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記事 47件
  • 全女消滅後の女子プロレス新世界■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-07-02 14:47  
    100pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは全女消滅後の女子プロレス新世界です(この原稿はニコ生配信されたものを編集したものです)。

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ――女子プロレスの歴史を振り返る第3回目(第1回マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた/第2回女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野)。対抗戦ブームで栄華を極めた全日本女子プロレスは、90年代半ばから緩やかな崩壊のプロローグを迎えます。
    フミ 全女のピークは94年11月20日の全女・東京ドーム「憧夢超女大戦」だと思われてますが、あのドーム興行はピークというよりは、すでにバランスが崩れはじめていた時期だったのかなと。東京ドーム大会の開催自体も全女オーナーの松永兄弟が「一度は東京ドームでやりたいよね」と考えたことが動機だったんです。
    ――どうせだったら一度はやってみようと。
    フミ 全女はビッグマッチや大会場興行を「大場所」という言い方で表現していたんですが、ドームの前年93年4月には北斗晶vs神取忍の死闘が行なわれた伝説の横浜アリーナがあって、同じ月には大阪府立体育館でも大場所をやって、8月には武道館、9月には愛知県体育館、10月は東京ベイNKホール、12月には両国国技館……と大場所を連発してたんです。
    ――いまの新日本プロレス並に凄い!
    フミ 大場所を連発していた93年に比べると、東京ドームがあった94年は観客動員がやや落ちていたのはたしかだったんです。 それでも全女の大場所は続いていて、94年3月と95年3月にも横アリ興行をやった。そして96年8月12&13日にはベースボール・マガジン社主催の日本武道館2連戦をやっています。 なぜベースボール・マガジン社が全女の興行を買ったかといえば、1995年4月2日「夢の懸け橋~憧夢春爛漫~」東京ドーム大会の成功に味をしめたからです。
    ――「夢の懸け橋」はベースボール・マガジン社が東京ドームで開催したプロレス・オールスター戦ですね。
    フミ 「夢の懸け橋」には新日本、全日本、U系を含む男子プロレス9団体、女子プロレス4団体の13団体がそれぞれ試合を提供しました。各団体が協力したのは、ベースボール・マガジン社創立45周年と『プロレス』誌創刊40周年という大義名分がありました。
    ――出場を拒否したのは、SWSを「金権プロレス」と週プロに批判された天龍(源一郎)さんのWARぐらいですよね。
    フミ 同日同時刻に裏の後楽園ホールでWARの興行があって、新日本の長州力選手はその大会に参加してますね。
    ――ベースボール・マガジン社はWARに後楽園を中止した際の興行補填金を提示したけど、天龍さんは突っぱねったという。
    フミ あのドーム興行がのちの新日本プロレスによる週刊プロレス取材拒否の遠因にもなったんですけどね。
    ――マスコミが縄張りを荒らすなということですよね。
    フミ  マスコミが主催する興行に新日本プロレスと全日本プロレスの選手たちが同時に出場するというのは当時は凄いことなんですよ。週プロが「一番最後まで出場の返事をもらえなかったのは、ジャイアント馬場さんの全日本プロレスなんですけどね。
    ――馬場さんは簡単には返事をしなかった。
    フミ プロレスという世界はいい意味でも悪い意味でも本音以上に建前が重んじられる世界なんです。試合の順番もメインイベントは結果的に新日本プロレスだったんですが、それは旗揚げが古い順にしたからです。旗揚げ順にすると、全日本プロレスとはわずか半年の差で新日本プロレスがメインイベントになる。屁理屈を言っちゃうと全日本女子プロレスのほうが新日本よりも全日本よりも古いんですけど、 女子プロレスはオープニングマッチから順に4試合まとめちゃったんですね。
    ――旗揚げ順にすれば波風を立てない。よく考えましたね。
    フミ  各プロレス団体の関係者と、その人間関係を刺激しないようなレイアウトにしたってことですね。馬場さんの返事が最後になったのは、おそらく馬場さんとしては全日本の選手を出してもいいとは思ってたんだけど、 すべてが出揃ってからOKしようと考えていたのかもしれないです。
    ――馬場さんからすれば、軽々しくは返事ができないってことですね。ベースボール・マガジン社のイベント事業部にはプロ野球OBがいたけど、プロレスのことがよくわかってなくて現場を混乱させたとか。
    フミ  そのOBは馬場さんがプロ野球では後輩だったということで「馬場くん、キミも出たまえ」と言って怒らせちゃったりしたんです。
    ――クラッシャー過ぎますね(笑)。
    フミ プロレス団体へのギャラ1団体あたり500万円(推定)という話だったんですが、ボクは新日本と全日本だけには1000万円ずつ払っていたと見てるんです。
    ――トータルでけっこう払ってるということですね。
    フミ それでも招待券なしで4万人近く入りましたし、チケットは安くて1万円高くて4万円もしたんです。経済がすっかり低迷した令和のいまはプロレスのチケットに3万円4万円も払うプロレスファンはもうほとんどいないと思いますが、当時は景気の良さがありました。 その東京ドームの成功でベースボール・マガジン社の事業部は「プロレスの興行は凄く儲かる」と勘違いしちゃったんです。あの大会1日だけで間違いなく億単位の金を生んでますからね。 
    ――それで全女の武道館2連戦の興行も買おうと。
    フミ 当時の全女からすれば、その申し出は渡りに船だったんです。武道館2連戦を埋められるような企画に困ってましたから。そんなところにベースボール・マガジン社のイベント事業部が興行を買いに来ちゃったわけですね。
    ――全女からすれば興行のリスクはなくなったということですね。当時週プロの編集長だったターザン山本さんは反対していたんですよね。


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  • 木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-06-01 00:00  
    110pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは追悼・木村花さんです(この原稿はニコ生配信されたものを編集したものです)。

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

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    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
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    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

