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記事 37件
  • 「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■斎藤文彦INTERVIEWS

    2019-08-16 11:06  
    95pt
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろうです! Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


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    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか――“ミスタープロレス”と呼ばれた往年の名レスラー、ハーリー・レイスさんがお亡くなりになりました。
    フミ “ミスタープロレス”というニックネームで讃えられたレスラーはハーリー・レイスだけなんです。のちに日本人では天龍(源一郎)さんもそう呼ばれていましたが、20世紀のアメリカのプロレス界にはルー・テーズやカール・ゴッチ、ドリー・ファンク・ジュニアといったミスター・プロレス的な名プロレスラーたちがいながらも、レイスが“ミスタープロレス”と呼ばれていたわけですからね。
    ――錚々たるメンツを押しのけて。
    フミ いまはなき世界最高峰のプロレス組織NWAの“公認チャンピオン”という存在も、いまのファンからすれば、リック・フレアーの印象が強いものになっていますよね。でも、そのリック・フレアーはハーリー・レイスがいなければ存在しえないチャンピオンなんです。そもそもファイトスタイルが丸っきり同じですからね。相手のオデコにコツンと落ちてくるニードロップ、デッドリードライブで投げられるためにトップロープに上がる“名人やられ芸”、バーティカル・スープレックスと呼ばれるブレーンバスターの投げ方、 そしてNWAのチャンピオンとして60分間フルタイム戦い切れるスタミナや、揺るぎない試合の設計図を持っていることも同じなんです。
    ――“プロレスの達人”じゃないと務まらないのがNWA王者だと。
    フミ ハーリー・レイスは試合のクオリティがメチャクチャ高いんです。70~80年前からプロレス界に伝わる格言で「ホウキが相手でも試合ができる」というものがありますが、それはハーリー・レイスのプロレスそのものなんです。アメリカや日本、ヨーロッパやメキシコ、南半球、どこへ行っても誰とでも名勝負を演じることができる。
    ――世界中を股にかけて防衛戦活動をしなければいけないのがNWA王者としての仕事ですもんね。
    フミ 新しいプロレスファンや、新しい世代のプロレスマスコミはハーリー・レイスのその偉大さをもっともっと知るべきだと思うんですよ。ハーリーが亡くなったことを受けて『レスリング・オブ・ザーバー』のデイブ・メルツァーといろいろと話をしたら、彼はアメリカのプロレスメディアに苦言を呈していた。ハーリー・レイスが亡くなったという訃報が世界中を駆け巡りましたが、まずメディアよりも先にプロレスラーや関係者がSNSでハーリーの死を追悼していたんです。それから各マスコミがあとを追ったんですが、その内容は「WWEで活躍したハーリー・レイス」という見出しの記事ばかりで。ハーリー・レイスがWWEで活躍したのは彼が晩年のことですよ。
    ――ハーリーにWWEのイメージはそこまでないですよね(笑)。
    フミ もしくは「WWEホール・オブ・フェイムのハーリー・レイス」。 そうやってアメリカで報じられたことを後追いの後追いでそのまま和訳しちゃっている日本のメディアも多かったんです。元NWA世界王者がプロフィールのひとつにしか過ぎなかったりする。ハーリー・レイスが“ミスタープロレス”と呼ばれる由縁はNWA王座を8度も獲得したからなんですけどね。
    ――NWAという3文字が伝わりづらくなっているところもあるんでしょうねぇ。
    フミ  NWA幻想は40代後半あるいは50代以上の世代にしか響かなくなっていますからね。NWAが崩壊してWWEが世界征服を遂げてしまったことで 、アメリカのプロレスのニュースは総じてWWEのことという前提ができていますよね。一方、そのWWEのトリビュートビデオは大変素晴らしい内容だったんですけどね。古今東西のプロレス団体の映像アーカイブをどんどん買い取っていることもあって、ハーリー・レイスが初めてドリー・ファンク・ジュニアに勝ってNWA チャンピオンになったときの試合も入っていたりして。
    ――そんなお宝映像が残ってるんですねぇ。
    フミ それだけじゃなくて、カナダ・トロントでテリー・ファンクを破って2度目のNWA世界王者になった試合や、83年の第1回スターゲートのケージマッチでリック・フレアーに王座を明け渡した有名な試合も入ってましたし、WCW時代にレックス・ルーガーやベイダーのマネージャーとして活躍する姿もきっちり抑えている。それ以外にもジョン・シーナやストーンコールドがハーリーへの追悼のコメントを寄せていましたね。 https://www.youtube.com/watch?v=yb6yJvqwie8&feature=youtu.be
    ――WWEにしか編集できない豪華映像!!
    フミ ハーリー・レイスの輝かしいキャリアの話をすれば、彼は1943年生まれです。ということは戦中派ですよね。中学3年のときに先生を殴って退学処分を受けて家出をして。15歳でプロレスラーデビューしてるんです。
    ――しかし、とんでもない経歴ですね(笑)。
    フミ ここからも凄い経歴なんですが、20世紀のプロレスの夜明けを作った歴史の証人スタニスラウス・ズビスコの農場で働くようになったんです。
    ――神話の出来事ですね、もう(笑)。
    フミ そこでレスリングを学び、最初はデビューさせてもらえるかはわからなかったんですが、ハッピー・ハンフリーというプロレスラーの運転手として雇われたんです。
    ――ハッピー・ハンフリーって名前しか聞いたことないです!
    フミ ハッピー・ハンフリーは1960年代に一世を風靡した「人間空母」と言われた超巨漢プロレスラーです。一説には体重800ポンド、 400キロ近くあったと言われ、当時世界一体重が重い男としてギネスブックにも載っていたんです。全盛期には「オバケかぼちゃ」ヘイスタック・ カールホーンとの超巨漢対決が話題を呼んで。1960年代のレスラーは飛行機ではなく、広大なアメリカ大陸を車で移動してたんですが、 あの巨体ですからいまで言うところのバンに乗っていたんじゃないかと言われてますね。そのバンをハーリーが運転していたんです。
    ――ハッピーハンの付き人を経てデビューしたんですね。
    フミ はい。プロレスラーとしてデビューしたハーリー・レイスは、はじめはジョニー・ロングというリングネームを名乗っていました。ところがテキサスのアマリロの流れたときにドリー・ファンク・シニアから「ジョニーロングより本名のハーリー・レイスのほうがいいじゃないか」とアドバイスされて、そこからハーリー・レイスとしてリングに上がるようになりました。<続きは会員ページへ!>
    いま入会すれば読める8月更新記事朝倉未来ロングインタビュー/笹原圭一RIZIN広報が最高に面白かったRIZIN.17を自画自賛1万字で振り返る!/日本のプロレスを変えた「浅井嘉浩」という男/衝撃解説!朝倉未来はモチベーションが低かった?/クレーン・ユウ14000字インタビュー/水垣偉弥がRIZINと契約するまで/日本のプロレスを変えたウルティモ・ドラゴン/ONEドーピング騒動……続々更新予定!https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/201908
     
  • ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■斎藤文彦INTERVIEWS

    2019-07-24 18:07  
    95pt
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する」です! Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか――今月のテーマはウルティモ・ドラゴンです。
    フミ ウルティモ・ドラゴンにはもの凄く偉大な功績やレガシーがあるのに、それがわりと検証されてない不思議な人なんです。プロレス団体ドラゴンゲートもウルティモ・ドラゴンの大きな功績の中のひとつでしかありません。
    ――ウルティモ・ドラゴンこと浅井嘉浩の始まりは、新日本プロレス道場になりますね。
    フミ ウルティモ・ドラゴンは珍しく海外デビューなんです。87年にメキシコでデビューするまでの1年半のあいだ、新日本プロレスの道場で新弟子として過ごしていたんです。高校卒業後すぐに新日本の野毛道場の門を叩いたんですが、身体が170センチしかないこともあって新日本ではデビューできないと通告されたのです。それで20歳で単身メキシコに渡って。1987年デビューということは、すでにキャリア30年を超えている。
    ――もう大ベテランになるんですねぇ。
    フミ 浅井選手は今年の12月で53歳になるんですけど、ウルティモ・ドラゴンのマスクのままだから見た目は変わらないんですね。関係者はみんな素顔を知ってるんですけど、ウルティモ・ドラゴン変身後は一度もマスコミに素顔の写真は撮らせていないですし、飲み会なんかで記念撮影するときはメヒコのレスラーがよくやる顔に手を被せるポーズで素顔を隠している。オールドスクールの流儀をちゃんと守っている。彼は本質的にはルチャドールなんです。
    ――日本生まれメキシコ育ちで。
    フミ メキシコでは、もう消滅したUWAという団体でデビューして、ウルティモ・ドラゴンに変身してEMLL(現CMLL)に上がり、メキシコのメジャーからインディまでありとあらゆるリングで試合をしている。メキシコでは超ビッグな存在なんですよ。そしてウルティモ・ドラゴンが伝説的なスーパースターであるもうひとつの理由はメキシコだけではなくアメリカでもビッグネームということ。アメリカの2大メジャーWCWとWWEで長期専属契約していた日本人プロレスラーはウルティモ・ドラゴンただ1人なんです。
    ――両方のリングに上がったことのある日本人選手はいますけど、長期専属契約はいないと。
    フミ  日本では新日本プロレスにも全日本プロレスにも上がっている。みちのくプロレスやWAR、 それこそDDTにも上がっているし、スペイン語、英語、日本語を駆使して世界中を飛び回っているんですが、 彼しか成し遂げていない功績といえば、日本人で初めて本格的なレスリングスクールを開設したことなんです。日本のプロレスのデビューや育成の仕方は、いまではだいぶ変わってきてますが、基本的には団体に入門して新弟子生活を送ってデビューにこぎつける。それが日本の伝統だとするならば、ウルティモ・ドラゴンはアメリカやメキシコで主流のレスリングスクールというかたちを初めて導入した人なんです。
    ――それが闘龍門なんですね。
    フミ この始まりは瓢箪から駒というか、やや偶然があったんです。いまはもう引退してしまいましたが、マグナムTOKYOというプロレスラーがいましたよね。彼はウルティモ・ドラゴンの弟子第1号で、WAR時代のウルティモ・ドラゴンのカバン持ちをしていたんですが、その当時のウルティモ・ドラゴンは「オレは弟子を取らない主義だ」と公言していた。 それでもマグナムTOKYOはゴリ押しして弟子になっちゃったんです。それをきっかけにCIMA、SUWA、ドン・フジイを加えた4人をメキシコに連れていき、FMWでレフェリーをしていたドラゴン・キッドも合流。ナウカルパンにあった一軒家を合宿所にしたのが闘龍門の始まりなんです。
    ――それから多くのプロレスラー志望の若者を受け入れていって。
    フミ 半年を1期としてメキシコで学校をスタートさせた。そして卒業生たちが上がるリングとして闘龍門JAPANという団体が活動を始めたのは99年。その時点では10人以上の選手を抱えるようになっていたので団体としてやっていこうということになった。弟子を取らない主義だったのにレスリングスクールを始め、団体としてやるつもりはなかったのに、レスリングスクールの卒業生を逆上陸させるかたちで始まったのが闘龍門JAPAN。その闘龍門JAPANがウルティモ・ドラゴンから独立したことで歩み始めたのがドラゴンゲートになるんです。 
    ――いろんな「if」が積み重なってるんですね。
    フミ エル・テハノやグラン・アパッチらベテランレスラーを闘龍門のヘッドコーチに招き入れて基礎から指導して。闘龍門というレスリングスクールはドラゴンゲートだけじゃなくて、その後いろんな国内外のプロレス団体に影響を与えてるんです。ウルティモ・ドラゴンが闘龍門JAPANから離れたあとは、メキシコのレスリングスクールは闘龍門MEXICOとして存続して、ここからデビューしたレスラーは200名近くにのぼる。
    ――200名! 平成最大のプロレスラー養成機関になってますね。
    フミ ここから生まれた最大のスターは、いまは新日本プロレスのアイコン的存在のオカダ・カズチカです。15歳のときに入門してメキシコでデビューしたオカダ・カズチカとウルティモ・ドラゴンはそんなに会話はしてなかったそうなんですね。何十人もいた練習生の1人。基本的にウルティモ・ドラゴンは弟子とは友達付き合いはしないんです。
    ――校長先生として生徒とは距離があったということですね。
    フミ 元を辿ればシュウとケイのバラモン兄弟も闘龍門出身。新日本プロレスのTVコメンテーターのミラノ・コレクションAT、みちのくプロレスに入門して、修行先としてメキシコに送り込まれたフジタ“Jr”ハヤト、素顔とマスクのふたつの顔を持つヤッペーマン1号・2号もそうです。もう数えきれないぐらいの人数があちこちのリングで活躍してるんですよね。  
    ――闘龍門出身者は保証付きというか。なんですね。 
    フミ メキシコでデビューすることによってルチャドールとしてのお墨付きをもらえるし、スペイン語も身につけられる。オンボロの乗り合いバスに乗って、聞いたことのないような町の体育館まで出かけて試合をする。最初から海外武者修行を兼ねているということですよね。技術的にはもちろんのこと、精神的にも強くなる。
    ――そういえば中邑真輔や内藤哲也もメキシコ遠征で覚醒しましたね。
    フミ 中邑真輔はメキシコのルチャリブレの学校で、貧困層の子供たちがルチャを習いに来ているの姿を見てるんですね。そのときにプロレス社会のヒエラルキーを肌で感じて、レスリング・ビジネスで生きていくための哲学をいろいろと考察することもあったと思うんですよ。新日本のエリートがプロレス社会のいわば最下層を目撃したわけですから。
    ――メキシコは何かを気づかせてくれる土地なんでしょうかね。
    フミ 闘龍門に話を戻すと、海外でプロレス留学を体験できるわけですから、90年代後半から2000年代のプロレス志望の若者にとっては最高の環境だったんでしょうね。ただ、闘龍門の入学金や月謝はそんなにお安い額ではなくて、けっこう高い。またウルティモ・ドラゴン本人が入学希望者とその保護者と面接するときには、両親がサラリーマンの家の子にはあまり勧めない。将来的に跡を継げる自営業の家庭のほうが安心ですよと。どういうことかといえば、このレスリングスクールはその後のプロレスラーの仕事や収入を保証するものではないということです。プロレスの技術はしっかり教えますが、デビュー以後の10年20年先までを保証するものでない。そこはウルティモ・ドラゴン校長が最初に伝えることなんです。
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  • ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■斎藤文彦INTERVIEWS

