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【12万字・記事13本詰め合わせセット】UFC訴訟、高田延彦、ジョビン、長井満也、平本丈、川名雄生…
2023-12-31 23:59600pt非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part118大好評記事13本12万字で600円!!(税込み)
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part118◎驚愕のMMA大革命、迫る/RIZIN大晦日あれこれ■シュウ・ヒラタ◎弥益ドミネーター聡志の減速主義!◎磯部師範がニコニコ語るクレベル・コイケの恐ろしさ
◎RIZIN離脱……高田延彦という後味の悪い男◎「日本で一番遊んでいる格闘家」新居すぐるのヤバすぎる夜の話
◎リングス伝説の佐竹雅昭戦とは何だったのか■長井満也◎大晦日プロデビュー!! 「美しきドブネズミの伴走者」平本丈インタビュー
◎最強の格闘家ジョビンを現役復帰させる会■松澤チョロの脱線プロレス◎店長が雑用屋に!? 川名雄生“人生の総合格闘家”インタビュー
◎東京スポーツ新聞社制定「2023年度プロレス大賞」■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
◎「絶対にありえない」CMパンク、WWE電撃復帰!
◎AEWに襲いかかるクソリプ、女性差別
◎塩村あやかの「プロレス芸」はなぜここまで燃えたのか
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ジャン斉藤が語る「高田延彦のRIZIN離脱」について(ニコ生配信したものを再編集した記事です)
高田延彦のRIZIN離脱は明らかに決別感が見えますよね。「大人の別れ方」をするならば、大晦日でサヨナラするのに、その直前に離れてしまう。高田延彦のRIZINに対する冷めた態度に背筋が凍りますよ。榊原さんとの話し合いの末、離脱を表明した高田延彦のインスタもおかしい。こういうときってせめて榊原さんとのツーショットや、握手なりをした写真で締めるのが大人の流儀。でも、高田延彦がTシャツ姿でコーヒーを飲んでいる写真ですからね。こんな離脱表明報告は見たことない!
こういう「RIZIN不信感」説をツイートすると「高田はRIZINに縛られていた!」「自由になって前田日明と和解だ!」という極端な反応が出てくるから控えたんです。一部のU系ファンって「高田延彦は誰からも慕われていない孤独な男」みたいな扱いをよくするじゃないですか。でも、田村潔司と楽しく飲んでいたり、桜庭和志とのツーショットも何度かあったり、普通の付き合いがあったりするんですよね。心の底から打ち解けているかはわからないですけど、「高田は誰からも慕われてない」ということにしておかないと、己のプロレス格闘技の歴史認識が保てないファンがいるのかなって。
ただ、高田延彦に「孤独」のイメージを抱く気持ちもよくわかります。だって高田本部長の関わってきたものって、どれもこれもなぜか後味が悪いことになってるんです。旧UWF、新生UWF、Uインター、不参加だけどキングダム、PRIDE、ハッスル、そして今回のRIZIN。細かいことをいえば、神宮球場の幻の佐々木健介戦ってなんだったの? 選手や関係者とのあいだのトラブルも高田本部長本人がとくに弁解・告白することもないし、過去を深く振り返らない。最近発売されたシーザー武志会長の本も若き日の前田日明と高田延彦の2人が猪木さんを巡ってケンカするという最高のエピソードを綴りながらも、特別収録の高田本部長との対談では、おそらく高田側の都合で前田日明の名前がいっさい出ずに思い出話に花を咲かせている。前田日明抜きにUWFの桜は満開にはならないですよ。過去と決別することで孤独に見える。今回のRIZINの件も「大晦日にも出ないなんて、どういうこと?」って勘ぐりたくなるから、高田延彦らしい後味の悪い結末といえるんです。UFC訴訟、高田延彦、ジョビン、長井満也、平本丈、川名雄生……12万字・記事13本詰め合わせセットはまだまだ続く
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RIZIN離脱……高田延彦という後味の悪い男
2023-12-27 11:22200ptジャン斉藤が語る「高田延彦のRIZIN離脱」について(ニコ生配信したものを再編集した記事です)【1記事から購入できるバックナンバー】・PRIDEからRIZINまで! 選手の名前をコールし続けた男・太田真一郎
・恐るべきプロレス団体リングスの真実■長井満也インタビュー
・評判の悪い映画『アントニオ猪木をさがして』について
高田延彦のRIZIN離脱は明らかに決別感が見えますよね。「大人の別れ方」をするならば、大晦日でサヨナラするのに、その直前に離れてしまう。高田延彦のRIZINに対する冷めた態度に背筋が凍りますよ。榊原さんとの話し合いの末、離脱を表明した高田延彦のインスタもおかしい。こういうときってせめて榊原さんとのツーショットや、握手なりをした写真で締めるのが大人の流儀。でも、高田延彦がTシャツ姿でコーヒーを飲んでいる写真ですからね。こんな離脱表明報告は見たことない!
こういう「RIZIN不信感」説をツイートすると「高田はRIZINに縛られていた!」「自由になって前田日明と和解だ!」という極端な反応が出てくるから控えたんです。一部のU系ファンって「高田延彦は誰からも慕われていない孤独な男」みたいな扱いをよくするじゃないですか。でも、田村潔司と楽しく飲んでいたり、桜庭和志とのツーショットも何度かあったり、普通の付き合いがあったりするんですよね。心の底から打ち解けているかはわからないですけど、「高田は誰からも慕われてない」ということにしておかないと、己のプロレス格闘技の歴史認識が保てないファンがいるのかなって。
ただ、高田延彦に「孤独」のイメージを抱く気持ちもよくわかります。だって高田本部長の関わってきたものって、どれもこれもなぜか後味が悪いことになってるんです。旧UWF、新生UWF、Uインター、不参加だけどキングダム、PRIDE、ハッスル、そして今回のRIZIN。細かいことをいえば、神宮球場の幻の佐々木健介戦ってなんだったの? 選手や関係者とのあいだのトラブルも高田本部長本人がとくに弁解・告白することもないし、過去を深く振り返らない。最近発売されたシーザー武志会長の本も若き日の前田日明と高田延彦の2人が猪木さんを巡ってケンカするという最高のエピソードを綴りながらも、特別収録の高田本部長との対談では、おそらく高田側の都合で前田日明の名前がいっさい出ずに思い出話に花を咲かせている。前田日明抜きにUWFの桜は満開にはならないですよ。過去と決別することで孤独に見える。今回のRIZINの件も「大晦日にも出ないなんて、どういうこと?」って勘ぐりたくなるから、高田延彦らしい後味の悪い結末といえるんです。・「出てこいや!」「オマエ男だよ」の始まり
・THE MATCHに高田が必要だった理由
・高田延彦vs榊原信行
・吉田豪・書評事件の裏側
・RIZIN版「泣き虫」は出るのか
・「負ける勇気を持って勝ちに行け」は高田延彦そのもの……まだまだ続く
この続きとUFC訴訟、高田延彦、ジョビン、長井満也、平本丈…などの12月バックナンバー記事が600円(税込み)でまとめて読める「12万字・記事13本」の詰め合わせセットはコチラ
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「日本で一番遊んでいる格闘家」新居すぐるのヤバすぎる夜の話
2023-12-25 11:09200pt大晦日RIZINで弥益ドミネーター聡志戦に臨む新居すぐる選手インタビューを再録します!(2023年8月収録)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■RIZIN北海道大会で友人対決を制した新居すぐるインタビュー!(聞き手/ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・極真世界王者・上田幹雄「大山総裁ならRIZINに殴り込んでいたと思います」
・西川大和、フェザー級転向■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
・旧世界の復活、QUINTET……リブートK-1から見えてくるもの
・【月刊FANZA編集長】プロレスとアダルトビデオ■松澤チョロの脱線プロレス
――新居選手は経歴がかなり特殊だったので、ずっと取材したかったんですよ!