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    ――今回は先々月の続きで「00年代の女子プロレス」をお伺いしますが、本日未明に悲しい出来事が起きてしまって……。スターダム所属の木村花選手がお亡くなりになりました。
    フミ 本当に残念です。この配信は何週間も前から予定を立ててましたから、こういう状況でも延期せずにやるということで。 ただ、木村花選手のことを触れないわけにはいきませんから。個人的には木村花選手のことはずっと応援してきました。花さんと知り合ったのは2005年のことだから彼女が8歳のときです。あれは母親の木村響子さんと友達になったときのことなので、サブゥー支援興行のときですね。 
    ――サブゥーとは90・00年代に活躍した外国人レスラーですね。
    フミ ウイルス性の疾患で長期欠場していたサブゥーのために選手たちがノーギャラで試合をする興行。50人を超えるプロレスラーが手を挙げてくれたので、ディファ有明の昼夜興行になったんです。2005年ですね。そのとき音頭を取ったのは坂井澄江選手なんですけど、一番協力してくれたのが木村響子だった。シングルマザーのプロレスラーとして頑張っていたんですよね。その子供が花さんだった。プロレスラーとしてスターとなった花さんはいずれプロレスの世界を飛び出して、歌を歌ったり、映画に出たり…… ロックことドウェイン・ジョンソンのようになんでもできるスーパースターになれる逸材だと確信をもってずっと応援してました。
    ――未来の可能性しかない存在だった。
    フミ 花さんが亡くなったことの実感がまだないというか、この件について何も納得も理解もしてないんですけど……早朝からずっとネット情報を読んでいるうちに現実に起きたこととして認識しはじめているというのが正直なところです。これはプロレス界だけではなく、これからの社会、世界的にも大きな影響を与えることになると思いますね。
    ――配信を始める前の打ち合わせでは、死因も明らかにされていないのでお悔やみだけを述べて本題に……ということだったんですが。やっぱり今回は木村花選手について語りましょう。
    フミ そうですね。ボクらは現時点で木村花さんのことを語る立場にはないかもしれませんが、この件をどう捉えればいいのかを整理することは避けて通れないです。ボクのケータイには今日の早朝6時頃からこの件についてアメリカの知人たちからメッセージが入っていたんです。何事かと思って彼女のツイッターを見たらその内容に本当に驚きました。それからウトウトしてしまって、また起きたら今度は別の知人、関係者からメッセージがたくさん入っていて。
     
  • 木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-05-28 10:08  
    110pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは追悼・木村花さんです(この原稿はニコ生配信されたものを編集したものです)。

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

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    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
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    ――今回は先々月の続きで「00年代の女子プロレス」をお伺いしますが、本日未明に悲しい出来事が起きてしまって……。スターダム所属の木村花選手がお亡くなりになりました。
    フミ 本当に残念です。この配信は何週間も前から予定を立ててましたから、こういう状況でも延期せずにやるということで。 ただ、木村花選手のことを触れないわけにはいきませんから。個人的には木村花選手のことはずっと応援してきました。花さんと知り合ったのは2005年のことだから彼女が8歳のときです。あれは母親の木村響子さんと友達になったときのことなので、サブゥー支援興行のときですね。 
    ――サブゥーとは90・00年代に活躍した外国人レスラーですね。
    フミ ウイルス性の疾患で長期欠場していたサブゥーのために選手たちがノーギャラで試合をする興行。50人を超えるプロレスラーが手を挙げてくれたので、ディファ有明の昼夜興行になったんです。2005年ですね。そのとき音頭を取ったのは坂井澄江選手なんですけど、一番協力してくれたのが木村響子だった。シングルマザーのプロレスラーとして頑張っていたんですよね。その子供が花さんだった。プロレスラーとしてスターとなった花さんはいずれプロレスの世界を飛び出して、歌を歌ったり、映画に出たり…… ロックことドウェイン・ジョンソンのようになんでもできるスーパースターになれる逸材だと確信をもってずっと応援してました。
    ――未来の可能性しかない存在だった。
    フミ 花さんが亡くなったことの実感がまだないというか、この件について何も納得も理解もしてないんですけど……早朝からずっとネット情報を読んでいるうちに現実に起きたこととして認識しはじめているというのが正直なところです。これはプロレス界だけではなく、これからの社会、世界的にも大きな影響を与えることになると思いますね。
    ――配信を始める前の打ち合わせでは、死因も明らかにされていないのでお悔やみだけを述べて本題に……ということだったんですが。やっぱり今回は木村花選手について語りましょう。
    フミ そうですね。ボクらは現時点で木村花さんのことを語る立場にはないかもしれませんが、この件をどう捉えればいいのかを整理することは避けて通れないです。ボクのケータイには今日の早朝6時頃からこの件についてアメリカの知人たちからメッセージが入っていたんです。何事かと思って彼女のツイッターを見たらその内容に本当に驚きました。それからウトウトしてしまって、また起きたら今度は別の知人、関係者からメッセージがたくさん入っていて。

    この続きと、木村花、小川良成、佐山聡と修斗、中邑vsIGF…などの5月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ 
     
    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1906509
     
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  • 無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-04-16 20:20  
    105pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”です!

