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記事 26件
  • 【1記事から購入できる!!】4月記事バックナンバー

    2021-04-30 23:59  
    1記事から購入できる4月記事バックナンバー
    1位 女性から見た「女子格闘家の減量」/元シュートボクシング王者・髙橋藍
    2位  【恋のマジカルチョーク】渡部修斗「朝倉海選手が自分を選ぶなんて意外と堅実なのかなと」
    3位  ストラッサー起一のスダリオ剛対戦要求について
    4位 【令和のUWF対抗戦】佐藤光留“怨念”インタビュー「現在進行形のUの現実を突きつけてやる」
    5位 RIZIN男塾塾長・石渡伸太郎「舐められてる自分にムカついてます」
    6位  長渕剛リスペクト「JEEEP」はこうして生まれた■土肥こうじ
    7位  悪評と富を得たベン・アスクレン――彼をもっとも評価したのは、だれなのか 8位 小林邦昭さんが言ったんですよ。「JJジャックスはイヤだろ?」って/AKIRAインタビュー
    9位 名門ハート一家の問題児テディ・ハートの転落10位 【vs秋山準】男色ディーノは脱いではいけなかった■小佐野景浩
  • 【13万字・記事詰め合わせセット】RIZINバンタム級GP、佐藤光留、秋山準vs男色、女子格闘家の減量……

    2021-04-30 23:59  
    600pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part87大好評記事21本、13万字オーバーで600円!!(税込み)

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    part87

    ◎女性から見た「女子格闘家の減量」/元シュートボクシング王者・髙橋藍
    ◎【恋のマジカルチョーク】渡部修斗「朝倉海選手が自分を選ぶなんて意外と堅実なのかなと」
    ◎RIZIN男塾塾長・石渡伸太郎「舐められてる自分にムカついてます」
    ◎渡部修斗の父親は“伝説の格闘家”だった!!■修斗初代ウェルター級王者・渡部優一
    ◎【バンタム級GPのジョーカー】今成正和「楽しそうだから俺も混ぜてよって」
    ◎修斗王者・岡田遼「このまま修斗でキャリアが終わる考えはありました」
    ◎【漆黒のヘラクレス】武田光司選手、なぜそんなに黒いんですか?
    ◎長渕剛リスペクト「JEEEP」はこうして生まれた■土肥こうじ
    ◎【フェザー級転向】佐々木憂流迦の朝倉未来戦はありえるのか■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ◎渡辺華奈のベラトール勝利から何が見えたのか
    ◎小林邦昭さんが言ったんですよ。「JJジャックスはイヤだろ?」って/AKIRAインタビュー
    ◎ストラッサー起一のスダリオ剛対戦要求について
    ◎【令和のUWF対抗戦】佐藤光留“怨念”インタビュー「現在進行形のUの現実を突きつけてやる」
    ◎90年代インディお金の悪い話、いい話!!■渡辺宏志塾長
    ◎RIZIN東京ー大阪2連戦は開催されるのか?
    ◎【vs秋山準】男色ディーノは脱いではいけなかった■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
    ◎WWEレッスルマニアに観客が戻ってきた!■斎藤文彦INTERVIEWS
    ◎名門ハート一家の問題児テディ・ハートの転落
    ◎歓声にブーイングも帰ってくる!!  レッスルマニア有観客大会開催
    ◎悪評と富を得たベン・アスクレン――彼をもっとも評価したのは、だれなのか
    ◎マスヴィダルが救いたい「殺人をコーディネイトした元MMAファイター」
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    女子格闘技で続出する計量オーバー。なぜ女性格闘家に多いのか? はたしてプロ意識だけの問題なのか? 元シュートボクシング王者・髙橋藍さんに話を伺った。高橋さんは編集者として、実体験をもとに『生理が楽しみになる本~知って、やって、身体が変わる!~』を企画・編集している(聞き手/松下ミワ)

