A:事実関係「改憲の国会発議「各党合意を」43% 参院選世論調査」(東京新聞)
本社(東京新聞)加盟の日本世論調査会は参院選と統一地方選に向けた全国面接世論調査を昨年十二月八、九両日に実施した。憲法改正の国会発議に関し、時期や是非を尋ねたところ「時期にこだわらず各党の幅広い合意を形成するのが望ましい」との回答が43%に上った。今夏の参院選について、自民、公明両党と安倍政権下での改憲に前向きな政党や議員を合わせた改憲勢力が「発議に必要な三分の二以上の議席を占めた方がよい」は45%、「三分の二に達しない方がよい」が47%で拮抗(きっこう)した。
政府が十月に予定する消費税率10%への引き上げは「予定通り実施するべきだ」が39%。「引き上げるべきではない」33%、「先送りするべきだ」25%と割れた。改憲や消費税増税を巡り、有権者の見解が分かれている実態が浮かんだ。
参院選の結
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評価に基づき、コメントします。
1.改憲発議の各党合意は、一番望ましいことであり、お話のように設問自体無意味でしょう。このような設問をする記者の憲法に対する距離感に疑問を覚えます。合意が得られない時、どのように対処したらよいかを問うべきでしょう。参院選は、改憲だけがテーマではないのに、プロパガンダ護憲派新聞のように、憲法と絡ませている。参院選が、憲法改正賛成反対の選挙のように誘導するのは好ましくない。
2.消費税の問題は、是非を聞けば、判断が分かれるというより、反対が多くなるのが当たり前。財政が大幅に赤字になっている時、使い道を問うのがマスコミの使命であり、財政再建に国民を誘導していくべきでしょう。現在のバラマキをする政府方針に対する国民の意見を聞くのであればわかるが、聞くべき設問が誤っているというべきでしょう。
3.与野党伯仲するのが望ましいのは当たり前。どうして当たり前のことばかりを設問するのだろうか。野党に期待しない人が多く、今回の数字にも10%というように、野党に全く期待していないのです。野党がどのように協力関係を築いていくかが問われていることが全く分かっていない。共産党を含めるか含めないかで、野党内議論がまとまっていない状況を打開する方策を設問すべきでしょう。全く発想力のかけた人たちの設問ばかりであり、東京新聞のレベルが低すぎる。
自民党の憲法に何か加える企てには唯一つ米国の戦争屋の注文に応じる姿勢があるのです。いやそれを上回る勢い、つまり、安倍政権が志願して、米国の戦争屋と共に大陸、半島諸国との戦にコミットする為への準備がしっかり潜んでいることを指摘すべきでしょう。そして、日本国民と自衛隊にそういう戦をしっかり覚悟して貰うことを狙っているのです。ここが肝であって、その肝たる部分の実現のために、いくらもらっているのかわかりませんが、日本のメデイアはまー忙しいこと、朝鮮・中国の悪口を声高に叫んでいるじゃないですか。
孫崎先生の著作の「戦後史の正体」を読めば、米国から独立を目指す政権が出来上がると、メデイアと官僚が共同して、勿論、自民党系が旗振りしているのですが、短命に終わってしまうのです。何故か?米国の戦争屋に忖度した結果でしょう。
思いますに、細川政権の時です。日本の安全保障に関する樋口レポート(樋口さんは朝日ビールの社長だったのかな、少なくとも悔恨共同体の一人なんでしょう)が発表されたのです。これには、端的に言えば、米国の戦争屋の桎梏から解放されて、国連中心の安全保障政策に換えて行こうとする意図が現わされていたのです。その時、米国の戦争屋は驚いたに違いない。早速、御用学者のジョセフ・ナイにナイレポートを書かせたのです。このレポートは、私の判断ですが、孫崎先生の新刊「アーネスト・サトウと倒幕の時代」に出て来るアーネスト・サトウの「英国策論」に匹敵します。この両論は日本の政治を方向付ける決定的な役割を演じているから面白いのです。
続く
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続き
サトウの「英国策論」は岩倉、西郷、大久保の三人による宮廷クーデターを生みだしています。そのクーデタが原動力になって明治維新が成立したのです。一方、ナイ・レポートは細川を失脚させ、長い時間をかけて着々と準備し、晴れて安倍政権を誕生させたのです。菅も野田も勉強不足で自覚は無いだろうが、その為の露払いだったですね。
私が安倍政権を「星条旗ファッショ体制」とレッテルを貼っているのは、このナイ・レポートのネオコン性にその理由があるのです。先に成立した憲法違反の安保法制は日米合同軍の成立を批准するものですが、その法的環境にレジストするものに自衛隊の諸君の存在とその意識です。そして最も大きい存在は何と言っても天皇陛下の哲学です。自衛隊は自分らの海外戦闘行為にお墨付きを得たいだけですが、天皇陛下の思いは崇高です。天皇陛下は絶対平和主義の立場にいらっしゃる。日米合同軍の危うさをよくご存じでいらっしゃる。
日本国民は反動的なメデイアに洗脳されやすい。フランスを除けば、どこの国も同じです。世論調査なんかあてにならない。特に日本人は恫喝されれば、どうにでもなるのです。しかし、天皇陛下への国民の思いは熱い。そして、世界の絶対価値である「平和」がしっかり天皇陛下の心の深奥にあるのです。その心の深奥と国民の心が何らかの形で通じ合えば、米国の戦争屋と安倍政権の陰謀はいとも簡単に挫かれて行くでしょう。ここに私は期待したいのです。
ま、孫崎さんがどんなに偉かろうが、今上陛下がどんなに立派だろうが、そのことを100万回くりかえしても、それによってフレデイ タン さんのいうことが正しいということにはならないんですけどね。
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星条旗ファシストならではの反応ですな。