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    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
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    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ――今回は新型コロナウイルスの影響により、無観客イベントとなったWWEのレッスルマニアについてお聞きしたいと思います。
    フミ 今年のレッスルマニア36はフロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムで開催されるはずでしたが、 会場が同じフロリダのオーランドにあるWWパフォーマンスセンターに変更されました。パフォーマンスセンターはWWEの選手育成施設ですね。
    ――世界最大のプロレスイベントが無観客イベントという異例のかたちになったことに加えて、今回は事前収録だったそうですね。
    フミ はい。しかも2日連続開催になりました。3月26日と27日に録画撮りされて4月4日と5日にWWEネットワークで動画配信され、PPV放送もされた。試合結果が事前に漏れないように大緘口令が敷かれて、 試合が収録されたパフォーマンスセンターには、選手の家族や知人は誰も入ることはできなかった。絶対にリークされちゃいけないということで、試合のときはかなりの少人数で収録されたらしいですね。 
    ――だから収録から1週間も時間があったのに結果や内容が漏れてこなかったんですね。無観客とはいえ、アメリカでこうしてイベントが収録できたことも異例ですね。
    フミ アメリカのメジャースポーツでいえば、 MLBやNBA、NHLもシーズンゲームが中止もしくは延期になっていて、MLBは7月4日のアメリカ独立記念日の開幕を目指してますが、それすらも危ういと言われてますね。それはつまりお客さんをスタジアムやアリーナにたくさん入れて行なわれるスポーツは新型コロナの感染クラスターになる危険性が高いからです。 日本のスポーツも春の甲子園は中止、大相撲は無観客で本場所開催。プロ野球は開幕がずれ込み、プロレス団体もほとんどの興行がキャンセルされてます。いまのところ再開の目処が立っていないところが現実ですね。
    ――WWEはいまのところイベントの取りやめはないですね。
    フミ WWEの動きは凄く早くて3月どころか2月の終わりの時点で、土日のハウスショー、地方公演を取りやめてるんです。テレビ収録の月曜日の『ロウ』、火曜日の『スマックダウン』に関しても、レッスルマニアより5週間も早く無観客イベントに切り替えていました。WWEはプロレス団体の中で唯一、株式公開している上場企業で株主に対するアカウンタビリティー(説明責任)がある。ポリティカルコレクトを求められる立場からすれば社会的バッシングを避けないといけないという理由もあるんだと思いますね。
    ――ヘタなことをすると株価に響きますね。
    フミ  そうやって行なわれた『ロウ』や『スマックダウン』の無観客イベントですが、1週目2週目は違和感が凄かったんです。今回のレッスルマニアで初めて無観客のWWEを見た人からも、そういう声は多かったですよね。無観客のプロレスから学べることはいろいろあります。「プロレスはお客さんがいないと成立しないジャンル」ということもそのひとつ。他のプロスポーツはお客さんがいようがいまいが試合内容自体はそれほどは変わりはない。得点を上げたり、試合に勝つための戦術を取り続けますよね。ところがプロレスだけはお客さんに見せるためにやってるじゃないですか。試合というプレゼンテーションにはなっているから勝ち負けは当然つくんですけど。
    ――勝ち負け以上にお客さんに見せるために戦っているのがプロレス。
    フミ たとえばラダーマッチのような試合形式はお客さんがいないと成立しづらい。歓声や悲鳴といったお客さんのリアクションと共に戦っていくものですからね。
    ――観客を手のひらに乗せながら試合を動かしていくわけですもんね。
    フミ プロレスラーが定番ムーブを出すときのポーズをするだけでお客さんはドッと沸くわけです。お客さんの声援がないと、この技がウケているのかどうなのかもわからない。たとえばローマン・レインズが相手をコーナーに立たせて連発式のクローズラインを繰り出すと、お客さんがそのたびにカウントする。「ワン、ツー、スリー……ナイン」まで数えると、ローマン・レインズは一呼吸置いてから10発目のクローズラインを出して、お客さんは「テン!」と合唱する。お客さんがいないと成立しない攻撃ではありますよね。
    ――大谷晋二郎の顔面ウオッシュもお客さんからのアンコールがないと、大谷晋二郎はまたロープに走れないですもんね(笑)。
    フミ 逆にブロック・レスナーやゴールドバーグといった怪物レスラーは観客不在の影響はあまりないんじゃないのかなと思います。観客がいてもいなくてもスピアーを連発をしたり、スープレックス・シティでぶん投げるわけですからね。
    ――影響を受けるレスラーとそうじゃないレスラーが出てくる。
    フミ 新型コロナウイルス禍が続いてるあいだは無観客試合は続いていくわけですから、プロレスというジャンルそのものが変わるんじゃないかという可能性も感じます。
    ――同じ無観客興行を開催しようとしたUFCはメディアから批判に晒され、結局中止に追い込まれました。UFCを中継するESPNの強い意向が働いたうえでの決断だったようですが……
    フミ WWEは『ロウ』に関してはUSAネットワーク(NBC系)、 『スマックダウン』はFOXでそれぞれ中継されていて、日本円で数十億円という年間の放映権料をもらっています。UFCと違ってWWEが開催できるのは、“テレビ番組”という括りであることも関係しているんじゃないかなと。
    ―― スポーツという括りではない。WWEはアスレチックコミッションが管轄してるスポーツではないですね。
    フミ WWEは1994年に納税額をめぐる問題で「WWEはスポーツではありません」という宣言をしました。プロスポーツにカテゴライズされると、州に収める税金が高くなるというのが主な理由でした。
    ――いわゆるカミングアウト宣言ですね。
    フミ でも、WWEはスポーツであることも間違いないんです。だから「スポーツエンターテイメント」と謳っていますし、スポーツに右足を置いて、左足をエンターテインメントに乗せている。それはプロレスというジャンルの性格を表しているというか、永久に続く議論やテーマではありますね。 
    ――それとパフォーマンスセンターはWWE所有の建物というのもポイントかもしれませんね。
    フミ どこかのアリーナや体育館を借りてテレビ撮りをしているわけではない。WWEのやっていることはすべて自前なので、これからもテレビ番組作りがストップするということはないとは思います。
    ――その無観客試合を逆手に取ったのは、日本ではNOAHの潮崎豪vs藤田和之ですね。
    フミ あの試合は本当に面白かったですね。潮崎と藤田の2人が試合開始から30分近くほぼ動かず睨み合う。 この試合は無観客試合のやり方をプレゼンした試合でもあります。というのは、お客さんがいたら30分睨み合いはできない。途中でお客さんからヤジが入ったら空気が変わって台なしじゃないですか。お客さんがいないからこそ30分近く睨み合えた。試合が動いたかと思ったらリング外で乱闘。後楽園ホールのバルコニーまで行ったかと思えば、後楽園ホール入り口の売店の前を通り過ぎて、エレベーターの前でもその乱闘は繰り広げられた。これもお客さんがいたらできない攻防です。 
    ――そのNOAHも凄かったんですが、WWEのレッスルマニアでは“問題作”というべき試合が2つありました。
    フミ  それはアンダーテイカーvs AJスタイルズ、そしてジョン・シーナvsブレイ・ワイアットですね。

