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記事 3件
  • 【嵐の総合格闘技編】安田忠夫「IWGP王者になりたくないから、はじめは断ったんだよ」

    2018-03-09 08:46  
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    大好評安田忠夫ロングインタビュー第3弾! 人生逆転を懸けた「猪木祭り」バンナ戦から、短期政権に終わったIWGP王座奪取のウラ側、睡眠薬の依存まで……今回も言いたい放題の12000字でお送りします!(聞き手/ジャン斉藤)【安田忠夫バックナンバー】・相撲と暴力、博打、八百長問題を激白! 安田忠夫「貴乃花は、馬鹿乃花だよ!」・【90年代・新日本プロレス編】安田忠夫「リングでやっちゃえば警察は介入できないじゃん」

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    安田 最近太り過ぎちゃってさ。こないだドクター林先生に診てもらったら「缶コーヒーをやめろ」って言われて。1日に3リットルぐらい飲むから。
    ――毎日そんなに飲んでるのにやめれるもんですか?
    安田 量を減らせばね、すぐに痩せる。前も缶コーヒーをやめたらすぐに痩せれたし。何気にね、博打以外はやめれるんだよ(笑)。
    ――ハハハハハハハ!
    安田 博打と借金以外はやめられる。俺に金を貸すってことは「あげる」ってことだから、そのへんをわきまえて貸してね。ガハハハハハ!
    ――心に深く刻んでおきますです(笑)。
    安田 林先生のおかげでいろいろと助かってますよ。寿命は伸びてるかなあ。途中で切れていれば、こんなに苦労することなかったんだけど……って思うときもあるけど(苦笑)。
    ――それで今日は人生の絶頂期でもあった2001年大晦日の話なんかを中心にうかがいたんですが、安田さんが新日本プロレスをやめてPRIDEに出たとき……。 
    安田 (さえぎって)いや、やめてないんだって。ずっと新日本にいたんだよ。PRIDEに出たときも新日本所属。
    ――すると新日本から給料は出ていたんですね。
    安田 出てた出てた。
    ――そもそもPRIDEにはどういう経緯で出ることになったんですか?
    安田 結局、新日本で鳴かず飛ばずだったじゃないですか。グダグダしていたら藤田(和之)くんがPRIDEに出て勝って。「他に駒はいないか」ってことで猪木さんが俺にやらせようって話になったんでしょ。
    ――格闘技のほうが活きるんじゃないかってことですね。
    安田 そういうところは猪木さんも見る目はあったんじゃないの。あの頃猪木さんが声をかけたのは藤田くん、石澤くん、俺とかでしょ。
    ――そのへんは猪木さんはセンスがありますよね。
    安田 「猪木さんに声をかけられただけでも幸せだよ」なんて言われたけど。あの頃はまだ橋本(真也)さんの家に集まっていて、藤田くんも来ていたからPRIDEの話になったんだよ。「本当にいいのをもらったら倒れますけど、痛いうちは返せますから。負けると思ったらオッパイを噛んで帰ってくればいいじゃないですか?」なんて話になってね。
    ――タイソン耳噛みオマージュですね(笑)。
    安田 そうそう(笑)。「じゃあやってみようか」ってことでアメリカで練習することになったんですよ。新日本をやめてはないんだよね。
    ――PRIDEからもファイトマネーをもらったんですよね?
    安田 もらってた。俺はいくらもらってたたのかな。手にした額は100万とかかな。PRIDEはもっと出してたみたいけど、俺にの懐に入る前に猪木さんのところに抜かれてるってことだよね、あとから聞くにはさ。
    ――要するに猪木事務所のマネジメント料なんですかね。
    安田 そこらへんはどうなってたかわからない。◯◯さんに聞いたほうが早いんじゃない。
    ――◯◯さんは表に出ていないですし、猪木事務所の代表だった倍賞鉄夫さんも亡くなってますし……。藤田さんがPRIDEで活躍すると、猪木事務所のスタッフの方の車のグレードが上がるという都市伝説は聞いてますけど(笑)。
    安田 ガハハハハハ! そうそう、本当に酷い話だよね。俺もその一部よ。車のタイヤぐらいは貢献してるんじゃない?
    ――アメリカではマルコ・ファスの道場で練習してたんですか?
    安田 いや、最初は違うよ。新日本が提携していたLAボクシングジム。キッタねえジムだったよ。そこの兄弟が教えてくれた。
    ――ああ、マッコーリー兄弟ですね。
    安田 それよ。アイツら練習だったのに俺のことを平気で待たせたんだから。バンナに勝ったあとは態度がコロって変わってさ。2回目に行ったときは空港まで迎えに来てくれたんだから。
    ――安田さんは新日本所属でしたが、PRIDE挑戦に関して新日本プロレスはあまり協力的じゃなかったんですよね。
    安田 そうなんだよ。日本で練習するところは新日本の道場しかないでしょ。吉江(豊)はずっと協力してくれたけどね、アイツは柔道をやっていたから。KENSOに「ちょっと付き合ってくれない?」って頼んでも「用事があるんで……」ってどっか行っちゃう。
    ――冷たいですね(笑)。
    安田 たしかに他の連中からすれば「プロレスの試合にも出ずに何をやってるんだ?」って、やっかみもあったんじゃないの。新日本から給料が出ていたことは一部の人間は知っていたことだしね。
    ――長州さんはまだ新日本の現場監督でしたよね?
