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記事 19件
  • 【第349号】マーベルはスパイダーマン、DCはバットマン

    2022-03-23 07:00  
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    さて本日のブロマガですが、ヤンサンのスパイダーマン回に出演してちょっと思い出したことを書かせて下さい。
  • 【第277号】HBOドラマ版『ウォッチメン』:リベラルvsリバタリアン、マイノリティvs白人貧困層(後編)

    2020-06-24 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、前回に引き続いてHBOドラマ版『ウォッチメン』における対立について解説させて下さい。
    ●レッドフォードとアメリカのリベラル
    それではリベラル、特にアメリカのリベラルとはいったいどういったものなのでしょうか?
    一言でいえば社会的公正や多様性を重視する立場なのですが、アメリカの保守に前述したような歴史的経緯があるように、アメリカのリベラルにもしっかりした歴史的経緯があります。
  • 【第276号】HBOドラマ版『ウォッチメン』:リベラルvsリバタリアン、マイノリティvs白人貧困層(前編)

    2020-06-17 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、先週の放送のまとめとして、HBOドラマ版『ウォッチメン』における対立について解説させて下さい。


    ●HBOドラマ版『ウォッチメン』とは
    HBOドラマ版『ウォッチメン』は、アラン・ムーアとデイブ・ギボンズが1986-87年に発表したコミック版『ウォッチメン』の続編として製作されました。コミック版『ウォッチメン』が1985年を舞台とし、冷戦をテーマの一つとしていたのに対し、HBOドラマ版『ウォッチメン』は「いま」である2019年を舞台とし、社会の分断をテーマとしています。「いま」といってもコミック版『ウォッチメン』の世界の未来として作られているので、ベトナムがアメリカ51番目の州になったり俳優のロバート・レッドフォードが大統領になっていたりする「いま」ですが、コミック版『ウォッチメン』が執筆当時の現実世界の状況を反映した架空の1985年であるように、HBOドラマ版『ウォッチメン』も現在の現実世界の状況を反映した架空の2019年となっています。
  • 【第228号】スパイダーマンと童貞力

    2019-07-03 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』について書かせて下さい。


    ●面白かったです
    『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(以下FFH)』、初日に観てきたのですが、まずダ埼玉のシネコンが混んでいることに驚きました。どうも、『エンドゲーム』を観た人の7、8割くらいがそのまま「続編」として観にきているような感じです。
    内容はというと、まあ面白いわけですよ。MCUのシリーズの一作としてよくできているのは勿論のこと、「少年が成長してオトナになる」とか「頼りになるメンターを探したけど、自分が頼りのある存在になるしかない」とかいう黄金パターンというかビルドゥングスロマンとしても、もの凄く良くできているわけですよ。
    少なくとも、前作にあたる『ホームカミング』とMCUシリーズ前作にあたる『エンドゲーム』を観ていないと話が分からないかもしれませんが、これだけ多くの人がシリーズに付き合っている以上、この連続性を欠点と捉える人は少ないのかもしれません。アメコミを語る時によく使われる「コンティニュイティ」が映画でも再現されているのだ! ……なんて考えることもできますね。
  • 【第227号】これからのMCU予想

    2019-06-26 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、「これからのMCU」について書かせて下さい。
    ●これからのMCU
    5月5日に「『アベンジャーズ/エンドゲーム』と2019上期アメコミ映画完全解説」を行いましたが、その際に話したりなかったネタがあります。
    「これからのMCU」についてです。
    まず6月28日に『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が公開されますが、まず間違いなく面白いであろう本編のことは脇に置いておいて、注目したいのはエンドロール後の映像です。ポストクレジット・シーンと呼ばれることもありますね。
  • 【第220号】文フリと『アベンジャーズ/エンドゲーム』のパラドックス

    2019-05-08 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、二部構成でお送りさせて下さい。
    ●文学フリマ参加してきました。
    5/6に開催された第二十八回文学フリマ東京に出展してきました。