    この続きと、小川vs藤田大凡戦の謎、古瀬美月、ぱんちゃん、異常なレッスルマニア…などの4月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「11万字・記事20本の詰め合わせセット」はコチラ 
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  • 女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-03-27 13:10  
    95pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは日本の女子プロレス史・中編です! 前回はコチラ→マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ――今回は前回の続き、90年代の女子プロレスです。
    フミ 90年代はブル中野の時代だったと言えるんですが、そのブームはクラッシュギャルズとは性質が異なるものだったんです。 それは中野さんが主人公だった頃の全女には、男性ファンが会場に押し寄せたんですね。
    ――クラッシュ時代は女子中高生が中心だった。
    フミ クラッシュのブームは84年あたりがピークだったんですけど、長与千種とライオネス飛鳥の2人はさらに5年ほど現役で活躍していました。長与が全日本女子プロレスのリングで引退したのが89年。平成元年の5月なんですが、ライオネス飛鳥もその2ヵ月後に引退。2人とも、のちに現役復帰をはたしますが、80年代の女子プロを支えたクラッシュギャルズの2人は平成元年にいったんリングを降りるんです。
    ――ポストクラッシュの全女を支えたのがブル中野だったんですね。
    フミ ブル中野さんが全女のトップの座にすぐに就いたのではありません。全女のエースがその腰に巻ける赤いベルト、いわゆるWWWAの王座決定戦は、中野さんと西脇充子のあいだで行われた。それはつまり西脇充子をエースにしようとする動きもあったことはたしかなんです。
    ――西脇充子さんは引退後、大関の魁皇と結婚して現在は浅香山部屋の女将さんをやられていますね。
    フミ それまで全女にはヒール系のレスラーをトップに据える路線はなかったから、西脇さんのエース路線も現実味があった。ジャッキー佐藤とマキ上田にビューティ・ペアの時代から全女のトップはベビーフェイスと相場が決まってました。ところがブル中野さんはあのメイク、あのコスチュームのまま全女の主人公に躍り出るんです。それは全女としても一つの賭けだったんじゃないかと思うんですね。
    ――その賭けが全女の新しい風景を作り出すんですね。
    フミ ボクはクラッシュギャルズの時代から『デラックス・プロレス』全女を取材してましたけど、ハッピを着こんで応援している10代の女の子たちがブームとともに会場からいなくなると、全女には暗黒時代が訪れたんです。それは89年から90年のこと。新路線としてメドゥーサを初の外国人所属レスラーとして招聘して日本に住まわせたりしました。メドゥーサはAWA世界女子王者になったりアメリカではスターだったので「本当に来るのな」と半信半疑だったんですけど。実際に目黒の1LDKのマンションに住んでましたからね。
    ――全女ビルがあった目黒区に(笑)。
    フミ メドゥーサは西脇さんと一緒に写真集を出したり、CDを出したりして、全女としても彼女を売り出そうとしてたんですが、実力でメインイベンターの座をもぎ取ったのがブル中野さんなんです。中野さんは見るものを納得させる試合をやってましたからね。エースで四番でホームラン王。試合内容の説得力が全然違うんですよ。また、女子プロレスに男性のお客さんを呼び寄せたもうひとつのきっかけには、ユニバーサルプロレスがあるんです。
    ――日本で初めてメキシコのルチャリブレを輸入した団体ですね。
    フミ ユニバーサルプロレスはウルティモ・ドラゴンに変身する前の浅井嘉浩選手がエースでした。そこに 提供試合というかたちで全女の選手がゲスト登場して、アジャ・コングやバイソン木村、井上京子たちが面白い試合をする。女子プロレスを見るつもりじゃなかったファンが「今日はルチャも面白かったけど、一番は全女だった」という声が徐々に大きくなっていくんです。
    ――ユニバから90年代の全女人気に火がついたところもありますね。
    フミ そういう新しい層のファンが全女の会場に行ってみたら、ダンプ松本の極悪同盟はなくなっていて、かつてダンプ松本のパートナーだったブル中野率いる獄門党を知る。全女は中野さんとその子分だったアジャ・コングをセパレートさせて抗争をやらせるんですが、ブル軍団vsアジャ軍団で1年近く全国を巡業していったんです。
    ――ヒール対決、怪獣大決戦で全国を回る。
    フミ それまで全女を支えていた女子中高生ファンが去ったあとでも、全国巡業の風景は変わってなかった。地方だと男性ファンが多いですからね。そういう層にはブル中野vsアジャはマッチしたと思うんですよね。クラッシュ・ギャルズも大ブームだったんですけど、男性ファンを会場に足を運ばせたかというとそうではなかった。ボクもわりとそうだったけど、当時は女子プロに食わず嫌いなファンは多かったんですが、ブルvsアジャを見たりすることで徐々に見る側の姿勢も変わっていきました。その頃は『週刊プロレス』も男子や女子を分け隔てなくオープンに記事にしていったんです。
    この続きと、IGF旗揚げ戦、中嶋勝彦vs鈴木秀樹、中西学引退、RIZINカメラマン…などの3月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「9万字・記事18本の詰め合わせセット」はコチラ 
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  • マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-02-26 12:28  
    105pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは日本の女子プロレス史・前編です!

