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2020年2月の記事 25件

【11万字・記事詰め合わせセット】追悼ケンドー・ナガサキ、暗黒・新日本、亀田vsJBC、井上直樹、ONE平田……

非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part73は大好評インタビュー18本、コラム4本、11万字で550円!!(税込み) ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉ part73◎第5代新日本プロレス社長から見たシンニホン暗黒時代■サイモン・ケリー ◎追悼“喧嘩日本一”ケンドー・ナガサキ■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」 ◎「ケンドー・ナガサキの弟子」が語る桜田一男さんの最後■谷口裕一 ◎マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■斎藤文彦INTERVIEWS ◎事情通Zの「プロレス 点と線」 ・サイバーエージェントのNOAH買収とは何か? ・長与千種のGAEA復活とは何か ・【包丁ボードで大事故】デスマッチ批判にどう向き合うか ・皇治は那須川天心と戦うのか? ◎平田樹ONE狂乱ダンスの舞台裏■コーチ横田一則の証言 ◎ベラトール対抗戦激勝! 世界に実力を証明!! 渡辺華奈インタビュー ◎堀口恭司「復帰戦は、さいたまスーパーアリーナスタジアムバージョンの超満員の中で」 ◎UFC、RIZIN!! 魅津希&直樹の井上姉弟ニューヨーク鼎談! ◎今回の相手が「金魚」だとしたら、それくらい未来くんの格が上がっている■川尻達也 ◎あなたが成功を願う格闘家の姿が見えてくる……映画「コナー・マクレガー: ノートリアス」 ◎英雄の転落は民衆の娯楽……膨れ上がる「朝倉未来が負ける姿を見たいビジネス」 ◎ボクシング界の闇……亀田兄弟vsJBCはなぜ揉めているのか? ◎DEEPが「日本代表ヅラ」して問題ない理由をとうとうと語る ◎体重オーバーには手を出すな ◎「セラーニ戦はフェイクだ!」嵐を呼ぶ男コナー・マクレガーの帰還 ◎MMA業界はYouTuberローガン・ポールを無視できるのか? ◎「あんたは日本で黒人女子レスラーに唾を吐いただろ?」……歴史的偉業達成者は人種差別主義者? ◎奴らの「生きざま死にざま」を見たか?――GCW日本公演インサイドレポート ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉ プロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回は先日お亡くなりになったケンドー・ナガサキこと桜田一男さんです。   ――ケンドー・ナガサキこと桜田一男さんがお亡くなりになりましたが、本当の突然のことで……。 小佐野 本当にビックリしました。私がこの話を聞いたのは1月12日の夕方頃。いろいろと連絡が入ってきて「桜田さんが亡くなったらしいよ」と。桜田さんは1月5日にはプロレスのファンイベントにも出ていたし、亡くなった前日には知り合いの誕生パーティーにも出席していた。ネットで騒ぎになったけど、いつどういう理由で亡くなったのか結局、何も確証が取れないまま桜田さんの死が記事になってしまった……という感じだよね。 ――たしかに新聞記事でも死因は明らかになってませんでしたね。 小佐野 最初に記事したのはデイリースポーツなのかな。アメリカのカリフラワー・アレイ・クラブ(プロレスOB会)の方から発表があったと。でも、カリフラワーのほうでも詳細はわかってない。 ――おそらく日本のインターネットで騒ぎになってるから、カリフラワーとしても発表したのかもしれないですね。 小佐野 やっぱり報道の基本は「何月何日何時にこういうわけで亡くなった」というのがないとね。人の生死に関わることだから。なので、こういう噂が出た段階で本人に聞くのが一番だから、桜田さんの携帯に電話をしてみたんだけど出なかった。 ――これが団体に所属していたり、引退したあとでもそれなりに繋がりがあったりすれば、家族から連絡があったのかもしれませんね。 小佐野 桜田さんは一人暮らしだったからね。日本のどこかに親戚はいるのかもしれないけど……それこそダラスに住んでいる息子さんが発表するしかない。 ―― SNSで最初に桜田さんの死を報じたのは、漫画家みのもけんじ先生。「ソースはあるんですか」というリプライがいくつかあったんですけど、親族から発表のしようがないから難しいんだろうなと。「ウィキペディアに載ってません」と疑問を持ってる人もいましたけど、そういう状況なら載ってるわけないですよね。 小佐野 それにウィキペディアに載ってるからといって事実かはどうかは別の話だからね。 ――いつお葬式が執り行われたのかどうかすらわからないってことですかね。 小佐野 何にも情報は入ってきてないね。 ――13日の大日本プロレス後楽園ホール大会で桜田さんの追悼テンカウントゴングを鳴らしたときに、親族の方がいらしたみたいな報道もありましたけど。 小佐野 あの大会を取材してるけど、親族の方はいなかった。桜田さんは大日本の旗揚げメンバーだったけど、しばらく絶縁状態で。最近になってまた交流する機会が生まれたくらいだからね。親戚が日本にいてもおかしくないんだけど、その親戚が公表を控えたら何も情報入ってこないわけで。 ――親族の方もプロレスメディアやマスコミとの繋がりがなければ、特に連絡もしてこないでしょうし。 小佐野 あるいはそっとしておいてほしいという意向があるのかもしれない。昨年に北尾光司さんが亡くなったときと一緒ですよ。みんな亡くなったことは知ってるんだけど、家族や親族からの発信がないからどうにもならない。そこは遺族の意向もあるからね。 ――公表したくない場合もあるという。 小佐野 阿修羅・原さんが亡くなったことは公にはなったけど、お葬式は取材はしないで欲しいという親族の意向があったから。だから私は取材じゃなくて個人としてお葬式に出たんです。あのときはある新聞社が追い返されたからね。 ――小佐野さんでさえ詳細が掴めてないんですから、最期のお見送りができたプロレス関係者はわずかなんでしょうねぇ。 小佐野 私は1年半前に出た桜田さんの自伝に関わっていたんだけど、元気だったからいまでも亡くなったことが信じられないですよ。 ――ボクもちょっと前に取材したばかりなのでビックリです。桜田さんって怖いですよね。威圧的、暴力的な怖さじゃなくて「怒ったら本当にヤバいんだろうな」という雰囲気を醸し出していて。 小佐野 普段はひょうひょうとしてるんだけどね。そんなに感情を表に出すわけでもないんだけど、ひょうひょうと物騒な話をするから。 すぐに「誰かを食らわした」という話になったり(笑)。 ――躊躇なくやれる怖さがありますよね。 小佐野 有名なのは日プロ末期に試合で大城大五郎さんをやっちゃったやつ。坂口征二さんらと一緒に日プロを離脱する大城さんを「なんの恨みもないけど、小鹿さんが焚きつけるから拳で顔面をガンガン殴った」と。 ――離脱への制裁ですね。「なんの恨みもない」けど殴れるのが怖いですよ! 小佐野 未遂に終わったけど、クーデターを企てた猪木さんもボコろうとしたわけだから。でも、人間的には優しくて面倒見がいい。武藤敬司とフロリダやプエルトリコをサーキットしているときに料理を作っていたのは桜田さん。車も運転してくれるし、お弁当も作ってくれる(笑)。 ――普通は逆ですよ、武藤さんが後輩なんですから(笑)。 小佐野 天龍(源一郎)さんが初めてアメリカ遠征に行ったときも桜田さんが面倒を見てメシを作ってくれたそうだから。イヤイヤやってるわけではない。そういう人なんですよ。 ――桜田さんはそこまで華やかなレスラーじゃないのに「なぜトップなんだろう?」って不思議だったんです。 小佐野 身体は大きいんだけどね。スタイル自体は地味だし、実際に強いかどうかは試合からは伝わってこない。「ケンドー・ナガサキ」のペイントは桜田さん本人のアイディアではなくて、ブッカーをやっていたテリー・ファンクからの要請。 桜田さん曰く「カブキさんの焼き直しだからさ」と。 ――桜田さんにインタビューしてわかったのは、ケンカが強いことでトップヒールとしてのキャラクターが崩れることはなかったんだなってことですね。もちろんプロレスラーとしての技術はあってことですけど、あの時代に日本人が一匹狼としてやっていくには腕っぷしや度胸が凄かったんだろうなって。 小佐野  マサ斎藤さんもそうだったけど、アメリカで苦労した人はみんな優しいよ。カブキさんもアメリカで会ったときは凄く優しかったし。でも、2人とも怒ったら怖い。 ――優しくてヤバイ人、すなわちケアもできて理不尽なことに屈しないからアメリカで生き残れるんですかね。 小佐野 桜田さんもどこへ行ってもトップを取っていたからね。桜田さんはキラー・カール・コックスからプロレスを教わってるんです。以前、渕正信さんが言っていたけど「馬場さんが評価してるプロレスラーの1人はカール・コックス。あの人はメリハリがあってうまい」と。 安達(勝治、ミスター・ヒト)さんと一緒になったあとは、カルガリーのスチュ・ハートにも気に入られて。息子のブレット・ハートをコーチしたり。 ――技術をしっかり備えている職人肌なんですね。 小佐野 スタイルに関係なくどこでも試合ができる人だったんだと思う。 ドイツのハノーバートーナメントにも出て好成績だったし。でも、ルールを無視してメチャクチャやったことでプロモーターと揉めて、最後はピストルをぶっ放されたらしいからね(笑)。 ――ハハハハハハハ!どうすればピストル沙汰になるんですか! 小佐野 桜田さんは「頭にきたから後ろから襲ってやろうとした」んだけど、安達さんに止められたみたいで。「相手はピストルを持ってるんだからやめろ!」と(笑)。 ――さすが“ケンカ日本一”ですね(笑)。大好評インタビュー18本、コラム4本、11万字の記事詰め合わせセットはまだまだ続く……  

