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記事 21件
  • 【10万字・記事詰め合わせセット】カイvsウルカ、ケニー入国妨害事件、「真剣勝負」発言、山田恵一……

    2019-11-30 23:59  
    550pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part70は大好評インタビュー14本、コラム4本、10万字で550円!!(税込み)

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    part70
    ◎カイvsウルカ、視聴率、台風19号……RIZIN大阪1万字トーク■笹原圭一RIZIN広報

    ◎佐々木憂流迦骨折の治療代は誰が払うの?■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ◎浜崎朱加「ハムちゃんと大晦日に戦えることは、もの凄く感慨深いです……」
    ◎獣神サンダー・ライガーと山田恵一■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」


    ◎ストリートファイト出身のヤバい女子格闘家!! 山崎桃子インタビュー

    ◎堀口恭司欠場と「マニアがジャンルを潰す」論

    ◎名古屋のプロレス文化を支える「スポルティーバアリーナ」秘話

    ■事情通Zの「プロレス 点と線」【新生NOAH】田村潔司vs拳王“手探りのプロレス”とは何か


    平本蓮K-1契約満了、皇治「外部出撃」宣言とは何か


    ■斎藤文彦INTERVIEWS・WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方
    ・新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論

    ◎ランペイジ・ジャクソンとPRIDE愛憎劇、ついに完結へ……



    ■名言で振り返るプロレス格闘技
    ・「ボクと真剣勝負してください!」(田村潔司)・「明日からまた生きるぞ!」(船木誠勝)■アメプロ通信「フリーバーズ」
    ・WWEサウジアラビア大会「人質事件の真相」

    ・スマッシング・パンプキンズが古き良きNWAの世界を復活!!■北米MMAコラム・ネイトvsマスヴィダル「ギャングスター最凶決戦」総まとめ
    ・UFC244直前! ネイト・ディアスとホルヘ・マスビダル、それぞれの遅咲きの花



