• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 28件
  • 【12万字・記事詰め合わせセット】RIZIN大晦日、サイモン・ケリー、鈴木秀樹×阿部史典、新日本ドーム…

    2020-01-31 23:59  
    550pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part72は大好評インタビュー18本、コラム5本、12万字で550円!!(税込み)

    ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
    part72
    ◎「神興行(C)RIZIN」を12000字で振り返るRIZIN広報・笹原圭一インタビュー
    ◎完全体・那須川天心――衝撃の大晦日徹底分析!!■鈴木秀明
    ◎朝倉未来の試合に日本格闘技界の「希望」が見えた/【愛の大逆転勝利】矢地くんは打撃の組み立てがうまくなっていた■川尻達也
    ◎ハム・ソヒの強さが「キラー浜崎」を引き出した■藤井惠が見た年末女子格闘技
    ◎北米を知り尽くした男が見た「RIZINvsベラトール対抗戦」■水垣偉弥
    ◎RIZIN大晦日が面白かった理由と視聴率が低かった理由
    ◎マネル・ケイプのシューズと現代MMA■大沢ケンジ
    ◎RIZINライト級GP王者ムサエフはUFCと契約するのか?■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ◎RIZIN大晦日を海外はどう報じていたか
    ◎おのののかRIZIN解説を褒めちぎる原稿
    ◎ONE日本大会が大成功する方法はこれだっ!
    ◎コナー・マクレガーの「肩パンチ」は流行るのか?■水垣偉弥
    ◎真のBMFが帰ってくる!! コナー・マクレガー事件簿2019
    ◎【14000字対談】小橋建太☓小佐野景浩「あの頃の全日本プロレスを語ろう」
    ◎鈴木秀樹×阿部史典 高円寺純情プロレスリング対談
    ◎サイモン・ケリー インタビュー②「猪木事務所の暴走、ロス道場設立、猪木vsMMAファイター」
    ◎棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性■斎藤文彦INTERVIEWS
    ◎棚橋vsジェリコのほうがバッドエンド?■事情通Zの「プロレス 点と線」
    ◎名言で振り返るマット界の歴史
    呪われた闘強導夢/「今年の汚れ、今年のうちに」(ミルコvsランデルマン)
    ◎アメプロインディ通信フリーバーズ
    「最悪の思い出を消し去りたい」デスマッチレスラー最後の来日理由/レイザーラモンHG、裏レッスルマニアのLGBTQ(性的マイノリティ)イベントに電撃参戦!
    ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



