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記事 2件
  • セラミックス:日本が誇る職人芸の世界7

    2020-06-17 00:15  
    【コージェライトDPF、大型ハニカム】 ガソリンエンジン用に5億個以上の実績を背景に日本ガイシがコージェライトでもDPFに参入してきた。 特徴は低熱膨張、耐熱衝撃性でSiCの様に分割して製造し接着する必要がない代わりに、SiCと同様に片側の穴の目封じが必要だ。焼成温度は1200~1300度CとSiCより低く、コージェライトは低コストで製造可能。 DPF市場拡大見込みに加え、ガソリンエンジンでのパティキュレートフィルター搭載が視野に入ってきた(5年以上前のレポートですので、当時GPFは量産されていません)。 燃費を稼ぐために圧縮比を上昇させるとノッキングが生じやすくなることを記載したが、これを防ぐ方法としてシリンダー内に燃料を噴射する直接燃料噴射方式(一般に直噴という)が増加している。 吸気・圧縮・爆発・排気の4工程からなるピストンエンジンは排気後に空気とガソリンの混合気を吸引し圧縮させるが
  • 株の玉手箱 熱効率改善が見込まれる内燃機関

    2020-05-18 13:36  
     国の研究機関によると2040年の世界自動車保有台数の89%は内燃機関が搭載されると予測されており、現在より内燃機関搭載台数は増加する見通し。 モーターが搭載されない従来のガソリンまたはディーゼルエンジン車両は2025年に向けて微増しピークアウト、2030年は2020年レベルに微減する予測となっている。 天然ガスエンジンは伸びず、燃料電池車も拡大する存在は薄く、HEV、特にPHV車輛が2060年に向けて大きく伸びるとしている。そのため2060年時点でのエンジン搭載車輛は73%を占めるとし、非搭載の純EV車両は27%未満(燃料電池車両が僅か含まれる)と予想されている。 固体含めこれだけリチウムイオン電池の開発が盛んであり27%の比率は低く見える。しかし保有台数の比率から、車輛寿命を考えれば新車販売に占めるEV比率はもう少し高い比率だろう。 とはいってもエンジンがまだ相当長い期間に渡って温存さ