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記事 2件
  • マクガイヤーチャンネル 第175号 【『デッドプール2』と『万引き家族』の共通点】

    2018-06-13 07:00  
    220pt
    さて、今回のブロマガですが、放送後に観た『万引き家族』と『デッドプール2』の共通点について書かせて下さい。
    ●『デッドプール』とは
    アメコミ映画なのにR指定、主役はスーパーヒーローなのにすぐ残酷に人を殺すし、分かりにくいギャグやジョークや映画のパロディ満載、すぐ第四の壁を破って観客に話しかける……とふざけ放題やりたい放題に思える映画『デッドプール2』ですが、本質的には真面目な映画です。
    そもそも前作『デッドプール』の時点で、真面目な映画でした。
    アメコミ映画の第一作には「もうベンおじさん死ぬとこみたくない問題」というか「ヒーロー誕生の描写に時間を割くとかったるい問題」があるのですが、上手く時間を巻き戻すことでテンポの良い映画になっていました。この構成はMCU最初のヒット作となった『アイアンマン』や『デップー2』だけでなく、出来の良いアクション映画に共通する「型」の一つですね。
  • マクガイヤーチャンネル 第70号 【俺が、俺達がデッドプールだ!】

    2016-06-06 07:00  
    220pt
    おはようございます。マクガイヤーです。
    映画『シビルウォー』に続いて『デッドプール』の公開、『スパイダーバース』の邦訳発売、そして『仮面ライダー アマゾンズ』の第二期製作発表と、盆と正月がいっしょにやってきたような忙しさとはこのことですね。
    6月は祝日が無いので毎年キツいのですが、ここで死ぬわけにはいかんと頑張る所存です。
    さて、今回のブロマガですが、当ブロマガをお読みの皆様なら当然ご覧になっているはずの映画『デッドプール』について語らせて下さい。
    自分は公開初日である6月1日に観たのですが、平日のレイトショーにも関わらずお客さんがそれなりにいて、びっくりしました。手乗りデップーは貰えなかったのですが、こういう映画は大勢のお客さんといっしょにギャハギャハ笑いながらみたいものです。
    本作のなにが良いかって、なによりもまずボンクラ向けのラブストーリーとして真面目に作られているってことだと思うのですよ。
    本作のヒロインであるモリーナ・バッカリンは同じブラジル系であるダレノガレ明美になんとなく似ているのですが、今までなんとも思わなかったダレノガレ明美のことが気になってしまうくらい良い映画でした。まるで、企画モノAVを観ていたら同じクラスの女子になんとなく似ているAV女優が出てきて、思わずオカズにしてしまったら、翌日からその女子のことがなんとなく気になってしまう――みたいな。
    一見すると本作は、数々のサブカルネタやメタネタ、そしてR指定が当然と思える下ネタと残酷描写が目立つ映画です。
    スローモーションで描かれるオープニングから「監督:ギャラが高すぎの役立たず」「脚本家:本当のヒーローは彼ら」なんてクレジットが表示されたり、「ライアン・レイノルズが表紙を飾った雑誌(世界一セクシーな男というコピー入り)」や「(以前ライアン・レイノルズが主演した)グリーン・ランタンのカード」が写ったりと、自虐ネタや他のアメコミ映画へのイジリが満載です。
    特に「スーパーヒーロー着地」は爆笑でした。この「三点着地」の起源は映画『攻殻機動隊』だと思うのですが、「素子ジャンプ」と呼んでニコ生でネタにしたりしてましたね。