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記事 25件
  • 【非会員でも読める10万字セット】メイウェザー天心、リッキー・フジ、森嶋猛、島田宏、UFCフライ級…

    2018-11-30 23:59  
    550pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part58は大好評インタビュー14本、コラム8本、10万字オーバーで540円!!(税込み)

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    part57 
    ■メイウェザーvs天心大騒動大解説!!

    ・那須川天心を信じないで何を信じろというのか〜メイウェザー騒動・解説〜/なぜ我々は「メイウェザーvs天心」の茶番・八百長扱いを大歓迎するのか

    ・大晦日王者対決!! マネジメントが緊急激白!!「堀口恭司は来年ベラトールに出撃します」

    ・北尾、バービッグ!! 危険集団UWFインターから考える「メイウェザーvs天心」■宮戸優光

    ・ロックンロールなプロレス人生!! リッキー・フジ「今の俺からじゃ想像できないけど、UWFに憧れて……」

    ■事情通Zの「プロレス 点と線」

    ドント・ストップ!? 森嶋猛、タクシー運転手を殴る/TAKAみちのく選手の不倫トラブル/「却下します!」からの後藤vs飯伏実現! 新日本流SNS劇場!!

    ・多発するプロレスラーのケガを考える■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

    ・QUINTETラスベガスの衝撃――中井祐樹「日本は取り残されています」

    ・【グンマーの謎】北関東プロレス界隈の首領・島田宏インタビュー

    ■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

    大量リリースへ! UFCフライ級廃止の舞台裏!!/マネジメントから見たメイウェザーvs天心騒動

    ・これは革命宣言だ! “怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■斎藤文彦INTERVIEWS

    ■オマスキファイトのMMA Unleashed

    ・メイウェザー騒動、米MMAメディアの反応まとめ 「メイウェザーは帰国して、那須川の動画でも見たんじゃないんでしょうか」

    ・実録! マクレガー・ヌルマゴメドフ試合後の乱闘劇で、オクタゴンに上がった素人がいた

    ・MMA業界初の大型トレード! その幸福な結末

    ・メイウェザーも困惑? PPVは死んだか!? 米国ボクシング放送配信事情が大激変

    ■アメプロインディ通信「フリーバーズ」

    ・エディ・ゲレロ「空白の5ヵ月間」とその死……

    ・勝手にしやがれ! アメプロ開催中止騒動の歴史

    ・「世界一時間のかかるチョップ」スコッティ・2・ホッティ■ジョバーのブルース

    ・筋肉教にしか理解できない「読み切り短編筋肉小説 サプリ」■二階堂綾乃
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    リッキー・フジのロックンロールなロングインタビュー!! UWFに憧れた新日本プロレスの練習生がカナダに渡り、デビューするまでの軌跡を1万字で追います!

    【1記事から購入できるオススメバックナンバー】【人生最終回】安田忠夫「もうすべてがイヤになったから、練炭自殺したんだよ……」
    谷津嘉章「巌流島で猪木さんと向き合えるのはマサさんしかいなかったよな」
    ミスター高橋with田山正雄 レフェリーの魔術「試合はこうして壊れていく――」 平田淳嗣 おまえ平田だろ!「スーパーストロングなプロレス人生」 新倉史祐 道場破りから前田日明vsルスカまで……「俺が見た昭和・新日本プロレス伝説」 康芳夫 世紀の呼び屋「猪木vs人喰い大統領アミンはぜひやりたかったね」 猪木快守 猪木一族の事業欲とは何か? ――リッキーさんは今年でプロレスデビュー30周年なんですよね。

    リッキー 88年の6月にカナダでデビューしてますからね。1冊の本を書けるくらいの体験をしてますよ(笑)。 

    ――インタビューではもったいない感じなんですかね(笑)。最初は新日本プロレスの練習生だったんですよね。

    リッキー 高校卒業後に入門しまして。高校のときは野球部だったんですよ。これは余談になりますけど、来年から中日ドラゴンズで監督をやる与田剛。彼は同級生になんですよね。

    ――へえ、与田さんと一緒に野球を。

    リッキー アイツの球は速くて重いからキャッチボールをやりたくなくて。球を受けると手が痛いから(苦笑)。与田はとにかく野球がうまくて「こういう奴がプロに行くんだろうなあ〜」と思っていたら本当にプロになりましたからね。

    ――与田監督って肩幅がデカくないですか?

    リッキー ああ、大きいですよね。当時のあだ名は「えもん掛け」でしたからね(笑)。

    ――ハハハハハハハハ!

    リッキー 俺は途中で野球部をやめちゃったんですよ。高校や大学って学年がひとつ違うと扱いが変わるじゃないですか。「なんで1年ぐらい早く生まれただけなのに、こんな偉そうな態度なんだ?」と思っちゃって。プロレスはもともと好きで見てたんですけど、プロレスって身体の大きい人がやるものだっていう感じで。 

    ――当時は180センチでも小さい……という時代でしたね。

    リッキー そんなときに蔵前国技館でタイガーマスクのデビュー戦を見まして、近くに寄ってみたら俺と背の高さがそんなに変わらないんですね。そこで「もしかしたら俺もプロレスラーになれるんじゃないか?」と思ったんですよ。その日からプロレスラーになるために、毎日スクワット1000回、プッシュアップ500回をやるようになって。 

    ――新日本プロレスにはすんなり入門できたんですか?