    ――最近、女子選手の計量オーバーが散見されて、1大会で複数人の選手が計量オーバーになっちゃうケースもあったんですよ。
    髙橋 ああ……。まあ厳しい言い方ですけど、プロとしては計量をクリアして試合ができるわけなので、批判されるのは当然だと思います。
    ――女子選手の計量オーバーと聞いて、単純に髙橋さんはどう感じますか?
    髙橋 簡単に減量ができそうな「情報」って、ネットなどでもすぐにわかりそうですが、でも、人それぞれ身体も、生活習慣も違う部分がある。これさえやれば大丈夫という方法はない。にもかかわらず、情報のみを鵜呑みにしているから、計量オーバーが頻繁に起こるのかな、とは思います。
    ――鵜呑みにしがちなネットの情報というと、たとえば?
    髙橋 単純に「糖質オフがいい」「肉を食べれば体重が落ちやすい」とかですか。私も減量でぜんぜん落ちないときもありました。もともと本を読んだり、情報を頼りにやっていましたが、あるとき不調も続き「こんなんじゃ選手としてもダメになる」と。そんな枝葉の寄せ集めじゃなく、自分で軸を作らないとダメだと思ったんですよね。それで、たまたま知人を通じてアスリートの食についての講習を知り、みっちり3ヵ月間学ばせていただいて。
    ――専門的な方の知見を?
    髙橋 一般社団法人食アスリート協会という、インストラクターの資格を発行しているところで学びました。私はインストラクターになりたいとかではありませんが、本当に藁にもすがる思いだったので、そこで学び始めました。食と心と身体の仕組みのつながり、体調の良し悪しを測るべきポイントなどがわかり、いままでとまったく違う視点に、もの凄く驚きました。
    ――3ヵ月の勉強でかなり変わったんですね。
    髙橋 たとえば、AさんとBさんが1週間同じ食事や練習をしても、体重の増減や、メンタルや身体の変化は同じような状態にはならないですよね。体質やメンタルの問題も関わってくるからです。単純に同じカロリーや栄養素を摂っても、結果がぜんぜん違うわけです。
    ――あたりまえですけど、個人差があると。
    髙橋 自分にとって何がベストなのか、その軸を作っておかないといけないんです。皆さん、減量となるとやっぱり体重だけを見がちです。しかし、見るべきポイントはほかにもあります。体温は何度か、排泄がきちんとあるか、こういう部分がかなり重要です。体重や摂取するたんぱく質が何グラムとか、数字だけを見ていると抜け落ちてしまうところがあるんです。よく聞く、摂取カロリーのぶん、同じカロリー動けばいいって、身体ってそんなに単純にできてないですからね。
    ――髙橋さんが現役の頃は、契約体重51キロとかでしたよね?
    髙橋 そうですね。でも、普段の体重は58キロとかだったので、めちゃくちゃ減量してました(苦笑)。それこそ、Girl’s S-cupでRENAちゃんと戦ったときなんかは、食事内容とかも本当にボロボロだったと思います。
    ――当時は、そういう不安定な中でも落とせていたということなんですか?
    髙橋 当時はいまみたいな視点はまったくありませんでした。ただ「落とせばいい」と。それこそ、甘いものを食べたくなったら、お昼ごはんはコンビニでケーキを買って食べたり、「そのぶんカロリーを消費すればいいや」と考えていましたね。減量の際も体重は落ちたんですけど、肌はボロボロだし、普段から体調は悪かったですね。でも、減量ってそういうものだと思っていました。
    ――でも、それだと精神的にすり減りそうですね……。
    髙橋 そう。こんな減量をしていたらメンタルが追いつかないのは当然ですよね。不眠や鬱っぽくなったり、それこそ減量で落ちないことも出てきます。私も当時は誤魔化しながらやってました。
    ――まだ、誤魔かしがきいたと。
    髙橋 というか、それしか知らなかったから(苦笑)。
    ――髙橋さんの場合、試合の何日前から減量を始めていたんですか?
    髙橋 基本的には、遅くとも1ヵ月半前ですね。練習も含めて、1ヵ月半前には試合に向けたモードに入って、減量メニューもセットしていくという感じです。
    ――練習も1ヵ月半前からセットするんですね。
    髙橋 練習は、1ヵ月半前ぐらいになるとどんどん強度が上がり、だいたい1ヵ月前ぐらいになると一番強度が高くなります。残り2週間前ぐらいからピークアウトしていくという、そんな感じでした。スパーリングは避けて、ケガしない練習をするというか。
    ――減量はどういう計画で行っていたんですか?
    髙橋 私は、たとえば8キロぐらい減量があるとしたら、1週間で1.5キロずつぐらいコンスタントに落としていく計画で、最後の2~3キロは水抜きで調整するというのがベストでした。試合の1週間前に「2キロを切ってたらいいな」というところに持っていくという感じでしたね。ただ、MMAの選手と立ち技は違うかもしれないし、男子と女子とではどうしても違います。
    ――それは、女子は水抜きがしづらいということなんですかね?
    髙橋 水抜きは単純に体内に水分がどれぐらいあるかで、落とせるか落とせないかが決まってくるんですよ。人間の基本的な水分バランスとしては約60パーセントが正常な水分量なんです。ただ、普段から水分や食事の摂取が体調によって水分量が58パーセントの状態から、水抜きをしようとしても60パーセントの水分量だった状態とはまったく違う身体の状態なので、身体が水分量を排出するのをストップするんです。
    ――身体が危険を察知して。
    髙橋 普段は3キロ水抜きできたのに、今回はできなかったという場合、ひとつ見るべきところは体内水分量です。同じことやっても落ちないんですよ。
    ――じゃあ、普段から自分の水分量がどのくらいなのかを把握しておかないといけないんですね。
    髙橋 目安としては体組成計で測ります。ただし、これも確実に正確なわけではないので、目安です。それも一度ではなく、普段から目安としてチェックしておく必要があります。減量末期でしたら、自身の状態は選手でしたら、肌の質感とか頬のコケ具合とかでも自覚できると思います。
    ――その水分量が男子と女子では違うんですか?
    髙橋 筋肉量が違いますからね。筋肉は水分保持能力もありますから、筋肉量ある男性選手と女性選手を同じ減量方法を実践すると失敗する傾向にあります。
    ――つまり、筋肉量が多いと水分量も多いということなんですか?
    髙橋 そのとおりです。だから、男子に比べると女子はどうしても筋肉量が少なくなるので、男子が一気に5キロとか水抜きできても、女子だと同じことやってもできないとか。
    ――はー、なるほど!