    安田 いたけど関係なかったよね。あの人は総合格闘技が嫌いだったけども、猪木さんのやり方には文句は言えないじゃない。
    ――ちょっと話は戻りますが、ロサンゼルスではどんな練習したんですか?
    安田 ボクシングだよ。最初は変なデブにさ、面白いようにやられてね。「チェリー」なんて呼ばれてバカにされて。俺、英語はわからなかったけど、バカにされてるのはわかっていたから。
    ――ロサンゼルスは1人で行ったんですよね?
    安田 1人だよ。まあ金があったから大変じゃなかったけどね。「金がないから帰る!」と言えば、新日本から送ってきたから。
    ――脅しですね!(笑)。
    安田 でも、そのときは博打はやってないよ。マジメに練習してたよ。
    ――PRIDEデビュー戦は佐竹雅昭戦で。
    安田 試合の3日前にブライアン・ジョンソンが来てくれたんだけど、「LAボクシングのことは忘れて俺の言うことを聞け」と。ブライアンの作戦は相手を捕まえて押し込んで倒す。倒したら極める。 
    ――倒して極めることはできませんけど、コーナーに押し込み続けた末の判定勝ちでしたね。
    安田 それだけで勝っちゃったんだけど、何もできなかったよね。やろうとしていたことがほとんどできなかった。相手も弱かったんだけどね。佐竹は練習ではメチャクチャ強いって聞いたんだけど。
    ――佐竹さんは「日本最強なんじゃないか」って評判になるくらい練習では強かったみたいですね。
    安田 らしいね。あとで聞いてビックリしたよ。そんなこと、やる前は知らないからさ。俺は基本的に試合前には何も見ない。いや、佐竹の前は何回か見たかなあ。そういうの試合前に見ると身構えちゃうじゃない? それがストレスになって睡眠薬を飲むようになっちゃって、あとで大変なことになるんだよ。
    ――総合格闘技がきっかけで睡眠薬に依存しちゃったという。
    安田 相撲の場合は今日負けても明日があるでしょ。15日間のトータルだけど、PRIDEはその日だけで勝負が決まっちゃう。そういう経験がないからさ。
    ――相撲は積み上げてきたものもありますし。
    安田 そうそう。PRIDEは初めてやることだからね。試合そのものに緊張はないけども、それまでがね……。泣きを入れる場所もなかったし。好きな女がいれば、他人には見せられない部分をさらけ出すというか、泣きつけるんだろうけど。だからあの頃は『週刊ゴング』の金沢くんにお世話になったよね。ハルシオンを飲んでラリって電話してたみたい。
    ――GKが「好きな女」代わりですか(笑)。「電話してたみたい」ってことは、安田さんはおぼえてないんですね。
    安田 翌朝携帯を見ると、アチコチに電話しててビックリする。娘のところにも電話をしてるから「変なこと言ってなかった?」ってまた電話してね。金沢くんとかは俺がそういう状態だったことは知ってるから、相手してくれたんだけど。俺も追い詰められていたんだよぉ。
    ――そんな思いをしてまで総合格闘技になぜ出たんですか?
    安田 だって命令だもん。命令というか、猪木さんに「行けるか、おい?」と聞かれたら「いや、無理です」って言える? 「行けるか、おい?」って「行け!」ってことだから(笑)。
    ――そこは問答無用なんですねぇ。
    安田 「ギャラはいくらですか?」とかも聞けないでしょ。そんなこと言ったことないよ、俺は。バンナに勝つまではね(笑)。
    ――言ったは言ったんですね(笑)。
    安田 2回目の試合(レネ・ローゼ戦)も、本当は試合の予定なんかなくて、アメリカに練習に行くはずだったんだよ。成田空港に向かってる途中に「試合があるから飛行機キャンセルした」ってことで。
    ――まさに「いつ何時、誰とでも戦う!」世界(笑)。
    安田 「ギャラをいっぱいやるから」って話だったけど、まあ大した額じゃないんだよ。2〜300万くらいだったかな。 
    ――安田さんとしてはあまりにも急なオファーはイヤでした?
    安田 ちゃんと練習はしたかったけど、新日本の給料とは別にギャラがもらえるからラッキーみたいな(笑)。
    ――ハードなボーナス感覚なんですかね。いつ試合をするかわからない状態が続くって精神的にキツくないですか?
    安田 そこはあまり関係なかったかなあ。レネ・ローゼ戦は「3日後に試合だから」って感じだし。
    ――それはそれでイヤですよ!(笑)。その年の大晦日のバンナ戦も試合1週間前にようやく相手が決まったんですよね。
    安田 俺はてっきりまたレネ・ローゼだと思ったんだよ。レネ・ローゼを想定してマルコ・ファスのところで練習してたから。
    ――バンナを仕留めたギロチンはそのときマルコに教わったんですよね?