新居 あ、それは嬉しいです(笑)。
――さっそくいろいろとうかがいます! RIZIN3戦目で初勝利を収めたわけですけど、飯田建夫選手とは地元・北海道の友人同士とは思えない決着でした。まったくためらわずにサッカーボールキックで蹴り上げて。
新居 ああ……そこはみんなから言われますね。自分はそこは吹っ切れていたんですけど、「もう友達なのに」とか言われすぎちゃって、自分でも「ホントに友達だと思っていたのかな」と考えるようになっちゃって……。
――だんだんと自分を疑い始めちゃいましたか。
新居 建夫とは格闘家になる前からの関係で。高校は違うんですけど、柔道部繋がりで知り合ったんですよ。時期は違いますけど、2人とも上京して格闘技をやって、あるとき地下格闘技で試合が組まれそうになったんだけど、関係者が「2人がどうせやるなら、もっと大きい舞台でやらせたい」と。
――とうとうその日が実現したんですね。しかも地元の北海道で。
新居 すごく嬉しかったですよね。でも、ああいう結果になったことで「やりすぎじゃないか」とかいろいろ言われて、仲のいい飲み友達にあんなことできるのかなと考えたんですけど。それは試合だから蹴れただけで。試合以外で友達を蹴るなんてことは想像しても無理だし、そこは減量と一緒だと思うんです。試合がないのに体重を落とすなんて、キツくてできないんですよ。
――試合があるから減量もできる。
新居 そうですね。試合だと、どんな友達でも自分は躊躇なく蹴られるんだと思う。建夫ともう1回やっても同じことを絶対やりますね。1週間くらいそんなことをずっと考えてました。「ちょっとやりすぎじゃないか」みたいに言われたので。
――RIZINの場合、サッカーボールキックはオッケーだから、感情的に蹴ってるわけではないんですけどね。
新居 自分はアームロックが得意なんですけど、練習では絶対に本気で力は入れないですよね。勢いでやっちゃうと折れちゃうじゃないですか。だからゆっくりかけるんですけど、試合のときはおもいきりやります。打撃も一緒で、レフェリーに止められるまで全力でやる。いい意味で試合中に余裕はないですよね。
――最近アメリカのPFLで親友同士の試合が手抜きで問題になったんですよ。外国人だとフレンドリーファイトになりがちなんですけど、日本人の場合は手を抜かずに徹底的にやるんだなと。
新居 サッカーボールキックだったから良くも悪くも動画が拡散されたところはありますね。自分は建夫との試合を1人でも多くの人に見てもらいたいし、知ってもらいたかったので、そういう意味ではよかったなとは思います。
――飯田選手とは試合後にお話はされたんですか?
新居 試合後のリング上で「ありがとう」ぐらいですかね。そこから連絡も取ってないです。
――連絡は取りづらい?
新居 いや、取りづらいわけではないですけど……建夫からツイッターをブロックされてるんですよ。
――えっ、それは試合後ですか?
新居 そうですね。共通の友達はブロックされてないけど、建夫と連絡を取っても返事はないみたいで。
――なるほど……。飯田選手は地元の北海道に帰ることをツイッターに書いてましたけど。
新居 あ、そうなんですか。全然知らなかったです。
――いったん戻って休養するみたいです。
新居 脳のダメージもあるし、奥さんが北海道にいるから、それはいいと思いますね。
――聞きづらいですけど、ブロックされたことはどう捉えてるんですか?
新居 うーん、ボクが同じ負け方しても次の日に飯に行けるぐらいフラットに考えるんですけど、建夫ってすっごい優しいんですよ。何に対しても優しいからこそ、いろいろ考える部分があっただろうし。自分は勝った側だからわからないこともあるだろうし、ボクですらサッカーボールキックの件でめっちゃいろんな声が入ってきた。負けたほうはもっとイヤなかたちで入ってくるじゃないですか。
――SNSで無責任なことをいろいろと言われがちですよね。
新居 建夫の考えは自分にはわからないですけど……まあ、何かしら考えがあって連絡は取らないと決めたんだろうなと。でも、現役でやってる以上、同じ階級の選手と仲良くする必要ってないし。そこも含めて建夫はファイターだなって感じたし、心が狭いなとか自分や周りは何も思ってないです。
――あの試合の余韻がまだあるんですね……。
新居 だから、そこらへんは……ボクもなんかいろいろ感じましたね。イヤな意味じゃなくて。言葉にできないいろんな感じが。
――そもそも今回のオファーがあったときはどう思われたんですか?
新居 最初は別の選手でオファーがあったんですよ。その選手が他の選手とやることになって、建夫とのオファーに変わって。興行側からしたら2人の関係を知らなかったと思うんですよね。ボクは建夫に特別な気持ちもあったし、すごいいい場面でドラマみたいな感じでできるなと思って。でも、周りから話を聞くぶんには、建夫は自分とやることを嫌がってたみたいで。
――その理由はわかります?
新居 それこそ友達だからだったから、ですかねぇ。思ったのはボクってRIZIN2連敗してるし、色物のTikTokだと思われて。建夫は強いけど、目立つ選手じゃないからなかなか知られてない。北海道の人は見るけど、他の人は興味を持ちづらいというか、薄いカードだったと思うんですよ。だから自分は1人でも多くの人に俺たちのストーリーを知ってもらいたいと思って。昔の建夫との写真を探して、それで動画を作ったり、SNSを通してこのカードの意味を伝えていったんです。
――そのかいあって“友達対決”のドラマは浸透してましたよね。
新居 そこはやってよかったです。あとちょうど建夫が児童施設の子をRIZINに招待すると。もともと自分は今年から児童施設や動物愛護団体に力を入れていこうとしてたので、ここは建夫に乗っかろうと思って。
――それでファイトマネーを児童施設に全額寄付されてたんですね。試合が決まってから飯田選手とは何かやりとりはされたんですか?
新居 全然してないです。そこで連絡をちょっとも取っちゃうと自分の気が緩んじゃう気がしたから。前日計量でも一切しゃべってないです。「よろしく」とかも言わない。
――で、試合後も……。
新居 なんというか、綺麗な友情物語では終わらないですよね。そこも含めてリアルな格闘技だと思ってるから。漫画じゃないから、やっぱり。
――感動では終われないのが現実というか。
新居 たぶん見てる人たちが求めていたのは、お互い攻防しあって、殴って殴られ、最後に「ありがとう」ってハグして判定待ち。そんなシーンを想像していたかもしれないですけど。ボクはすべてを奪ってでも決めにいくつもりだったから。ここで負けたらもう次はない。勝つと負けるとは天と地の差があったし、相手が友達でも全部奪うつもりで試合のオファーを受けたので。
――今回は北海道開催ということもあって、地元出身の新居選手にもオファーがあったわけですから、ワンチャンスをものにしたって感じですね。
新居 ホントにこれ逃したら、もうRIZINはないんじゃないかなって。あと、めっちゃ批判されてた北海道大会がすごくいい興行だったからよかったですよ(笑)。また北海道でやりそうですもんね。盛り上げたかいがあったのかなって。
――話を聞いて、試合が終わったいまでも“重い”ことがわかりました……。ここから新居選手のパーソナリティな部分をお聞きしますが、新居選手は渋谷や六本木のクラブセキュリティの仕事をやれていて。そのネタを扱ったTikTokのほうでバズってて。
新居 「クラブセキュリティあるある」ですね(笑)。格闘技を知らない人がかなり見てくれて、自分が格闘技をやってることを知らなかったりするんですよね。だから、TikTokきっかけで格闘技を見てくれる人もいたり。自分は格闘技は「昼のエンタメ」、クラブは「夜のエンタメ」だと捉えてるんですけど。「夜のエンタメ」ってすごく批判されがちなんですよね。コロナのときも悪いものみたいに扱われてるけど、みんながストレスを発散できる場だし、そういう場は必要だと思ってて。自分の存在から格闘技を知った人がいるように、逆に「夜のエンタメ」を知ってもらえたらなって。
――クラブセキュリティはどういう流れで始めたんですか?
新居 自分は大学でも柔道部で、たまにフェスやクラブ、芸能人や海外のアーティストのボディーガードみたいなバイトでやってて。で、地下格闘技にで出るようになったんですけど、地下格闘技の仲間がクラブセキュリティをやることになって。それを手伝ったりしているうちに仕事になってましたね。
――セキュリティといえば、元・格闘家のISEさんが立ち上げたボンズが超有名ですよね。
この続きとUFC訴訟、高田延彦、ジョビン、長井満也、平本丈…などの12月バックナンバー記事が600円(税込み)でまとめて読める「12万字・記事13本」の詰め合わせセットはコチラ
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AEWに襲いかかるクソリプ、女性差別
2023-12-25 11:00200pt
アメリカンプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはAEWに襲いかかるクソリプ、女性差別です!
