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記事 56件
  • ドラマが現実化するプロレス版・星野源&新垣結衣は?■斎藤文彦INTERVIEWS

    2021-06-01 00:00  
    110pt


    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマはドラマが現実化するプロレス版・星野源&新垣結衣は?です!

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー
    ■WWEレッスルマニアに観客が戻ってきた!
    ■NWAの最期を看取った男ジム・クロケット・ジュニア
    ■KENTAがAEWに電撃登場! 非WWEで何が起きているのか■ビンスの黒衣、猪木の親友パット・パターソン

    ■晩年のロード・ウォリアーズ
    ■ロード・ウォリアーズの衝撃

    ■日本発世界…コロナ禍の近未来ビジネスモデル

    ■追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガー

    ■WWEが体現する「ウイズ・コロナ」 の時代のプロレス■全女消滅後の女子プロレス新世界

    ■木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか



    ――ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』で共演していた星野源さんと新垣結衣さんが電撃結婚されましたが、プロレス界でもリング上の恋愛ストーリーが現実化することがありますよね。
    フミ プロレス界の最強のカップルといえば、トリプルHとステファニー・マクマホンですね。
    ――おお、なるほど!(笑)。
    フミ  この2人はまさにプロレス界の王様とお妃ですよね。WWE総帥ビンス・マクマホンはもちろんまだ健在なんですけど、院政を敷いていて上皇的ポジションにいる。ビンスはいましばらくは毎週の『ロウ』とレッスルマニアをはじめとするPPVビッグマッチのプロデュースは譲らないと思うんですが、それでもゆっくりとトリプルHとステファニー・マクマホン、シェイン・マクマホンにWWEの権限を譲渡しつつある。
    ――トリプルHとステファニーの出会いはWWEのドラマの中だったんですよね。
    フミ  そうですね。あれは1999年のことです。ステファニー・マクマホンがWWEのドラマの中でもビンスの娘として登場してくるんですが、 いまは亡きテストがステファニーの婚約者という設定だったんです。そのステファニーとテストの結婚式が開かれるというストーリーの中、 トリプルHが花嫁のステファニーを誘拐して逃走。
    ――文字面としては“逃げ恥”ですね(笑)。
    フミ トリプルHはステファニーを睡眠薬で眠らせて、ラスベガスのインスタント結婚申し込みチャペルに駆け込みます。一夜の夢が見られるラスベガスの町らしく、紙切れ一枚で結婚できるんですけど、トリプルHはステファニーと“略奪結婚”してしまったわけなんです。
    ――その当時の2人は実際には交際してないんですよね。
    フミ トリプルHは当時チャイナと付き合ったんですね。2人はボストンのキラー・コワルスキー道場の同期で、 インディシーンからWWEまで一緒に歩んできました。 WWEでトリプルHは大ヒールとしての道を歩み始め、チャイナもあの時代を代表するキャラクターになった。それぞれの道を歩き始めたことで結果的にカップルを解消したのかなと。 
    ――そしてトリプルHとステファニーが実際に交際することになるんですね。
    フミ ストーリー上、交際しているということになると現実でも 一緒にいる時間が増えていきますからね。WWEスーパースターは有名なので、ドラマ以外でも1日24時間いつでも注目され続けるんですね。サーキット中にレンタカーに乗って移動してるときも、飛行場にいるときも、どこかのレストランでメシを食ってるときも、ジムで練習しているときも、つねに誰かに見られちゃってるので、リング上のキャラクターのままでありつづけることを世間が要求してくるという面がある。そうするとドラマが現実をテイクオーバーしていった、ということなんでしょうね。 
    ――現実においても自然と恋愛感情が芽生えていったと。
    フミ トリプルHは早くからトップ中のトップでメインイベンターのポジションにいたんですけど、現役と兼業でクリエイティブにも関わっていったんです。カメラが回ってないときでもマクマホンファミリーと過ごす時間が他の選手と比べて桁違いに増えていた理由もありますね。 ブレット・ハートやショーン・マイケルズ、ストーンコールド、ロック様とは違う大物ポジションを築いていったわけです。 
    ――トリプルHはトップレスラーだけではなくフロントとしての地位も固めたということですね。
    フミ そこはそれまでのスーパースターとは違うところですね。トリプルHとステファニーがリアルとファンタジーを超えた次元で生きているカップルだと思うのは、どんな雑音が聞こえてきてもトリプルHとステファニーのそれぞれのキャラクターは揺るぎないものであり続けるし、他のどんなカップルよりも何か強い意志が働いているように見えます。 現在のステファニーは女社長に近いポジションですよね。ある意味、兄のシェイク・マクマホンよりも格上に見えてしまう。 もともとあまりにも美人だったのでTVデビュー当初は「ビンス・マクマホンの本当の娘じゃなくて女優さんなんでしょ?」って言われてたんです。でも、本当の親子じゃなかったらドラマとしてはつまらなかったはずなんですよ。
    ――本当の娘がドラマでも娘を演じるから面白かった。そこは現実の世界も垣間見えるということなんでしょうね。 
    フミ トリプルHとステファニーはプライベートな場面は見せていないのに、本当に交際している2人を第三者が目撃していくエンターテイメントになっていったんです。 
    ――ドラマと現実のテイクオーバーといえばランディ・サベージと、マネージャーのエリザベスが有名ですね。<会員ページへ続く> 
  • WWEレッスルマニアに観客が戻ってきた!■斎藤文彦INTERVIEWS

    2021-04-28 16:09  
    100pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマはWWEレッスルマニアに観客が戻ってきた!です!

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー
    ■NWAの最期を看取った男ジム・クロケット・ジュニア
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    ■ロード・ウォリアーズの衝撃

    ■日本発世界…コロナ禍の近未来ビジネスモデル

    ■追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガー

    ■WWEが体現する「ウイズ・コロナ」 の時代のプロレス■全女消滅後の女子プロレス新世界

    ■木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

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    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
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    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ――今回のテーマは観客が戻ってきたWWEのレッスルマニアです。
    フミ 昨年のレッスルマニアは新型コロナウイルスの影響で史上初の無観客開催になりましたが、今年のレッスルマニアウィークは全長9日間に渡って行なわれたんです。月曜日が通常の ロウ、 火曜日はホール・オブ・フェイム(WWE殿堂)のセレモニー。昨年のホール・オブ・フェイムはコロナによってセレモニーが行われなかったんですが、 今回、WWEネットワークで昨年度の受賞者のセレモニーも配信されました。
    ――昨年殿堂入りしたライガーさんも映像出演というかたちでスピーチを行ないましたね。
    フミ コロナがなければライガーさんもタキシードを着てセレモニーに登場していたでしょうしね。水曜日と木曜日にはNXTテイクオーバーがあって、金曜日にはスマックダウン、そして土曜日と日曜日がレッスルマニア2DAYS。その翌日の月曜日のロウで新しい連続ドラマのプロローグがあって、火曜日にはこれまで毎週水曜日に放映されていたNXTが新シーズンから曜日を移動して放送されました。 
    ――まさにプロレス界の黄金週間ですね。
    フミ 今年のレッスルマニアはフロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムという10万人クラス収容できるフットボールのスタジアムで開催されました。コロナの影響で入場規制があって、それぞれ25000人ずつの観客動員でしたが、今年はとにかくライブのお客さんを入れることが重要だった。 昨年は36年目にして初めての無観客によるレッスルマニアでしたから。
    ――だからこそ今年はなんとしてでも観客を……と。フミ WWEといえども社会情勢とは無縁ではない。ビンス・マクマホンのこだわりとして今年は絶対にレッスルマニアを元どおりのかたちに戻すんだと。それがなによりも先にあったと思うんですね。 お客さんは入れたと言っても日本から海を渡って見に行けるという状況ではないんですけど。ボクとしても2年連続でレッスルマニアを現地取材できないのは、いままでなかったことなんです……。

    この続きと、RIZINバンタム級GP、AKIRA、佐藤光留、秋山準vs男色、女子格闘家の減量……などの4月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事21本の詰め合わせセット」はコチラ

    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2017515

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  • NWAの最期を看取った男ジム・クロケット・ジュニア■斎藤文彦INTERVIEWS

    2021-03-26 16:00  
    130pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマはNWAの最期を看取った男ジム・クロケット・ジュニアです!