    すっかり恒例となった笹原圭一広報によるRIZIN振り返りインタビュー! 大晦日を12000字で振り返ります(聞き手/ジャン斉藤)
    ――笹原さん、元旦早々すいません。大晦日の話を伺いにきました!
    笹原 いやあ、大晦日は本当に素晴らしい大会でしたよねぇ。どうしてRIZINだけはこんなに面白いんですかねぇ。
    ――RIZIN「だけ」ですか!? 新年早々自画自賛!!
    笹原 最近ってなんでもかんでも「神興行!」って持てはやす風潮ってあるじゃないですか。もう「神興行」って言葉が安すぎる! 皆さん、これが本当の「神興行」ですよお!! 2020年は、RIZIN以外は「神興行」って言葉は使っちゃダメ!もしくは「神興行(C)RIZIN」にしてください!
    ――ひえっ! たしかに「神興行(C)RIZIN」はすべての試合がハマった感じはしますね。堀口恭司欠場から始まって、いったいどうなることやら……って感じでしたけど。
    笹原 堀口恭司vs朝倉海は残念ながら中止になっちゃいましたけど、いまのRIZINには他にも骨太のストーリーがありますよね。四天王対決に朝倉兄弟のブレイク、RENA選手のリベンジマッチ、浜崎朱加vsハム・ソヒのスーパーアトム級最強決定戦もそうです。こうした2019年のRIZIN絵巻が大晦日に完結するということで、お客さんの観戦モチベーションがメチャクチャ高かったと思うんですよ。
    ――ドラマでいえば最終回を見るようなものですよね。
    笹原 入場ゲートに並んでいるお客さんの顔つきや、会場に入ったときの空気感からして爆発の予感はしていたんですよ。完全にできあがっているから、これはもう何をやっても盛り上がる。箸が転んでも大歓声が起きるんじゃないかと。あそこまで会場に熱があると、選手たちにも自然とスイッチが入りますよね。
    ――その期待感はRIZINのそれぞれのストーリーが伝わっているってことですよね。
    笹原 それはRIZIN CONFESSIONSSの効果も大きいでしょうし、いまでいえばSNSで選手の素顔が伝わっていることもあるでしょうね。あとは単純にRIZIN側が発信しているストーリーが伝わっているというより、お客さんがそのストーリーを自分なりのドラマにして、過剰な思い入れを持って試合を見ている感じがしますよね。我々が面白いイベントを作ったんじゃなくて、あの熱を生み出し、面白いイベントにしたのは間違いなくお客さんですよ。
    ――ということは「神興行(C)RIZINファン」じゃないですか! 興行が終わるのが寂しかったですよ。「ああ、もうちょっと見たいな」って。あとは視聴率が気になるところですけど……(収録は1月1日)。
    笹原 数字がいいに越したことはないですけど、もうこればっかりは正直わからないです。欲をいえば、セミの那須川天心vs江幡塁、メインの朝倉海vsマネル・ケイプがラウンドをまたいでくれれば、って感じですけど……あれだけの凄いものを見せてもらって、それ以上に望んだらバチがあたりますよね(笑)。
    ――今回の年末はRIZINが運営協力したベラトールの日本大会も開催されました。RIZINと比べるとやっぱり大会進行も違ってきますよね。
    笹原 RIZINとベラトールの興行の作り方は全然違っていましたね。ベラトールにはベラトールで素晴らしいところがあるし、RIZINにもベラトールにはないオリジナリティがあるんですけど。ベラトールのやり方は確立されていますから、向こうの現場スタッフは「もう俺たちに完全に任せてくれ!」という感じなんですよ。 でも、ベラトールCEOのスコット・コーカーは「もっと日本的な味付けをしたい」というスタンスだったんですけどね。
    ――さすが日本から格闘技の興行を学んだ男ですね。
    笹原 RIZINとの違いをわかりやすくいうと、ベラトールは出口がテレビ向けに作られているってことだと思います。テレビでの見え方を徹底的に考えて作っている。今回の29日でいえば、アメリカのテレビでコマーシャルが流れているあいだ、会場には何の説明もなく音楽が流れているだけなんですよ。観客からすると何が起きているかわからない。ボクらからすると、もの凄く気持ち悪い進行なんですよ。ただアメリカですとビール飲んで勝手にお客さんは楽しんでいるから放っておいても大丈夫、いやむしろ放っておいた方がいいんだ、ってことなんだと思います。
    ――でも、日本のファンからすると謎の時間、無の時間ですね。
    笹原 たとえばRIZINの場合、試合の決着がついたときはゴングがカンカンカンと鳴らされて、間髪入れずに「勝者!エメリヤーエンコヒョーーードル!!!」みたいな勝者コールが入るじゃないですか。ベラトールはレフェリーが試合を止めて、何のアナウンスもしない。しばらくしてから選手を中央に並べて勝利者コールをする。これはたぶんテレビで見ていれば実況が大きな声で「オーマイゴッッッッッド!インクレデボーー!!」とかガナっているから、別にゴングを鳴らす必要も、勝者コールをする必要もないからだと思うんですよ。
    ――たしかにそうかもしれませんね
    笹原 そうそう、今回は前半のベラトールのケージ設営一式は彼らのチームがやったんですよ。で、後半はリングアナとか含めてRIZIN進行で行ったんですけど、大会前日にゴングがないことに気がついたんですよ!
    ――どこかで聞いたことのある話ですね。RIZINファンには伝わらないですけど(笑)。
    笹原 「コブラ会に電話しろ!」とかふざけていたんですけど(笑)、じつはRIZINのゴングはリングと一緒に運び込まれてくるので、29日ではなく31日の荷物の中に入っていたんです。で、急遽別のゴングを用意して、29日のRIZINパートはそのゴングを使ったんです。
    ――合同興行ならではのエピソードですね。
    笹原 試しにゴングなしでやってみようか、みたいな話もしていたんですけど、やっぱり気持ちが悪いので、いつもRIZINフォーマットで進行しました。で、チャーリー柏木がベラトールに「試合後はなぜそういう進行なの?」って聞いたんですよ。そうしたら「まず選手の安全を確認してからだ」って言うんですよ(笑)。
    ――RIZINのやり方も安全を確認してないわけじゃないですね。
    笹原 もちろんです。試合を見ていればわかると思いますが、RIZINだと勝者コールしている横で、同時進行でドクターが動いています。なので、これもおそらくですけど、そもそもいまのやり方に何の疑問も持っていないからだと思うんですよ。だってアメリカだけでなく世界中で同じやり方で進行して、なんの問題もないわけですから。ただ日本のファンだけが「あの間はどうなってるんだ!」とか「進行が悪すぎるだろ!」みたいなことを言うわけです(笑)。
    ――いい意味でのモンスタークレーマーですよね(笑)。
    笹原 今回はボクらからの提案で「アメリカでのコマーシャルの時間帯は会場のビジョンに実況席の映像と音声を流しましょう」と。向こうからすると「なんでそんな面倒くさいことをやるの?音楽流しておけばいいじゃん」という感じだったと思うんですが、今回は「お前らがそんなにやりたいならやればいいじゃね?別に放送に関係ないし」ってことでやらせてもらったんですよ。
    ――それだけでも文化の違いがあるんですねぇ。ベラトールは北米の放送事情のためにメインカードを先にやるかたちでしたけど、結果的にこの試合順でよかったですよね。個人的にはヒョードルvsランペイジはちょっと締まらない試合になると思ってたので、メインイベントはどうなんだろうなと。
    笹原 ベラトールにはMVP(マイケル・“ヴィノム”・ペイジ)みたいなバケモノもいますけど、 ヒョードルやランペイジらのレジェンドがメインを張るのが典型的なフォーマットではありますよね。それはそれで面白いんですけど、RIZINが目指しているものとは違うのかなと。 社長(榊原信行)も大会後の談話でそのようなことを言っていましたけどね。
    ――笹原さんも前のインタビューで「レジェンド対決はあまりやりたくない」と言ってましたよね。
    笹原 是が非でもやりたいという気持ちはないですよね。ヒョードルvsランペイジの試合後のように仲良く記念写真を撮ったりするのは……もの凄い激闘のあとだったらいいですよ。あっけなく決着したあとにあの光景を見せられたら、お客さんほったらかしかよ、って思っちゃいますよね。
    ――勝負論を感じないですよね。サップvs大砂嵐くらいやってから抱擁してほしい(笑)。
    笹原 やっぱり負けたほうの選手が涙を流して引き上げ…たり、負けて茫然自失していたり、魂が震えるようなシーンを作り出したいです。そうなるとレジェンド対決って、戦っている時点で当人たちの間ですでに物語が完結していて、なかなかその先に繋がらないんですよね。やるんだったらレジェンドがトップファイターに挑んだり、若い選手がレジェンドぶっ倒したり、返り討ちにあったりする方がファンだって応援のしがいがあるんじゃないかって。
    ――ポストリムカード(メインカード後に行なうプレリムカード)の最終試合の矢地祐介vs上迫博仁がドラマチックな決着がついて、大会を締めたわけですから面白いですよね。矢地選手の大逆転勝利。
    笹原 “サカボマスター”がサッカーボールキックでKO負けするわけですからね。誰がこんな台本を書いてるんだって話で、これこそ「大河ドラマ」ですよ!!
    ――その大河ドラマの女優さんは会場ではバンバン抜かれていましたけど、地上波ではオールカットでしたよね。いったい何かあったんですか?
    笹原 まったく知らないですけど、麒麟が来たのかもしれません(笑)。 
    ――ガハハハハハハハ。ヒョードルvsランペイジのあとだからこそ神龍誠や平本蓮の若さがより伝わってきましたね。神龍選手なんて「あれ?こんなにおもいきりのいい選手だったっけ?」という躍動感で。
    笹原 神龍選手はRIZINというステージに上がることで一皮むけたって感じですよね。実は彼はプロレスが大好きなので、マスクをしてケージインしているんですよ。で、大会の前に「神龍誠って、中途半端なリングネームだからいっそのこと神龍源一郎にしようよ!」って提案したんですよ。そうしたら「イヤです」って秒で拒否されましたけどね(笑)。
    ――プロレスで覆面で誠といえば「誠軍団」なんですけど、この提案もやっぱりスルーされそうです(笑)。インタビュー18本、コラム5本、12万字の記事詰め合わせセットはまだまだ続く……
     