【11万字・記事詰め合わせセット】追悼ケンドー・ナガサキ、暗黒・新日本、亀田vsJBC、井上直樹、ONE平田……

マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■斎藤文彦INTERVIEWS

80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは日本の女子プロレス史・前編です! Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性 ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」 ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期 ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本! ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」 ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期 ■超獣ブルーザー・ブロディ ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯…… ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜 ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』  ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか ――ブシロード傘下となったスターダムが女性ファン獲得に強い意欲を見せていますが、女子プロレスといえば10代の女性ファンが中心だった時代もありましたね。 フミ とくにクラッシュ・ギャルズ全盛時代はそうでしたね。後楽園ホールの超満員のお客さんは女の子ばかりで、まるで飛行機のジェットエンジンのような歓声。おそろいのハッピを着込んだ応援団。選手によって決められた色の紙テープを投げるタイミングも決まっていた。まるで宝塚歌劇団の世界でした。ですけど、その多くはプロレスファンじゃなかったんです。クラッシュ・ギャルズのファン。プロレスのことがあまりよくわかってなくて、アキレス腱固めに対して「落とせ!」コールの大合唱を送っていたんです。 ――アキレス腱固めは相手を落とす技ではないですね(笑)。 フミ クラッシュ・ギャルズ以前の女子プロレスの世界は男性ファンが中心だったんですが、もともと女子プロレスはどちらかといえば大衆芸能に近いジャンルで、スポーツとして認められていなかったんです。その始まりは1954年(昭和29年)、力道山・木村政彦vsシャープ兄弟という日本プロレスの夜明けの年と同じなんですね。 ――歴史自体は日本の男子プロレスと変わりないんですね。 フミ そのルーツも民俗学的な議論の対象になったりはしているんです。プロレスそのものはアメリカからやってきたものですけど、日本の女子プロレスの場合は女相撲の流れを汲んでいるという学説もあって。女相撲にルーツを求めると17世紀まで遡ることになるんですが、女相撲は1930年代あたりまでは現存していたらしいんです。つまり日本が第2次世界大戦に突き進んでいった時代あたりまで。ただ、女相撲はスポーツとしては報道されてこなかったために記録や文献が少ない。現在の女性の自立、女性の活躍の歴史を探るために、女相撲を調べている方もいらっしゃるんですが、いかんせん資料自体があまり見当たらないんです。スポーツとして報道されたりしていれば、新聞の記事に試合結果が残っていたりしますよね。「◯月◯日にどこで試合があった」と。でも、大衆芸能寄りにカテゴライズされるものなので、競技としての記録は残ってなかったんですね。 ――あくまでも芸能として捉えられていたんですね。 フミ 女相撲の文献は、その末裔の方の親戚の家の押し入れの中に、写真や会場で配ったと思われるチラシが発見されたりする程度でした。 どうしてその女相撲が女子プロレスに結びつくかといえば、日本の女子プロレスは男子のプロレスの一部門から始まってはいないからなのです。 ――女相撲といった大衆芸能の流れから生まれたものであるということですね。 フミ 言葉は悪いですが、どちらもドサ回り、つまり巡業公演をするものですからね。アメリカの女子プロレスのルーツをいえば、コーラ・リビングストーン、ミルドレッド・バークという人たちがいたり、みんなも知ってるファビラス・ムーラがいます。彼女たちが稽古をつけてデビューさせた女子プロレスラーも多かったんですが、あくまで男子の興行の中に女子の試合が1試合だけレイアウトされていただけ。あれだけ広大なアメリカという国でも、1940~50年代には女子レスラーの数は100名にも満たなかった。女子プロレスラーのなり手が少ないというよりはディスプレイされる場所がなかったということなのかもしれません。  ――女子プロレス団体があればまた違ったんでしょうね。 フミ ミルドレッド・バークが1930年代から1940年代にかけてスーパースターになったのは、アメリカは第2次世界大戦でヨーロッパに百万人単位の兵隊を送っていたために男性の人口が減ってしまったというひとつの要因があった。プロレスも然りで選手が手薄になったところにミルドレッド・バークが全米でメインイベントを張っていたからなんです。日本で初めて力道山を主役としたプロレスが行なわれた1954年(昭和29年)11月に、そのミルドレッド・バークの一座が単独で来日して興行を行なっているんですね。 場所はGHQが接収したメモリアルホール(旧・両国国技館)。そこで3日連続1万人興行をやっているんです。来日したのはミルドレッド・バークを含めた6選手。そこに加わったのは、日本人初の女子レスラーと言われる猪狩貞子、法城寺宏衣らなんです。 この続きと、追悼ケンドー・ナガサキ、暗黒・新日本、亀田vsJBC、井上直樹、平田樹…などの2月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「11万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1871460この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!  

マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■斎藤文彦INTERVIEWS

英雄の転落は民衆の娯楽……膨れ上がる「朝倉未来が負ける姿を見たいビジネス」

この記事は「RIZIN浜松大会」を語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤) 【1記事から購入できるバックナンバー】・「MMA史上、最も試合がつまらない男」ベン・アスクレンとUFCの5年戦争劇的決着!・平本蓮インタビュー「“昔のK-1”を取り戻すために、いずれMMAをやります」・秋田で何が起きた? QUINTETエキシビジョンマッチ騒動■橋本欽也 ・平本蓮RIZIN契約、MVPvs安西決定の舞台ウラ■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク 朴光哲選手の朝倉未来選手への対戦要求が物議を醸していますね。あとで詳しく説明しますが、大半の格闘技ファンがこのカードに猛反対していますが、「朝倉未来vsクレイジービー」の抗争はかなり盛り上がると思うんですね。ぼんやり層からすれば相手が誰であろうと「朝倉未来の試合を見たい」というニーズがありますし、対立構図が説明しやすいからです。ひとつだけ批判したいのは朴選手が名前を名乗らずに劇場を進めてしまったことで「いったい誰なんだ?」感が生まれてしまったことですね。「格闘技ファンなら朴光哲のことはわかるはず!」という声もありますが、試合後のドタバタしているところに突然現れたら、瞬時に把握できないことってあるんです。会場観戦ならなおさらで。 PPVにしても実況アナウンサーが「おっーと、これは誰だ? この見覚えのあるスキンヘッドは元ONEのチャンピオンであり、朝倉未来の宿敵・矢地祐介の参謀、朴光哲が突然の乱入であります! ここ決戦の舞台・浜松といえば、うなぎ、すっぽん、牡蠣、しらすなどの水揚げで有名ですが、戦う兄弟船・朝倉未来丸の網にかかったのは、なんとクレイジービーの海坊主であります。朝倉未来、何するものぞ。いますぐに墨を吐かんばかりの朴光哲。おっーと、突然のハプニングに榊原代表が血相を変えてリングインであります!」……という古舘伊知郎ばりの煽りはやりすぎですけど、主催者がアナウンサーに乱入情報を入れておいてもよかったですよね(笑)。 朴光哲選手は直近3連敗してるので、メインイベンター格の朝倉選手とは釣り合わないことはたしかです。なので記者会見で落ち着きはらいながら発表できないというか、こうやって強引にでも進めないと組めないヤツなんですけど、今回の劇場で結果的に「朝倉未来が負ける姿を見たいビジネス」が膨れ上がったなって思いました。カード自体の評判の悪さが一周したことで、みんな文句を言いながらも絶対に見るし、なんだかんだ気になる域に達している。「頭にきたからもう見ない!」じゃなくて「頭にきたから文句を言うために見る!」やつです。そして朝倉未来が負ける姿を強く求める。英雄の転落は、民衆にとっては待ち焦がれた娯楽であって。この続きと、追悼ケンドー・ナガサキ、暗黒・新日本、亀田vsJBC、井上直樹、平田樹………などの2月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「11万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1871460この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!  

