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記事 5件
  • 田中良紹:日本ではなぜ安全保障戦略の転換が国会で議論されずに決まるのか

    2023-01-02 21:03  
    岸田内閣は12月10日に臨時国会が終わるのを待っていたかのように「安保3文書」の取りまとめに入り、1週間も経たない16日に敵基地を攻撃する「反撃能力」の保有を含む「安保3文書」を閣議決定、同時に防衛費を増額する財源として「増税」の方針を盛り込んだ税制改革大綱を自公両党が決定した。  専守防衛に徹してきた戦後の日本にとって、歴史的大転換となる安全保障戦略の変更は、国会の議論を経ずに極めて短期間で決定された。従って国民的議論が巻き起こるはずもなく、しかし世論調査によると国民の半数以上が「反撃能力」の保有を支持している。 これに対し野党は国会での議論がないまま決定されたことを批判している。しかし年内に「安保3文書」が決定されるスケジュールは野党も分かっていたはずで、自民党の方はスケジュールに合わせ4月27日に党の安全保障調査会が「反撃能力」の保有を岸田内閣に提言していた。
  • 小里泰弘(自民党・農林部会長):マスコミの暴走と「守りぬくべき国益」

    2013-03-01 08:25  
    2月24日、日米首脳会談を終えた安倍首相が帰国し、大手マスコミは環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉について「『聖域』があった」「米国の譲歩を勝ち取った」と「成果」を強調した。そして、すぐに自民党内が「政府に一任」したかのように報じた。日米首脳会談からの一週間で、TPPをめぐる情勢は一気に加速している。先の総選挙でTPPに反対して勝利した自民党の内部では、いったいどのような議論があったのか。そして今後の展開は?自民党の農林部会長で、衆議院農水委員会理事の小里泰弘(おざと・やすひろ)衆院議員に話を伺った。*   *   *   *   *小里泰弘(自民党・農林部会長):マスコミの暴走と「守りぬくべき国益」─メディアでは「党内は政府に一任」という報道がありましたあの報道はおかしいです。確かに訪米後に、総理から参加するかしないかの判断はお任せいただきたいという話がありました。しかし、判断す
  • 二木啓孝:被災地復興なき総選挙─「成長戦略」なんてコンニャク問答だ

    2012-12-08 10:58  
    元日刊ゲンダイ編集部長でBS11解説委員の二木啓孝さんに、総選挙の争点や3年半の民主党政権について伺いました。二木啓孝氏(元日刊ゲンダイ編集部長)──総選挙の争点は、どこにあるのでしょうか?いま、メディアで言われている衆院選の争点は、「消費税」「原発」「TPP」の3つです。しかし、これは本当の争点ではありません。民主党政権の3年間で最大の出来事は「東日本大震災」です。ところが、各党の公約を見ても、被災地復興の優先順位は低く、「入れておけばいいか」くらいの話でしかない。政策課題で言うと、復興予算の流用問題がまったくおざなりになっている。そこから総選挙でどの政党に1票を託すべきかを考えると、私にはどの政党にもピンとくるものがありません。<インタビュー動画(無料オープニング版)>──民主党政権の3年間をどのように評価していますか「政権交代」という壮大な実験が終わったということでしょう。「政権交代
  • 中川秀直:小泉・竹中路線を総括!「3つの反省点」

    2010-11-03 14:13  
    84pt



    写真:2009年10月14日編集部撮影
    ー小泉・竹中路線の総括をお願いします
    反省点として大きく3つあります。
    1つはデフレを克服できなかったことです。デフレというのは年々所得が減る、売り上げも下がる、経済規模も縮小する、税収も下がるということです。小泉さんの時には経済成長が2.4%ぐらいまで上がりました。上昇したのはその間の3年ぐらいで、それ以降はずっとマイナスでした。せっかくの経済成長も デフレが直っていないために結局国民は成長を実感できませんでした。給料が増えたり、福祉が充実すれば経済成長が実感でき、国民は小泉路線が正しいと支持したでしょう。しかしデフレを直せませんでした。
     
  • 【第5回】政治家に訊く:後藤田正純

    2009-10-06 18:06  



    ───────【基本情報】───────
    名前:後藤田正純(ごとうだ・まさずみ)政党:自民党衆議院議員選挙区:徳島3区生年月日:1969年8月5日血液型:B型座右の銘:逆命利君(ぎゃくめいりくん)趣味:碁、野球好きな食べ物:タイ料理、チャーハンホームページ:http://www.gotoda.com/


    ───────【質問事項】───────
    Q1:なぜ政治家になろうと思ったのですか?

    小学校の卒業文集に「政治家になって国を動かしたい」と書きました。私は身内の関係で小学校時代から電車に乗って議員会館に来て、秘書さんと遊んでもらったりしていました。そのうちにいろいろなものを見聞きし、政治へのあこがれを抱くようになっていました。大学時代には大叔父である後藤田正晴さんの事務所で1年ほど手伝いをして、政治の世界に入ろうと考えていました。
    大学卒業してからすぐに秘書にしてくれと大叔父に言