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2023年4月の記事 18件

【13万字・記事16本詰め合わせセット】萩原京平、サトシ、鬼越トマホーク坂井、ぱんちゃん璃奈……

非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part111大好評記事16本13万字で600円!!(税込み) ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉ part111◎萩原京平「平本蓮との再戦はお互いに勝ち上がってから」 ◎サトシ・ソウザ 人生はたまに負けるのがちょうどいい ◎フライ級王座設立はベラトールよりRIZINのほうが早い!?■シュウ・ヒラタ ◎ABEMAvsU-NEXT、PPVファイター、大麻と格闘技…とは何か? ◎【vs朝倉海】元谷友貴「試合が長くなれば、自分が有利になるんじゃないかとは思ってます」 ◎ぱんちゃん、木村ミノル、鈴木千裕……嵐のKNOCK OUT総括■宮田充プロデューサー ◎ぱんちゃん璃奈論〜前向きに注文を打ち間違える彼女〜 ◎【ROAD TO UFC!!】鶴屋怜「世界と戦える自信はあります」 ◎笹原圭一「萩原選手は難敵アグォンを選ばなくても……って思いましたよ!」 ◎渡辺華奈に負けを付けたジャッジ2人を調べてみた ◎鬼越トマホーク坂井、武藤引退を語る「プロレスはドロップアウトする人間が好きなジャンルなんです」 ◎堕ちたデスマッチファイターは、わずかな希望にバンプを取り続ける ◎ゼロワン、WJ、ビッグマウス・ラウドの浜辺■臼田勝美インタビュー⑤ ◎UFC☓WWEの合併新会社で何が起こるのか? ◎あの“レジェンド”と武藤敬司の記念ショットが消えた理由は、この女性に…… ◎【永田三冠議論百出】全日本プロレスは大丈夫■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」 ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉ カイル・アグォンに見事勝利した萩原京平インタビューです!(聞き手/松下ミワ) ――今回、東京に来られているのは、何か用事があったんですか? 萩原 用事というか、今週からまた練習を再開してるんでね。 ――えっ、早いですね! 試合から1週間も経ってないのに。 萩原 それと、こういう取材も含めて。今日も午後にRIZIN事務所に行って撮影があるんですよ。 ――つまり、勝者は忙しいと(笑)。 萩原 大変です(笑)。まあ、試合後2~3日ぐらいはけっこう余韻にも浸ってましたけど、それ以降は本当にいつもと変わらずなので。練習再開してからは、いつもと変わらん感じの毎日です。 ――久しぶりの勝利だったのに、あんまり浮き足立ってないんですね。 萩原 どっちかというと、もう次のことを考えちゃうんでね。まあそういうもんっすよ、格闘家は。勝っても次があるんで。 ――それにしても、RIZIN.41のボルテージというのは萩原選手の試合がMAXでした。 萩原 いやー、マジで凄かったです。開会式のときから歓声がめっちゃ聞こえてたし、試合中もやっぱり凄かったんでね。しんどいときでももうひと押し動けるじゃないけど、ファンの声援がやっぱり力になりますね。 ――萩原選手の試合前までは、大阪出身選手の負けが続いていたので、現地大阪のファンもフラストレーションが溜まっていたんでしょうね。 萩原 それ、ボクも正直思てました。大阪勢が全員負けとったんで、ここで流れを変えなあかんなあと。 ――そんな中、1ラウンドでいきなりカイル・アグォンの鬼タックルからバックに付かれたので、我々としてもちょっとしたデジャブじゃないですけど。 萩原 それ、めっちゃ言われましたよ(苦笑)。 ――あのシーン、ご本人はどういう気持ちだったんですか? 萩原 正直、ぜんぜん落ち着いてました。今回から、試合前に岸本泰昭さんにずっとマンツーマンで対策をやっていただいてたんですけど、その岸本さんとやった打ち込みのカタチがそのまんま出たことが多かったので。ああいう状況になっても「これ練習でやったとこやな」って落ち着いて対処できたところもあったし、焦りはあんまりなかったですね。スタンドバックのときも細かい技術が出せたので。 ――シチュエーションスパーの成果が出たんですね。 萩原 そうそう、それをずっとやってましたから。それに、ストライカーのボクがアグォンの試合を観た感想と、グラップラーの岸本さんが観た感想とでは、出てくる点がぜんぜん違ったというか。岸本さんにしか見えない観点での対策とかもしてくれて。「そこは、ぜんぜん気づかんかったなあ」というのがめっちゃあったんで。そういうところを集中的にマンツーマンでやってくれとったんです。 ――対策がばっちりだったことで冷静だったんですね。 萩原 向こうもけっこう力を使ってるなあってわかったんでね。こっちはなるべく力を使わずに「このラウンドは捨てた」じゃないですけど、バック取られてからは無理に動かず、そこから攻撃を出すなりして相手の出方を見てました。1ラウンド目の攻防で相手がどうやってバックチョークを取ってくるのかもわかったんでね。 ――逆に、アグォンは1ラウンドで極めたがってましたよね。 萩原 その感じ、めっちゃ出てましたよ(笑)。パワー使ってる感じは伝わってきたし、だいたいの攻め方じゃないですけど、「こう腕を取ってきたら、次こうしたいんやなあ」という流れがわかったんで。だから、2ラウンド目からはさらに落ち着いて試合ができましたね。 ――1ラウンドが終わって、インターバルのときはどういう心境だったんですか? 萩原 「まだまだ行けるなあ」と。それも、今年から東京で練習させてもらってるんですけど、ロータス世田谷に週1回通ってて。そのときに青木(真也)選手と何回か練習する機会があっていろいろしゃべったんですけど、「RIZINはダメージ優先のルールだから、ずっと3ラウンドまで漬けられていても、一回ダウンを取ったらそれで勝ちだよ」みたいなことを言われて。