    髙橋 だから、たとえば1~2日で3~5キロ落とす男子選手を見て、減量幅を予測してスケジュールを立てるのは危険ですよね。よく見てほしいのはパフォーマンス能力が高い選手がどのような減量をしているのかってことです。減量のうまい選手から学ぶのではないですよね。選手は自分にとって何が重要なのかをきちんと見る必要もあると思います。
    ――「計量クリアして試合できればOK」でいいのか? と。
    髙橋 見せるべきは試合でのパフォーマンスですよね。いくら計量をパスしても、いい試合を見せられていないとか、ケガが多いとかだと話にならないんで。だから、選手はどこに照準を合わせているのか一度考えるべきです。
    ――一番重要なところを見落としてはいけないということですね。
    髙橋 減量方法は人それぞれです。人によっては計量前に一回アンダーにすることで調整する人もいますけど、私は絶対にできない(笑)。そんな余裕もありませんでしたし。
    ――髙橋さんが食事や減量について学ばれたあとというのは、やっぱり変化はありました?
    髙橋 めちゃくちゃ変わりました! 食事への考え方もぜんぶ変わって。「減量はツライのが当然!」と疑問を持たずにやっていましたけれど、学んだことを実践したら、イメージ的にキツさは半分以下になりましたね。
    ――おお、そんなに変わるんですね!
    髙橋 メンタルも本当に大きく変わりました。食事を変えると一番最初に変わるのはメンタルなんですよ。
    ――へえ~、面白いですね。
    髙橋 メンタルは本当に数日で変わります。3日後ぐらいに「あれ? そういえば落ち着いてるなと」と。よく「おまえはメンタルが弱い」とか言いがちですけど、本人の問題より食の問題なのかもしれないという視点が持てました。
    ――具体的に、食事はどう変えたんですか?
    髙橋 基本的には、米とおかずを6:4の割合で食べるんです。ご飯には雑穀を入れてそこで副栄養素を摂って、主菜は肉でも魚でもオッケーです。そして、味噌汁は基本的に具だくさんにして、野菜を摂る。とにかく6:4の割合が基本です。
    ――意外とご飯は食べていいんですね。
    髙橋 そうですね。だから、減量期に入ると、でっかい鍋に豚汁を作っておいて、ヘロヘロになって帰ってきてもすぐに食べられるようにしていました。このバランスで食べると、排泄物の回数や状態が変わってきます。胃腸の状態もよくなるので、メンタルが変わってくるわけです。
    ――そこが、お通じにもつながるわけですね。
    髙橋 以前、MMAの選手で「炭水化物は太るからおかゆにしてます」と言ってる方がいましたけど、よくよく聞いたら便秘。身体はムキムキでしたけど、便秘が常態化していました。結果も伴っていませんでしたが、大事なのは食べてちゃんと出せる身体を作っておくことです。
    ――まさに代謝ですね。
    髙橋 周りから「ご飯はあんまり食べるな」「肉を食え」というアドバイスや、水分を凄く気にした時期もありましたが、しっかりご飯を食べることで神経質にならなくなりました。なぜなら、ご飯は6~7割ぐらいが水分ですから。
    ――ああ、そうなんですね。
    髙橋 水分というと、みんなコップに入った水を思い浮かべるんですけど、きちんと食事をとらないと、のどが渇き、水ばっかり飲むんですよ。しかし、食事でとる水分は吸収もゆっくりで、しかも栄養も含まれています。水をガブ飲みしなくてもよくなります。ただの水は代謝としてもすぐに体外へ出てしまいます。ですから、すぐにのどが渇く、極端な水分制限を必要とする選手は、まずは普段の食事をしっかり見直すと改善点が見つかりやすくなります。
    ――やっぱり、基本は食事。
    髙橋 もちろんです。また、食事と向き合うときに、どういう気持ちで食べるかによって胃腸の働きも大きく変わります。
    ――そんなことがあるんですか?
    髙橋 たとえば、減量がキツくなって食事も単調になってきたりする時期でも、「これを食べたら午後も頑張れる!」とか、「この食事がエネルギーになってくれるんだから、これを食べて絶対に勝つぞ!」という意識で食べると、胃腸もめちゃくちゃ働いてくれるんです。減量中にかぎらず単なる栄養管理だけになると、「これを食べなきゃいけないんだ」「あの栄養素が足らないんだ」と、逆にプレッシャーになったりもしますし。
    ――面白いですねえ。
    髙橋 ただ、私はこのスタイルが合ったのですが、人によって違う方法がベストである人もいるかもしれません。どの食事が合うのか、答えとして見るべきなのは、排泄物です。排泄物が毎日、毎朝、きちんと出ているかどうか。そこは1つの大きな答えだと思います。毎朝で出ていないとか、状態がゆるいとか。それは身体からのサインです。食べてから消化する過程で、どこかで、なんらかの負担がかかっている合図です。
    ――つねに身体と会話しておくことが重要なんですね。
    髙橋 「疲れたからグルタミン酸を摂るか……」とか、栄養素のみで判断する頭でっかちになっちゃうと、それはそれで自分の身体じゃなくて、情報を見ちゃってるという。自分の身体を見つめていると自分で調整するには、いま何が必要なのか、普段の食事、生活を見直すと答えが見えてくるはずです。その観察できる視点こそ、まさに自分の軸ですよね。
    ――じゃあ、みんなもっと自分のことを勉強しなきゃダメなんですね。
    髙橋 それは選手も指導者も、問題意識をもって学ぶ必要はあります。
    ――そういう意味では、指導者ですら曖昧な情報しか持ってない可能性もあるということなんですね。
    髙橋 それは、充分にありえます(苦笑)。だから、指導者や選手同士で情報交換していたとしても、それは正しいとはかぎらない。
    ――髙橋さんの現役時代というのは、周りは男子選手や男子トレーナーばっかりだったんですかね?
    髙橋 そうですね。
    ――となると、相談する相手というのはいなかったんですか? もしくは、女子選手同士で情報交換をしたりとかは?
    髙橋 女子選手に相談しても、結局持っている情報がみんな同じなんですよねえ。それこそ、格闘技はまだアスリートの世界の中でも情報が回ってくるのがわりと遅いというか。科学的で専門的な人たちの見解が降りてくるのが遅い気がするんですよ。だから、情報交換をあまりしないというのもあるし、あとはよくも悪くも「格闘技はこういうものだから」という固定観念もあるし。だからこそ、自分からちゃんとした情報を取りにいかないと解決策は見出せないですよね。大好評記事21本、13万字オーバーの記事詰め合わせは、まだまだ続く…… 
  • 【1000記事以上】1記事から購入できるバックナンバー