  • 【1記事から購入できる!!】1月記事バックナンバー

    2020-01-31 23:33  

    1記事から購入できる1月更新記事



    1位 サイモン・ケリー ②「猪木事務所の暴走、ロス道場設立、猪木vsMMAファイター」2位 「神興行(C)RIZIN」を12000字で振り返るRIZIN広報・笹原圭一インタビュー
    3位 完全体・那須川天心――衝撃の大晦日徹底分析!!■鈴木秀明
    4位 朝倉未来選手の試合に日本格闘技界の「希望」が見えた■川尻達也5位【14000字対談】小橋建太☓小佐野景浩「あの頃の全日本プロレスを語ろう」6位 ハム・ソヒの強さが「キラー浜崎」を引き出した■藤井惠が見た年末女子格闘技7位 鈴木秀樹×阿部史典 高円寺純情プロレスリング対談8位 棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性■斎藤文彦INTERVIEWS
    9位 北米を知り尽くした男が見た「RIZINvsベラトール対抗戦」■水垣偉弥
    10位 RIZIN大晦日が面白かった理由と視聴率が低かった理
  • 呪われた闘強導夢■名言で振り返るマット界の歴史

    2020-01-29 10:43  
    95pt
    この記事は「闘強導夢」を語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)【1記事から80円から購入できるバックナンバー】・「東京ドームを押さえろ!」(長州力)■名言で振り返るマット界の歴史
    ・「ボクと真剣勝負してください!」(田村潔司)■名言で振り返るプロレス格闘技・「明日からまた生きるぞ!」(船木誠勝)■名言で振り返るプロレス格闘技・ランペイジ・ジャクソンとPRIDE愛憎劇、ついに完結へ……
    新日本プロレスが東京ドーム2連戦という偉業をやりとげましたので、今回は「闘強導夢」を取り上げたいと思います。これは当時・新日本のリングアナだった田中ケロちゃんが考案した当て字。1989年4月24日、新日本プロレスが初めて東京ドームに進出したときの大会名に使われ、それ以降のドーム大会にも「闘強導夢」が付けられる機会が多かった。いまの新日本プロレスファンは1月4日の東京ドームといえば「レッスルキングダム」のタイトルがおなじみですけど、この「闘強導夢」というのはですね、旧世代にとっては複雑な思い出が詰まったものなんです。
    「闘強導夢」時代の東京ドームは、ある意味で覚醒剤を打ち続けていたようなもんですからね。 東京ドームという箱の大きさや客席からリングまでの距離からすれば、やってるほうも見てるほうも何か狂ってないと成立しない。ありえない会場で興行をやり続けたことで90年代・新日本プロレスは軌道に乗る一方で、地獄を見ることになります。
    記念すべき東京ドーム初進出の目玉はなんだったのか。それまで西側諸国とは政治・経済などで交流がほぼなかった旧ソ連から柔道家やレスラーを連れてきて、なんとプロレスをやらせたんですよ。30年以上前にとんでもないことやってますよね(笑)。
    麻薬感を決定的にしたのは1990年2月10日です。2回目のドーム大会は興行的に破綻寸前で、まったくチケットが売れず各方面に招待券をバラまいていたんです。やっぱり旗揚げ戦みたいな1回目とは違って、プロレスファンに「いざ鎌倉!」感がなかった。ところが直前で全日本プロレス勢が参戦することで、プロレス格闘技史上最大の対抗戦が実現したことでドームはフルハウスになります。いまでいえばRIZIN大晦日に武尊らK-1軍団が参戦する以上のインパクトがあったんですよ、本当に。プロレスファンが長年待ち望んでいた禁断の扉が破られたことで、東京ドームという会場がプロレスの奇跡を見せる場所になった。東京ドームは「プロレスのビッグマッチを見に行く」箱としてブランド化していったんです。
    その期待に応えるべく新日本は次々にド級の企画を東京ドームに放り込んきます。

    この続きと、追悼ケンドー・ナガサキ、暗黒・新日本、亀田vsJBC、井上直樹、平田樹………などの2月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「11万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1871460この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!