英雄の転落は民衆の娯楽……膨れ上がる「朝倉未来が負ける姿を見たいビジネス」

今回の相手が「金魚」だとしたら、それくらい未来くんの格が上がっている■川尻達也

PRIDE、DREAM、ストラクフォース、UFC……とメジャー団体を渡り歩いた川尻達也が見たRIZIN浜松大会です!【1記事から購入できるバックナンバー】 ・「神興行(C)RIZIN」を12000字で振り返るRIZIN広報・笹原圭一インタビュー ・完全体・那須川天心――衝撃の大晦日徹底分析!!■鈴木秀明 ・朝倉未来選手の試合に日本格闘技界の「希望」が見えた■川尻達也・ハム・ソヒの強さが「キラー浜崎」を引き出した■藤井惠が見た年末女子格闘技 ・北米を知り尽くした男が見た「RIZINvsベラトール対抗戦」■水垣偉弥 ・RIZIN大晦日が面白かった理由と視聴率が低かった理由 ・RIZINライト級GP王者ムサエフはUFCと契約するのか?■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク ――川尻さん!今日はRIZIN浜松大会を振り返っていただきたいんですが……その前に嫌な記憶を掘り起こしたいんですけど。 川尻 なんですか、いきなり。正直、俺は近々オープン予定のジムの話しかしたくないんですよ。 ――朴光哲選手の朝倉未来選手への対戦アピールが物議を醸していますが、そういえば川尻さんがPRIDEの会場で五味隆典選手に対戦要求したときも会場が静まり返っていたなと(笑)。 川尻 ハハハハハハ。あれはですねぇ、あのカードが決定したのは大会前日の深夜3時なんですよ。それで急遽「会場に来てくれ」と。 ――あのときのPRIDEってヒョードルvsミルコの大一番があったやつですよね。 川尻 もう凄いお客さんですよ。PRIDEの運営本部に行ったら「これこれこういう状況だからリングに上ってマイクアピールしてくれ」と。いやいや、ボクはPRIDEに参戦したばかりの新人でアドリブも効かないし、もう頭の中は「どうしよう?」となって試合どころじゃなかったんですよね。で、リングに上がってマイクアピールしたんですが……いま振り返っても大根役者すぎる(笑)。 ――あれは川尻さんがマイクがどうのというより、PRIDE武士道の求心力がまだなかった、という理由もひとつにありますよね。それで実現した五味隆典vs川尻達也はいまだに語り継がれる内容になって、PRIDE武士道の存在感が増していくんですけど。 川尻 PRIDE武士道で2戦しかやってない新人があんな場所に上がってくのはキツかったですよ。五味くんが試合に勝ったあとじゃなかったから、まだよかったけど。相手が勝ったあとだと試合を壊すみたいなところはあるから。だから今回の朴さんも内心は嫌だったと思いますよ(笑)。 ――やりたくない仕事だったと(笑)。その朝倉未来選手の試合から伺いたいんですが、試合前は対戦相手のダニエル・サラスを「噛ませ犬」「金魚」扱いするファンが多かったですね。試合を見るかぎり普通に戦える選手で。 川尻 あー、そんな風に言われてましたよね。たしかに連敗していたりしてキレイなレコードではなかったけど、いまのMMAってそこまで弱い選手っていないですからね。未完成の選手はいるかもしれないけど、何か強い武器を必ず持ってますし、昔みたいに素人みたいな選手はなかなかいないですよね。  ――MMAという競技が普及したことで技術が浸透しているってことですね。 川尻 それにRIZINの榊原(信行)さんって、鬼のようなカードを遠慮なく組むじゃないですか(笑)。 ――経験者は語る!(笑)。無名でキャラがないならば、緊迫感のある攻防を作りたいってことなんでしょうけど。 川尻 仮に今回のサラスが「金魚」だとしたら、それくらい未来くんの格が上がっているってことですよね。世界的に見たら「朝倉未来」というMMAファイターの知名度ってまだそこまでないですよね。海外からすれば「無名の強豪」。海外の選手は基本的にUFCを目指してるからレコードを気にする。クリーンなレコードじゃないと UFCとは契約しづらいですからね。そうすると名前のある強敵とやりたがる。未来くんのような「無名の強豪」は勝っても評価されないから、世界的に見たらおいしくないんですよね。 ――変な話、修斗フェザー級王者の斎藤裕選手や、DEEPフェザー級王者のヤマ……なんだっけ。 川尻 忘れないでくださいよ。俺たちの弥益聡志ですよ! ――すいません、「ドミネーター」でおぼえてました(笑)。 川尻 団体のチャンピオンの彼らのほう未来くんよりおいしいと思うはずですよね。未来くんに関しては対戦相手はなかなか大変だと思いますよ。このまま勝ち進めば評価はどんどん上がっていくと思いますけど。 ――そのダニエル・サラスとは明確な実力差はありましたが、簡単な相手ではなかったですね。 川尻 大晦日に続いて今回の相手もタフでしたよね。未来くんのパンチは何度も当たってるんですけど、それでもKOできなかったし。試合を見てて思ったのは、未来くんは頭がいいですよね。二段蹴りのミドルからの左ストレートも、あえて当てようとしてないですよね。相手の反応を探ってる。パンチのプレッシャーからハイを打っていたり。 ――打撃のテクニックは本当に優れているんですね。 川尻 今回の相手って試合データはそんなになかったはずですけど、試合中に分析して攻略してましたね。苦戦はしてなかったですけど、変則的でやりづらかったかなって。PRIDEで五味くんがルイス・アゼレードをKOした試合を思い出しましたね。五味くんもアゼレードの変則的な動きにやりづらそうでしたけど、後半は動きに合ってきて最終的にぶっ飛ばしたじゃないですか。 ――いかに試合中に対応していけるか。 川尻 未来くんはそこが凄いですね。ニュージェネレーション。ボクら世代が持ってないものを持ってますね。バックステップからあんなストレートを打てる日本人ってそんなにいないですよ。みんな突っ込んでは行けるけど、バックステップをしながらあそこにうまくはできない。この続きと、追悼ケンドー・ナガサキ、暗黒・新日本、亀田vsJBC、井上直樹、平田樹………などの2月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「11万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1871460この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!  