    リッキー いや、履歴書を送っても梨のつぶてで。仕方ないので高校卒業したあとは新日本道場近くにアパートを借りて、バイトしながらチャンスを伺ってたんですよ。

    ――完全にストーカーですね(笑)。

    リッキー ハハハハハハハ。道場が近くだったので、あるとき道場へ見学に行ってみたんですよ。そうしたら山本小鉄さんが1人で練習されてまして。

    ――1人でトレーニング! さすが小鉄さん。

    リッキー 小鉄さんに「プロレスラーになりたいんです!」っておもいきって声をかけてみたら、「じゃあ見てやる」ってことでスクワットや反射神経のテストをやっていただいて。「近くに住んでいるんだったら道場を貸してやるから身体を大きくしなさい」と。通いでトレーニングの許可をしてくださったんですよ。それからバイトが終わったら新日本の道場で練習するようになったんですね。

    ――それは新日本のレスラーに混じって練習するんですか?

    リッキー そのときは個人練習の時間ですね。ほかにも何人か練習されてたんですけど、第1次UWFに移る前の高田(延彦)さんがキックの練習をしてることが多くて。高田さんも俺のことを「コイツはいったい誰なんだろう?」と思ったんでしょうね(笑)。

    ――練習生でもないわけですからね。

    リッキー 事情を説明したら高田さんは丁寧にアドバイスをしてくれて。メシを腹いっぱい食ったあとにデザートとしてバナナ3本、チーズ3つ、それを牛乳とプロテインに混ぜて飲めと。高田さんの言われたとおりやったら1ヵ月で体重が10キロ近く増えましたね。

    ――リッキーさんと同じように通いで練習されていた方はいました?

    リッキー いや、いなかったですね。あとになってからウルティモ・ドラゴン選手が通いの立場で練習していたとは聞きましたけど。いま思えば、よく受け入れてくれたなって思いますね。俺が逆の立場だったら「なんだコイツは?」って思っちゃいますから(笑)。 

    ――そこから練習生になったんですね。

    リッキー しばらくしてから入寮の許可が出まして。アパートに帰ったら大家さんから「新日本プロレスから電話がありました」と。折り返したら「寮に入っていいぞ」ということで。84年8月のことでしたけど、その年の3月に船木誠勝さん、AKIRAさん、4月に闘魂三銃士(橋本真也、武藤敬司、蝶野正洋)。豊作の年だったんですよ。 

    ――それだけ新人が入門してるのに、途中から入寮できるって珍しいですね。

    リッキー それはUWFの選手離脱に加えて、長州さんたちジャパンプロレス勢もゴソッと抜けたからなんでしょうね。人数合わせというか、雑用が必要だったというか(笑)。

    ――大量離脱で枠が空いたと。入門が同じ年でも皆さん先輩になるんですよね。

    リッキー そうですね。武藤さんや蝶野さんは年上で、橋本さんは同い歳だったんですけど、船木さんは中学卒業したばかりで15歳じゃないですか。こんなこと言うとアレですけど、15歳の少年に普通に呼び捨てにされちゃうんですよ(笑)。

    ――船木さんは躊躇しないで呼び捨てしそう(笑)。 

    リッキー だから俺には同期の人間がいないんですね。ちゃんこ番とかはみんなで順番にやるんですけど、何かあると一番下の俺に降りかかってくることは多かったですし。朝の合同練習が始まる前に道場を掃除をしたり。

    ――やっぱり雑用は大変ですよね。

    リッキー 当時の寮長は小杉(俊二)さんという方だったんですけど、ちゃんこの味付けにも厳しくて。あと巡業だと配車という仕事が大変でしたね。外国人レスラーの試合が終わると、タクシーを呼んでホテルに帰らせる。そのタイミングがけっこう難しいんですよ。早くタクシーを呼んじゃうとメーターが上がっちゃいますし……配車で失敗しないようにビクビクしてましたねぇ。

    ――あと練習生は道場から外出禁止なんですよね。

    リッキー 外出はできなかったですね。ずっと道場の中で生活してるから「いま日本はどうなってるんだろう……?」という感じで(笑)。落ち着けるのは寝るときぐらい……いや、寝てても油断ができなかったです。朝起きると、ライガーさんのイタズラで足がベッドにロープでくくりつけられていたり(笑)。

    ――ハハハハハハ! ライガーさんのイタズラは最高に酷かったって聞きますけど。

    リッキー これは後々の話になるんですけど、俺はカナダでもライガーさんと一緒だったんですよ。安達(ミスター・ヒト)さんの家に馳(浩)さん、ライガーさんと一緒に住んでいて。あるとき家でちゃんこを作ってみんなの帰りを待ってたら、ライガーさんから電話があって「試合で足を骨折してしまった」と。松葉杖を突いて帰ってきたライガーさんはかなり落ち込んでいて。その頃は先輩・後輩の壁がなくなってて、食べ終わった皿なんかは自分で洗うみたいな感じだったんですよね。でも、ライガーさんはケガしてて落ち込んでるから「ボクが洗いますよ」っていろいろフォローしてたんですけど。皿を洗い終わったらライガーさんは急に松葉杖を外して元気に飛び回って。要は俺に皿を洗ってほしかったらしくて騙したんですよね(笑)。

    ――それだけのために手が込みすぎですよ!(笑)。

    リッキー もう普通のイタズラだと飽きちゃったということなんでしょうね(笑)。

    ――橋本さんもイタズラは凄かったんじゃないですか?