    2019-06-25 12:05  
    90pt
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性」です! Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

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    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか――アメリカの新団体AEW(オール・エリート・レスリング)が旗揚げしましたが、まだ1回しか興行をやっていないのにWWEに対抗しうる存在として期待しているファンが多いですね。フミ AEWがWWEに匹敵する巨大な勢力に見えている、というよりは、そう思い込んじゃっている人が相当多いですよね。 
    ――WWEという巨大な帝国に立ち向かっていくレスラーたちに共感しているファン心理もあるんでしょうね。
    フミ 新しい勢力として誕生したプロセスが面白いですよね。 AEWが注目されている大きな要因には、WWEによる市場独占、 事実上のモノポリー状態がかれこれ20年近く続いてることがあります。2001年春にECWが潰れ、 WWEのライバル団体だったWCWがWWEに買収されたときからこの状態なんです。それ以来、アメリカのプロレスファンからすれば「どの団体を楽しむか」というチョイスができないままでした。 WWEが巨大化したことは事実なんですが、ライバル団体がないことで常に同じものを見せられていれば退屈に感じるファンも出てきます。 悪く言えば、WWEの支配が続いていることで水が濁ったと捉えているファンもいるんです。 
    ――WWEに強制支配されている……というムードもあるわけですね。
    フミ WWEからすれば『ロウ』と『スマックダウン』の2ブランドに分かれているし、 NXTもある……と主張するかもしれませんが、やっぱり同じ団体内のプロレスです。最近の傾向でいえば、ワイルドカードといって、『ロウ』所属のスーパースターが『スマックダウン』に出てみたり、その逆のパターンも起きている。じつはきっちりとしら棲み分けができてないような状態ではあるんですね。 
    ――もはやブランドが関係なくなりつつある。
    フミ いまのアメリカのプロレスはWWEの色に染められて、マニア層にとっては凄くフラットで退屈なものに見えていることはたしかなんです。アメリカにはインパクト・レスリングやROHという団体がありますけど、 ビジネスの規模でも人気面でもとてもWWE に対抗できる存在がではない。そういうところにAEWが出現したわけです。
    ――AEWには風穴を開ける期待感があるんですね。
    フミ オーナーのシャヒド&トニー・カーン親子はあらゆるスポーツフランチャイズを抱えた資産家ですが、日本のファンがAEWに興味が持っているのは、団体の中心メンバーであるケニー・オメガやヤングバックス、 コーディが新日本で活躍していた選手だからですよね。彼らはAEWの主役であると同時にプロデューサーも兼ねています。そこにクリス・ジェリコや、WWEでディーン・アンブローズを名乗っていたジョン・モクスリーが加わった。 試合を見ずに情報だけで日本のファンは自分たちに近い「何か」としてAEWに期待する感覚は凄くあるんだと思います。
    ――まだ旗揚げ戦しかやってないことで、その実態がベールに包まれていることも想像を掻き立てるんでしょうね。
    フミ かつて90年代後半にはWWEの『マンデー・ナイト・ロウ』とWCWの『マンデー・ナイトロ』の月曜テレビ戦争が約6年間続きました。当時もインターネットはありましたが、時代でいうとやっとWindows98です。いまほどのネット社会ではなかったんですね。あの当時の月曜テレビ戦争は基本的にはテレビ主体でしたが、いまはネット上のストリーミングサービス(動画配信)がメインになってきている。AEWはネット社会の、それも世界同時進行のライブ動画のプロレスとして出現した初のプロレス団体と言えますし、そのAEWが何をやるのかという興味もあるんです。ちなみに8月31日の『All Out』シカゴ大会は、6月14日にネット上で前売りチケットが発売になったんですが、15分で12000席が完売していますね。
    ――凄い勢いですねぇ。
    フミ ただ、AEWはWWE のように年間100から150興行のハウスショーはやっていかないと思うんです。 かつての新生UWFのように月に一度の興行にマッチメーク的にもストーリー的にも意味を持たせて、その映像を展開させたり、販売していくんじゃないかと。生中継のPPVやライブストリーミングで見られなかった人はオンデマンドを利用するし、大げさにいえばネットの中で未来永劫お金を生んでいく。そうなると、映像に残らないハウスショーは最初から切り離してもおかしくないですよね。よく似たビジネスモデルでいえば、月1回の興行と、その大会のビデオ販売だけでブームを巻き起こした新生UWFと被るんです。 