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
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    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

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    ――ブシロード傘下となったスターダムが女性ファン獲得に強い意欲を見せていますが、女子プロレスといえば10代の女性ファンが中心だった時代もありましたね。
    フミ とくにクラッシュ・ギャルズ全盛時代はそうでしたね。後楽園ホールの超満員のお客さんは女の子ばかりで、まるで飛行機のジェットエンジンのような歓声。おそろいのハッピを着込んだ応援団。選手によって決められた色の紙テープを投げるタイミングも決まっていた。まるで宝塚歌劇団の世界でした。ですけど、その多くはプロレスファンじゃなかったんです。クラッシュ・ギャルズのファン。プロレスのことがあまりよくわかってなくて、アキレス腱固めに対して「落とせ!」コールの大合唱を送っていたんです。
    ――アキレス腱固めは相手を落とす技ではないですね(笑)。
    フミ クラッシュ・ギャルズ以前の女子プロレスの世界は男性ファンが中心だったんですが、もともと女子プロレスはどちらかといえば大衆芸能に近いジャンルで、スポーツとして認められていなかったんです。その始まりは1954年(昭和29年)、力道山・木村政彦vsシャープ兄弟という日本プロレスの夜明けの年と同じなんですね。
    ――歴史自体は日本の男子プロレスと変わりないんですね。
    フミ そのルーツも民俗学的な議論の対象になったりはしているんです。プロレスそのものはアメリカからやってきたものですけど、日本の女子プロレスの場合は女相撲の流れを汲んでいるという学説もあって。女相撲にルーツを求めると17世紀まで遡ることになるんですが、女相撲は1930年代あたりまでは現存していたらしいんです。つまり日本が第2次世界大戦に突き進んでいった時代あたりまで。ただ、女相撲はスポーツとしては報道されてこなかったために記録や文献が少ない。現在の女性の自立、女性の活躍の歴史を探るために、女相撲を調べている方もいらっしゃるんですが、いかんせん資料自体があまり見当たらないんです。スポーツとして報道されたりしていれば、新聞の記事に試合結果が残っていたりしますよね。「◯月◯日にどこで試合があった」と。でも、大衆芸能寄りにカテゴライズされるものなので、競技としての記録は残ってなかったんですね。
    ――あくまでも芸能として捉えられていたんですね。
    フミ 女相撲の文献は、その末裔の方の親戚の家の押し入れの中に、写真や会場で配ったと思われるチラシが発見されたりする程度でした。 どうしてその女相撲が女子プロレスに結びつくかといえば、日本の女子プロレスは男子のプロレスの一部門から始まってはいないからなのです。
    ――女相撲といった大衆芸能の流れから生まれたものであるということですね。
    フミ 言葉は悪いですが、どちらもドサ回り、つまり巡業公演をするものですからね。アメリカの女子プロレスのルーツをいえば、コーラ・リビングストーン、ミルドレッド・バークという人たちがいたり、みんなも知ってるファビラス・ムーラがいます。彼女たちが稽古をつけてデビューさせた女子プロレスラーも多かったんですが、あくまで男子の興行の中に女子の試合が1試合だけレイアウトされていただけ。あれだけ広大なアメリカという国でも、1940~50年代には女子レスラーの数は100名にも満たなかった。女子プロレスラーのなり手が少ないというよりはディスプレイされる場所がなかったということなのかもしれません。 
    ――女子プロレス団体があればまた違ったんでしょうね。
    フミ ミルドレッド・バークが1930年代から1940年代にかけてスーパースターになったのは、アメリカは第2次世界大戦でヨーロッパに百万人単位の兵隊を送っていたために男性の人口が減ってしまったというひとつの要因があった。プロレスも然りで選手が手薄になったところにミルドレッド・バークが全米でメインイベントを張っていたからなんです。日本で初めて力道山を主役としたプロレスが行なわれた1954年(昭和29年)11月に、そのミルドレッド・バークの一座が単独で来日して興行を行なっているんですね。 場所はGHQが接収したメモリアルホール(旧・両国国技館)。そこで3日連続1万人興行をやっているんです。来日したのはミルドレッド・バークを含めた6選手。そこに加わったのは、日本人初の女子レスラーと言われる猪狩貞子、法城寺宏衣らなんです。
    この続きと、追悼ケンドー・ナガサキ、暗黒・新日本、亀田vsJBC、井上直樹、平田樹…などの2月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「11万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1871460この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!
     
  • 棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-01-13 22:15  
    100pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性です!