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー
    ■KENTAがAEWに電撃登場! 非WWEで何が起きているのか■ビンスの黒衣、猪木の親友パット・パターソン

    ■晩年のロード・ウォリアーズ
    ■ロード・ウォリアーズの衝撃

    ■日本発世界…コロナ禍の近未来ビジネスモデル

    ■追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガー

    ■WWEが体現する「ウイズ・コロナ」 の時代のプロレス■全女消滅後の女子プロレス新世界

    ■木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

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    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
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    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


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    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

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    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ――今回のテーマは先日お亡くなりになったジム・クロケット・ジュニアです。なんといってもNWA会長として「NWAの最後を看取った男」がクロケットなんですが、なぜ時代に飲み込まれていったのかをお聞きします。 
    フミ わかりました。世代によってはジム・クロケット・ジュニアという名前すら知らない、あるいは名前しか知らない人もいるんでしょうね。40代後半から50代、もしくはいま60代で80年代の記憶が鮮明に残っているプロレスファンならば、NWA会長としてWWEのビンス・マクマホンと戦った人という印象は強いはずです。いまやNWAという世界最高峰だった組織自体が神話というか伝説になっていますけど。
    ――NWAとはかつて全米をまとめていたプロモーターの加盟組織ですね。その最後の会長がクロケットで。
    フミ ジム・クロケット・ジュニアは今年の3月に76歳で亡くなりました。どうやら新型コロナウイルスが原因だったそうなんです。 
    ――ああ、そうだったんですか……。
    フミ クロケット・ジュニアは1944年生まれなのでビンス・マクマホンの1つ年上になります。名前に「ジュニア」がついてますが、 「ビッグ・ジム」と呼ばれていたお父さんのジム・クロケット・シニアは1935年からプロレスのプロモーターをやっていました。そのシニアが亡くなったのは1973年。 ようやく50年前の話になってくるんですけど、シニアは63歳で心臓麻痺で突如この世から去ってしまうんです。 クロケット家には3人の子供がいて、お姉さんのジャッキー、長男のデーブ、そして当時29歳だった次男クロケット・ジュニア。シニアの地盤を受け継いだのは若き日のジュニアだったんです。
    ――急死ということですが、跡継ぎの準備はしてなかったんですか?
    フミ やっぱりプロモーター一家ということで、お姉さんや長男もその道には入っていたんです。たとえばシャーロット・オリオーズというマイナーリーグのオーナーであったり。プロレス事業の後継者となったのはジュニアでした。地盤はノースカロライナ州シャーロットをはじめサウスカロライナ、バージニア、西バージニアの各州。いまやシャーロットといえば、WWEで活躍するシャーロット・フレアーですね。彼女はリック・フレアーの娘で、シャーロットは自分のホームタウンをリングネームにしました。そのリック・フレアーはクロケットプロモーションからスターになった選手です。
    ――所縁のある土地名からネーミングされたんですね。 
    フミ クロケットプロはお父さんの時代から統一世界王者ジム・ロンドスの派閥の流れをくむ有力なプロモーターで、戦後はNWA の加盟団体だったので定期的にNWA のチャンピオンが遠征してきましたが、シャーロットはお世辞にも大都会とは言える場所ではなかったけれど、大西洋沿岸エリアのビジネスを大きくしたのがクロケット・ジュニアなんです。70年代の半ばから80年代にかけて、ものすごく人気のあるテリトリーに成長するんですが、その理由はNWA世界チャンピオンになる前の若き日のリック・フレアーや、バカ売れする直前のジミー・スヌーカ、 WWE登場直前のロディ・パイパー、スーパースターに変貌していくリッキー・スティムボートたちがフルタイムで活躍していたからです。
    ――ブレイク前夜のスーパースター候補が集ってたんですね。 
    フミ  日本でいうとちょうど闘魂三銃士や四天王が切磋琢磨していくことによってスターになっていくのと同じような過程が70年代前半当時のクロケットプロモーションにあったんです。 フレアーがスターになるきっかけも運命的で。昔のフレアーはかなり太っていて髪の毛も金髪ではなかったですが、1975年のセスナ機墜落事故によってその人生はいっぺんするんです。
    ――同乗していたジョニー・バレンタインが半身不随になった事故ですね……。
    フミ ジョニー・バレンタインは「金髪の妖鬼」と呼ばれ、猪木さんのライバルとして東京プロレスや日本プロレスに来日していましたが、クロケットプロでもトップレスラーで有名なUSヘビー級チャンピオンでした。当時は広いテリトリーを移動するために自家用セスナ機を使うことが多かったんです。墜落事故でジョニー・バレンタインは両足を複雑骨折してしまいやむなく引退。後部座席に乗っていたリック・フレアーも背骨に大怪我を負うんですが一命を取り留め、リハビリを経て半年後にはシェイプアップして痩せた身体と別人のようなルックスで復帰するんです。
    ――事故によってモデルチェンジでしたと。
    フミ これも興味深い話ですが、飛行機に乗る直前にフレアーはバレンタインと座席を交換してるんです。フレアーが後ろに座ったことで……。
    ――そこが運命の分かれ道だったんですね……。
    フミ 生まれ変わったリック・フレアーは、当時のスターだった大ベテランのワフー・マクダニエルと戦うことによって覚醒していきます。リック・フレアーの代名詞はバックハンドチョップですよね。 日本でいえば逆水平チョップ。あれはワフー・マクダニエルと何百回も戦ってるうちに、トマホークチョップと呼ばれたマクダニエルの必殺技を自分のものにとしてアダプトしたんです。ワフー・マクダニエルはネイティブアメリカンのプロレスラーですが、リック・フレアーの「Wooooo!!」という雄叫びも、ワフー・マクダニエルの雄叫びをオマージュしたところから始まってます。 そういう背景を見ると、ものすごく面白いんです。
    ――フレアーはワフー・マクダニエルのフォロワーだったと。
    フミ  クロケットプロにはNWAフロリダからダスティ・ローデスがエース兼プロデューサーとして合流します。クロケット・ジュニアは現場のことはローデスに任せていたんです。当時のNWAは主人公がハーリー・レイスからリック・フレアーに移り変わるときで。83年の「スターゲート」というビッグイベントでフレアーがレイスに勝利したことでリック・フレアー時代が到来します。
    ――「スターケード」というイベント名がつくのは珍しいですよね。「レッスルマニア」以前ですし。 
    フミ これはダスティ・ローデスのアイディアです。「スターケード」はスターのアーケードという造語で、スーパースターの品評会というニュアンスでした。いまではビッグイベントにこういったタイトルがつくのはあたりまえになってますから、プロデューサーのローデスには先見の明があったということですね。フレアーがNWAのエースとなったこの翌84年からビンス・マクマホンによる WWE全米侵攻がスタートするんです。
    ――ハルク・ホーガンをエースにして。 
    フミ WWEにはジミー・スヌーカやロディ・パイパー、リッキー・スティムボードも移籍。 NWAもなんとか対抗するんですけど……。まずNWA の本拠地と呼ばれていたミズリー州セントルイス地区が潰れてしまうんです。翌年にはセントラルスイーツ、フロリダ地区も倒産するんですが、それらをクロケットプロが買収していきます。
    ――だからNWAは生き永らえてるように見えて。
    フミ NWAというのはひとつの団体じゃなくてローカルごとの団体の加盟組合です。全米各地のローカル団体が加盟して、その地区を1人のNWA世界 チャンピオンを回りながら運営されていくという70年代までは成立していたビジネスモデルだったんですが、それがWWEの全米侵攻作戦によって破壊されていきます。倒産していく各地方のNWA系団体をクロケットプロが引き継ぐことで 、クロケットプロの存在が大きくなっていきますが、NWAという組織が形骸化していったのは事実です。そしてクロケットプロは84年からNWA世界チャンピオンだったリック・フレアーと独占契約を結んでしまったんです。 そうなるとフレアーはこれまでの王者のように各地をサーキットすることはなく、基本的に1年中クロケットプロで試合をすることになりました。
    ――こうしてクロケットプロとNWA がイコールになってしまったんですね。

    この続きと、アポロ菅原最終回、宮田和幸、橋本宗洋批判、佐伯繁、AKIRA…などの3月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「12万字・記事20本の詰め合わせセット」はコチラ
    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2009452
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  • KENTAがAEWに電撃登場! 非WWEで何が起きているのか■斎藤文彦INTERVIEWS

    2021-02-22 18:30  
    130pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマはKENTAがAEWに電撃登場! 非WWEで何が起きているのかです!