今回の相手が「金魚」だとしたら、それくらい未来くんの格が上がっている■川尻達也

第5代新日本プロレス社長から見たシンニホン暗黒時代■サイモン・ケリー

アントニオ猪木の元・娘婿で新日本プロレスの社長を務めたサイモン・ケリーインタビュー第3弾。今回は新日本プロレス社長時代を振り返ります!(聞き手/ジャン斉藤)パート1はコチラ→「プロレスに関わることは倍賞美津子さんに大反対されました」パート2はコチラ→「猪木事務所の暴走、ロス道場設立、猪木vsMMAファイター」 【1記事から購入できるバックナンバー】 5 【人生最終回】安田忠夫「もうすべてがイヤになったから、練炭自殺したんだよ……」4【プロレスはやっぱり奥が深い!】安田忠夫が語る「哀しきジャブボーイとイジメ」3【嵐の総合格闘技編】安田忠夫「IWGP王者になりたくないから、はじめは断ったんだよ」2【90年代・新日本プロレス編】安田忠夫「リングでやっちゃえば警察は介入できないじゃん」1安田忠夫インタビュー! 相撲と暴力、博打、八百長問題を激白!! ――サイモンさんが新日本プロレスの陰りを感じたのはどのへんなんですか? サイモン ロスにいるとき猪木さんから話を聞いたり、誰かが日本から来たときに新日本の話を聞くという感じで。ガッツリとは聞けないから本当のところはわからなかったんですよね。 ――どこまで悪化してるのかは見えづらかったという。 サイモン 草間(政一)さんが社長になる前かなあ。長州さんが新日本をやめてWJを作るときぐらいから「大丈夫なのかな」と。 ――現場責任者の長州さんや、猪木さんの参謀だった永島(勝司)さんたちが新日本をやめられたことはどう思われたんですか? サイモン 「しょうがないな」っていうか。長州さんたちがやってきた流れがあるんだけど、猪木さんがたまに出てきて藤田(和之)さんやPRIDEで活躍した選手を使わなきゃいけない。同じ会社のはずなのに距離感があってうまくいってないことはわかりますよね。  ――みんなが新日本から離れていくことに猪木さんは何かおっしゃってましたか? サイモン 猪木さんの場合は離れていくことよりも「次をどうするか」って前向きなところはあったかもしれないですね。 ――長州さんが去ったあとは営業畑の上井(文彦)さんがマッチメイカーに就きますよね。 サイモン 猪木さんはロスからニューヨークに引っ越したんですけど、 上井さんがニューヨークまで訪ねてきてアイディアを出したり、話をすることによって、猪木さんの意を汲んでくれるところもあれば、「アルティメット・ロワイヤル」みたいに変な方向に向かっちゃうところもあったりして(笑)。 ――伝説のズンドコ企画!  説明しよう! 「アルティメット・ロワイヤル」とは2005年1月4日の新日本プロレス東京ドームで行なわれた史上最大最悪のズンドコ企画だ。8名参加の総合格闘技バトルロイヤルという触れ込みで、1つのリングで同時に2試合行われるが、他の試合には介入できず、残りの4名はリング下で待機。勝者は準決勝、決勝戦と駒を進められるが、バトルロイヤル的な展開はないうえに試合内容は総合格闘技ではなくプロレスであり、ボンヤリとした「なんちゃって格闘技」ダラダラと見せつけられた。誰も優勝者の名前はおぼえていない。 サイモン 猪木さんのやりたいことはあれではなかったかなと(笑)。猪木さんがどんなアイデアを出したのかはわからないですけど……あれは猪木さんが考えたものではないですね。 ――でも、みんなは猪木さんの企画だと……。 サイモン うーん、猪木さんはあんなことをやれとは言ってないけどなあ。あの頃の猪木さんはとにかくビックリさせることをやりたがってたんですよ。たとえば『キン肉マン』じゃないけど、リングを4つぐらい揃えて同時に試合をやるとか。 ――マサ斎藤さんとの巌流島決戦もそういった発想ですよね。 サイモン 「いままでどおりにやってもしょうがねえよ!」ってことですね。ちょっとひねったり、新しいアイデアを入れたり、何か面白いことをしないとダメだよと。 ――猪木さんは良くも悪くも具体的には説明しない人ですし。サイモン 当時はプロレスの試合にしても新日本の選手が負けっぱなしだったじゃないですか。新日本プロレスの所属選手がなかなか上がっていかない。 ――フリーレスラーや他団体の選手が勝ってばかりで「土下座外交」なんて言われてましたね。ある選手がNOAHに出る話を拒否したこともあったり。 サイモン マッチメイカーの上井さんが相手の要求をすぐに飲み込んじゃうのか、ただ流されているのかわからないけど……一番酷かったのは中西(学)さんがキックの試合に出されたじゃないですか。 ――K-1のTOA戦! 1ラウンドでKO負けしたやつですね。 サイモン レスリングがバックボーンだからMMAならともかく、ですよ。