    リッキー 橋本さんもいろいろと凄かったですよね。あるとき蝶野さんが呆れてたんですよ。「ブッチャー(橋本のあだ名)がまたやってるよ……」って。どうやら道場近くの多摩川の土手で、真っ黒なサングラスをかけてモデルガンが持って立ってたみたいで(笑)。

    ――ハハハハハハ! 前座の頃から凄い存在感ですね。

    リッキー 選手がゴッソリ抜けて中堅がいないという状態でしたからね。あのときは荒川(真)さんがみんなの面倒を見てたんですけど。

    ――荒川さんはいい意味でデタラメな方ですよね。

    リッキー ハッハッハッハッ! それこそザ・プロレスラーという感じでしたよね。 良い部分も悪い部分も含めて豪快な方で。どこまで言っていいいのかわからないんですが……あのときは選手が大量離脱した時期だったので「次は誰が抜けるのか?」って会社は戦々恐々としてたんですね。坂口さんや藤波さんが道場に寝泊まりして誰も逃げださないようにしていたり。そんなある日、全員集合のミーティングがあったんですが、荒川さんと橋本さんと武藤さんがいなかったんですよ……。

    ――ああ、例の事件ですか?

    リッキー ああ、ご存知ですか?(笑)。 

    ――もちろん知ってます!(笑)。

    リッキー じゃあ言ってもいいんですかね(笑)。坂口さんが「荒川が若手を連れてどこかに行っててしまったけど、みんな一致団結して頑張ろう!」と。荒川さんたちが他の団体に引き抜かれたという前提でしゃべってるんですけど、しばらくしたら荒川さんが「おはようございまーす!!」と帰ってきて。会議があることを忘れてみんなでソープランドに行ってたんですよね(笑)。

    ――ガハハハハハハ! あの伝説の現場にいましたか! 

    リッキー 伝説を目撃しましたね(笑)。30年以上前の話なんですけど、道場で起きたことはいまだに鮮明に覚えてるんですよねぇ(しみじみと)。たまに船木さんやAKIRAさんと会場で会ったりするんですけど、皆さんも同じみたいで。大好評インタビュー14本、コラム8本、10万字オーバーで¥540!! のまとめ記事はまだまだ続く……

     
  • 【大晦日王者対決】マネジメントが緊急激白!!「堀口恭司は来年ベラトールに出撃します」

    2018-11-29 13:50  
    72pt
    堀口恭司を始めとして多くのMMAファイターのマネジメントを担当している石井史彦氏が語る「堀口恭司vsコールドウェル」そして来年の展望、RIZINとベラトールの急接近の裏側とは?【関連企画】

    ・「天心vs堀口はキックであってキックではない。まさに異種格闘技戦でした」■鈴木秀明
    ・「今日もダメだけど、まあいいか」と諦める……みんなボブ・サップを抱えて生きているのだ・「おい、ウソだろ? 天心の左カウンターが当たらないって……」■山田武士・堀口恭司はなぜ笑ったのか?■大沢ケンジの原理主義トーク・台風vs雷神vs大砂嵐!! 大混乱のRIZIN.13の舞台ウラ■笹原圭一RIZIN広報――石井さん! 大晦日RIZINの堀口恭司選手の対戦相手がなんとっ! ベラトールのバンタム級王者ダリオン・コールドウェルに決定しました!!
    石井 いやあ、なんとかギリギリで決まりましたねぇ。じつは本日のRIZIN記者会見に間に合うか微妙だったんですよ。会見開催のリリースが流れたのは28日のお昼ごろですよね? 正式に決まったのはその日の深夜でしたから。
    ――ということは滑り込みでそんなスーパーカードが(笑)。コールドウェルは178センチの体格を誇る「バンタム級の大巨人」のヤベー奴ですが、それよりなによりUFCに次ぐメジャー団体の王者が他団体に派遣されることが驚きです!
    石井 本当だったら交わらない2人が交わるわけですからね。団体の宝同士をぶつけ合うマッチメイクは現在の格闘技界の常識では考えられないですよ。RIZINとベラトールのあいだでどのような話し合いがあったかは詳しくないですが……我々のことを言えば、堀口選手は来年の2019年、ベラトールに出撃します。
    ――おおおおおお!! 大晦日の大決戦が終わったあとにもそんな楽しみが!! 
    石井 まあ何が起こるかわからないので100パーセントの約束はできないですけどね。RIZINにも出ながら、ベラトールでも試合をする予定ですね。凄く面白いプランがあるんですよ(ニヤリ)。
    ――面白プランを伺う前に、そもそも今回の大晦日はどういった経緯のオファーだったんですか?【会員ページへ続く】

    この続きと、メイウェザー天心、リッキー・フジ、森嶋猛、島田宏、UFCフライ級…などの記事がまとめて読める「10万字・記事22本の詰め合わせセット」はコチラ 
     
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  • これは革命宣言だ! “怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■斎藤文彦INTERVIEWS