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    ■ビンスの黒衣、猪木の親友パット・パターソン

    ■晩年のロード・ウォリアーズ
    ■ロード・ウォリアーズの衝撃

    ■日本発世界…コロナ禍の近未来ビジネスモデル

    ■追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガー

    ■WWEが体現する「ウイズ・コロナ」 の時代のプロレス■全女消滅後の女子プロレス新世界

    ■木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ――KENTA選手がAEWのリングに電撃登場したということで、これまで団体としての交流のなかった新日本プロレスとAEWの関係について解説していただきたいなと思ってます。
    フミ 解説とは言っても、いまのところボクだけが知り得る情報は実際ないんですよね。 ただ、プロレスのビジネスも現実の社会の動きとはまったく無関係ではないです。プロレス団体もパンデミックの社会の中で動かなくちゃいけないってことがありますので、そこから見えてくるものはあるんですけど。世界最大のプロレス団体WWEでいえば、昨年は無観客という状態でした乗り切りました。
    ――コロナで無観客を強いられたのに、黒字だったのがWWEのすごいところですね。
    フミ もうすでに2023年まで向こう3大会のレッスルマニアのスケジュールも発表して、今年のレッスルマニアは4月10日、11日の2日間、フロリダ州タンパのR・J・スタジアムで開催する。お客さんを入れるということは他のスポーツとの兼ね合いもありますし、メジャーリーグは観客の入れ方で揉めていましたけど、それでもアメリカはスーパーボウルだけは国民的行事として予定どおり行なわれました。
    ――メジャーリーグは今年も開催が例年通りできるのかは不透明で、あらゆるスポーツがコロナに翻弄されているんですけど、その中でWWEとUFCだけは元気なんですね。
    フミ UFCは無人島を借りて完全に島を封鎖して、コロナが及ばないところで試合をやったりしてましたからね。WWEが昨年10月にスタートした最新鋭のバーチャル観客システム「サンダードーム」は、プロレス映像の近未来を決定づけた番組フォーマットです。新型コロナのパンデミックがなかったとしても、いずれ客席にZOOMやスカイプ画面が何百何千と並んだような光景は見られたかもしれませんが、新型コロナの世界的な流行がそのプロセスをググッと早めたことは事実ですね。WWEは世界征服に成功した上場企業でありますし、WWEに迫れるプロレス団体はないことがあらためて浮き彫りになりましたが、世界のマーケットではWWEがナンバーワンで、2番目に大きいのが新日本プロレスになるんだと思います。
    ――1位と2位のWWEと新日本のビジネス規模でいえば、大きな差があるわけですよね。
    フミ そこは英語圏と非・英語圏という市場の違いもあります。WWEはストリーミング配信以前から、あらゆる言語に翻訳されて世界中に映像が流され、毎回何億人がそのテレビ番組を見ているという状況はありましたからね。そこにいまはネットのストリーミング配信が加わった。新日本がWWEを追いかける立場であることはたしかで、年間120から150興行近くやって、本社に社員が100人以上いるような会社は地球上にWWEと新日本しかないんです。
    ――新日本プロレスも世界的には抜きん出た団体であると。
    フミ アメリカ国内でいえばナンバー・ツーはきっとAEWになるんですが、それでも旗揚げ2年程度の歴史ですし、ハウスショーは未体験。テレビ番組、ネット配信ありきのプロレス団体なんです。もちろん所属選手はたくさん抱えてるんですけど、AEWはいままでの団体のように町から町へ、国から国へ、空をまたいでツアーしながらハウスショーを重ねていく興行会社ではないんです。AEWのレスラーたちはフロリダのジャクソンビルに集まってテレビ番組、もしくはネットで配信する動画を作ることが仕事になる。旗揚げしてまだ2年ですが、毎週水曜日にテレビ番組を作り続けてることがアイデンティティになってる団体なんです。ちなみにあれだけ広大なアメリカに団体がいくつあるのかといえば、公式ウェブサイトがあって定期的に興行をやっている団体だけでも200以上は確実にあるんですね。
    ――その中でも準メジャーと言えるのは数えるほどなんですね。
    フミ AEW以外で日本でも名前が知られている団体でいえば、IMPACT(旧TNA)ですね。それはWWEとはすごく差のついた2位や3位、4位の動きなんでしょうけど、WWE ではないプロレス、つまりオルタナティブとしてマニア層が求めているマーケットはちゃんとあって。IMPACTも旗揚げして足かけ20年なんですけど、登場人物が変わったり、オーナーが変わったり、中継するテレビ局が変わったり、会社の形態が変わりつつ、いまでも存続している。 そのIMPACTにAEW世界ヘビー級チャンピオンのケニー・オメガがベルトを持ったまま、それぞれの団体が放映するテレビ局の枠を飛び越えて登場するというサプライズが起きたんです。
    ――アメプロ界隈では大きなニュースになってるんですよね。
    フミ IMPACTにはドク・ギャローズとカール・アンダーソンが所属しているので、ケニーは新日本プロレスのバレットクラブ以来の再会を果たします。そしてケニーはこの2人を引き連れてAEWに逆上陸する。そこに新日本プロレスに参戦しているKENTAも電撃的に登場してケニー派閥と合体するという流れになりました。
    ――ケニーたちの対戦相手がAEWと新日本プロレスに掛け持ち参戦していたジョン・モクスリーで。
    フミ この点と点を線として結ぶ小道具の一つとしてモクスリーはIWGP US ヘビー級王座を持ったままじゃないですか。モクスリーやクリス・ジェリコは他のAEWの選手とは違って特別なディールを結んでるから新日本にも参戦できていた可能性は高い。目に見えるところの点と点ということでは、IWGP US王座のベルトを持ったままAEWの登場人物であるところのジョン・モクスリーをKENTAが乗り込んでって襲うというストーリーの辻褄は合うんですね。
    ――いままで新日本プロレスとAEWの交流はありませんでしたが、今回は団体間の話し合いがあったうえでの出来事なんでしょうね。
    フミ テレビに映っているということは、とっくのとうにネゴシエーションはちゃんとできていたと考えたほうが自然です。「できている」という言い方も変なんですけど、テレビに映ってるところはもう決定事項。KENTAとジョン・モクスリーが実際に戦うのは AEWのテレビ番組じゃなくて新日本ワールドの『NJPW STRONG』という英語実況番組です。AEWもIMPACTもそれぞれ自分たちの大河ドラマのストーリーは継続しながら、主力レスラーたちが他団体を行き来するかたちになりますね。
    ――コロナの中で各団体が協力しあっているというか。
    フミ そうすることでみんなウィン・ウィンになるし、AEW、IMPACT、アメリカにおける新日本プロレスという限りなくメジャーに近いオルタナティブ団体群の繋がりは、アメリカのマニア層がすごく喜ぶわけです。その輪の中にはまだ入ってないですけど、新日本プロレスが2年前にMSGに進出したときに現地の窓口となったROHという団体もありますし、フロリダにはMLWという団体もあって、そのへんまでがマニアが映像を追っていく中規模団体なんです。やっぱりAEWがいま一番話題を集めていて、AEWが番組を放送している水曜日には、NXTというWWEの中でもとくにマニアが見ている第3ブランドも同時間帯にテレビ放送しています。その視聴率競争ではお互いが勝ったり負けたりしていますけど、NXTはWWEの中ではオルタナティブな存在です。マニアはAEWも見るけど、NXTも見る。 それはメインストリームというよりは視聴者層がもうちょっと絞られた、若いデモグラフィなんですね。
    ――つまりAEWのターゲットはネットを親しんだ若者世代なんですね。
    フミ WWEのロウとスマックダウンはますます大衆向けになってるわけです。それはパイが大きいところを対象としていますからね。日本でいえば一般家庭が視聴する地上波ゴールデンタイム的な価値観なんですけど、AEW、IMPACT、新日本連合軍が狙っているところはオルタナティブというかニッチというか、ベースになるものがネット上の動画配信なんだろうと思いますね。それは新しい視聴者層ということにもなるのかもしれない。

    この続きと、佐藤大輔と煽りV、パンクラス詐欺、浜崎朱加、宮田充、菊地成孔…などの2月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事17本の詰め合わせセット」はコチラ
     
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  • プロレス格闘技界運命の1991年■斎藤文彦INTERVIEWS

    2021-02-02 18:00  
    140pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマはプロレス格闘技界運命の1991年です!

