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記事 28件
  • 堀口恭司、アジャ・コング、ジミー・スヌーカ、里美和、Team DATE……【14万字・詰め合わせセット】

    2017-02-28 23:59  
    550pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part37は大好評インタビュー12本、コラム11本、14万字で540円!!(税込み)  試し読みできます!

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    part37収録記事
    ◎アジャ・コングインタビュー最終回……さらば!私が愛した全日本女子プロレス!! 「浮世離れしてて普通に生きていけない人たちが輝けた場所なんです」
     
    ◎謎の格闘技集団「Team DATE名誉顧問」は太気拳創始・澤井健一の弟子だった!!  吉田かずおインタビュー
     
    ◎代理人が告白! 堀口恭司RIZIN電撃契約の舞台裏「このままじゃUFCにダメにされる。UFCを捨てるしかなかった」
     
     
    ◎「斎藤文彦INTERVIEWS⑪」
    追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑――30数年前に何が起きたのか?
     
     
    ◎「FMWアイドル女子レスラー」の今はキリスト教伝道師……里美和ロングインタビュー
     
     
    ◎佐伯繁DEEP代表インタビュー「日本格闘技界から見たRIZIN 」「パンクラスとの全面対抗戦」…
     
    ◎川尻達也インタビュー「DREAMが潰れたのは俺のせい。だからRIZINでは……」
     
    ◎小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
    輪島、北尾、曙……プロレスラーになった横綱たち!!
     
    事情通Zのプロレス点と線
    ・新日本プロレス第3世代の「NOAH移籍説」とは何だったのか?
    ・「中井りん活動休止」「インフル欠場問題」■事情通Zのプロレス点と線
    ・あの世志琥がMMAデビュー!!
     
    練習で頑張った先にUFCという“希望の国”があったが……■大沢ケンジ
     
     
    ■オマスキファイトのMMA Unleashed
     
    ・セコンドのグレッグ・ジャクソンが、「キ●タマでヤツを殴りつけてやれ」と選手にアドバイスする理由
    ・UFCファイターのフトコロ事情 ~ 中堅ファイターでも想像以上に厳しい現実
    ・必読!! 2017年1月1日改正MMAユニファイドルールを徹底解説
    ・「笑われることでモチベーションは高まる」マクレガー、メイウェザー戦実現に向けて怪気炎!
     
     
    ■「MMAオレンジ色の手帖」
    ・2017年 格闘家のCM事情〜起用されるのは誰だ!?〜
    ・先生!インフルエンザは欠勤になりますか?〜格闘技欠場問題〜
     
     
    二階堂綾乃
    ・茅ヶ崎にオープン!! KEI山宮のジムに行ってみた■二階堂綾乃
    ・リック・マーテルにGSP!! イケメンプロレス格闘技・美男子列伝
    ・どんどん身体が柔らかくなる! ヨガのススメ!!
     