    安田 あの技でマルコにやられてたんだよね。「その技いいね。これだけ教えてくれ」ってことで。マルコはいろんなことをいっぱい教えてくれるんだけど、俺はそんなにできないから。袈裟固め、肩固め、ギロチンだけでいいんじゃないかって。結局、勝った要因は相撲じゃない。捕まえて外掛けで倒してね。
    ――マジメに練習されてたんですね。
    安田 俺は「練習しない」と言われてるけども、ちゃんと練習はしてるから! ガチンコや一発勝負なんてのは、練習しなかったら勝てるわけないし。
    ――そこは相撲でわかってるわけですね。
    安田 相撲で同期だった八角理事長が凄い鏡だったんだよ。あの人は身体が小さいけど、マジメにやっていたからあそこまでいったんだよ。だから練習がいかに大事かは知ってるんだけど、それをストレートに言っちゃうと面白くない。ナマクラキャラで売っていたら「練習は才能ないヤツがするもんだ!」って言うしかないでしょ。そうしたら山本小鉄くんに本気で怒られて(笑)。
    ――ハハハハハハ! 小鉄さんは“練習の鬼”ですもんね。
    安田 冗談で「いやあ、ボクはナマクラですから」なんて口にしたら本気で怒られてね。あの人は身体が大きい人間が大嫌いだから。
    ――小さい身体を鍛えあげてプロレスラーになった人ですね。
    安田 星野(勘太郎)さんは俺のことをかわいがってくれたんだよね。星野さんが「いいんだよ、コイツは好きなようにやらせれば」って言ってくれてね。山本小鉄さんは星野さんは大先輩で逆らえないから「はい!!」としか言えない。
    ――安田さんもやるときは必死に練習してたんですね。
    安田 よくあの歳でアメリカまで行って練習したよね〜。だって1日2回だよ。しかもチャリンコで1時間かけてホテルからジムまで通ってね。
    ――ナマクラとは思えない!(笑)。
    安田 マルコからはとにかく「タバコを吸うな」とは言われてたんだよ。隠れて吸ってたんだけど、スパーリングしたときにわかるよね(笑)。でも、練習だけは一生懸命やった。なぜ相撲のときに必死に練習しなかったんだろうと思うよね。ガハハハハハ! 
    ――そう思ちゃいます?
    安田 そりゃ思うよ。後悔したくはないけど、後悔するのであればね。プロレスに入ったときはノラリクラリやってたら、マサ(斎藤)さんが言うわけよ。「安田、38から40歳までが一番力が出るからな」って。そのときは「出るわけないでしょ、その歳で」って思ってたんだけど、マサさんが言うように力が一番出たよね。
    ――その成果が出たのがバンナ戦だったんですね。
    安田 猪木さんから「バンナでいいか」って聞かれて「ああ、いいですよ」って。K−1の選手ってこと以外よくわかんなかったんだけどね。そのあと藤田くんに電話して「バナナみたいな名前のやつとやるんだよ」って伝えたら「安田さん、おいしいですよ。頑張ってください」ってね。
    ――本当は藤田さんがバンナと戦うという話だったんですよね。
    安田 でも、タイでケガしちゃってね。俺は相手が誰でもよかったんだけど、まいったのは猪木さんから「『男はつらいよ』の寅さんの格好で入場しろ」って言われたこと。「それだけは勘弁してください」って。こっちもオチャラケでやってるわけじゃないからさ。「その格好で出るんだったら出ません」と断ったから。
    ――あのとき『男はつらいよ』で源公を演じた佐藤蛾次郎さんが来場していたのは、本当は安田さんと一緒に入場する予定だったからですよね。
    安田 調印式のときはその格好に渋々出たんだけどね。スーツを着ていたのに裏で「寅さんの格好に着替えてくれ」って言われてさ。あの会見のときにイスに座ってたバンナが貧乏ゆすりしてるのを見て「コイツも緊張してるんだ」と思ったらリラックスできたんだよね。
    ――バンナは総合格闘技デビュー戦でしたね。
    安田 その姿を見たら安心しちゃってさ、そのまま大井競馬場に遊びに行ったんだよ。
    ――ハハハハハハハハ! さすがだなあ(笑)。・「親子物語」を演出したバンナ戦からテレビ不信に
    ・ギャラを巡って猪木さんと大喧嘩
    ・猪木さんが「IWGPチャンピオンにさせなきゃ、どうするんだ?」って。でも、俺はイヤだったから。・いまだから言えるノルキヤ戦試合放棄の真相
    ・新日本プロレス解雇は騙された
    12000字インタビューはまだまだ続く!!
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  • 【90年代・新日本プロレス編】安田忠夫「リングでやっちゃえば警察は介入できないじゃん」

    2018-02-27 22:03  
    108pt
    前回反響だった安田忠夫インタビュー第2弾は新日本プロレス編! 90年代の新日本の内幕や、ストロングスタイルの意味、そして“1・4事変”橋本真也vs小川直也まで激白します! 【前回はコチラ】・相撲と暴力、博打、八百長問題を激白! 安田忠夫「貴乃花は、馬鹿乃花だよ!」【関連企画】
    ・【衝撃の破壊王伝説】至近距離から見た橋本真也――橋本かずみ☓田山正雄レフェリー ・小原道由「石澤が止めなかったら、俺は◯◯を殺していたでしょうね」・草間政一 私が戦った暗黒・新日本プロレス ・永島勝司 アントニオ猪木と北朝鮮 ・田中ケロ ケロちゃんの新日本プロレス伝説 ・西村修 「独裁者・長州力に逆らうってエネルギーが必要なんです」 ・「90年代ハチャメチャ新日本プロレスと俺が愛した橋本真也」 
    ・村上和成 平成のテロリスト・村上和成――格闘家が挑んだ命懸けのプロレス道!! 