    2021-04-30 23:18  

    【AKIRAインタビューシリーズ】①新日本プロレス入門、野上彰だった頃/AKIRAインタビュー
     ②AKIRAインタビュー「海外修行で感じた異様な新日本プロレス」【アポロ菅原シリーズ】①「国際プロレス最後の夜は、麻雀をやっていました」② 全日本プロレスをクビになった日③「剛竜馬とパイオニア戦志、北尾光司」④アポロ菅原 SWS鈴木みのる戦シュートマッチ全真相1万字インタビュー⑤北尾光司vsジョン・テンタがシュートマッチになった理由/アポロ菅原⑥SWS解散とザ・マミー変身/アポロ菅原インタビュー
    <最終回>アポロ菅原インタビュー「知名度のわりには……」
    【90年代格闘技】


    【格闘技ブームをつくった男】石井和義館長に訊く「国立競技場の借り方」
    佐山先生を修斗から追い出したと思われても仕方ない■初代シューター川口健次追悼ブランコ・シカティック…石の拳が夢見たK-1、そしてアントニオ猪木/甘井
  • WWEレッスルマニアに観客が戻ってきた!■斎藤文彦INTERVIEWS

    2021-04-28 16:09  
    100pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマはWWEレッスルマニアに観客が戻ってきた!です!

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー
    ■NWAの最期を看取った男ジム・クロケット・ジュニア
    ■KENTAがAEWに電撃登場! 非WWEで何が起きているのか■ビンスの黒衣、猪木の親友パット・パターソン

    ■晩年のロード・ウォリアーズ
    ■ロード・ウォリアーズの衝撃

    ■日本発世界…コロナ禍の近未来ビジネスモデル

    ■追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガー

    ■WWEが体現する「ウイズ・コロナ」 の時代のプロレス■全女消滅後の女子プロレス新世界

    ■木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ――今回のテーマは観客が戻ってきたWWEのレッスルマニアです。
    フミ 昨年のレッスルマニアは新型コロナウイルスの影響で史上初の無観客開催になりましたが、今年のレッスルマニアウィークは全長9日間に渡って行なわれたんです。月曜日が通常の ロウ、 火曜日はホール・オブ・フェイム(WWE殿堂)のセレモニー。昨年のホール・オブ・フェイムはコロナによってセレモニーが行われなかったんですが、 今回、WWEネットワークで昨年度の受賞者のセレモニーも配信されました。
    ――昨年殿堂入りしたライガーさんも映像出演というかたちでスピーチを行ないましたね。
    フミ コロナがなければライガーさんもタキシードを着てセレモニーに登場していたでしょうしね。水曜日と木曜日にはNXTテイクオーバーがあって、金曜日にはスマックダウン、そして土曜日と日曜日がレッスルマニア2DAYS。その翌日の月曜日のロウで新しい連続ドラマのプロローグがあって、火曜日にはこれまで毎週水曜日に放映されていたNXTが新シーズンから曜日を移動して放送されました。 
    ――まさにプロレス界の黄金週間ですね。
    フミ 今年のレッスルマニアはフロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムという10万人クラス収容できるフットボールのスタジアムで開催されました。コロナの影響で入場規制があって、それぞれ25000人ずつの観客動員でしたが、今年はとにかくライブのお客さんを入れることが重要だった。 昨年は36年目にして初めての無観客によるレッスルマニアでしたから。
    ――だからこそ今年はなんとしてでも観客を……と。フミ WWEといえども社会情勢とは無縁ではない。ビンス・マクマホンのこだわりとして今年は絶対にレッスルマニアを元どおりのかたちに戻すんだと。それがなによりも先にあったと思うんですね。 お客さんは入れたと言っても日本から海を渡って見に行けるという状況ではないんですけど。ボクとしても2年連続でレッスルマニアを現地取材できないのは、いままでなかったことなんです……。

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  • マスヴィダルが救いたい「殺人をコーディネイトした元MMAファイター」

    2021-04-28 14:30  
    100pt
    不定期更新「ジャン斉藤のMahjong Martial Artas」――今回のテーマはマスヴィダルが救いたい「殺人をコーディネイトした元MMAファイター」です!【1記事から購入できるバックナンバー】・ ストーカーの狂気! WWE女子プロレスラー誘拐未遂事件
    ・【格闘技ブームをつくった男】石井和義館長に訊く「国立競技場の借り方」
    ・神龍誠「NOAHに入るために中卒で総合格闘技をはじめました」
     