    ・中井祐樹の「東奔西走日記」1月15日〜31日編


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    大好評アジャ・コングインタビュー最終回!!<これまでのアジャ・コングインタビュー>①「全女はAKB48やジャニーズだった」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1087876②「恐るべし全女の異種格闘技戦/ダンプ松本、究極の親分肌」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1112784③偶然と必然が折り重なった「アジャ様」覚醒の瞬間http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1130398④バイソン木村との哀しき別れhttp://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1157304⑤対抗戦ブームの終焉と全女退団……http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1165652――アジャさんは全女を退団されましたが、フリーになると団体所属のときとは行動も変わってきますよね。
    アジャ いや、とくに困らなかったです。移動に関してはジャングルジャック時代にバイソン(木村)と2人でやってましたから。
    ――全女の頂点に立っていたブル(中野)さんに反旗を翻したことで、ヒールどころかベビーフェイスのバスにも乗れなくなったときですね。
    アジャ 全女の最後のほうも地方巡業のときは最初の会場は直入りして、途中はバスで移動しましたけど、最終興行が終わったら自分ひとりで帰ってましたしね。
    ――全女時代から自分ひとりで行動することに慣れてたんですね。
    アジャ フリーだと自分の試合が終わったらすぐに帰れますし、楽でしたね。唯一困ったのは、全女のバスや道場に自分の荷物を置いていたんですけど、それが思った以上に多かったんですよ。だから自分の家で管理するのが大変でしたねぇ。試合で使う凶器の一斗缶も家にまとめて何個か置くことになったんですけど、も〜〜うジャマでしょうがなかったです(笑)。
    ――一斗缶がゴロゴロしてる家ってあまり聞かないですよね(笑)。一斗缶はストックしておかないといけないもんですか?
    アジャ 一斗缶は壊れると使い回しができないですし、1試合でダメになるときもありますからね。あの一斗缶は蕎麦屋さんからもらってくるんですよ。もともと蕎麦つゆが入ってるものなので、中身を使い切ったら一斗缶自体はもういらないじゃないですか。廃棄しないといけないんですけど、ゴミを捨てるのにお金がかかる時代になったので逆に喜んでもらえましたね。
    ――一斗缶は全女の若手が蕎麦屋さんで調達してきたんですよね。フリーになってからはどうされてたんですか?
    アジャ フリーになってからも全女の若手とは仲が良かったので「一斗缶もらってきてくれる?」って頼んでいたんですけど。GAEAのときは若手の広田さくらにもらってくるように頼んでいましたね。
    ――一斗缶といえばアジャさんの代名詞ですから、家の中でジャマとはいえ凶器を変えるわけにはいきませんよね。
    アジャ 全女の若手の頃に「何か凶器を決めなさい」と言われて。ダンプ(松本)さんは竹刀がメインでしたけど、一斗缶やチェーンとかなんでも使ってましたからね。ブルさんはヌンチャク、バイソンはトンファー。私はそういう棒術的なものは使えなかったし、なにより一斗缶を使い始めたのはお金がなかったからで。
    ――えっ、お金ですか?
    アジャ ヌンチャクや竹刀は壊れたりするじゃないですか。そうすると買わなきゃいけないですけど、一斗缶はタダでもらえるので。
    ――なるほど。財布に優しい凶器(笑)。
    アジャ あと一斗缶は派手ですし、どんな地方でも調達できる。地方でヌンチャクは手に入りづらいですからね。 
    ――全国的に入手可能な凶器なんですね(笑)。アジャさんがフリーになった理由は、長与千種戦のためでしたよね。
    アジャ 長与さんに憧れて全女に入ったんですけど、その長与さんは引退してしまって。復帰した長与さんはGAEA所属だったこともあって、私が全女にいるかぎりは試合ができないと。だったら私が全女に出て身軽になればいい。長与さんと試合が終わったら「プロレスをやめていいや!」くらいに思ってたんですね。
    ――実現したら引退してもいい、と。
    アジャ だから全女をやめたあとは「1年限定でフリーになります」と宣言したんです。その1年のあいだに長与さんとの試合が決まらなければ、長与さんと縁がなかったということだし、これ以上プロレスをやってる意味がないな、と。
    ――フリー活動をしていくというよりは、引退を視野に入れた全女退団だったんですね。
    アジャ フリーになったあと、いろんな団体から「所属になりませんか?」という話はあったんです。10年前に尾崎魔弓に騙されてオズアカデミーの所属になりましたけど(笑)。それまでは自分の拘り、決め事としてどこかに所属はしない。全女をやめるのは自分の夢をかなえるためだったし、全女がなかったらプロレスラーにもなってなかったので。それに当時のプロレス界にはフリー選手がほとんどいなかったんですよね。いまはフリーが主流になってますけど、当時は団体に所属しないのは考えられない時代だったので。
    ――フリーとしての生き方が確立されてなかったというか。
    アジャ 全女が東京ドームで大会をやったときに(ライオネス)飛鳥さんやジャガー(横田)さんがフリーとして参戦しましたけど、2人とも長いことフリーだったわけじゃないですし。フリーでやり始めたのは私が最初だったんじゃないかな。ほぼ手探りでしたし、全女をやめるときにも言われましたもんね。「全女の看板を外しておまえがどれだけできるのか?」って。
    ――全女の看板あってこそだろう、と。
    アジャ 対抗戦にしても会社が交渉していたじゃないですか。これからは自分でやらないといけないんですけど、全女をやめると発表してからいくつか連絡があったんですよ。ただ、自分の筋の通し方として、すぐに話はしなかったんです。全女をやめる3日前ですね、初めて話をしたのは。一番最初にFMWから「こういうことを考えてます、ギャラはこうです」という提示をいただいて。当時はいまほど不景気じゃなかったので、ギャラもかなりよくて(笑)。
    ――悪い扱いではなかったんですね。
    アジャ となると、ほかの団体も「アジャ・コングのギャラはこれくらい」ってなりますから。そんなに外のリングに上がってませんでしたから、いいお話が多かったんです。
    ――全女以外のリングに上がるアジャ・コングが新鮮だったんでしょうね。
    アジャ でも、ホイホイ受けると困ってると思われるから吟味はしましたね。それはいまでもそうです。お金だけじゃなくて自分のやる意味がないかぎりはやらないと決めてるんで。全女からもオファーがあったんですけど、全女には未払いが残ってたので。
    ――けっこうな金額が未払いだったんですよね……。
    アジャ 「払ってくれないと出ませんよ」と。全女は私がフリーになったほうが安く使えると思ってみたいですけど。出てくれないもんだから、私に対する嫌がらせでアメージング・コングを作ったわけですよ(苦笑)。
    ――あー、アメージング・コングも略称は「A・コング」ですもんね(笑)。
    アジャ 彼女はロス道場で練習してるときに日本に連れてこられたんですけど、本人は泣いて嫌がったらしいんですよ。「アジャ・コングがいるのにこんな名前を名乗るはイヤだ」って。
    ――新人レスラーには恐れ多いですよね(笑)。
    アジャ でも、全女は「これはアジャ本人も了承してる」くらいのことを言ってたみたいですけどね(笑)。
    ――ハハハハハハ!
    アジャ それはそれで腹が立っていたんですけど、文句を言っても仕方なかったので。でも、アメージング・コングだけでは盛り上がりきれないから、私が出ていたGAEAに「アジャ・コングvsアメージング・コングをやらせてくれないか」ってお願いしてきたんです。私は絶対に全女には出ない。じゃあGAEAで……ってことなんでしょうけど。
    ――なんとか「コング対決」をやってほしいと。
    アジャ それがきっかけでアメージング・コングと対戦して、そのあとタッグを組んだりもして。アメージング・コングという選手と試合をすることでプロレスの幅が広がったという点ではよかったですけどね。
    ――1年限定だったフリー活動がその後も続いたのは何があったんですか? 
  • 練習で頑張った先にUFCという“希望の国”があったが……■大沢ケンジ

    2017-02-25 11:59  
    55pt
    和術慧舟會HEARTS総帥にしてAmebaTV格闘技チャンネルで解説を務める「おしゃべりAmeba野郎」こと大沢ケンジの格闘技談義! 今回のテーマは最近のUFCです!――大沢さんが解説を務めたAbemaTVのベラトールですが、メインイベントのヒョードルの試合が対戦相手の急病で当日に飛んじゃいましたね。
    大沢 ボクも中継が始まってから知らされましたからねぇ。ホント残念でしたけど、AbemaTVの数字的にはよかったみたいなんですよ。
    ――ヒョードルが出なかったのに!(笑)。
    大沢 みんなヒョードルに釣られたんですかね(笑)。AbemaTV関係者にしかわからない指標によれば、今回は数字がよかったらしくて。
    ――ああ、表示されてる総視聴者数だけではない指標があるんですね。本日のテーマに無理矢理結びつけますけど、最近のUFCも内部評価が新しく刷新された感じがしますね。
    大沢 いまはわかりづらいですよねぇ。まあこれからのUFCは「いかに儲けるのか」ということだと思いますけど。
    ――ビジネス優先という。いや、興行ですから売り上げを重視するのはあたりまえなんですけどね。
    大沢 この1年はいろんな変化がありそうで、先を読んでも読んだようには動きそうにないし、混沌をしてるときって流れに身を任せたほうがいいのかなって。
    ――半年前にはまさか堀口恭司がフリーエージェントするとは思いもしませんでしたし。
    大沢 新体制になったUFCがドタバタしていて、ベラトールやRIZINが大きくなるんじゃないか……というか、いまがチャンスだという捉え方はしてるんだろうなって。これまでのUFCはMMAをスポーツとして大きくしようとしてきたけど、イベントとしてどうやってお金を稼げるのか? というふうに動き出そうとしてますから。この続きと、堀口恭司、アジャ・コング、ジミー・スヌーカ、里美和、Team DATEなどの記事20本以上がまとめて読める「14万字・詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1199493 
  • セコンドのグレッグ・ジャクソンが、「キ●タマでヤツを殴りつけてやれ」と選手にアドバイスする理由■MMA Unleashed