中西さんはロスに1週間だけ練習に来て、ジョシュ・バーネットが一緒だったんですけど、彼もキックの選手じゃないですからね。そりゃあ勝てるわけないだろうっていう試合ですよね。  ――そうやっていつ格闘技出陣令が出るかわからないから、棚橋弘至選手も格闘技の練習を始めるわけですね(笑)。 サイモン 武藤さんとかもうそういう流れがイヤでいなくなっちゃったし、新日本の悪いイメージがだんだんとついていきましたよね。 「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」という猪木さんの言葉もあるし、そういうことをやらないといけないのかもしれないけど、それって「格闘技をやれ」って言うことでもなかったとは思うんですよね。猪木さんは新日本で総合格闘技をやれなんて言ってないですし。 ――そこなんですよね。ストロングスタイルの間違った捉え方というか。 サイモン 新日本プロレスの中で異種格闘技戦みたいな企画をやって「プロレスラーは強いんだ」とやるのはわかるんですよ。でも、向こうのルールでやって負けたら意味がないですよね。 ――ロスからニューヨークに移った猪木さんとサイモンさんはコミュニケーションは取れていたんですか? サイモン そのへんあたりからコミュニケーションを取る機会は減っていきましたね。たまに上井さんと一緒にニューヨークに行きましたけど。 ――猪木さんがニューヨークに引っ越したのはどういう理由なんですか? サイモン 子供さんの大学の関係ですよね。 ニューヨークでも何回か引越してましたけど、当時ヤンキースでプレーしていた松井秀喜さんが住んでいた高層マンションだったこともあったりとか。 ――それぐらい猪木さんも稼いでたってことですね。サイモンさんは新日本プロレスの執行役員に就きますよね。 サイモン あれって名前だけですよ。自分も役職がほしいわけじゃなかったんですけど、周りが気を使ってくれて無理やり。 だいたいあのときは新日本の社員の半分以上が執行役員とかになってて(笑)。 ――ハハハハハハハ! 他の皆さんも名前だけの役職ですか? サイモン そうですね。とくに株を持ってるわけでもないですし。何かパワーもあるわけでもないです。執行役員が集まって会議を開くわけでもない。いままでどおり(笑)。 ――ガハハハハハハハ! それまで大晦日を一緒にやっていたPRIDE、K-1、そして猪木さんがバラバラになって独自にイベントをやるようになるじゃないですか。 サイモン 「あれ、一緒にやらないの? 3つに分かれちゃうの?」って遠くから眺めていた感じですよね。『猪木祭り』の選手ブッキング方面で手伝うという話だったんですけど、何か頼まれて選手に辿り着いてももうヨソとは話がついていたり。ジョシュ・バーネットもどこかに取られそうになって、こっちで押さえましたけど。そこまでガッツリは動いてなかったですね。 ――『猪木祭り』の会場となった神戸ウイングスタジアムには行かれたんですよね? サイモン 行きましたね。めっちゃ寒かったことを覚えてます。 ――テレビコマーシャルで「『猪木祭り』は暖房完備!」を売りにしてたのに(笑)。 サイモン 会場がめちゃくちゃ寒いからアップ中の選手の身体から湯気が出てるんですよ(笑)。あと大会終了後のリングにファンが上がっちゃうアクシデントがあったり。 ――伝説の大晦日暴動! 説明しよう! 猪木祭り暴動とは2003年12月31日に勃発した史上最大のズンドコトラブルだ。百八つの除夜の鐘にならって108人の選手、関係者、お客さんに闘魂ビンタを放つ予定が、運営側の段取りが悪く誰もリングに上がってこず。痺れを切らした猪木さんが「そこのキミ!リングに上がって!」と適当に客席を指差したところ、続々と観客がリングに上がりだしてあっという間に大混乱。もみくちゃにされながら猪木さんは「ルールを守れ!!」とブチ切れて新年を迎えた。 サイモン あのときはリングサイドにいた(笑)。ああなっちゃうと止めようがないですよね。もうみんなリングに上がっちゃうわけですから。あのときは藤田(和之)さんが猪木さんを守ってたんですよね。 ――藤田さん、ファンにガン付けながら猪木さんをガードしてましたね(笑)。 この続きと、追悼ケンドー・ナガサキ、暗黒・新日本、亀田vsJBC、井上直樹、平田樹………などの2月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「11万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1871460この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!  