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー
    ■ビンスの黒衣、猪木の親友パット・パターソン

    ■晩年のロード・ウォリアーズ
    ■ロード・ウォリアーズの衝撃

    ■日本発世界…コロナ禍の近未来ビジネスモデル

    ■追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガー

    ■WWEが体現する「ウイズ・コロナ」 の時代のプロレス■全女消滅後の女子プロレス新世界

    ■木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
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    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    フミ 今回は1991年のプロレス界のお話をしたいと思います。1991年というと、いまからちょうど30年前のことになりますが、自分が20代30代の頃はそんな大昔のことなんて……って思いましたけど、歳を取ったオジサンになると、まるで昨日のことのようにおぼえているんですね。
    ――1991年はいろんな出来事があった年ですね。
    フミ 1991年の歴史をおさらいしておくと、それからのプロレスのことが凄くよくわかるんです。まず1991年の1月に大事件が起きます。大ブームを巻き起こした新生UWFが活動期間3年足らずで活動停止。一致団結して新たに動き出すはずだった選手たちがバラバラになったのは1991年の1月でした。新生UWFには前田日明、髙田延彦、山崎一夫、藤原喜明らがいて、一番下の後輩として船木誠勝と鈴木みのるがいた。いま一生懸命プロレスの歴史を戻って勉強している人たちにとっては「そんな豪華なメンバーが揃っている団体があったんですか?」という驚きがあると思うんです。
    ――ひとつの団体にみんなが収まっているのがおかしいくらいのメンツですね。
    フミ それぞれにその後の時代のキーパーソンになっていく人たちが新生UWFには集まっていたんです。その“第3次”UWFは前田日明の自宅で行なわれた会議で基本的構想がまとまらず、前田さんが突如解散宣言をしてしまった。前年90年12月1日長野の松本大会が結果的にUWFの最終興行になってしまいましたが、あのときは選手全員がリングに上がってバンザイ三唱をして記念撮影までしたのに、翌91年1月には謎の解散宣言をしてしまう。本当にショッキングな事件だったんですよ。
    ――新生UWFは選手と経営陣の対立から活動停止をして、いわゆる「第3次UWF」に向けて発進する……と思われた矢先の解散劇でしたね。
    フミ そんなに大所帯でもなかったUWFが三派に分かれることも驚きでした。
    ――前田日明、髙田延彦、山崎一夫、宮戸優光、中野龍夫、安生洋二、船木誠勝、鈴木みのる、田村潔司、冨宅祐輔、垣原賢人の11人。ほかに新弟子も数人いましたが……。
    フミ まず動いたのは髙田延彦、山崎一夫、宮戸優光、安生洋二、中野龍雄、田村潔司、垣原賢人のUWFインターナショナルです。藤原組長はすぐにプロフェッショナルレスリング藤原組と名称を改称しまが、 まずUWF藤原組として船木と鈴木みのる、冨宅の4人で出発。たったひとりになってしまった前田さんはリングスを旗揚げしますが、いま振り返ると、こういう3派になるだろうなっていうメンバーに分かれるんです。藤原組に合流した船木や鈴木みのるは翌々年には、また独立してパンクラスを立ち上げることになります。一方UWFでは目指していたものは同じはずなのに、たったひとりになってしまった前田さんは3派の中ではやや遅れて5月にリングスを旗揚げしますが、そこにクリス・ドールマン、ディックフライを中心としたオランダ軍団が協力しました。
    ――ロシアからも未知の強豪とも言えるアスリートたちが参加しましたね。
    フミ ヴォルク・ハンをリーダーとしたロシア軍団。プロレスというジャンルがアメリカから来たものであるならば、リングスにはアメリカ人がほとんどいなかったし、MMAという言葉がなかった時代にそういう戦いをやろうとしていた。「総合格闘技」という言葉さえ定着していない時代。前田さんは最初は「フリーファイト」なんて呼んでましたね。ボクらの中のイメージとしては、前田さんは片足をプロレスにかけていて、もう片足は総合格闘技にかけてリングスを始めたんです。前田さんは数々の名コピーを生んでいくわけですよ。「ボクたちのやりたいことは残念ながらプロレスでありません」とか。 
    ――前田さんは「リングスは格闘技である」というイメージづくりがうまかったですね。
    フミ 前田さんはひとりぼっちだったことが魅力的でした。つまりそれまでのプロレスを引きずるしがらみがないから、オランダ人vsロシア人の格闘家同士を戦わせることができる。K-1発足前の正道会館から参戦した佐竹雅昭と角田信朗の2人がプロ格闘家として空手着を脱いでデビューしたのもリングスでした。当時は佐竹さんがスーパースターになると思っていたのに、結果的にタレントとして有名になったのは角田さんのほうだったという予想できなかった流れもありました。
    ――リングスの世界はプロレスでありながら、それまでのプロレスの文脈にはない戦いでしたね。
    フミ 言葉が通じない人たちをリングに上げて統一ルールで戦わせる。いまはジョージアと呼びますが、当時のグルジアからも選手がやってきたり、リトアニア、ウクライナなどボクたちがあまりよく知らない旧共産圏の国々からどんどん選手が集めてゴージャスな世界を作ったんです。 ボクら世代のプロレスファンからすれば、前田日明はヒーロー。あれこそが『空手バカ一代』的な世界観というか。そして U インターのほうは、前田さんがいた場合はナンバー2だった髙田延彦がナンバーワンとなって、Uインターにおいて髙田延彦の全盛期が始まります。Uインターは古典的なプロレスを目指したというか、 プロデューサー的立場だった宮戸優光が自分の子供の頃に憧れたアントニオ猪木の世界感に近いものを作っていきます。ビル・ロビンソンやダニー・ホッジさんを立会人として呼んだり、ルー・テーズさんが所有するベルトをもらって「プロレスリング世界ヘビー級選手権」というタイトルを作ったり。
    ――Uインターはプロレス回帰路線ですね。それでいて髙田延彦vs北尾光司というプロレスから逸脱した戦いがあったり。
    フミ 藤原組はカール・ゴッチさんを最高顧問として迎え入れて、ゴッチさんのカラーを色濃くしていきます。ゴッチさんと関係の深いマレンコ道場から選手を呼んだり、日本の道場にはケン・シャムロックが長期滞在した。リングスとUインター、藤原組は同じUWFから派生した団体ながら、きっちり色分けできる世界になっていたんです。U系の分裂がなければパンクラスも生まれていないし、その後の世界の総合格闘技の流れも変わっていたかもしれない。
    ――業界関係者の立場からすると、UWFは分裂すると思いました?
    フミ  当初は新生UWFのフロントと衝突した前田さんを中心として UWFの新団体を作るという流れでした。つまり法人が改められるということですよね。ところが前田さんの自宅で行なわれた選手全員参加のミーティングで突然解散となってしまった。その会議の場で何が起きたのかを探る研究本はたくさん出てますよね。
    ―― UWF最大のミステリーですよね。ただ、前田さんって最近の YouTube を見ればわかるように都市伝説や陰謀論が大好きじゃないですか。あの解散劇はじつは仕組まれたものだったという振り返る証言は、そういうものの見方だからなのかって妙に腑に落ちるんですが……当時はマスコミにどういう感じで情報が入ってきたのかなと。
    フミ 「解散したらしい」という情報は入ってきました。でも、緘口令が敷かれていたわけじゃないんでしょうが、誰も真相はわからなかったんです。いまでも「これが真相だ」という話は出てくるんですけど、当時高田延彦さんは素の状態でハッとするコメントを残してるんです。「解散の理由はなんですか?っていろんなマスコミから必ず聞かれるんだけど、聞いた人にとっては、『えっ、そんなこと?』と聞こえてしまうくらいのものなのかもしれない。第三者からすれば些細なことかもしれないけど、当人たちにとっては譲れないところが譲れなくなったからそうなったんです」と。
    ――実際そうなんでしょうね。何か決定的な理由があったわけじゃなくて。
    フミ 高田さんは正直な人だなあと思いました。たしかに選手同士が衝突したんでしょうけど、そのやり取りを文字に起こしたときに「これじゃ解散は仕方ない」と納得するような激しいやり取りがあったわけじゃなくて「そんな話なの?」ということだった。当時の髙田さんは「その経緯をきれいにお伝えする自信はない」とも言ってました。
    ――決定的な事情が見えずらいからこそ、いろいろと語られがちになるという。
    フミ それぞれがそれぞれのポジションでのコメントしかできないですからね。会議を仕切った前田さんは反対者が1人でもいたら可決できない多数決をやったそうなんです。そうしたら反対者が出てしまった。そこで前田さんが「だったら解散」という大ナタを振るったということですね。

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  • ビンスの黒衣、猪木の親友パット・パターソン■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-12-28 12:49  
    130pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマはパット・パターソンです!