<1記事から買えるバックナンバー>・評判の悪い映画『アントニオ猪木をさがして』について
・恐るべきプロレス団体リングスの真実■長井満也インタビュー
・日本の女子プロレス文化のアメリカ的解釈『Sukeban』と『Kitsune』■斎藤文彦INTERVIEWS
「DEM BOYZ!」
WWEスマックダウンを放送している米テレビ局FOXが、X(旧ツイッター)に投稿した一言が物議を醸した。
FOX局が運営する番組スマックダウンのアカウント @WWEonFOX が、12月8日(現地時間)に放送した同番組内でのボビー・ラシュリーとストリート・プロフィッツの3人の黒人選手の写真をXに投稿する。そこには「DEM BOYZ!」とのキャプションが付けられていた。「Dem(Them) Boyz」は黒人ヒップホップの曲名などにも使われていることから、FOX局はこの3人を形容するフレーズとして適していると思ったのかもしれない。しかし、「Dem Boyz(s)」は、プロレスファンの間では、AEWのブリスコ兄弟のニックネームとして知られていた。
普段、Xを見ないマーク・ブリスコが、このWWEの投稿を知ったのは、2日後の12月10日のことであった。
「オイラは、いつもツイッターなんか見ないんだ。精神上、よくねぇからな」
そう語るマークが、ふとしたはずみで、WWEの投稿を目にしてしまった。プロレス界で「Dem Boys」を名乗るのは、俺たちブリスコ兄弟だけなのに、なぜ、他団体の奴らがいけしゃあしゃあとこの名前を使っているのか。怒りが沸々と込み上げてきたマークは、滅多に投稿しないXに、抑えきれない感情をぶつけた。
「マジかよ? トサカに来たぜ! 冗談にしては、ふざけ過ぎじゃねぇの? なぁ、トリプルHさんよぉ、こんな馬鹿な投稿した奴なんかクビにしちゃえよ。それとも、こんな無礼な言葉を発した奴の舌をぶっこ抜いてやろうか?」
”Dem Boys”ブリスコ兄弟の弟マーク・ブリスコは、今年1月17日、最愛の兄ジェイ・ブリスコを突然の交通事故で失う。とても辛い一年だった。まだ悲しみが癒えない中、初めて迎えるホリデーシーズンだった。
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店長が雑用屋に!? 川名雄生“人生の総合格闘家”インタビュー
2023-12-24 11:03200pt店長が雑用屋に!? いったい何があったのか? 川名雄生“人生の総合格闘家”インタビュー(聞き手/ジャン斉藤)【1記事¥150から購入できるバックナンバー】・極真世界王者・上田幹雄「大山総裁ならRIZINに殴り込んでいたと思います」
・【追悼・堀辺正史】矢野卓見、親子喧嘩ついに終幕「ダメなお父さんでしたねぇ……」
・『至高の三冠王者 三沢光晴』を書いた理由■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
・【ミノタウロスの迷宮】RIZIN代々木を語ろう■笹原圭一
――川名店長のプライベートが急展開すぎるのでお話を伺いにきました!
川名 よろしくお願いします。いろいろと大変です……。
――川名店長を務められていた「北海しゃぶしゃぶ湘南藤沢店」が閉店されて、今度はが“雑用屋”を始めたわけです……お店の閉店はどういう事情だったんですか?
川名 遡ること今年の7月ぐらいに「このままだとお店がやっていけないな」って流れの中で、飲食店のプロの方にアドバイスもあって、お店をリニューアルしてたんですよね。藤沢という土地柄なのか、8月って1年の中で売り上げがいい月なんですけども。それに合わせて7月にリニューアルして8月に売り上げを確保。落ち気味な10月11月に備えようと考えたんですけども、その8月にずっこけちゃったっていう。リニューアルしたことによって、常連のお客さんが離れた分と新規のお客さんが入ってきた分のバランスが悪かったんだと思います。
――どんなリニューアルだったんですか?
川名 もともとは「ラムしゃぶ食べ放題」というかたちでやってたんです。
――ボクも取材がてらラムしゃぶを堪能させていただきました!
川名 それまでは牛を入れてこなかったんですけど、和牛のいいやつを入れて値段も上げてリニューアルしたんですけども……。8月の売り上げを見て「このまま続けても無理だな」と。それで9月ぐらいから閉店に向けて動いていたわけなんですけども。
――オーナーも閉店に同意されたんですか?
川名 いや、じつはもうボクがオーナーだったんです。コロナ禍の中にボクが社長になってたんです。
――あ、そうだったんですか。店長でなく社長になっていった。
川名 はい。でも「社長です!」みたいになると嫌らしいじゃないですか(苦笑)。
――たしかに愛され度が薄まりますね(笑)。オーナーの都合で店を閉めたわけではなかったんですね。
川名 以前はオーナーの方と一緒に頑張ってやってたんですけども 30歳も過ぎていたし、そろそろ1人で歩き始めるべきなのかなってことで、社長としてこのお店をやることにしました。
――コロナ禍のオーナーチャンジはけっこう大変だったんじゃないですか?
川名 コロナのときは補助金が出ていたんですよ。小っちゃい飲食店であればあるほど、そこは潤ってたんじゃないですか。でも、コロナが収まってくると、だんだん補助金も減っていきましたからねぇ。そしてコロナが終わっても飲食業には客足はなかなか戻らず……まあ客足はそんなに戻んねえだろうなぁとは思ってたんですけども。飲食業は売れてるところと売れてないところの差がガクッと出てきた感じですよね。
――物価も高くなっていますし。
川名 なによりいま自分もやっているウーバーイーツがある時点で、外食する人が減ってるんですよ。
――あー、たしかに出歩いて食べる機会は以前より減っていますねぇ。
川名 これでもけっこう粘っていたんですけども、リニューアルの結果が出た時点で続けるのは厳しいなって。「年末さえ超えれば客足は戻る」って思ってる飲食店は多いと思うんですけども、戻らないだろうなって。
――そうして閉店の決断したわけですね……。
川名 11月になれば鍋の時期なので、続けようと思えば年末もなんとかなるんですけども、来年の1月2月がどうなるかといえば……コロナ禍前と比べると売り上げが20~30%減っているんで。そうなってくると、年末だけちょっと戻ったとしても、他の月をカバーできるかといえば無理です。ここで判断するのであればリニューアルせずに閉じちゃえよって感じだったんですけどね。そこは自分的にやりきりたかったなって。リニューアルしてダメだったら諦めつく。だからいまはスッキリしたって感じですね。
――戦い切った、という。
川名 はい、やり切ったなと思ってます。それでお店をやめて「仕事どうするの?」ってなったときに、飲食店で店長をやったことがある、介護をやったことあるとか、そんなもんのスキルしかなくて、とくに資格もない。なんとかこれくらい稼げれば人並みには生活できるなっていうのを計算して、普通の一般の会社に就職して働くよりは、もう自分でやるしかないなと思ったんですよね。いまはウーバーイーツをやってますけど、まず都内でどれくらい稼げるかを試して。これくらい稼げるんであれば、絶対に都内に引っ越したほうがいいなってことで、いまは板橋のほうに住んでます。10月に閉店して11月中に引っ越しや、お店の物件の解約手続きをしました。お店はスケルトンにしなきゃいけなくなっちゃったんで、業者とやり取りしてバタバタしてましたね。
――電光石火過ぎますね! それで12月10日にはDEEPで試合(小金翔)があって。
川名 試合もしました。もう稼ぐしかないんで。あとはちゃんと給料分になるぐらいにはファイトマネーをもらえてるんで。そこはDEEPさんには評価されてるので、試合をこなすしかないなって。
――それで判定勝ち……よくやりきりましたね!
川名 でも、試合はお店をやってるときよりも楽でしたね(笑)。飲食店をやっていると毎日数字に追われるじゃないですか。それよりかは、いまのほうが全然楽ですよ。
――解放されたところがあるってことですか?
