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記事 18件
  • 【10万字・記事詰め合わせセット】RIZIN大好きさん問題、アポロ菅原、佐藤光留、サイモン最終回、サトシ…

    2020-08-31 23:59  
    550pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part79大好評インタビュー14本、コラム2本、10万字で550円!!(税込み)

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    part79◎【1万字インタビュー】シュウ・ヒラタが「RIZIN大好きさん」とのバトルの内幕を激白!
    ◎『ゴング』と東スポの元記者が語るプロレスマスコミ黄金時代/小佐野景浩☓寿浦恵一
    ◎アポロ菅原「国際プロレス最後の夜は、麻雀をやっていました」
    ◎扇久保博正インタビュー「UFCの憎しみ、RIZINの恩、朝倉海戦の重さ」
    ◎『ゴング格闘技』の表紙は“偏向報道”か
    ◎オファーがあるのに「オファーがない」とは何か?■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ◎本当に強かったビックバン・ベイダー■金原弘光
    ◎佐藤光留インタビュー「20周年の負の集大成は、川崎球場のオレンジ色の照明に照らされて」
    ◎矢地祐介の関節蹴りがサトシ・ソウザ爆発のトリガーとなった■水垣偉弥
    ◎佐々木憂流迦が見た復活RIZIN2連戦
    ◎【最終回】サイモン・ケリー「IGFはパン屋になって、みんな幸せになった」
    ◎朝倉未来戦はタイミングが合えば……斎藤裕はいったい何を考えているのか?
    ◎続々興行中止! コロナ禍の中のプロレス界■事情通Zのプロレス点と線
    ◎追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガー■斎藤文彦INTERVIEWS
    ◎アメリカプロレス界の「Black Lives Matter ブラック・ライヴズ・マター」
    ◎男女ミックスドマッチはセクハラの温床になるのか?
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    プロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回は先々月のロングインタビューが大好評だった元東スポ記者・寿浦恵一氏との対談です!17000字のボリュームでお届けします(司会ジャン斉藤)寿浦さんのインタビューはこちら!
    元・東スポ記者が作ったFMWの裏側、果たせなかった三沢光晴との約束

