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記事 9件
  • 再び半島有事に備える体制

    2017-12-06 04:11  

     12月8日のパールハーバーを前に半島有事が再び懸念される情勢となり、週初の株式市場は調整ムードが漂い始めているようですが、毎回のことでこれに備えるべきかどうかは悩ましいと個人的には感じられます。  リスクテイクとリスクオフの繰り返しで株価も変動を繰り返していますが、一方では石川製作所など防衛関連銘柄がまたも薄商いの中で値を飛ばすなどクリスマス休暇に向けた有事に備える動きが株式市場では活発です。  元気な投資家は積極的に防衛関連銘柄に対してリスクテイクに動いているようですが、果たして今回の首尾はどうなりますか。  冷静な投資家はまたリスクテイクする時期をしっかりと見極めながら対応されるものと思います。  NY株高に連動する形で直近の日経平均は23000円台を伺う動きを見せましたが、有事の懸念から再びいったんは調整。とは言え、物色意欲は旺盛なため、出直りのタイミングを待って再度取り組む向
  • 為替市場動向~ミサイル飛んでも米株は最高値そして為替は静か~

    2017-12-01 18:09  

     今朝日本時間未明の北朝鮮のミサイル発射にも拘わらず、感謝祭休暇明けに始まった米国の税制改革案審議の前進や、28日に行われたパウエル次期FRB議長の指名公聴会での発言中でされた金融規制緩和への方向性を好感し、リスク選好の動きとなりました。  米国の税制改正審議は、年内成立を目指して進んでいますが、基本的に企業優遇、一方で家計の負担は増える税制改革ですので、株式市場にはプラスに作用するものと予想されます。  ただ、家計負担増が個人消費への影響はどのように出てくるのかは、今後注目しておきたいところです。また、税制改革期待を大きな材料にしてきた米国株式市場に年内成立は材料出尽くしとなる可能性もあります。ここも気にしておきたいところです。  今週末から早12月に入ります。米国の金融政策を決めるFOMCは12~13日に予定され、昨日のパウエル(FRB現理事、次期議長)も12月の利上げには根拠があ
  • 市場潮流

    2017-09-11 22:00  

     今週(9月4~8日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で416円65銭下落し(率にして2.11%の下落)、1万9274円82銭で取引を終えました。2週ぶりの下落です。  北朝鮮が3日に核実験を強行したことにより、週初の4日から地政学リスクを警戒する売りが優勢となり、日経平均株価は3日続落となりました。  7日は、米トランプ政権が甚大なハリケーン被害を踏まえて、議会側と政府債務の上限引き上げで合意したとのニュースを受けて反発しましたが、8日は北朝鮮の建国記念日(9日)を控えて再び警戒感が高まり、反落しました。  来週も、基本的に北朝鮮の動向への警戒、為替相場での円高の動きなどを受けて調整含みの展開となりそうです。  ただ、先週も述べましたように、ハイテク関連、FA関連など中期的な収益拡大が見込まれる銘柄は押し目買いの好機と考えます。 (水島寒月) (情報提供を目的にしており内容を保証
  • 市場潮流

    2017-09-04 11:13  

     今週(8月28日~9月1日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で238円86銭上昇し(率にして1.23%の上昇)、1万9691円47銭で取引を終えました。7週ぶりの上昇です。  週初から円高や北朝鮮の弾道ミサイル発射(29日)に伴う軍事緊張へ警戒感から、日経平均株価は続落して始まりました。しかし、30日は「米朝の軍事衝突には至らない」との見方が広がり反発。米国株の上昇、外為相場での円安傾向などを受け、1日まで3日続伸となりました。  来週は北朝鮮の建国記念日(9日)を控え、再び軍事緊張への警戒感が高まりそうです。北朝鮮は昨年、9月5日にスカッドミサイルを発射。建国記念日の9日には核実験を実施しています。  新発10年物国債の利回りが再びマイナス圏に突入したこともあり、外為相場で円高が進行する可能性もあります。  今晩発表される米国の8月の雇用統計の内容が市場予想に及ばないようであれ
  • 市場潮流

    2017-08-21 21:43  

     今週(8月14~18日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で259円33銭下落し(率にして1.18%の下落)、1万9470円41銭で取引を終えました。5週連続の下落です。1万9500円を割り込んだのは、5月2日以来、3か月半ぶりとなります。  北朝鮮情勢を巡る地政学リスクが意識され、週初から幅広い銘柄が売られて始まりました。米政府高官の発言などを受け、北朝鮮情勢に対する警戒感が一時的に後退し、反発する局面もありましたが、外国為替市場での円高の進行などを受けて、週末にかけ、続落しました。  来週も、21日から米韓が合同軍事演習を開始すること、25日は北朝鮮の金正日前総書記が軍政を始めた「先軍節」を控えるなど、北朝鮮のミサイル発射を巡る思惑が株式相場の上値を抑えそうです。  24~26日は米ワイオミング州ジャクソンホールでカンザスシティ連銀主催の経済シンポジウムが開かれ、市場関係者の注
  • 不安な北朝鮮?