川名 そうですね。正直言っちゃえば、事業に失敗して抱えた負債もあるんですよ。
――額的には……。
川名 ●●円です。
――な、なるほど……。
川名 でも、それ以上マイナスになることはないんで。あのままお店を続けたら、もっとマイナスになってたんですけども。けっこうな負債を抱えたとしてもいまのほうが楽かなっていう。
――ウーバー以外にも、SNSでも雑用仕事の募集もしてますね。
川名 ウーバーだけやってても何も生まれないじゃないですか。ただ、配達スピードが速くなるみたいな(笑)。いまはウーバーで稼げてるからいいんですけども、ウーバーも賃金が下がってるんですよ。
――以前ほどウーバーで稼げないみたいな話があるみたいですね。
川名 これから先、賃金が下がることはあっても上がることはないと思うんですよね。だからウーバーは極力やめていきたいし、つなぎの仕事ですよね。ウーバー以外に何するのか?ってなったときに一般人よりかは体力があるんで、そこを売りにするしかない。体力とフットワークの軽さを売りにしてきていかないなっていうことで「なんでもやるよ」ってことで雑用係、便利屋さん。ただ、それっていろんな資格が必要だったりするんですよ。たとえば電気系、水道関係の知識があったりとか、便利屋さんもプロとしてあらゆる知識や資格が必要なんです。自分は「もっと下の雑用をなんでもやります」みたいな感じで。ただ、その雑用係は現役のあいだだけかなと思ってるんですよ。
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大晦日プロデビュー!! 「美しきドブネズミの伴走者」平本丈インタビュー
2023-12-21 15:59200pt平本蓮の弟が大晦日プロデビュー!! 平本丈インタビュー!(聞き手/ジャン斉藤)【1記事¥150から購入できるバックナンバー】・RIZINアゼルバイジャンに見えた「PRIDE.1」■笹原圭一
・平本蓮、井上直樹、佐々木憂流迦、神龍誠のこれから■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
・【隠蔽された修斗の黒歴史】朝日昇「修斗を伝承した人間はみんな外に出ていったんですよ」
・日本が誇る漫画家・イラストレーター 寺田克也「人間を超える瞬間を見たい」
――平本丈選手はYUSHI戦で大晦日にプロデビューすることになりました。お兄さんの平本蓮選手の説得により、安保瑠輝也選手が急遽MMAにチャレンジすることになりましたけど、YUSHI選手はお兄さんとSNSでやりあっていたりして……巻き込まれてる感じはありますか?(笑)。
平本 いやあ、そういうわけでもないですね(笑)。もともと大晦日の話はあるんだろうなって覚悟はしてて。じつは去年の大晦日も試合の話はあったんですけど、結局はなくなって。そのあとケガでなかなか試合はできなかったんですけど、今年はあるかもしれないなと。いきなりRIZIN大晦日にプロデビューというのは、ちょっと迷ったところではあったんですけど……周りのチームメイトから「普段の力を出せば負けないから、自信を持ってやっていいと思うよ」という声がめっちゃ多かったんで。相手のほうがそこそこ名前もあっておいしいし、やってやろうかなって感じです。
――でも「ちょっと迷った」ところはあったんですね。
平本 そうですね。ずっと練習をしてて自信はあったんですけど、急にポッと出ていいのかなって。でも、ボクはもう20歳になったし、大人として選択しないといけない。自分で考えて、いまのタイミングで出たらベストだと思ったんで。今回はそれこそ兄貴もそうですけど、(芦澤)竜誠くん、(篠塚)辰樹くん、あと最近練習している(三浦)孝太くんも大晦日に出るんで。みんなと一緒に出るのは心強いし、チームとして出ることで自分のモチベーションや、チームの士気が上がっているんで。このタイミングに出るのはめっちゃベストだなって。
――YUHSI選手の印象は何かありますか?
平本 とくに参考になる試合があんまりないんで……。
――ないですか? けっこう試合してますよ(笑)。
平本 やってるんですけど、正直、相手も格闘家という格闘家とはやってないんで。だからどこまでできるかわからないんですけど。ボクよりパワーやフィジカルはあるように見えるけど、ボクは若さと打撃、寝技のスキル、身体能力の違いを見せつけてやろうかなって。ボクは5歳から本気で格闘技に取り組んできたし、この1~2年で急にやり出した奴に負けてられないなって感じで。格闘技歴の違いを見せつけようかなって。だからって相手のことは全然ナメてないです。
――格闘家・関係者のあいだでは、YUSHI有利の声がありますね。
平本 まあ正直、そこはしょうがないですね。ボクのことをまだ見せれてないっていうのもあるので。
平本蓮 (練習終わりで通りかかって)YUSHI勝つって言ってる奴は、俺とYA-MANの試合もYA-MANが勝つと言ってるような連中ですよ。聞いた話だとYUSHIは◯◯のスタイルを意識しているみたいなので、「じゃあ、こっちは△△でやればKOだ」って(笑)。
――うわー、いろいろと物議を醸しそうなので伏せ字にしておきます。
平本 ハハハハハハ。べつにボクはYUSHI選手に恨みもないですけど、兄貴のほうがむちゃくちゃムカついてるんで(笑)。兄貴のためにも絶対に勝とうかなって思うんですけど、あくまでボクのプロデビュー戦で自分の力を見せつけたいなと。試合経験も少ないし、向こうにナメられてると思うんですけど、結局、格闘技は結果でわからせるしかないじゃないですか。ボクが相手をぶっ飛ばせば、みんなの見る目は変わるから驚かせたいですね。この前の試合(アマチュアMMA/飴山聖也戦)で全然出してないことが山ほどあるんで。
――前回の3月の試合は1ラウンドKO負けでしたけど、結果以前に力を出しきれなかった悔しさはあったんですか?
平本 そうですね。あの試合はコンディションはよかったんですけど、“空手空手”しすぎて足が止まっちゃったり、いろいろ考えすぎたところもあったんで。いまのほうがあのときよりレベルが高くなってるし、全然強いです。普段練習しているメンバーに比べたら、今回の対戦相手は全然なので。自分のことも信じて、変に気負わず、リラックスしてやりたいなと。
――一緒に練習している三浦孝太選手は、お父さん(三浦知良)の名前を逆に利用してやるくらいの姿勢でしたけど。
平本 ボクもそんな感じです(笑)。兄貴はいい意味でも悪い意味でも目立ってるじゃないですか。
――いい意味でも悪い意味でも、たしかに(笑)。
平本 それを利用してやるというか、まあそうしなくても勝手に「平本蓮の弟」として見られると思うので。だから注目されてラッキーだなっていう感じです。そのプレッシャーがないといったらウソですけど、そこを気にせず自分の力を出して驚かせたいですね。
――プロデビュー戦が大晦日ってレアケースなんですよね。
平本 孝太くんもそうですよね。
――大舞台への緊張はありますか?
平本 みんなRIZINの初戦は飲まれちゃう……って言うんですけど、兄貴の試合でいつもついてきたし、会場の空気感はなんとなくわかるので。あんまりガチガチになることもないというか。兄貴の試合のときのほうが緊張するかもしれないですね(笑)。
――そういうもんですか?(笑)。
平本 そうですね。自分の試合より兄貴の試合のほうが緊張しますね。なんだろう。結局兄貴がケージに入ったら任せるしかないというか。セコンドはできるんですけど、最終的には兄貴次第じゃないですか。自分の試合は自分でやるだけなので。
――見守るしかないところがあるってことですね。
平本 そこは勝っても負けても自分の責任だし。だから緊張はあんまり気にしてないです。緊張するとしても、大晦日にプロデビュー戦を味わえることはそうそうないことなので、そこはしっかり全部楽しみたいですね。
――こうして取材してて思ったんですけど、お兄さんと同じで弁が立ちますね(笑)。
平本 そうですか?(笑)。喋り方が似てるって言われますけど、まあ兄弟なので。全然性格は違うんですけど。
――性格は違うんですか?
平本 似てる部分もあるんですけど、兄貴とボクはまたちょっと違うなって。なんだろうな。似てそうで、根本のあたりが違うんですけど……兄貴はプロとして、よくも悪くも注目を浴びて魅了してるわけで。MMAデビュー戦の萩原京平戦からずっと。その部分はやっぱりすごいなって思うし。
――あの萩原戦の敗戦は周囲の人間にとっても相当ショックだったわけですよね。
平本 そうですねぇ。あの悔しさは兄貴の間近にいて知ってるんで。あそこから、ここまで来たのはすごいと思います。上がってるときも、下がっているときも見てきているので。
――一時期兄弟2人だけで練習していた時期もあったんですよね。
平本 そうですね。ずっと2人で試行錯誤しながらやっていて、CAVEとかいろんなところに行ってやってみたり、最終的には剛毅會の岩崎(達也)先生に教わってるんですけど。そこからのつながりで大塚(隆史)さんに基礎的なレスリングを教わって、一気にレベルアップできた実感がすごいあるんで。いまは兄貴や竜誠くん、辰樹くんとチーム一丸で練習できてますね。
――大森ゴールドジムの剛毅會で練習している丈選手を見学したことがあるんですよね。去年の11月くらいですかね。
平本 ああ、あのときは剛毅會で習い立てだったんですね。空手の間合いの取り方を教わってて。いまは習ったことを自分のスタイルにうまく落とし込めているというか、いろいろミックスさせてるんですけど。あの頃よりはもっとMMAファイターっぽいですけどね。先生に教わったことを取り入れて、どうやって自分のものにしていくかをすごく考えた1年間で。
――その大森とT・GRIP以外で練習している場所はあるんですか?・小さい頃はDREAMファン
・平本蓮は完全にMMAファイター
・剛毅會空手・ボクがいちばんの平本蓮ファン
・“ボクシングキック”で失われた技術……まだまだ続く
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東京スポーツ新聞社制定「2023年度プロレス大賞」■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
2023-12-18 10:57200ptプロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回は東京スポーツ新聞社制定「2023年度プロレス大賞」です!
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冬木弘道は「俺はやっぱり死ぬんだな」とニヤリと笑った…
――今回は小佐野さんが選考委員を務めているプロレス大賞、謎の中嶋勝彦の「闘魂」路線、NOAHの試合順についておうかがいします!
