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記事 87件
  • 【第325号】追悼 三浦建太郎

    2021-05-26 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、先日亡くなったことが発表された三浦建太郎 について追悼させて下さい。
    ●急性大動脈解離の怖さ
    『ベルセルク』の作者である三浦建太郎が、2021年5月6日に急性大動脈解離で亡くなられたことが発表されました。享年54歳。早すぎる死と言っていいでしょう。
    大動脈解離は、大動脈の血管壁になんらかの理由で亀裂が入り、裂けてしまう病気です。大動脈は心臓から全身に送られる血液の最初の通り道で、最も太く、重要な血管です。それが裂けてしまう病気ですから、死亡率も高いです。
  • 【第322号】もしも『進撃の巨人』が週刊少年ジャンプで連載されていたら

    2021-05-05 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、またもや『進撃の巨人』について書かせて下さい。
    ●ジャンプと『進撃の巨人』
    マガジンデビューというサイトで持ち込み版の『進撃の巨人』が公開されています。
    https://debut.shonenmagazine.com/comic/2265
    『進撃の巨人』の読み切り版で、諫山創が「19歳の時に描いた作品」です。
    諫山創は「週刊少年ジャンプ」編集部にもこの作品(もしくはこれに類する作品)を持ち込み、「ボロクソ」な評価をもらったことは有名な話です。
  • 【第321号】『進撃の巨人』と悪いアニキ(その2)

    2021-04-28 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、前回の続きとして『進撃の巨人』について書かせて下さい。
    ●マスター・オブ・悪いアニキ
    物語が進むと、「更なる悪いアニキ」として登場したジークに、メンター的な人物「トム・クサヴァー」がいたことが描かれます。
    実の父親を陥れたジークにとって、真の「父親」的な人物なのですが……『進撃の巨人』を読み進めていくと、ジークによる両親の密告は、悩んだ末にクサヴァーの提案を受け入れたことによるものであったことが明かされます。
    この時のクサヴァ―の台詞「両親は君を勝手に利用し見放した、愛さなかったのだ」は、クサヴァ―が実の両親にとって代わる存在であり、ジークが思想的な父親としてクサヴァーを自分の意思で選択したと同時に、ジークに心を奪われていったことを表しています。
  • 【第320号】『進撃の巨人』と悪いアニキ(その1)

    2021-04-21 07:00  
    さて、今回のブロマガですが、『進撃の巨人』について、ニコ生の補講のようなものを書かせて下さい。
    ●ビルドゥングス・ロマンと悪いアニキ
    同時期に「完結」したということでどうしても『エヴァンゲリオン』と『進撃の巨人』を比較してしまうのですが、どう考えても『進撃の巨人』の方が物語としての出来が良いと思うのですよ。
    集団芸術としてのアニメと個人作である漫画というメディアの違い、25年に渡って悩みながら作った自己言及的な物語と当初の構想ほぼそのままで発表できたそれの違い、予算や時間の制限や途中で行ったリブートすらメタ的に物語に取り込んだ作劇とサプライズを上手く使いつつも一つの世界観を守ったある意味保守的なファンタジーとの違い……と、様々な違いがありますが、全体を通したテーマが一貫していて、伏線をきっちり回収して、大きな破綻なく風呂敷を畳めたという意味では、『進撃の巨人』の方が物語としての完成度が高いと言って良いと思います(終始一貫してパンツを脱いで踊る庵野から目が離せず、そこが『エヴァ』の最大の魅力となっているのは、日本文学史における私小説の重要さ以上のものがあると思います)。
  • 【第308号】『チェンソーマン』と新しい貧困とジャンプシステム(その2)

    2021-01-27 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、前回書いた『チェンソーマン』まとめの続きです。
    ●マキマさんとは何者か
    高度経済成長期の格差社会が『あしたのジョー』や『男一匹ガキ大将』や『リングにかけろ』を産んだように、「失われた30年」の格差社会が『チェンソーマン』を産んだ……そんなふうに考えるとスッキリしますが、ことはそう単純ではありません。
  • 【第307号】『チェンソーマン』と新しい貧困とジャンプシステム(その1)

    2021-01-20 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、『チェンソーマン』についてニコ生のまとめのようなものを書かせて下さい。
    ●『チェンソーマン』の魅力とは
    ジャンプが何度目かの黄金期を迎えています。
    当チャンネルでも扱った『僕のヒーローアカデミア』、ジャンプ生え抜きの原作者と非ジャンプの作画家の両ベテランがタッグを組んだ『Dr.STONE』、猟奇と王道ジャンプと少女漫画的絵柄が人気の『鬼滅の刃』、『NARUTO』に代表される王道ジャンプの読みやすさと『HUNTER×HUNTER』に代表されるアンチジャンプ的要素が相まった『呪術廻戦』……いずれの作品も、要素だけみれば少年ジャンプやその他の少年漫画によくあるものを掛け合わせたに過ぎませんが、「いま」という時代に合わせた形になっています。
    その最たるものが藤本タツキの『チェンソーマン』なのではないでしょうか。
  • 【第298号】ジョージ・タケイ『〈敵〉と呼ばれても』と強制収容所

    2020-11-18 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、ニコ生でお話した『〈敵〉と呼ばれても』について、きちんと文章で紹介させて下さい。
    ●『〈敵〉と呼ばれても』とは
    『〈敵〉と呼ばれても』は、『スター・トレック』のヒカル・スールー役でお馴染みジョージ・タケイが幼少期に体験した日系人収容所での三年間を描いたグラフィック・ノベル――漫画です。原著は昨年アメリカで発売されたのですが、あちこちで話題になり、先月とうとう邦訳が発売されました。「いま」というタイミングで読まれるべき作品だと思います。
  • 【第283号】ジョージ秋山作品とポエム(後編)

    2020-08-05 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、前回の続きとしてジョージ秋山の魅力について語らせて下さい。
    ●ポエムのテーマは愛と自我
  • 【第282号】ジョージ秋山作品とポエム(前編)

    2020-07-29 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、ニコ生に続いてジョージ秋山の魅力について語らせて下さい。
    ●おれとジョージ秋山
    自分がジョージ秋山作品を読むようになったのは90年代後半くらいからです。
    当時、いわゆる「悪趣味ブーム」とか「秘宝系ブーム」とか呼ばれることになる、80年代には失われてしまった70年代以前の反体制・反社会・ニューシネマ的要素を持ったサブカルチャーをみなおそうというようなムーブメントがありました。
  • 【第280号】『ラーメン発見伝』・『らーめん才遊記』・『らーめん再遊記』と二郎・イズ・ナンバーワン(後編)

    2020-07-15 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、先週に続いて、『ラーメン発見伝』・『らーめん才遊記』・『らーめん再遊記』について解説させて下さい。 ●サブカルチャー批評としての『らーめん再遊記』
    で、現在連載中の『らーめん再遊記』では、いよいよ主役となった芹沢サンの苦悩が(少なくとも現在までの連載分では)描かれます。