第5代新日本プロレス社長から見たシンニホン暗黒時代■サイモン・ケリー

奴らの「生きざま死にざま」を見たか?――GCW日本公演インサイドレポート

アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは奴らの「生きざま死にざま」を見たか?――GCW日本公演インサイドレポートです!<1記事から買える関連記事> 「WCWを潰した俳優」デヴィッド・アークエット、血まみれの贖罪  「アメリカの大仁田信者」マット・トレモントの奇跡 ザンディグはどこに消えたのか……血と闇を抱えたデスマッチヒーローデスマッチ仁義なき戦いに警察も出動! GCWシュート事件とは何か“新・入れ墨モンスター”シュラックのデスマッチ・メタルに震えろアメリカのデスマッチキングは銀行強盗犯…ニック・ゲイジの最狂人生あのヤバい奴らが再び日本にやってきた! 昨年8月の初来日公演では、新木場1stRINGの二日間興行チケットが完売。試合当日は、アメリカ直輸入の暴れっぷり、狂いっぷりがSNS上を賑わせ、その名を日本のプロレスファンの頭に刻み込んだ、米インディー団体GCW(ゲーム・チェンジャー・レスリング)。 その衝撃的な初上陸の記憶が覚めやまぬまま、早くも再上陸を果たしたGCW軍団は、2月3日、4日、5日の3日間に渡り開催された新木場大会をまたもやソールドアウトさせた。前回以上の盛り上がりを見せた日本公演が終わるや、その数日後に行われたダブプロレスやゼロワンにも数名の選手が参戦し、10日のフリーダムズと11日の大日本プロレス後楽園ホール大会でも暴れ回り、あらためて日本のファンに強烈な印象を残してアメリカへと帰っていったのだった。 昨年11月の始めにGCWから前回の公演に引き続き「日本語の大会名を考えてくれないか」と依頼を受けた私は、GCW日本公演を「宣戦布告」とし、3日「生きざま死にざま」、4日「死ぬ覚悟はできている」、そして5日を「戦争のヤリカタ」と名付けた。大会名が決まるとGCWは11月18日には「2020年2月3日、4日、5日に新木場三連戦を開催する」と発表した。 GCWの発表はいつもツイッターで簡素にするだけで、日本のプロレスマスコミ向けにプレスリリースを送るわけではない。そのため日本の媒体にはいっさい告知などされない。日本のGCWファンは、GCWのツイッターを見るか、それらを日本語訳して、さらに説明を加えた私のツイートから情報を集めてくださっているようだ。たとえば今回初来日したオーリン・ヴァイトがカワウソが大好きだという情報は、選手のことを少しでも知っておいて欲しくて、私が独自に書いたものだ。それが日本のファンのあいだにも広まり、オーリン・ヴァイトは試合会場で、カワウソのぬいぐるみやバッジをたくさんプレゼントされていた。 こうして参戦選手や大会名がツイッターで順次発表されるなか、12月27日に「チケットぴあ」で前売り券が発売される。まだ試合カードが発表されていないにもかかわらず、席によっては即日完売となった。何度も言うが、日本の媒体にはいっさい宣伝もされていないのにだ。日本のようなプロレスマスコミが存在しないアメリカでは、インディー団体は自らの手で宣伝活動するしかない。それと同じやり方で、日本でもプロモーション活動をするGCWをファンがサポートし、拡散する。日本とアメリカ、遠く離れているにもかかわらず、日本のファンは、GCWとまるで共犯関係を結んでいるかのように協力するのだ。この続きと、追悼ケンドー・ナガサキ、暗黒・新日本、亀田vsJBC、井上直樹、平田樹………などの2月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「11万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1871460この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!  

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MMA業界はYouTuberローガン・ポールを無視できるのか?

世界のMMAニュースを幅広くフォローするレンノカ@Rennokaさんがお届けするMMAまとめコラム。今回はMMA業界はYouTuberローガン・ポールを無視できるのか?です! 【1記事から購入できるバックナンバー】 ・真のBMFが帰ってくる!! コナー・マクレガー事件簿2019 ・RIZIN大晦日を海外はどう報じていたか・コナー・マクレガーの「肩パンチ」は流行るのか?■水垣偉弥 ・RIZINライト級GP王者ムサエフはUFCと契約するのか?■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク ボクシングはこの男を無視できなかった。ではMMAは――? 「この男」とは、子供の頃から弟ジェイクと一緒にyoutubeに人生を懸けてきたローガン・ポールのことだ。2000万人前後の登録者を持つモンスターでYouTuberで、いまや年収10億円以上を稼ぎ出すインターネット・セレブリティだ。 2017年12月に来日し、日本の街の中で数々の迷惑行為を撮影したことを覚えている方もいるのではないか。富士山麓・青木ケ原樹海で自殺遺体を撮影した動画は非難が殺到したために削除して謝罪した過去もある。それでも何も懲りずに過激なYouTuberとして活動を続けてきたポールは、2018年には「人気YouTuberが動画1分当たり稼ぐ金額トップ10」にランク入り。1分当たり1450万ドル(約15億5000万円)稼いでいると言われるが、その男が目をつけているのがMMAなのだ。日本MMA界のYouTuberといえば朝倉兄弟だが、このローガン・ポールは人気YouTuberが格闘家として本格的にMMAに乗り込もうとしている逆パターンになる。 ポールの格闘技ビジネスの“実績”はすでに充分。2018年8月、同じく人気YouTuberで「YouTubeアマチャボクシング王座」を保持するKSI(26歳)とヘッドギアをつけたアマチュアルールボクシングで対戦。引き分けに終わったこの試合は「歴史上最大のインターネットイベント」と呼ばれ、YouTubeのPPVにて視聴価格10ドルで世界配信。販売件数はなんと120万件に達する大成功を収めている。 試合後ポールは自分のバックボーンがレスリングであることから「誰が最初に俺を捉えたい?」とUFC参戦を見据えるツイートをすると、UFC代表ダナ・ホワイトが反応。<続きは会員ページへ> この続きと、追悼ケンドー・ナガサキ、暗黒・新日本、亀田vsJBC、井上直樹、平田樹………などの2月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「11万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1871460この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!  