小佐野 よろしくお願いします。
――本題に入る前に……昨日、和牛という人気お笑いコンビが急遽解散しちゃったんですけども。
小佐野 はいはい。
――きっかけは相方の遅刻みたいなんですけど、遅刻といえばプロレス格闘家も欠かせないエピソードだなと思いまして。小佐野さんは取材でどれくらい待たされたことがありますか?
小佐野 取材で待たされたことはないよ。これは前回のテリー・ファンクのときにも話したけど、私が寝坊して1時間遅刻、テリーがさらに1時間遅刻したときくらいかな(笑)。
――ダブル遅刻!! プロレスラーの遅刻といえば蝶野(正洋)さんですよね。何かで6時間遅刻したとか……そこまでいくと遅刻の定義からは外れるんでしょうけど(笑)。
小佐野 蝶野さんのことは何回か取材したけど、1回も遅刻はなかったんだよね。約束の時間より早く来るのは武藤(敬司)さん。あの人は本当にしっかりしてる。
――三銃士の蝶野さんと橋本(真也)さんは巡業中、定刻にバスに乗らないから、遅刻1分につき1000円の罰金制が導入されたんですけどね。
小佐野 全日本で遅刻がすごかったのはファンクスだね。兄貴のドリーもルーズ。よく兄弟揃ってNWA世界チャンピオンとしてやっていけたなって。
――チャンピオンとして全米各地をサーキットするわけですもんね。
小佐野 噂ではドリーは乗り遅れるからってことで、飛行機を止めたとか、遅らせたとか(笑)。アメリカの国内線くらいだったら、そんなに時間にうるさくないだろうから、ホントにやっていたかもしれないね。
――時間といえば、ボクは詳しい事情はよく知らないんですけども、プロレス大賞の情報解禁は朝5時だったのに、なぜかその前からツイッターで情報が駆け巡っていて。
小佐野 みたいだよね。何時くらいから出ていたの?
――コメント欄によれば、いちばん早いのは2時40分らしいですね。
小佐野 そうなんだ。私が朝5時に受賞者とそれぞれの短評をツイートしたら、もうすでに結果が出てたら「どういうことだろう?」って。少なくとも会議に出た選考委員やマスコミは絶対に時間厳守だから。1分でも早く出しちゃマズイわけですよ。
――小佐野さんのあのツイートは予約投稿ですか?
小佐野 以前は予約投稿でやったときもあったんですが、どうしても時間差が出ちゃうんですよ。今回は4時50分に起きて手動でツイートしましたよ。
――ごくろうさまです! 朝5時じゃなくて昼間の発表にすると朝のスポーツ紙に載せられない事情も出てきちゃうんでしょうね。
小佐野 朝5時前に情報が漏れるとすれば、刷り上がった朝刊が新聞配達されたときに知ってしまうことはあるかもしれないね。
――なるほど! 関係者から聞いた人間が承認欲求を満たす以外だと、それしかない。ネット時代に紙の新聞の重要性がクローズアップされた!
小佐野 なんだかんだアナログが一番早いっていうことだよね。プロレスファンがすごいなと思ったのは、ツイートしたら朝5時なのに反応がすごいんだよね。
――みんな早起きして待ってるんですね。小佐野さんも早起きしたかいがあるという。
小佐野 あとプロレス大賞が発表されると毎年ブーイングが起きるんだよね。「この受賞はおかしい!」とか。
――そこも毎年恒例行事ですね(笑)。
小佐野 でも、選考委員は本当にガチでやってる。拳王じゃないけど、忖度はないから。たとえば毘沙門が最優秀タッグだから、バランスを取って斉藤ブラザーズが新人賞に振り分けた……みたいな書き方をされるんだけど、そんな風に決めてないからね。
――ちなみにどういう順番で賞の話し合いはされるんですか?
小佐野 毎回MVPから決めます。やっぱりMVPが決まらないと他の賞も決まらないでしょ。
――柱をドンと打ち込まないと家は建てられないってことですよね。
小佐野 そう。どの選考委員がどの選手を推したのか、投票したのか、は公表しちゃいけないんだけど、投票前の話し合いで戦い方があるんですよ。いまどきこんなにオープンな選考会もないと思うんだよね。投票箱に票を入れるやり方じゃないし、誰に投票したかその場でわかるからね。
――可視化されてるから“戦い”になりやすいんですね。
小佐野 「その意見はおかしいだろ!」と険悪になるときもあったんですよ。「その選手が選ばれるのは許せない」とか。
――許せないまで!
小佐野 いまだに門馬(忠雄)さんが「ボブ・サップと大仁田厚のMVPだけはありえなかった」って言うんだから。
――うわー、その2人はもう許してあげましょうよ(笑)。
小佐野 そのぐらいみんな熱くやってるんですよ。かつて選考員だった菊池(孝)さんもそこは譲らなかったし。
――菊池さんは『週刊ゴング』のレギュラーコーナー「三者三様」でも歯に衣着せぬ感じでしたよね(笑)。
小佐野 だから和気あいあいでやってるわけじゃない。そこは理解してほしいなと思います。門馬さんでいえば、今年で選考委員を引退されるんですよ。プロレス大賞は今年で50回目の節目なんですけど、門馬さんは第1回から参加してるんですよね。
――第1回のときはボクですら生まれてないですよ(笑)。
小佐野 第1回のとき門馬さんは35歳、今年で85歳。いまもなおプロレスを熱く語るわけですよ。
――85歳でプロレスを見て熱く語れるってすごいなあ。自分にその自信はないです!
小佐野 第1回のときはボクは中学1年生かな。それから50年経ったから当然還暦を過ぎて。門馬さんがご勇退されると、私が最年長者になっちゃうかもしれないですね(笑)。
――2023年今年のMVPは新日本プロレスの内藤哲也が4度目のMVPということで。・選考委員が語る「2023年度プロレス大賞」
・選考は「戦い」である
・情報解禁前に情報漏洩した件
・台風の目だったウナギ・サヤカ
・先が読めないから面白い中嶋勝彦
・NOAHの試合順問題で拳王vs征矢に興味が増した…
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驚愕のMMA大革命、迫る/RIZIN大晦日あれこれ■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
2023-12-15 22:15200pt
多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回も16000字で語ります(この記事はニコ生配信されたものを編集したものです)
【1記事150円から購入できる過去記事】・平本蓮、井上直樹、佐々木憂流迦、神龍誠のこれから■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク・計量問題を考える/アイポークの現場で起きたこと■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
・西川大和、フェザー級転向■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
――映画『ゴジラ-1.0』がアメリカで大ヒットしてるそうですね。
シュウ すごいヒットしてますよ。ボクも息子と一緒に日曜日の午前9時の回を見に行きましたけども、客席は8割くらい埋まってまして、お客さんのほとんどがアメリカ人。上映終了後後に拍手が起きましたからね。アメリカの映画館で日本の作品があんなに拍手されることはなかなかないです。ウチのせがれは6歳なんですけども「このまま座ってもう1回見よう」って言いだして(笑)。さすがに見ませんでしたけどね。
――おかわりしたくなるほど面白かったと(笑)。『ゴジラ-1.0』はたしかにいい映画でしたけど、そこまでアメリカでウケるんですね。
シュウ 戦争に対する罪の意識や、戦後復興しようとする描写は、日本人の目からしたら、ちょっと薄い印象があって「もっと踏み込めるんじゃないか?」って見えたんですけど。表面だけをうまい具合になぞってるところが、こちらの人にはわかりやすくて、それがウケたんだと思うんですよ。感想を読むかぎり、ゴジラという怪獣じゃなくて、それが津波やハリケーンでもこの映画は成り立ったった、登場人物に感情移入できた、感動して実際に泣いた……。そんな大人のアメリカ人がけっこういますからね。
――ゴジラは災害なんかのメタファー的なところがありまよね。
シュウ 『ゴジラ-1.0』に続いて、大谷翔平のドジャースとの1000億円級の契約が発表されて、平良達郎選手もUFC5連勝を達成して、水垣(偉弥)さんの日本人連勝記録に並びましたから、日本にとっていいニュースは続きますね。
――あと女子ボクシングの吉田実代選手がサンフランシスコで世界戦に勝利して2階級制覇達成と。
シュウ その試合はまだ見てないんだけど、よかったですね。
――吉田実代選手はジュエルスに出たり、シュートボクシングで神村エリカさんや魅津希選手と戦ったりして、ボクシング転向後はアメリカに渡って活動を続け、チャンピオンになるってすごいドラマですよね。