    ――小佐野さんと寿浦さんが会うのはかなりひさしぶりなんですよね?
    寿浦 会うのはもう十数年ぶりじゃない?
    小佐野 そんなになるんだっけ? 
    寿浦 しかし、歳とったな。って自分もか(笑)。
    小佐野 フフフ。いま何歳だっけ?
    寿浦 60歳。
    小佐野 ボクは今年で59歳。天龍(源一郎)さんは今年70歳。(ザ・グレート・)カブキさんたちが72歳。
    寿浦 長州(力)も天龍さんと一緒だっけ?
    小佐野 いや、ジャンボ(鶴田)が天龍さんの1つ下で、長州は天龍さんの2つ下。それより2つ下が藤波(辰爾)さんかな。で、一番元気なのは長州力。
    寿浦 ああ、そうだよね。
    小佐野 「源ちゃんと違って、歩けるうちにやめてよかったよ」と言ってたよ。
    寿浦 フフフ、まあね。
    ――お2人が取材現場で顔を会わせていたのは、80年代後半・全日本プロレスの天龍革命あたりからですか?
    寿浦 いつぐらいからだろう……やっぱり天龍さんだよね?
    小佐野 というか、寿浦さんって『内外タイムス』で最初からプロレス担当だったんだっけ? 
    寿浦 いや、丸5年『内外』にいて、最初の1年は事件。プロレスは2年目からかな。そのプロレス扱うのも、『週刊プロレス』で漫画描いてた更科(四郎)さんの義理の弟が『内外』にいたんだよ。それで「UWFをやろう」ということでプロレスを扱い始めたわけ。そのときにUWFをやったはいいんだけど、第1次UWFって月に2回とかしか興行がないじゃん。それじゃ紙面が埋まらないから、ボクがほかのプロレスをやるようになったの。
    小佐野 じゃあ、それまでプロレスって扱ってなかったんだ。初めてプロレスの取材に行ったのは?
    寿浦 全日本のね、福岡であったジャイアント馬場vsスタン・ハンセンのPWF戦だったかな。
    小佐野 福岡だったら、馬場さんが負けた試合だ。
    寿浦 そう。当時はプロレス取材のやり方を何も知らなかったから、ボクは負けた馬場さんのほうにコメント取りに行って、誰も記者がいない中、馬場さんに「負けたから、やめるんですか?」と聞くという(笑)。
    小佐野 ハハハハハ! 凄いね。
    寿浦 そしたら馬場さんが「あんたさ、プロレスってそういうのじゃないんだよね」と教えてくれたんだよ。その前ぐらいに、失踪していた阿修羅原が乱入してきて長州力を襲うというのがあったのよ。
    小佐野 それ山形だ! 山形で石川敬士vs長州力があって阿修羅原が乱入したのは、たしか85年。
    寿浦 ああ、85年かも。それが初めてプロレスを生で観た大会で、まあ長州力は知ってるけど、乱入してきた阿修羅は「誰これ?」と。入ってきた男が履いてたブーツを脱いでそれで殴るというのを観て、わけがわからなかった(笑)。
    小佐野 はいはいはい。でも、一番楽しくやってたのは天龍革命の頃かな。ほら、鬼怒川温泉の合宿とか行ったよね?
    寿浦 鬼怒川温泉の合宿って、馬場さんのスポンサーが関係してるヤツでしょ?
    小佐野 馬場さんはそのスポンサーから軽井沢のログハウスをもらったりしてるね。
    ――ログハウスを丸々もらったんですか!?
    寿浦 もともとそのスポンサーは冬木(弘道)のスポンサーだったの。それで一応選手の合宿所にすると言って建てたのに、馬場さんは自分の別荘にしているという。
    ――ハハハハハ!
    小佐野 鬼怒川の合宿では天龍・原に初めて川田(利明)・冬木が加入したということで、ちょこっと練習して、あとは酒飲んでるというね。
    寿浦 練習なんかしたっけ?(笑)。
    小佐野 一応ね。鬼怒川で岩を持ち上げて、あとは階段でウサギ跳びやって、「ああ~、いい汗かいた」と旅館に戻ってさ。そしたら宴会のコンパニオンの数が俺らより多いという。
    寿浦 フフフフ。
    小佐野 『週プロ』の安西(伸一)くんは、あんまり酒が飲めないから風呂場に隠れてたのに、みんなで引きずり出して酒を飲ませてたよね。
    ――当時はマスコミも酒を飲めないと楽しめない感じだったんですね。
    寿浦 というか、酒を飲むために行ってたもん。
    小佐野 寿浦さんはよく川田のモノマネしてたよね? 「アーー!」とか叫びながらやるラリアット。ほら、よくダイナマイト・キッドみたいなラリアットを川田は昔やってたじゃない。
    寿浦 まあ川田はダメなヤツだったからな(笑)。
    小佐野 あの頃、川田は酒飲まなかったよねえ。だってあの合宿も、せっかく付いてきたのに「練習に来たのにかえって体調が悪くなった」ってブツブツブツブツ言ってたんだもん。
    ――いまと変わってないですね(笑)。
    寿浦 それに誘うと来ないんだよ。川田が「昨日も三沢さんと飲みに行ったんだよね?」と言うから、「そうだよ。今度一緒に行く?」と誘うと「行かない」と。じゃあ、聞くなよ! と思うんだけど、そういうタイプではあった。川田のラーメン屋にも一度行ったよ。
    小佐野 ああ、どうでした? 彼の店主ぶりは。
    寿浦 行ったらさ、注文を取りに来るのは奥さんで、川田はずっと厨房にいるの。1時間ぐらい飲み食いして、しょうがないから厨房のところに顔出して「覚えてる?」と聞いたら、「覚えてるよ。来てるんなら先に言えよ」って。
    小佐野 普通はお店の人が挨拶にくるんだけど(笑)。でもいまコロナの関係で20席ぐらいあったのに、8人ぐらいしか入れないって。席もすべて壁向きにして「飲み食いする以外はマスクをしろ」「食べ終わったら帰ってくれ」と。
    ――全国で最もコロナに厳しい飲食店かもしれないです。
    小佐野 まあ、本人が感染症をやっちゃってるからね。「みんな肺炎をバカにしているけど、肺炎って内臓を全部やられるから、経験した自分が言うんだから間違いない」って。だから川田の店、いま私語禁止みたい。
    寿浦 でも、行ったときはちゃんとしてくれたけどね。最初、ラーメンのトッピングに「玉子足してくれる?」と言ったら、奥さんに「玉子だけはやってません」と言われて、しょうがねえなと思ってたんだけど、しばらくしたら川田が出てきて「食いたいんだろ?」と玉子を出してくるという。
    小佐野 ハハハハハ!
    寿浦 「川田が料理なんかできたっけ?」と思ったけどね。「昔、ちゃんこ番だったから料理もできるんだ」と言ってたけど、全然そんなイメージない。
    小佐野 そもそも全日本のちゃんこって、そんなに凝ったイメージないよね?
    寿浦 ないない。だって、よく行ったじゃん。よく肉を差し入れてさ。まだあのときは小川良成、小橋健太、菊池毅とかあのへんがいて。ジャンボがベンツで電話代の集金に来てたよ。
    ――電話代の集金って、どういうことですか?
    小佐野 道場にピンク電話があるんだけど、それはジャンボの持ち物なのよ。で、小銭が詰まると使えなくなるということで、ジャンボが来て集金するの。
    ――それが鶴田さんの持ち物だったって凄いですね(笑)。
    寿浦 だって道場全体がジャンボの持ち物なんだもん。全日本に入ったときの契約金で買った道場だから。
    小佐野 あとは全日本から毎月家賃が入ってくるから、それでローンを払ってたんだよ。
    寿浦 賢いよね。そういう意味では。
    小佐野 結局あそこは売っちゃって、新しい道場を全日本が建てたんだけど、あれもジャンボの口利きなんだもんね。けっこういい住宅街で、たしか道場を建てたらいけない場所でしょ? だから、当時は道場であることは内緒になってた。で、ジャンボは別に自分の豪華な家を持ってて、大きな土地の隅っこに家建ててさ。なぜ真ん中に建てなかったかというと、何かあったときに土地を切り売りするためだという。
    寿浦 なるほどね。彼が考えそうなことだよ。
    小佐野 川田が関心してた。「鶴田さんのあの家の立て方は素晴らしい」って。
    寿浦 まあ、しっかりしてたもんね、ジャンボは。普段の食い物は安上がりのラーメンだけだし。
    小佐野 あんまり豪勢な飯を食ってるのは見たことないかもね。
    寿浦 地方で飯食ってるのは見たことない。地方だと、試合終わって控室に行くと、天龍さんが「小佐野くん、今日はフロントの前に○時ね」という感じだったよな。
    小佐野 「今日どこ泊まってるの?」と聞かれたりして、ホテルの部屋に帰ると「○○という店にいます」というメッセージが入ってて、それでみんな集まるという。
    寿浦 楽しかったよ。札幌が一番楽しかったなあ。
    小佐野 札幌といえば、天龍革命1周年のときだ! 1周年で五輪コンビ(ジャンボ鶴田・谷津嘉章)に負けた夜に朝まで飲んで、明け方、原さんと一緒にラーメン食いに行ったよね?
    寿浦 行ったかもしれない。たしかその日に函館まで移動だったんだよ。朝7時頃出発で。
    小佐野 ボクは週刊誌だからそっから東京に帰ったけど、寿浦さんはそのまま残ったんでしょ? 
    寿浦 そう。7時にバスが出るから、6時頃にホテルに帰って荷物まとめてシャワー浴びて。札幌から函館までだと6時間ぐらいかかるのかな? ボクら記者2~3人はバスの一番後ろが空いてるからということでバタッと倒れ込んだんだけど、その瞬間にカブキさんが入ってきて「昨日さ、飲みに行ったらシャンパンとワインをもらったから、おまえら飲めよ」と言われるんだけど。「……飲めねえよ!」って。
    小佐野 ハハハハハハ! いやあ、レスラーは普通は個人主義なんだけど、あの天龍同盟のときは楽しかった!
    ――というと、そういう飲み会は天龍同盟の頃だけだったんですか?
    小佐野 あとはみんな個々に飲んだりしてたんじゃないかなあ。あの頃ってまだ、みっちゃん(三沢光晴)は酒飲まなかったような気がするし。
    寿浦 そうだっけ?
    小佐野 だって、仲田龍(当時・全日本プロレスリングアナ)がまず酒飲まないでしょ。みっちゃんは仲田龍と仲良かったから。だから彼らとカラオケに行くと、ただひたすらアニメソングを歌ってるという。「なんなんだ、これは?」と。しかも、みっちゃんはあんなに運動神経いいのに音程だけはアレという(笑)。
    寿浦 うん、ヒドかった(笑)。
    小佐野 川田はまあまあうまかったけどね。いつも『みちのくひとり旅』歌ってたから。天龍さんは『酒よ』、原さんはなぜか中森明菜の『セカンド・ラブ』だったよね。
    寿浦 阿修羅は器用だからね。
    小佐野 あの人はレコード出したぐらいだから、歌うまかったんだよ。
    寿浦 阿修羅といえば、死ぬ前に長崎まで会いに行ったんだよね?
    小佐野 死ぬ前というか、引退したあと。諫早高校のラグビー部でボランティアで教えている頃に1回会いに行った。でも、死ぬ3年前ぐらいからは連絡つかなくなっちゃったんだよ。それで、原さんの実家の前に美容室があるんだけど、その美容室の電話番号を調べて電話して、「目の前の家の原さんと連絡が取れないんだけど」と。そしたら救急車で運ばれたとかで、たぶん親戚のところにいるんじゃないかと。葬式は行ってきたけどね。
    寿浦 ああ、そう。ボクが最後に阿修羅と会ったのは、『東スポ』の柴田(惣一)さんの結婚式に阿修羅が出てたじゃん。そのあと何ヵ月か後にボクも結婚式を挙げたのよ。そのときに阿修羅にさ「出るのはいいんだけど、俺その前に消えちゃうかもしれないから」って。
    小佐野 え、失踪する前だったの!?
    寿浦 そう。天龍さんは天龍さんで、SWS旗揚げの話で全日本とゴチャゴチャがあったじゃん。それで表に出られないからということで、変わりに小川が来たんだよね。
    小佐野 そうだ! 小川良成がいて一緒に飲んだのは覚えてる。「ボク、天龍さんの代わりです」と言ってた。
    寿浦 (和田)京平ちゃんと龍ちゃんもいて、あの2人がコミックショーをやってくれてるときに、「じゃあ俺、トイレ行ってくるわ」「新郎がいないのにやんの?」みたいなね(笑)。
    小佐野 ハハハハハ! もう仕事の話は全然出てこないね。
    寿浦 出てこない(笑)。
    ――でも、阿修羅さんがいなくなるときは事前にそういう雰囲気があったんですか?
    小佐野 ちょっと天龍さんとギクシャクしてたね。その前のシリーズを阿修羅がケガで休んだんですよ。最終戦はカムバックしてきたんだけど、その頃ね、けっこう巡業先まで“追ってくる人”がいてね。
    ――阿修羅さんの借金関係の……。
    寿浦 最初は個人に話が行ってたんだけど、最後のほうは「これは会社に来ることになるから、もう俺は表に出られなくなる」と言ってた。だから、最後は馬場さんのところに行ってたんじゃない? 迷惑かけるからということで失踪したんだよね。
    小佐野 たしか最強タッグの前夜祭で馬場さんが阿修羅と話してたんだけど、阿修羅が「ちょっとトイレ行ってきます」と言って飛んじゃったんだよ。で、馬場さんが天龍さんに「原、いなくなっちゃったよ」って。だから、天龍さんはその前夜祭は欠席して、次の日の会場で「阿修羅原、解雇」の発表があったという。それで川田が天龍さんのパートナーになったんだよね。
    寿浦 ああ、そういう流れだったか。でも、当時は電車移動もあって楽しかったよね。バスじゃなくて電車。やっぱりあの頃が面白かったよ。
    ――バスより電車のほうが面白いんですか?
    寿浦 全然面白いよ。電車だと1等と2等があって、偉い人はみんな1等に乗って、それ以外は2等に乗って。ボクたちも2等に乗るんだけど、2等に乗ると大熊(元司)さんやマイティ(井上)とか、みんな必死に2時間半トランプと花札をするという(笑)。
    小佐野 考えたら、天龍さんと原さんも昔は専用のバスがないから電車で移動してたもんね。自分らで調べて。
    ――天龍同盟の頃、2人は全日本のバスに乗らなかったという話ですもんね。
    寿浦 だから必ず時刻表を持ってた。一緒に行動していれば仲良くなれるし、電車だと駅に着くわけじゃん。駅から宿まではタクシーに乗る場合もあるし、歩く場合もあるんだけど、駅にいると人に会うから、そうすると「今日はプロレスがあるんだ」という告知にもなってたの。
    小佐野 昔、力道山と馬場さんが駅に着くとデカいから人が見にきてさ。そういう意味では馬場さんの身体の大きさは凄く貢献してたという話だよね。
    寿浦 バスだと完全に会場とホテルしか行かないから、そうすると街に露出しないから面白くないよ。
    ――そういう意味でも、レスラーがデカいってやっぱり重要だったんですね。10万字16本の記事詰め合わせセットはまだまだ続く…… 
  • 追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガー■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-08-25 20:31  
    105pt


    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは追悼! 佐山タイガー最大の難敵・初代ブラックタイガーです!