「あ、それ間違いないなあ」と思って。 ――ルールの解釈というか、勝ち方というか。 萩原 いままで、ルールというものをそういうふうに考えたことがなかったなあと思って。だから、それを理解してないときの自分やったら、1ラウンドから焦って動いていたと思うんですけど、青木さんに教えてもらったことが心にあったので、「1回ダウン取ったら勝てるわ」と。それがけっこう安心できた材料でした。 ――じゃあ、2ラウンドでアッパーぎみの打撃が当たったときは「ポイントは取ったかな」と。 萩原 そうですね。あのときのもけっこうイヤがってたし、向こうのスタミナもだいぶ切れとったんでね。組んだときの力も弱なってたし。 ――2ラウンド以降はバックを取られても、さらに余裕があったんですね。 萩原 極められるという焦りはあんまりなかったんですけど、逆に打撃が効いていてスタミナも切れとったんで、ボクが攻め急いだじゃないですけど、とにかく攻撃を出して相手にダメージを与えないとあかんというマインドになっちゃったんで、ちょっと雑な対応をしてしまいましたね。 ――アグォンに逆にポジションを取られたり。 萩原 あとあと岸本さんやトレーナーの方にあかんところを教えてもらって「間違いないな」って確認できたんで。後半はちょっと行き急いだじゃないけど、そっちの焦りがあったかなとは思いました。 ――ただ、いつもの萩原選手の試合と比べると、寝技をくぐり抜けて相手を立たせるシーンも目立ったので、逆に行きすぎないようにしているのかなとも感じたりして。 萩原 まあ、それも意識しとったんですけど、やっぱ組まれたときですよね。そこを「殴る」じゃなくて「離れる」にシフトチェンジしてやったほうが倒せる確率も高かったな……と、終わってから思いました。 ――終盤、アグォン選手はかなりスタミナ切れの感じがありましたが、萩原選手はどうだったんですか? 萩原 もう1ラウンドあっても、ぜんぜん行けましたよ(笑)。そのへんは、前回と違って今回から走り込みもしっかりやってきたし、スタミナもついたなあと感じられましたね。 ――そうだったんですね。我々は鈴木千裕戦以降、萩原選手がどんな練習していたかまったく知らないので、今回の試合ではいろいろ驚きが大きかったです。 萩原 もう、練習の仕方、取り組み方はガラッと変わりましたから。意識もぜんぜん違うし。細かい技術の話になるんですけど、修正点もめちゃくちゃ見つかったんでね。今回は収穫がデカかった一方で、まだまだ修正するところもあるし。まだまだ伸びるなあと思てますよ。 ――そういう意味でも、今回対戦相手にアグォン選手を選んだことは大正解だったんですね。 萩原 大正解です! というか、自分的にはめちゃくちゃ自信があったんで。たとえばバックに付かれたときのディフェンスもそうですけど、いま急にああいう対処ができたんじゃなくて、正直あれぐらいのディフェンスというのは前からできとったんですよ。ただ、自分の意識の問題で試合に出せてなかったというか。でも、今回は持ってる技術を出せたかなあという手応えがあったんで、やっと噛み合ってきた感じです。 ――以前、それが出せなかったのはどういう理由からだったんですか? 萩原 そこは調整の仕方であったりとか、気持ちの面でもブレてたんでね。たとえば、鈴木千裕戦でいったら「打撃で勝負する」という作戦やったんですけど、組みの練習をやってる中で「組みでも勝てるんちゃうか?」という考えが出てきて。で、そっちで勝負したところでテイクダウン取られたという感じやったんで。それに、調整がうまくいかなくて試合のときに力が入らへんとか、あんまりパワーが出えへんとかもずっと感じてて。そういうのも今回は減量から全部指導が入って、そのへんも全部改良されとったんで、すべてが噛み合ってきてちょっとずつ技術も活きてきてるのかなと思てます。 ――なるほど。今回のカイル・アグォン戦は萩原選手が自ら指名したと聞きましたが、それってけっこうリスキーでしたよね? 萩原 でも、強いからですね、アグォンを選んだのは。 ――いや、それが凄いです! 萩原 アグォンが候補に挙がっていた選手の中で一番強かったというのもあるし、正直ボクの中では弥益ドミネーター聡志選手とかより強い選手だと思っていて。いままでボクが試合した中でクレベル選手の次ぐらいに相性悪いというのは自分でも思てたんで。でも、そこに勝ったらいままでの負けも少しは挽回できるし、成長できたところを見せるにはいい相手かなと。 ――ちなみに、ほかにはどんな選手が候補に挙がっていたんですか? 萩原 けっこうストライカーの選手が多かったですね。でも、いまストライカーと試合するとなっても、また取り組み方を変えていかなあかんというのもあったし、その成長を見せられる相手じゃないなあと。だから、ちゃんとMMAが強い選手とやりたいってことをずっと希望で言ってました。 ――そういうストライカーを候補に挙げてくるというのは、RIZIN側としても萩原選手に勝ち星をつかんでほしいという気持ちがあったんでしょうね(笑)。 萩原 RIZINの上の人ともしゃべったんですけど、ボクもそういう主旨は感じ取りました(苦笑)。でも、正直「舐めんなよ」と思とったんですけどね。RIZIN側としては「同じくらいのレベルの選手に勝ってからアグォンにいったらいいんじゃないか」という話やったんですけど、まあまあ、それはこっちとしては違うということやったんで。 ――そうやって萩原選手が頑なに「アグォン選手がいい」と主張してきたときは、RIZIN側も戸惑ったでしょうね。 マネジャー だって、ボク怒られましたもん。RIZINの人に「ちゃんと萩原選手に伝えてくださいよ!」と。 ――ハハハハハハ! 萩原 フフフフ……。あいだに入ってくれてるのが、このマネジャーのシュウヤくんやったんですけど、シュウヤくんは「京平がアグォンとやりたいんやったら、俺はそれを通すから」と言ってくれとったんでね。13万字・記事16本詰め合わせセットはまだまだ続く…… 