    2017-02-24 22:43  
    77pt
    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは現代MMAの常勝軍師グレッグ・ジャクソンの戦略、哲学!!セコンドのグレッグ・ジャクソンが、「キ●タマでヤツを殴りつけてやれ」と選手にアドバイスする理由
    MMA界に君臨するスターコーチ、グレッグ・ジャクソン。2000年からMMAの指導を始め、これまでにジョルジュ・サンピエール、ジョン・ジョーンズ、カルロス・コンジット、ドナルド・セラーニら、多くのチャンピオンやトップファイターを輩出してきた。そのジャクソンが、技術面に強いMMAライター、コナー・リュブッシュとパトリック・ワイマンがホストを務めるポッドキャスト番組『Heavy Hands』(2017年1月18日付、第142回)に出演、濃密にして初心者にもわかりやすいMMA戦略論やセコンド哲学を語っている。米国MMA最先端の戦略家がいったい何を語っているのか、ちょっとのぞいてみよう。
    ●過去映像分析は古い試合から始める
    ジャクソン・ウィンクルジョン・アカデミーの選手の試合が決まると、どんなふうに戦略を練っていくのかについて、ジャクソンはまずは対戦相手のテープを見ることから始めると語っている。対戦予定選手の傾向や能力、何に頼り、何を狙っているのかを見定めるのが目的だ。
    その際のポイントとしてジャクソンは、「私の場合は古い試合から順に見る。選手は徐々に自分の弱みや傾向を技術で隠すことがうまくなっていくが、古い試合にはクセが出やすい。だから、その選手のベースは何であるのか、古いものから地層を掘り下げていくように分析していくんだ」と語っている。これに自軍選手の能力を付き合わせて、ここなら勝てる、ここは避けるという戦略を練るのだという。この続きと、堀口恭司、アジャ・コング、ジミー・スヌーカ、里美和、Team DATEなどの記事20本以上がまとめて読める「14万字・詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1199493 
  • どんどん身体が柔らかくなる! ヨガのススメ!!■二階堂綾乃

    2017-02-24 22:30  
    55pt
    新日本プロレスの選手イラストを描いてキャッキャしていたプオタ女子・二階堂綾乃がいつのまにかMMAジムに通いだし、ついに格闘技デビューをしてしまったこのコーナー。今回のテーマは身体の硬いアナタは必読! 「ヨガのススメ」です!今年に入り新日本プロレスにカムバックした鈴木軍。いるとやっかいだけど、いないと寂しい鈴木軍。先日久しぶりに後楽園ホールで荒れ狂う飯塚さんと逃げ惑うお客さんを生で見て、懐かしすぎて涙がちょちょぎれそうになりました。
    そして久しぶりに鈴木軍を見て驚いたのが、「ペ」ことエル・デスペラード選手の柔軟さです。謎の覆面レスラーになる前から柔らかかったのですが、あらためて見ると、まぁ~柔らかい。85帰路のマッチョが「ズドン!」と勢いよく股裂きをするので、そのまま「さけるチーズ」のように裂けてしまうんじゃないかとドキドキします。
    私のジムにも、とても股が柔らかいゴリマッチョな男性がいます。デスぺさんほどではありませんが、柔軟のとき170度くらい開脚できるので、このマッチョはフレキシブルゴリマッチョだと思っていました。そう、あのときまでは……
    あれはフレキシブルゴリマッチョが初めてジムのヨガクラスに参加したときのことです。この続きと、堀口恭司、アジャ・コング、ジミー・スヌーカ、里美和、Team DATEなどの記事20本以上がまとめて読める「14万字・詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1199493 
  • 代理人が告白! 堀口恭司RIZIN電撃契約の舞台裏「このままじゃUFCにダメにされる。UFCを捨てるしかなかった」