    ・盟友の死、コロナで破綻する生活……それでも血を流すデスマッチファイター
    UFC261のウェルター級タイトルマッチの挑戦者として会場入りしたホルヘ・マスヴィダルは「#FreeAlexisVila」と書かれたTシャツをアピールしながら、カメラに向かって「Alexis, I love you 」と言葉を発した。https://twitter.com/danawhite/status/1386148112134197249
    マスヴィダルが口にしたAlexisことアレクシス・ヴィラはキューバ出身の元MMAファイターだ。93年と94年のレスリング世界選手権を制し、96年のアトランタ五輪ではレスリングのキューバ代表としてオリンピック銅メダルを獲得した。アメリカ亡命後にはレスリングスクールのコーチを努め、37歳のときにはMMAファイターに転向。ベラトールではジョー・ウォーレンを1Rでノックアウト勝利している。アメリカン・トップチーム所属だったヴィラはマスヴィダルとトレーニングする仲だった。
    そのヴィラは聞くもおぞましい残酷な誘拐・拷問殺人事件を幇助としたとして、15年の実刑判決を食らって現在も収監中である。マスヴィダルの「#FreeAlexisVila」は牢獄からの解放を求めるものだった。
    ヴィラが関わったとされる殺人事件のあらましはこうだ。2011年6月1日、フロリダ州マイアミのエバーグレーズの道路脇に、両手を後ろで縛られた遺体が発見された。5月下旬にマイアミの路上で何者かに誘拐されたカミロ・サラザールさんの亡骸だった。遺体は喉を切られ、性器はガソリンで焼かれていた。頭蓋骨や顎の骨折はゴルフクラブらしきもので殴打されていたと推測される。サラザールさんは拷問の末に殺されたのだった。

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  • 悪評と富を得たベン・アスクレン――彼をもっとも評価したのは、だれなのか

    2021-04-26 12:58  
    100pt
    不定期更新「ジャン斉藤のMahjong Martial Artas」――今回のテーマは悪評と富を得たベン・アスクレン――彼をもっとも評価したのは、だれなのかです!【1記事から購入できるバックナンバー】・【宗教と幻想、システム論】修斗は朝倉未来に勝ったのか・シバターRIZIN参戦とアンディ・カウフマンのウソと真実・朝倉海vs堀口恭司……ジャパニーズMMAと献身・橋本宗洋氏の武藤敬司批判原稿に関して


    アメリカの人気YouTuberジェイク・ポールが元ONEウェルター級王者&元ベラトールウェルター級王者ベン・アスクレンとボクシングルールで対戦。アスクレンに何もさせず1ラウンドTKO勝ちを収めた。
    ご存知のとおりジェイク・ポールの兄ローガン・ポールも人気YouTuberで、弟より先にボクシング活動を開始。メイウェザー戦が内定している。ジェイク・ポールも兄に続いて2020年にプロデビュー。マイク・タイソンvsロイ・ジョーンズ・ジュニアのレジェンド対決の前座で元NBAプレイヤー相手に勝利を飾っている。タイソンvsジョーンズのPPVは100万件を突破したが、ジェイク・ポールの知名度がその売り上げに大きく貢献したという分析もあり、マイク・タイソンからも最大限の評価を受けた。
    「ボクシングはYouTuberに敬意を払うべきだ 。ボクシングは衰退の一途をたどっていた。UFCにも負けた。人気YouTuberのおかげでボクシングは復活した」(マイク・タイソン)
    ポール兄弟の試合はPPV販売や視聴者数でれっきとしたボクシング世界戦を上回る結果を残し続けている。今回のベン・アスクレン戦はタイソンvsロイ・ジョーンズ・ジュニアに続いて、動画投稿アプリ「Triller(トリラー)」が主催。前座には元UFCヘビー級王者フランク・ミアが登場した(44歳の元世界王者に判定負け)。イベントは通常のボクシングイベントではありえないシーンの連続だった。番組進行は大物ラッパーのスヌープ・ドッグ。ボクシングは4試合組まれたが、あいまに挟み込まれたアーティストのミニライブはジャスティン・ビーバーやザ・ブラック・キーズをはじめ8組。全体の演奏は2時間はゆうに超えていたが、ボクシングのトータルタイムは1時間もかかっていない。レジェンドレスラーのリック・フレアーをホストとする平手打ちコンテストも開かれ、敗者は半失神状態でイスから倒れ込んだ。繰り返すが、これはボクシングがメインのイベントである。

    この続きと、RIZINバンタム級GP、AKIRA、佐藤光留、秋山準vs男色、女子格闘家の減量……などの4月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事21本の詰め合わせセット」はコチラ

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  • 【vs秋山準】男色ディーノは脱いではいけなかった■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

    2021-04-21 18:00  
    110pt

    プロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回のテーマは秋山準vs男色ディーノです!