    前日は22時半まで『アベンジャーズ/エンドゲーム』ニコ生を行いましたが、しっかり早起きして東京流通センターに集合。時間通りに設営完了しましたよ!
    目的は、当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本を売るためだったのですが、若干部残っていた既刊本である大長編ドラえもん評論・解説本も販売しました。
  • 【第219号】『アベンジャーズ/エンドゲーム』のテーマと皆が疑問に思うこと

    2019-05-01 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、放送前に最大の疑問点を整理しておくという意味でも『アベンジャーズ/エンドゲーム』について書かせて下さい。
    ●『アベンジャーズ/エンドゲーム』よかったです。
    『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、ちょっとした奇跡みたいな映画だと思うのですよ。
    約10年間、我々はMCUという世界観の繋がっている大量の映画群――まるでテレビドラマのような、シェアワールドにおける連作群のような、二十数作の映画を観続けてきたわけです。これに一つの「終わり」や「区切り」をつけるにあたり、どんな形でも不満や不平が出るはずでした。もしくは、興行的に大成功する大作映画となるも、それぞれのキャラクターの抱えたドラマやテーマや葛藤が中途半端になるはずでした。あるいは、コアな観客だけが満足する興行的な失敗作になってもおかしくありませんでした。
    しかし、驚くべきことに『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、いわゆるビッグ3をはじめとする主要キャラたちの物語に一つの決着がつき、10年見続けたファンも一見さんもアメコミのコアなマニアも満足し、そして興行的にも大成功するという奇跡のような映画になったのです。これは、MCUが映画史において起こした何度目かの事件なのでしょう。ルッソ兄弟は今後やりたいことをなんでもできる映画界のビッグクリエイターになるんでしょうね。
  • マクガイヤーチャンネル 第175号 【『デッドプール2』と『万引き家族』の共通点】

    2018-06-13 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、放送後に観た『万引き家族』と『デッドプール2』の共通点について書かせて下さい。
    ●『デッドプール』とは
    アメコミ映画なのにR指定、主役はスーパーヒーローなのにすぐ残酷に人を殺すし、分かりにくいギャグやジョークや映画のパロディ満載、すぐ第四の壁を破って観客に話しかける……とふざけ放題やりたい放題に思える映画『デッドプール2』ですが、本質的には真面目な映画です。
    そもそも前作『デッドプール』の時点で、真面目な映画でした。
    アメコミ映画の第一作には「もうベンおじさん死ぬとこみたくない問題」というか「ヒーロー誕生の描写に時間を割くとかったるい問題」があるのですが、上手く時間を巻き戻すことでテンポの良い映画になっていました。この構成はMCU最初のヒット作となった『アイアンマン』や『デップー2』だけでなく、出来の良いアクション映画に共通する「型」の一つですね。
  • マクガイヤーチャンネル 第149号 【『ジャスティス・リーグ』とジャック・カービーとフォース・ワールド】

    2017-12-13 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、前回や前々回のニコ生でも話題にした映画『ジャスティス・リーグ』の悪役の出身地、フォース・ワールドとそのクリエイターであるジャック・カービーについて書かせて下さい。
    ●映画『ジャスティス・リーグ』の「不発」
    先日公開された映画『ジャスティス・リーグ』を皆さんはごらんになったでしょうか?
    はっきりいって、そんなに面白い映画ではなかったわけですよ。
    映画の面白さと興行収入は別物ですが、興行収入的にも期待されていたほどではなく、親会社であるタイムワーナーは『ジャスティス・リーグ』が「不発」であったと認識してDC映画上層部を交代させています。
  • マクガイヤーチャンネル 第145号 【『マイティ・ソー バトルロイヤル』におけるジャック・カービーと神のコンテンツ化】

    2017-11-15 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、前回のニコ生放送「ハルクとソーとアメコミ翻訳の現場」の補足というか、補講のようなことについて書かせて下さい。
    ●コメディへのジャンル変更
    『マイティ・ソー バトルロイヤル』が、めちゃくちゃ面白かったわけですよ。
    マーベル・シネマティック・ユニバース略してMCU映画は、戦略として他のジャンル映画を大いに参考にする……というか、アメコミヒーロー映画のふりをしてその実は戦争映画だったりコメディ映画だったりを作っています。