    2017-02-21 17:27  
    77pt
    格闘技界が騒然となった堀口恭司のUFCフリーエージェント宣言だったが、さらに衝撃! RIZINと電撃契約! UFC戦績7勝1敗、フライ級ランキング3位、日本人初のUFC王者に最も近い男、バリバリのメジャーリーガーが日本に帰ってくることになったのだ。このサプライズ契約の裏には何があったのか? 堀口恭司をマネジメントする石井史彦氏に話を聞いた。  <関連記事>緊急直撃!堀口恭司、UFC電撃フリーエージェントの真相!!http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1191368――UFCからFAした直後にRIZINとの電撃契約、大変驚きました。
    石井 私も驚いています(笑)。あくまで堀口選手の決断であって、私はいま置かれている状況を説明したり、選択肢を提示する立場なんですが、それにしても怒涛の数日間でした。
    ――堀口選手がベストな判断が下せるように情報を集めたり、交渉相手と連絡を取ったりしていたわけですね。
    石井 RIZINの榊原(信行)さんとはLINEやメールでやりとりしたんですが、「いつ寝てるんですか?」とビックリするくらいすぐにレスポンスがありまして。24時間フルに使って交渉した感じですね。
    ――榊原さんはベラトール視察のためにサンノゼを訪れていましたが、現地で直接会われたんですよね?
    石井 はい。堀口選手とも会っています。榊原さんと実際に会って話をしたのはベラトールの翌日。アメリカ現地時間2月19日の昼です。順を追って話をしますと、UFCから正式なかたちで契約更新のオファーが届いたのは2月15日の午前中なんですね。
    ――あ、つい最近のことなんですね。試合から3ヵ月近く経ってるし、日本大会の発表もあるというのにノンビリしてますね……。
    石井 どこまで開示していいのかわからないですけど、6試合契約のオファーでした。
    ――6試合契約。ファイトマネーは前回の契約よりもよかったんですか?
    石井 はい、もちろんです。下がるということはなかったです。上がっています。ただ、ボクらの期待が大きすぎたのかもしれないですけど……。
    ――期待していたほどの額ではなかった。
    石井 正式なオファーの前に「ぶっちゃけ、いくらほしいんだ?」というメールは来てまして「これだけはほしい」と返したら「ふざけるな!」って怒られました(笑)。
    ――一蹴されたんですね(笑)。
    石井 「それだったらヨソの団体に行け」と。まあ、こっちは聞かれたから素直に希望を述べただけなんですけど、その金額は堀口選手と相談して決めたんです。UFCはコミッションがファイトマネーを公表してるので、フライ級チャンピオンのデメトリウス・ジョンソン、ランキング1位のジョセフ・ベナビデス、2位のヘンリー・セフードがいくらもらってるかはわかる。3位の堀口選手は「これくらいはもらっていいんじゃない」というところから決めたんですね。
    ――ところがUFCからすれば論外だった。
    石井 なぜ難しいかというと、これは交渉ではなく以前UFCの関係者と雑談したときに言われたのは、堀口選手はまず英語ができないと。セフードはオリンピック金メダリストで英語だけではなくスペイン語もできる。グローバル的に売り出しづらいという指摘はされたところはありますね。ただまあファイトマネーを下げられたわけじゃなかったので、納得できなくもないのかなとは思ったんです。
    ――FAした際にもお話を聞きましたが、いまのUFCはなかなか試合が組まれにくいことも理由のひとつでしたね。
    石井 そこなんです。私はカルフォルニア州サンノゼに住んでるんですが、堀口選手は東海岸のフロリダでトレーニングを積んでいます。電話で状況説明したんですが、提示されたファイトマネーもさることながら、このままUFCに残っても試合がなかなか組まれないんじゃないか? という危機感があったんです。この続きと、アジャ・コング、ジミー・スヌーカ、里美和、Team DATEなどの記事20本以上がまとめて読める「14万字・詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1199493 
  • 輪島、北尾、曙……プロレスラーになった横綱たち!!■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

    2017-02-21 12:18  
    110pt
    プロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回のテーマは輪島、北尾、曙……「プロレスラーになった横綱たち」です!
    <これまでの連載記事! クリックすると試し読みできます!>嗚呼、阿修羅・原……修羅ごときそのレスラー人生!!冬木弘道は「俺はやっぱり死ぬんだな」とニヤリと笑った…完全無欠のプロレスラー!! ジャンボ鶴田超獣ブルーザー・ブロディ【涙のカリスマ】大仁田厚の邪道プロレス人生“四天王プロレス”の光と影――三沢光晴
    癌に勝った絶対王者・小橋建太“プロレス巨大組織”NWAとは何だったのか?呪われたIWGPが最高権威になるまで悲運の闘将ラッシャー木村、耐えぬき続けた人生 燃える男、アニマル浜口――!!“天龍番”が感傷に浸れなかった天龍源一郎引退試合全日本プロレスを二度は裏切れない……」秋山準馬場死去、三沢離脱……その後の全日本プロレスジョー樋口、和田京平…全日本プロレスを支えたレフェリーたち 我らが英雄ザ・ファンクスの凄み! 
    猪木を超えられなかった藤波辰爾――プロレス職人と野心の時代
    レスラーの野心が謎を生み出す……SWSに狂わされた男たち!
    「俺のほうがUWFより強い!」 誇り高き仮面貴族ミル・マスカラスプロレス史上最も過酷な闘い! G1クライマックス『週刊ゴング』の創刊と休刊まで……闘いのゴングはこうして鳴った!80年代タイガー、90年代ライガー! ジュニアヘビー級の歴史!!“リングの現実”に殉じたNOAHの栄枯必衰昭和のプロレスを支えた影の実力者! さらば永源遥――!!史上最も愛されたヒール! 黒い呪術師アブドーラ・ザ・ブッチャー■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