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    ――今日のテーマは小佐野さんが中継の解説を務めたDDTの秋山準vs男色ディーノKO-D無差別級選手権です。男色ディーノ選手は試合中にコスチュームのTバックやアンダータイツを脱ぎ、そのタイツを股間に挟むかたちで“何か”が見えないように戦いましたが、最後は秋山選手の股間クラッチ式エクスプロイダーの前に敗れました。
    小佐野 昨日はFIGHTING TV サムライとWRESTLE UNIVERSEの同時生中継だったでしょ。生でこんなことをやって大丈夫なのかな……って(苦笑)。
    ――ディーノ選手は2018年10月のDDT両国大会で佐々木大輔戦でも、ほぼ全裸になりましたけど。あのときは放送事故を防ぐためか、引きのカメラでリングを捉える工夫もされて(笑)。
    小佐野 あの試合は現場では見てないんだけどね。『週刊プロレス』で天龍(源一郎)さんが大激怒したでしょ。
    ――あのときはコンプライアンス的にああいうキャラクターは厳しいから、封印するために最後に大花火をぶち上げた印象があったんですけど。いまでもディーノ選手は普通に活躍してるんですよね(笑)。
    小佐野 昨日のシチュエーションからすればディーノも中途半端なことはできないし、振り切るところまでやったんだろうね。そうしないと“vs秋山準”というテーマがボヤケてしまうから。
    ――“王道”の秋山準相手にギリギリまで男色ディーノらしさを出したと。
    小佐野 そこは秋山も覚悟のうえで試合をしたんだろうと思うし。でもね、タイツを脱いじゃうのはダメですよ!
    ――全裸はダメですか! 
    小佐野 ダメだよ。 両国のときに天龍さんが怒ったのは大きな理由がある。両国国技館って相撲協会の持ち物で、大相撲にとって神聖な場所でしょ。そんなことをやって他のプロレス団体が借りられなくなったらどうするの!? ふざけるな!ってことで天龍さんはすごく怒ってた。
    ――たしかに公然わいせつ罪ではあるんですよね。
    小佐野  法律以前に今回の試合で脱ぐ必要があったのかどうかっていう話でもあるんだけど。 脱ぐことがDDTらしさではないからね。
    ――いまはこういうこと自体に慣れてるというか、選手やファンからそこまで拒否反応がないことに小佐野さんは疑問を感じたりするんですか? 
    小佐野 だって必要ないことだから。最後の最後までディーノがタイツを股間に挟んで見えないようにしていたことは、すごいんだけど(笑)。
    ――あれは超一流の技術ですね(笑)。
    小佐野  秋山もアソコを隠しながらエクスプロイダーで仕留めて。 でも、本来は必要ないことだよね。
    ――そこは男色ディーノであっても。
    小佐野  脱ぐことがキャラクターではないでしょう。
    ――いやあ、こんなに厳しいのは小佐野さんだけです(笑)。
    小佐野 だってそれを毎回やってるわけでもないでしょ。ギリギリのことをやってきてるのかもしれないけど。 ディーノもいろんなものを背負って試合をしたと思うけど、リスクが大きかったのはあの世界に足を踏み入れた秋山ですよ。試合内容によっては、1992年に全日本プロレスに入ってからの秋山準の栄冠がすべて吹っ飛ぶ可能性もあったわけだから。 失うものは秋山のほうがはるかに大きかった。
    ――秋山選手はKO-Dの王者だけど、今回は“ディーノの部屋”に足を踏み入れたわけですね。
    小佐野 そこで秋山が拒絶していたら DDT所属の選手としては、いつまでたっても外様というか、特別扱いになっちゃうでしょ。 DDT所属となりチャンピオンになった時点でディーノとの試合は避けては通れない。それこそ天龍さんが『ハッスル』に出たとき、はじめは坂田亘なんかとガチガチの試合をしてたんだけど、いずれはHGやRGと戦うことでファイティング・オペラに浸かったわけだから。それと一緒だと思う。じゃないと、そこにいる意味がないよね。
    ――交わることで、あらためて異物であることが浮き彫りになるわけですし。
    小佐野 今回の試合でいえば、秋山とは逆にディーノは失うものがなかったんだと思う。負けたとしても「何をやってるんだよディーノ」とはDDTファンは批判しないでしょう。
    ――ああ、なるほど。ディーノ選手は試合後のバックステージで「勝たなきゃいけなかったのに」と泣いてましたけど。
    小佐野 厳しい言い方すれば、お涙ちょうだいはやめようよと。試合は勝つか負けるしかないし、 それが裏目に出ただけの話だから。
    ――もしそこでディーノ選手がやりたいことができなくて泣くんだったらわかるわけですか。
    小佐野 そうそう。何もできなかったと泣くんだったらわかるんだけどね。 たとえば今回ディーノはDDTの映像班を仲間に引き入れた。それで試合中に場内が暗転して、用意していた映像を流して試合の流れを変えたでしょ。やることはやったうえでの勝ち負けでしょう。
    ――最近のプロレスってエンターテイメントという名の印籠で、なんでも許されるところが良くも悪くもあるじゃないですか。小佐野さんからするとモヤモヤするところってあるんですか。
    小佐野 まあ、いまはコンプライアンスが厳しいので、そこまで破天荒なことはできないでしょう。ただ、いまのプロレスって、あーでもないこーでもないと、口の端にのることもそうそうないから。そういう意味で DDTは秋山準を入団させて大正解だったよね。こうしていろいろと話してるわけだしね(笑)。
    ――股間がどうのと(笑)。こうして小佐野さんみたいに否定する人はいないんですよね。
    小佐野 脱ぐごとに関しては否定だよ。ただ、DDTのあり方や、いままでやってきた文化系プロレスに関してはまったく否定はしてないから。
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  • 名門ハート一家の問題児テディ・ハートの転落

    2021-04-21 18:00  
    110pt

    アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは名門ハート一家の問題児テディ・ハートの転落です!
    <1記事から買えるバックナンバー>・プロレス団体オーナーの隠された過去……彼は生まれ変わろうとしていたのか
    ・2020年プロレス界の顔ジョン・ モクスリーが開く新日本☓AEW禁断の扉
    ・男性から女性へ……性転換手術レスラー家族の新しい旅立ち

    ・よみがえった伝説の実況アナウンサー“ボイス・オブ・WCW”!!