【13万字・記事16本詰め合わせセット】萩原京平、サトシ、鬼越トマホーク坂井、ぱんちゃん璃奈……

渡辺華奈に負けを付けたジャッジ2人を調べてみた

この記事は渡辺華奈vsイリマ=レイ・マクファーレンを語ったDropkickニコ生配信を記事にしたものです(語り:ジャン斉藤) 【1記事¥110から購入できるバックナンバー】・【必読】笹原圭一広報「RIZINの判定基準について説明いたします」 ・【令和の掣圏道】平本蓮「佐山聡さんを意識して戦います」・【vs朝倉未来!!】牛久絢太郎インタビュー ボクは最近判定に関してそんなにゴチャゴチャ文句は言ってないんですよね。あんまり言うことで「際どい判定=疑惑の判定」だと受け取ってほしくないですし、「こっちの判定勝ちだけど、俺はこっちですけどね」って幅を取って見ています。そんなボクがですね、今回の渡辺華奈vsイリマ=レイ・マクファーレンの判定にはかなり納得がいってないんです。ここのところの判定に文句はないんですけど、その傾向に対して思うところはありまして、今回の試合で沸点に達してしまったのかもしれないです。思うところとは何かといえば、現代MMAの傾向である「抑え込んでるだけで何もやってねーからポイントにならねー」ってことは理解してるんですよ。でも、抑え込まれた側が何もしてないのにポイントがついてるイメージがあるんですよね。たとえばテイクダウンを防いだり、グラウンドからスタンドに戻したうえで主導権を奪え返すなら評価してもいいんですけど……。 今回の試合で1ラウンドを取ったのはイリマですよね。2ラウンドは寝技でワタカナさん。で、勝負の3ラウンド。そこでイリマが1ラウンドで見せたような打撃を見せるなら「ワタカナさんは抑え込んでるだけだから、もうちょっと削りたかったなあ。惜しいなあ」って判定負けでも納得できるんです。イリマは細かい打撃をポコポコやっていたというけど、ワタカナさんもポコポコ打ってるし、ボクなりの計測ではその数にそこまで差はなかったんですよね。みなさんもチェックしてみてください。 ワタカナさんはイリマをぶん投げて、サイドやバックを取ってコントロールしてるのに、数発差のポコポコだけで無効化されちゃうんですか?それって「抑え込んでるだけで何もやってねーからポイントにならねー」に引っ張られてないですかね。繰り返しますが、イリマが1ラウンドのような攻めを見せていたらわかりますよ。でも、そうじゃないでしょう。 この続きと萩原京平、サトシ、鬼越トマホーク坂井、ぱんちゃん璃奈…などの4月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事16本」の詰め合わせセットはコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202304この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事150円から購入できます!  