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    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ――新年恒例の新日本プロレス東京ドームは、なんと1月4日と5日の2日連続開催でした。
    フミ 今回は2大会合わせて『WRESTLE KINGDOM14』という捉え方でしたね。
    ――1月4日の東京ドームのイベント名が『WRESTLE KINGDOM』になってから14回目になるんですね。
    フミ  古い話でいえば、新日本や全日本プロレス以前に存在していた日本プロレスという昭和の老舗団体が『ワールド大リーグ戦』というイベントを年に一度開催していました。そのリーグ戦も14回で終わっていますが、ひとつのイベントが14回も続くということは凄いことだと思います。みちのくプロレスの『宇宙大戦争』も去年で14回目でしたけどね。
    ――『WRESTLE KINGDOM』と『宇宙大戦争』は同級生だった(笑)。
    フミ どちらも2000年代から続く名物イベントになりますが、新日本の1月4日東京ドーム自体はそれ以前から開催されていて。旧・新日本のときは『闘強導夢』という大会名がよく使われていたイメージがありましたね。
    ――『WRESTLE KINGDOM』はゲーム会社ユークスが新日本のオーナーになる前に発売していたゲームソフト名で。そこから付けられたものですね。
    フミ 大会そのものがナンバリングされているので、これからも『WRESTLE KINGDOM』として続いていくと思われますが、要するにWWE年間最大イベントの『レッスルマニア』と同じですよね。現在隆盛を極める新日本プロレスの象徴的イベント。海外のプロレスファンにも1月4日の東京ドームは『WRESTLE KINGDOM』として通ってますから。
    ――いまは『WRESTLE KINGDOM』のほうが馴染み深いんでしょうね。もう変える必要がない。
    フミ 今年は1月4日&5日の2日連続開催。 1日目には内藤哲也とジェイ・ホワイトのIWGPインターコンチネンタル選手権と、メインでオカダ・カズチカvs飯伏幸太のIWGP選手権。この2試合の勝者、すなわちチャンピオン同士が2日目にタイトル統一戦を行なう。新日本ファンからすれば両日ともに見なきゃいけないという流れが作られて、2日目のセミには、初日に出場しなかった棚橋弘至とクリス・ジェリコがシングルマッチで戦いました。
    ――ボクは棚橋vsジェリコが一番楽しみで。今後のサインを見逃してはいけないと思って一生懸命見てました(笑)。
    フミ 大人のプロレスマニアはそうなるかもしれませんね。 新日本とAEWの政治的な絡みの“答え”がリングの中で用意されている、試合のどこかにヒントが埋め込まれている……というプロレスならではの醍醐味が充分ありましたからね。
    ――これまで新日本プロレスから「AEW」の3文字が出てきたことはなかったです。ところが今回は棚橋vsジェリコの試合が決まってしばらくしてから、降って湧いたかのようにAEWの話題を出してきた。それは「棚橋弘至がジェリコに勝てば、ジェリコの持つAEW世界王座に挑戦できる」というもので。これまで没交渉だった新日本とAEWの交流が始まるかもしれない、と。
    フミ 今回の動きは水面下で蠢いていたものが試合が近づくにつれて表面に浮き上がってくる……という面白さがありましたね。これまでの新日本の記者会見、とくにクリス・ジェリコ絡みのときは「試合以外の質問はご遠慮ください」という事前の“お達し”があったんですよ。AEWの名前を出さずに「アメリカの新団体の質問はしないでください」という言い方だったり。 ジェリコはAEWのチャンピオンですが、新日本としてはAEWと関係がないから名前を出されても困ると。
    ――どこの団体でもそうですよね。無関係の団体と選手の質問をされても答えようがないという。
    フミ ところがドームが迫ってくると、そのジェリコがメディアを通じて「棚橋が勝ったらこのベルトの挑戦権を与える」というメッセージを突然出した。それは新日本サイドがAEWの名前を出してもかまわない、というゴーサインを出したということになりますよね。
    ――ではないと、こういう流れは作られない。

    この続きと、RIZIN大晦日、サイモン・ケリー、鈴木秀樹×阿部史典、新日本ドーム…などの1月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「12万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ 
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  • 新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■斎藤文彦INTERVIEWS

    2019-11-22 22:38  
    99pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは新日本プロレスのケニー・オメガ入国妨害事件という陰謀論です!

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    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


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    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    フミ 今日はロスト・イン・トランスレーションの話をします。これは2003年に公開されて大ヒットした映画のタイトルですね。 
    ――映画監督フランシス・フォード・コッポラの娘ソフィア・コッポラの作品ですね。
    フミ 映画『ロスト・イン・トランスレーション』は仕事の関係で東京に長期滞在してる外国人のお話でした。あの映画によって渋谷駅前のスクランブル交差点が世界的な観光スポットになったという副産物もあったんです。 
    ――あの映画から観光スポットに。
    フミ ロスト・イン・トランスレーションとは、通訳・翻訳によって大切なニュアンスが抜け落ちてしまう、という意味です。しっかり翻訳・通訳されているのにも関わらず、メッセージ的に重要な部分が失われてしまう現象。一言一句訳されたとしても、どうしてもニュアンスに誤りが生じてしまう。それは最近のプロレス界の情報伝達でも起きているんですね。ここ数年はメディアの急速な変化によって、ロスト・イン・トランスレーションの現象に拍車がかかってるところがあります。それはツイッターやフェイスブックなどSNSの台頭も大きいのですが、SNS以前のインターネットの時代はどうだったのかといえば、BBSと呼ばれた“掲示板”のたぐいが情報伝達のキーになっていましたよね。あの時代から比べると、いまはかつてないほどの量とインフォメーションがかつてないほどのスピードで、正しい情報も、間違った情報も、単なるデマを含めて世界中に拡散されるようになりました。いまは世界中どこにいても同じタイミングでニュースや映像に触れることができます。
    ――拡散の速度はとんでもないことになってますねぇ。
    フミ そのためにここ数日、ボクの身にもロスト・イン・トランスレーションが降りかかってきたんです。ある朝、携帯にメッセージが何件も入っていて、その内容はどれも「ブシロードの木谷英明会長が現在WWE所属のカイリ・セインと紫雷イオをスターダムに取り戻すべく動いているのは本当か?」と。
    ――2人ともWWEに移籍する前はスターダムのトップレスラーでしたね。
    フミ なぜそんな騒ぎになっているかといえば、情報源は日本の『プロレスTODAY』というウェブマガジンに載った木谷さんのインタビューが英語に変換されたものだった。その記事をしっかり読んでいくと「 WWEとの契約が満了になってもし彼女たちが日本に戻ってくる気があるならば」という仮定の上にたっての話なんです。 でも、そこでロスト・イン・トランスレーションが起きて「木谷会長が2人を取り戻す宣言をした」とアメリカに伝わっているんです。 情報というものは読みたい人が読みたいように受け取りますよね。 最初の2行だけ読んで納得しちゃうケースもあったりして。
    ――記事のタイトルだけ読んで怒る人も多いです(笑)。
    フミ ロスト・イン・トランスレーションが起きたあとは、誤って伝えられた情報を読んだ人たちの憶測や反応が広がっていく。2次的3次的に拡散されていくことになります。そうなると「そんな発言はしていなかった」というところには戻れなくなってしまうんですね。
    ――格闘技でも「こんなカードが実現したら面白い」「あの選手が参戦しないかな」という妄想をいつのまにか噂に変換してしまって、実際に発表されてないと「あの噂はなんだったのか」と首をひねってる人がいますね。
    フミ そもそもそんな事実はないのに第三者と第三者のディスカッションが始まってしまうと、それがまた一種の既成事実として一人歩きしてしまう。今回の木谷会長の話も巡り巡ってボクのところにまで「実際はどうなんですか?」という問い合わせが何件も入ってきたということなんです。それはいまスターダムが新日本プロレスと同じブシロード傘下に入ったことで、アメリカから注目を浴びている下地があるからなんですね。
    ――噂が立てられやすい。

    この続きと、カイvsウルカ、ケニー入国妨害事件、「真剣勝負」発言、山田恵一などの11月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「10万字・記事18本の詰め合わせセット」はコチラ 
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  • WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■斎藤文彦INTERVIEWS

    2019-10-18 12:13  
    95pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマはWWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』です! 

