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記事 5件
  • 市場潮流

    2021-04-22 12:06  

     今週(4月12~16日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で84円69銭下落し(率にして0.28%の下落)、2万9683円37銭で取引を終えました。2週連続の下落です。 バイデン政権の積極的な財政拡大や新型コロナのワクチン接種の促進などを背景に、米国株が堅調に推移しましたが、日本株は一進一退の展開となりました。 日本株の上昇を支えたのは、1)堅調な米国株の動向2)世界経済の回復を背景とした国内主要企業の業績改善期待などです。 一方、日本株の足を引っ張ったのは、1)変異株ウイルスの蔓延など国内における新型コロナの感染再拡大2)国際的にみたワクチン普及の遅れ、経済活動の再鈍化懸念3)4月16日の日米首脳会談を控えた模様眺め機運などです。 先週、好決算を発表したかに思われた安川電機(6506)は週初から急落して始まりました。材料の出尽くし感が主因とみられますが、先週も述べましたように、今後
  • 市場潮流

    2021-04-13 00:02  

     今週(4月5~9日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で85円94銭下落し(率にして0.3%の下落)、2万9768円06銭で取引を終えました。2週ぶりの下落です。 週初の5日(月)は先週末の地合いを引き継ぎ、日経平均株価は3日続伸。前週末比235円高となり、終値ベースで3月18日以来、3万円の大台に乗せました。前週末に発表された米国の3月の雇用統計が市場予想を上回り、米国の景気回復期待が改めて強まりました。 続く6日(火)は、目先の達成感から、利益確定売りが優勢となり、前日比392円安と大幅に反落。7日(水)以降は、小幅な一進一退となりました。 4月下旬から本格化する国内主要企業の3月期決算発表を前にしての模様眺め機運や大阪を中心に蔓延しつつある新型コロナの変異ウイルスへの懸念などが相場のもたつきの主因とみられます。 しかし、週末9日(金)に21年2月期の決算を発表した安川電機(65
  • 大魔神のアンテナ 閑散相場に売りなし

    2019-04-17 10:40  
     閑散相場に売りなしとよく言われますが、今はまさにそのような相場ですね。 海外メディアの報道で、東京株式市場の時価総額が世界第3位から4位に後退したという記事がありました。今までは米国、中国と並ぶ3大市場でした。しかし、今は「香港市場」に抜かれました。 昨年12月の下落以来、外国人投資家は日本市場を無視する姿勢が続いており、国内投資家においても模様眺めの姿勢です。 閑散相場中では大型株への投資も控えめ、その分、中小型株・新興市場銘柄が今でも活況を呈しています。 3月まで活況であった「バイオ」株が、今週再び活況を帯び「キャンパス」が3日間のストップ高。また、「オンコリスバイオ」も再浮上して2日間のストップ高を演じました。また、同様にIPO銘柄等も、2月ひと相場を作りましたがこちらも再び盛り上がりを示しています。 全体感から見てやや寂しさを感じますが、そんな中でも株式市場はお仕事をしているので
  • 市場潮流

    2017-07-25 01:18  

     今週(7月18~21日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で19円11銭下落し(率にして0.09%の下落)、2万99円75銭で取引を終えました。  4日間の立会いでしたが、全体的に方向感のない展開が続きました。  週初は米国の長期金利の上昇が一服したことで、外国為替市場で円高・ドル安が進行。金融株や輸出関連株が売られる流れとなりました。ただ、19日に米国の主要株価指数が揃って最高値を更新したこと、日銀が金融政策決定会合(19~20日)で金融緩和の継続を決めたことなどを好感して東京株式市場は20日、年初来高値を更新。ただ、21日は前日の米株安を受けて反落しました。  全体的には小動きとなりましたが、20日の取引終了後に18年2月期の純利益見通しを上方修正した安川電(6506)が21日に大幅に上昇するなど、個別に好業績銘柄を評価する動きが続きました。  来週も同様の展開が続くものと予想
  • 安川電機に見捨てられた安川情報システム(2354)

    2014-08-05 20:01  
    ロボットの安川電機の系列化にあった安川情報システム(2354)の発行済み株式数の19.9%が三井物産系の投資会社に譲渡されるとの話で一時同社株がストップ高となったことは記憶に新しいのですが、その後の同社株は調整傾向を辿っています。  譲渡価格228円に接近している状況なのですが、「見方によっては安川情報システムは親会社である安川電機に見捨てられようとしているのではないのか。」という意見を述べるアナリストもいます。  そもそもあの安川電機が隆盛の中で、いくらM2M関連の事業を展開しているからと言っても安川情報システムの業績は、見る影もない状態だというのは客観的事実です。  19.9%の株式を譲渡したからと言っても安川電機は38.6%を保有する筆頭株主としての立場は維持されます。むしろ三井物産の営業力を活用しての発展の道を模索した方が得策と判断されたのだろうと思いますが、果たして真相は・・・。