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■ロード・ウォリアーズの衝撃

    ■日本発世界…コロナ禍の近未来ビジネスモデル

    ■追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガー

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    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


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    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

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    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ――今回取り上げるプロレスラーは、つい先日の12月2日にお亡くなりになったパット・パターソンです。
    フミ あまり知られていませんが、パット・パターソンはアメリカと日本のプロレス史にもの凄い功績を残している存在なんです。しかし、その歴史的な重要性がそこまで認識されていないんですね。
    ――ちょっと前までWWEでビンス・マクマホンの右腕として活躍してましたが、日本のプロレス界にも影響を。
    フミ パット・パターソンは50代以上の、いや、おそらく60代以上の年輩のファン層にとって一世を風靡したプロレスラーとして知られています。1941年生まれ。1945年(昭和20年)に第二次世界大戦が終わったときは4歳ですから、ある意味で戦中派と言えるかもしれない世代です。カナダのモントリオール出身で、典型的なフレンチ・カナディアン。母国語はフランス語で、大人になってからアメリカのテレビを毎日見て英語を身につけたと言われています。パット・パターソンはリングネームで、本名はピエール・クレモントというフランス人然とした名前なんです。
    ――パット・パターソンって本名じゃないんですね。ちょっとビックリしました(笑)。
    フミ アメリカのプロレス界では、ゲイであることを公表した最初の1人なんです。同業者や一部のマニアにはその事実は知られていましたし、日本でもパット・パターソンがゲイだというヒントは活字メディアによって与えられていたんです。公表したのはWWEネットワークがスタートしたときに製作されたリアリティー番組。そこで初めてパット・パターソン本人の言葉でゲイであることが明らかにされました。
    ――アメリカのスポーツ界ではゲイに対する風当たりが強いどころではないですよね……。
    フミ それは差別なんですが、現実にはそういう部分はまだ残っています。NFLやMLBにもゲイは一定数いるはずなのですが、スポーツの世界ではいまだに偏見の対象です。LGBTQに対する理解が高まっている時代だからこそ、ボクたちの認識も高めていかなければいけないと思うんですね。同性愛、性的マイノリティに対して差別的な扱いをすることは間違いですから。ただ、プロレスの場合は、ゲイを公表したことでキャラクター設定やプロレスとしてビジネスが成立するかどうかも問われるんです。ゲイであることとレスラーであること、そしてたとえばヒールであること、リング上のキャラクターとの整合性の面でどうなのか?と。
    ――見る方も混乱しますよね。
    フミ パット・パターソンにはそういうやや複雑なバックグラウンドがありますが、まず日本との関係からひも解いていくと、アントニオ猪木さんのアメリカ武者修行時代の親友なんですね。
    ――猪木さんと親友!
    フミ 猪木さんがアメリカ武者修行に出たのは力道山死後の1964年(昭和39年)。それから2年間アメリカマットで試合をしてたんですけど、オレゴン州ポートランドを拠点としたノースウエスト地区というテリトリーで10ヵ月ぐらい戦っていたんです。そこで一番仲が良かったのがパット・パターソンなんです。猪木さんが21歳の頃ですよ。21歳の猪木さんの姿はちょっとイメージしにくいですけど、一緒の車で会場に向かって、一緒にトレーニングして、一緒に試合をして……その出会いが猪木さんにとって重要になるんですが、猪木さんが新日本プロレスを旗揚げしたときにロクな外国人レスラーを呼べなかったですよね。日本プロレスと全日本プロレスがアメリカのありとあらゆるテリトリーと関係が深くて、新日本プロレスが一流外国人レスラーを呼べないようにブロックした。
    ――新日本に嫌がらせをしたわけですね。
    フミ そんななかでカール・ゴッチさん以外で最初に新日本プロレスにやってきた一流の外国人選手はジョニー・パワーズ、そしてパット・パターソンだったんです。
    ――それは武者修行時代の繋がりから。
    フミ そうなんです。アメリカ武者修行時代に親友だった事実を隠しつつ、敵に回って戦いつつ新日本プロレスに協力していた。
    ――馬場さんにブルーノ・サンマルチノやドリー・ファンク・ジュニアがいたように。 
    フミ もちろん新日本プロレスにはストロングスタイルの象徴としてカール・ゴッチ先生がいたんですが、アメリカの、とくに西海岸のテリトリーとビジネスをしていくうえでこのパット・パターソンの存在はもの凄く大きかったんです。ちなみに猪木さんが2010年にWWEホール・オブ・フェイムで殿堂入りして、表彰式に出席するためにアメリカに行ったときにパット・パターソンと久しぶりに再会をはたして。ボクもそのときのレッスルマニアを現地で取材したんですが、ホテルのラウンジで2人が一緒に盃を交わしているところを目撃しました。
    ――貴重な光景!
    フミ ニック・ボックウィンクルさんも交えてにこやかに談笑しながら楽しそうにワインを飲んでいましたね。事情を知らないとオールドタイマーがただ歓談してるだけに見えるんですけど、実は深い関係なんです。
    ――猪木さんが殿堂入りできた背景には大物パット・パターソンとの親交もあったのかもしれないですね。
    フミ アントニオ猪木さんがアメリカでもいかにビッグな存在かというところが凄くよくわかるんですね。パット・パターソンの初来日は日本プロレスの第10回ワールド・リーグ戦。1968年(昭和43年)で27歳でした。力道山時代から続いていたワールド・リーグ戦の記念すべき第10回大会にはキラー・コワルスキーやフレッド・ブラッシー、ジェス・オルテガ、ターザン・タイラーといった歴代の名レスラーたちがやってきて、まだ若かったパット・パターソンは7番手ぐらいの位置でした。2回目の来日は1973年(昭和48年)12月。新日本プロレス旗揚げ2年目ですね。坂口(征二)さんが新日本に合流した年ですが、パット・パターソンの新日本来日には前振りがあって、その年の夏に猪木さんと坂口さんの黄金コンビがロサンゼルスに遠征します。そこでジョニー・パワーズ&パット・パターソン組が保持するNWA北米タッグ王座に挑戦しました。このベルトはのちに新日本の看板となるものなんですが、そのとき猪木さんたちはベルトを獲れずに帰国して、その年の12月にジョニー・パワーズ&パット・パターソン組がNWA北米タッグのベルトを腰に巻いて新日本プロレスにやってきたんです。
    ――ロサンゼルスで前哨戦があったんですね。
    フミ 日本でも猪木&坂口の黄金コンビはジョニー・パワーズ&パット・パターソン組に挑戦するんですけど、3本勝負の3本目が反則決着で王座奪取ならず。いまの感覚で考えれば反則絡みということは翌年もパターソンたちを呼ぶつもりだったんだろうなあという仮説が成り立ちますね。
    ――つまり因縁を引っ張ったということですね。
    フミ 面白いのはジョニー・パワーズとパット・パターソン組が保持していたとされるこのNWA 北米タッグの王座は、ボクがプロレスマスコミになってからいくらリサーチしても、それ以前の歴史が存在しないんですよ。
    ――えっ!? 
    フミ 想像するに新日本プロレスとテレビ朝日(当時はNET)がアメリカで最も権威のあるタッグ王座としてプロデュースした。しかもその名称はNWAの3文字までつけて、ジョニー・パワーズ&パット・パターソン組が持っているとすれば、それっぽく見えるじゃないですか。
    ――いわくつきのベルトなんですね。
    この続きと、斎藤裕、北尾vsテンタ、斎藤裕、所英男、西良典、スダリオ剛…などの12月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「15万字・記事21本の詰め合わせセット」はコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1980138この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事100円から購入できます!
     
  • 晩年のロード・ウォリアーズ■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-12-11 10:25  
    130pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは晩年のロード・ウォリアーズです!