    ――輪島、北尾光司、曙……今回のテーマは「横綱のプロレス転向」ですが、相撲出身のプロレスラーはあまりいいイメージを持たれていないんですね。日本のプロレスの始まりは元関脇の力道山で、いまでもプロレスと相撲は密接な関係なんですけど。
    小佐野 そういうイメージがついちゃってるよね。それは安田忠夫を筆頭にみんなナマクラというかね(笑)。
    ――愛すべきグウタラさんが多いですね(笑)。
    小佐野 田上明も全然練習しないからデビューが遅れちゃって、馬場さんが「誰かアイツのケツを叩いてくれ……」ってボヤいていたくらいですから(笑)。
    ――デビュー前から“大物”ですねぇ。
    小佐野 いつのまにか(アビドーラ・ザ・)ブッチャーのパシリになっていて「あの黒い人がコーヒーを買ってこいって言うんですよ〜」って(笑)。
    ――ハハハハハハハ! 相撲出身で言えば当時は高木功さんもいましたよね。
    小佐野 嵐こと高木功ね。絶対に三冠王者になれる才能はあったんですけどねぇ。あの巨体であんなにドロップキックがうまい選手は見たことなかったから。デビューして1ヵ月足らずでニューオリンズの世界タッグ五輪に馬場さんのパートーナーとして抜擢されたくらいですし。
    ――横綱のプロレス転向でいえば最初は東富士ですよね?
    小佐野 あの人の場合は、力道山の抑止力としてプロレス界にやってきたみたいなところはあるからね。
    ――抑止力ですか?
    小佐野 力道山のブレーンで相撲界に顔が利く人がいて、力道山にわがまま放題させないために横綱の東富士を入れたという。力道山は関脇だったから、さすがに横綱のことは立てなきゃいけないでしょう。……という記事を読んだことがある。
    ――輪島さんは東富士以来の横綱プロレス転向なんですね。
    小佐野 輪島さんの全日本プロレス入りはビッグニュースで、ニッカンスポーツが一面でスクープしたんです。あの当時プロレスを扱っていたのは朝刊はデイリースポーツ、夕刊で東スポ。ニッカンスポーツは地方版ではプロレスを扱ってたんです。
    ――地方版だけですか。
    小佐野 その理由はわからないけど、輪島さんのプロレス入りを一面にしてからは正式に全国版でもプロレスを扱うことになって、ほかのスポーツ紙もニッカンに続いたんですよね。
    ――輪島プロレス転向にはそれくらいのインパクトがあったということですね。
    小佐野 だいたい横綱自体が今回の稀勢の里で72人しかいない。その中でも輪島さんは別格の存在でしたから。私は子供の頃に輪島さん、貴乃花、北の湖の取り組みをテレビで見ていたから「あの輪島さんがプロレスに来るんだ!」という感覚ですよ。
    ――輪島さんは型破りな横綱だったんですよね。
    小佐野 リンカーンで国技館に乗り付けたりね(笑)。金色のまわしという時点で異色だし、単なる横綱ではなかったんですね。野球で言えば王さん長嶋さんが別格だったように、相撲ファンじゃなくても日本人なら誰でも知ってる存在、それが輪島さんだったんですよ。
    ――輪島さんは引退後は親方になりましたが、借金問題等で廃業。プロレスに転向します。
    小佐野 借金で相撲界を追われてプロレス界にやってくる。しかも38歳という年齢。マスコミ的には“堕ちた英雄”というスキャンダルとして取り上げたところもありましたね。
    ――どうしてもお金に困ってのプロレス参戦……というように見えちゃいますね。
    小佐野 でも、実際は借金が理由じゃないんですよ。お金なんか二の次だったと思う。
    ――あ、そうなんですか。
    小佐野 輪島さんがプロレス界に転向したのは、演歌歌手の五木ひろしのお兄さんが薦めたんですよ。お兄さんは五木プロモーションの代表で、輪島さんの支援者のひとり。「もう一度、男になるにはプロレスがいいんじゃないか」ってことで輪島さんに話をしたんですよね。
    ――プロレス転向はメンツの問題だったんですね。
    小佐野 ダーティーなイメージを覆したい、もう一旗揚げたい……という気持ちが強かったんだと思います。借金は借金であったけど、輪島さんには後援者がいっぱいいるから。天下の横綱ですし、日大相撲部の人脈はやっぱり凄いんですからね。
    ――なんとか生活はできちゃうもんなんですね。さすが横綱!
    小佐野 それで輪島さんは花籠部屋の後輩で全日本プロレスにいた石川(孝志)さんに相談したんです。「孝志、どうだプロレスは?」「横綱なら大丈夫ですよ」ということで、石川さんは馬場さんに話を持っていった。あいだに誰も入ってなかったから話は早いですよね。
    ――馬場さんからすると急転直下ですねぇ。
    小佐野 世間的にはダーティーなイメージがありましたから、「さあ、どうしよう?」とは考えたんでしょうけど。それに年齢的なこともあるし、現役から時間が経っててかなり痩せちゃっている。当時のお相撲さんはいまのようにそこまで身体は大きくないんですけど、それでも輪島さんは現役時代130キロくらいあった。入団発表記者会見のときは100キロと言ってたんだけど、じつは80キロ後半しかなかったんです。
    ――ジュニアヘビー級!(笑)。
    小佐野 4月に入団発表して1週間後にアメリカに渡ったんですが、雑音を避けて練習ができるようにしたことは大正解でしたね。私は5月にはハワイでトレーニングしているところを取材したんですが、輪島さんがどこに住んでるかは教えてくれない。取材できるのは練習してるときだけ。それに上半身は絶対に裸にはならない。
    ――まだ身体ができてなかったんですね。しかしガードが固いですねぇ。
    小佐野 脱いだのは5月の終わりか6月。それまでは一切裸にならなかったです。裸にならないからビーチを走ってる姿を撮ったりするしかなかったんですけど、一度だけビーチで相撲を取ってる写真をお願いしたんです。そうしたら仕切るときの輪島さんの目つきが凄かった。「ああ、これが輪島なんだ!!この目つきがプロレスで出せればいけるかも……」って思いました。
    ――さすが只者じゃない。
    小佐野 ハワイでは石川さんが輪島さんに付きっきりで練習してたんですよ。そこが輪島さんにとって大きかったと思う。というのは、相撲からプロレスに来た人がどこで壁にぶつかるのか、何が難しいのかを石川さんは体験してるから。
    ――石川さんも相撲から転向してるわけですもんね。
    小佐野 だから輪島さんにプロレスを教えることができるんですよね。輪島さんにはいろんなコーチがついたけど、最初に石川さんに教わったことは大きいです。ハワイではボクシングジムで練習してたんですけど、ボクシングのリングは硬いでしょ。受け身の練習をするとかなり痛い。受け身を取ることが怖くなってしまうんですよ。そこで石川さんがどうしかたといえば、そのとき住んでいたコンドミニアムのベッドの上で受け身の練習をやらせたんです。恐怖心で力が抜けない輪島さんに、柔らかいベッドの上で受け身を取らせて。
    ――石川さん、優秀なコーチだったんですね。
    小佐野 あの年齢からすべてをおぼえるのは無理だから最低限のことはできるようにしたそうです。プロレスってロープを使えると戦いの幅が広がる。ロープワークと受け身だけは重点的に練習したんですね。あとウエイトトレーニングもしっかりやって、1ヶ月半で20キロ増やして、最終的には127キロまで戻しましたからね。
    ――凄い!!(笑)。
    小佐野 輪島さんは筋肉質でお相撲さん体型じゃないので、ただ太ったわけじゃない。しっかり練習して、たくさん食べて、本人も「いやあ、内臓が強くて良かったわ」って。
    ――真面目に取り組んでいたからこそですね。
    小佐野 秋にタイガー・ジェット・シンとデビュー戦をやって、すぐアメリカに戻ってまたトレーニング。87年秋から全日本に定期参戦するようになったんですけど、どこの会場に行っても超満員ですよ。みんな輪島さんのことを知ってるから、やっぱり見たいですよね。全日本のテレビ中継も輪島さんのデビュー戦に合わせてゴールデンタイムに復帰。だから輪島さんはプレッシャーだったはずですよ。秋までには、なんとかかたちになってないといけないんだから。
    ――一大プロジェクトだったんですね。
    小佐野 ハワイで石川さんと2ヵ月トレーニングして、そのあとはカンザスのパット・オコナーのところに預けられて、バッファローのデストロイヤー、最後はノースカロライナのネルソン・ロイヤルのレスリングスクール。そこでは若者たちと一緒に通ってたんですね。
    ――たくましいですねぇ(笑)。
    小佐野 ノースカロライナには私も取材に行ったんですけど、英語がまったく喋れない中、一生懸命やってましたよ。そこでは地元のモーテルに泊まってたんです。高級ホテルに住んでいてもいいんだけど、そのモーテルには「東京レストラン」という日本食レストランがあって。輪島さんは日本食しか食べられないですから、その隣の部屋を借りて毎日レストランでご飯を済ませていたんですよね(笑)。
    ――ハハハハハ。
    小佐野 あと輪島さんはベッドで寝られないんですよ。マットを下ろして布団風にして寝る。ベッドの上には演歌のカセットテープが置いてあって、いつも演歌を聞いてるんですけど、日本に電話するときはカントリーミュージックを流し始めるという(笑)。
    ――アメリカに来てるアピールですね(笑)。
    小佐野 あと輪島さんは日本のデビュー戦のビデオを持ちこんでいて、日本人の商社マンなんかがレストランに来るでしょ。部屋に連れ込んで「どうこれ?」ってデビュー戦を見せたがるという。凄く気さくな人なんですよ(笑)。
    ――横綱だからって偉ぶってないんですね。
    小佐野 私は2階に泊まってたんですけど、電話で「おい、おにぎりを握ったから食べに来いよ!」って呼び出されたりもしましたね。
    ――おにぎり?
    小佐野 相撲時代は横綱として何十人と付き人がいたから、ひとりでいるのがさみしい。だから私のことをおにぎりで釣るんですよ(笑)。
    ――ハハハハハハハ!
    小佐野 輪島さんは馬場元子さんに炊飯器を買ってもらって、それを修行地に持ち歩いて、自分でお米を炊いておにぎりを作ってたんです。おにぎりを一緒に食べながら時代劇のビデオを見て、輪島さんが眠くなるまでやりすごすという(笑)。
    ――横綱が握るおにぎりは食べてみたい(笑)。
    小佐野 ネルソン・ロイヤルのジムにも自分で握ったおにぎりをお昼ごはんにしてましたから。みんなハンバーガーを食べてる脇でおにぎりを食べてるんですよ(笑)。
    ――借金で泣く泣くプロレスをやってる感じじゃないですね、それは。エンジョイしてる(笑)。
    小佐野 借金のことも聞いたんですよ。「横綱、借金ってどれくらいあるんですか?」って。そうしたら「3億4億でガタガタするなって話なんだよ!」って言われて(笑)。
    ――ハハハハハハ! 
    小佐野 「横綱、3億と4億だと1億も違いますよ!」って返したら「俺もよくわからないっ!」って(笑)。
    ――お金に無頓着な昭和のスターですね。最高です!(笑)。この続きと、堀口恭司、アジャ・コング、ジミー・スヌーカ、里美和、Team DATEなどの記事20本以上がまとめて読める「14万字・詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1199493 
  • 先生!インフルエンザは欠勤になりますか?〜格闘技欠場問題〜■「MMAオレンジ色の手帖」