    ・高岩竜一×田山レフェリー 理不尽とは何か? 90年代新日本プロレス居酒屋トーク 
    ・大矢剛功インタビュー「新日本、SWS、FMW……辿り着いた北の大地」
    ・解説、待ったなし!! 元大相撲力士が語る日馬富士騒動/「将軍岡本」あらため岡本将之──前回のインタビューでは「年を越すために博打をガマンしなきゃいけない」とおっしゃってましたけど。
    安田 無事に年は越せたよ。パチンコで10万くらい勝ったからね。
    ──あ、ガマンしてない(笑)。でも、おめでとうございます!!
    安田 全然めでたくないよ。そのあと競艇で15万負けたから!
    ──ハハハハハハ! 大晦日に朝青龍が相撲を取ったのはご存知ですか?
    安田 まぁ噂程度で。俺もギャラさえくれたら出たのに。相撲だったらやってみたい気もしないでもない。
    ──朝青龍vs安田忠夫は見たかったです! 
    安田 まわしを取っていいんでしょ? だったらチャンスあるじゃん。がぶって組んでからだったら、俺はけっこういい相撲を取るよぉ(笑)。
    ──第2弾があったらぜひお願いします! 勝てば1000万円ですから(笑)。
    安田 いまは金がないから、今年はまだ博打ができてないんだよ。
    ──じゃあ給料日までガマンなんですね。
    安田 いやいや、給料が少ないから博打はできない。それにこの仕事をもうやめようと思ってるから。
    ──前のインタビューでは「なんの仕事はやっているのかはまだ明かせない」と言ってましたよね。
    安田 いや、もう明かせるよ。いまはガードマンやってるんだけど、給料が安いんだよね〜。たぶんやめると思う。
    ──安田さんの流浪の旅は続くんですねぇ。それで今回は新日本プロレス時代のお話を伺いたいなと。
    安田 新日本プロレスのことなんて忘れちゃったよ!(笑)。
    ──まず安田さんが相撲を廃業されたのはどういう理由があったんですか?
    安田 そんなの相撲協会に残れないからだよ。家族を食わすためにプロレスに行ったんですよ。
    ──安田さんは小結まで行ったけど、引退後の保証はなかったということですね。
    安田 その代わりに引退相撲とか全部仕切ってくれた。親方だった千代の富士さんには「残れ」と言われたんだけど「プロレス行きます」ってね。
    ──新日本プロレスとは話はついてたんですね。
    安田 いやね、話はついてたんだけど、直前で断られたんだよね。
    ──えっ、どういうことですか?
    安田 全日本プロレスに断られたの。
    ──あっ、最初は全日本に入団するはずだった。
    安田 この話はあんまり表に出てないけど、馬場さんとキャピタル東急で話をしてね。会ったときは「俺よりデケー!」ってビックリしたよ。
    ──なんてったってリングネームが“ジャイアント”ですからねぇ。
    安田 でも、そのあと連絡がないんだよ。「どうなってるんですか?」って聞きに行ったら「アンタはもういらない」って。
    ──えっ、それはひどい!(笑)。
    安田 あのときはカーっと頭にきたよ! 後楽園ホールの控室で馬場と永源遥をぶん殴ってやろうかと思ってね。でも、まだチョンマゲがついてたからヘタなことできないでしょ。引退興行もオジャンになっちゃうし。マゲがついてなかったら間違いなく馬場を殴ってた。馬場と永源の2人ぐらいだったら倒せるだろって。
    ──プロレスに行くから引退を決めたのに、凄く困りますよねぇ。
    安田 そしたら知り合いが猪木さんに会わせてくれて。猪木さんは話が早かったよ。「やりたいか、どうか?」を聞かれて終わり。ポンポンポーンって決まっちゃったもん。3日もしないうちに、永島(勝司)さんとかと話をして。ただ、新日本プロレスとしては北尾光司で失敗してるから「下からやってもらえませんか」と。
    ──北尾は特別扱いしすぎて育成失敗しちゃいましたもんね。
    安田 いまだから言えるけど、新日本に入ったときから選手扱いの給料だったんだけどね。そのかわり契約金とかはなかったよ。
    ──引退相撲のお金はちゃんともらえたんですか?
    安田 右から左だよ、そんなの。
    ──あっ、借金返済に。
    安田 千代の富士さんに2500万くらい返した。だから俺、千代の富士さんには一銭も借金ないよ。
    ──というか、2500万も借金すること自体が凄い!(笑)。
    安田 先代(元横綱・北の富士)から「オマエをほめてやれるのは、あのケチからよくあんなに大金を借りたことだ」って言われたなあ。
    ──ハハハハハハハハハハハハ! 借金をキレイにして引退したんですね。
    安田 すべてキレイにとは言わないけど……ある程度はね。ガッハッハッハッ! 
    ──ちなみに相撲にいたときの給料はどれくらいもらってたんですか?
    安田 安いよ、俺らの時代は。いまの奴らの半分もねぇよ。
    ──馬場さんからはいくら出すと言われたんですか?
    安田 引退相撲をやって、それでも残った借金を立て替えてくれると。
    ──そんな約束をしたんですか(笑)。
    安田 ところがいざとなったら……。あのとき全日本には本田多聞が入ったからさ、俺のことがいらなくなっちゃったんだよ。というふうにあとから聞いたけど。
    ──新日本では月給200万円だったそうですね。年収2400万円って、いまのプロレス界でもそんなにいないような……。
    安田 最高でその金額ですよ。新日本プロレスで一番よかったときが月200万。
    ──結果的に全日本より新日本のほうがお金はよかったんじゃないですか?