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  • 都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される■斎藤文彦INTERVIEWS

    2019-05-26 11:26  
    85pt
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー発掘される」です! Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのかフミ いまアメリカの一部のプロレスファンのあいだでトム・マギーが大きな話題になってるんですよ。
    ――あのトム・マギーが2019年のいま!(笑)。
    フミ 何が起きているかといえば、WWEネットワーク(動画配信)の中で『ホーリーグレイル』というドキュメンタリー番組が配信されてるんです。『ホーリーグレイル』とは財宝や秘宝を意味しています。その番組で、これまでマニアのあいだで「現存していない」「いや、どこかに眠ってるはずだ」と議論が重ねられていた都市伝説的な映像が発掘されたんです。それは何かといえば、1986年にWWEで一度だけ行われたブレット・ハートvsトム・マギーのシングルマッチなんです。
    ――ブレット・ハートvsトム・マギーがお宝映像????
    フミ この試合はニューヨークのテレビテーピング用の会場で行なわれて、試合をした時点ではオンエアするかどうかは決められてないんですが、映像は収録されていたので実況・解説の声も当てられています。なぜこの試合が行なわれたかといえば、大型ルーキーと言われていたトム・マギーのテストマッチだったんです。
    ――トム・マギーがWWEで使えるかどうか。
    フミ 当時のトム・マギーはマイナー契約というかたちでWWEの契約支配下にいたんです。結論からいえば、このテストマッチでトム・マギーは素晴らしい動きを見せたんです。
    ――えっ!?(笑)。
    フミ あとで説明しますが、彼のことをよく知る日本のプロレスファンには意外な話ですよね。いい結果を残したことで、バックステージで試合をチェックしていたビンス・マクマホンが狂喜したんです。「ハルク・ホーガンの後継者を見つけたぞ!」と。
    ――トム・マギーがハルク・ホーガンの後継者!(笑)。
    フミ あのビンスがそれくらい喜んだという曰く付きの試合なんです。当時『レスリング・オブザーバー』でも、この試合について報じられていて。トム・マギーの試合がよかったことでビンス・マクマホンが大いに喜んでいたと。あのビンスでさえトム・マギーに騙されたことになりますよね。
    ――あの迷レスラーのトム・マギーが……いったいどうなってるんですか。

    この続きと、望月成晃、剛竜馬、天心vs亀田、三又又三、トム・マギー…などの記事がまとめて読める「13万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ 
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  • レッスルマニアウィーク現地取材レポート■斎藤文彦INTERVIEWS

    2019-04-23 21:14  
    85pt
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「レッスルマニアウィーク現地取材レポート」です! Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか――フミさんはニューヨーク・ニュージャージー現地取材でレッスルマニアウィークを楽しんできたそうですね。
    フミ はい、現地まで行ってきました。見てきた大会はレッスルマニアだけじゃないんですけど、4泊6日というタイトなスケジュールでした。
    ――4泊6日で東海岸までは大変ですね!(笑)。ニューヨークまで片道12時間のフライトですし。
    フミ 日本を木曜日に発って、木・金・土・日とニューヨークに滞在して、月曜日朝6時にニューヨークを出て火曜日に帰国しました。若ければまだいいですけど、本当に疲れましたね。 スターダムのロッシー小川さんともその話になったんですが「これがこなせなくなったら、もう この仕事はできないでしょう」と。
    ――タフな旅はプロレスの世界にはつきものという。
    フミ レッスルマニアウィークということで、現地ではたくさんのイベントが行なわれてました。土曜日の新日本&ROHのMSG興行と、日曜のレッスルマニア本戦。この2つだけは皆さん絶対にスケジュールに組み込んでいたはずですが、インディー系各団体の興行、ファンフェスもいろいろとあったんです。レッスルコンではレジェンド中のレジェンドが現れて、日本人ではJBエンジェルスの山崎五紀さんのサイン会もありましたね。
    ――ニューヨークで日本食レストランを経営中の!
    フミ 新日本&ROHのMSG興行と同じ時間帯にはブルックリンでWWEのホール・オブ・フェイムのセレモニーもありました。
    ――殿堂入りしたブレット・ハートがスピーチ中に暴漢に襲われるという事件が起きちゃいましたね……。
    フミ 金曜日の午後4時からは日本の女子プロレス団体スターダムの『アメリカンドリーム2019』という大会があったんですが、ボクは現地でPPV解説をやらせていただきました。この大会はiPPV形式で配信されたんですが、iPPVとはインターネット上で視聴できるストリーミング形式のPPVで、9ドル99セントで購入できます。スターダムの日本人14選手がアメリカに大移動して、ニューヨークのクイーンズで自主興行を行なって、会場は600人超満員札止め。もしかしたら当日券が必要かもしれない……ということで、小川さんは日本から選手たちのポーズ写真が印刷されたチケットを持っていってるんですが、 ほとんどのファンはネットで前売り券を購入してたんですよ。つまり集まっていたのは本物のマニアなんですね。
    ――日本から当日売り用のチケットを持参したのも面白いですね(笑)。 
    フミ 客層は日本のスターダムのお客さんがそのままアメリカ人になったみたいでした。お客さんはほぼ男性で、試合も大事なんですが試合後の物販もまた同じくらい大切。大会自体は5試合で2時間ちょっとのコンパクトなものだったんですが、そのあとは物販タイム。選手とツーショットが撮れて、サインをもらえて、少しだけお話できるチケットを1選手10ドルで販売。それを10枚単位で購入したお客さんがたくさんいたんですよ。
    ――そこも日本のスターダム興行と変わらないんですね。
    フミ 岩谷麻優の列に並んでいたかと思えば、木村花のところに並び直したりしている。物販だけで2時間半近くやってましたからね。日本人でもアメリカ人でもオタク度は変わらないところがあるってことですね。
    ――日本の女子団体がアメリカで興行を打つなんて滅多にないことですもんね。
    フミ いままでもアメリカの興行に日本の女子選手が数名参加することはありましたけど、今回はスターダムの主力選手がアメリカに渡って、リングアナウンサーの選手紹介から入場式まで、いつもどおりの興行をやりましたからね。白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム選手権)を懸けた渡辺桃 vs 林下詩美は試合後、誰もキューを出していないのに観客全員が立ち上がってスタンディングオベーションが起きたんです。 その様子を見て、お客さんたちは日本の女子プロレスそのものを見たかったんだなっていう気がしましたね。
    ――物販を含めて日本の女子プロ直輸入を待ち望んでいた。
    フミ これもレッスルマニアウィークならではの熱気ですよね。レッスルマニアは世界最大のプロレスの祭典ですけど、アメリカ全50州と世界60カ国からファンが詰めかけたんです。
    ――いったいどれほどの経済効果があったのか……。
    フミ ニューヨークは観光地でもありますから。例年以上にプロレスファンが集まってましたね。町を歩いていると「この人はプロレスファンなんだろうな」ってひと目でわかるんですよ。アメリカ人なのにバレットクラブの T シャツを着ている人があちこちにいて、レプリカのチャンピオンベルトを肩にかけて悠然と歩いていたり、腰に巻いちゃってる人もいて。
    ――プロレスファン大確定!(笑)。