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■WWEが体現する「ウイズ・コロナ」 の時代のプロレス■全女消滅後の女子プロレス新世界
    ■木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか

    ――本題に入る前に……WWEで斬新な取り組みが行われるそうですね。
    フミ 日本時間の明日22日土曜日の朝にWWEの『スマックダウン』がJ-SPORT(スカパー!)放送されるんですが、その回からサンダードーム方式を取り入れることになったんです。 
    ――サンダードームって名前からして凄そうですね(笑)。
    フミ 『マッドマックス』のシリーズ第3作のサブタイトルはサンダードームでしたし、ひじょうに仰々しいタイトルなんですが、何が行なわれるかといえば、今年の春からコロナの影響によって全米のアリーナが使えなくなったWWEはフロリダ州オーランドのWWEパフォーマンスセンターで無観客での番組収録イベントを続けてきました。 今回の『スマックダウン』から同じフロリダ州オーランドにあるアムウェイセンターに会場は移るんですが、 そこはNBA のオーランド・マジックの本拠地で18000人収容のアリーナなんです。
    ――そんなビッグアリーナで無観客イベントを?
    フミ これまでどおり無観客で開催されることに変わりはありません。なぜわざわざ大きな会場に移ってまで無観客でやるかといえば、 これまでのパフォーマンスセンターの小さなスタジオの無人状態の画をどうにかして変えたいということなんです。観客はいない、パイロ(花火)もない、レーザー光線もない、大型ビジョンのグラフィック演出もない。
    ――たしかに迫力に欠けますよね。
    フミ  アムウェイセンターのサンダードーム方式で何が起こるかというと、天井の高い大会場なのでパイロなんかの演出も派手にできるし、目玉はなんといってもバーチャル観客です。アリーナ席に世界中で観戦している何千人ものプロレスファンの顔をZOOM画面で並べるそうなんです。
    ―― 何千人分のZOOM! 
    フミ 一般公募したWWEユニバースをZOOMでつなげて、何千人ものプロレスファンの顔がリングを取り囲むことになる。そして試合中にコンピューター制御されたドローンを2台飛ばすことで、いままで我々が見たことなかった角度からプロレスの試合を中継されることになります。これはWWE からすればコロナ時代への挑戦なのかもしれないですね。いまのところお客さんを入れてのイベントは来年になってもできるかどうかわからない。バーチャルで何ができるのかを考えたときにこのサンダードーム方式にたどり着いたんでしょう。この『スマックダウン』の2日後のサマースラムも同じアムウェイセンターでサンダーホーム方式で開催されます。 
    ――一度やってみたら修正点・改善点は出てくるでしょうから、どんどん凄い仕掛けをやっていきそうですね。
    フミ  こうやって説明して理屈の上では何が行われるのかわかっていても、いままで見たこともない光景になるでしょうから、どんなものになるのか楽しみではありますよね。 
    ――WWEのコロナ対策は猪木さんじゃないですけど「トラブルをビジネスに変えている」感じはありますね。
    フミ 昨日今日思いついたことじゃなくて、コロナ禍の中で何ができるかということで考えてきたんでしょうね。NBAがシーズン途中で公式ゲームを中止したということで、アムウェイセンターを借りることができて、サンダードーム方式のセットは、とりあえず10月まで組める。 これでかつてのWWEのような豪華な雰囲気は作れますし、映像的にはこれでニ歩も三歩も先に進んだんじゃないかなと思いますね。明日の『スマックダウン』で初お披露目されるサンダードーム方式によって、いったいどんな番組作りになるのか。それを受けて後日あらためてこんなことがあったとお話しさせてください。
    ――わかりました!それで今日は先日お亡くなりになった初代ブラックタイガーがテーマです。
    フミ 初代ブラックタイガーの中身は、皆さんご存知どおり、イギリスの“ローラーボール”マーク・ロコ。日本ではブラックタイガーとして有名ですが、さる7月30日にお亡くなりになりました。享年69。イメージしていたよりはやや高齢ですが、彼の最大のライバルだった初代タイガーマスクは1957年生まれで63歳。ダイナマイト・キッドも初代タイガーと同い歳。覆面を被っていたこともあって試合をしてるときには違和感はありませんでしたが、ライバルたちより少しだけ年上だったということですね。ボクはブラックタイガーが80年代にしょっちゅう来日していた頃にインタビューをしたことがありますが、ボクには「15歳の頃からプロレスをやっている」と言ってたんですね。 ただ、他の資料をあたると1969年に18歳でデビューしたというデータがほとんどなんです。そのへんはもうどちらが事実かは調べられないのですが。
    ――本人がそう言っていたのであれば、15歳の頃から何かしらプロレスに関わっていたのかもしれないですけどね。
    フミ お父さんの名前はジム・ハーシーといってイギリスでは有名なレスラーだったんです。ブラックタイガーは日本での経歴もかなり長くて初来日が1979年。新日本プロレスではなく国際プロレスでした。そのときは“ローラーボール”マーク・ロッコというカタカタ表記で、 当時WWU世界ジュニアヘビー級チャンピオンだった阿修羅・原に挑戦しています。ちなみに同じイギリスのダイナマイト・キッドも初来日は国際プロレスでしたね。
    ――当時の国際はヨーロッパルートが強かったということなんでしょうね。
    フミ マーク・ロコはその時点でイギリスではすでにビックネームだったんです。初来日でいきなりタイトルマッチですから番付は高かったということですよね。そのニックネームは当時はローラーゲームが流行っていて、その近未来殺戮ゲームを題材にしたSF映画『ローラーボール』のタイトルからきてるんです。
    ―― そういったブームからネーミングしたくなるような旬のレスラーだったということですね。
    フミ 体格は173センチ、 88キロぐらい。 いわゆるジュニアヘビーなんですけど、イギリスでの言い方ではヘビーミドル。日本だとミドルヘビーと言うかもしれませんが、ヘビー級の一階級下。イギリスのヘビー級でいうとビッグダディやジャイアント・ヘイスタックスであったり、やたら超巨漢なんですよ。
    ――もはやスーパーヘビー級ですね。 
    フミ  マーク・ロコやサミー・リー時代の佐山聡が活躍していたヘビーミドルの階級は、メチャクチャ動けるので一番人気があったんです。マーク・ロコ2度目の来日は新日本プロレス、ブラックタイガーとしての登場。1982年のことでした。
    ――イギリスで素顔のマーク・ロコとして佐山聡と名勝負を繰り広げていたわけじゃないですか。なぜブラックタイガーに変身したんですか。

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  • 続々興行中止! コロナ禍の中のプロレス界■事情通Zのプロレス点と線

    2020-08-25 20:10  
    100pt
    プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回のテーマは続々興行中止! コロナ禍の中のプロレス界です。【1記事から購入できるバックナンバー】・【全日本コーチ解任】秋山準のDDTレンタル移籍とは何か?・拳王vs高木三四郎激突! NOAH対DDTはなぜ抗争凍結になったのか・【絶縁状態】オカダ・カズチカvs清宮海斗は実現するのか?
    ・【包丁ボードで大事故】デスマッチ批判にどう向き合うか
    ――新型コロナウイルスの影響でプロレス団体の興行中止が相次いでいます。IGFも再開の目処が経ってないですが……。
    事情通Z IGFはパン屋として絶好調だろ。明日横浜武道館でビッグマッチを控えていたスターダムが8月末までの興行中止を発表したばかり。選手に陽性反応者が出たようだ。
    ――スターダムは「本大会に参戦していない選手1名」が陽性と判明したことで8月15日の大阪大会を中止。それを受けて全選手・スタッフのPCR検査を実施しましたが……。
    Z ビッグマッチ前日の中止は痛いよね、仕方のないことだけど。企業が親会社のプロレス団体は比較的PCR検査をやってるので、どうしても陽性反応者は出てきちゃう。インディ団体も何かしら症状が出てきちゃったらPCR検査をやらざるをえない。無症状の段階でPCR検査をやる義務はないといえばないから。
    ――新日本プロレスも発熱が出たレスラーがいたということで、客入れしていた地方大会を直前中止。PCR検査によりその選手は陰性でしたが、これが東京ドームのビッグマッチだったら……。
    Z 土壇場で中止の決断を下した新日本に対して賞賛の声は多いけども、これが2回、3回続くようだと世間の反応も変わってくるだろうね。――パンクラスも大会当日まさに直前で中止に……今後は感染者が出たとしてもどうやって大会運営を行っていくかが問われてきそうですね。凄く難しいですけど。Z 7月頭の時点では発熱した鈴木みのる選手だけが欠場で、大阪城ホール大会は普通に開催されたけど、最近は体調が悪い選手が出た段階で大会中止。これがたとえば今秋に予定されているG1クライマックス期間中だったらどういう判断を下すのか。凄く難しいよ。
    ――最悪の場合もG1途中打ち切りの可能性も……。

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  • 朝倉未来戦はタイミングが合えば……斎藤裕はいったい何を考えているのか?

    2020-08-20 10:15  
    105pt
    RIZIN衝撃デビューを飾った修斗世界フェザー級王者・斎藤裕インタビュー。朝倉未来に対するスカした発言は確信犯なのか――?【1記事から購入できるバックナンバー】
    ・レスリングを20年間、撮り続けきたカメラマン――保高幸子インタビュー

    ・平田樹ONE狂乱ダンスの舞台裏■コーチ横田一則の証言
    ・平本蓮インタビュー「“昔のK-1”を取り戻すために、いずれMMAをやります」・さらば英雄!PRIDE最強時代の幕を開けたミルコ・クロコップの軌跡■笹原圭一
     