    安田 それは言えてる。いまとなっては新日本に入ってよかったよ。猪木さんには非常にかわいがってもらったし。長州力にはイジメられたけど(笑)。
    ──安田さんにとって天敵ですよね(笑)。
    安田 でも、長州さんも最初はかわいがってくれたんだよ!
    ──どうして仲がよろしくなくなったんですか?
    安田 「コイツは俺に服従しない」と思ったんじゃない? 俺は先輩後輩みたい態度で長州さんと接しないから。橋本(真也)さんも長州さんに対してはそうだったでしょ。
    ──安田さんは“橋本派”ということで睨まれてたんですよね。
    安田 そうそう。橋本さんと一緒にいるだけで目をつけられたから。
    ──長州さんは、橋本さんたちがあまり練習熱心でないことに苛立っていたみたいですけど。
    安田 オメーよりはしてたよっ!!
    ──長州さんより練習をしていたと?
    安田 うん。あの人が言うほど俺は練習してなくないから。だいたい練習なんて売りもんにするもんじゃねーじゃん。
    ──プロは結果がすべてではありますね。
    安田 俺が入った頃のレスラーってみんな売りがそれなんだよね。「頑張って練習してます!!」みたいな。そんなに一生懸命練習やっても試合に勝てなかったら意味ねえじゃん。だから口では「練習してない」って言って、陰でやるのが一番なんですよ。
    ──安田さんもあの巨体のわりには引き締まってましたね。
    安田 でしょ。だからやってるって。オマエの前でやんねーだけだよバカヤロウって(笑)。
    ──なるほどぉ。
    安田 そこは考え方が違うから。俺たちプロでしょ? 学生じゃないんだからさ、練習して金もらえるんだったら練習するよ! 違う? 
    ──おっしゃるとおりです。
    安田 でしょ。そのへん柔軟になれよって。練習しないでリングに上がってるヤツなんていなかったよ。
    ──武藤さんや蝶野さんも全然道場に来ない……って言われてましたけど、そのわりにはしっかりした身体つきで。
    安田 ちゃんとジムに行ってたでしょ。実際にちゃんとやってたか、やってないかは知らないけど、練習をやってたことにしようよ。たぶん蝶野さんはやってないけど(笑)。
    ──ハハハハハハハハハ!
    安田 ダメだよ、それ書いちゃ(笑)。俺はそんなに練習嫌いじゃないから。けっこうスパーリングとかやってたしね。ベンチプレスだけやるバカヤロウとは違いますよ。
    ──限定された言い方!(笑)。
    安田 石澤くんにはスパーリングでイジメられたけどね。
    ──あの時代の新日本にはレスリングエリートがゴロゴロしてましたよね。中西さん、永田さん、藤田さん……。
    安田 多かった多かった。みんなスパーリングが好きでしたね。いま思えば楽しかったよ、合同練習とか。キツさよりも楽しい思い出。「よくやってたなあ」って。レフェリーの田山(正雄)くんなんかレスラーと同じ練習をやってたし。
    ──厳しい練習を一緒に乗り越えられたから連帯感が出てくるんでしょうね。
    安田 それはあるね。みんなスパーリングを10本くらいやる中、俺は3本くらいしかやんないけど(笑)。
    ──それだから長州さんに目をつけられたんじゃ!(笑)。
    安田 でも、やってることには変わりないから! 
    ──当時の合同練習を仕切ってたのは馳さんですか? もしくは健介さん?
    安田 “アレ”は馳さんの前では、な〜んも言えないから。馳さんだけです。“アレ”の名前を出すなよ!(笑)。
    ──“アレ”の名前は出しちゃダメ!(笑)。新日本の練習って基礎体とスパーリングが中心なんですよね。
    安田 基礎体とスパーリング、受け身。あと階段登りとか。
    ──プロレスの練習はないわけですよね。
    安田 ないよ、んなもん! そんなのあるはずないだろ。
    ──じゃあ、試合はセンスと経験でやる感じですか?
    安田 でしょう。なんで試合の練習すんの?
    ──いまのプロレスなんかは試合を面白く見せるために、動きや技の練習してますよね。
    安田 あぁ、そう聞くね。そのほうが楽でいいじゃんと俺は思う。でも、それじゃショーじゃん。完全なショーじゃん。
    ──当時の新日本は、レスラーのアドリブ性が問われたってことですね。
    安田 俺らの試合は「アレな」って言われるだけだから。「いつものやつな」って。
    ──要所だけを決めて、あとは自分で試合を作っていかなきゃならないっていう。
    安田 そうそう。全日本は前半から作りがあるって聞いていたけど。その当時は長州さんに「手が死んでる」とか「手がフラフラしてる」とか怒られてね。いまだから理解できるけど、その頃は意味がわかんないよね。
    ──そういうスタイルだと、ホントに個人のセンスが問われますよね。
    安田 だから中西くんとかダメなんだよ(笑)。ああいうタイプは全日本に行けばよかったんだよ。
    ──ああ、たしかに。永田さんはどっちでも合ってるのかなって気はしますけど。
    安田 うん。彼は器用だからどっちでもできる。
    ──器用すぎるのが欠点かもしれませんけど(笑)。
    安田 あー、クサくなっちゃうんだよね。俺の場合はちょっとヘタだから、そこにリアル感があるのかもしれないけど。
    ──安田さんなんかは体格がデカイから、そのほうが迫力があってよかったんじゃないかなと思いますね。
    安田 でも、たまにほら、違うところをおもいきりやっちゃったりしてね(苦笑)。
    ──じゃあ、けっこう相手から嫌がられてました?