    2018-11-27 10:51  
    91pt
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「これは革命声明だ! “怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ」です! Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー
    ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか――今回のテーマはケニー・オメガです。先日の記者会見でケニーはもの凄く重要な発言を繰り返したそうですね。
    フミ そうなんです。10月の話になってしまいますが、1月4日の東京ドームで行なわれる棚橋弘至とのIWGPヘビー級タイトルマッチの発表記者会見がありましたよね。そこでケニーの発した言葉がどれもこれも刺激的なものだったんです。
    ――記者会見の模様はYouTubeでライブ配信されたり、あちこちで記事になってますよね。
    フミ たしかに記事にはなっているんですが、ケニーの真意が100パーセント伝わってるかといえば、そうは思えないんです。なぜかといえば、ケニーはこの記者会見では英語で喋ってたんですが、同時通訳だったんですね。同時通訳の方は優秀な女性の方で、ひじょうに正確に通訳していたんですけど、これは非難するわけではないんですが、プロレス言語として訳してるわけではなかったんですね。
    ――ああ、なるほど。同時通訳だとそこに含まれたメッセージ性は伝えきれないかもしれないですね。
    フミ 同時通訳だとスルスルスルって訳しちゃいますし、たとえば女性の声で「私が〜〜」と訳すと、マスコミもその記事を読むファンも柔らかい受け止め方をしちゃますよね。あの会見のケニーの言葉がいまの時代性を凄くよく表しているので、ちゃんと伝えたくて、ボクは英語のまま一言一句ノートに取ったんです。
    ――では、記者会見でケニーがどんなメッセージを送っていたかを解説してください。
    フミ まずその前に現在の新日本プロレスから触れたいんですが、日本のプロレスの人気は回復していると言われ、プロレスブームが到来していると騒がれてますよね。先日も内藤哲也選手が NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』で取り上げられましたが、プロレスブームというより「新日本プロレス人気」という言い方のほうが的確だと思うんですね。 新日本の興行は大都市中心ですが、1年間に後楽園ホール大会を50回近くもやっている。月に3〜4回もやってるのに毎回チケットが手に入らない。
    ――後楽園ホールで年間50回やって毎回フルハウスってとんでもないですねぇ。
    フミ その後楽園ホールもビッグカードが組まれてるわけではないんですよ。6人タッグマッチや8人タッグマッチが多く組まれ、永田裕志、天コジ、中西学選手たちは試合に出ていない場合もあるんですが、数えると40〜50人近く出場していることもある。18時半に始まった大会は20時45分ぴったりに終わる。何から何までちゃんとデザインされた世界になっているんですね。 
    ――新日本プロレスのかたちがちゃんとできているってことですね。
    フミ 『プロフェッショナル 仕事の流儀』では、お客さんの盛り上げ方なるコンセプトがレスラーの口から語られたりしますよね。昭和の時代にジャイアント馬場やアントニオ猪木が民放で取り上げられたときには、そういう言語でプロレスを語ることにはなかったですよね。「お客さんの盛り上げ方って何の話?」となっちゃいます。
    ――ああ、そこは時代の変化なんですかね。
    フミ アメリカのWWEのようにプロレスがスポーツエンターテイメントとして取り上げられてるかといえば、まだそこまでの論じられ方には達してないですよね。以前よりは半歩ぐらい前進してるのかもしれないですけど……いまの新日本プロレスはお客さんが入れ替わっていてビキナー層が中心ですからね。いみじくも新日本プロレスのメイ社長は「40代後半以上のプロレスファンはいらない」と宣言しちゃったわけですよ。
    ――Dropkickの読者層は30代・40代が中心ですから退場の準備をしとかないと(笑)。
    フミ それが今一番人気がある、売れてるプロレスであるということは事実です。そして、2020年代の予告編はすでに始まってるんです。2020年代のキング・オブ・ジャパンの座に君臨するのは、ケニー・オメガだとボクは確信してるんです。
    ――新日本の王様になるはケニー・オメガだと。
    フミ これまで日本で活躍した外国人プロレスラーはたくさんいました。70年代はアブドーラ・ザ・ブッチャーやタイガー・ジェット・シン、80年代はハルク・ホーガン、アンドレ・ザ・ジャイアント、ブルーザー・ブロディ、スタン・ハンセン……90年代は闘魂三銃士と四天王プロレスが中心だったから外国人スターは、ベイダーだけは例外として、不在だったんですけど、ケニーはこれまでの外国人プロレスラーとはまったくポジションとステータスを築こうとしているんですね。
    ――新しい外国人スター像ですか。
    フミ はい。ちなみに00年代も外国人スター選手は登場しませんでしたが、あの頃は日本のプロレス全体が低迷していたことで「プロレス暗黒時代」と呼ばれてますよね。英語でも「Dark Age」という呼び方はされてますが、あの時代は『週刊ゴング』や『週刊ファイト』が休刊して、『週刊プロレス』は160ページから115ページに頁数を減らして定価は据え置きということで事実上の値上げ措置があって、経費削減のためボクたちライターのギャラもドカンと落ちたわけですよ。
    ――プロレスマスコミにとっても暗黒時代だったという……。
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  • 筋肉教にしか理解できない「読み切り短編筋肉小説 サプリ」■二階堂綾乃