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    プロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回のテーマは獣神サンダー・ライガーと山田恵一です。
    ――獣神サンダー・ライガーが2020年1月5日に引退します。小佐野さんが初めてライガーと会ったときのことをおぼえてますか?
    小佐野 マスコミの中ではかなり早いほうだと思うよ。ライガーが山田恵一として新日本に入門したのが83年6月下旬から7月上旬にかけてなんだけど。山田はその年の春に高校を卒業してメキシコに渡って、現地でタイガーマスクvsフィッシュマンの試合があった日に山本小鉄さんに会って新日本道場に入ることを許された。私が山田恵一と初めて会ったのはその年の8月だから。 
    ――入門して1ヵ月も経ってない時期なんですね。
    小佐野 日にちも覚えてますよ。1983年8月28日、アントニオ猪木vsラッシャー木村があった田園コロシアム。クーデター騒ぎがあったことで猪木さんが「俺の首をかっ切ってみろ!」と叫んだ日です。その大会後にウォーリー山口さんとディック・マードックが新宿の炉端焼き屋で飲む約束をしてたんですけど、その場に私も誘われて。そこに高田延彦とパット・タナカも現れたんです。
    ――すごい顔合わせ!(笑)。
    小佐野 パット・タナカはデューク・ケムオカさんの息子。当時新日本プロレスに留学していてね。 炉端焼き屋のあとにカラオケスナックに店を移して、マードックが日本語で「スキヤキ・ソング」を歌ったりして(笑)。
    ――坂本九の「上を向いて歩こう」ですね(笑)。
    小佐野 そのうち私とウォーリーさんと高田延彦の3人だけになったんですよ。そうしたら高田延彦が「賑やかしで人を呼びましょう」と道場に電話をして呼びつけたのが、当時新弟子だった山田恵一なんです。
    ――それが初対面だったんですか。
    小佐野 さんざん高田にいじられてた。その頃の彼はジャガイモみたいな頭をしていたからウォーリーさんが「ジャガイモくん」と呼んでいてね。新日本の中ではみんなから「八兵衛」と呼ばれてたんですけど。飲んだあとにみんなで六本木を歩いていたら、肩がぶつかって「馬鹿野郎!」と怒鳴ってきた人がいたんですよ。高田延彦は酔っ払ってるから「ふざけんなテメエ!」と突っかかっていって。その連中はタクシーで逃げたんだけど、高田延彦も「追っかけるぞ!」とタクシーに乗り込んでね(笑)。
    ――面倒くさいことになった!(笑)。
    小佐野 新弟子で大人しかった山田はタクシーの窓を開けて逃げる相手に「高田先輩が止まれと言ってるんじゃ!」と怒鳴ってた。「山田くん、けっこう口が悪いね」「あ、ボク、広島出身なんです」なんてやり取りをして(笑)。タクシーの運転手がトラブルに発展するとマズイからわざと追いつかないようにして、2人はそのまま新日本の道場に帰ったんですよ。
    ――当時ライガーの背丈で新日本プロレスに入門できるって異例ですよね。
    小佐野 本人も入れると思ってないから、メキシコに渡ってEMLLのジムに通っていた。そこでグラン浜田さんと知り合って、小鉄さんを紹介されたことで無試験で新日本に入ることができたんだけどね。同期というか、何ヵ月か先に入ったのが佐野直喜(佐野巧真)や畑浩和だった。
    ――小鉄さんって本人も背丈が大きくなかったからか、背が小さくてもガッツがある人が好きですよね。
    小佐野 メキシコで初めて会ったときも見ず知らずの関係でしょ。「これでしばらくメシを食えるだろう」ってお小遣いをもらったうえに「日本に戻ったら道場を訪ねて来い」と。ライガーは絶対に入門できるわけないと思っていたから、新日本のテストを受けることすらなくメキシコに渡ったんだけどね。それは当時国際プロレスのマッハ隼人が独力でメキシコに渡ってプロレスラーになったことを知って自分もチャレンジしてみよう、と。
    ――当時は団体に入らずプロレスラーになるなんて雲を掴むような話でしたもんね。
    小佐野  ライガーはその走りですよね。そのあとにウルティモ・ドラゴンなんかも同じ道を辿って。 
    ――新弟子時代の山田恵一にはどんな印象があったんですか?
    小佐野 初めて会った日は高田延彦が一緒で先輩の前ということもあって大人しかったんですよね。こっちが聞かれたことしか答えないしね。「こんなに大人しくて大丈夫かな」と思ってたんだけど、いざデビューしたらとにかくガッツがある。山田恵一時代の人気はすごかったから。言い方は悪いけど、そこまでかっこいい風貌ではないんだけど、「プロレスが好きだ!」という姿勢が伝わってくる。デビュー戦の佐野戦は、前田日明やラッシャー木村がUWFに失踪した翌日の後楽園ホールなんですよ。猪木さんから「オマエらどこでデビューしたい?」として聞かれて「後楽園ホールです」と答えたら本当に後楽園ホールでデビュー戦が組まれて。あとになってライガーいわく「猪木さんは新弟子の評判を聞いていたから面白がってくれたのかもしれない」と。山田は道場で「藤原喜明ぶっ殺してやる事件」という起こしてるんですよ(笑)。
    ――事件名からして最高!(笑)。
    小佐野 道場で藤原組長と山田がボクシンググローブをつけてスパーリングをしてたんですよ。山田は当然ボコボコにされたんだけど、最後に「ありがとうございました」と頭を下げて握手をしたら、組長がいたずらで山田が下げている頭を上からバコーンと殴った。その瞬間、山田がブチッと切れて「テメエぶっ殺してやる!!」と思わず口走ってしまってね(笑)。
    ――ハハハハハハハハ!
    小佐野 そんな暴言を吐いたことで組長にボコボコにされて気がついたら道場のベッドに寝ていた。
    ――ライガーのキレたエピソードって多いですよね。青柳館長と異種格闘技戦をやった試合後、控え室の通路ですれ違った長州力にもキレてたり(笑)。たまにリングに現われる「鬼神ライガー」って山田恵一の怒りの部分をキャラクターというか。
    小佐野 その事件から藤原組長は山田のことをかなりかわいがったみたいで。その話を猪木さんがどこからか聞きつけて「面白い若手がいる」っていうことで起用したのかもしれないと。山田がある意味ラッキーだったのはデビューしたあとに闘魂三銃士や船木誠勝、AKIRA(野上彰)なんかが入門してきて半年ぐらいで一番下じゃなくなって、ちゃんこ番とか雑用をやらなくて済んだこと。ジャパンプロレスの大量離脱が起きて中堅・若手もゴッソリいなくなったんですよ。 
    ――地方に自宅があるとはいえライガーがいまでも合宿所に住んでいるのは、地獄の経験をあまりしなかったからかも(笑)。
    小佐野 そこから船木と一緒にイジメっ子になるわけでしょ。この2人が新弟子を相当やめさせたという話はよく聞くもんね。
    ――そのときのエピソードはコンプライアンスの問題でいまは表に出せなくなっちゃってますよね(笑)。
    小佐野  ちょっと前まで本人たちが面白おかしく喋っていたんだけどね。極端な話、道場の近くにいる野良猫に餌をあげた……ということすら活字にするのはもう難しいんだって。周辺住民に迷惑をかける行為だから。
    ――な、なんて時代!! 
    小佐野 だから橋本真也の動物関連のエピソードは一切NGですよ(笑)。
    ――ハハハハハハハハ!  船木さんは当時を振り返って「新弟子がいっぱいるから上から辞めさせろ」という命令があったらしいですね。
    小佐野 それはどこの団体でもあったことだよね。やめさせるためにキツイ練習をさせて、新弟子の口から「もうやめます」と言わせる。いまのプロレス団体の練習も厳しいけど、やめてもオッケーな新弟子の扱いは考えられないよ。
    ――山田恵一は昭和のプロレス団体の生き証人かもしれないですね……。大好評インタビュー14本、コラム4本、10万字の記事詰め合わせセットはまだまだ続く……
     