    ――RIZIN初参戦、衝撃KOの反響はどうですか?
    斎藤 反響は大きいですね。思った以上にというか、周りの人が盛り上げてくれてるので助かってます。
    ――斎藤選手は修斗を主戦場にされていて、いわゆるメジャーイベントの試合は初めてですが、いままでとは何か違いはありますか?
    斎藤 やっぱりRIZINのプロモーションの仕方が凄いなあと思います。 RIZINに出るということで地元の秋田から連絡があったりとか。こんなに違うんだなと。 撮影もあったり、メディカルチェックがいつもより多かったし、いままでとは違う経験が多かったですね。
    ――そして新型コロナのテストもあって。
    斎藤  PCRの検査も受けましたね。これはもう気をつけるしかないんですけど……。
    ――いくら気をつけても感染してしまいますもんねぇ。試合当日、会場入りしての印象はどうでしたか? 
    斎藤  ずっとカメラが回ってるなというのはありましたね。車で会場には行ったんですけども、駐車場を降りた段階からカメラが3台ぐらい待ち構えていて。控室に入ったらスタッフもいますし、実況・解説に繋ぐアナウンサーもいたりして。 試合が終わっても、そのまま控室に帰れないですし、控室に戻ってからもインタビューがあったりして。
    ――控室は誰と一緒だったんですか?
    斎藤 控室は原口(健飛)選手と、元谷(友貴)さんと、朝倉海選手ですね。
    ――すると、海選手のセコンドについた朝倉未来選手とニアミスはされたんですか? 
    斎藤 最初はいなかったんですけど、入場式から戻ってきたらいましたね。普通に座ってて。
    ―― そこで何かコンタクトあったんですか?
    斎藤 まったくないですね。友達でも知り合いでもないので(苦笑)。
    ――まあそうですよね(笑)。今回対戦した摩嶋(一整)選手は強敵で、フェザー級日本人屈指の実力派対決。オファーがあったときはどう思われました?
    斎藤 「そこに来たか……」っていう感じですね。 彼はいろんな団体で試合をしてることもあって、個人的には巡り合うことはないと思っていた選手だったので。 
    ――RIZINじゃないとできないカードというか。「ここでトップ同士が潰し合いをするのか」って思いませんでした?
    斎藤  RIZINがこういうカードを望んでるんだろうなと思ったんで、ボクは全然やるんですけども。いま言われたような潰し合いというか、勝ったほうが上がって、負けたほうが落ちるっていう明確な試合ですよね。RIZINは初参戦でしたけど、一発目が勝負だと思ってて。負けて次があると思ってなかったです。ここで勝つと負けるとでは全然違う。人生の分かれ道だと思って臨みましたね。まあ、すべての試合が大事なんですけどね。
    ――負けていい試合なんてないですけど、ジャンプアップできる試合があるということですね。
    斎藤 そうですね。ボクの中ではいえば、修斗のチャンピオンシップや、高谷裕之さんとの試合は、負ければ致命的な傷を負う重要な試合だったと思いますね。今回は相手が摩嶋選手ということで注目度も高くて、決着が劇的だったこともあって、跳ねたなあと。 
    ――このカードってコロナがなかったら実現できなかったかもしれませんよね。摩嶋選手はUFCを目指してましたし。
    斎藤 摩嶋選手は戦績も凄いですから、勝ち続ければUFCのチャンスはあったんだと思います。でも、摩嶋選手はおそらくコロナで試合が決まらなかったことが、今回RIZINに出た理由のひとつでにはあったと思うんですけど。 ボクとしてはチャンスだなって思いましたね。
    ――摩嶋選手は寝技の強さに定評があるファイターですね。
    斎藤 摩嶋選手の試合映像はずっと見てて、組んだら強いんだろうけど、組みから打撃に入るまでは雑かなという印象があって。組みに来たところには合うなとは思ってたんですけど。
    ――実際にファーストコンタクトで斎藤選手の打撃がヒットしましたね。
    斎藤 ショートフックですね。 パンチは当てたけど、摩嶋選手は前のめりになったので。あそこで摩嶋選手が下がれば追い討ちができたんですけど、前のめりになったので四つの展開になってしまったという。組みになったらやっぱり強かったですね。やる前は「どんなもんなんだろう?」と思ってたんですけど、組力が本当に凄くて。
    ――下になることも想定はされてたんですよね。 
    斎藤  下にはなりたくなかったんですけど、向こうはテイクダウンにすべてを懸けてくるので。 テイクダウンを奪って一本を取るという作戦。ボクはテイクダウンされましたけど、落ち着いてガードに戻して、反撃の機会を伺っていた感じですかね。摩嶋選手はボクの打撃でだいぶ焦ったとは思うので、精神的にあまり余裕がなかったんじゃないかなと。寝技でけっこう力を使っていたので2ラウンドからチャンスが来るなと思ってました。
    ――あの試合の解説を務めた朝倉未来選手は、摩嶋選手の寝技は力をあまり使ってないとコメントしてて。
    斎藤 摩嶋選手のスタイルがガチガチに抑え込むというよりは相手を動かして獲るというスタイルだと思うんですよ。1ラウンドやってみて、獲られることはないなあと思いましたね。
    ――1ラウンド、下になってみた感じでは。
    斎藤 今回は石渡(伸太郎)さんにギリギリまで指導してもらっていて、石渡さんからも「獲られることはない」と言ってもらって、そこは自信を持って臨めました。実際に1ラウンドやってみて極められることはないかなって。ただ、あの展開が続いていくと消耗していくので、立ちたいけど立てなかったり、逃げたいけど逃げられなかったり。そうなると分が悪いかなとは思いましたけど。
    ――判定まであの展開が続いたら……ということですよね。
    斎藤 向こうは極めれなくても上をキープし続ければ、ということですね。 そうなると、どこかで自分も勝負を懸けなきゃなというのは思ってて。
    ――1ラウンド終盤、マウントを奪われましたが……。
    斎藤 あれは時間も時間だったんで全然問題なくて。向こうが倒しにきてたので余裕がなかったのかなって。向こうは打撃を嫌がってるから2ラウンドになればチャンスはあると。
    ――斎藤選手が感じた摩嶋選手の焦りみたいなものが、あのサッカーボールキックの瞬間を生み出したと言えるんですかね。
    斎藤 もともと作戦はボディをしっかり打っていこうと。サッカーボールキックの前に右のボディが当たってて、おそらくですけど打撃がやりたくなくてタックルにきたのかなとは思います。あのタックルの入り方は、いままで見たことない遠い間合いからのローシングル。とりあえずボクの身体に触りたかったからやったんじゃないのかなと。それは摩嶋選手本人に聞いてみないとわからないですけどね。でも、 間合いは遠いしタイミングもよくないので、あれだったらボクは反応できるし。 だからすぐに蹴りに行けたところはありますね。
    ――サッカーボールキックを採用しているMMA団体はわずかで、斎藤選手も摩嶋選手も禁止の団体で試合をしてますよね。経験がなくてもすぐに蹴れるもんなんですか?
    斎藤 ボクの中ではパンチで KO するイメージだったので(笑)、まさか蹴りで決まるとは思わなかったんですけど。サッカーボールキックって相手が下にいないとできないですよね。相手が四つん這いになってる状況じゃないと出せないとはずっと思ってて、まさにその体勢になったから出た、という感じですね。
    ――とっさに出るのが凄いですね。頭でわかっていても身体が動くものじゃないのに。
    斎藤 一番重要なのはそれこそ自分のリズムで戦えていたことですね。相手が焦ってミスをした。自分のリズムで戦っていたからすぐに蹴れた。あのとき相手のリズムだったら蹴れなかったと思いますけど。
    ――主導権を握っていたから蹴れたと。
    斎藤 そういうことですね。1ラウンドは摩嶋選手は前に出てたじゃないですか。でも、2ラウンドはできてなかった。そこがポイントだったと思うし、試合を振り返ってみると焦っていたのかなあと思いますね。あれで決まらなかったら面倒くさい展開になってましたけど、スタンドであのリズムとあの距離感で戦っていれば、いつかは何かしら当たっていたとは思います。2ラウンドはもっと蹴って行こうと思ってたんで、たまたまああいう態勢になって一発当たったということですね。
    ――実力者対決だったので判定までもつれ込むのかなと思っていたんですけど。
    斎藤 いま流行ってる格闘家の YouTube の勝敗予想、人づでに聞いたかぎり、ほとんどの予想がボクの負けなんですよ(苦笑)。
    ――あらま。
    斎藤 周りの人間はボクのことを信じていてくれてましたけど、ほとんどがボクの判定負けで、 未来選手はボクの一本負け予想で。ハハハハハハ。 
    ――因縁が深まる予想ですね(笑)。今回斎藤選手がRIZINに登場したことも驚きというか、これまで斎藤選手からはRIZINやONEを狙う気配が表向きは感じなかったんですけど……野望が見えづらかったというか。
    斎藤 うーん、 RIZINからはじつは3度目のオファーで。<「タイミングが合えば」の真意は? 

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  • 【1万字インタビュー】シュウ・ヒラタが「RIZIN大好きさん」とのバトルの内幕を激白!