    2018-11-27 09:01  
    66pt
    新日本プロレスの選手イラストを描いてキャッキャしていたプオタ女子・二階堂綾乃@nikaidoayanoがいつのまにかMMAジムに通いだした行方すを見守るこのコーナー。今回のテーマは筋肉教にしか理解できない「読み切り短編筋肉小説 サプリ」です。【関連記事】・【フリー記事】私が経験した芸能事務所トラブル■二階堂綾乃・QUINTET女子版をやってほしい!!・プロレスファンのマナーはいいと思ってます!・ポールダンサーは踊るよ……妖しい興行に旦那が出た話・【#MeToo】身体を鍛えてから一度も変質者に遭ってない
    「サプリ以外は嗜好品」
    やよい軒でのデート中「お米は嗜好品だよね!」という私に、彼はそう言い放った。
    「え……野菜は?」
    「野菜から摂れる栄養はたかがしれている。野菜を食べる理由は、ダイエットのためにカロリーの低いものでお腹を満たすためだ」
    「……サプリだけ摂取すれば食事は必要ないの?」
    「人類は食事をするようにできている。食事をすることには何か意味があるんだ。だから俺はサプリを摂るが食事もする」
    そう言ってタケシは5杯目のごはんをおかわりした。
    フィットネスジムのトレーナー、タケシと付き合って1ヵ月。最近私は彼との明るい未来が見えない。クリスティアーノ・ロナウドのようなセクシーな身体に惹かれて付き合ったが、一事が万事この調子で始終何を言っているのかわからないのである。

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  • メイウェザーも困惑? PPVは死んだか!? 米国ボクシング放送配信事情が大激変■MMA Unleashed

    2018-11-23 12:18  
    72pt
    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは「メイウェザーも困惑? PPVは死んだか!? 米国ボクシング放送配信事情が大激変」です!
     
    【1記事50円から購入できるオススメ記事】・アメリカMMAサイトでRIZINが報道されない理由 / ジョン・ジョーンズいきなり怪気炎・ボクシングごっこでPPV80万件を販売した炎上お騒がせユーチューバー!・ヌルマゴメドフ・マクレガー乱闘劇のその後:記録破りのPPV売上240万件達成!・ONEは好調なのか?それとも火の車なのか? 財務データと事業戦略を読み解く
    2017年末をもって、7年間続いたUFCとFoxの放映権契約が終了し、UFCはいよいよESPN時代に突入、米国ではストリーミングサービスESPN+での配信が始まる。WWEも今年は新たにFoxとのテレビ放映権契約を締結、従来とは異次元の放映権収入を得ることとなる。
    配信事業者の参入、スポーツコンテンツの需要の高まりといったこうした動向は、ボクシングの世界にあっても例外ではない。米国では長年にわたり、ボクシングといえば有料ケーブルチャンネルHBO、Showtimeが独占的に中継を行っていた。定期戦を通常枠で放送しつつ、ビッグマッチはPPVで行われることが一つの形となっていた。
    しかし今年後半から、DAZN、ESPN/ESPN+、Fox/Fox Sports 1といった媒体が大盤振る舞いをしながら続々とボクシング中継に参入、他方でこれまで45年間にわたってボクシング中継の雄として君臨してきたHBOが9月27日、ボクシングからの撤退を表明するなど、ボクシング中継のメディア環境が大きく変わりつつあるのだ。
    1973年のジョージ・フォアマン対ジョー・フレイジャーを皮切りに、タイソンやデラホーヤのPPVを売りまくってきたHBOだが、2013年にはフロイド・メイウェザーの契約をShowtimeに奪われ、昨年にはTop RankがESPNに鞍(くら)替えするなど、すっかり落日に。近年のボクシング年間予算は、全盛期の10分の1水準の2,000万~3,000万ドルに落ち込んでいた。
    Top Rank Promotionsのボブ・アラム会長は次のように述べている。

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  • 「却下します!」からの後藤vs飯伏実現! 新日本流SNS劇場!!■事情通Zの「プロレス 点と線」

    2018-11-20 19:33  
    62pt

    プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回のテーマは「却下します!」からの後藤vs飯伏実現! 新日本流SNS劇場!!についてです!

    【1記事から購入できる「プロレス 点と線」シリーズ】





    井上貴子vsターザン山本はなぜ実現しないのか?女子プロレスラー浜田文子、覚醒剤使用逮捕の衝撃

    長州力の「オマエはプロレスやめろ!」事件とは何か?【笑ってはいけない大晦日】ベッキーのタイキックはシュートだったのかヤマモの「アイドルの腰掛け」発言とは何か?