    その事件は先日、アメリカ・フロリダ州タンパで行なわれていた“裏レッスルマニア”のインディー団体の試合会場で起きた。
    会場の外で、大男同士の怒声が飛ぶ。
    「お前が来るようなところじゃねぇんだ! わかったら出ていけ!!」
    「チケット持ってるんだぜ。入ったっていいじゃねぇか」
    「会場には入れさせねぇ! またぐなよ絶対に! このクソ野郎がっ!」
    4月9日(現地時間)、ICWノーホールズバードが開催していたケージマッチトーナメント「Pit Fighter X:Battle Of The Tough Guys」の試合途中、派手な格好をした男が会場に入ってきた。誰が見ても堅気には見えぬ独特の格好、マスクも着用せず、彼女同伴。我がもの顔で席に着席したのは、プロレス界きっての名門一家ハート・ファミリーの問題児、“切れたナイフ”ことテディ・ハートであった。
    ICWオーナーのダニー・デマントは、招かれざる客テディ・ハートの姿を見つけるや、すぐさま会場からの退去を命じる。会場から渋々と抜け出たテディ・ハートらに向かって、団体のエース、ジョン・ウェイン・マードックが、冒頭の言葉で罵ったため、険悪な雰囲気となる。マードックのかたわらには、腕っぷしに自信のある屈強なジャスティン・カイルが付き、もしものときに備えて臨戦態勢を取っている。
    さいわいにして最悪の事態は起こらなかったものの、一時は会場内外は凍りついたような空気で覆われた。テディ・ハートは、この前日にも、従兄弟のデイビー・ボーイ・スミス・ジュニアが参戦するGCWの「ブラッドスポート」大会を訪れており、その際もマスクなしで客席で観戦している姿がSNSで晒され、批判を受けていた。
    なぜ由緒あるハート・ファミリーの一員でもあり、プロレスラーとしての輝かしい実績もあるテディ・ハートが会場出入り禁止を言い渡されたのか。
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  • RIZIN東京ー大阪2連戦は開催されるのか?

    2021-04-21 18:00  
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    プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する事情通ZのRIZIN東京ー大阪2連戦は開催されるのか?です。【1記事90円から購入できるバックナンバー】
    ・ボクシング豪華チャリティイベントLEGEND
    ・東スポ「プロレス大賞」改革案はこれだ!

    ・ZERO1お家騒動とは何か?

    ・ボクシングの「共同声明」はなぜ反感を買ってしまったのか?


    ――た、た、大変です! 4月下旬に予定されていた5・23RIZIN東京ドームの券売スケジュールが再調整で白紙に。5・30RIZIN大阪大会は予定どおり4月下旬から券売されます。
    事情通Z 現状では東京ドームの開催は様子見で、大阪はやる方向ってことだよね。大阪の感染者は東京を超えて、大阪府知事は緊急事態宣言発令を要請している。
    ――東京もふたたび感染拡大の気配があるとはいえ、普通は逆ですよね。大阪はやらずに東京はやる。
    Z プロ野球やJリーグは緊急事態宣言を受けても無観客開催はすべきではない、という考えを明らかにしているからね。
    ――だったら格闘技イベントも大阪でやれると。Z ただ大阪府知事は大規模イベントの延期や中止をすべきという考えも明らかにしているから、どうなるか……。RIZINが東京ドーム開催に二の足を踏んでいるのは東京でも緊急事態宣言は発令されて、観客上限が5000人に設定されること。RIZINが東京ドームをやるのは、収容定員の50%以内という規定のもと、大箱の東京ドームなら2万人規模イベントが打てるからだろうし。


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  • 【令和のUWF対抗戦】佐藤光留“怨念”インタビュー「現在進行形のUの現実を突きつけてやる」

    2021-04-19 17:00  
    110pt
    ©阪本勇6月9日・新宿FACE『LIDET UWF Ver.0』でLIDET UWFとの対抗戦が決定した『ハードヒット』。5月2日の『ハードヒット』新木場大会ではその前哨戦、現代のUWFとはなにかを問う戦いの幕が切って落とされる。その意気込みを『ハードヒット』主宰の佐藤光留にうかがった(聞き手/ジャン斉藤)【1記事から¥100円から購入できるバックナンバー】
    佐藤光留インタビュー「20周年の負の集大成は、川崎球場のオレンジ色の照明に照らされて」