シュウ そこですよ。アメリカでの生活をドキュメントしてほしいですよ。どれだけすごいことをやっているか。最近は日本人のスポーツ選手や日本の映画が話題になって本当に嬉しいですよね。この言い方が語弊があるかもしれないけど、日本人はここ数年、いろんなところに押されて、アジア人の中でも肩身の狭い思いをしてきましたからね。
――一方で北米界隈は不穏な空気は流れているというか。ベラトールがPFLに買収され、そして世界制覇をはたしたUFCも独禁法訴訟の件で決して安泰ではないと。
シュウ この先は何が起こるかわからないのが正直なところです。いまUFCが抱えている独占禁止法の訴訟、ジャンさんもツイッターでよく書いてるように、あの当時UFCに在籍していた水垣さんや日本人格闘家がけっこうな賠償金をもらえそうなんですよね。
――取らぬ狸の皮算用じゃないですけど、原告側が請求している金額を選手数で割ってもすごい数字になります(笑)。
シュウ たしかに賠償金もすごく大きいんですけど、原告側の主張がもしもすべて通ったら、どんなことが起きるのか。これはもう業界自体が大きく変わると思うんですよ。まず原告側が要求しているポイントのひとつに、ランキングとベルトを団体が管理してはいけないということがあるんです。
――うわー! それが通ったら完全に変わりますねぇ。
シュウ つまり、ヘビー級チャンピオンのジョン・ジョーンズが「PFLのガヌーとやりたい」とダナ・ホワイトと交渉して決裂したとしましょう。ジョン・ジョーンズはUFCを離脱してもUFCのベルトを持ったままサウジアラビアのプロモーターと交渉して、UFC王者のままガヌーと試合できることになるんですよ。ま、けど、その時点ではまず「UFCチャンピオン」という名称ではなくなり、ボクシングのように第三者機関が管理するんで「〇〇〇チャンピオン」と言うことになるんですけど。
――そうなると、いまのUFCの世界観が維持できなくなりますね……。
シュウ あっという間に崩れます。もうひとつ原告側が主張していることはチャンピオンだろうがスターだろうが契約で1年以上拘束するなってことなんです。でも、よく考えてください。UFCのチャンピオンになったらファイトマネー的に1年1試合でも全然いいじゃないですか。団体側との交渉で気に食わないことがあったら、1年間休めば他の団体で試合ができちゃうわけですよね。
――いわゆるボクシング化が進むってことですよね。最終的にはいまのようにファイターを抱えるわけではなくなると。
シュウ いずれはボクシングのWBC、WBA、IBFのような組織になるってことですよね。昔からUFCが非難されてきたことは、なぜスポーツなのにWWEのようなプロレス団体のビジネスモデルで運営されているのか?っていうことなんですよ。プロレスはどちらかというと所属のタレントたちで興行するものじゃないですか。プロレスは独自でスターを育てていきますよね。道場もあって、給料を払って、試合をさせる。格闘技とは全然違うんです。ですから欧米では、格闘技のプロモーターは「ウチの選手」という表現はしないんです。選手を育てるのは団体ではなくて指導者やチームメイト、そして家族という認識なので。
――団体が「育てるマッチメイク」なんてないですからね。あくまで選手サイドの要望がベーシックで。
シュウ けどプロレス団体なら話は別ということなんですよね。余談になりますけど、今年はハリウッドの各組合がストライキを起こしましたけど、そのときに一部の人から「なんでプロレスラーは俳優の組合に含まれないの?」という声が挙がりましたから。プロレスと格闘技を同じ文章で語ることはそんなにないんです。WWEとUFCが同じTKOホールディングスでも、それはファンからしたらあんまり関係ないんですよね。
――プロレスは一座的なのあり方ですよね。団体側の選手拘束権が弱まると、UFCのように半永久的に続く「見えないトーメント」の成立が難しくなりますね。
シュウ 現実的に何が起こるかといえば、PFLに限らず、カラテ・コンバットやベアナックル、つまりBKFCですね。それこそ榊原さんにも言えることですが、世界中のすべてのプロモーターが同じスタートラインに立てちゃうかもしれないんですよ。PPVが売れるなら平本蓮vsコナー・マクレガーができるし、世界を市場に売ろうと考えたら、体重がかなり違いますが、たとえばジェイク・ポールvs朝倉未来、ショーン・ストリックランドvsイリー・プロハースカも実現可能になるわけなんです。
――朝倉未来がブレイキングダウンのプロモーターとして、自分とコリアンゾンビの試合を組んでもおかしくないと。・平本蓮の大晦日は急遽MMAに
・朝倉海の取り組みは矢沢永吉と同じで進歩的
・井上直樹、大晦日欠場の理由
・大晦日に朝倉未来vs平本蓮の構想はなかった
・摩嶋一整は来春にRIZIN?
・安西信昌がイゴール・タナベ戦でこだわったこと
・UFCにPFL、しばらく新規契約は難しい!?
・ベラトールは来年にも消滅?
・ドーピングフリー(!?)の海外団体に出る覚悟
・伊澤星花vs村田夏南子は?……16000字インタビューはまだまだ続く
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最強の格闘家ジョビンを現役復帰させる会■松澤チョロの脱線プロレス
2023-12-11 15:30200pt
元『紙のプロレス』編集者・松澤チョロの脱線プロレスシリーズ第12弾。今回はジョビンこと松本晃市郎さんがゲストです!(聞き手/ジャン斉藤)
【1記事から¥150から購入できる松澤チョロの脱線プロレスシリーズ】・高木三四郎大社長がやってきた・【月刊FANZA編集長】プロレスとアダルトビデオ■松澤チョロの脱線プロレス
・今成夢人のファンタスティックな話■松澤チョロの脱線プロレス
・タノムサク鳥羽☓松澤チョロの「歯無したちが語るイブシとか危険なハナシ」
チョロ Dropkickのこの企画はボクのゆかりにある人に会わせてもらってるんですけど、ジョビンさんにはこれまで1回も会ったことなくて。
ジョビン あれ? そうでしたっけ?
チョロ ツイッターで何回かやりとりはしてるんですけどね。ジョビンさんが現役の頃、自分は紙プロにいてDEEPの会場なんかにはちょくちょく行ってたんですけど、ジョビンさんの試合は一度も見たことないんですよ。
ジョビン いまの格闘技ファンは自分の現役時代のことは知らないでしょうね。
チョロ ジャン斉藤さんはジョビンさんの試合、見てました?
――何試合か見てますよ。一番印象的だったのは申し訳ないですけど……。
ジョビン (さえぎって)菊野(克紀)戦ですよねぇ。あれはとくにお気に入りの試合ですよ。マジで好きな作品。
チョロ 「作品」って青木真也さんみたいな言い方(笑)。この試合はいまでもYouTubeでも見られますからね。他の試合も見たいんですけど、あまりアップされてなくて。
ジョビン 菊野戦だけDEEPのYouTubeチャンネルで見れるんですよね。他の試合が消されたりしてるのに、俺が負けた試合だけ消さないのは、なんだかムカつきますけど(笑)。
チョロ ものすごく失礼な言い方をすると、ジョビンさんのことをYouTubeで知った新しいファンが「こんなに言うのなら、どれだけ強いのかな」って菊野戦を見たら「あ、たいしたことないな」と思う人もいるんじゃないかなと。
ジョビン 初対面なのにめちゃくちゃ失礼ですね!(笑)。
チョロ すいません(笑)。
ジョビン まあ、あの頃は弱かったですからね。普通のチャンピオンより、ちょっと強いぐらいだったかな。
チョロ 「普通のチャンピオンより、ちょっと強いぐらい」なら強いんじゃないですかね(笑)。
ジョビン でも、引退後に突然変異で強くなったんですよ。だから今日はかなり大口を叩いてしまいそうなんですよね。自分からはあんまり言わないようにしているんですけど……結局ボクが一番強い(キッパリ)。
チョロ ……。
――……そんなことより、このガールズバーは……。
ジョビン いや、これマジなんですよ! まあ信じないでしょうけど。
チョロ 現役引退して、だいぶ経ってるのに「ボクが一番強い」って真顔で言えるのはマジで凄いと思います(笑)。まあでも、ジョビンさんって、わりと怪しいというか、胡散臭い一面もあったりするじゃないですか。
――めちゃくちゃ失礼なことを言いまくってますね(笑)。
ジョビン ハハハハハハハ。全然いいですよ。
チョロ だから、いろいろと確認したいところがあるんですよね(笑)。たとえばちょっと前まで「お金ないキャラ」をさんざんアピールしてましたけど。
ジョビン 昔はホントにお金はなかったんですよ。18歳のときから、それこそ1年前まで、月20万ぐらいで生活してましたからね。30代で20万円はマズイでしょ。
チョロ でも、恵まれた環境でもあったと思うんですよ。格闘家としては今田耕司さんに金銭面でサポートしてもらっていたわけですけど、格闘家時代の給料はどれくらいだったんですか?