    2017-08-19 01:45  

     CMEの円売りポジションは高止まりしているものの若干減りつつあるようですし、米ドル売りに対して買われていた資源国通貨などは(ここ一週間くらいで)目先ピークアウトしたかのように感じています。  そもそも有事の円買いでは無く、有事の円キャリー巻き戻しとすれば、円から海外への投資も増えている事ですから、それほど円高が続くとも考えておりません故。  ユーロの買いポジションが高いようですから、動くとしたらドル安よりユーロ安を気にしておいた方が良いかなとも感じます。  話しは変わって・・・、先日は知り合いの中華料理店主から面白い話を聞きました。  一昨年から中国人投資家と共同で始めたビジネスで、彼らの余りの無責任な言動に振り回されて本来の仕事が滞っていたため、そちらに見切りをつけて本業に注力し売り上げが戻りつつあると言った話です。二足の草鞋はダメですね。  共同事業を始め暫くしてから数か月間ほど
  • 再びリスクオフ

    2017-08-15 20:47  

     株式相場にはリスクオフとリスクテイクが相互に繰り広げられる局面が見られます。  北朝鮮からグアムへの4発のミサイル発射計画が表明されたことから市場では再び緊張感が高まり、お盆休みで市場参加者が少なくなったこともあって市場は調整ムードが継続。日経平均19500円台への調整が見られます。  まさにリスクオフの局面が見られますが、こうした投資家の行動は致し方ないところです。  ミサイル発射がまだ現実になっていないため経済への影響はまだ限定的ながら心理的に影響を受けやすくなっており、今後も核実験の実施などによって絶えず緊張感が続く可能性もあって前向きな市場参加者が減っていくことが危惧されます。  ただ、こうした局面でのリスクテイクはリスクが大きいと見られる一方で成果を生む可能性も考えられます。  既に日本は米国とともに暗黙の戦時体制に入っています。戦時体制下の株式相場を経験したことのある投資
  • 為替市場動向~リスクオフの夏休み?~

    2017-08-10 14:43  

     台風の被害に遭われた方々には、お見舞い申し上げます。  夏の高校野球始まり、お盆休みを前にした休暇モードの中、今日は朝からリスクオフのドル高・円高、株安の動きになりました。  直接のきっかけは昨夜出たニュース、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル〈ICBM〉級のミサイルに搭載可能な小型核弾頭の生産に成功したとの米国・防情報局DIA分析報道。さらには、それに対してのトランプ大統領の発言(北朝鮮は炎と怒りに遭う等)への動揺でした。  このニュース、(不気味に?)10連騰してきたニューヨークダウの下げのきっかけとなり、2万円を挟んでボックス相場が続き、週末にはSQを控えた日本の株価も大きな下げになりました。為替のドル高・円高の動きは、これまでのユーロ主導によるドル安、他通貨全般に対する円安基調の解消とも言えるでしょう。  今日の動きが一時的なポジション調整で済むのか、今後のトレンドに続くのか警戒して
  • 北のミサイル攻撃は杞憂か

    2017-04-20 14:26  

     威勢の良い若い指導者の暴走が続き、北の脅威が高まっています。  このため日本の株式市場は委縮した状態が続いています。  核爆弾にサリン、VXガス、天然痘など聞いただけでも空恐ろしい悪魔のような兵器が日本に向けられ経済活動すら停滞してしまいそうな昨今ですが、それに対抗して米国が空母を半島近くに送り込みにらみ合い。一触即発の状況が見られます。  6回目の核実験実施が迫り、親の遺産を受け継いだ北の若者の暴走がますますエスカレート。国民は完全な洗脳状態とあってはその暴走を食い止める術もなく未来に生じる悲劇が脳裏によぎる昨今です。  将来の悪材料を前にした見送り商状はかつて経験したことのない株式離れを生じ、先日までのトランプ相場による先高感は一気に消え去っている状況が見られます。  日経平均は既に18000円台前半にまで低下し、元気だった中小型株指数も調整の中にあってはいつか来た道と思いたいと