     
  • RIZINライト級GP王者ムサエフはUFCと契約するのか?■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

    2020-01-29 10:14  
    105pt

    多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回のテーマはRIZINライト級GP王者ムサエフはUFCと契約するのか?です!!(ニコ生配信されたものを編集したものです)【1記事70円から購入できる過去記事】・平本蓮RIZIN契約、MVPvs安西決定の舞台ウラ・佐々木憂流迦骨折の治療代は誰が払うの?

    ・【中国人UFC王者誕生】日本MMAは追い抜かれてしまったのか・堀口恭司の適正階級はフライ級なのか?・UFC女子ストロー級王者が「RENA、一緒に練習しよう」と言っています・水垣偉弥がRIZINと契約するまで
    ――RIZINライトヘビー級チャンピオンのイリー・プロハースカと、RIZINライト級GPを制したトフィック・ムサエフにUFCからオファーがあったようで、イリーはUFCと契約を結びました。他団体には「チャンピオン契約」という項目があって自動的に更新されるケースもありますが、今日はその契約について聞かせてください。
    シュウ わかりました。まず前提として世界中のメジャー団体は基本的に選手と複数回契約を結んでいるんですよね。同時に契約期間というものもあって、4試合結んだとすればその期間は20ヵ月から25ヵ月程度。この契約は現役引退をしても逃れられないんですよ。そんなことが許されるなら引退してから1年後に違う団体で復帰できちゃいますから。
    ――一度はUFCで引退したステファン・ボナーはUFCと交渉することでベラトールで復帰しましたが、そこらへんは契約元の団体次第ってことなんですね。
    シュウ もうひとつ。試合のオファーを断り続けて契約期間を過ぎるのを待つこともできないんです。その場合は契約期間が延長される。それがだいたいのスタンダードなんですね。で、ここからが今回のイリーやムサエフの話にも繋がるんですが、契約した試合数を消化すると独占交渉期間に入るんです。その1ヵ月や2ヵ月のあいだは他の団体とは交渉することができないんですよ。
    ――独占交渉期間のあいだに選手の納得できるオファーが出せるかどうか。
    シュウ はい。その独占交渉期間が終わればマッチング期間に入ります。選手が他団体と交渉して、提示された条件を元の団体に伝える。その条件が出せるのであれば選手は元の団体と契約しなければいけない。マッチング期間は1年ぐらいかかることもあるんですよ。
    ――長い!
    シュウ 長いように感じますが良い条件を引き出せるかもしれませんし、団体によってはマッチング期間を放棄する場合もありますから。今回のイリーやムサエフに関して気になったのは、試合が終わって30日にも経たないうちにUFCからオファーがあったことを公にしてることなんです。
    ――彼らとRIZINは、いまシュウさんが説明した独占交渉期間やマッチングピリオドがオプションとしてついていない契約だった可能性がある。
    シュウ  もしくはUFCとの交渉する許可をRIZINにもらってる可能性がありますよね。・イリーは1年前にUFCのオファーを断っている・RIZIN外国人選手獲得に暗雲? アメリカの第3団体PFLの躍進・UFCはそこまでムサエフ獲得に熱心ではない?・公開されているファイトマネーは正確な金額ではない……

    この続きと、RIZIN大晦日、サイモン・ケリー、鈴木秀樹×阿部史典、新日本ドーム…などの1月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「12万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ 
    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1861080
    この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!

     
  • マネル・ケイプのシューズと現代MMA■大沢ケンジ

    2020-01-23 11:15  
    90pt
    「おしゃべりアベマ野郎」こと大沢ケンジが年末興行について語ります!【1記事から購入できるバックナンバー】
    ・平本蓮インタビュー「“昔のK-1”を取り戻すために、いずれMMAをやります」