    ――た、た、た、大変です! 北海道を巡業中だった森嶋猛選手が一般人夫婦のケンカの仲裁に入った際、タクシー運転手に危害を加えたそうです!
    事情通Z いろいろとゴッチャになってるよ! 一般人夫婦のケンカの仲裁に入ってケガしたのは長与千種選手。森嶋選手とタクシーの運転手はどこにも出てこない。
    ――長与選手は、旦那さんが馬乗りになって奥さんに暴力を振るっている場面に遭遇。とりあえず警察に通報してから仲裁に入ったところ旦那さんが逆上。プロレスラーだから一般人に手を上げるわけにはいかなかったことで、長与選手は左手の小指を骨折してしまったたそうです。
    Z 警官が来るまで抑えつけていたみたいだね。現場に駆けつけた警察官に最初に囲まれたのは長与選手のほうだったそうだけど、マサ斎藤vsアメリカンポリス以来の乱闘が起きかねなかった(笑)。
    ――そういえば、長与選手って最近ツイッターで荒ぶってましたよね。
    Z 長与選手の団体マーベラス所属の男子選手が、出場予定だったASUKA
    PROJECTとマーベラスの札幌大会を欠場することになって。長与選手は団体責任者として代わりの選手を出しますと伝えたら、相手側に「じゃ、それで」とぞんざいな対応を受けたと。
    ――「じゃ、それで」ってスターダムのロッシー小川さんっぽかったですけど。
    Z いかにもロッシーさんが口にしそうな感じはある(笑)。具体的に誰が「じゃ、それで」と言ったのかはわからないけど、団体同士の交渉の中でちょっとしたやり取りがこじれることはよくある話だよね。
    ――こじれたといえば、天龍さんが「ジャイアント馬場没20年追善興行」の実行委員を「本人の信念を尊重し、主催者側と協議の結果ご了承いただき実行委員会から退くことを決意いたしました」というキナ臭い発表が……。
    https://ameblo.jp/tenryu-official/entry-12419188763.html
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  • 那須川天心を信じないで何を信じろというのか〜メイウェザー騒動・解説〜

    2018-11-20 19:12  
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    この記事はメイウェザーvs天心を語ったDropkickニコ生配信を編集したものになります(語り:ジャン斉藤)【関連記事】・メイウェザー騒動、米MMAメディアの反応まとめ 「メイウェザーは帰国して、那須川の動画でも見たんじゃないんでしょうか」■MMA Unleashed・なぜ我々は「メイウェザーvs天心」の茶番・八百長扱いを大歓迎するのかRIZINのメイウェザーvs那須川天心騒動ですが、緊急渡米してメイウェザー側と交渉にあたっていた榊原さんが帰国して羽田空港で会見を開き、「試合は行なわれる」と発表しました。でもまあ大晦日まで、だいぶ日にちはありますからね。『下町ロケット』でいえば、ようやく第1話が終わったばかりですよ。まだ何が起こるかはわからない(笑)。
    メイウェザーが参戦中止を示唆してから、この件に関する関係者の発言や、ウェブニュースの内容って正直かなりいい加減なものが多かったと思うんですよね。「契約してなかったに違いない」とか。ボクのツイッターにも「RIZINが北米進出するための話題作りだ」とか絡んできた人がいて。RIZINが北米に進出する気配はまるでないのに!(笑)。
    怪しいのはわかるんです。横溝正史の金田一耕助シリーズに『犬神家の一族』という作品がありますよね。どう見たってゴムマスク姿のスケキヨが怪しいことはみんなわかってるんですよ。「アイツ怪しいぞ!」「あのスケキヨはニセモノなんじゃないか!?」って(笑)。
    金田一耕助シリーズってまだ決定的な証拠は出てこないのに、加藤武が演じる等々力警部が「よし、わかった!」と簡単に犯人を決めつけますよね。今回の騒動も決めつけが早いんじゃないかって思うんですね。「俺は最初からこうなることはわかってた〜」って。いやいや、怪しいのはこっちだってわかってるんですが、結論付けるのは不思議な点が多すぎるんです。金田一耕助が真犯人を突き止める頃には、主要人物はあらかた殺されちゃってるんですけどね(笑)。
    ちなみに金田一耕助最後の事件となった『病院坂の首縊りの家』は、映画と違って原作では事件発生から20年後に解決するんです。20年後、ですよ。猪木vsモハメド・アリも試合直後は酷評されましたけど、後年になって新事実が明らかになっていき、数十年後に再評価されたじゃないですか。答えを見つけようとする姿勢は当然必要ですが、我々は物事をジッと考えて真実を見つける方法を、マット界の歴史から学んでいるはずなんです。
    ただ20年も待ってられないですからね。現時点でのそれなりに推理は必要なっていくので、金田一ジャン助なりの見解を披露したいと思います。

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  • 北尾、バービッグ!! 危険集団UWFインターから考える「メイウェザーvs天心」■宮戸優光