    安田 うん、「カタイ」って言われてた(笑)。
    ──「カテェ」と。性格の悪いレスラーだとわざとカタくやる人もいますけど、安田さんの場合は……。
    安田 ないよ。俺はそのへんは武藤さん派だから。
    ──リング外は橋本派だけど、リング上は武藤派。
    安田 そのへんはイージーイージー。蝶野さんもそうだったけど、武藤さんはやわらかい試合だからね。橋本さんとは違ってね。
    ──橋本さんはけっこうカタイから評判が悪かったんじゃないですか? だってレガースを着けないでガンガン蹴りまくって。
    安田 橋本さんは相手の受け方に文句を言ってた。飯塚(高史)さんが蹴りを受けるときにヒジを出して怒られたり。
    ──蹴り足をケガするじゃないか!と。
    安田 ちゃんと胸を出していれば、そこを蹴ってくれるんだから別に痛くもなんともないわけだよ。
    ──いや、それでも痛いですよ!(笑)。
    安田 まあね(笑)。受ける方が難しいから、そうやってヒジを出しちゃうし、橋本さんの足が上がんないから「蹴りが腹に入る」ってよく言われてた(笑)。
    ──足が上がらない!(笑)。
    安田 そのうち橋本さんも疲れちゃって足が上がらなくなるんだよ。みんな控室で悪口で言ってた(笑)。まぁでも腹も鍛えてるから関係ないけどね。それがプロレスラーだから。
    ──それこそがストロングスタイルっていうことなんですね。
    安田 よく言われたのは「技を受けるんじゃない。相手を100%信用しちゃいかん」と。相手がイージーに落としてくれると思っちゃいけない。失敗するもんだぐらいの気持ちでやらなきゃダメってことだよね。
    ──そこは猪木さんの思想ですね。
    安田 みんな猪木さんの考えに近いのよ、たぶん。
    ──要はケガをするのは受けるほうが悪いって考え方ですね、新日本は。全日本はその逆で。
    安田 そうそう。だけど、たまに「わざとやってない?」ってヤツもいるんだよ。佐々木健介みたいな。・佐々木健介が誤解された理由
    ・長州力vs橋本真也、異常な関係
    ・「選手本人がどうなるのか知らないから試合に緊張感がある」
    ・橋本真也の選手会費使い込み事件とは?
    ・橋本派が見た小川直也vs橋本真也シュートマッチ!
    ・「村上和成が死にかけようが死んでようがどうでもよかった」
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  • 相撲と暴力、博打、八百長問題を激白! 安田忠夫インタビュー「貴乃花は、馬鹿乃花だよ!」

    2018-01-23 12:38  
    108pt
    カンボジアのカジノや、タイの繁華街を漂流していたはずの安田忠夫――。いつのまに帰国していたのか日本各地でその巨体を見かけたという報告がSNSで相次いでいた。安田忠夫はいま何をしているのか? 相撲界が揺れている今こそ、その声が聞きたい! ということで、相撲では小結まで上り詰め、新日本プロレスや格闘技興行で活躍した「借金大王」を都内某所でキャッチ。日馬富士事件、八百長や賭博、長らく詳細不明だった私生活、借金の額まで赤裸々に語ってくれた。1万字インタビュー!! 90年代・新日本プロレスを語り尽くす第2弾はコチラ安田忠夫「リングでやっちゃえば警察は介入できないじゃん」【関連企画】
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    ――ちょっと前から安田さんの目撃情報がアチコチで相次いでいたので、プロレスファンはみんな気にしてたんです。
    安田 いろんなところで見かけてるんでしょ?(笑)。
    ――とくに◯◯方面で見かけたという話が……。
    安田 ◯◯……? ああ、温泉だ。温泉に入ってるんだよ。そっちのほうに住んでるんだよ。
    ――道理で。安田さんはいまどんなお仕事をされてるんですか?
    安田 そのへんのことは、もうちょっとしたらカミングアウトしますよ。でも、知ってる人は知ってるよね。
    ――なるほど。いまのお仕事はそのうち公にするとして、しばらくタイにいましたよね。日本にはいつ頃、帰国されたんですか?
    安田 ちょうど1年前ですよ。今日は何日?
    ――12月19日ですね。
    安田 じゃあ1年と1週間だ。タイに行く前は錦糸町で呼び込みの仕事をやってて。んで、表には出てないけど、介護の仕事を1年をやってたよ。
    ――えっ、安田さんが介護の仕事。
    安田 うん。介護は楽だったよ。他人の身の回りの世話は、相撲でやってきてるから。下の世話はやったことないから、最初は大変だったけど、おぼえてしまえばね。そのときに「焼肉屋の店長をやらないか?」って誘われて、介護はやめたんだけど。焼肉屋の話がポシャったからタイに行ったんだよ。
    ――タイにはどれくらいたんですか?
    安田 タイはね、足掛け3年半くらい。1年半ぐらいで一度帰ってきて。また戻ったら、給料が現地採用と一緒になっちゃったから。その前は悠々自適だったんですよ。向こうで家庭まで作ってね。
    ――えっ、家庭があったんですか!(笑)。
    安田 でも、現地採用の扱いになってからは大変だったよ。最後は日本人観光客向けの居酒屋店長。お客が入らない居酒屋だった(笑)。その店のオーナーはほかの事業で儲けてるから、趣味でやってるようなもんだけどね。ホントはタイ人の客も呼ばないとやっていけないんだけど、観光客相手で値段は高すぎるから。
    ――タイは楽しかったですか?