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■ロード・ウォリアーズの衝撃

    ■日本発世界…コロナ禍の近未来ビジネスモデル

    ■追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガー

    ■WWEが体現する「ウイズ・コロナ」 の時代のプロレス■全女消滅後の女子プロレス新世界

    ■木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ――今回はロード・ウォリアーズ後編です。 前編はこちら ■ロード・ウォリアーズの衝撃
    フミ  スーパースターとなったロード・ウォリアーズはついにWWE(当時WWF)に移籍することになりますが……その前にWCWで数年過ごします。WCWの前身はNWAクロケットプロ。1984年から開始されたWWE全米侵攻作戦により、各地のマーケットは次々に潰れていきます。バーン・ガニアのAWAや、フリッツ・フォン・エリックのダラス、シークさんのデトロイトやディック・ザ・ブルーザーのインディアナポリス、NWAフロリダ、NWAセントラルステーツといった主要マーケットも潰れてしまって、アメリカの勢力分布図ががらりと入れ替わったんです。その中で唯一勢力を拡大していったのはノースカロライナ州シャーロットを拠点とするNWAクロケットプロでした。
    ――クロケットプロは弱体化した各地のマーケットを吸収していったんですね。
    フミ  それまで栄華を誇っていたNWA加盟団体の最後の砦で主役はもちろんリック・フレアー。フロリダからダスティ・ローデス、レックス・ルーガーたちがクロケットプロに移籍。ロード・ウォリアーズも加わることで、WWEに唯一対抗できるメジャープロモーションだったんです。しかし、急激に巨大化したことで制御できなくなったこともありNWAクロケットプロも88年11月に頃に沈没してしまいます。そこでNWAクロケットプロは、テレビ王テッドターナーのTBSに身売りすることになったんです。TBSが放送していたNWAジョージアのテレビ番組のタイトルが「ワールド・チャンピオンシップ・レスリング」だったことから、その略称のWCWがそのまま団体名になりました。ロード・ウォリアーズはそのままWCWにスライド移籍しますが、1990年にWWEと契約を交わします。
    ――WWEにはすでにウォリアーズをマネたタッグチームがいましたよね。アックス&スマッシュのザ・デモリッション。
    フミ ビンス・マクマホンは以前からロード・ウォリアーズを取りたがっていたんですけど、なかなか契約できなかった。だったらウォリアーズそっくりなタックチームを作ってしまえ!ということで、まずはデモリッションが登場しました。アックスの正体はマスクド・スーパースター、クラッシュは元ロシア人キャラのクラッシャー・クルスチェフ。もともとは地元ミネソタでウォリアーズとはトレーニング仲間だったバリー・ダーソウですね。
    ――よくそんなパチモノを作りますよね(笑)。 
    フミ メジャーリーグには「ウチに来るまではメジャーじゃない」という感覚があるんでしょうね。日本からはWWE がウォリアーズのコピー版を作ってそれっぽく売ろうとしてるなって見えるんですけど、アメリカには「WWEしか見ない」というファン層がいるんですね。 大げさに言ってしまえば、WWEのテレビに映っていなければプロレスにあらずと。
    ――いまのアメリカもそんな雰囲気ですよね。 
    フミ 他の団体でメインイベンターだったとしても、WWEにくれば、あくまでもWWEのお作法やマーケティングに乗らなければいけない。ウォリアーズが最初にWWE と契約したときには、マネージャーのポール・エラリングは必要とされなかったんです。 ポールが“3人目のロード・ウォリアーズ”としてホークとアニマルの隣にいたからこそ、ウォリアーズは突然変異的なかたちで大ブレイクした。テレビ画面からはポールの重要さは伝わりづらいですけど、ポールは若手だったホークとアニマルに「こういう風にすれば売れる」とレクチャーしてきたんです。海千山千のプロモーターたちにうまく利用されず、ウォリアーズのブランドを壊されないように、あそこまでノシ上がれたのはポールのおかげといえる。どの土地で試合をしようが、誰が相手だろうが「負けない」ことを徹底してきた。ポールはウォリアーズの知恵袋として重要な役割をはたしてきましたが、WWEからすればもう彼は必要ではないと。ホークとアニマルの2人だけと契約しました。
    ――でも、これからはWWEがプロデュースすると。
    フミ その話の流れでいえば、ウォリアーズは自分たちの版権や知的所有権を管理してグッズなどのビジネス展開をしてきたんですが、 WWEからするとキャラクターの権利は団体が管理するのがあたりまえ。それでウォリアーズは「リージョン・オブ・ドゥーム」(以下LOD)にリングネームを変えざるをえなくなったんです。
    ――それも凄い話ですよね。ロード・ウォリアーズという名前に頼らないと。
    フミ これもまた恐ろしい話なんですか、WWEだけを見てるファンからするとロード・ウォリアーズという名前にはピンとこない現実もあるんです。 WCWもメジャー団体でしたが、ニューヨークが拠点のWWEからすると「南部のプロレスでしょ?」となる。ニューヨーカーの傲慢さといったらそれまでの話ですが。 
    ――プロレスいえどもWWEは別世界ということなんしょうね。
    フミ 日本から見るとさらに異様なのは、ウォリアーズがLODとして参戦したときに、ウォリアーズを模倣したデモリッションはまだ活動していて、さらにアルティメット・ウォリアーがシングル部門のトップだったんです。
    ――アルティメット・ウォリアーもウォリアーズのコピーですね。
    フミ  当時のWWEの番付ではアルティメット・ウォリアーのほうが上にレイアウトされていました。 顔のペイントにしても、3分レスリングの暴走ファイトにしても、ありとあらゆる作品のモチーフはウォリアーズで、そのウォーリアーズがいなければアルティメット・ウォリアーはそもそもプロデュースされてないんですけどね。ホークとアニマルはWWEでは特別扱いされなくなったということです。対戦相手もアースクエイクを名乗っていたジョン・テンタとタイフーンの巨漢コンビだったりして、彼らと向かい合うとウォリアーズのほうが小さくみえてしまったんですよ。
    ――スーパーヘビー級相手だとウォリアーズ得意の暴走ファイトも難しくなりますね。
    フミ とくにホークは自分の感性で試合をするタイプなので、WWEからあれやこれや言われるのがストレスになっていったんです。リング外でも「この飛行機に乗らなくちゃいけない」「何時にこの会場に着かないといけない」とか管理が厳しい。何か不満があっても、ビンス・マクマホンにも簡単に会って話をすることはできない。WWEのビジネスモデルというかプロレスのかたちには馴染むことができなかったということですね。
    ――ウォリアーズいえどもビンスと会うことは難しいんですね。
    フミ 特別扱いはしない。LODのグッズもあることはあるんですけれど、あんまり力を入れて作ってない感じはありましたし。ロード・ウォリアーズはメインイベントに置くと輝くチームなんですけど、アルティメット・ウォリアーとの6人タッグで脇を固めたり、サバイバー・シリーズでは5vs5や4vs4の中の2人という扱いだったりすると……。
    ――それだとアルティメット・ウォリアーの家来に見えちゃいますね。
    フミ そのレイアウトだとそう見えちゃいますよね。それでもWWEに馴染もうと努力していたアニマルと比べると、ホークの不満はどんどんと募っていって。ウォリアーズは最終的に3回ぐらいWWEを出たり入ったりしてますね。
    ――元マネージャーだったポール・エラニングもWWEに合流したり。
    フミ ウォリアーズが最初に契約してから2年後にポールは呼ばれています。ホークとビンスが揉めてしまってポールがいれば丸く収まるだろうと。ホークがいなくなればウォリアーズでさえなくなっちゃいますからね。アニマルは「もうちょっと我慢しよう」と説得するんですが、ホークは「俺はもう出ていく」と。
    ――ちなみにホークとビンスはなぜ揉めたんですか?
    フミ  ひとつだけの理由ではなく積もり積もったものがあったんでしょうね。他人が聞けば「えっ、そんなことで!?」と思ってしまうことかもしれないけど、本人からすれば「俺は絶対にこれはイヤだ」と。WWEを離れたホークは一時、髪の毛を伸ばしたそうです。とはいってもスポーツ刈りぐらいの長さですけどね。その頃にヘルレイザース計画が動き出しました。
    ――パートナーはパワー・ウォリアーに変身した佐々木健介。
    フミ ヘルレイザーズの発案者はマサ斎藤さん。ホークが1992年の秋、新日本と専属契約を交わして健介をパートナーする。最初は「ニュー・ロード・ウォリアーズ」という名前にしようとしたんですけど、ホークは「ロード・ウォリアーズは自分とアニマルのチームだから、 それは使いたくない」と。面白いのはチーム名が決まらないままシリーズが始まってしまったんです。2週目ぐらいにヘルレイザースと決定するんですけどね。
    ――チーム名のアイデアは他に用意されてなかったんですか?
    フミ マサ斎藤さんや新日本プロレスは「ニュー・ロード・ウォリアーズ」という名称が使えるという感触で進めていたのかもしれませんね。ヘルレイザーズに決まったのはホークが六本木のミストラルというお店で飲んでいるときに、 店内に流れてきた曲がオジー・オズボーンの「ヘルレイザー」だったんです。ロード・ウォリアーズのテーマ曲はブラック・サバスの「アイアンマン」だった。「ヘルレイザー」はブラック・サバスからソロになったオジー・オズボーンの曲ということで、ホークの中で何かピンときたんでしょうね。
    この続きと、斎藤裕、北尾vsテンタ、斎藤裕、所英男、西良典、スダリオ剛…などの12月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「15万字・記事21本の詰め合わせセット」はコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1980138この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事100円から購入できます!
     
  • 日本発世界…コロナ禍の近未来ビジネスモデル■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-09-29 21:34  
    105pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは日本初世界……コロナ禍の近未来ビジネスモデルです!