ジョビン 今田さん、山下しげのりさん、当時所属していた事務所からの給料を合わせて月20万くらいです。その代わりファイトマネーはゼロでした。
チョロ え、ファイトマネーはゼロ!
ジョビン でも、そのほうがボクは得してますからね。だって引退する頃でもDEEPで1試合30万ですよ。毎月20万もらってるほうが圧倒的に得だったんですけど、やっぱり貧乏生活だったし、当時はスポンサーをつけるなんてことは考えていなかったし、いまのファイターが羨ましいですよ。
――いまはファイトマネーはそこまでじゃなくてもスポンサーでがっちり稼ぐファイターが多いですもんね。
ジョビン 冬の時代でしたからね。スポンサーも全然つかなかった。いまだったらめちゃくちゃつけれる自信あるんですけど。それで年々、お金がないことが厳しくなっていきましたよねぇ。自分は普通の人より、めっちゃうまいものをおごってもらっているし、キャバクラとかも連れて行ってくれる人がいっぱいいるんですけど。20歳のときにおごってもらうのと、35歳でおごってもらうのはまた話が違ってくるじゃないですか。
チョロ 年を取ってからだと気まずさは出てきますね。
ジョビン 誰かにおごってもらうことが多いから、後輩や女の子には絶対おごるようにしてるんですよ。でも、金がなくてそんなにはおごれないから、そういう場にも行かないようにしてたり(苦笑)。環境には恵まれてたけど、金銭面ではずっと苦しかったですよねぇ。
チョロ 今日取材場所はジョビンさんが店長を務める湯島のガールズバー『アンディ』ですけど、お金がないのにオープンできたってことはオーナーはべつにいて、ぶっちゃけ雇われ店長だったりするんですか?
ジョビン 共同オーナーですね。お金を出してくれた人はいます。
チョロ そういうことなんですね。格闘家でガールズバーといえば、ジョビンさんと繋がりのあった元グラバカの石川英司さんもやっていて。
――グラバカ系って事業方面が皆さん旺盛ですよね。真偽は定かじゃないから伏せ字にしますけど、◯◯◯◯さんが現役時代にキャバクラをやっていたという話があって。
チョロ ああ、そうだ。◯◯さんがキャバクラ経営してたって話は聞いたことがある。
ジョビン マジですか? それ、初めて聞いたんですけど、いまはやってないですよね?
チョロ たぶん。石川さんにしても、ひき逃げ事件の件が報道されたときに石川さんがガールズバーをやってるんだってビックリした記憶があるんですけど。
ジョビン じつは石川さんのガールズバーのオーナーが『アンディ』の共同オーナーなんですよ。
チョロ そこは繋がってるんですか!
ジョビン 事件があったときのボクはプロゲーマーでゲームの配信だけで生活してて、時間的にめっちゃ自由だったんですよ。石川さんが事故を起こしたと聞いて「ボクが代わりにお店を手伝いますよ」ってことで2週間くらい働いたんですけど、お客さんをめちゃくちゃ呼んだんですよね。それでオーナーが「そんだけお客を呼べるんだったらジョビンのガールズバーも作ろうよ」ってことがきっかけなんですよ。
チョロ これまた失礼なことをいうと、従業員の女の子と変なことにならないか心配だったりして。ジョビンさん、女好きアピールもあちこちでしてるんで。
ジョビン いやいや、めっちゃうまくやってますよ! みんなに好かれてる自信はありますね。
チョロ 好かれてる自信がある(笑)。
ジョビン たぶん!(笑)。そもそもボクは結婚相手を見つけるためにこの店を立ち上げたところはありますね。
チョロ 不純な動機ですけど、ズバッと言ってくれるから気持ちいいです(笑)。
ジョビン ボクの店だから何をしようが勝手なんですけど、だからって変なことはしないですよ。本当に優しく女の子に接してます。自分が帰ったあと、めちゃめちゃ悪口を言われてるかもしれないけど(笑)。
チョロ ジョビンさんのインスタを見ると、躁鬱なんじゃいかってくらいテンションが上がったり下がったりしてますよね。
ジョビン ボクは変なプライドとかないんで、そういう弱いところを含めてどんどん出そうぜ!っていうタイプなんですよね。
チョロ ぶっちゃけ、アンチもけっこういますよね?
ジョビン アンチでいえば、ジャンさんも絶対にボクのこと嫌いですよね。
――えっ、べつに嫌いじゃないですよ(笑)。
ジョビン いやいや、ボクの悪い話をよくリツイートしてたりするじゃないですか! あれよくないですよ! 悪意がありますよ!!
――基本的に興味深いものだけをリツイートしてるだけですし、ジョビンさんに関してはインターホンの件、大沢(ケンジ)さんと揉めたときくらいじゃないですかね。
ジョビン それですよ、それ! それがマズイんですよ! ボクが不倫暴行したという冤罪のやつもリツイートしてましたよね。ジャンさんがリツイートすることによってすごい広がるし、勘違いされるんですよ。
――ちょっと待ってください。ボクがリツイートされる前にとっくに広がってますよ(笑)。
ジョビン ジャンさんがトドメを刺すみたいなところがありますよ!
チョロ ジャン斉藤さんはスタンスはとくに書かないけど、絶対に悪意はありますよね(笑)。
ジョビン 絶対に悪意がある! 絶対に俺のことが嫌い!
――スタンスを書かないわけじゃなくて、ツイッターだけでは説明しきれないだけですね。リツイート自体を賛同・不賛同として扱わないでほしいです!
ジョビン じゃあ聞きますよ。ジャンさんは大沢さんと仲がいいですけど、大沢さんが不倫してたらリツイートします? しないでしょ!?
――そんなの即リツイートしますよ! 大沢さんが不倫なんて絶対に面白いに決まってるじゃないですか(笑)。
ジョビン リツイートするかあ(笑)。でも、ジャンさんって、ボクのことだけじゃなくて、RIZINの悪いニュースもリツイートするから筋は通ってますよね。
――身も蓋もないことをいうと、大火事を眺める野次馬根性はめっちゃありますね。奥さんから「町中でケンカとか何か騒ぎがあってもホイホイ近寄らないでほしい」と定期的に注意されてますから。そんなボクにも基準があって。明らかにアウトなやつや、誤解されそうなやつはツイート・リツイートもしないですし。
ジョビン インターホンも誤解されるやつですよ!
――何気なくツイート・リツイートしたら、そのご本人から「その件は誤解なので……」と連絡が来るパターンはよくありますね。◯◯や△△とか。
ジョビン へえー、◯◯から!
――事情を聞くと全然誤解じゃなかったりすることもありますね。ボクがリツイートしてなくてもすでに広まっているものでも、消すことで本人の気が済むなら削除します。ボクもなんだかんだ気を遣ってるんですよ。
ジョビン 俺にも気を遣ってくださいよ!
チョロ でも、インターホン動画はどう見ても本人だし、事実じゃないですか。真偽はともかく、あれはあれでめちゃくちゃ面白いですよね(笑)。
ジョビン ちょっと待ってくださいよ。インターホンの件、説明してもいいですか?
チョロ なんか失礼な話ばっかりしてますが、お願いします!(笑)。
ジョビン 人妻の家のインターホンを鳴らしたことは事実ですよ。でも、不倫がバレたから旦那の顔面を殴って顔面骨折させたとか言われてますけど、それはないです。そんなのクズ中のクズじゃだし、なんで逮捕されないんですか。
チョロ たしかに。
ジョビン これ、マジで書いてほしいなあ。その旦那とは知り合いで、向こうの家で一緒に飲んだこともあるんですけど、不倫を疑われていて。そんな最中に人妻にお酒か梅干しを届ける用事ができたんですけど、不倫を疑われてるから、家に入らず渡してすぐ帰ろうとしたら、人妻は家にいなかったんですけど、そのときインターホンを鳴らしてたんですよ。その夜に旦那から電話があって「今日ウチに来てましたよね」と。こっちは疑われてるところもあったから、頭が真っ白になって「いやいや、行ってないよ」って思わず言っちゃったんです……。
チョロ あー! 動揺のあまり余計なウソを。
ジョビン そうしたら「これ、なんですか?」って出されたのがインターホンの録画。そんなウソをつかなかったらよかったんですけど、パニックになってたから「いやいや俺じゃないよ」って電話を切ったんですよね。その日に関しては人妻は病院で働いてて、不倫してないことがわかってるんですよ。それに暴行なんかするわけないし。だって不倫してバレて、旦那の顔面を殴って捕まらないってパターンあります? 絶対に無理でしょ。俺がどんなに謝ろうが無理ですよね。そういうことを証拠もないのに書くのはよくないですよ。平本(蓮)もそうやし、リツイートして話を大きくするジャンさんがこの件を広めたんですよ!