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平田樹ONE狂乱ダンスの舞台裏■コーチ横田一則の証言

「格闘代理戦争3rdシーズン」で優勝し、ONEでプロデビューした平田樹。3連勝が懸かったナイリン・クローリー戦では体重オーバーとなったが、圧巻のパフォーマンスで勝利。 https://www.youtube.com/watch?v=RIebkCxB-Toインターバル中のダンスを含めた賛否両論を巻き起こしたが、平田が所属するK-Clannの指導者であり、セコンドに付いた横田一則に舞台裏を語ってもらった。 【1記事から購入できるバックナンバー】 ・「神興行(C)RIZIN」を12000字で振り返るRIZIN広報・笹原圭一インタビュー ・完全体・那須川天心――衝撃の大晦日徹底分析!!■鈴木秀明 ・朝倉未来選手の試合に日本格闘技界の「希望」が見えた■川尻達也・【14000字対談】小橋建太☓小佐野景浩「あの頃の全日本プロレスを語ろう」・ハム・ソヒの強さが「キラー浜崎」を引き出した■藤井惠が見た年末女子格闘技 ・北米を知り尽くした男が見た「RIZINvsベラトール対抗戦」■水垣偉弥 ・RIZINライト級GP王者ムサエフはUFCと契約するのか?■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク ――平田樹選手の試合が大反響なのでコーチの横田さんに話を伺いにきました! 横田 大変でしたよ! イツキ(平田樹)に「踊るのをやめろ!(怒)」って止めて動画がツイッターで拡散されたりもして(苦笑)。https://twitter.com/majan_saitou/status/1225926301615185920 ――あのシーンは相当インパクトはありました! 横田 体重超過はもちろん反省しないといけないんですけど。イツキはああいう子で、何か悪気がある子じゃないんですよね。パリピみたいなもんで。 ――コーチとしてパリピをコントロールするの大変そうですね。いまはKINGレイナ選手も横田さんのジムに通ってるそうですし、完全に“猛獣使い”というか(笑)。 横田 イツキ、KING、所属じゃないけど、(才賀)紀左衛門も来るようになって……「駆け込み寺でしょ?」って言われますよ。才能があるけどハグレモノの集まりで、個性の強い子が多い。KINGは通いだしたばかりですけど、朝練とかも遅刻しないし、ここまで格闘技に取り組んでるのは初めてなんじゃないですか。KINGはいまこっちのほうに引っ越して本気でやってますからね。 ――KINGさんはこれまでジムを転々としてたじゃないですか。 横田 ウチでダメだったら終わり……くらいの覚悟があるのかもしれないし、これはイツキにも言ってるんですけど「遅刻なんかしたらすぐ辞めさせるから」って。言うことが聞けないんだったらやめていい、と。 ――やれるかどうか。 横田 「できないならやめていいよ」って。こっちが求めてきてもらってるわけじゃないから、引き止めるつもりはないんで。イツキも入った頃はチャラチャラしたんですよ。一度おもいきり怒鳴りましたからね。朝練のときに嫌々やってるから「もうやめろ!! クビだ!」と。そこから変わりましたよね。格闘代理戦争のときと比べたら5倍は強くなってますよ。それは凄い厳しい練習をやってるから。 ――よくよく考えたら平田選手ってプロデビューして1年経ってないですもんね。 横田 あの子、練習は真面目なんで。朝練から一日6~7時間。ジムにいる時間のほうが長いはずですからね。練習するのも才能なんですよ。(村田)夏南子なんて試合翌日から練習に来てましたからね。自分で言うのもなんですけど、俺の練習は厳しいですよ。試合より練習のほうがキツイ。一旦終わりというところから、さらにやらせますから。人間ってここまでやると決まったら、そこまでは頑張るじゃないですか。でも、そこからさらにやらせるんですよ。 今回のイツキも試合当日昼まで減量して7時間後に試合をして3ラウンド戦いましたけど、全然疲れてなかったですからね。 ――今回の平田選手は体重超過ということでキャッチウェイトになりましたが、体重調整はうまくいってなかったんですか? 横田 ジャカルタに行く前日までは普通に落ちていて。本当はアンダーで現地入りするのが理想なんですけど、こっちにいるときは1・3キロオーバーだったんですよ。それぐらいだったらジャカルタでも落ちる数字なんですけど、向こうのホテルに湯船がなかったんですよね。 ――半身浴で落とせない。 横田 いつも半身浴で落とさせてたんですよね。あとは女性の問題も重なって、自分がジャカルタに着いたときは100グラムオーバー。髪の毛を切れば全然いけるんですけど。100グラム落とすために動いて150グラムアンダーになったら、今度は尿比重値に引っかかって。 ――ONEの計量は過度な水抜きを禁止するために尿比重値も管理してるんですね。 横田 今回は半身浴もできないし、ジャカルタは温かいから外を走って落とそうにも雨が降ったりとか。あとランニングができるような街並みじゃなかったんですよ。最終的にサウナで落とすことになったんですけど、サウナで落とすと尿比重値って上がっちゃうんですよね。本当は体重も尿比重値、両方落とさないといけないんだけど、体重を落とすと尿比重値が上がっちゃうし。尿比重値のために水を飲むと体重が増えちゃう。試合当日昼の計量では体重は落ちてるけど、尿比重値は落ちていない。最終的に試合をするためには水を飲むしかなかったんですよね。ONEは尿比重値がクリアしないと試合をさせてもらえないですから。 ――体重はキャッチウェイトでできるけど。  横田 はい。イツキに水を飲ませて尿比重値はクリアしたけど、体重はオーバー。そこで対戦相手とキャッチウェイトの交渉をしました。 ――横田さんが相手陣営と交渉されたんですか? 横田 はい。こっちが悪いので、あたりまえですけど、向こうの言い分をすべて飲みましたよね。 ――それはつまりペナルティ、お金を払うってことですね。北米のMMAでは具体的な金額は明かされてますけど。 横田 今回は対戦相手が変更になって、相手は急な出場だったじゃないですか。相手は2週間で身体を作ってきてたので、ペナルティの金額が通常より高かったんですけど、払うしかないですよね。 ――ショートノーティスだったぶん、ペナルティの金額も高くなった。 横田 こちらからすれば向こうに「キャッチウェイトでもやらない」と言われるほうがキツイですからね。ミスしてるのはこっちだし、どんな条件でも飲むしかないですよね。だからイツキも勉強になったと思いますね。海外ではこういうこともありえると。試合後に「もう二度目はないからな」って話をして。 ――試合当日の昼間まで減量してた平田選手の体調はどうだったんですか? この続きと、追悼ケンドー・ナガサキ、暗黒・新日本、亀田vsJBC、井上直樹、平田樹………などの2月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「11万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1871460この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!  

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