    2018-11-16 20:17  
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    風雲急を告げるメイウェザーvs天心!! 交渉やルール問題といえば、高田延彦vsバービックや高田延彦vs北尾光司などの「問題作」を連発したUWFインターナショナル……というわけで「Uインターの頭脳」として采配を振るった宮戸優光氏に話を聞いた!【メイウェザーvs天心関連記事】・メイウェザー騒動、米MMAメディアの反応まとめ 「メイウェザーは帰国して、那須川の動画でも見たんじゃないんでしょうか」・なぜ我々は「メイウェザーvs天心」の茶番・八百長扱いを大歓迎するのか・マネジメントから見たメイウェザーvs天心騒動■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク【宮戸優光過去記事】・キャッチはどこへ消えたのか? 宮戸優光×中井祐樹「プロ・レスリング」の文化と競技論――最近の格闘技界はメイウェザーvs天心の契約問題の話題で持ちきりなんですが、UWFインターナショナルでは髙田延彦vsトレバー・バービックや高田延彦vs北尾光司などルール問題で揉めていたり、先が見えない緊張感ある試合が多く行なわれました。これらの試合を振り返ることでメイウェザーvs天心を考えたいと思ってるんですが、まず元ボクシング世界王者バービックの招聘はどういう経緯があったんでしょうか。
    宮戸 Uインターが旗揚げから掲げたテーマというのは「プロレスこそ最強の格闘技である」ということでした。昭和の時代で言えば、アントニオ猪木さんの新日本プロレス全盛期のテーマですが、私たちはそのプロレスに憧れ、この世界に入ったわけですから。Uインターはその先輩方からのテーマを要は引き継いだわけです。新生UWFは「プロレスではない」立ち位置からの打ち出し方でしたから、Uインターとは理念がまったく異なっていたわけです。
    ――新生UWFは従来のプロレスとは一線を画すという方向性でしたね。
    宮戸 UWFが「プロレスでない」という立ち位置には正直抵抗がありました。やはりアントニオ猪木さんのプロレス、かつての新日本の方向性に憧れてきてこの世界に入ったわけですから。Uインターの掲げたテーマというのは、そういう原点をあらためて目指したものだったのです。そういう中で旗揚げから1年は地方大会や後楽園ホールで興行を重ねてきました。Uインターにはテレビや大きなスポンサーが付いておらず、新生UWFから分かれた3派の中では一番厳しいだろうと言われながら1年が過ぎた中、年末はビッグマッチで両国国技館を押さえたわけです。
    ――その一大イベントのカードをどうするのか。
    宮戸 ビッグマッチをやるからには、我々が掲げてきたポリシーを何らかのかたちで見せつけるものでなければ意味がないわけです。「プロレス最強」かつてまさにそのテーマの中で行なわれたスーパーファイトといえば、アントニオ猪木vsモハメド・アリですよね。レスリングとボクシングは数千年単位の歴史を持っている非常に古いものなんです。アメリカでも「フィスト・オア・ツイスト」と言われていて、要は「ボクシングの拳が勝つのか、ひねり技のレスリングが勝つのか」永遠のテーマなわけです。猪木vsアリ戦というスケールに勝つことは到底できませんが、決着が付かなかったかつてのスーパーアーファイトの決着を我々が白黒つけようではないか、とそう思ったわけです。当時の新日本プロレスにはもうそんなテーマに取り組む姿勢も感じられませんでした。ならば、我々がプロレス界にそのテーマを呼び起こして挑戦しようじゃないか、と。それが両国国技館の「格闘技世界一決定戦」ということです。「格闘技世界一決定戦」というタイトルもそのまま復活させたんですね。
    ――髙田さんの相手は、最初からバービック一本に絞っていたんですか?
    宮戸 まず現役の世界チャンピオンということが目的でした。当時バービックは現役チャンピオンではなかったけど、そのときの両国大会にはIBFの現役世界クルーザー王者ジェームズ・ワーリングも来ているんですよ。
    ――ワーリングはUインターの常連外国人ビリー・スコットと対戦しています。どちらかというと、現役世界王者のワーリングを連れてくるほうが難しかったんじゃないですか?
    宮戸 そうかもしれないね。我々が交渉していた相手は、バービックとワーリング両者の契約を持つマネジメント会社だったんです。そこはドン・キング・プロモーション傘下にあった会社だったんですね。その会社とワーリングやバービックが何試合契約していて、どれだけ残っていたのかは知らないけれど、彼らが持っている契約のうち1試合分をUインターで消化したんです。契約上はボクシングルールとは違うルールなんですけど、マネジメント会社の契約で来日しているんですよね。
    ――なるほど。Uインターとバービックが直接やり取りしたわけじゃないんですね。
    宮戸 2人とも「出稼ぎで来た」と言う人間もいたけど、彼ら、そしてマネージメント会社にとって契約上の1試合という意味ではボクシングの試合もレスラーとの試合もなんら変わらない同等のものだったわけです。「小銭を稼ごう」なんて話はお門違いだよね。
    ――2人とも異種格闘技戦のルールに同意したから来日したということですよね。
    宮戸 そういうことです。我々は選手個人と契約しわけじゃなくて、マネジメントの人間が彼らを合意させたわけで。選手と直でやりとりしたら大変だったかもしれないけど。あのときのファイトマネーは選手に当日直接の支払いじゃなかったんですよ。まず両者のあいだの銀行に振り込んで、そこに前払いして試合が行なわれた時点で引き出せるという方式を取りました。それでも来日するかどうかはドキドキしましたよ。
    ――そこまで段取りは付いても不安でした?
    宮戸 そりゃ不安ですよ。まず空港の迎えからはもちろん、試合当日宿泊先のホテルを出て会場に向かったかどうかまで確認していましたからね。会場到着後も控室の様子を見に行きましたし。
    ――異例の勝負ですから、リングに上がるまでどうなるかわからないってことですね。
    宮戸 そりゃね、向こうだって怖いだろうし、それはいざ土壇場で「やっぱり出ない!! 」と言い出す可能性もゼロとは言えないから。ただ一つ安心だったのは、先ほど言ったように選手個人と契約していたんじゃないということです。そういう意味ではまず大丈夫だろうと。
    ――髙田vsバービックやビリーvsワーリングの勝負は、競技だったわけですよね。宮戸さんは異種格闘技戦であるからこそ競技にこだわったんですか?
    宮戸 競技というか、いまのプロレスは当時と大きく変わっちゃっているから、皆さんが使う「プロレス」の意味はわからないけれども……当時Uインターは「プロレスこそ最強の格闘技だ」を掲げたわけですよ。そうであれば白黒ハッキリしなきゃいけないでしょう。つまり、そういうことですよね。
    ――宮戸さんや髙田さんらUインター側がそういうテーマに拘るのは理解できるんですけど、ボクサーがそこに乗っかってくるというのは凄いことですよね。
    宮戸 まあ、アメリカでも過去にルー・テーズさんがボクサーと試合をしたり、20世紀初頭には柔術vsプロレス、ボクシングvsプロレスなどを実際にやっているんですよ。こういう闘いは国を超えた一つの夢、テーマではあるんですよね。
    ――ところがバービックは直前になって「ローキックの禁止」を訴えてきたんですね。
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  • 実録! マクレガー・ヌルマゴメドフ試合後の乱闘劇で、オクタゴンに上がった素人がいた■MMA Unleashed