渡辺華奈に負けを付けたジャッジ2人を調べてみた

ゼロワン、WJ、ビッグマウス・ラウドの浜辺■臼田勝美インタビュー⑤

藤原組、バトラーツなどで活躍した臼田勝美インタビューシリーズ第5弾です!(聞き手/ジャン斉藤) ①臼田田勝美「念願のデビュー前に藤原組をやめたのは……」 ②正道会館と藤原組退団③【青春と金】格闘探偵団バトラーツの悲しき思い出……   ④バトラーツはこうして潰れた 臼田 インスタのコメントで永田(裕志)さんがこのインタビューを読んでますよ、と。 ――あ、そうなんですか(笑)。 臼田 永田さんも藤原組の道場に来たことあるような気がするんですけど。石澤(常光/ケンドー・カシン)さんと一緒に藤原組の忘年会には来てましたね。 ――試合に出るだけじゃなくて出稽古もされてたんですね。 臼田 そうですね。藤原さんが新日に出たときに、永田さんや石澤さんはまだ若手で。関節技とかUWFスタイルに興味あったから「練習に行かせてもらっていいですか?」っていう話だったと思うんですけど。 ――藤原組の後楽園ホールで、藤原組長と石澤さんのシングルマッチが固い試合になったと言われてますよね。 臼田 あのとき藤原さんは風邪で調子がすごく悪かったのかな。試合前に薬を飲んだら頭がボーっとしちゃってまた悪くなっちゃって。その状態で石澤さんとやって30分ドローになって。 ――組長って当時40代ですよね。20代バリバリの石澤さんとフルタイムやるって相当すごいですよ。 臼田 そうっすね。あの頃の藤原さんは44、45歳だったと思うんですけど。その頃の練習はだいたい俺が相手で、いつも1時間はやってましたから。俺がデビューした次の年くらいかな。練習で初めて藤原さんから取ったんですよ。そしたら藤原さんの顔つきで変わって、ぐっちゃぐちゃにやられましたけど(笑)。練習が終わったあとに藤原さんが「ありがとうな。オマエみたいな奴がいるから、俺もまだまだサボれないなと思って練習を続けられるんだよ」って。 ――いい話です!藤原さんって何事にも粋ですよね。 臼田 あーだこーだ口で説明しないで背中で見せてくれますよね。ああいう男にならないといけないって憧れます。 ――前回のインタビューの続きですけど。バトラーツが終わって新生バトラーツが始まりますが、それもあまりうまくいかず……臼田さんはフリーになったんですよね。 臼田 フリーになってからは、とりあえずゼロワンに参戦するというかたちで。橋本(真也)さんとはゼロワン事務所の社長室で2人で話をして。「レギュラー的に参戦して協力してくれ」って話だったんです。2シリーズは出たんですけど、そのあとゼロワンの選手の数がどんどん増えちゃったし、坂田(亘)選手がちょっと前から参戦してて。キャラクター的にUWFスタイルっぽい選手はもういいかってみたいな感じになったんですかね。なかなか呼んでもらえなくて。 ――他団体には売り込まなかったんですか? 臼田 それが……橋本さんといちばん初めに話したときに「オマエもフリーだから、他の団体の試合に出ることには何も言えないけど、あまりヨソで変なマッチメイクや、変な選手に負けちゃったりとなるとウチが使いにくくなるから、そこだけは自分で考えてやれよ」と言われて。自分は「ゼロワン一本で行きます」ってことで動かないで待ってたんですけど……オファーがなくなって。 ――どれくらい持ってたんですか? 臼田 とりあえず、3ヵ月、4ヵ月ぐらいずっと待ってたんですけど。橋本さんに話を繋いでくれたのは山口(日昇)さんだったんですよね。 ――当時カミプロの編集長でバトラーツとゼロワンと仲のよかった。 臼田 ノビーに「お金も底をついてきちゃって生活も厳しいから」と連絡したんですよ。 ――臼田さんのほうからゼロワンに連絡できなかったんですか? この続きと萩原京平、サトシ、鬼越トマホーク坂井、ぱんちゃん璃奈…などの4月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事16本」の詰め合わせセットはコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202304この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事150円から購入できます!  

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UFC☓WWEの合併新会社で何が起こるのか?

この記事はUFC☓WWEを語ったDropkickニコ生配信を記事にしたものですが、原型を留めていないどころか、インタビュー形式となっています(語り:ジャン斉藤) 【1記事¥110から購入できるバックナンバー】・【こじらせU系】関根“シュレック”秀樹「Uインターが新日本に負けるとは思わなかった」 ・相撲と暴力、博打、八百長問題を激白! 安田忠夫インタビュー「貴乃花は、馬鹿乃花だよ!」 ・扇久保博正、浅倉カンナを生み出したパラエストラ千葉に迫る■鶴屋浩 代表インタビュー ・プロレスラー、SNS、リアリティショー……この3つを背負うのは重すぎる■菊地成孔 ――UFCの親会社がWWEを買収。UFCとWWEの合併新会社が作られることになりました! 斉藤 ビジネス規模でいえば、プロレス格闘技史上最大のニュースですよね。1兆とか2兆とかの買収金額からしてビッグスケールすぎるし、だから誤解も多いというか。「UFCがWWEを買収した」と捉えている人もいますよね。「プロレスと格闘技がごっちゃになる」「選手が行き来する」とか……現時点でそこまで深く考えなくてもいいと思ってるんですが、「UFCの親会社が買収」と聞いちゃうとそういう反応が出るのはよくわかります。そういう話は楽しい! ――いろいろと何か言いたくなるニュースですよね。 斉藤 プロレスと格闘技をひとつの会社がやっていた前例としてPRIDEとハッスルを運営していたドリームステージエンターテインメント(以下DSE)が挙げられますけど、これは今回とは根本的に違うと見てるんですよね。まず「UFCの親会社」の説明からすると、企業名はエンデバー。アメリカでも有数のマーケティング会社というかエンターテイメントグループなんですよ。日本でいうとなんだろう……大手の芸能事務所ケイダッシュと広告代理店・電通、読売グループが合体しているのかな。 ――要するにメディア・コングロマリット。UFCの運営会社の枠を超えてるわけですね。 斉藤 芸能人、文化人、ミュージシャンから、フィギュアスケーター、ゴルファー、テニス、サッカーなんかのスポーツ選手も抱えているし、UFCだけじゃなくてバスケットボールのリーグも運営している。手掛けているあらゆる事業の中で爆発的な売上を記録してるのがUFCなんですよ。 ――そして今度はWWEに目をつけたと。 この続きと萩原京平、サトシ、鬼越トマホーク坂井、ぱんちゃん璃奈…などの4月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事16本」の詰め合わせセットはコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202304この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事150円から購入できます!  

UFC☓WWEの合併新会社で何が起こるのか?

あの“レジェンド”と武藤敬司の記念ショットが消えた理由は、この女性に……

アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはあの“レジェンド”と武藤敬司の記念ショットが消えた理由です! <1記事から買えるバックナンバー>・猪木さんは「おまえ、俺のことを信用してねえだろ」と……鈴木秀樹インタビュー ・『戦争とプロレス』上梓!! TAJIRIインタビュー「幽霊とプロレス」 ・私が愛した“若獅子”アントニオ猪木■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」 ・アメリカから帰ってきたSareee 「“戦うプロレス”がずっと私の中にあります」 WWEの2023年名誉殿堂入りしたグレート・ムタこと武藤敬司が、3月31日にロサンゼルスで行われた殿堂入り式典に出席した。式典会場には、武藤の他にも殿堂入りするレイ・ミステリオやステイシー・キーブラーらを祝福しようと、かつてのレジェンド選手らも多数出席していた。武藤も懐かしい仲間たちとの再会を喜び、一緒に撮った写真をツイッターに投稿する。しかし、その中の一枚の写真が波紋を呼ぶ。式典の数時間前に起きた事件を武藤は知らなかったのだろうが、それは投稿してはいけない写真だった。 この続きと萩原京平、サトシ、鬼越トマホーク坂井、ぱんちゃん璃奈…などの4月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事16本」の詰め合わせセットはコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202304この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事150円から購入できます!  