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガー

    ■WWEが体現する「ウイズ・コロナ」 の時代のプロレス■全女消滅後の女子プロレス新世界

    ■木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

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    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


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    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    フミ 今回のテーマは「コロナ禍の近未来ビジネスモデル」でいきましょう。
    ――「コロナ禍の近未来ビジネスモデル」ですか。
    フミ コロナのこの状況がしばらくは続いてしまうだろうという前後の中で、プロレス界はどうやってビジネスを展開していくのか。 WWEは2月からオーランド州のWWEパフォーマンスセンター内をスタジオを設営して、無観客でテレビ収録を続けてきました。いまの状況ではWWEといえども、できることは限られていたんですけど、小さなスタジオで オーディエンスの歓声がない空間で試合をするというのは、WWEにとっては屈辱的な映像だったと思うんですね。
    ――迫力には欠けましたよね。 
    フミ しかもWWE年間最大イベント「レッスルマニア」もそのシチュエーションで行われ、苦肉の策として2日に分けて開催されたんですけど。目玉のアンダーテイカーvs AJスタイルズ、ジョン・シーナvsブレイ・ワイアットの2試合は映画仕立てのような試合でした。
    ――さしずめシアタープロレスという趣でしたね。
    フミ この2試合はある方向性を示したことは間違いないですし、その後のPPVでもブレイ・ワイアットとブラウン・ストローマンが幻覚の中の底なし沼で戦う試合もありました。その状況が大きく変わったのは、8月22日の『スマックダウン』から同じフロリダ州オーランドのアムウェイ・センターに舞台を移して番組が制作されることになったサンダードーム方式の導入からです。この会場は18000人が収容できる大きなアリーナで、花火やレーザー光線などの視覚的な演出を復活させることができました。 
    ――ショーアップされたWWEが戻ってきた。
    フミ 「WWEサンダードーム」と呼ばれる最先端の番組演出の中にはドローン撮影などもありましが、最大の売りものはアリーナ席に何千人ものバーチャル観客の映像をZOOM画面で並べることでした。
    ――近未来的な光景で圧巻でした。
    フミ これはWWEのオリジナルの手法ではなくて、アメリカのテレビ業界で一番スケールの大きい「スター誕生」的なオーディション番組「アメリカス・ゴット・タレント」でいち早く用いられていました。「アメリカス・ゴット・タレント」ではステージの背景全体が何千人という視聴者の顔で覆い尽くされていたんです。アジアでいえば東方神起のライブがいち早くこの方式を取り入れていますね。無観客なんだけど、観客の顔は見える。 WWEではサンダードーム方式と名付けましたけど、どのジャンルでも今後このバーチャル観客のZOOM画面の表示が定番になっていくんじゃないかと思います。
    ――コロナが収まってもこの方式は取り入れられていくと。
    フミ コロナ禍によってこういう状況に陥ったことはたしかなんですが、コロナのパンデミックがなかったとしても、世界をマーケットにするエンターテイメントは、いずれバーチャル観客の世界に移っていったでしょう。 コロナ禍によって結果的にそれが早まったとも言えますが、遅かれ早かれライブエンターテイメントはネットの動画配信に移行していった。
    ――それがやがてビジネスモデルになっていくわけですね。
    フミ  今回に限ったことではなくて、これまでも常にメディアの発達がプロレスの世界を変えてきました。かつてのプロレスはチケット収益が大きな柱でしたが、PPVが登場すると家にいながらにしてお金を払ってプロレス番組をライブで楽しめるようになった。1万人2万人のお客さんの興行収益だったものがPPV以降は「レッスルマニア」になると、50万人100万人の観客動員と同じ収益を挙げることができるようになったんです。これまでのPPVがアメリカ国内とカナダだけをカバーしていたものから、インターネットのライブ・ストリーミングは今度こそ世界同時発信になった。
    ――だからこそ世界中のファンがバーチャル観客としても参加できる。
    フミ  世界中のどこにいてもリアルタイムで参加できます。日本ではそこまで話題にならなかったんですけど、 WWEサンダードームのZOOM画面出演は日本からも応募できたんです。ボクの知り合いも応募したんですけど、残念ながら落選しちゃったみたいなんですね。 
    ――参加者の中には悪ふざけをしてシャットダウンされたケースもあったとか。
    フミ いまはまだ画面越しの自分が映像で確認できて嬉しいというレベルですけど、今後は変なアピールをする人たちも出てきたりするでしょうね。 
    ――WWEのライブって数秒遅れで放送してて放送禁止用語をが出ても修正できるシステムですけど、今後は不適切な画面をチェックされるという。
    フミ サンダードーム方式の映像を管理チャックする部署が新たにできたということですよね。 このようにコロナによってメディアと視聴者の関係はずいぶん変わりつつありますが、日本のプロレスもまた世界のオーディエンスとの関係がもの凄いスピードで変化しています。どういうことかといえば、現在開催中の新日本プロレスのG1クライマックス。今年のG1は史上初の秋開催になりましたが、 もうすでにテレビ中心という考え方ではなくなってきていますよね。
    この続きと、石井館長、皇治、アポロ菅原、平本蓮、神龍誠…などの9月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「10万字・記事17本の詰め合わせセット」はコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1950294この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事90円から購入できます!
     
  • 追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガー■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-08-25 20:31  
    105pt


    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガーです!

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■WWEが体現する「ウイズ・コロナ」 の時代のプロレス■全女消滅後の女子プロレス新世界
    ■木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
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    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
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    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

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    ――本題に入る前に……WWEで斬新な取り組みが行われるそうですね。
    フミ 日本時間の明日22日土曜日の朝にWWEの『スマックダウン』がJ-SPORT(スカパー!)放送されるんですが、その回からサンダードーム方式を取り入れることになったんです。 
    ――サンダードームって名前からして凄そうですね(笑)。
    フミ 『マッドマックス』のシリーズ第3作のサブタイトルはサンダードームでしたし、ひじょうに仰々しいタイトルなんですが、何が行なわれるかといえば、今年の春からコロナの影響によって全米のアリーナが使えなくなったWWEはフロリダ州オーランドのWWEパフォーマンスセンターで無観客での番組収録イベントを続けてきました。 今回の『スマックダウン』から同じフロリダ州オーランドにあるアムウェイセンターに会場は移るんですが、 そこはNBA のオーランド・マジックの本拠地で18000人収容のアリーナなんです。
    ――そんなビッグアリーナで無観客イベントを?
    フミ これまでどおり無観客で開催されることに変わりはありません。なぜわざわざ大きな会場に移ってまで無観客でやるかといえば、 これまでのパフォーマンスセンターの小さなスタジオの無人状態の画をどうにかして変えたいということなんです。観客はいない、パイロ(花火)もない、レーザー光線もない、大型ビジョンのグラフィック演出もない。
    ――たしかに迫力に欠けますよね。
    フミ  アムウェイセンターのサンダードーム方式で何が起こるかというと、天井の高い大会場なのでパイロなんかの演出も派手にできるし、目玉はなんといってもバーチャル観客です。アリーナ席に世界中で観戦している何千人ものプロレスファンの顔をZOOM画面で並べるそうなんです。
    ―― 何千人分のZOOM! 
    フミ 一般公募したWWEユニバースをZOOMでつなげて、何千人ものプロレスファンの顔がリングを取り囲むことになる。そして試合中にコンピューター制御されたドローンを2台飛ばすことで、いままで我々が見たことなかった角度からプロレスの試合を中継されることになります。これはWWE からすればコロナ時代への挑戦なのかもしれないですね。いまのところお客さんを入れてのイベントは来年になってもできるかどうかわからない。バーチャルで何ができるのかを考えたときにこのサンダードーム方式にたどり着いたんでしょう。この『スマックダウン』の2日後のサマースラムも同じアムウェイセンターでサンダーホーム方式で開催されます。 
    ――一度やってみたら修正点・改善点は出てくるでしょうから、どんどん凄い仕掛けをやっていきそうですね。
    フミ  こうやって説明して理屈の上では何が行われるのかわかっていても、いままで見たこともない光景になるでしょうから、どんなものになるのか楽しみではありますよね。 
    ――WWEのコロナ対策は猪木さんじゃないですけど「トラブルをビジネスに変えている」感じはありますね。
    フミ 昨日今日思いついたことじゃなくて、コロナ禍の中で何ができるかということで考えてきたんでしょうね。NBAがシーズン途中で公式ゲームを中止したということで、アムウェイセンターを借りることができて、サンダードーム方式のセットは、とりあえず10月まで組める。 これでかつてのWWEのような豪華な雰囲気は作れますし、映像的にはこれでニ歩も三歩も先に進んだんじゃないかなと思いますね。明日の『スマックダウン』で初お披露目されるサンダードーム方式によって、いったいどんな番組作りになるのか。それを受けて後日あらためてこんなことがあったとお話しさせてください。
    ――わかりました!それで今日は先日お亡くなりになった初代ブラックタイガーがテーマです。
    フミ 初代ブラックタイガーの中身は、皆さんご存知どおり、イギリスの“ローラーボール”マーク・ロコ。日本ではブラックタイガーとして有名ですが、さる7月30日にお亡くなりになりました。享年69。イメージしていたよりはやや高齢ですが、彼の最大のライバルだった初代タイガーマスクは1957年生まれで63歳。ダイナマイト・キッドも初代タイガーと同い歳。覆面を被っていたこともあって試合をしてるときには違和感はありませんでしたが、ライバルたちより少しだけ年上だったということですね。ボクはブラックタイガーが80年代にしょっちゅう来日していた頃にインタビューをしたことがありますが、ボクには「15歳の頃からプロレスをやっている」と言ってたんですね。 ただ、他の資料をあたると1969年に18歳でデビューしたというデータがほとんどなんです。そのへんはもうどちらが事実かは調べられないのですが。
    ――本人がそう言っていたのであれば、15歳の頃から何かしらプロレスに関わっていたのかもしれないですけどね。
    フミ お父さんの名前はジム・ハーシーといってイギリスでは有名なレスラーだったんです。ブラックタイガーは日本での経歴もかなり長くて初来日が1979年。新日本プロレスではなく国際プロレスでした。そのときは“ローラーボール”マーク・ロッコというカタカタ表記で、 当時WWU世界ジュニアヘビー級チャンピオンだった阿修羅・原に挑戦しています。ちなみに同じイギリスのダイナマイト・キッドも初来日は国際プロレスでしたね。
    ――当時の国際はヨーロッパルートが強かったということなんでしょうね。
    フミ マーク・ロコはその時点でイギリスではすでにビックネームだったんです。初来日でいきなりタイトルマッチですから番付は高かったということですよね。そのニックネームは当時はローラーゲームが流行っていて、その近未来殺戮ゲームを題材にしたSF映画『ローラーボール』のタイトルからきてるんです。
    ―― そういったブームからネーミングしたくなるような旬のレスラーだったということですね。
    フミ 体格は173センチ、 88キロぐらい。 いわゆるジュニアヘビーなんですけど、イギリスでの言い方ではヘビーミドル。日本だとミドルヘビーと言うかもしれませんが、ヘビー級の一階級下。イギリスのヘビー級でいうとビッグダディやジャイアント・ヘイスタックスであったり、やたら超巨漢なんですよ。
    ――もはやスーパーヘビー級ですね。 
    フミ  マーク・ロコやサミー・リー時代の佐山聡が活躍していたヘビーミドルの階級は、メチャクチャ動けるので一番人気があったんです。マーク・ロコ2度目の来日は新日本プロレス、ブラックタイガーとしての登場。1982年のことでした。
    ――イギリスで素顔のマーク・ロコとして佐山聡と名勝負を繰り広げていたわけじゃないですか。なぜブラックタイガーに変身したんですか。