    Uのミライを見た女――高岡左千子「私は運気からUWFのスケジュールを組んでいたんです」

    【2万字超えの激白】山本喧一インタビュー「高田延彦、田村潔司…真剣勝負とUインターの愛憎物語」

    山本宜久「ヒクソンと戦ってるとき、放送禁止用語が聞こえてきたんですよ…」 
    ――上半身裸なんですね。
    光留 いや、上どころか全裸生活中ですから。
    ――スレスレのインタビューですね(笑)。長渕剛好きが集まったJEEEPに続いてまた面白い試みが……光留さんが率いる『ハードヒット』がLIDET UWFと対抗戦を行うと。
    光留  そうですね。面白くなってきましたね。
    ――よりによって一番絡んでいけない相手に絡んできたなっていう感じが(笑)。
    光留 ハハハハハハ。 いやいや、そんなことないですよ。LIDET UWFを運営するリデットエンターテインメントはNOAHの前・親会社。ABEMAにNOAHを譲渡後、新プロレス団体GLEATを設立。7月1日の旗揚げが予定しているが、UWFをテーマにしたブランド「LIDET UWF」も立ち上げた。
    ――LIDET UWFはGLEATの一部門で。GLEATはUWFをテーマに掲げて田村潔司さんがエグゼクティブディレクターに就任しましたが、『ハードヒット』でずっとUWFを追いかけてきた光留さんはそういった動きを率直にどう思われてたんですか。
    光留 佐藤光留が「これが現在進行形のUWFだ!」と『ハードヒット』をやってきても、まあ響かないんですよ(苦笑)。
    ――なるほどお(笑)。
    光留 13年間やってきてるんですけどね。業界外の媒体が取材に来たのは『ハードヒット』に出ていた青木篤志選手が亡くなったときと、内柴正人さんが来場しときだけでしたし。
    ――内柴さんに『ハードヒット』出場を呼びかけたことから観戦に来られましたね。
    光留 わかりやすくいうと、誰かが亡くなったときと、元・犯罪者が来たときだけしか取材に来ない。そのときにスポットライトを期待するのを諦めたというか。 いまは個人発信の時代になってきたから、マスコミはもういいやと。マスコミに取り上げられないことも、ひとつの価値だと思ってやっていたんですよ。まあ、いまでも「取材されるものはえらい」という風潮はプロレス界の中でも強いので。そうしたら令和の時代に「UWFが復活する」と騒がれてるのを見て、孤独感があったというか。小学校のときにクラスの人気者が作った工作がみんなに「すごい!」とチヤホヤされるけど、 それと同じものを俺は前から作ってるんだけどな……っていう感覚がよみがえってきて(笑)。
    ――13年前から作っているのに。
    光留 無意識の軽いイジメが重くのしかかってくる感じはありますよ。――「UWF復活」と喜んでるファンに思うところはあったんですか?
    光留 こういう言い方したら失礼ですけど、「センスねーな!」って切り捨てていたんで(笑)。
    ――ハハハハハハハハ!
    光留 当時のUWFの熱狂って時代背景的なものあったし、総合格闘技がなかったから、ってこともあったじゃないですか。いまやUWFの役目は終わったという人もいるんですけど、いまはいまで役割はあると思うんですよ。それでいままで『ハードヒット』でやり続けてきたのに、いまだにあの当時の UWFを追い求めてるなんてセンスねぇなぁ……そうやってなんとか精神を保ってましたよ(笑)。
    ――現代のUは『ハードヒット』にあると。
    光留 プロレスリングマスターズというイベントもあるじゃないですか。ボクはあれは好きなんですけど、マスターズがいまのプロレスの中心にはならないですよね。 
    ――そこはなつかしさだけに熱狂してるんですね。
    光留 そうじゃなくて、『ハードヒット』は「UWFとはなんぞや?」と思考してきたわけですよ、13年間。
    ――UWFの続きをやっていても、Uを待ち望んでいた層がキャッチしない現状はある。 そこは先ほど言っていた「クラスの人気者」というか、新生 UWFのメンバーだった田村潔司さんがいるからLIDET UWFには反響があるわけですよね。
    光留 もちろんですね。対抗戦が決まったあとにGREAT所属のCIMA選手と全日本で戦うことになって。「GREATの人間に教えてやる。思想のある人間、プロレスに嘘の無い人間の怖さを」ってツイートしたら、「田村潔司に思想がないと思ってるのか」みたいなリプが飛んできたんです。もちろん田村さんには思想があるとは思います。 でも、リングの上で動き続けてきた思想と、リングの外にある思想というのはこれはまた別のもので。正直言って(田村潔司は)リングに上がってないじゃん!!って思ってたんですよ(笑)。
    ――回転体なのに止まってるじゃないかと(笑)。
    光留 ハハハハハハハ。ホントですよ。見せてくれよ、回ってるところをって常々思ってたんですよ。
    ――田村さんって言葉も少ないですし、黙ってるからこそ我々が妄想をたくましくしてるところはありますね。
    光留 そこは悪く言うつもりはないんですよ。ボクらも田村さんの思想を感じたいんですよね。 触れてみたいんですけど……斉藤さんが言うように回転体なのにいまは止まってますからね。それは失礼な言い方になっちゃうんですけど、思想があってないようなもんなんですよね(キッパリ)。
    ――動かないかぎり幻想って保てますよね。ずっと動かないと忘れ去られますけど……。
    光留 『ハードヒット』って佐藤光留がやってる時点で拒否反応を示してる人もいると思うんですよね、正直。 佐藤光留は幻想の「げ」の字もないから(苦笑)。でも、ウチには「現実」はあるんですよね。『ハードヒット』は現実路線。 向こうがディズニーランドなら、こっちはドキュメンタリーですよ。
    ――さしずめフジテレビの「ザ・ノンフィクション」というか。「♪生きてぇ」の叫びとともに現実が見えてくる。
    光留 登録者数300人程度のYouTuberの「UWFをやってみた」みたいなものかもしれないですけど(笑)。
    ――U好きだったら『ハードヒット』は引っかかるはずなんですけどね。
    光留 引っかかりすぎてるから拒絶反応があるんじゃないですかね。
    ――「現実」は見たくないってことですね。総合格闘技がなかった時代の、30年前のUWFが見たかったわけで。
    光留 そうですね。夢は夢のままでと思ってる人はもちろんいるし、今回の対抗戦は「夢と現実」ですよね。今回の対抗戦でウチが勝ったら「現実」を突きつけることになるんですよ。LIDET が勝ったら「夢」に飲み込まれるわけですよね。 そんな現場の矢面に立たされることは嬉しい反面、「マジでどうなっても知らねえぞ!」っていう意気込みはありますよ。
    ――今回はLIDETのほうから対抗戦のオファーがあったわけですよね
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