あの“レジェンド”と武藤敬司の記念ショットが消えた理由は、この女性に……

萩原京平12000字インタビュー「平本蓮との再戦はお互いに勝ち上がってから」

カイル・アグォンに見事勝利した萩原京平インタビューです!(聞き手/松下ミワ)【1記事から購入できるバックナンバー】・【令和の掣圏道】平本蓮「佐山聡さんを意識して戦います」 ・井上直樹vsキム・スーチョル幻のバンタム級王座決定戦■シュウ・ヒラタ ・中村倫也「修斗、レスリング、PRIDEがUFCに連れて行ってくれた」 ・ボクは最初からあのレベルの平本蓮を見ていたんです■石渡伸太郎 ――今回、東京に来られているのは、何か用事があったんですか? 萩原 用事というか、今週からまた練習を再開してるんでね。 ――えっ、早いですね! 試合から1週間も経ってないのに。 萩原 それと、こういう取材も含めて。今日も午後にRIZIN事務所に行って撮影があるんですよ。 ――つまり、勝者は忙しいと(笑)。 萩原 大変です(笑)。まあ、試合後2~3日ぐらいはけっこう余韻にも浸ってましたけど、それ以降は本当にいつもと変わらずなので。練習再開してからは、いつもと変わらん感じの毎日です。 ――久しぶりの勝利だったのに、あんまり浮き足立ってないんですね。 萩原 どっちかというと、もう次のことを考えちゃうんでね。まあそういうもんっすよ、格闘家は。勝っても次があるんで。 ――それにしても、RIZIN.41のボルテージというのは萩原選手の試合がMAXでした。 萩原 いやー、マジで凄かったです。開会式のときから歓声がめっちゃ聞こえてたし、試合中もやっぱり凄かったんでね。しんどいときでももうひと押し動けるじゃないけど、ファンの声援がやっぱり力になりますね。 ――萩原選手の試合前までは、大阪出身選手の負けが続いていたので、現地大阪のファンもフラストレーションが溜まっていたんでしょうね。 萩原 それ、ボクも正直思てました。大阪勢が全員負けとったんで、ここで流れを変えなあかんなあと。 ――そんな中、1ラウンドでいきなりカイル・アグォンの鬼タックルからバックに付かれたので、我々としてもちょっとしたデジャブじゃないですけど。 萩原 それ、めっちゃ言われましたよ(苦笑)。 ――あのシーン、ご本人はどういう気持ちだったんですか? 萩原 正直、ぜんぜん落ち着いてました。今回から、試合前に岸本泰昭さんにずっとマンツーマンで対策をやっていただいてたんですけど、その岸本さんとやった打ち込みのカタチがそのまんま出たことが多かったので。ああいう状況になっても「これ練習でやったとこやな」って落ち着いて対処できたところもあったし、焦りはあんまりなかったですね。スタンドバックのときも細かい技術が出せたので。 ――シチュエーションスパーの成果が出たんですね。 萩原 そうそう、それをずっとやってましたから。それに、ストライカーのボクがアグォンの試合を観た感想と、グラップラーの岸本さんが観た感想とでは、出てくる点がぜんぜん違ったというか。岸本さんにしか見えない観点での対策とかもしてくれて。「そこは、ぜんぜん気づかんかったなあ」というのがめっちゃあったんで。そういうところを集中的にマンツーマンでやってくれとったんです。 ――対策がばっちりだったことで冷静だったんですね。 萩原 向こうもけっこう力を使ってるなあってわかったんでね。こっちはなるべく力を使わずに「このラウンドは捨てた」じゃないですけど、バック取られてからは無理に動かず、そこから攻撃を出すなりして相手の出方を見てました。1ラウンド目の攻防で相手がどうやってバックチョークを取ってくるのかもわかったんでね。 ――逆に、アグォンは1ラウンドで極めたがってましたよね。 萩原 その感じ、めっちゃ出てましたよ(笑)。パワー使ってる感じは伝わってきたし、だいたいの攻め方じゃないですけど、「こう腕を取ってきたら、次こうしたいんやなあ」という流れがわかったんで。だから、2ラウンド目からはさらに落ち着いて試合ができましたね。 ――1ラウンドが終わって、インターバルのときはどういう心境だったんですか? 萩原 「まだまだ行けるなあ」と。それも、今年から東京で練習させてもらってるんですけど、ロータス世田谷に週1回通ってて。そのときに青木(真也)選手と何回か練習する機会があっていろいろしゃべったんですけど、「RIZINはダメージ優先のルールだから、ずっと3ラウンドまで漬けられていても、一回ダウンを取ったらそれで勝ちだよ」みたいなことを言われて。「あ、それ間違いないなあ」と思って。 ――ルールの解釈というか、勝ち方というか。 萩原 いままで、ルールというものをそういうふうに考えたことがなかったなあと思って。だから、それを理解してないときの自分やったら、1ラウンドから焦って動いていたと思うんですけど、青木さんに教えてもらったことが心にあったので、「1回ダウン取ったら勝てるわ」と。それがけっこう安心できた材料でした。 ――じゃあ、2ラウンドでアッパーぎみの打撃が当たったときは「ポイントは取ったかな」と。 萩原 そうですね。あのときのもけっこうイヤがってたし、向こうのスタミナもだいぶ切れとったんでね。組んだときの力も弱なってたし。 ――2ラウンド以降はバックを取られても、さらに余裕があったんですね。 萩原 極められるという焦りはあんまりなかったんですけど、逆に打撃が効いていてスタミナも切れとったんで、ボクが攻め急いだじゃないですけど、とにかく攻撃を出して相手にダメージを与えないとあかんというマインドになっちゃったんで、ちょっと雑な対応をしてしまいましたね。 ――アグォンに逆にポジションを取られたり。 萩原 あとあと岸本さんやトレーナーの方にあかんところを教えてもらって「間違いないな」って確認できたんで。後半はちょっと行き急いだじゃないけど、そっちの焦りがあったかなとは思いました。 ――ただ、いつもの萩原選手の試合と比べると、寝技をくぐり抜けて相手を立たせるシーンも目立ったので、逆に行きすぎないようにしているのかなとも感じたりして。 萩原 まあ、それも意識しとったんですけど、やっぱ組まれたときですよね。そこを「殴る」じゃなくて「離れる」にシフトチェンジしてやったほうが倒せる確率も高かったな……と、終わってから思いました。 ――終盤、アグォン選手はかなりスタミナ切れの感じがありましたが、萩原選手はどうだったんですか? 萩原 もう1ラウンドあっても、ぜんぜん行けましたよ(笑)。そのへんは、前回と違って今回から走り込みもしっかりやってきたし、スタミナもついたなあと感じられましたね。 ――そうだったんですね。我々は鈴木千裕戦以降、萩原選手がどんな練習していたかまったく知らないので、今回の試合ではいろいろ驚きが大きかったです。 萩原 もう、練習の仕方、取り組み方はガラッと変わりましたから。意識もぜんぜん違うし。細かい技術の話になるんですけど、修正点もめちゃくちゃ見つかったんでね。今回は収穫がデカかった一方で、まだまだ修正するところもあるし。まだまだ伸びるなあと思てますよ。 ――そういう意味でも、今回対戦相手にアグォン選手を選んだことは大正解だったんですね。 萩原 大正解です! というか、自分的にはめちゃくちゃ自信があったんで。たとえばバックに付かれたときのディフェンスもそうですけど、いま急にああいう対処ができたんじゃなくて、正直あれぐらいのディフェンスというのは前からできとったんですよ。ただ、自分の意識の問題で試合に出せてなかったというか。でも、今回は持ってる技術を出せたかなあという手応えがあったんで、やっと噛み合ってきた感じです。 ――以前、それが出せなかったのはどういう理由からだったんですか? 萩原 そこは調整の仕方であったりとか、気持ちの面でもブレてたんでね。たとえば、鈴木千裕戦でいったら「打撃で勝負する」という作戦やったんですけど、組みの練習をやってる中で「組みでも勝てるんちゃうか?」という考えが出てきて。で、そっちで勝負したところでテイクダウン取られたという感じやったんで。それに、調整がうまくいかなくて試合のときに力が入らへんとか、あんまりパワーが出えへんとかもずっと感じてて。そういうのも今回は減量から全部指導が入って、そのへんも全部改良されとったんで、すべてが噛み合ってきてちょっとずつ技術も活きてきてるのかなと思てます。 ――なるほど。今回のカイル・アグォン戦は萩原選手が自ら指名したと聞きましたが、それってけっこうリスキーでしたよね? 萩原 でも、強いからですね、アグォンを選んだのは。 ――いや、それが凄いです! 萩原 アグォンが候補に挙がっていた選手の中で一番強かったというのもあるし、正直ボクの中では弥益ドミネーター聡志選手とかより強い選手だと思っていて。いままでボクが試合した中でクレベル選手の次ぐらいに相性悪いというのは自分でも思てたんで。でも、そこに勝ったらいままでの負けも少しは挽回できるし、成長できたところを見せるにはいい相手かなと。 ――ちなみに、ほかにはどんな選手が候補に挙がっていたんですか? 萩原 けっこうストライカーの選手が多かったですね。でも、いまストライカーと試合するとなっても、また取り組み方を変えていかなあかんというのもあったし、その成長を見せられる相手じゃないなあと。だから、ちゃんとMMAが強い選手とやりたいってことをずっと希望で言ってました。 ――そういうストライカーを候補に挙げてくるというのは、RIZIN側としても萩原選手に勝ち星をつかんでほしいという気持ちがあったんでしょうね(笑)。 萩原 RIZINの上の人ともしゃべったんですけど、ボクもそういう主旨は感じ取りました(苦笑)。でも、正直「舐めんなよ」と思とったんですけどね。RIZIN側としては「同じくらいのレベルの選手に勝ってからアグォンにいったらいいんじゃないか」という話やったんですけど、まあまあ、それはこっちとしては違うということやったんで。 ――そうやって萩原選手が頑なに「アグォン選手がいい」と主張してきたときは、RIZIN側も戸惑ったでしょうね。 マネジャー だって、ボク怒られましたもん。RIZINの人に「ちゃんと萩原選手に伝えてくださいよ!」と。 ――ハハハハハハ! 萩原 フフフフ……。あいだに入ってくれてるのが、このマネジャーのシュウヤくんやったんですけど、シュウヤくんは「京平がアグォンとやりたいんやったら、俺はそれを通すから」と言ってくれとったんでね。・土居トレーナー、ロータス世田谷、近畿大レスリング部 ・ピットブルからのアドバイス ・「練習の取り組む順番を間違ってた」 ・平本蓮のこと ・朝倉未来には負けてほしい!? ・巌流島で木村ミノル戦のオファー……12000字インタビューはまだまだ続く この続きと萩原京平、サトシ、鬼越トマホーク坂井、ぱんちゃん璃奈…などの4月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事16本」の詰め合わせセットはコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202304この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事150円から購入できます!  