    安田 最初はね。
    ――後半はつらかった。
    安田 まあ、つらくもないよ。毎日サッカー賭博をやってたし。
    ――出たっ!(笑)。
    安田 博打さえありゃあ、俺はどこでも生きていけるからね。ガハハハハハ!
    ――タイといえばムエタイも賭けられますね。
    安田 ムエタイはやってない。1回見に行ったけど、どっちが勝ったか負けたかわからないから。
    ――サッカーのほうがわかりやすいってことですね。
    安田 そうそうそう。もともとヨーロッパのサッカーは好きなんですよ。
    ――それはスポーツとして好きになったのか、博打として好きになったのか。
    安田 スポーツとして好きですよ。でも、日本のサッカーは嫌い。日本人としては全日本は応援するけど、しょせんは弱いじゃない。弱いのに強いふりをするのは嫌いなんですよ。
    ――タイの前はカンボジアでカジノのディーラーをやってましたよね。かなり怪しい話だったようですけど(笑)。
    安田 ああ、カンボジアには8ヵ月いたね。あれは宣伝塔とセキュリティの仕事だよね。あれは危ない話でね、◯◯が3億円くらい騙されたみたいだよ。
    ――ひえ〜(笑)。
    安田 カンボジア時代は金がなかったけど、楽しかった。ほらカジノの街だから、10ドル握りしめれば遊べるんだよ(笑)。
    ――カジノの関係者が賭けていいんですか?
    安田 そんときは関わった店がまだオープンしてないからいいんだよ。楽しかったよ、カジノの街は。「そんな金があるなら借金を返せ!」って言ってくる人も何人かはいるけど。まぁ、そんなにたくさんはいないから。
    ――いるはいるんですね(笑)。
    安田 よく言われるんだよ、「金返せ!」って。でも、オマエには借りてねえし!って。
    ――あの〜、もしかして借りた記憶が消えてしまったとか(笑)。
    安田 もしかしたら借りたかもしれないけどぉ、証文はないから。文句があるなら「出るとこ出ますか?」って話でしょ(キッパリ)。
    ――ハハハハハハハ! タフですね!
    安田 それに「いまの俺から何を取るの?」って話で。いまある借金はアイフルの10万円くらいだよ。
    ――いまの安田さんでも消費者金融から借りれるんですね。
    安田 うん、借りれた。アイフルは飛ばしてなかった。ほかのところはハナからダメ。
    ――いやあ、あいかわらず破天荒な生き様で、ちょっと安心しました(笑)。
    安田 それは昔の話だからね。いまはマジメもんだよ。カイジみたいに地下に潜って働く生活。日払いの給料1万ペリカもらってさ。その金で競艇やパチンコをやってね。
    ――「ペリカ」という単位が日常用語でサラッと出てくる人、初めてです(笑)。やっぱり博打は止まらないんですねぇ。
    安田 金の問題じゃないから。結局10万賭けようが、100万賭けようが、俺からすれば一緒だから。博打は博打。
    ――博打をすることに快感があるってことですか?
    安田 そういうこと。娘の旦那に「博打だったらジャンケンでもいいんだけど」って言ったら、「この人には何を言っても無駄だってことがわかった……」と(笑)。
    ――手の施しようがない!(笑)。
    安田 娘から「いい加減、ギャンブルはやめて」って言われるんだけど、まあ俺のことがよくわかってるんだろうね。最低限言われてるのは「墓石代と葬式代だけは残しておいて。あとは何も期待していないから」って。
    ――受け入れてくれてるのか、見放されているのか……。
    安田 どっちだろうね。ガハハハハハ!
    ――でも、娘夫婦は会ってはくれるんですよね。
    安田 「いつでもいらっしゃい」とは言われる。孫もかわいいよ。孫のことはね、もうちょっと体育会系でビシっと教育したいんだけど。
    ――厳しいおじいちゃんになりたい。
    安田 やってみたい夢はあるわけですよ。孫と一緒にでどこかに出かけてね、ビシっと怒りたい。
    ――ヘタにしつけると、娘さんに怒られるんじゃないですかね。
    安田 そんなの言わなきゃ、わからないじゃん。
    ――お孫さんが二度と近寄らないですよ!(笑)。
    安田 そんときはそんときでしょ。いまでも怒りたいけど、他人の子だからさ。
    ――他人の子って血は繋がってますよ。
    安田 いやいやいや、4分の1だけだから。娘夫婦の育て方があるし、それをジャマしたり、否定する気もないけどね。
    ――ところで相撲とプロレスという厳しい縦社会で生きてきた安田さんからすれば、今回の日馬富士騒動をどう見てるんですか?
    安田 あれはモンゴルから出稼ぎに来てる者同士がケンカしただけ。横綱といったって外国人同士のケンカ。なんでモンゴル人同士がケンカしたことをテレビで大騒ぎしてるの?って話。いくら彼らが日本語をベラベラしゃべるようになったからって、日本という国をちゃんと理解してるわけじゃないんですから。ケンカしても次の日に握手すればモンゴルではオッケーなんだろうけど、いまの日本はそのケンカを見て通報する人がいたり、片方が訴えたら事件になっちゃうんだから。
    ――安田さんのいた頃の相撲界でもし起きていたら、ここまでの騒ぎになってましたかね?