    2017-02-21 12:02  
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    格闘技ブログ「MMA THE ORANGE」の管理人オレンジがディープなエピソードをお届けする「MMAオレンジ色の手帖」! 今回のテーマは「インフルエンザ欠場問題」です!古今東西、老いも若きも男も女も、あとを絶たないのが格闘技イベントの欠場問題。今朝も「Bellator 172」でエメリヤーエンコ・ヒョードルと対戦予定だったマット・ミトリオンが体調不良のために大会開始直前にまさかの欠場。ヒョードルの試合自体が消滅するという超ド級の事件が勃発したばかりです。私もAbemaTVでの生中継に合わせて早起きしてパン屋に向かうとまさかの冬季休業。失意のもとに帰宅すると今度はヒョードル戦の消滅と踏んだり蹴ったりの日曜日を迎えました。日本中、いや世界中でどれだけの人が落胆した事やら……。
    そんなこんなでいろんなところにダメージを与える選手の欠場問題。現在の日本の格闘技界でトレンドになっているのが規程体重オーバーによる試合の中止。特定のイベントに集中するわけでもなく、大会を問わずに乱発しています。
    特に目も当てられなかったのが昨年末に発生した負の連鎖。12月17日に開催された「DEEP CAGE IMPACT 2016 ~DEEP VS WSOF-GC~」のセミファイナルで大塚隆史とWSOF-GCバンタム級王座を賭けて対戦する予定だったフェルナンド・ヴィエイラが規定体重を3.3kgオーバー。この続きと、堀口恭司、アジャ・コング、ジミー・スヌーカ、里美和、Team DATEなどの記事20本以上がまとめて読める「14万字・詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1199493 
  • 【緊急直撃!】堀口恭司、他団体移籍へ! UFC電撃フリーエージェントの真相!!