萩原京平12000字インタビュー「平本蓮との再戦はお互いに勝ち上がってから」

【RIZIN大阪】笹原圭一「萩原選手は難敵アグォンを選ばなくても……って思いましたよ!」

大会後恒例の笹原圭一RIZIN広報インタビューです。今回はRIZIN大阪を11000字で振り返ります(聞き手/ジャン斉藤) 【1記事から110円から購入できるバックナンバー】・春の閉店セール? RIZIN最終回説/RIZIN広報・笹原圭一 ・【令和の掣圏道】平本蓮「佐山聡さんを意識して戦います」 ・【vs朝倉未来!!】牛久絢太郎インタビュー ・【ヤバイだろ】梅野源治「職人のままで終わりたくなかった」 ――RIZIN大阪大会も盛り上がりましたね。 笹原 2023年RIZIN開幕戦としては最高のスタートダッシュができたと思います。会場は熱気に溢れてましたし、やっぱり満員のお客さんが最大の演出ですよね。 ――皇治、萩原京平、金太郎と地元のスター選手が勢揃いした大阪オールスターズだったことも熱気を作り上げましたね。 笹原 斉藤さんみたいな斜に構えた人間は「どうせ地元の選手を出したから埋まったんだろう」とかしたり顔で言いそうですけど、全然違います! RIZINを通して選手の個性を知って、そして楽しんでいるファンが集まっている手応えを感じました。 ――「斉藤さんみたいな」はよけいですよ! RIZINやMMA、選手のキャラを理解している感はすごかったですね。アグォンにバックを獲られた萩原京平が正対した瞬間に湧く会場。地味な攻防ですけど、競技と選手の特徴を理解しているんだなって。 笹原 会場人気は圧倒的に萩原選手でした。スタンドは強いけれど寝技はまだまだの萩原京平という格闘家の個性や、これまでの歩みをわかっているからこそ、バックを取られると悲鳴のような声が上がり、それを凌ぐと大きな歓声が起こる。非常にわかりやすい言葉で言うと「ともに戦っている」空気ですよね。 ――ファンの最大の喜びは選手の物語を共有できることなんですよね。負けたときは心の底から悔しがり、勝ったときはおおいに喜ぶ。 笹原 萩原選手はRIZINの中で育ってきた選手なので、ファンの思い入れも違ってくるんでしょうね。3連敗しているのにこんな人気ある……というか3連敗してもそこで必死であがく姿がみんなの声援を集めているんでしょう。 ――萩原選手ってRIZIN参戦の流れもシンデレラ・ボーイ的なところありますよね。タトゥーやスモーカージムという名前は全然シンデレラっぽくないんですけど(笑)。 笹原 あのときはまず白川陸斗選手の出場が決まって、その相手としてピックアップされたんですよね。キャリア的に陸斗選手が上だし、なんなら朝倉未来軍団の一人みたいな立ち位置だったので、対する萩原選手はまぁ言ってしまえば噛ませ犬だった。 ――白川陸斗の相手に過ぎなかったわけですね。 笹原 だって萩原選手の最初の公開練習なんて、1人じゃマスコミ集まらないからって皇治選手と一緒にやらせましたらからね(笑)。いつも公開練習を取材いただくゴン格のM山編集長でも覚えていないと思います! ――言わば、それくらいの存在感だったってことですよね。 笹原 そうそう。で、RIZINデビュー戦で陸斗選手をクリアして、そこから平本蓮選手にも勝って人気ファイターになっていくんですけど、ここ最近は3連続一本負け。もうダメなのか……ってときにこの勝利を挙げた。試合後の動画にもありましたけど「生き残った!」と本人が口にしていたのも本当に心の叫びだったと思います。 ――萩原選手にインタビューしたら「4~5人の対戦候補の中で唯一ストライカーじゃないアグォンを選んだら、RIZINから考え直すようにさとされた」とか(笑)。 笹原 だってよりによって難敵アグォンを選ばなくてもいいじゃん!と思いますよ!「相性最悪でしょ」、「地元だし」、「連敗中だしここは手堅く勝利できそうな相手と」みたいな言葉を並べたんですけど、本人が頑として譲らない。「赤いパンツの頑固者」くらい(笑)。 ――「赤いパンツの頑固者」ってRIZINファンには伝わらないですよ! 本人の中に「ここでアグォンをクリアできる!」という勝算があったんですかね? 笹原 うーん、勝算というより、ここでアグォンから逃げちゃダメだっていう決意だったんだと思います。我々の甘言に惑わされずにその博打に勝ったってことですよね(笑)。天晴れですよ。 ――試合後の平本蓮とのやりとりも最高でしたね。 笹原 ライバルの2人がお互いにキツめのエールを送るのは、すごく少年漫画チックというか。ドラゴンボールの悟空とベジータの関係みたいですよね。 ――どっちもベジータっぽい感じですけど(笑)。 笹原 だって平本選手は試合中、まるで萩原選手のセコンドのごとく指示を送っていましたからね。「コーナーに向かえ!」「そのコーナー使って立て!」とか。 ――萩原選手は「聞こえてなかった」と言ってましたけど……。 笹原 絶対に聞こえていたと思いますよ。試合後に平本選手に対して「クソガキみとったか!お前もちゃんと勝てよ!」って萩原選手がマイクで喋ったじゃないですか。あれは通訳すると「平本、ありがとう」ですよね(笑)。 ――単純に「頑張れ」「ありがとう」という言葉のやり取りじゃないところがいいですよね。 笹原 2人は普段から連絡取り合っているとか絶対ないと思うんですよ。でもお互い視界の端で、それぞれが頑張っているところを見ているんでしょうね。 ――あと今回の大阪はキックの試合が火につけてくれたところはありますよね。「ジモキックいらない」と騒がれたあたりから、RIZINキックって試合が激しくなってますよね。 笹原 とくに大阪のキックは選手がみんな必死に倒しに行くんですよね。みんなここで一発名前上げてやるっていう気迫が大会に火をつけてくれた。とくに1試合目に登場してKO勝ちしたケルベロス(木村“ケルベロス”颯太)選手は、今後注目のファイターになると思いますよ。 ――さっそく有明で城戸康裕戦が決まりましたし……MMAだとフライ級のマメドフが中村優作を秒殺KO。マメドフは前回の手塚基伸戦が消化不良の負け方でしたけど、何回か呼ばないとわからないもんですね。 笹原 優作選手は変速的なスタイルだし、ペースの握り方がすごく上手なんで、あんなふうにパンチを合わせられるとは思わなかったですねぇ。だって那須川天心とやった時も序盤はあの神童ですらちょっと距離感を掴みつらそうにしていましたから。でも、あの衝撃のKOでRIZINフライ級が始まったなっていう気配を感じました。 ――同じフライ級の神龍誠が北方大地を血まみれ一本勝ちをはたして。 笹原 神龍選手は強い!まぁ知っていましたけど(笑)、圧倒的でした。あの実力は誰もが認めるところなので、あとはどれだけ自分のキャラクターが届くかどうかですよね。それこそ萩原選手のように。この1年は神龍選手にとって大事な年になりそうです。 ――所英男戦のときに「オヤジ狩り」宣言したことを所くんに「そんなことを言っちゃいけない」とたしなめられたんですが、今度は堀口恭司とジョン・ドットソンを「殺してやる」と(笑)。 笹原 人間はなかなか変われないってことですね(笑)。まぁ試合後で興奮しているところがあったんでしょうけど。尖っていることは全然悪いことではないですけど、ボクが唯一神龍選手にダメ出ししたいところがあるんですよ……。 ――もしかしてリングネームを高橋誠から「神龍誠」に変えたとき、笹原さんが「神龍源一郎がいいんじゃない?」と提案したら、ゲロ無視された件ですか? 笹原 んあー。もうそのことはいいんですよ!それじゃなくて神龍選手ってマスクを被って入ってきますよね。 ――神龍選手はプロレスファンでノア入団を考えていたくらいのプロレスファンですね。 笹原 ゲートに登場した出た瞬間、マスクを脱いで、顔を見せながら花道を歩くべきなんですよ!(ドン)。 ――笹原さん、面倒くさいプロレスファンですよ!神龍選手はまたゲロ無視しますよ! 笹原 いやいや、やっぱり顔をすぐに見せたほうがいいと思うんですよ!ファンはそこで「どういう顔つきなんだろう?」と引き込まれるわけですから。 ――前回の北米の試合で見せた変型ニンジャチョークをドラゴン・デスロールと名付けたじゃないですか。なんでもドラゴンをつけるのもいいかもしれないですよね。「ドラゴン・リングイン」とか。 笹原 ドラゴン・リングインなんて40代以上のプロレスファンしか知らないです! 斉藤さんの言ってることほうがゲロ無視されますよ!でもドラゴンテイクダウンとか、ドラゴンジャブとかいいかもしれない(笑)。 ――前髪をチョキチョキして神龍革命をやるべきですよ! さっき笹原さんが「この1年が大事」って言いましたけど、堀口恭司やドットソンとやるとなったときに、どれだけのスーパーカードに持っていけるかってことですね。 笹原 いまやっても充分面白いんですけど、期待感の伸びしろがまだまだありますからね。神龍誠はまだまだ化ける可能性ありますよ。 ――神龍vs北方で気になったのは、神龍選手のヒジで北方選手の顔がカットして大流血しましたけど、ラウンドインターバルのときにドクターが止血したらピタリと血が止まって。RIZINで止血は初めてですよね。 笹原 止血の話になると3時間くらいしゃべることになりますけど、大丈夫ですか? ・RIZINが止血剤を導入 ・ケラモフはタイトル挑戦よりも…… ・石司晃一vs金太郎マッチメイクの難しさ ・入場曲ミュート問題 ・皇治の引退は? ・ブオカーオvs●●を考えていた……などなど11000字インタビューはまだまだ続く この続きと萩原京平、サトシ、鬼越トマホーク坂井、ぱんちゃん璃奈…などの4月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事16本」の詰め合わせセットはコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202304この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事150円から購入できます!  