    この続きと、追悼・北尾光司、骨法、レッスルマニア、平成ベストバウト…などの記事がまとめて読める「13万字・記事20本の詰め合わせセット」はコチラ 
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  • 平成という「アントニオ猪木が去った時代」を支えたのは武藤敬司と棚橋弘至だった■斎藤文彦INTERVIEWS

    2019-03-26 22:58  
    90pt
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「平成とプロレス」です! Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか――フミさん、今回のテーマは平成です。平成のベストバウト5を挙げていただきます。
    フミ 昭和も63年と1ヵ月と非常に長かったのですが、平成も31年目。平成元年に生まれたとしても30歳の立派な大人ですから充分長いですよね。自分のことでいえば、27歳から57歳の30年間ということになります。その30年間の中でも印象深い試合はたくさんあるので、そこから5試合だけ選ぶとなると困っちゃうんですが……。
    ――すいません(笑)。
    フミ 平成といっても、やっぱり自分が熱心にプロレスを取材し、生で観た試合になりますね。ここ30年のあいだで印象に残ってる試合を順番にあげていけば、1988年8月8日の横浜文化体育館、 IWGPヘビー級チャンピオンだった藤波辰爾にアントニオ猪木が挑戦した試合ですね。
    ――有名な88・8・8の藤波vs猪木……でも平成じゃないですよ!(笑)。
    フミ 昭和63年の試合なんですよね。なぜこの試合を選んだのか説明すると、まず猪木さんがIWGP王座に挑戦した最後の試合だったということ。ここから遡ること3年前の東京体育館でも、猪木さんと藤波さんのシングルマッチは実現していて、レフェリーはルー・テーズさんでした。猪木さんの卍固め3連発に藤波さんがギブアップせず、ルー・テーズがレフェリーストップで試合を止める結末。このときのシングルマッチは、前年の84年の新日本プロレスの大量離脱事件を受けて実現したものなんです。
    ――旧UWFやジャパンプロレス勢の離脱で新日本はグラングランに揺らいでいて。
    フミ  総勢30名近くのレスラーが新日本をやめました。「困ったときの……」という言い方は失礼かもしれませんが、新日本に何かあったときに猪木さんと藤波さんが強烈なシングルマッチをやる。88年のシングルマッチも、前年11月に前田日明の長州力顔面襲撃事件が起きて、88年の春には第2次UWFが旗揚げされた中、猪木さんと藤波さんの2人は「これぞ新日本プロレス!」という試合をやったんです。結果は60分フルタイムドロー。藤波さんは猪木さんにフォール勝ちできなかったんですけど、王座防衛をはたしました。翌年の89年1月に昭和天皇が崩御されて、昭和が終わり平成という時代が始まるんですが、その前に行なわれたあの猪木vs藤波は、まるで平成のプロローグだったのかなと思えるんです。
    ――昭和を締めくくった試合として選んだんですね。
    フミ あのときは横浜文化体育館の記者席で、お亡くなりになったプロレス評論家の菊池孝さんとおしゃべりしながら観戦しました。 試合時間から30分経過すると「もしかして60分やりますかね?」という話になり、50分が過ぎても菊池さんは「60分フルタイムと思わせて決着がつくんじゃないか」と言っていましたね。時間切れ試合終了と同時に長州力がリングに入ってきて猪木さんを肩車すると、越中詩郎に肩車された藤波さんと2人は握手をして。 そこにはUWFの風景はなく、その時点での一番ピュアな新日本プロレスをディスプレーした名シーンでしたし、いま振り返るとプロレスの世界も昭和を終える準備をしていたようにも見えるんですね。 
    ――あの頃からU系の躍進が始まり、インディも台頭して新日本と全日本の2団体時代の図式は崩れていきますね。
    フミ 平成元年には、猪木さんは反則やリングアウト決着などのエクスキューズなしに、長州さんのリキラリアットを食らって3カウント取られたりしてるんですね。平成元年の夏には国会議員にもなったことでプロレスの第一線からフェードアウトしていき、新日本プロレスはいまでも定期的に開催されている東京ドームに初進出します。そこで来年の2020年1月に引退する獣神ライガーがデビューしています。
    ――まさに昭和と共にアントニオ猪木の時代も終わったと。
    フミ 昭和が終わった日、つまり昭和天皇が崩御した1月7日に新日本は後楽園ホール大会を予定していたんですけど、急遽興行を取りやめたんです。 
    ――あの時期はあちこちでイベントが自粛されてましたね。
    フミ いまだったら中止しなくてもバッシングされることはそこまではないとは思うんですけど、昭和が第二次世界大戦を真ん中に挟んで激動の時代だったということもあるんでしょうね。後楽園が中止になったあの日、ボクは自宅にいたんですが、新日本のシリーズに参戦していたバンバン・ビガロから家に電話があったんですよ。「試合がなくなっちゃって暇をしてるからホテルでのんびりしないか?」と。あの歴史的な日にボクは京王プラザホテルでバンバン・ビガロと過ごしました。 京王プラザホテルのビガロの部屋から街を見下ろすと、新宿のネオンはすべて消えてたんです。真っ暗な街並みが昭和の最後の思い出として残ってますね。
    ――ひとつめは猪木vs藤波ですね。<会員ページへ続く!>