    ・サイモン・ケリー「プロレスに関わることは倍賞美津子さんに大反対されました」

    ・「東京ドームを押さえろ!」(長州力)■名言で振り返るマット界の歴史

    ・シューティング初代ライトヘビー級王者・川口健次インタビュー

    ・ 「契約を断ってきたら最後の試合で強いヤツを当ててやる」…UFCマッチメイカーのメールが暴露!
    大沢 RIZIN大晦日の視聴率の数字がよくなかったですよねぇ。熱は毎年、上がってきてるんですけど。
    ――いまの地上波と、格闘技というライブスポーツの相性がよくないのかもですね。
    大沢  こんなに面白いのに地上波に頼らなくても、なんとかならないのかなあって思っちゃいますよ。それだけ地上波の放映権料が高いってことなんですかね。
    ――PRIDE時代よりは全然高くないんでしょうけど……PRIDEでさえ地上波がなくなったらあっという間に潰れかけましたから。MMAはあの時代よりファイトマネーも上がってますから運営は大変ですよね。
    大沢 あれだけ客が入っても大変なのって、いまのMMAビジネスの難しさを感じますよね。まだキックは良い商売なんでしょうけど。
    ――キックはMMAと比べてファイトマネーが全然かからないですからね。
    大沢 いまの地上波の視聴者は50代60代が中心だから若者向けの番組は作れないみたいだし、どうしようもないですよね。テレビ局の人間が知り合なんですけど、◯◯は局全体で予算10%カットらしいですからね。
    ――◯◯ が! じゃあフジテレビはどうなるんだ!(笑)。
    大沢 数字は取ってるけど、コマーシャルが入らないみたいです。
    ――なるほど。テレビってメディアとしてはまだ巨人ですけど、いままでのようにはいかないでしょうかね。
    大沢 MMAの面白さは世間に伝わってほしいですけどねぇ。
    ――年末のRIZIN&ベラトールですが、大沢さんのジムの上迫(博仁)選手は残念な結果でした。矢地祐介選手に逆転KO負けで……。
    大沢 もったいなかったですよね。3ラウンドまでは作戦どおりだったんですけど……戦前の見立てでは、矢地選手の攻撃に関しては振り回してくる右フックだけを気をつけること。矢地選手は短い距離になって相手のプレッシャーを感じると後ろに下がる。距離が長くなると元気になるんですよ。
    ――矢地選手のポイントは「距離」なんですね。

    この続きと、RIZIN大晦日、サイモン・ケリー、鈴木秀樹×阿部史典、新日本ドーム…などの1月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「12万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ 
    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1861080
    この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!


     
  • コナー・マクレガーの「肩パンチ」は流行るのか?■水垣偉弥

    2020-01-23 10:48  
    90pt
    北米MMAを知り尽くした男が語る水垣偉弥が語る「マクレガーvsセラーニ」!【1記事から購入できるバックナンバー】・コールドウェルはなぜパウンドを打てなかったのか?■水垣偉弥・平本蓮RIZIN契約、MVPvs安西決定の舞台ウラ■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ・「契約を断ってきたら最後の試合で強いヤツを当ててやる」…UFCマッチメイカーのメールが暴露!・「MMA史上、最も試合がつまらない男」ベン・アスクレンとUFCの5年戦争劇的決着!
    ――今日はコナー・マクレガーvsドナルド・セラーニについて分析してもらいます! ……とはいっても、わずか40秒で決着がついてしまったんですけど。
    水垣 ハハハハハハハ。そうなんですよね。だからどうやってしゃべろうかなと。
    ――試合時間が短かったですが、気になって仕方のないポイントが多いので、そこらへんの解説をお願いします。
    水垣 わかりました!
    ――まず戦前はどういう試合展開を予想されてましたか?
    水垣 ボクはいっつもそうなんですけど、「今回マクレガーは負けるな」と予想すると、マクレガーが勝つパターンが多いんですよ(苦笑)。
    ――あれま。 
    水垣 それこそダスティン・ポイエーやデニス・シヴァー戦あたりから。だからマクレガーの試合を解説するのは向いてないのかもしれないんですけどね(笑)。それはマクレガーがボクの想像の一つ先を言ってるというか、マクレガーと実際に対戦してみないとわからない部分があるのかもしれないです。
    ――ジョゼ・アルド戦もまさか秒殺するとは思いもしませんでしたよね。 エディ・アルバレス戦も1階級上でしたけど、なんなくKOして。
    水垣 今回のセラーニ戦はウェルター級だったじゃないですか。セラーニはウェルター級の経験が豊富ですし、マクレガーはサイズ的に不利なんじゃないかと思ってたんですね。マクレガーは身体がデカくなってますけど、もともとはフェザーだよなっていう。
    ――じつはおかしなことをやってますよね(笑)。
    水垣 ネイト・ディアスとウェルター級でやったときもフィジカル負けはしませんでしたけど、セラーニとなると難しいのかなと。
    ――試合はいきなりマクレガーが左ストレートから入って、その先制攻撃をかわしたセラーニがタックルを仕掛けました。 
    水垣 そのタックルにマクレガーがヒザを合わせましたよね。あれが効いてるんじゃないかと。肩パンチや左ハイキックが注目されてますけど、あのタイミングでタックルに反応していることや、肩パンチで下がったセラーニの頭にヒザを打ってますよね。あの一連の動作はさすがですね。マクレガーは“間の良さ”が特徴的な選手なのかなと思ってたんですが、反射神経、反応の良さも凄いなって思いましたね。 
    ――話題騒然の肩パンチはどう見ましたか?<続きは会員ページへ>

    この続きと、RIZIN大晦日、サイモン・ケリー、鈴木秀樹×阿部史典、新日本ドーム…などの1月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「12万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ 
    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1861080
    この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!