    安田 昔だったら、こんな大袈裟な話にはなってないよね。いまの子はある意味でかわいそう。なんかありゃあ、すぐに騒がれるから。
    ――安田さんが生きた時代はいい時代だった?
    安田 いいのか悪いのか。こんな人間になっちゃったから(笑)。
    ――この件で相撲協会と対立している貴乃花親方の行動はどうご覧になってますか?
    安田 馬鹿だろ!
    ――ストレートですね!(笑)。
    安田 馬鹿でしょ。やりたいことはわかるんですけど、相撲協会の一員でしょ。自分の会社を陥れてどうするの?って。しかも自分が理事長なのに。あれがまだイチ親方の立場だったらわかるんだけど、次期理事長と言われてる人がやることじゃない。じゃあ相撲協会から出ていくのかよ?って。もう“馬鹿乃花”ですよ!
    ――貴乃花ならぬ“馬鹿乃花”!
    安田 現役時代はガチンコでやってきたからどうのこうのって、じゃあオマエはいま何をやってるの?って。親方だろ。そこで人生を切り替えろよって。いままで“馬鹿乃花”もあの組織の枠の中で守られてきたわけじゃん。
    ――相撲協会という組織に守られてきた、と。
    安田 ちょっとしたことは昔だったら、もみ消せたしね。いまは違うんだろうけど。そのへんを踏まえてやれよと。いくら「クリーンに!」とは言っても、世の中そこまでクリーンじゃねえだろって。クリーンすぎるとやりにくいよ、逆に。いいことないよ。頭使えよ、“馬鹿乃花”。
    ――いまの相撲界は、かわいがりもできないみたいですね。
    安田 かわいがりってね、制裁のかわいがりもあれば、強くするためのかわいがりもあって、2つあるんですよ。制裁のやつは、何か悪いことしてるんだって。
    ――安田さんも、現役時代はかわいがりを受けたんですか?
    安田 いっぱい!(かわいらしく)。
    ――ハハハハハハハハ! 安田さんは最高位は小結ですから、期待を込めたかわいがりですか?
    安田 いやいや、期待されていない。俺はオマケだもん。
    ――小結までなったのに?
    安田 俺なんかは一山いくらだよ。だって、いまの八角理事長(元横綱・北勝海)と同期。八っちゃんとは15歳のときからの付き合いだからさ。あと北尾もいた。
    ――「花のサンパチ組」と呼ばれた世代ですね。
    安田 俺らのときは相撲教習所の中に土俵が2つあって、外にも2つあった。とくに期待されていなかった俺は外の土俵。ABCDに分けたとすると、俺なんかCですよ。ケツから2番目、落ちこぼれ。
    ――そこそこ上にいければいいかなっていう。
    安田 そうそう、幕下に上がれればいいかなって。かわいがりはある程度になったら受けないもんだけど、俺は幕の内のときでもあったよ(苦笑)。「ゴルフ行くなよ」って言われて隠れて行ってね。
    ――ゴルフ禁止だったんですか?
    安田 そこにはいろいろあるわけよぉ。あるとき千代の富士さんが脱臼してゴルフに行けなくて。俺は「稽古場に最後までいろよ」って命令されたんだけど、風呂にも入らないでゴルフ行ったらバレちゃって。それで次の日、かわりがり。
    ――「俺がゴルフできないのにコノヤロウ!」という(笑)。
    安田 俺の場合、悪いことをやったから、かわいがり……ではないよ。サボったり、嘘をついてとか。「稽古したか?」「はい!」って返事したんだけど、話に辻褄が合わなくなっちゃってかわりがりとかね。部屋の金を盗んで……という奴もいたよね。俺は金を盗むくらいなら、借りるから(笑)。
    ――相撲時代は博打でかなり散財したんですよね。
    安田 野球賭博でクビになった貴闘力と一緒。俺はその前の時代の人間だったから、もっと凄かったよ。いまだから言えるけど、◯◯◯さんがやってる賭場に行ってたからね。
    ――いまでも言っちゃダメのような(笑)。あの頃はバブル絶頂期ですし、マンション麻雀なんかも超高レートの賭場が立ってたみたいですよね。
    安田 「マンション麻雀は相手が組んでるからやめろ」って言われた。俺が行ってたのは、雀卓の隣にバカラ台があったところで。
    ――それも特殊なシチュエーションですね(笑)。
    安田 もうこういう話はやめようよ(笑)。マジメに改心して、ペリカを貯めながら生活してるんだからさあ。
    ――いやいやいや(笑)。お相撲さんって博打が好きなんですかね?
    安田 だって基本的にヒマじゃない。俺らの時代からだよ、稽古が終わったあとにスポーツジムで筋トレをすることが流行りだしたの。古い親方によっては「何が筋トレだバカヤロウ!」って怒られてね。「筋トレやったら脇が開くだろ。そんなヒマがあったら鉄砲をやれ!」と。でも、九重部屋はジムに行ってると小遣いもらいましたもん、5万円くらい。 
    ――稽古後はとくに何もすることがないから、部屋でも外でも博打をやるってことになるんですね。・博打奨励!? 相撲で勝ちたいなら賭け事をやれ!
    ・貴闘力と野球賭博
    ・相撲と八百長、暴力の実態
    ・八角理事長には500万円の借金がある
    ・佐々木健介と新日本道場……安田忠夫の1万字激白はまだまだ続く!


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