    2020-08-18 10:12  
    110pt
    多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回のテーマは「RIZIN大好きさん」とのバトルの内幕を激白です!!(この記事はニコ生配信されたものを編集したものです)【1記事80円から購入できる過去記事】・扇久保博正、浅倉カンナを生み出したパラエストラ千葉に迫る■鶴屋浩 代表インタビュー
    ・格闘家・石渡伸太郎の奥様は小料理屋の美人女将だった!
    ・女王は父親の死後、柔道を始めた――ドキュメンタリー「ロンダ・ラウジー 父の信じたもの」
    ・プロハースカ劇勝に3大タイトルマッチ! 水垣偉弥が見たUFC251
    ・【骨法総括第3弾】矢野卓見「骨法道場監禁未遂事件」
    ――癌を偽り選手から励ましのメッセージをもらうばかりか、選手が試合で使用したコスチュームなんかをプレゼントしてもらったり、ネットでの盛り上がりを受けてRIZINが癌チャリティーTシャツを作成しする話に発展……以前のこのコーナーでも名前を伏せて取り上げた「RIZIN大好きさん」の件で突如大きな動きがありました。今年の初め頃からシュウさんは「この方はちょっと怪しいんじゃないか?」という話をしていましたが……。
    シュウ はい、けっこう前から話はしてましたね。
    ――最近になって「癌ではないのでは?」という疑惑がクローズアップされてきましたが、とくに大きな広がりを見せることなく収束するかと思いきや、なんと「RIZIN大好きさん」本人が別件でシュウさんに噛み付いてくるという事態に。それをきっかけにシュウさんが「RIZIN大好きさん」を追求。最終的に「RIZIN大好きさん」の奥さんがRIZINを通して、癌であることは嘘だったと謝罪することに。
    シュウ あれは、なんで絡んできたんでしょう?(苦笑)。
    ――なぜそこで絡んでくるんだ?って感じですよね。
    シュウ 彼が「日本で行なわれた格闘技の試合映像を、頼まれてATT(アメリカン・トップチーム)などに送っていた」と発信したことに、ボクが「それはあり得ない」と異論を唱えたことだったわけですけど。ATTから「仕事のオファーが来た」というのはボクは調べなくても真っ赤なウソだと思っていたし、確認も取ってウソだと判明しました。ただ、ひとつ可能性があるとすると、もしかしたら彼は昔からの格闘技ファンで、一方的にどんどんビデオを送っていた可能性はあるな、と。
    ――それは、どういうことですか?
    シュウ あの時代って、インターネットはあったけれども本当に格闘好きの人ってK-1やPRIDEや修斗のビデオを日本のファンから買い取ったり送ってもらったり、そういうアクティビティって凄くいっぱいあったんですよ。
    ――ああ、それってプロレスでもよくありますね。
    シュウ だからプロレスのローカル大会の売店では堂々と「これ海賊ビデオでしょ?」と言いたくなるようなVHSが並んでいましたよ。で、ボクがなぜその可能性を指摘したかというと、じつはいまのUFCのマッチメーカーであるミック・メイナード、彼は10年前とかは普通のいち格闘技ファンで、そういう映像を凄くたくさん送ってもらったりしていたんですって。そのビデオは彼の宝物で、いまでも捨てずに全部家のガレージにあると言うんです。誰に送ってもらったかも名前もわかると言うんですね。それで「RIZIN大好きさん」の本名を伝えてミックに確認してもらったんですが、「RIZIN大好きさん」の本名で送られてきたVHSのテープはなかったそうです。
    ――そこまで調査してるんですか!
    シュウ しかし、普通ボクみたいな業界人にATTのダン・ランバードのことで噛み付いてくるか? って話ですよ(苦笑)。
    ――ここは勝てると踏んだんですかね。
    シュウ ちなみにダンって会社を100社以上経営していて、ホテルは2軒持ってるし、クルーズシップの会社も持ってますし。彼の家って31部屋ある23億円ぐらいの大邸宅ですからね。ボードデックも3つあるから同時に巨大な船を3隻停めることできますし。キッチンだってメイン、サマー用、アウトドア用と何種類かあるんですよ。で、もちろんオーシャンビューなんですがけど、360度ではなくて650度のオーシャンビューなんです。と言われてもよくわからないかもしれないですけど、とてつもない大金持ち、大実業家ですね。
    ――650度のオーシャンビュー(笑)。
    シュウ つまり、説明しなくてもわかると思いますが、ダンは忙しい人なんですよ。だから、勝手に送られているDVDやVHSなんか把握しているわけないんです。でも、ボクは一応「こういう人、知ってる?」と裏は取りましたよ。当然答えは「知らん」ですよ。仕事のオファーだったら何度もやり取りしているわけですし記憶にも残るはずなのに。さらに、あの当時のATTというと日本には内田統子さんという代理人がいましたが、ボクは彼女に頼まれて試合映像をダビングしていた人も知っていますからね。
    ――そんな人がいたんですね(笑)。
    シュウ 裏を取る前からあり得ないと思ったのはそこなんです。だから、本当に業界にいる人たちを舐めちゃいけないということですよ。
    ――その件も含めて、最近ネットでは「RIZIN大好きさん」の疑惑がいろいろ出ていたわけですが、じつは病気に関する疑惑についても、シュウさんは数ヵ月前からその物証は確保していたわけですよね。
    シュウ 少なくとも4月には完璧な証拠は持ってました。
    ――つまり業界内部ではその時期から黒だって認識があったわけですよね。今回なぜシュウさんがそこまで追求したかというと、シュウさんはマネジメントという立場から選手を守るという部分が大きかったわけですよね?
    シュウ もちろんそうです。面白いことに、彼が噛み付いてきたタイミングで、ボクは何通かファンや関係者の方から相談メールをもらっていて。これはツイッターでも書いたんですが、例のチャリティーなんかを率先していろいろ声をかけた人たちが「責任を感じている」「友達にいじめられている」「からかわれている」など、そういう相談が相次いだんです。で、もともとボクは選手の権利を守らなくちゃいけないと思っていたし、その相談メールも受けている中で、とてもくだらないことで本人が噛み付いてきたから、これはちょっとやるしかないと思ったんですよね。
    ――変な話、シュウさんがマネジメントしている選手にも「グッズがほしい」とDMで連絡があったケースがたくさんあったんですか?
    シュウ 「グッズをくれ」だけでなく、中にはチャンピオンになった選手に「ベルトをくれ」と。
    ――ベルトちょうだいって!
    シュウ 本当に図々しいやっちゃなと思って「無視すればいいや」と思っていたんですけど、ボクが一番許せなかったのは、じつは彼のことをはじめからおかしいと思ってブロックしていた選手がいるんですよ。
    ――凄く勘のいい選手がいた。
    シュウ 最初はDMを無視していたら「RIZIN大好きさん」から「何かおかしいことしましたか?」「怒ってるんですか?」みたいなDMが来るわけです。当然それも無視してブロック。そうしたら、明らかにRIZIN大好きの別アカと思われるところから、「私、RIZIN大好きさんの友達で相談を受けたんですけど、ブロックするなんてヒドいです。ヒドい人だから、みんなでツイッターにさらしちゃおうよって話してます」という脅迫ともとれるDMが届いたんです。
    ――さ、さ、さ、最悪だ!
    シュウ まあそのブロックした選手は精神的にも凄くタフな人なので、その別アカのDMも無視してたんですけど(笑)。
    ――その強メンタルの選手はだいたい察しはつきますね。オクタゴンでも頑張ってほしいです(笑)。
    シュウ ボクの中で一番エグい攻撃ができる選手はその人なんじゃないかなと思っているぐらいなので、本当にメンタルは強いですよ(笑)。でも、中にはそうじゃない選手もいるということで。
    ――たしかに普通に不安になるDMの内容ですもんね。
    シュウ 明らかに「RIZIN大好きさん」の様子がおかしかったですし、ボクも確実な証拠は掴んでいたので。でも、ボクが立ち上がる前にしかるべき方々、たとえばRIZINさんとかスポンサーの方々とか、誰かが立ち上がるかと思っていたんですけど……まあこのタイミングで「RIZIN大好きさん」とやりあったのは誤ったなと思うんですけどね。でも、RIZIN本番の前夜に噛み付いてくるからさ。
    ――いや、むしろ前夜でよかったですよ。試合当日だったら「何やってんだ」という話だし、試合後だったら「余韻をぶち壊すな」って話だし。大会がない時期だったらそれだけの話で盛り上がっちゃうじゃないですか。
    シュウ そうですかね? でもこれ、腹を括ってやろうと決めたときに、もちろんどこまでやるかを考えるわけですよ。で、本当に逃げて隠れるんだったら、ボクは彼の名前から何から全部さらしてやろうと思っていましたね。なぜなら、それで訴えられてもいいと思っていたので。
    ――むしろ訴えられてもいい。
    シュウ そう。逆に訴えられたらもっといろんな証拠を出せるし、じつは誰かを名誉毀損で訴えるのって、めちゃめちゃお金と労力がかかりますからね。とくにニューヨークに住んでいるアメリカ国籍のボクを訴えるって大変ですよ。時間と労力と財力。ただ、彼にはその財力はあると踏んでいるんですけどね。
    ――たしかに「RIZIN大好きさん」がやっていることは詐欺などに該当する可能性がありますが、逆にSNSなどで彼の名前や職場を匂わして誹謗中傷している人は名誉毀損でやられちゃいますよね。
    シュウ そのとおり。ボクもあそこまで個人情報がわかっちゃうもんなんだなって、ネット社会って怖いなとビックリしちゃいましたけど。
    ――「RIZIN大好きさん」は、やろうと思えば名誉毀損で訴えられる財力はある。だから、いつそういう刃が飛んでくるかわからないよということは言いたいですね。
    シュウ ボクは一番はじめの公開質問をしたときに、もうやるからには腹を括って徹底的にやらないといけないと思っていました。ただ、ほかにも自分は本名を明かさずに彼の画像や会社の情報などをさらしている人いるじゃないですか。あれは、本気でやろうと思えば訴えられますよね。これはたとえばの話ですけど、もし誰かに犯罪歴があったとして、それが本当のことであっても、ツイッターに載せたりすると名誉毀損になりますから。
    ――つまり、事実だからOKということじゃない。
    シュウ そういう意味でエスカレートしてきているとボクは思っていたので。で、結果的にRIZINから彼の病気についてアナウンスがありましたが……たぶん皆さんまだモヤモヤしていて一番知りたいのは「それが精神障害第一級だから仕方ないのか」という、そこですよね。
    ――RIZINのリリースは、癌に関してはウソだったけど、「精神と脳の病気」で、しかも「精神障害1級認定」だというアナウンスでした。
    シュウ それで言うと、ボクは彼の精神障害1級の手帳を確認しました。本物で間違いないです。ボクは、その手帳を確認しただけでなく、奥さんと電話で話しています。14分30秒、それを録音しています。
    ――ほう!