     
  • 「今年の汚れ、今年のうちに」(ミルコvsランデルマン)■名言で振り返るマット界の歴史

    2020-01-20 23:07  
    90pt
    この記事は「今年の汚れ、今年のうちに」(ミルコvsランデルマン)を語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)【1記事から80円から購入できるバックナンバー】・「東京ドームを押さえろ!」(長州力)■名言で振り返るマット界の歴史
    ・「ボクと真剣勝負してください!」(田村潔司)■名言で振り返るプロレス格闘技・「明日からまた生きるぞ!」(船木誠勝)■名言で振り返るプロレス格闘技・ランペイジ・ジャクソンとPRIDE愛憎劇、ついに完結へ……2019年の大晦日にリンジー・ヴァンザントとのリベンジマッチが組まれたRENA選手が「今年の汚れ、今年のうちに」と意気込むコメントを残しました。このフレーズはもともと花王洗剤コマーシャルのもので「今年のうちに片付けておきたい」ことを表わす言葉として、様々なジャンル使われています。格闘技ファンの記憶に刷り込まれているのは2004年大晦日『PRIDE男祭り』のミルコ・クロコップvsケビン・ランデルマンの煽りVではないでしょうか。
    この試合は、2004年4月25日PRIDEヘビー級GP開幕戦ミルコvsランデルマンの再戦です。ランデルマンはランペイジ、桜庭和志に連敗中。PRIDE側としては、このGPのどこかでヒョードルvsミルコの黄金カードを見据えていた。つまり「ミルコに勝ってもらうべく組まれたカード」でしたが、ミルコはまさかのTKO負けを喫してしまいます。PRIDE史に残るビッグアップセット!
    最近のMMAはダイレクトリマッチがよく見受けられますが、ミルコにはすぐにリマッチの舞台が用意されたわけではありません。そこから大晦日までハイペースで試合をこなしていく。そもそもランデルマン戦の前の2月には2試合も戦ってるんです。

    この続きと、RIZIN大晦日、サイモン・ケリー、鈴木秀樹×阿部史典、新日本ドーム…などの1月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「12万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ 
    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1861080
    この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!