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  • それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■斎藤文彦INTERVIEWS

    2019-01-20 16:18  
    80pt
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「それでもケニー・オメガは新日本に残るか」です! Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか――今回のテーマはオール・エリート・レスリング(AEW)です。同団体には新日本の常連外国人レスラーが多数参戦し、ケニー・オメガも移籍を匂わせています。新日本と掛け持ち参戦するという流れは見えないので、日本のプロレスファンもその動向が気になっていますね。
    フミ まず簡単にアメリカの状況を整理すると、プロレス市場の中心にいるのは世界最大の団体WWEです。WWEと比較すると、ROHやインパクト・レスリング(TNA)はインディと言えますよね。AEWが誕生し、選手争奪がさらに激しくなっているので、インパクトあたりはこのまま衰退の道を辿るんじゃないかとも囁かれています。
    ――WWEと他団体の力の差は、100対1と言っても過言ではないようですね。
    フミ ROHと提携してアメリカに進出しようとしている新日本プロレスが現在は世界2番目のプロレス団体と言えます。そして今回のテーマであるAEWは、昨年『ALL IN』を成功させたCodyとヤングバックスが中心となって旗揚げしようとしています。
    ――AEWのオーナーは、超お金持ちなんですよね。
    フミ AEWの社長トニー・カーンの父親シャヒード・カーンは個人資産65億ドルの実業家です。いろんなスポーツフランチャイズや企業を抱えるオーナーで、フォーブスマガジンによればアメリカでは65番目に金持ち、世界で217番目の金持ちで。資産だけでいえばビンス・マクマホンよりお金は持ってるんです。
    ――驚異的な資金力を誇ってるんですねぇ。
    フミ ただスポンサープロレスが成功した試しがないのは歴史が物語っていて、お金があれば団体はうまくいくというものではないですよね。ちなみにCodyは副社長として、ヤングバックスもエグゼクティブとしてもAEWに参加しますが、現時点で選手契約を結んでいるのがハングマン・ペイジ、クリストファー・ダニエル、PAC等、12名くらい。その中で唯一特別な契約を結んだのがクリス・ジェリコなんです。どういう特別な内容かといえば、ジェリコはほかの選手と違ってバンドFOZZYのツアーなどのジェリコ個人の活動ができる。また、ジェリコが希望すれば、新日本にも継続参戦できるんです。
    ――ジェリコはさすがのVIP扱いなんですね。<会員ページへ続く!>
    この続きと、RIZIN大晦日特集、地獄のシューティング合宿、イッテンヨン、ケニー・オメガ…などの記事がまとめて読める「11万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ 
     
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  • 【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった■斎藤文彦INTERVIEWS

    2018-12-21 18:20  
    85pt
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「すべてはダイナマイト・キッドから始まった」です! 【関連記事】■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」




    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


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    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか――今回のテーマは、先日12月5日の誕生日に60歳でお亡くなりになったダイナマイト・キッドさんです。
    フミ ダイナマイト・キッドは引退後してから車椅子の生活を送ってましたが、現役時代から「あんなに激しいプロレスをやっていたら、いずれ最後は身体がボロボロになってしまうだろう」と言われていたんです。実際にそのとおりになってしまったんですね。キッドの身長は173センチと発表されていましたが、プロレスではよくあることなんですけど、実際よりも高く公式発表しているケースが多い。キッドの本当の身長は170センチくらいだったかもしれないんですが、公式プロフィール上の身長が173センチとなっている有名なプロレスラーは2人いて、獣神サンダー・ライガーと、そして初代タイガーマスクの佐山聡なんです。
    ――おお〜!
    フミ キッドの宿命のライバルだった初代タイガーマスクと、その後のジュニアヘビー級を支えたライガーと身長が同じだったのは運命的ですよね。
    ――キッドはあの小さい身体でヘビー級のレスラーとも渡り合っていたということですね。
    フミ キッドが活躍した80年代のWWEはステロイドの時代でした。ステロイドでパンパンに身体が膨らんだレスラーの典型例として、ダイナマイト・キッドの名前は挙がりますが、彼が84年にWWE入りしたときに周りのレスラーたちがあまりにも身体が大きかったので、キッドも大きくせざるをえなかったんでしょう。
    ――時代の渦に巻き込まれたと言えるんですね……。
    フミ 91年に全日本プロレスで引退したキッドは、93年に復帰しますが、最後に日本で試合をしたのは96年10月みちのくプロレスの両国大会でした。そのときはドス・カラスと小林邦昭とタッグを組み、初代タイガーマスク&ミル・マスカラス&ザ・グレート・サスケと対戦する6人タッグマッチだったんですが、かつて筋肉でパンパンに膨れ上がっていた身体はガスが抜けたように細くなっていて。体重はもう70キロくらいしかなかったと思います。
    ――全盛期の肉体を知っているだけに、あの細りきった姿はショッキングでしたね……。
    フミ WWEでは従兄弟のデイビーボーイ・スミスとブルディッシュ・ブルドッグスというタッグチームを結成していましたが、デイビーボーイも身体をパンパンに大きくしていたんです。あの時代の流れにキッドも翻弄された面もあったんだと思います。身長を伸ばすことはできないけど、体重は増やせる。あの当時のWWEはハルク・ホーガンの時代です。ホーガンの挑戦者はキングコング・バンディやビッグ・ジョン・スタッドやビッグ・ボスマンであったり、一番の名勝負は『レッスルマニア3』のアンドレ・ザ・ジャイアント。
    ――大男や筋肉マン同士の対決がメイン。ジュニアヘビー級というカテゴリーがなかったWWEのリングでキッドは身体を大きくして闘っていたんですね。
    フミ ダイナマイト・キッドの全盛期はそのWWEの時代ではなくて、やっぱり初代タイガーマスクと闘った81年から83年の頃なんです。彼は1958年生まれ。その年に誰が生まれているかといえば、スティング、レックス・ルーガー、スコット・ホール。57年生まれでいえば、ホーク・ウォリアー、ブレット・ハート、ケビン・ナッシュ。いま名前が挙がった彼らの全盛期は90年代ですよね。80年代前半に全盛期を迎えたダイナマイト・キッドというレスラーは早熟型。年齢でいえば20代前半の頃だったんです。――20代前半であのハイレベル!

