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【第351号】追悼 藤子不二雄Ⓐ FとⒶの違いと二面性
2022-04-20 07:00220pt -
【第211号】『映画ドラえもん のび太の月面探査記』とポスト・トゥルースと公式二次創作
2019-03-06 07:00220ptさて、今回のブロマガですが、『スパイダーバース』については色んな人が語っているので、『映画ドラえもん のび太の月面探査記』について語らせて下さい。ネタバレを含みますが、オトナはネタバレを頭に入れたまま観ても楽しい映画だと思います。
●サンプリングとノー説教
『のび太の月面探査記』は、ここ最近のドラ映画に顕著な、藤子・F・不二雄が関与した『映画ドラえもん』とその原作である『大長編ドラえもん』の要素を組み合わせた、ベスト版的なつくりになっています。 -
マクガイヤーチャンネル 第148号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF」」番外編『のび太の恐竜』と『恋人製造法』】
2017-12-06 07:00220ptさて、今回のブロマガですが、これまで連載してきた「科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF」」の番外編として、『のび太の恐竜』と『恋人製造法』の類似点について書かせて下さい。
『大長編ドラえもん』の第一作『のび太の恐竜』はのび太と恐竜のピー助の間の「友情」を描いた名作として知られています。
『のび太の恐竜』が名作であることに異論はありませんが、果たしてのび太とピー助の間にある感情や思いは「友情」と呼んで良いものなのでしょうか?
まず、ピー助がのび太に感じる思いは友情ではなく、子供が親に抱く愛着のようなものでしょう。卵から孵った後はじめてみた動物がのび太だからです。
一方、のび太がピー助に抱く思いは友情ではないでしょう。 -
マクガイヤーチャンネル 第147号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その9 『のび太とガラパ星から来た男』あるいは『のび太の未来の想い出』」後編】
2017-11-29 07:00220ptさて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」のまとめ後編になります。
(前回から続けてお読み下さい)
●人生をやりなおしたい
もう一つは、人生をやりなおしたいという欲望の発露です。
藤子・F・不二雄は、どこからみても成功者です。
『オバケのQ太郎』のみならず『ドラえもん』というメガヒット作品を二つも持ち、幾つもの作品がアニメ化・映画化され、世界中の子供たちが作品を読んでいます。
にもかかわらず、Fが描くSF短編には、タイムマシンやパラレルワールドといったSF的ガジェットを使って、人生をやりなおしたいという話が多いのです。 -
マクガイヤーチャンネル 第146号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その9 『のび太とガラパ星から来た男』あるいは『のび太の未来の想い出』」前編】
2017-11-22 07:00220ptさて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」のまとめのようなものを書かせて下さい。
●その後の「大長編ドラえもん」
第16作『のび太と銀河超特急』は、『銀河鉄道の夜』や「テーマパーク」をモチーフとし、西部劇やメルヘンの世界まで取り入れたものの、どこか寄せ集め感の強い作品でした。
第17作『のび太のねじ巻き都市冒険記』の執筆途中に、藤子・F・不二雄は亡くなりました。Fによるペン入れは3ページのみであり、遺されたネームや原案を用いて残りのページが描きあげられました。話が進むほどに明らかにFの手によるものとは思えないテンポの異なるコマ割りを目にすることとなり、(むぎわらしんたろう先生には申し訳ないのですが)藤子・F・不二雄のファンであればあるほど最後まで読み通すのが難しい作品です。 -
マクガイヤーチャンネル 第144号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その8 『のび太の創世日記』後編】
2017-11-08 07:00220ptさて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」『のび太の創世日記』についての後編です。
(基本的に、藤子・F・不二雄が100%コントロールしていると思しき原作漫画版についての解説になります)。
(前回から引き続きお読み下さい)
●藤子・F・不二雄と「創世記」テーマ
それは、「創世記」テーマに対するこだわりです。
宇宙や地球のはじまり、生命や人間や文明の誕生……そういったものをテーマとした作品が多いのです。手塚治虫にとっての『ファウスト』や、石森章太郎にとっての「新人類」のように、藤子・F・不二雄は「創世記」を何度もテーマとしているのです。藤子・F・不二雄自身も、創世記をライフワークだと公言しています。
旧約聖書の創世記を持ち出しつつSF的視点から語ることが多い(というかほとんど)のは、映画とSFに造詣が深いことが関係しているのでしょう。 -
マクガイヤーチャンネル 第143号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その8 『のび太の創世日記』前編】
2017-11-01 07:00220ptさて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」『のび太の創世日記』についてです。
(基本的に、藤子・F・不二雄が100%コントロールしていると思しき原作漫画版についての解説になります)。
●後期『大長編ドラえもん』随一の異色作
『大長編ドラえもん』がシリーズとして歴史を重ねていくにあたって、二つの「敵」がありました。
一つは、藤子・F・不二雄の体調不良です。86年と92年の癌の発症と治療以降、クオリティ低下は誰の目からみても明らかになりました。
もう一つはマンネリズムです。恐竜時代、宇宙(とみせかけた西部劇世界)、ロストワールド、海底、魔界……と様々な世界を冒険してきたドラえもんたちですが、秘境や魔境のバリエーションには限度があります。10作を越えれば、話の展開にも行き詰っていくものです。そもそも、『大長編ドラえもん』が下敷きとする元ネタのバリエーションも有限なのです。 -
マクガイヤーチャンネル 第140号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その7 『のび太と雲の王国』『のび太とブリキの迷宮』『のび太と夢幻三剣士』】
2017-10-11 07:00220pt -
マクガイヤーチャンネル 第139号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その6 『のび太の日本誕生』『のび太とアニマル惑星』『のび太のドラビアンナイト』】
2017-10-04 07:00220pt -
マクガイヤーチャンネル 第138号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その5 『のび太と竜の騎士』】
2017-09-27 07:00220ptさて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」その5として、『のび太と竜の騎士』の解説になります。
(基本的に、藤子・F・不二雄が100%コントロールしていると思しき原作漫画版についての解説になります)。
●マンネリズムとの戦い
『のび太と竜の騎士』は『大長編ドラえもん』シリーズにおける8作目の作品となります。8作目といえば、どんなに優れた作品シリーズでも、そろそろマンネリズムが影をみせはじめる頃です。本作も、モチーフの一つである「恐竜」は1作目の『のび太の恐竜』とかぶっています。
ですが、本作は8作目にしてシリーズに新しい要素や展開を入れた結果、新しい地平を切り開いた作品といえます。
本作は、迷い込んだ地底世界で独自の文明を築いていた恐竜人たちと出会い、なにか企んでいそうな恐竜人の秘密を探ろうとするものの……という、中盤まではこれまでのシリーズと似たような展開をみせますが、決定的に異なる(しかしながら前作『鉄人兵団』を発展させたような)結末を迎えるのです。
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