     
  • 「神興行(C)RIZIN」を12000字で振り返るRIZIN広報・笹原圭一インタビュー

    2020-01-20 22:13  
    110pt
    すっかり恒例となった笹原圭一広報によるRIZIN振り返りインタビュー! 大晦日を12000字で振り返ります(聞き手/ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・カイvsウルカ、視聴率、台風19号……RIZIN大阪1万字トーク■笹原圭一RIZIN広報
    ・【チャーリー徹底解剖】RIZIN海外事業部・柏木信吾12000字インタビュー・【堀口vs朝倉の衝撃】笹原圭一広報「RIZINという生き物が勝手に動き始めてきた」・朝倉未来1万字「メリットがないからモチベーションは低かったかもしれないですね」――笹原さん、元旦早々すいません。大晦日の話を伺いにきました!
    笹原 いやあ、大晦日は本当に素晴らしい大会でしたよねぇ。どうしてRIZINだけはこんなに面白いんですかねぇ。
    ――RIZIN「だけ」ですか!? 新年早々自画自賛!!
    笹原 最近ってなんでもかんでも「神興行!」って持てはやす風潮ってあるじゃないですか。もう「神興行」って言葉が安すぎる! 皆さん、これが本当の「神興行」ですよお!! 2020年は、RIZIN以外は「神興行」って言葉は使っちゃダメ!もしくは「神興行(C)RIZIN」にしてください!
    ――ひえっ! たしかに「神興行(C)RIZIN」はすべての試合がハマった感じはしますね。堀口恭司欠場から始まって、いったいどうなることやら……って感じでしたけど。
    笹原 堀口恭司vs朝倉海は残念ながら中止になっちゃいましたけど、いまのRIZINには他にも骨太のストーリーがありますよね。四天王対決に朝倉兄弟のブレイク、RENA選手のリベンジマッチ、浜崎朱加vsハム・ソヒのスーパーアトム級最強決定戦もそうです。こうした2019年のRIZIN絵巻が大晦日に完結するということで、お客さんの観戦モチベーションがメチャクチャ高かったと思うんですよ。
    ――ドラマでいえば最終回を見るようなものですよね。
    笹原 入場ゲートに並んでいるお客さんの顔つきや、会場に入ったときの空気感からして爆発の予感はしていたんですよ。完全にできあがっているから、これはもう何をやっても盛り上がる。箸が転んでも大歓声が起きるんじゃないかと。あそこまで会場に熱があると、選手たちにも自然とスイッチが入りますよね。
    ――その期待感はRIZINのそれぞれのストーリーが伝わっているってことですよね。
    笹原 それはRIZIN CONFESSIONSSの効果も大きいでしょうし、いまでいえばSNSで選手の素顔が伝わっていることもあるでしょうね。あとは単純にRIZIN側が発信しているストーリーが伝わっているというより、お客さんがそのストーリーを自分なりのドラマにして、過剰な思い入れを持って試合を見ている感じがしますよね。我々が面白いイベントを作ったんじゃなくて、あの熱を生み出し、面白いイベントにしたのは間違いなくお客さんですよ。
    ――ということは「神興行(C)RIZINファン」じゃないですか! 興行が終わるのが寂しかったですよ。「ああ、もうちょっと見たいな」って。あとは視聴率が気になるところですけど……(収録は1月1日)。
    笹原 数字がいいに越したことはないですけど、もうこればっかりは正直わからないです。欲をいえば、セミの那須川天心vs江幡塁、メインの朝倉海vsマネル・ケイプがラウンドをまたいでくれれば、って感じですけど……あれだけの凄いものを見せてもらって、それ以上に望んだらバチがあたりますよね(笑)。
    ――今回の年末はRIZINが運営協力したベラトールの日本大会も開催されました。RIZINと比べるとやっぱり大会進行も違ってきますよね。
    笹原 RIZINとベラトールの興行の作り方は全然違っていましたね。ベラトールにはベラトールで素晴らしいところがあるし、RIZINにもベラトールにはないオリジナリティがあるんですけど。ベラトールのやり方は確立されていますから、向こうの現場スタッフは「もう俺たちに完全に任せてくれ!」という感じなんですよ。 でも、ベラトールCEOのスコット・コーカーは「もっと日本的な味付けをしたい」というスタンスだったんですけどね。
    ――さすが日本から格闘技の興行を学んだ男ですね。
    笹原 RIZINとの違いをわかりやすくいうと、ベラトールは出口がテレビ向けに作られているってことだと思います。テレビでの見え方を徹底的に考えて作っている。今回の29日でいえば、アメリカのテレビでコマーシャルが流れているあいだ、会場には何の説明もなく音楽が流れているだけなんですよ。観客からすると何が起きているかわからない。ボクらからすると、もの凄く気持ち悪い進行なんですよ。ただアメリカですとビール飲んで勝手にお客さんは楽しんでいるから放っておいても大丈夫、いやむしろ放っておいた方がいいんだ、ってことなんだと思います。
    ――でも、日本のファンからすると謎の時間、無の時間ですね。
    笹原 たとえばRIZINの場合、試合の決着がついたときはゴングがカンカンカンと鳴らされて、間髪入れずに「勝者!エメリヤーエンコヒョーーードル!!!」みたいな勝者コールが入るじゃないですか。ベラトールはレフェリーが試合を止めて、何のアナウンスもしない。しばらくしてから選手を中央に並べて勝利者コールをする。これはたぶんテレビで見ていれば実況が大きな声で「オーマイゴッッッッッド!インクレデボーー!!」とかガナっているから、別にゴングを鳴らす必要も、勝者コールをする必要もないからだと思うんですよ。
    ――たしかにそうかもしれませんね
    笹原 そうそう、今回は前半のベラトールのケージ設営一式は彼らのチームがやったんですよ。で、後半はリングアナとか含めてRIZIN進行で行ったんですけど、大会前日にゴングがないことに気がついたんですよ!
    ――どこかで聞いたことのある話ですね。RIZINファンには伝わらないですけど(笑)。
    笹原 「コブラ会に電話しろ!」とかふざけていたんですけど(笑)、じつはRIZINのゴングはリングと一緒に運び込まれてくるので、29日ではなく31日の荷物の中に入っていたんです。で、急遽別のゴングを用意して、29日のRIZINパートはそのゴングを使ったんです。
    ――合同興行ならではのエピソードですね。
    笹原 試しにゴングなしでやってみようか、みたいな話もしていたんですけど、やっぱり気持ちが悪いので、いつもRIZINフォーマットで進行しました。で、チャーリー柏木がベラトールに「試合後はなぜそういう進行なの?」って聞いたんですよ。そうしたら「まず選手の安全を確認してからだ」って言うんですよ(笑)。
    ――RIZINのやり方も安全を確認してないわけじゃないですね。
    笹原 もちろんです。試合を見ていればわかると思いますが、RIZINだと勝者コールしている横で、同時進行でドクターが動いています。なので、これもおそらくですけど、そもそもいまのやり方に何の疑問も持っていないからだと思うんですよ。だってアメリカだけでなく世界中で同じやり方で進行して、なんの問題もないわけですから。ただ日本のファンだけが「あの間はどうなってるんだ!」とか「進行が悪すぎるだろ!」みたいなことを言うわけです(笑)。
    ――いい意味でのモンスタークレーマーですよね(笑)。
    笹原 今回はボクらからの提案で「アメリカでのコマーシャルの時間帯は会場のビジョンに実況席の映像と音声を流しましょう」と。向こうからすると「なんでそんな面倒くさいことをやるの?音楽流しておけばいいじゃん」という感じだったと思うんですが、今回は「お前らがそんなにやりたいならやればいいじゃね?別に放送に関係ないし」ってことでやらせてもらったんですよ。
    ――それだけでも文化の違いがあるんですねぇ。ベラトールは北米の放送事情のためにメインカードを先にやるかたちでしたけど、結果的にこの試合順でよかったですよね。個人的にはヒョードルvsランペイジはちょっと締まらない試合になると思ってたので、メインイベントはどうなんだろうなと。
    笹原 ベラトールにはMVP(マイケル・“ヴィノム”・ペイジ)みたいなバケモノもいますけど、 ヒョードルやランペイジらのレジェンドがメインを張るのが典型的なフォーマットではありますよね。それはそれで面白いんですけど、RIZINが目指しているものとは違うのかなと。 社長(榊原信行)も大会後の談話でそのようなことを言っていましたけどね。
    ――笹原さんも前のインタビューで「レジェンド対決はあまりやりたくない」と言ってましたよね。
    笹原 是が非でもやりたいという気持ちはないですよね。ヒョードルvsランペイジの試合後のように仲良く記念写真を撮ったりするのは……もの凄い激闘のあとだったらいいですよ。あっけなく決着したあとにあの光景を見せられたら、お客さんほったらかしかよ、って思っちゃいますよね。
    ――勝負論を感じないですよね。サップvs大砂嵐くらいやってから抱擁してほしい(笑)。
    笹原 やっぱり負けたほうの選手が涙を流して引き上げ…たり、負けて茫然自失していたり、魂が震えるようなシーンを作り出したいです。そうなるとレジェンド対決って、戦っている時点で当人たちの間ですでに物語が完結していて、なかなかその先に繋がらないんですよね。やるんだったらレジェンドがトップファイターに挑んだり、若い選手がレジェンドぶっ倒したり、返り討ちにあったりする方がファンだって応援のしがいがあるんじゃないかって。
    ――ポストリムカード(メインカード後に行なうプレリムカード)の最終試合の矢地祐介vs上迫博仁がドラマチックな決着がついて、大会を締めたわけですから面白いですよね。矢地選手の大逆転勝利。
    笹原 “サカボマスター”がサッカーボールキックでKO負けするわけですからね。誰がこんな台本を書いてるんだって話で、これこそ「大河ドラマ」ですよ!!
    ――その大河ドラマの女優さんは会場ではバンバン抜かれていましたけど、地上波ではオールカットでしたよね。いったい何かあったんですか?
    笹原 まったく知らないですけど、麒麟が来たのかもしれません(笑)。 
    ――ガハハハハハハハ。ヒョードルvsランペイジのあとだからこそ神龍誠や平本蓮の若さがより伝わってきましたね。神龍選手なんて「あれ?こんなにおもいきりのいい選手だったっけ?」という躍動感で。
    笹原 神龍選手はRIZINというステージに上がることで一皮むけたって感じですよね。実は彼はプロレスが大好きなので、マスクをしてケージインしているんですよ。で、大会の前に「神龍誠って、中途半端なリングネームだからいっそのこと神龍源一郎にしようよ!」って提案したんですよ。そうしたら「イヤです」って秒で拒否されましたけどね(笑)。
    ――プロレスで覆面で誠といえば「誠軍団」なんですけど、この提案もやっぱりスルーされそうです(笑)。<12000字インタビューはまだまだ続く!>