    2018-11-16 12:01  
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    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは「実録! マクレガー・ヌルマゴメドフ試合後の乱闘劇で、オクタゴンに上がった素人がいた」「ヤイール・ロドリゲス:ゾンビの下に潜り込んでエルボーを打つチャンスは必ずあると思っていた」です!

    【1記事50円から購入できるオススメ記事】・追悼、山本”KID”徳郁 米国からも押し寄せる悲しみの声・やばいUFC:ジョン・ジョーンズ減刑の本当の理由 / ハビブのロシアン・コネクション・レスリングオブザーバーのスターレーティングとは何か・米インディプロレスの記念碑的祭典『ALL IN』で起きたこと日本時間10月7日に開催されたUFC 229のメインイベントで、ハビブ・ヌルマゴメドフがコナー・マクレガーを締め落とした後に発生した乱闘劇はいまだ記憶に新しい。両選手、セコンドが入り乱れてのあの大混乱のさなかに、この試合をリングサイドで見ていた1人のアイルランド人ファンが、どさくさに紛れてオクタゴンに上がっていたことが明らかになった。
    「アドレナリンがあふれてしまったというわけではない。むしろ、愛国心があふれてしまった」と語るのは、アイルランドのダブリン出身、デビッド・マーチンさん(41)だ。
    「アイルランドがロシアに攻め込まれていると思ってしまったんだ。たくさんのロシア人がマクレガーに飛びかかっていた。試合でやられて疲れているマクレガーに、複数のロシア人が襲いかかっていると私には見えたんだ。ここは行かないといけない、国のために立ち上がるべきだと思ったんだ」
    マーチンさんはUFCの大ファンで、UFCのウェブサイト制作の一部も請け負うFantasyという制作会社のCEOだ。この日は友人で俳優のジョシュ・ドュハメル氏の招待で、ダニエル・コーミエのすぐ後ろという特等席で試合を観戦していた。マーチンさんに格闘技経験はない。
    コーミエもこのファンについては気になっていたようだ。
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  • エディ・ゲレロ「空白の5ヵ月間」とその死……■アメプロインディ通信「フリーバーズ」

    2018-11-16 11:55  
    72pt
    アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはエディ・ゲレロ「空白の5ヶ月間」とその死……です!
    <1記事から買える関連記事>・新日本に続いてDDTも“裏レッスルマニア”に参戦!!・『ルチャアンダーグラウンド』を経て世界に羽ばたくジェフ・コブ・竹田誠志、米デスマッチトーナメント出撃! 「アメリカのファンをドン引きさせたい」・CMパンク、おまえはそんなところで何をやってるんだ?・【#MeToo】マイケル・エルガンはすべてを失ってしまったのか
    2011年9月テキサス州エルパソ……この日に行なわれたWWEのハウスショーで「エディ!エディ!」と観客たちによる大コールの中、試合を終えたばかりのCMパンクがリングの上に立っていた。ここエルパソは、2005年11月13日にこの世を去ったエディ・ゲレロの生まれ故郷。
    名門プロレス一家ゲレロ・ファミリーの末っ子、四男坊として生まれたエディは、メキシコでデビューしたあと、新日本プロレス、ECW、WCWを経て、2000年1月からWWE(当時WWF)に活躍の場を移す。以降、亡くなるまでの約6年間をWWEで過ごすことになるのだが、その途中には、WWEには在籍していなかった“空白の5ヶ月間”がある。
    2001年5月に、WWE側から薬物依存のためのリハビリ休養を取るように命じられたエディは10月にリハビリを終えて復帰したものの、あろうことか11月に飲酒運転で逮捕されてしまった。復帰直後ということもあり、事態を重く見たWWEから解雇を宣告された。
    WCW時代にも、GHB(リキッドエクスタシー)を服用して車を運転中に眠ってしまい、復帰に半年も要する大きな事故を起こした過去がある。酒、薬に蝕まれ、また、それが原因で家族とも問題を抱えていた当時のエディ。己の中に潜む悪魔を振り払おうと努力を重ね、翌2002年4月には、WWE復帰を認められた。
    今回はその“空白の5ヶ月間”を振り返りながら、亡くなってから13年、いまでも多くのプロレスラーやファンたちから愛されているエディ・ゲレロを偲びたい。


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