    フミ デビューも15歳と早いんです。1973年にイギリスで、ビッグダディというイギリスのジャイアント馬場さん的存在のレスラーに「ダイナマイト・キッド」というリングネームを付けられました。このリングネームほど、漢字に当てやすいものはないですよね
    ――「爆弾小僧」ですもんね。
    フミ キッドはイギリスで闘ってるときに、カナダのカルガリーから遠征してきたハート一家の次男ブルース・ハートに発見されたんです。ブルースはお父さんであり、カルガリーのスタンピード・レスリングのプロモーターのスチュー・ハートに「イギリスに凄いレスラーがいる」と報告したんですね。こうしてキッドはカルガリーに呼ばれたんですが、その身体のサイズを見たスチューは「えっ、これがプロレスラーなのか?」と驚いたそうなんです。
    ――こんな小さい身体で大丈夫なのか、と。
    フミ 当時のカルガリーで人気のあったレスラーはモンゴリアン・ストンパーやキング・カーティス・イアウケアやキラー・トーア・カマタ、アメリカから遠征してくるアブドーラ・ザ・ブッチャー。身体の大きいレスラーたちだったんです。というのはカルガリーの観客は林業や炭鉱、牧場で働いてる肉体労働、ブルーカラー層が多かったので、身体の大きいレスラー同士の荒っぽいプロレスが好まれていたんですね。しかし、ダイナマイト・キッドがカルガリーで活躍することによって、日本でいうところのジュニアヘビー級にあたる、ミッドヘビー級のタイトルが作られることになったんです。
    ――その後、世界中のプロレスに影響を与えることになるカルガリースタイルは、ダイナマイト・キッドのカルガリー登場から生まれたんですね。
    フミ キッドはその実力でカルガリーという土地のレスリング・スタイルを変えてしまったばかりか、いまのプロレスに繋がる革命を起こしてしまったんです。<会員ページへ続く>
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  • 怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■斎藤文彦INTERVIEWS

    2018-10-23 21:01  
    80pt
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』」です! Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー
    ■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか――アメリカの老舗プロレス情報誌『レスリング・オブザーバー』の記事に新日本プロレスのメイ社長が「外国の一部ゴシップ誌が〜〜」というコメントで言及しましたが、今回はその『レスリング・オブザーバー』がいったいどんなメディアなのかがテーマです。
    フミ 『レスリング・オブザーバー』は1982年に刊行されたミニコミ誌で、1985年から週刊化されました。ボクは当初から定期購読しています。アメリカのプロレス業界にジャーナリズムを持ち込んだのは『オブザーバー』編集長のデイブ・メルツァーです。彼はカリフォルニア州サンノゼに住んでいて、プロレス以外の趣味は何も持っていません。メルツァーはボクより2つくらい年上なんですが、プロレス少年がミニコミ誌を書き続けているうちにそれが本業になってしまった怪物なんです。
    ――デイブ・メルツァーは伝説上の人物っぽいところもありますねぇ。
    フミ 『オブザーバー』の年間定期購読料は130ドル。週に一度郵送されてきます。いまはウェブ版(年間購読料200ドル)もありますが、内容はA4版の文字だけの20ページ。読みきれないうちに次号が郵送されてくるほどのボリュームなんですが、これはデイブ・メルツァーひとりで書いているんです。
    ――あっ、デイブ・メルツァーひとりのライティングなんですか!
    フミ とんでもなく凄いことですよね。創刊から35年間、毎週毎週デイブ・メルツァーひとりの手で発行を続けているんです。ウェブサイトやポッドキャストはブライアン・アルバレスというメルツァーの弟子みたいな方がやってるんですけどね。
    ――35年間書き続けるってホントに怪物だ(笑)。
    フミ 『オブザーバー』自体が突然変異から生まれた怪物みたいなメディアなんですけどね。デイブ・メルツァーは子供の頃から大のプロレスファンだったんですが、10代の頃からファンジン、日本で言うところの同人誌を作っていたんです。タイプライターで打った原稿をコピーして、ホッチキスで止めて会員に郵送する。そのファンジンには全米各地の試合結果やプロレスラーのプロフィールが載っていて、アメリカや日本のプロレス雑誌の試合写真を切り貼りしてあったんです。
    ――そのファンジンがアーリー『オブザーバー』なんですね。
    フミ 当時のアメリカのプロレスマスコミというのは、ビル・アプター編集長が作るところの『プロレスリング・イラストレーテッド』や『インサイド・レスリング』という表紙はカラーなんですけど、中身はザラ紙のマガジンが主流でした。アメリカ全土の本屋さんや大きなドラッグストアのマガジンラックで売っていたんです。すべてのプロレス専門誌がニューヨークで発行されていたので、ニューヨークの地下鉄の駅でも売っていましたが、当時のアメリカ全土で発行部数5万部10万部の世界に過ぎなかったんですね。
    ――そこまで大規模ではなかったと。
    フミ アメリカのプロレスが活字によって支えられていたことは一度もないんです。なぜかといえば、雑誌はすべて月刊誌で速報性がない。80年代までのアメリカは各テリトリーで興行が行われていましたが、プロレスマガジンはその地区ごとのローカルカメラマンたちに試合写真を送ってもらっていました。そこから編集して本を作って全米の本屋さんの店頭に並ぶ頃には、すべてのニュースが2〜3ヵ月遅れになっちゃうんですよ。
    ――となると業界に与える影響力は薄いですねぇ。
    フミ それに記事の内容もとっても子供っぽいものなんです。「ケビン・サリバンは悪魔の使い」だとか各団体のストーリーラインに沿ったもの。たとえばNWA王座をめぐるダスティ・ローデスとハーリー・レイスの関係性などにしても、あくまでリング上のことなんです。
    ――オーソドックスな編集なんですね。
    フミ ニューヨークで発行されていたので、表紙はWWF(現WWE)のレスラーが中心でした。バディ・ロジャース、アントニオ・ロッカの時代から、ブルーノ・サンマルチノ、ボブ・バックランド世代まで、その時々のチャンピオンが表紙を飾っていたんです。ところが1984年にビンス・マクマホンがWWEの指揮を執り、ハルク・ホーガンをエースに全米ツアーを始めると、リングサイドで写真を撮っていたカメラマンをすべて追い出します。記者にもプレスパスを出さなくなった。日本の雑誌だけがずっと取材できたのは、WWEと直接交渉したからなんです。 
    ――会場からプロレスメディアを締め出した。メディアに影響力がないから、追い出したところでWWEは痛くも痒くもないってことですね。
    フミ なぜそんな手段に出たかといえば、WWFはオフィシャルマガジンを創刊して自らがメディアを作ったんです。オフィシャルマガジンの写真は特写でオールカラー。これまでにはない完成度の高いプロレスマガジンが出版されたことで、WWEは「プロレスには活字マスコミが存在しない」という世界を作ることに成功したんです。メディアとしての影響がないなら、雑誌ビジネスとしてもそれを自分たちで出したほうがいいに決まってますからね。
    ――スポーツ新聞やテレビなどのメディアの力で成長を遂げた日本のプロレス市場とは違うんですね。いまの新日本プロレスもメディアの力を頼らない領域に入ってますが……。
    フミ いまの日本は『週刊ゴング』や『週刊ファイト』は休刊しましたし、『週刊プロレス』もかつての部数ではなくなって、東京スポーツもプロレスをあまり報じなくなってますね。話を『オブザーバー』に戻すと、それまでファンジンを手がけていたメルツァーは大学卒業後、新聞社に就職したんですが、やっぱり自分にはプロレスしかないと会社をやめ、1985年から本格的に始めたのが『レスリング・オブザーバー』なんです。出版メディアからではなくあくまでもミニコミ誌から発展していくことになります。
    この続きと、追悼・輪島、天心vs堀口、修斗対談、マクレガーvsハビブ……などの記事がまとめて読める「10万字・記事20本の詰め合わせセット」はコチラ 
     