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  • 【最終回】サイモン・ケリー「IGFはパン屋になって、みんな幸せになった」

    2020-08-15 22:43  
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    アントニオ猪木の元・娘婿で新日本プロレスの社長を務めたサイモン・ケリーインタビュー、いよいよ最終です!パート1はコチラ→「プロレスに関わることは倍賞美津子さんに大反対されました」パート2はコチラ→「猪木事務所の暴走、ロス道場設立、猪木vsMMAファイター」パート3はコチラ→第5代新日本プロレス社長から見たシンニホン暗黒時代パート4はコチラ→「ダーッ!!」は権利問題でリング上では不発……IGF嵐の船出!
    パート5はコチラ→ IGF大晦日・小川直也vs藤田和之が噛み合わなかった理由 

    パート6はコチラ→中邑真輔の「猪木アピール」を受けて新日本プロレスの会場に乗り込んだ話番外編 素晴らしき最狂プロレス団体IGF対談■鈴木秀樹×サイモン・ケリー
    ――IGF末期に新ブランドが立ちあがりますよね。
    サイモン NEWですよね。それまでのIGFは猪木さんに頼りすぎてるところはあったし、IGFは2ヵ月に1回の開催ペースだから大会数を増やしたいけど、大きい大会はなかなかできないし。だったら後楽園ホールクラスでやりたいね、と。 ただIGFのブランドは傷つけたくないとことでNEWとして始めたんです。 もちろん猪木さんにも説明しに行って、あんまり大きい話ではないから猪木さんとしては興味はなかったようですけど。「やれば」って感じで。
    ――NEWをやり始めてから猪木さんとIGFのあいだの溝が深まるようになったんですよね。
    サイモン NEWをやってる最中にいろんなことが起きてしまったというか……。猪木さんが再婚されたことも知らなかったですからね。中国に行ってるあいだに周りから聞いてビックリしたというか。
    ――そんな関係になってしまったんですか。
    サイモン 決定的になったのは、テレビ朝日で「国民1万人がガチで投票! プロレス総選挙」という番組があって。1位は猪木さんだったんですが、中国で見たんですけど番組の内容が気に食わなかったんですよ。あの番組には武藤(敬司)さんとかプロレスラーが番組に出てたんですけど、ランキング入りしたレスラーにはVTR が用意されて本人のインタビューもあって。でも、1位の猪木さんが発表されたときは、番組終了テロップが流れている中、猪木さんが登場して「ダー!」をやって終わりみたいな。見てて「アレ?」って感じで。
    ――1位ならもっと尺があってもよかったんですよね。
    サイモン 「ちょっと酷すぎないか」っていうことを YouTubeでしゃべったのかな。 show大谷さんの番組かなあ。
    ―― みんな大好きshow大谷さん(笑)。
    サイモン あの番組構成は酷いよねって話をしていたら、その会話が猪木さんに変なふうに伝わって「サイモンが猪木さんのことをボロクソに言ってるぞ」みたいになっちゃったんですよ。猪木さんがアンケートで1位になったことは八百長だと。そんなこと言ってないのに。
    ――たしかにあの番組のアンケートって八百長っぽいところはあるんですよね。猪木さんの1位は文句なしだとして、新日本を離脱したばかりの中邑真輔がランクインしてなかったのはテレビ朝日があきらかに忖度したんでしょうし。 
    サイモン テレ朝の編集のやり方とか何かあのベストテンは気に入らないっていう批判はしたけど、猪木さんに対しては何もなかったんですね。でも、何か知らないけど変な風に伝わって、急に事務所に弁護士から手紙が届いて。
    ――うわっ!
    サイモン 以前だったら猪木さんが直接電話をしてきて「サイモン、何をやってるんだ!」と呼ばれて……みたいな感じだったので、急に弁護士からの連絡になってるから「……おかしいな」って。そのへんらIGFと猪木さんの関係も危うくなって「ああ、俺は猪木さんの敵側になってしまったんだ」と。
    ――いつのまにか。
    サイモン 気がついたら。
    ――そういう気配ってなかったんですか? 
    サイモン 中国にいたからわかんなかった、ということもありましたけど。マカオで大会をやるとかやらないとかで猪木さんのスケジュールを調整するってことになったら、結局マカオは中止になったりして「話が違うぞ」と。そういう細かい問題も積み重なっていって。IGFと猪木さんの弁護士同士の話になってるから、ヘタに猪木さんに電話することもできなくなっちゃったし。
    ――猪木さんからすれば、サイモンさんは「IGF側の人間」という認識になってしまったんですね。
    サイモン 自分もちょうど離婚をしたあとだったので余計に……。
    ――猪木さんの娘、寛子さんと。


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  • 男女ミックスドマッチはセクハラの温床になるのか?

    2020-08-15 22:11  
    100pt
    アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは男女ミックスドマッチはセクハラの温床になるのか?です!<1記事から買えるバックナンバー>オスプレイも加害者? 史上最悪のプロレスセクハラ問題「#SpeakingOut」の衝撃その後のセクハラ告発運動「#SpeakingOut(声に出して言う)」
    天国へ旅立ったダニー・ハボック……最後の試合は日本のために

    木村花さん死去…世界から悲しみの声「誹謗中傷した人たちはプロレスファンを名乗らないでください」

    女子レスラーらによるセクシャルハラスメント、性的暴行告発運動「#SpeakingOut」が欧米で話題になっていることを当コラムで2回に渡り取り上げた。Dropkick読者の皆さんには、日本では“難しい問題”、または“面倒臭い問題”として、避けられがちなこの種の人権、差別問題について、一緒に考えていただける機会になれば幸いである。
    そして、先日この問題について、WWEやWCW、ECWで活躍し、日本でもWARに参戦していたレジェンドレスラー、ランス・ストーム(51歳)が女性を守るために新たな提言をしたところ、「OK,Boomer(はいはい、オジサンは黙っていて)」などと女性レスラーたちから反撃されたことが話題になった。
    ランス・ストームは、女性レスラーたちの身を案じ、“冗談抜きで真剣に”このようにツイートした。
    「セクハラ告発 #SpeakingOut 運動が起こったことから考えても、男子レスラーと女子レスラーが試合をするようなインタージェンダー戦(ミックスドマッチ、男女混合戦)は、もう止めるべきです。
    また、私は多くの女性レスラーたちから、男女混合戦は嫌だけど、今はこの形式が当たり前になってきていて、やらざるを得なかったという話も聞いています。
    そして、その試合がツアーだったとしましょう。もし男子に混じって、女子選手が1人だけだった場合、必ずや問題(セクハラ)が起きるでしょう」
    これまでにも、男女混合戦は、女性への暴力を肯定する、また、ドメスティックバイオレンスを連想させるとの理由で、否定的な意見もあった。
    そして、今回のセクハラ性的暴行告発運動 #SpeakingOut で、男女混合戦の第一人者とも言え、数多くの男女混合試合を行ってきたジョーイ・ライアンが、20件近くにも及ぶセクハラ加害常習犯だった(ライアンは否定)ということも大きく影響しているのであろう。
    ランス・ストームに賛同する声もあったが、SNSではほとんどが反対意見となる。しかも、当の女性レスラーたちからは猛反発を受けてしまった。

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  • 佐々木憂流迦が見た復活RIZIN2連戦

    2020-08-15 21:31  
    100pt
    大ケガからの復帰が待たれる佐々木憂流迦が語るRIZIN2連戦!【1記事から購入できる過去記事】
    ・【RIZIN記者会見】ファンもアンチも「団体が潰れる・潰れないか」が一番燃える