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ――WWEスーパースターのペイジの半生を描いた伝記的映画『ファイティング・ファミリー』の試写会に行かれたそうですね。https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=ef_dI7vTxrY
    フミ はい。邦題は『ファイティング・ファミリー』ですが、原題は『Fighting with My Family』。 「家族と戦う」「家族と共に戦う」という2つのニュアンスが込められているんです。映画の場合は邦題にするときにカタカナ英語にギュッと縮めちゃうときがありますが、映画そのものは素晴らしい内容でした。
    ――ボクも試写会に行ってきたんですが、かなり面白かったです! 
    フミ プロレスを題材にしてるんですけど、心温まる家族のお話でしたね。WWEを見ている人であれば主人公のペイジのことは知ってるはずですが、イングランド北部ノーヴィッチという田舎町で、ローカルプロレス団体を営む家族という設定は実話で。日本でいえばチャンバラの芝居を見せながら全国を旅しながら歩く一座と同じような風景なんです。
    ――大衆演劇で全国を回るような感じですね。
    フミ レスリング発祥の地には諸説あって、 プロレスのルーツはフランスにありという研究もあれば、イギリスだと主張する研究もあります。 いずれにせよヨーロッパからアメリカに渡り、そこから日本に持ち込まれた文化なんですけど。あまり日本やアメリカのメディアに取り上げられることはありませんが、いまでも北アイルランドやウェールズにプロレス一座が存在している。平成の日本初のローカル団体は、みちのくプロレスで、そこから北海道や九州とたくさん生まれましたが、レスリング発祥の地と言われるイギリスでローカル団体が活動しているのはあたりまえかもしれません。
    ――そのひとつがペイジの実家なんですね。
    フミ ボクも一度だけペイジに会ったことがあるんです。 2~3年前のWWE日本公演。両国国技館のバックステージでボクはコーヒーを飲みながらポール・ヘイメンとおしゃべりをしていたら、そこに「元気?」と声をかけてきてポール・ヘイメンの隣に座ったのがペイジでした。ボクは彼女の経歴を知っていたので「おじいさんの代からのレスリング一家なんですよね」と尋ねたら「全然ビッグタイムではないんですよ。小さな小さな一座なんです」と。
    ――レスリング一家といえば格式が高いイメージがありますよね。
    フミ ハート一家やファンクス、エリック一家、ゲレロ・ファミリーやオートン・ファミリーなんかは名門と言われてますよね。 ペイジは13歳の頃に「やりたくない」と拒否してるのに無理やりプロレスの試合に出されたんです。そこは旅一座の子供が本人の意志には関係なく舞台に上がらされるところに似ていますよね。 しかもデビュー相手はじつのお兄さんで、兄弟だとわからないように様々なリングネームで戦っていた。そこは全日本女子プロレスのルーツにあたる松永4兄弟の柔拳興行、つまり柔道とボクシングの異種格闘技戦を兄弟対決だとバレないようにリングネームを名乗って戦っていたことに似ていますよね。
    ――どこの国にもある風景ではあるんですね。
    フミ これだけの話でも映画やドラマになりえる内容なんですが、実際に企画として動いたのが同じプロレス一家の3代目にあたるロック様ことドウェイン・ジョンソンだったことが面白いですね。ロック様のおじいさんがピーター・メイビア、おばあさんがリア・メイビア、お父さんがロッキー・ジョンソン。映画の中でも「レスリングファミリー」という言葉が使われてますが、3代目のロック様からすればペイジの半生は絶対に映画にしなきゃいけない、ということでプロデューサーを買って出たんです。日本とアメリカではプロデューサーの役割にはちょっと違いがあって、ハリウッド映画の場合は自分で制作費を捻出するか、もしくは出資者を募ったり、巨大な制作費をあちこちからかき集めてくるのがプロデューサー。ロック様は「俺もお金を出すからペイジの映画を作りたい」という気概があったんですね。そしてキャスティング的にビックネームの俳優は使えないとなると、全米公開ができない作品になってしまう場合もあるので、ロック様自ら『ファイティング・ファミリー』に出演すると。どういった場面で出てくるかはぜひ作品を見ていただきたいんですけど。 
    ――ドウェイン・ジョンソンはいまやハリウッドの超大物俳優ですからね。ロック様が動かなかったら映画化できなかったかもしれない。「友情出演」であり「友情プロデューサー」といった感じですね。
    フミ ちょっと下世話な言い方をすれば同じプロレスラーとしての同業者意識、仲間意識もあったはずなんです。ロック様としてはそこまでしてペイジの物語を多くの人たちに知らせたい、共有してもらいたかったということですね。 
    ――ペイジがWWEと契約するまでの話も見どころがありましたね。
    フミ 兄弟揃ってロンドンでWWEのトライアウトを受けることも実話がベースです。ペイジのトレーニング先はNXTのパフォーマンスセンターという設定ですが、ペイジの時代はパフォーマンスセンターはまだありません。実際にペイジが経験を積んだフロリダ・チャンピオンシップ・レスリングのトレーニング場所がロケ地に使われていました。
    ――実際のペイジも一度フロリダに送り込まれてイチから鍛え上げられたわけですね。
    フミ 地元でどんなにプロレスの経験があってもイチから練習をさせられる。そこで生き残ったものだけがWWEに昇格できるところも映画では描かれてましたし、 WWEやNXTの試合会場の実写シーンも出てきました。クレジットには「WWEスタジオ」と入っていてWWEが全面協力している作品なんです。
    この続きと、冨宅飛駈、朝倉海、チャーリー柏木、スターダム買、WWEペイジなどの記事が550円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1828791この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!
     
