお店が人で溢れかえっていました。Mリーガーってすげえなー３か月前に出したこの動画、みなさんは覚えてますか？　ドラ東４局西家３巡目・１９５００点持ちのラス目から、小林プロが打とした選択を取り上げた動画です。