【RIZIN大阪】笹原圭一「萩原選手は難敵アグォンを選ばなくても……って思いましたよ!」

【ROAD TO UFC!!】鶴屋怜「世界と戦える自信はあります」

ROAD TO UFCフライ級トーナメントの出場が決まった鶴屋怜インタビュー!パラエストラ千葉ネットワーク総帥の・鶴屋浩を父に持つサラブレットが世界に殴り込む(聞き手/ジャン斉藤) 【1記事から購入できるバックナンバー】・【UFC3連勝】平良達郎が頼もしいくらい贅沢なことを言ってくれる!! ・【フライ級が来た!!】DEEPの殴り者、伊藤裕樹インタビュー ・斎藤裕「やっぱり俺に平本蓮が回ってきたなって感じです」 ・強くてかわいくて極めれる17歳JK柔術家!!  須田萌里インタビュー ──先程練習を見学させてもらったんですが、身体がめちゃくちゃ大きいですね。 鶴屋 いま70キロくらいですけど、ちょっとだけ太りすぎちゃったので。 ──太りすぎでしたか(笑)。 鶴屋 いつも試合が終わったら太りすぎちゃうんですよ(笑)。もうちょっとで5月のRoad to UFC(以下RTU)に向けて減量が始めるんですけど。だいたい6週間くらいかけてちょっとずつ落としますね。 ──Road to UFCが決まったことでやる気も違ってきてますか? 鶴屋 そうすね。高校でレスリングをやって、パンクラスでチャンピオンになったのが第一章で。これから海外に向けて第二章というイメージですね。コンテンターズシリーズの話もあって、そっちのほうがUFCに行きやすいといえば行きやすかったんですけど……。 ――コンテンダーズシリーズはワンマッチでジャッジされますね。 鶴屋 RTUは1年かかるので……できれば今年中にUFCに行きたい気持ちもあったんですけど。 ──まだ若いのに急いでますね(笑)。鶴屋選手にかぎらず国内チャンピオンなのにRTUからか……ってボクは思っちゃったんですけど。 鶴屋 まあでも、たとえばRTUを3試合すべてフィニッシュで勝てば、9戦無敗でUFCに行けるので。まだ6戦しかやってないから、UFCに行くまでの準備と思えば焦らないでいいかなという感じですね。 ──経験が積めると。去年のRTUのフライ級は玉石混交だったので、コンテンターズシリーズよりはレベルは低い感じはありますね。 鶴屋 自分的には海外で世界の選手と練習してみて、自分の実力が知れたところはあるんですよね。 ──コンテンダーズシリーズでも全然いけるんじゃないかと。 鶴屋 自信はありますね。日本でしかやってないと自分がいまどのくらいの位置にいるのかわからないんですけど。海外で練習できたことは、けっこう自信になったと思ってて。 ──いつも同じ相手と練習していると、わからなくなったり。 鶴屋 試合で初めて当たったら余裕で勝てる相手でも、練習していると相手の出方がわかりすぎちゃって、ほぼ五分みたいになっちゃうときはありますね。海外で練習すると何をやってくるかわかんないし、そういう経験も大事なんだなって。 ――鶴屋選手はラスベガスとタイに行って練習してましたけど、ラスベガスではエクストリームクートゥアが中心だったんですよね。 鶴屋 ほぼクートゥアですね。あとはUFC PIにUFCファイターと何回か一緒に行ってマンツーマンでやるみたいな感じです。いたのは1ヵ月くらいですね。 ──ラスベガスはどうでした? 鶴屋 広すぎるので移動が大変で。自分は国際免許も持っていなかったので……。 ――どこに行くにもウーバーが必要になってくる。 鶴屋 練習に行って、終わったらホテルに帰ってきて、ちょっと休んだらまた練習に……という感じだったのでかなり疲れましたねぇ。練習にはなるんですけど、生活面はちょっと大変でした。自炊しないとお金がかかるし。ラスベガスに比べて、タイは宿泊先から練習場がすぐだし。身体もしっかり休めたんでかなりよかったかなって。 ──タイは生活環境がいいんですね。 鶴屋 はい。太陽が見えるし、あったかいし、物価も安いし、いろんな選手も来てるし。 ──いまプーケットには格闘家しかいないんじゃないかぐらいの感じなんですよね。 鶴屋 ホントに(笑)。格闘家しかいない感じはありますね。 ──日本人格闘家にも誰か会えました? 鶴屋 武田(光司)選手や今度ベラトールに出る菊入(正行)選手とか。あとDEEPのフライ級トーナメントの決勝まで行った本田(良介)選手とご飯を食べたり。 ――プーケット現地の外国人のスパーって物騒な話を聞くんですけど、どうだったんですか? 鶴屋 すごいですよ。頭突きとか、いろいろやられたんですけど。 ――頭突きって試合でも反則ですよ(笑)。 鶴屋 自分のほうが有利な状況に立つと頭突きとかしてきたり。UFCの(ムハンマド・)モカエフとグローブを付けてスパーリングをやったときもいろいろとやってきて……練習途中でモカエフは帰っちゃったりとかして。 ──モカエフってUFCフライ級のプロスペクトですけど……。        鶴屋 けっこう漬けちゃったんですね。そうしたら「俺、試合前だから」って帰っちゃいました。 ──鶴屋選手、すごいじゃないですか! 鶴屋 練習と試合は違うんですけど、レスリング同士だったら相性がよかったですね。相手もやりにくかったなって。 ──ワクワクする話です! 練習とはいえ海外で外国人とバチバチやるのは面倒ですか? 鶴屋 日本だと練習であそこまでガンガンやってくることはないし、試合でも何をやってくるかわからないから、いい経験ができたなって。やっぱりロシア人系は気が強かったですよね。 ──また海外に行くとしたらアメリカよりプーケットのほうがいいって感じですかね。 鶴屋 そうですね。アメリカより短い時間で行けて練習になるんで。タイはあったかいし、10分ぐらいアップしちゃえばすぐにスパーリングできるので、そこはケガの不安はなかったです。あとはこっちに来ちゃば格闘技しかやらない状況なんで、格闘技一本で集中できるのがいいですね。 ──宿泊先は練習場のすぐ近くですし。 鶴屋 タイガームエタイの中にありますからね。 ──近いどころではない。 鶴屋 個室みたいな部屋がいっぱいあって、そこで泊まれるようになってるんです。朝起きてすぐに練習できるんですけど、朝7時になるとおばさんたちのエクササイズが始まって。それがまたすごい爆音なんですよ(笑)。 ──それが目覚まし時計なんですね(笑)。ラスベガスでは、誰か有名どころとスパーできたんですか? 鶴屋 UFCフライ級ランカーのアミール・アルバジ、あとベラトールのパトリック・ミックスとやりましたね。 ──堀口恭司や元谷友貴を倒したパトリック・ミックス、どうでした? この続きと萩原京平、サトシ、鬼越トマホーク坂井、ぱんちゃん璃奈…などの4月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事16本」の詰め合わせセットはコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202304この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事150円から購入できます!  

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ぱんちゃん璃奈論〜前向きに注文を打ち間違える彼女〜

ぱんちゃん璃奈論〜前向きに注文を打ち間違える彼女〜(文・ジャン斉藤)【1記事¥110から購入できるバックナンバー】・THE MATCH総合演出・佐藤大輔「天心も武尊もちゃんと送り出せる映像を作りたかった」 ・黒いパンツのプロレスラー中村大介「“UWFごっこ”にはしたくない」 ・誠実のプロレスラー・大谷晋二郎を信じろう■松澤チョロの脱線プロレス ・ヤマケンが語る息子・山本空良「Uを受け継ぐ選手がUFCで勝つことでUWFは完結する」 KNOCK OUTプロデューサー宮田充さんのインタビューが興味深いものになったので、サブテキストというわけではないが、ここではボクなりに「ぱんちゃん璃奈論」を展開してみたい。 先日復帰したぱんちゃんだが、SNSでの言動から「反省していない!」などとお叱りの声が止むことはないが、事件前から一部のマニアからバッシングを浴びていたことはいまさら説明は不要だろう。かつては「ぱんちゃんをRIZINに出せ」運動が展開されていたほどだったのに、なぜヒール化したのか。それはぱんちゃんが「超うっかり者なのに無駄に前向き」だったことも影響していたのではないだろうか。 これまであらゆる媒体が「格闘技未経験の女の子がキックボクサーになった」というシンデレラストーリーを世に送り出してきた。Dropkickもご多分に洩れずに取材しているが、その「超うっかり者なのに無駄に前向き」な部分を掘り下げているので、あらためて紹介しよう。 この続きと萩原京平、サトシ、鬼越トマホーク坂井、ぱんちゃん璃奈…などの4月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事16本」の詰め合わせセットはコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202304この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事150円から購入できます!  