    この続きと、RIZIN大晦日、サイモン・ケリー、鈴木秀樹×阿部史典、新日本ドーム…などの1月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「12万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ 
    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1861080
    この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!

     
  • 【1記事から購入できる必読記事厳選集】DropkickバックナンバーBEST100

    2020-01-16 08:23  
    2000記事近くの中から必読人気記事をピックアップしました! 
    サイモン・ケリー「プロレスに関わることは倍賞美津子さんに大反対されました」
    平本蓮インタビュー「“昔のK-1”を取り戻すために、いずれMMAをやります」
    シューティング初代ライトヘビー級王者・川口健次インタビュー
    「ボクと真剣勝負してください!」(田村潔司)■名言で振り返るプロレス格闘技
    ランペイジ・ジャクソンとPRIDE愛憎劇、ついに完結へ……
    【チャーリー徹底解剖】RIZIN海外事業部・柏木信吾12000字インタビュー新生UWF解散・至近距離の真実……冨宅飛駈15000字インタビュー【格闘技ラブストーリー】那須川天心vs武尊はなぜ実現しないのか?Dropkick名物90年代インディ地獄! 戸井克成インタビュー13000字WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■斎藤文彦INTERVIEWSボクシング門戸解放の
  • RIZIN大晦日を海外はどう報じていたか

    2020-01-15 21:49  
    100pt
    世界のMMAニュースを幅広くフォローするレンノカ@Rennokaさんがお届けするMMAまとめコラム。今回は「RIZIN大晦日を海外はどう報じていたか」です!【1記事から購入できるバックナンバー】・朝倉海インタビュー「打倒・堀口恭司の攻略法は、まだ1割しか使ってないです」

    ・日本柔術界の最高傑作! ホベルト・サトシ・ソウザは何が凄いのか?■柔術ライター・橋本欽也・ケンドー・カシンの数奇で偏屈なマスクマン人生■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」・【堀口vs朝倉の衝撃】笹原圭一広報「RIZINという生き物が勝手に動き始めてきた」

    ・【格闘技ラブストーリー】那須川天心vs武尊はなぜ実現しないのか?

    ・AEWチャンピオンベルト盗難事件■斎藤文彦INTERVIEWS

    ・ボクシング門戸解放の裏側…那須川天心のバンテージは誰が巻く?■山田武士



    今回で5回目を迎えたRIZIN大晦日イベント。バンタム級エースの堀口恭司が欠場、前回のメイウェザーvs那須川天心のような隠し玉も用意されない中、チケットは完売。試合はKO続出ハズレなしの大晦日史上最高のイベントとなったが、海外ではどんな反応だったのだろうか。大晦日RIZIN20と日本初上陸を果たした12月29日のベラトールJAPANの記事を探ってみたが、残念ながら大きな反響は見当たらなかった。
    こちらは試合前に掲載された朝倉兄弟に注目する記事だ。
    https://www.bloodyelbow.com/2019/12/29/21039466/editorial-opinion-rizin-20-asakura-brothers-native-stars-japan-mma-jmma-future-prospects
    「昨年はキックボクシングのエース那須川天心が、フロイド・メイウェザーと史上最高のエキシビションマッチという目玉があったが、今年のRIZINにはそのようなものはなかった。現在地球上で最高の日本人ファイターである堀口恭司も怪我による長期欠場する中、RIZINは何に頼ることができるのか? その答えは、現在日本で最も有望なファイターと目されている、2人のストリートファイターの朝倉兄弟だ。大晦日は彼らの人生を変える可能性がある」(抜粋)
    試合後の朝倉兄弟に触れる記事は見当たらなかったが、朝倉海が王座戴冠していたらどうなっていたか。
    那須川天心の強さには海外メディアも注意書きが必要となっている

    この続きと、RIZIN大晦日、サイモン・ケリー、鈴木秀樹×阿部史典、新日本ドーム…などの1月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「12万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ 
    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1861080
    この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!