    ・朝倉海「ボクがチャンピオンになったほうがRIZINは絶対に盛り上がる」

    ・プロレスラー、SNS、リアリティショー……この3つを背負うのは重すぎる■菊地成孔





    ・RIZINがなくなったら総合格闘技が世間の話題にのぼることはなくなる■大沢ケンジ


    ――もしも~し、ウルカさん、今日は電話取材ということでよろしくお願いいたします!
    ウルカ よろしくお願いします!
    ――今回のRIZINはどちらでご覧になったんですか?
    ウルカ 2日間とも会場で見てました。横浜で自分のてポップアップストアをやっていて、会場からすぐ近くの場所だったんです。なので、ホテルに泊まってそのままRIZIN観戦という流れでした。 
    ――移動で苦労はなかったわけですね。
    ウルカ なかったですね。いまはコロナが怖いので電車移動は控えてるんですけど。会場でいえば今回は選手に写真撮影やサインは控えるように告知されていて。ファンの人も気を遣ってくれていたので選手は安心だったんじゃないですか。
    ――選手にサインや写真を求めて群がるファンはいなかったということですね。
    ウルカ はい。自分にもいなかったですし、他の選手もなかったですね。そこは凄くよかったと思います。 
    ――大会は2日間ともに盛り上がりましたね。
    ウルカ いやあ、よかったですね。RIZIN22のオープニングからアガりました(笑)。
    ――自分が試合に出なくても久しぶりのメジャー興行は気分が高揚するってことなんですかね。
    ウルカ そうですね。しかもボクはPRIDE世代なので、あのオープニング映像はトキめいちゃいますねぇ。
    ――まあ、佐藤大輔さんは団体がヤバくなるときほど、ファンの感情に響くものを作ってきますからね(笑)。
    ウルカ ハハハハハハハ。 試合もほぼ決着がついて凄かったですよね。 
    ――初日で一番印象に残った試合はなんですか?
    ウルカ 初日は吉成名高選手ですかね。
    ――おお、凄いところを突いてきましたね。
    ウルカ 名高選手は「強い、強い」と噂は聞いていて。実際に試合を生で見たのは今回が初めてだったんですけど、 本当にメチャクチャ強いなと思って。
    ――たしかに圧倒的な強さでしたね。 無慈悲さも感じる強さというか。
    ウルカ あのムエタイの崩し。ボクはマンハッタンでムエタイの練習をしてたんですけど、あの首相撲から崩す技術を教えてもらってたんですよ。でも、相手も力が入ってるからなかなか崩せない。それなのに名高選手は1ラウンドからバンバン投げて2ラウンドで効かせてKO。まるでセンチャイさんのようですよね。また試合が見たいですけど、体重が50キロなんですよね。
    ――選手がなかなかいないし、RIZINで首相撲・肘ありのルールで受けてくれる選手がいるのかどうか。
    ウルカ 際立っていたので、またRIZINで見たいですね。
    ――ニューヨークのセラロンゴ・ファイトチームで一緒だった井上直樹選手は完勝でしたね。
    ウルカ 直樹はもういつもどおりですね。
    ――あまり心配はしてなかったですか。
    ウルカ 全然心配してなかったです。直樹はムラがないんですよ。上がり下がりがなく、ずっと上でキープできる選手なので。試合だろうが練習だろうがいつだって強いんですよね。 今回直樹は横浜のソニック・スクワッドで練習してて。ボクのアゴが治ったら一緒に練習しようとアプローチしてますね。
    ――ウルカさんはアゴのケガが完治してなくて、まだスパーリングはできてないんですね。
    ウルカ できてないんですよ。神経を手術するときにアゴに小さい穴を開けなきゃいけなかったんですけど。 そこに吸収性のプレートを入れて固定してるので、寝技で相手のヒザをガンともらっちゃうとけっこう危ない。8月18日あたりにまた病院に行くんですけど、 そこでレントゲンとCT を撮って医者からOKをもらったらマスができるという感じです。早くやりたいですよね、スパーリング。 
    ――トレーニングはやってるんですよね?
    ウルカ やってます、やってます。打撃はだいぶうまくなりましたね。打ち方も変わったし、自分でも上達したなと思ってるんですけど、スパーリングができてないので寝技の感覚が……メチャクチャ不安ですね。早く取り組みたいです。 
    ――目標としては大晦日復帰を目指してるんですよね。
    ウルカ そうですね。大晦日を目指してます。
    ――話は試合に戻りますが、RIZIN旗揚げ当初から参戦していて期待されている山本アーセン選手が敗戦。3勝5敗となかなか思うように結果を残してませんが、ウルカさんの目からはどのように見えるのでしょうか。 
    ウルカ ボクもRIZINでは負け越してる選手なのであまり大きなことは言えないんですけど(笑)。アーセン選手はメチャクチャ強いものを持ってると思うんですよね。傍目から見ても動きはいいし、何しろレスリングはメチャクチャ強いじゃないですか。試合を見てると、もしかしたら彼の中で「こう戦わなきゃいけない」という固定概念があるんじゃないかなと思うんですよ。それはたとえば打撃にこだわりすぎるというか。打撃で圧勝しようみたいな
    ――勝ち筋に拘りすぎるというか。
    ウルカ レスリングという軸の部分をもっと相手に押し付けるじゃないですけど、もっと選択肢を増やしていけばいいんじゃないかなあとは見て思います。やっぱりKIDさんってメチャクチャ偉大じゃないですか。 ボクも尊敬していて、ああなりたいと思うような選手ですよね。アーセンくんはKIDさんに近しい存在だから思うところはあるはずですよね。
    ――アーセン選手は「今後は日本でいろいろな大会に出て経験を積んでいきたい」と
    ウルカ 自分からイチからやってきたいってなかなか言えないですからね。 将来的に強くなれる選手だとは思います。
    ――初日のメインはサトシ選手が矢地祐介選手に圧勝しました。


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  • 矢地祐介の関節蹴りがサトシ・ソウザ爆発のトリガーとなった■水垣偉弥

    2020-08-13 11:52  
    105pt
    北米MMAを知り尽くした男が語る水垣偉弥が語るRIZIN2連戦!(この記事はニコ生配信されたインタビューを構成したものです)
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    ・扇久保博正、浅倉カンナを生み出したパラエストラ千葉に迫る■鶴屋浩 
    ・RIZIN広報・N野さんの秘密 「選手たちの意識や雰囲気が磨かれていく姿が見えて……」

    ・格闘家・石渡伸太郎の奥様は小料理屋の美人女将だった!


    ・水垣偉弥が見た「RIZINvsベラトール対抗戦」
     
    ・コールドウェルはなぜパウンドを打てなかったのか?■水垣偉弥

    ――水垣さんは今回のRIZIN2連戦をどうやってご覧になったんですか?
    水垣 2日目はPPVで見ましたが、初日は井上直樹選手のセコンドだったので会場で見てました。
    ――新型コロナウイルスの影響もあって、井上選手はこれまで拠点にしていたニューヨークから日本に帰国して練習に励んでいますが、水垣さんがコーチとして指導されているそうですね。
    水垣 ボクが現役時代に所属していたソニックスクワットで彼が練習をしていて、その流れで2人きりのプライベートな練習もするようになりましたね。ただ、いまのところは何をしてないですね(笑)。
    ――えっ、なんもしてない?(笑)。
    水垣 直樹くんはもともと完成されている選手ですし、 ボクのところに来たのが6月ぐらいで、お互いが探り探りだったんですね。その中で試合が決まっちゃったので、とりあえずできることをやっていこうと。今回に関していえばボクは何もしていないです。セコンドの作業にまだ慣れてないので、セコンドでバタバタしちゃって(苦笑)。 
    ――井上選手はしゃべりがもの凄く苦手なイメージがあるんですけど(笑)、コミュケーションは……。
    水垣 最初はお互いに慣れてないこともあって。… ボクはガンガンしゃべるんですけど、井上選手は「あっ、はい……。そうですね……」っていう感じで。
    ――なんだか所英男さんのモノマネっぽい!(笑)。
    水垣 そうなんですか?(笑)。そこは直樹くんがやりたいことを言ってほしいところはあったんですよね。やっぱりゼロからやる選手ではないし、自分が考えていることもあるだろうし、 お互いにやりとりしながらやっていきたかったんですけど。最初は「あっ、はい……。そうですね……」という感じだったので、どうしようかと。徐々に信頼してくれたのか、いろいろと自分の意見を言ってきてくれるようになったので。これからですね。――今回の渡部修斗戦はチョークによる一本勝ちで完勝でしたが、どういう戦略を立てていたんですか?
    水垣  ハッキリ言えば、打撃は直樹くんのほうが全然上のレベルにあるので、 打撃で行けるんだったら打撃で行っちゃえばいいし、戦前は相手がどう出てくるのかなと思ってたんですよね。 もし直樹くんが負けるとしたら何かの拍子にバックを取られてチョークを極められるいう展開しかないと思っていたので、その可能性は潰していこうと。
    ――渡部選手の得意はチョークで、自ら「マジカルチョーク」と命名するほどですね。
    水垣 試合前に直樹くんに一言だけ声をかけたのは、ゴングが鳴った瞬間に相手が飛びついてきたり、飛びヒザ蹴りだったり、何か突拍子もないことをやってくるかもしれないから、そこだけ冷静に、と。
    ――逆に井上選手がチョークで極めきってしまうという。
    水垣 相手の得意技をやっちゃう酷い奴だな、っていうことは試合後に言いましたけど(笑)。最初に渡部選手はタックルをやってきましたけど、かなり距離が遠いんですよね。そこからなんとかしがみついてバックに回るという狙いなので、しっかりガブる練習はしてました。そこは直樹くん本人も予想どおりというか予定どおりだったんじゃないですか。
    ――打撃だけではなく寝技勝負も自信があったという。
    水垣 あったと思いますね。直樹くんはなんでもできますからね。こういう勝ち方をしたことで、井上直樹というファイターの存在を植えつけられたと思いますね。
    ――次回の試合も楽しみですね。
    水垣 ボクが言うことじゃないですけど、相手は誰でも大丈夫ですよ。本人も「誰でも大丈夫ですよ」という感じなので。 マネジメントのシュウ(・ヒラタ)さんと直樹くんのあいだで話し合って決めてもらって、ボクはその対戦相手の動画をいっぱい見て対策を練ります。
    ――試合後のリング上で、石渡伸太郎選手に不器用な挑戦状を叩きつけてました(笑)。
    水垣 いやあ、あれは言わされた感がありますよね(笑)。リングアナウンサーに仕向けられた感があって。
    ――まるで「いい勝ち方をしたらアピールしましょう」という段取りがあったかのような(笑)。
    水垣 ボクはしゃべりの指導にも力を入れて、あのへんで「やりたい相手は水垣選手です」と、はぐらかすぐらいのトーク力を仕込んでいきたいと思います。格闘技は勝手に強くなると思うので、私は隣にいてコーチヅラをするという(笑)。 
    ――しゃべりもコーチしますか(笑)。初日のメインでサトシ選手が矢地祐介選手を撃破しましたが、戦前はどのような予想をされてましたか?
    水垣 やっぱり矢地選手は組みたくはないだろうなと。スタンドの組みはまだ オッケーとして 、テイクダウンされて下になっちゃうとキツいなっていう。そこを矢地選手がどう戦うかを見てたんですけど。最初に矢地選手が関節蹴りを使って、かなりいいのが入って。あれはめっちゃ有効だったと思いますね。ただですね、有効すぎたことでトリガーに……。
    ――あの関節蹴りが有効すぎたことで!? 