  • AEWチャンピオンベルト盗難事件■斎藤文彦INTERVIEWS

    2019-09-23 15:30  
    97pt
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマはAEWチャンピオンベルト盗難事件です! 
    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
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    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
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    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか――AEWの世界王座のチャンピオンベルトが盗難にあったそうですが、本当の……って言い方は変ですが、本当にベルトが盗まれたそうですね。
    フミ はい、じつはそうなんです。多くのプロレスファンはこの盗難事件をAEWの世界で起きた出来事、つまりネタとして見ていたんですが、実際に盗難事件があったんです。このAEWのベルトは新設されたばかりでクリス・ジェリコがハングマン・ペイジを破って初代王者になりましたが、その試合の翌日にクリス・ジェリコの手元から盗まれてしまったんです。
    ――試合翌日に! となると“プロレスの出来事”と捉えるのは普通というか……。
    フミ まずジェリコの王座戴冠の流れから追っていくと、AEWはネットから始まってネット上ですべてが展開されていくという新世代のプロレス団体ですよね。日本のファンからすればケニー・オメガの物語に見えるし、アメリカのマニア層からすればCodyやヤングバックスの物語かもしれない。でも、よーく分析していくと、ここまではクリス・ジェリコの物語だったんです。いまから1年前の2018年9月1日、まだAEWが旗揚げ前にCodyやヤングバックスらが中心となって『ALL IN』という単発のイベントがシカゴで開かれました。メインイベント終了と同時にペンタゴン・ジュニアに変装したクリス・ジェリコが乱入してケニー・オメガを襲撃するというボーナストラックがあった。それからちょうど1年後の2019年8月31日に場所も同じシカゴで、今度はAEWとして『ALL OUT』という興行が開催されました。ここでジェリコがAEWの初代王座に就いたんです。
    ――『ALL IN』の最後に乱入したジェリコが『ALL OUT』でチャンピオンになったと。
    フミ つまり、ボクらは『ALL IN』から『ALL OUT』まで、クリス・ジェリコがAEWという新団体の初代チャンピオンになるまでの物語を知らずに見せられていたわけです。もちろんジェリコ以外の物語もあって、シャヒド&トニー・カーン親子という大富豪が現れてAEWのオーナーになり、ケニーたちの新日本プロレス離脱があったり、かつてWCWの親会社でプロレスビジネスの失敗から、もうプロレス番組は放送しないだろうと言われていたTNT(ターナー・ネットワーク・テレビジョン)がAEWの新番組を始めたり、WWEを離れたジョン・モクスリーがAEWに参戦したりしている。そのAEWの番組は10月から毎週水曜日に放映されますが、AEWなんて意識はしてないと公言していたWWEが同時刻に下部組織のNXTのウィクリー番組をぶつけてくるという新たな展開も生じたんです。
    ――WWEはAEWをしっかり意識してるということなんですね。
    フミ  NXTはいままでWWEネットワークの中での1時間番組でしか扱ってなくて、悪くいえばインターネットの動画配信の中に封じ込められていた映像なんですね。それがUSAネットワークの新番組としてAEWと同時刻に勝負すると。90年代はWWEとWCWと月曜テレビ戦争が火花をちらしましたが、今度はWWEとAEWの2020年代バージョンのテレビ戦争が始まるというわけですね。
    ――開戦待ったなし! の状況でベルト盗難事件が起きてしまったんですね。
    フミ プロレスの歴史を紐解いていくと、チャンピオンベルトの盗難事件というのはわりと発生していて。ブルーノ・サンマルチノ時代のWWWF世界ヘビー級王座のベルトもニューヨークの街なかで盗難にあってるんです。結局そのベルトは盗まれたきり、二度と戻ってこなかったんです。
    ――いまだに誰かが持っているということですか。
    フミ それはもう50年も前の事件なんですけど、盗難事件という事実があるかぎり、現物は表には出てこないのでしょうね。WWWFはペドロ・モラレス時代のベルトもじつは盗まれてるんです。そのときは数ヵ月後にニューヨークの質屋で発見されたんですけどね。
    ――質屋で!
    フミ お金に困って誰かが質屋に持ち込んだのか、もしくは高く売れると思ったんでしょうね。「本物のプロレスのベルトが質屋にあるぞ」と話題になったことで盗難にあったベルトだと判明したんです。「いつのまに盗まれたのか」でいえば、バーン・ガニアのAWA の2代目ベルトは本部席に置いてあったところを試合中に誰かに持っていかれました。
    ――大胆すぎる盗難事件ですね(笑)。
    フミ タイトルマッチが行なわれてるあいだ、ベルトを本部席に置いてていたら、いつのまにかなくなっていた。そんなところから盗むわけがないとみんな思っていて無防備だったんでしょうね。 ややマイナーなベルトでいえば、オレゴンのパシフィック・ノース・ウエストのタッグ王座のベルトが盗まれたときは、テレビ番組内で「ベルトが盗難にあったのでどんな情報でもお寄せください」と告知したことがあったそうです。そのベルトも結局戻ってこなかったんですけどね。数あるベルト盗難事件の中でも最も衝撃だったのは、バディ・ロジャースやパット・オコーナー、ルー・テーズ、ジン・キニスキー、ドリー・ファンク・ジュニア、ハーリー・レイスが腰に巻いた黒革のNWA ベルトも盗難にあってるんです。
    ――由緒あるNWAのベルトが!
    この続きと、朝倉海、ケンドー・カシン、ボクシング解放、狂気GCW、AEWベルト盗難などの記事が550円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1817475この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!