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  • 全女消滅後の女子プロレス新世界■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-07-02 14:47  
    100pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは全女消滅後の女子プロレス新世界です(この原稿はニコ生配信されたものを編集したものです)。

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ――女子プロレスの歴史を振り返る第3回目(第1回マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた/第2回女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野)。対抗戦ブームで栄華を極めた全日本女子プロレスは、90年代半ばから緩やかな崩壊のプロローグを迎えます。
    フミ 全女のピークは94年11月20日の全女・東京ドーム「憧夢超女大戦」だと思われてますが、あのドーム興行はピークというよりは、すでにバランスが崩れはじめていた時期だったのかなと。東京ドーム大会の開催自体も全女オーナーの松永兄弟が「一度は東京ドームでやりたいよね」と考えたことが動機だったんです。
    ――どうせだったら一度はやってみようと。
    フミ 全女はビッグマッチや大会場興行を「大場所」という言い方で表現していたんですが、ドームの前年93年4月には北斗晶vs神取忍の死闘が行なわれた伝説の横浜アリーナがあって、同じ月には大阪府立体育館でも大場所をやって、8月には武道館、9月には愛知県体育館、10月は東京ベイNKホール、12月には両国国技館……と大場所を連発してたんです。
    ――いまの新日本プロレス並に凄い!
    フミ 大場所を連発していた93年に比べると、東京ドームがあった94年は観客動員がやや落ちていたのはたしかだったんです。 それでも全女の大場所は続いていて、94年3月と95年3月にも横アリ興行をやった。そして96年8月12&13日にはベースボール・マガジン社主催の日本武道館2連戦をやっています。 なぜベースボール・マガジン社が全女の興行を買ったかといえば、1995年4月2日「夢の懸け橋~憧夢春爛漫~」東京ドーム大会の成功に味をしめたからです。
    ――「夢の懸け橋」はベースボール・マガジン社が東京ドームで開催したプロレス・オールスター戦ですね。
    フミ 「夢の懸け橋」には新日本、全日本、U系を含む男子プロレス9団体、女子プロレス4団体の13団体がそれぞれ試合を提供しました。各団体が協力したのは、ベースボール・マガジン社創立45周年と『プロレス』誌創刊40周年という大義名分がありました。
    ――出場を拒否したのは、SWSを「金権プロレス」と週プロに批判された天龍(源一郎)さんのWARぐらいですよね。
    フミ 同日同時刻に裏の後楽園ホールでWARの興行があって、新日本の長州力選手はその大会に参加してますね。
    ――ベースボール・マガジン社はWARに後楽園を中止した際の興行補填金を提示したけど、天龍さんは突っぱねったという。
    フミ あのドーム興行がのちの新日本プロレスによる週刊プロレス取材拒否の遠因にもなったんですけどね。
    ――マスコミが縄張りを荒らすなということですよね。
    フミ  マスコミが主催する興行に新日本プロレスと全日本プロレスの選手たちが同時に出場するというのは当時は凄いことなんですよ。週プロが「一番最後まで出場の返事をもらえなかったのは、ジャイアント馬場さんの全日本プロレスなんですけどね。
    ――馬場さんは簡単には返事をしなかった。
    フミ プロレスという世界はいい意味でも悪い意味でも本音以上に建前が重んじられる世界なんです。試合の順番もメインイベントは結果的に新日本プロレスだったんですが、それは旗揚げが古い順にしたからです。旗揚げ順にすると、全日本プロレスとはわずか半年の差で新日本プロレスがメインイベントになる。屁理屈を言っちゃうと全日本女子プロレスのほうが新日本よりも全日本よりも古いんですけど、 女子プロレスはオープニングマッチから順に4試合まとめちゃったんですね。
    ――旗揚げ順にすれば波風を立てない。よく考えましたね。
    フミ  各プロレス団体の関係者と、その人間関係を刺激しないようなレイアウトにしたってことですね。馬場さんの返事が最後になったのは、おそらく馬場さんとしては全日本の選手を出してもいいとは思ってたんだけど、 すべてが出揃ってからOKしようと考えていたのかもしれないです。
    ――馬場さんからすれば、軽々しくは返事ができないってことですね。ベースボール・マガジン社のイベント事業部にはプロ野球OBがいたけど、プロレスのことがよくわかってなくて現場を混乱させたとか。
    フミ  そのOBは馬場さんがプロ野球では後輩だったということで「馬場くん、キミも出たまえ」と言って怒らせちゃったりしたんです。
    ――クラッシャー過ぎますね(笑)。
    フミ プロレス団体へのギャラ1団体あたり500万円(推定)という話だったんですが、ボクは新日本と全日本だけには1000万円ずつ払っていたと見てるんです。
    ――トータルでけっこう払ってるということですね。
    フミ それでも招待券なしで4万人近く入りましたし、チケットは安くて1万円高くて4万円もしたんです。経済がすっかり低迷した令和のいまはプロレスのチケットに3万円4万円も払うプロレスファンはもうほとんどいないと思いますが、当時は景気の良さがありました。 その東京ドームの成功でベースボール・マガジン社の事業部は「プロレスの興行は凄く儲かる」と勘違いしちゃったんです。あの大会1日だけで間違いなく億単位の金を生んでますからね。 
    ――それで全女の武道館2連戦の興行も買おうと。
    フミ 当時の全女からすれば、その申し出は渡りに船だったんです。武道館2連戦を埋められるような企画に困ってましたから。そんなところにベースボール・マガジン社のイベント事業部が興行を買いに来ちゃったわけですね。
    ――全女からすれば興行のリスクはなくなったということですね。当時週プロの編集長だったターザン山本さんは反対していたんですよね。


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    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1928902
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