ぱんちゃん璃奈論〜前向きに注文を打ち間違える彼女〜

【永田三冠議論百出】全日本プロレスは大丈夫■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

プロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回は武藤引退、永田三冠などです! <1記事から¥100から購入できる連載記事! クリックすると試し読みできます!> 清宮海斗の「顔面蹴り」と「平和ボケ」 プロレス大賞の選考は毎年難しい 岩谷麻優vsKAIRI IWGP女子王座の勝負論 私が愛した“若獅子”アントニオ猪木プロレス界の歌ウマ王は誰だ? この旦那にしてこの妻あり!! 天龍源一郎を支えたまき代さん 頑固一徹! 追悼・ターザン後藤さん 【サイバーフェス】中嶋勝彦vs遠藤哲哉の張り手事件 大谷晋二郎選手の試合中の事故について DDT25周年……「文化系」から文武両道プロレスへ 『至高の三冠王者 三沢光晴』を書いた理由 新日本プロレスvsノア対抗戦から見えた個人闘争の炎 令和の横アリ大実験!新日本vsノア対抗戦 東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞2021 プロレスと結婚した風間ルミさん 武田有弘☓小佐野景浩 「これまでのノアと、これからのノア」 『ゴング』と東スポの元記者が語るプロレスマスコミ黄金時代/小佐野景浩☓寿浦恵一 【14000字対談】小橋建太☓小佐野景浩「あの頃の全日本プロレスを語ろう」 北尾はなぜ大成しなかったのか■柴田惣一☓小佐野景浩 マスコミ大御所第2弾柴田惣一☓小佐野景浩 プロレスマスコミ大御所対談「スクープ合戦はガチンコの闘いだった」全日本プロレスの「うっかり八兵衛」が明かす全日本秘話あの日の全日本プロレス、SWSを語ろう■北原光騎×小佐野景浩嗚呼、阿修羅・原……修羅ごときそのレスラー人生!! 冬木弘道は「俺はやっぱり死ぬんだな」とニヤリと笑った… ――ちょっと前の話題ですが、あらためて武藤さんの引退のお話を聞きたいなと。 小佐野 もうはるか昔の出来事になっちゃったよね(笑)。まだ2ヵ月は経ってないんだけど。 ――いまはニュースが溢れてるから、すぐに昔に感じちゃいますね。 小佐野 あと引退後も精力的に活動してるから、引退した感じがしないのかな。ひとつの区切りがついたんだけど、まだ現役感たっぷりだしね。 ――武藤さんのWWE殿堂入りが発表されましたけど、WWEで1試合もしてないのに即殿堂入りしちゃうのもすごい話ですよね。 小佐野 すごいよねぇ。WCWでグレート・ムタとしてスターになったけど、90年に新日本に呼び戻されて、そのまま日本に定着したでしょ。考えてみたらWCWで活躍したのって本当に1年ちょっとなんだとね。89年の頭ぐらいに出てきて90年4月に帰ってきてるわけだから。いかにムタのインパクトがすごかったかってことなんだけど。当時のWCWはWWEと競ってるときでビッグマッチを連発していたから、ムタの知名度も上がったと思うんだけど。その後、日本で武藤敬司とムタの2つの顔を使ったことで、またムタの存在が磨かれていって。 ――ムタはアメリカで生まれたんですけど、いまのムタは帰国後に日本で作られたものだから、アメリカからすると未知の強豪感もあったんでしょうね。 小佐野 ムタもいつのまにかスタイルチェンジしてるからね。WCWのムタのファイトスタイルは日本の武藤敬司そのもので、ペイントしてオリエンタルムードを出していただけ。だから日本用のムタを作り上げて、それがまたアメリカに輸出されたってことだから。 ――スキンヘッドにしたことでムタのビジュアルも変わりましたよね。このあいだ「ムタって武藤敬司なんですか?」ってツイートしている人がいたんですが、たしかにペイントじゃなく特殊マスクのムタしか知らないと違いがわからないなと(笑)。 小佐野 意外に特殊マスクの年数は長いでしょ。あれを使い始めたのは2002年からだから。 ――あー、もうペイント時代より長いんですねぇ。 小佐野 2000年の大晦日にスキンヘッドになって、2002年の2月に全日本に移籍したでしょ。そして6月に特殊マスクのムタが始まってるから。 ――スキンヘッドのムタはやってないですね。 小佐野 特殊マスクはこれはこれですごい発明だよね。あのマスクが壊されて高山善廣に三冠を獲られたことがあったけど。 ――普通のマスクにしなかったのがさすがですよね。それだと怪奇さがなくなっちゃいますし。 小佐野 あれを考えたのもすごいけど、ちゃんと用意できたのもすごいですよ。特殊マスクについて『ゴング』でインタビューして表紙にした記憶あるもんね。特殊マスクにかぎらず、いろんな意味で革命を起こした人だよ。 ――引退試合前にヒザが悪化しちゃいましたけど、試合自体はいかがでしたか? 小佐野 試合はやっぱり動けてないけど、本当に一生懸命やってたなって。引退試合後の蝶野正洋戦もすごかったけどね。 ――武藤さんの内藤哲也に対する扱いはけっこう酷いんじゃないかなと。引退相手として呼ばれたはずなのに試合後に“真”の引退試合が始まって。 小佐野 まあねえ。これってたとえば天龍さんがオカダ・カズチカと引退試合をやったけど、その直後にいきなり長州(力)さんや藤波(辰爾)さんを呼び出して試合をやるのと一緒だから(笑)。普通に考えたら「内藤かわいそうじゃん」って話なんだけど、まあ武藤敬司らしさが出てたなって。そんな武藤敬司の大ファンだった内藤としては、それもまたよしでしょう。 ――ある意味で一生忘れられない試合になりましたね。 小佐野 でも、武藤が引退を発表したときに相手は蝶野をリクエストしていたけど、実際に蝶野で締めちゃったわけだからね。これはすごいよね。 ――この手は考えつかなかったですねぇ。 小佐野 デビュー戦で勝った相手に最後に負けて終わる。ちゃんとストーリーを完結させてるんだもん。いまのコンディションで試合を受けちゃう蝶野も大したもんだけどね。 ――蝶野さんは解説席に座るときに、花道から登場する演出でしたよね。あのとき杖を突いて歩くくらいの状態だったのに、リングの中では往年の動きを見せて。 小佐野 急遽レフェリーを務めたタイガー服部さんが最初からシューズを履いていたとか野暮な話が出てたけど、いまの蝶野がリングで試合をするってホントに大変なことだよ。 ――武藤さんも内藤戦だけでもう動けなくなる可能性もあったわけですからね。 小佐野 蝶野だってリングに上がった瞬間、「やっぱり無理……」となっちゃう恐れもあるわけだから。リングに立った人しかわからないですけど、リングの距離感って難しいんですよ。久しぶりのリングでちゃんと動けた時点ですごいなって思いますよ。 ――やっぱりプロレスラーなんですね。 小佐野 思い出したのはマサ斎藤さん。昔インタビューしたときにパーキンソン病で調子が悪くて本当に動けない。でも、レスリングのタックルの取り方の話になったら、「こうやって入るんだ」ってパッと動けるんだよ。やっぱりプロレスラーなんだなぁってびっくりしたよね。 ――武藤さんも普段は車椅子だったりするのにリングだと走れますからねぇ。 この続きと萩原京平、サトシ、鬼越トマホーク坂井、ぱんちゃん璃奈…などの4月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事16本」の詰め合わせセットはコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202304この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事150円から購入できます!  

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