    2017-02-18 00:56  
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    大事件、勃発!!  あの堀口恭司がUFCからフリーエージェント! UFC日本人ファイター堀口恭司がUFCからフリーエージェント(以下FA)としたことが編集部の取材で判明した。UFCとの交渉を打ち切り、今後は他団体との交渉に入ることになる――。 堀口恭司はUFC戦績7勝1敗。フライ級ランキング3位。王座再挑戦を見据える“日本人初のUFC王者に最も近い男”の身に何が起きているのか――?
    堀口恭司は昨年11月19日のアリ・バガウティノフ戦でUFCとの契約を満了している。その後、契約更新および次回試合日時のニュースが聞こえてこないため、MMA関係者のあいだではその動向が注目されていたが、今回のFAにより、UFC以外の舞台で戦うことが決まった。
     公表されている堀口恭司のファイトマネーは基本給2万9000ドル、ウィンボーナスが2万9000ドル、リーボックスポンサーフィー5000ドル。計6万4000ドルだ(そのほかにリーボックとの独自の契約で勝利ボーナスも手にしていると言われている)。
     これ以上の条件を提示してくる団体が現われると踏んでのFA。移籍先として最も考えられるのは業界ナンバー2のベラトールだ。これまでもUFCからのFAファイターを獲得している。
     ヨーロッパ、ロシアのMMA団体にしても、MMAビジネスに火が付き始めているだけにその資金力は侮れない。そしてチャイナマネーなどを背景に活気づいているアジア市場からすれば、“傷がついてない”アジア出身のUFCファイターは魅力的だろう。無敵のメジャーリーガー、ベン・アスクレンを獲得したシンガポールのONE、1億円トーナメントで話題をさらった韓国のROAD FC、なにより堀口恭司の母国・日本では、若きスターを欲しがっているRIZINが構えている。
     それにしても、だ。UFC戦績7勝1敗(現在3連勝中)という戦績を考慮すれば、UFCは再契約に向けて、いままで以上の条件を提示しているはずだ。なぜUFCのオファーを蹴ってまでFAしたのか。思った以上の条件がUFCから提示されなかったのか――?  さっそく堀口恭司をマネジメントする石井史彦氏に電話取材を申し込んだ。石井氏の話を聞いてみると、なるほどそこには一向に収まらないUFC新体制の混乱も今回のFAに影響していたのであった。
    ――現在UFC参戦中の堀口恭司選手がFAになったのではないか……という噂が格闘技関係者のあいだを駆け巡っています。実際どうなってるのでしょうか。
    石井 はい、堀口選手は現在フリーエージェントです。
    ――あっ、そうなんですか!!
    石井 UFCから新しく提示されたオファーに対して同意できないのでフリーにしてほしいと依頼したら了承してもらいました。
    ――UFCからリリースされたわけではなく、堀口選手サイドが交渉を打ち切って離脱した……いったい何があったんでしょうか?この続きと、アジャ・コング、ジミー・スヌーカ、里美和、Team DATEなどの記事20本以上がまとめて読める「14万字・詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1199493 
  • UFCファイターのフトコロ事情 ~ 中堅ファイターでも想像以上に厳しい現実■MMA Unleashed

    2017-02-17 10:50  
    66pt
    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは……これは厳しい! UFCファイターのフトコロ事情!! 
    ●マイケル・マクドナルドの場合
    日本のファンにとっては、金原正徳に勝った選手として記憶に残るマイケル・マクドナルド。赤丸急上昇中の有望若手選手にも見えたマクドナルドであるが、2016年7月にジョン・リネカーにKO負けを喫して以来、試合をしていない。練習資金がないのだ。
    リネカー戦でマクドナルドは53,000ドル(593万6,000円)を受け取った。内訳はファイトマネーが23,000ドル、メインイベント・ボーナスが25,000ドル、リーボックのスポンサー料が5,000ドルだ。ここから税金が差し引かれ、練習のための費用を差し引くと、マクドナルドの手元にはおよそ3分の1しか残らなかった。この資金では、12月までに次のファイトマネーが入ってこなければ、生活と合宿費用をまかなえない計算となっていたのだ。
    マクドナルドはUFCに状況を説明し、何とか試合を組んでくれないかと相談をしたというが、具体的な解決策にはいたらなかった。そして試合をしないまま、年が明けてしまったことから、試合をしたくてもマクドナルドにはもはや合宿を行う資金がないのだ。
    マクドナルドもかつては借金をして合宿費用に充てたこともあった。しかし、負傷で3回の手術を行い、試合間隔が2年あいてしまった時には、自宅を売りさばき、実家に戻ることを余儀なくされたこともあった。だからもう借金はできない。そもそも、仮に自分がケガなくキャンプを終えたとしても、対戦相手のせいで試合がキャンセルになったりしたら、合宿費用を払えなくなる危険性もある。だから今のマクドナルドの目標は、副業で生活費をまかないつつ、余裕のある合宿資金を貯(た)めることだ。この続きと、堀口恭司、アジャ・コング、ジミー・スヌーカ、里美和、Team DATEなどの記事20本以上がまとめて読める「14万字・詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1199493
     