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  • 佐藤光留インタビュー「20周年の負の集大成は、川崎球場のオレンジ色の照明に照らされて」

    2020-08-10 09:01  
    105pt
    旧・川崎球場こと富士通スタジアムにプロレスが帰ってくる! 8月29日に富士通スタジアムで昼夜興行(http://hardhitpro.com/1528)を主催する佐藤光留インタビュー。20周年という大きな節目を飾るはずが、まさかの大ピンチを迎えることになってしまった……。
    【1記事から購入できるバックナンバー】
    Uのミライを見た女――高岡左千子「私は運気からUWFのスケジュールを組んでいたんです」

    【2万字超えの激白】山本喧一インタビュー「高田延彦、田村潔司…真剣勝負とUインターの愛憎物語」

    山本宜久「ヒクソンと戦ってるとき、放送禁止用語が聞こえてきたんですよ…」 『1984年のUWF』はサイテーの本!■「斎藤文彦INTERVIEWS⑬」 

    鬱と宗教とUWF……プロレスの信仰心はどこに向かうのか■大槻ケンヂインタビュー
    ――佐藤さん、今日はよろしくお願いします。お恥ずかしい話ですがDropkickでは佐藤さんや『ハードヒット』を取り上げたことがないので、初歩的な質問しちゃうかもしれませんが……。
    佐藤 なんというか、誰も知らないのが自分の売りなので。ハッハッハッハッ!
    ――「誰も知らない」が売りですか!  佐藤さんの中にはそういう感覚があるということですか?
    佐藤 同じことをやっても有名人のほうが取り上げられるのは、あたりまえの話じゃないですか。それが悔しかったりする感覚は昔はちゃんとあったんですけど……。
    ――いつのまにかなくなった。
    佐藤 きっかけは新日本プロレスの柴田勝頼選手と石井智宏選手が東京ドームで試合をやったとき。お互いが座っている相手の背中をサッカーボールを蹴ったあとに、自分から背を向けてサッカーボールキックを待つというシーンがあって。あの動きを最初にやったのはボクと大和ヒロシなんですよ。
    ――そうだったんですね。
    佐藤 プロレス技って伝播していくものなので、べつに使われてもいいんですけど。その試合映像を原宿の『パイルドライバー』で鈴木みのるさんと一緒に見ていたら「よかったな、オマエのやったことが新日本プロレスにパクられたぞ」と。そのときにマイナーならではの高揚感があって。柴田選手と石井選手の攻防に新日本ファンは盛り上がってるんですけど、じつは佐藤光留に全身舐められてるのと変わんねえんだぞ!と(笑)。
    ――ハハハハハハハ!
    佐藤 あのときにちょっと変態的な快感に目覚めましたね。
    ――この境地にたどり着くまで時間はかかったんでしょうね。
    佐藤 17年くらいかかりましたねぇ……。
    ――若いうちだと「俺のほうが先にやった技なのに!」と嫉妬するのが人間じゃないですか。
    佐藤 昔は「俺のほうが!」という承認欲求の塊で。じつはボクは無線免許の最年少記録保持者なんですよ。9歳のときに取ったし、無線関連の日本記録を4つぐらい持っていて。
    ――凄いじゃないですか!
    佐藤 親がそういう関係の仕事をやっていて、免許を取ったらラジコン買ってやると言われてその気になって。朝日小学生新聞の一面を飾ったんですよ。もちろん学校でも紹介されるんですけど……全然モテなかったんですよ。
    ――まあ、子供って足が速い奴のほうがモテますからね(笑)。 
    佐藤 そうなんですよ。50メートルを6秒で走れる奴は学校に4人いたんですよ。ボクは岡山市だったんですけど、小学校が100校あるから400人くらいいる。 全国都道府県には何千人いることか。俺は日本記録を持っていて、そいつらよりも上なのになぜモテないんだ……ってことでどんどん性格がねじ曲がっていきましたね(笑)。
    ――それがいまや快感になってるという。
    佐藤 要するに「俺のほうが!」という思いが強すぎてノックアウトされて。倒れてるところから、いまの景色が見えてるんでしょうね。それは誰も見たことがない景色なんだろうなとは思ってます。その極みが8月29日の富士通スタジアム(旧・川崎球場)でやる自主興行で。 
    ――佐藤さんの20周年記念興行と『ハードヒット』のダブルヘッダー。ところが新日本の神宮球場大会が発表されて、まさかの屋外興行戦争になるという。
    佐藤 いやあ、引き寄せるなあ……って思いますよ(苦笑)。
    ――大事な節目に自分の人生の業を感じるというか。 
    佐藤 ボクが自分の財布からお金を出してやる興行なので、要するにお客が入らなかったら赤字なんです。ちなみにボクの興行はいままで1回も赤字がないんですけど、プロレスの興行の仕入れ値というのは変動しやすいんです。同じ商品を仕入れて売ってるわけじゃないので。で、今回は仕入れ値がかなり大きいんですよ。
    ――普段は新宿フェイスや新木場でやってますから、今回のスタジアムは大きな商売になりますね。
    佐藤 偶然にも会場が取れたので。新型コロナの関係でアメフトとサッカーがやってなくて空いてたんですよね。 これはロッキー川村が話を持ってきてくれて。アイツは普段なんの役にも立たないんですけど(笑)、「さすがだぜロッキー川村!」って2人で大喜びをして。あとで地獄に突き落とされるんですけど……ハッハッハッハッ!
    ――この20周年興行はコロナがなくても大会場でやりたかったんですか?
    佐藤 大きいところでやりたいという考えはあったんですよ。ただ、大きいところでやるということだけに価値はないと思ってまして。昔の小さいプロモーションはどこも後楽園ホールを目指してやってましたけど、いまはあたりまえのように後楽園でやっている。DDTが毎年両国や武道館とか大きいところでやって、 大日本プロレスも大きいところでやっている。佐野直選手なんて自主興行を両国国技館でやりましたからね(笑)。
    ――以前ほど大会場にプレミアム感はないですね。
    佐藤  ベタベタ手垢がついてるような感じになってるから「大きいところでやる」という驚きがほしかったんです。DDTが初めて両国でやると発表したときにボクはそのメンツの1人だったんですけど。 発表した瞬間、お客さんは「DDT凄い!」じゃなくて「DDT潰れちゃう!」という雰囲気だったんですよ。高木さんが「それでもやるんだよ、俺たちは!」と叫んだときに泣いてるお客さんもいて。あのときのDDTのように、やっちゃいけないところに踏み込む高揚感が凄いと思って。 
    ――新日本と被ったことで「やっちゃいけない」シチュエーションになってますが……バッティングは事前に知っていたんですか? 
    佐藤 まずボクのやつを発表したあとに噂が流れてきて。8月の終わりか9月の頭に新日本が屋外興行をやると。言うたら3週間くらい候補日があるじゃないですか。週末だけでも被る確率は6分の1、17パーセント。そんなリーチだとパチンコでは興奮しないですよね(笑)。
    ――まあ、激アツじゃないですね(笑)。 
    佐藤 29日・30日になったとしても50パーセントですから。『ギンパラ』で言うところの魚群のマリンリーチレベルですよ(笑)。 それでも2回に1回はハズれるなあ……ってときに全日本プロレスの控室でツイッターを見ていたら同日同時刻開催を知って。もうひっくり返りましたねぇ。そのあと『パイルドライバー』に行ったら鈴木さんがニヤニヤしながら近寄ってきて「俺、どうしたらいい?」って聞いてきて(笑)。
    ――ハハハハハハハハ!
    佐藤 新日本に出るかもしれない鈴木さんにオファーはかけられないですよ。実際に出るかどうかは知らないですけど、こっちのクソみたいな興行に呼べないですよ(笑)。
    ――クソみたいな興行(笑)。
    佐藤 新日本と被らなかったらもちろん呼ぶ予定ではあったんですよ。鈴木さん1人でたらチケットの売り上げは倍、違うので。 鈴木さんはニヤニヤしながら「金次第だよ」って言ってきて(笑)。
    ――新日本より出せるのか?と。
    佐藤 ウチは師弟関係はヌルくはないので。ボクは鈴木さんにオファーするときは普段の鈴木さんのギャラの1・5倍払いますからね。初めてオファーしたときからそうしてます。
    ――そこは師弟関係に甘えてないんですね。佐藤  それは鈴木さんに育ててもらったから……というわけじゃなくて。 鈴木さんは基本的に「勝手に育て」というタイプで。「オマエのことを弟子だとは思ってないし、プロレスラーになりたいんだったら師弟関係を利用するような奴にはなるな」と。だからボクみたいな極小プロモーションがオファーするときに通常と同じギャランティじゃダメだと思ってて、少し多めに払うのがボクの中のルールなんです。だから「金次第だよ」と言われたとき一瞬「ウッ」と迷ったんですけど、「……新日本に出た方がお店(パイルドライバー)の売り上げはいいんですよね?」って聞いたら鈴木さんは「オマエ大人になったな(笑)」と。

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