――ボクが悪いんですか! わかりました。インターホンの件は謝ります(笑)。
チョロ でも、実際に不倫はしてたんじゃないですか?・ゲーム界のトラブルを語る
・コネを使ってRIZIN解説の席に
・復帰オファーに2000万円積まれた
・飯田将成は気持ち悪い
・青木真也はマジで強い
・風俗は2日に1回
・組み技だったら朝倉未来より断然、俺が上
・ケラモフをテイクダウンできる……18000字インタビューはまだまだ続く
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リングス伝説の佐竹雅昭戦とは何だったのか■長井満也
2023-12-07 11:29200pt
UWFやリングス、K-1まで、様々なリングで戦ってきた長井満也インタビューシリーズ第5弾! 今回は「リングス伝説の佐竹雅昭戦とは何だったのか?」です (聞き手/ジャン斉藤)
長井満也インタビューシリーズ
①「我が青春のスーパータイガージム、シュートボクシング」②地獄の新生UWF新弟子③いつのまにか解散してしまった新生UWF④恐るべきプロレス団体リングスの真実
――毎回大好評の長井選手インタビューの第5弾です!
長井 こんな話で喜んでくれるのか不安なんですよ(笑)。
――いつも最高ですよ!(笑)。今回はリングス編の続きですが、前回はリングスにはいろんなタイプの試合があると。ハードなストロングスタイルだったり、競技的なものだったり……。ボクが聞いているのは、リングスの日本人対決で初めて競技的な試合となったのが、長井さんと木村浩一郎さんの試合だったと。
長井 そうだと思います。他の試合のことはわからないんですけど、たぶんそうです。
――当時の長井さんからすると、そういう試合をすることに何か特別な思いはあったんですか?
長井 ……うーん、あまりにも昔の話だから、何がどうだったかは思い出せないんだけど、木村選手との試合はボクが(ジュラルド・)ゴルドーに負けて、次の試合だったと思うんですよね。
――前回のインタビューで振り返っていただきましたが、リングスでプロデビューした長井さんは3戦目にゴルドーと戦います。ゴルドー戦は長井さんにとって初の競技だったわけですよね。
長井 やられちゃったんですけどねぇ。でも、ゴルドーとの試合でプロとしてやっていく自信というか覚悟が固まりました。木村選手との試合は前田(日明)さんから「どうする?」と聞かれたわけじゃなくて「これで行くから」と決定事項を連絡された感じでしたね。それはそうですよね、ボクはまだデビューしたばかりのペーペーだったわけですからね。
――木村選手との試合は競技でやるとあらかじめて決まっていたんですか?
長井 そうですね。ボクとしては変な言い方だけど、ゴルドーに負けるのと、木村選手に負けるのでは、同じ負けでも全然意味が違ってくると思っていたから。変な話、公開道場破りみたいなもんじゃないですか。
――木村選手はサブミッションアーツレスリングの王者で、FMWでプロレスデビューしてました。リングスには“外の人間”という立場での参戦です。
長井 ボクにとってはリスクしかなかったし、この試合で負けちゃったら自分の居場所はないから引退しようと思ってました(キッパリ)。この試合にどういう意図
があって組んだかは知らないですけど、自分が負けたらリングスもそうだけど、プロレスの世界に居場所はないなと。
――長井さんにとっては、思うところがあるマッチメイクだったんですね。
長井 まあでも、ファンの人って、そういう残酷なものを見たいじゃないですか。会社としてもそういう狙いがあったのかもしれませんですけど。ボクとしては、この試合に負けたらやめるという覚悟を持って用意をしてましたね。
――リングスって競技の試合で勝った選手を上で使っていくところはあったんですか?
長井 うーん……「リングスはどうだったんだろう?」といま振り返ると、たとえば自分が競技としての試合に勝っても、それによって自分のリングス内の待遇が変わったような感じは何もしなかったですね。それはプロレスとしてお客様を喜ばせる試合が仮にできたとしても同じです。競技の試合で負けてしまっても、それによって何か変わったのか、どう評価されたのかもわからないですね。どっちも“リングスの試合”ですし、それによってどう評価されるのか考えて戦ったことはなかったかもしれないです。リングスの最初の頃は日本人選手も少なかったし、山本(宜久)も成瀬(昌由)もデビューしてなかったから、日本人は自分しかいなかったところもありますけどね。
――それもあって、いろいろとハードなことをやらされたわけですね。
長井 この試合に勝ったことによって次はどうなるのかっていうことは、前田さんの頭の中にあったかどうかは、話をしたこともないからわからないですね。
――競技で勝ったとしても試合内容がいまいちだったら、もしかしたらダメかもしれない。「プロとは何か?」という話ですね。
長井 だからリングスの試合ってすごい難しかったと思いますね。もちろんプロとしてお客さんに満足してもらって、次の大会もまた見に来ようと思わせる試合を見せなきゃいけないし、それとは別に競技としての強さを見せつけなきゃいけなかったから。
――どう評価されるかは考えていなかったですけど、木村戦に負けたら場所がないと。
長井 いやあ、そこは思いましたね。木村選手にもリスクがあったと思います。向こうも向こうでサブミッションアーツを背負ってくれてきたわけですから。もちろんいまの総合(MMA)のほうが技術も高いし、レベルも高い。でも、あのときの木村選手とボクがいまできるものをぶつけ合って、意地の張り合いもできた試合だったのかなと思ってますね。
――すごく熱い試合だったと思います! いまでは考えられないというか、この試合はラウンド制ではなかったですよね。
長井 30分1本勝負です(笑)。決着ついたのは28分とかそれくらいですね。
――長井さんのKO勝ち。ラウンドインターバルなしでここまで長い時間を動けるってすごいですよね。
長井 ボクが生まれ育ったところがラウンド制じゃなかったから、それがあたりまえだと思ってましたね。この試合の途中、15分くらいで足の靭帯をやっちゃったんですよね。もう動けないし、俺が一本取れるって感じでもないなと。でも、自分のほうが絶対にスタミナはあると思っていたから、25分経過まで粘って最後の5分でラッシュかけようと考えていたんです。見合っちゃうと相手を休ませちゃうから、とりあえず倒しに行かなくてもいいから、ボクが手を出せば向こうはタックルで返しにくる。タックルに入ってまた立ち上がるって、めちゃくちゃ疲れるんですよ。それを木村選手に繰り返させようと。
――現代MMAでもタックルの出しどころはポイントのひとつですけど、木村選手はタックルをやりすぎてガスアウトしてしまったと。
長井 それがよかったかどうかはわからないですけど、うまくハマったから自分が勝てたところはありましたね。
――ボクはだいぶ前に木村選手にインタビューしてるんです。木村選手からすると当時は大学生であまり練習してなかったけど、それなりに粘れたから変に自信がついてしまったと振り返っていて。でも、長井さんは戦術として試合を引き延ばしたところもあったと。
長井 その木村選手の記事を読んだことがあったんですけど、あれは木村選手がプロとしての木村浩一郎を守るためにコメントをしてたのかなと思いますね。それは試合後にボクと話したこととは全然違うから、木村浩一郎というキャラクターを守るためにああ言ってたのかなって。ボクとしては「どうぞどうぞ、そう言ってください」という感じでしたね。
――大人ですね(笑)。
長井 いえいえ(笑)。仮に大学生で練習できなかったとか、プロのリングではぶっちゃけ関係のないことじゃないですか。「本日、木村選手は大学生のテスト期間中のために練習ができてません!」なんて言えないし、負けた自分を守るための言い訳だからボクは全然何も気にしていないです。ボクはリングスでいろんな試合をいっぱいやって、いっぱい負けてきたけど、ルールがこうだったからとは言いたくないですよね。ぶっちゃけコンディションがどんなに悪くても強ければ勝てるじゃないですか。だから言い訳はしたくないですよね、勝っても負けても。
――木村選手をはじめとするフリーの日本人選手は、基本的に全員、競技の試合だったんですか? 正直、外部の選手がストロングスタイルタイプの試合に関わると面倒なこともあるじゃないですか。・前田日明になんとなくリクエストしていたこととは?
・リングスジャパン同士の「競技」試合の難しさ
・逃げ出す新弟子たち
・リングス「プロテスト」の過酷さ
・佐竹雅昭戦とリング外の政治
・異常なプロレス団体リングスの恐ろしさ……1万字インタビューはまだまだ続く
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