  • アジャ・コングインタビュー最終回……さらば! 私が愛した全日本女子プロレス

    2017-02-16 13:38  
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    大好評アジャ・コングインタビュー最終回!!<これまでのアジャ・コングインタビュー>①「全女はAKB48やジャニーズだった」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1087876②「恐るべし全女の異種格闘技戦/ダンプ松本、究極の親分肌」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1112784③偶然と必然が折り重なった「アジャ様」覚醒の瞬間http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1130398④バイソン木村との哀しき別れhttp://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1157304⑤対抗戦ブームの終焉と全女退団……http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1165652――アジャさんは全女を退団されましたが、フリーになると団体所属のときとは行動も変わってきますよね。
    アジャ いや、とくに困らなかったです。移動に関してはジャングルジャック時代にバイソン(木村)と2人でやってましたから。
    ――全女の頂点に立っていたブル(中野)さんに反旗を翻したことで、ヒールどころかベビーフェイスのバスにも乗れなくなったときですね。
    アジャ 全女の最後のほうも地方巡業のときは最初の会場は直入りして、途中はバスで移動しましたけど、最終興行が終わったら自分ひとりで帰ってましたしね。
    ――全女時代から自分ひとりで行動することに慣れてたんですね。
    アジャ フリーだと自分の試合が終わったらすぐに帰れますし、楽でしたね。唯一困ったのは、全女のバスや道場に自分の荷物を置いていたんですけど、それが思った以上に多かったんですよ。だから自分の家で管理するのが大変でしたねぇ。試合で使う凶器の一斗缶も家にまとめて何個か置くことになったんですけど、も〜〜うジャマでしょうがなかったです(笑)。
    ――一斗缶がゴロゴロしてる家ってあまり聞かないですよね(笑)。一斗缶はストックしておかないといけないもんですか?
    アジャ 一斗缶は壊れると使い回しができないですし、1試合でダメになるときもありますからね。あの一斗缶は蕎麦屋さんからもらってくるんですよ。もともと蕎麦つゆが入ってるものなので、中身を使い切ったら一斗缶自体はもういらないじゃないですか。廃棄しないといけないんですけど、ゴミを捨てるのにお金がかかる時代になったので逆に喜んでもらえましたね。
    ――一斗缶は全女の若手が蕎麦屋さんで調達してきたんですよね。フリーになってからはどうされてたんですか?
    アジャ フリーになってからも全女の若手とは仲が良かったので「一斗缶もらってきてくれる?」って頼んでいたんですけど。GAEAのときは若手の広田さくらにもらってくるように頼んでいましたね。
    ――一斗缶といえばアジャさんの代名詞ですから、家の中でジャマとはいえ凶器を変えるわけにはいきませんよね。
    アジャ 全女の若手の頃に「何か凶器を決めなさい」と言われて。ダンプ(松本)さんは竹刀がメインでしたけど、一斗缶やチェーンとかなんでも使ってましたからね。ブルさんはヌンチャク、バイソンはトンファー。私はそういう棒術的なものは使えなかったし、なにより一斗缶を使い始めたのはお金がなかったからで。
    ――えっ、お金ですか?
    アジャ ヌンチャクや竹刀は壊れたりするじゃないですか。そうすると買わなきゃいけないですけど、一斗缶はタダでもらえるので。
    ――なるほど。財布に優しい凶器(笑)。
    アジャ あと一斗缶は派手ですし、どんな地方でも調達できる。地方でヌンチャクは手に入りづらいですからね。 
    ――全国的に入手可能な凶器なんですね(笑)。アジャさんがフリーになった理由は、長与千種戦のためでしたよね。
    アジャ 長与さんに憧れて全女に入ったんですけど、その長与さんは引退してしまって。復帰した長与さんはGAEA所属だったこともあって、私が全女にいるかぎりは試合ができないと。だったら私が全女に出て身軽になればいい。長与さんと試合が終わったら「プロレスをやめていいや!」くらいに思ってたんですね。
    ――実現したら引退してもいい、と。
    アジャ だから全女をやめたあとは「1年限定でフリーになります」と宣言したんです。その1年のあいだに長与さんとの試合が決まらなければ、長与さんと縁がなかったということだし、これ以上プロレスをやってる意味がないな、と。
    ――フリー活動をしていくというよりは、引退を視野に入れた全女退団だったんですね。
    アジャ フリーになったあと、いろんな団体から「所属になりませんか?」という話はあったんです。10年前に尾崎魔弓に騙されてオズアカデミーの所属になりましたけど(笑)。それまでは自分の拘り、決め事としてどこかに所属はしない。全女をやめるのは自分の夢をかなえるためだったし、全女がなかったらプロレスラーにもなってなかったので。それに当時のプロレス界にはフリー選手がほとんどいなかったんですよね。いまはフリーが主流になってますけど、当時は団体に所属しないのは考えられない時代だったので。
    ――フリーとしての生き方が確立されてなかったというか。
    アジャ 全女が東京ドームで大会をやったときに(ライオネス)飛鳥さんやジャガー(横田)さんがフリーとして参戦しましたけど、2人とも長いことフリーだったわけじゃないですし。フリーでやり始めたのは私が最初だったんじゃないかな。ほぼ手探りでしたし、全女をやめるときにも言われましたもんね。「全女の看板を外しておまえがどれだけできるのか?」って。
    ――全女の看板あってこそだろう、と。
    アジャ 対抗戦にしても会社が交渉していたじゃないですか。これからは自分でやらないといけないんですけど、全女をやめると発表してからいくつか連絡があったんですよ。ただ、自分の筋の通し方として、すぐに話はしなかったんです。全女をやめる3日前ですね、初めて話をしたのは。一番最初にFMWから「こういうことを考えてます、ギャラはこうです」という提示をいただいて。当時はいまほど不景気じゃなかったので、ギャラもかなりよくて(笑)。
    ――悪い扱いではなかったんですね。
    アジャ となると、ほかの団体も「アジャ・コングのギャラはこれくらい」ってなりますから。そんなに外のリングに上がってませんでしたから、いいお話が多かったんです。
    ――全女以外のリングに上がるアジャ・コングが新鮮だったんでしょうね。
    アジャ でも、ホイホイ受けると困ってると思われるから吟味はしましたね。それはいまでもそうです。お金だけじゃなくて自分のやる意味がないかぎりはやらないと決めてるんで。全女からもオファーがあったんですけど、全女には未払いが残ってたので。
    ――けっこうな金額が未払いだったんですよね……。
    アジャ 「払ってくれないと出ませんよ」と。全女は私がフリーになったほうが安く使えると思ってみたいですけど。出てくれないもんだから、私に対する嫌がらせでアメージング・コングを作ったわけですよ(苦笑)。
    ――あー、アメージング・コングも略称は「A・コング」ですもんね(笑)。
    アジャ 彼女はロス道場で練習してるときに日本に連れてこられたんですけど、本人は泣いて嫌がったらしいんですよ。「アジャ・コングがいるのにこんな名前を名乗るはイヤだ」って。
    ――新人レスラーには恐れ多いですよね(笑)。
    アジャ でも、全女は「これはアジャ本人も了承してる」くらいのことを言ってたみたいですけどね(笑)。
    ――ハハハハハハ!
    アジャ それはそれで腹が立っていたんですけど、文句を言っても仕方なかったので。でも、アメージング・コングだけでは盛り上がりきれないから、私が出ていたGAEAに「アジャ・コングvsアメージング・コングをやらせてくれないか」ってお願いしてきたんです。私は絶対に全女には出ない。じゃあGAEAで……ってことなんでしょうけど。
    ――なんとか「コング対決」をやってほしいと。
    アジャ それがきっかけでアメージング・コングと対戦して、そのあとタッグを組んだりもして。アメージング・コングという選手と試合をすることでプロレスの幅が広がったという点ではよかったですけどね。
    ――1年限定だったフリー活動がその後も続いたのは何があったんですか?この続きと、堀口恭司、ジミー・スヌーカ、里美和、Team DATEなどの記事20本以上がまとめて読める「14万字・詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1199493