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記事 2件
  • 市場の変調

    2022-01-24 11:34  

     数年前から事業拡大を続けているIFA業者から聞きましたところ、IFAとして活動している営業マンは既に5,000人を突破しているようです。 証券会社の従業員数は2021年6月時点で約74,000人ですから、そのうち営業員が60%と仮定すると約45,000人が営業に従事している人数と思われます。 これに銀行などその他金融機関出身者もIFAに加わっていますから、証券関係の営業員の10%程度がIFAで活動している計算になります。 いわゆる歩合外務員の仲介業者版ですが、その中で出来るだけ歩合に頼らず固定手数料を主な収入としているIFAは全体の数%程度ではないかとの話です。どちらにしてもIFAと言う仕事の形が定着しつつあると考えられます。 欧米での対面営業はIFAが主流ですし、会社からのプレッシャーが無く自由な営業が出来る点では今後もIFAの形態が増えていくと考えています。 以前にも書きましたが、
  • FAを考える

    2021-08-18 00:07  

     金融市場は1997年の外国為替法改正、1999年の株式手数料の完全自由化を経て大きく変化しました(日本版ビッグバン)。 それまでの金融機関は(規制により)投資家と市場を繋ぐ仲介機能を独占することで収益をあげていましたが、その既得権が機能しなくなり、今や20年の歳月を経て業界は大きく変わりました。 銀行や郵貯も様々な金融商品を取り扱うとともに、今では個人投資家の株式売買に占めるオンライン取引シェアが90%を超えるまでになっています。 一方、対面取引に依存する旧来型の証券会社では顧客の高齢化が進むことで口座数の減少が止まらず、且つ1990年代に続けて発生した不祥事を引き金に、個人顧客取引における規制やコンプライアンスの指導が厳しくなるなどでも稼ぎ辛くなっています。 2004年4月に施行された金融商品仲介業では、銀行や郵便局での金融商品の取り扱いが開始され、試行錯誤はありましたが、早や17年