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  • 新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■斎藤文彦INTERVIEWS

    2018-09-22 09:45  
    75pt
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「新日本プロレスのMSG侵攻はWWE一強独裁に何をもたらすのか」です! 【関連記事】
    ・新日本プロレス、ついにMSG進出! WWEは報復発動か?
    ・米インディプロレスの記念碑的祭典『ALL IN』で起きたこと・新日本プロレスのニューヨーク侵攻!! ROHの証言Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー
    ■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか――来年2019年4月6日に新日本プロレスとROHの連合軍が、WWEの本拠地マディソン・スクウェア・ガーデン(以下MSG)で合同イベントを行います。つい先日にはCodyとヤング・バックス兄弟が『ALL IN』という非WWEのスーパーイベントを成功させました。アメリカのプロレス界ではいったい何が起ころうとしてるんでしょうか?
    フミ まず『ALL IN』のほうから説明すると、これはCodyとヤング・バックスの3人が中心となってプロデュースしたイベントで、1年がかりで準備したものなんです。ROHや新日本プロレスなど、NON WWEの選手たちが出場しました。
    ――定期的に興行を行なう団体ではなく、単発のイベントだったんですね。
    フミ 場所はシカゴのシアーズ・センター・アリーナ。収容人数は1万人。開催するのは東海岸に強いROHでもない。このような単発のイベントが1万人の観客を動員できるかどうかというところから始まったんですが、なんと大成功させてしまったんですね。 
    ――成功の要因はなんだったんでしょうか?
    フミ 『ALL IN』は団体ではありませんが、いつの時代もオルタナは存在していました。90年代のECW、00年代のTNA(現インパクト・レスリング)などもそうですが、『ALL IN』との違いを言えば、かつてのアメリカではPPVビジネスが成立しなければ、プロレス団体の運営・経営は成功できない仕組みだったんです。
    ――興行のあらゆる収入手段の中で最も効果的なのはPPVだったんですね。
    フミ ただし、団体側がPPVをやろうとすると、ケーブルカンパニーやPPVプロバイダーと視聴契約料のパーセンテージ配分などのビジネスをしないといけません。ファンもPPVを見るためにはケーブルテレビと契約したり、チューナーも必要になってくる。ひと手間もふた手間かかるわけです。 ところが2010年代も終わりに近づく現在では、インターネットの動画配信という新しいかたちでスマホやパソコンでアメリカどころか世界中のプロレスが見ることができるテクノロジーが完成していますよね。これまではアメリカからは見ることもできなかった日本のプロレスがライブで楽しめる時代になった。そういった環境の変化も後押ししたことで、『ALL IN』は大成功を収めたと言えるんですね。 
    ――『ALL IN』を見ている日本のファンもいましたね。
    フミ 『ALL IN』成功の理由はもうひとつ。やっぱりWWEのプロレスだけは満足できないマニア層はいつの時代も存在するんですよ。
    ――どのジャンルにもメインストリーム以外の刺激を求めるファンはいますね。
    フミ 『ALL IN』に集まった1万人の観客は、大都会シカゴだけの1万人ではなく、アメリカ全土からの密航者がシカゴに集まってきたんです。それほどWWE一強独裁体制にもの足りなさを感じているファンが多い。いまアメリカではROHやインパクトなどの団体が活動していますが、あくまでも形だけの自由競争社会。現実としてはWWEが市場を独占してるんですね。今回の『ALL IN』が巨大な点を打ったことはたしかで、この点が線になっていけば面白いことになっていくんですが……。 
    ――巨大な点を打ったどころでは、どうにもできないWWEの現状があるってことですか。
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    追悼、山本”KID”徳郁 米国からも押し寄せる悲しみの声/全日本プロレスの「うっかり八兵衛」が明かす全日本秘話/90年代を漂流した格闘家・本間聡ロングインタビュー/朝倉兄弟の兄ミクル……その「死と覚悟」を大沢ケンジが聞く/天心vs堀口をプロはこう見る! 「このタイミングは堀口くんにとってベストです」/レスリングオブザーバーのスターレーティングとは何か/「バトル・オブ・ロサンゼルス」にはプロレス界の未来が見える……ほか
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