  • 「明日からまた生きるぞ!」(船木誠勝)■名言で振り返るプロレス格闘技

    2019-11-26 22:03  
    90pt
    この記事は「明日からまた生きるぞ!」(船木誠勝)を語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)【1記事から80円から購入できるバックナンバー】・【検証「1984年のUWF」】船木誠勝「えっ、そんなことが書かれてるんですか?」
    ・『1984年のUWF』はサイテーの本!■「斎藤文彦INTERVIEWS⑬」 ・鬱と宗教とUWF……プロレスの信仰心はどこに向かうのか■大槻ケンヂインタビュー
    ・『1984年のUWF』には描かれなかったリングスの実態……■金原弘光
    ・『1984年のUWF』と骨法――堀辺正史の「船木離脱」の真相はデタラメなのか? ■証言者・中川カ~ル
    パンクラスの瀧澤謙太選手が修斗との対抗戦に勝って「明日からまた生きるぞ!」とマイクしました。この試合を放送したAbemaTVのコメント欄には「北岡悟の真似だ」みたいな書き込みがされていたとか。以前にもこのセリフが北岡選手のオリジナルだと思いこんでる方がいたりして、たしかに現在では北岡選手をイメージするものになっていますが、もともとはパンクラス創始者・船木誠勝さんが発した言葉なんです。
    なぜ船木誠勝は「明日からまた生きるぞ!」とマイクしたのか。なぜいまは北岡悟のものだと言えるのかを解説していきます。北岡選手には「違います!」と言われるかもしれませんが(笑)。
    そもそもUWF系で初めて完全実力主義体制を敷いたのが1993年に旗揚げをしたパンクラスなんです。それまでもU系の中で真剣勝負の試合はときおり行なわれていたんですが、全試合やるようになったのはパンクラスが一番最初で。 予定調和の世界ではないから「明日からまた生きるぞ!」のマイクは生まれたと言えます。
    パンクラスは完全実力主義だったこともあり、エースの船木選手はベルトが制定された王座決定トーナメントに敗れてチャンピオンに就けませんでした。しかし、連勝を重ねたことで1996年に当時チャンピオンだったバス・ルッテンに挑戦する機会が訪れます。 

    この続きと、カイvsウルカ、ケニー入国妨害事件、「真剣勝負」発言、山田恵一などの11月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「10万字・記事18本の詰め合わせセット」はコチラ 
    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1839204
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  • 新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■斎藤文彦INTERVIEWS

    2019-11-22 22:38  
    99pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは新日本プロレスのケニー・オメガ入国妨害事件という陰謀論です!

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    フミ 今日はロスト・イン・トランスレーションの話をします。これは2003年に公開されて大ヒットした映画のタイトルですね。 
    ――映画監督フランシス・フォード・コッポラの娘ソフィア・コッポラの作品ですね。
    フミ 映画『ロスト・イン・トランスレーション』は仕事の関係で東京に長期滞在してる外国人のお話でした。あの映画によって渋谷駅前のスクランブル交差点が世界的な観光スポットになったという副産物もあったんです。 
    ――あの映画から観光スポットに。
    フミ ロスト・イン・トランスレーションとは、通訳・翻訳によって大切なニュアンスが抜け落ちてしまう、という意味です。しっかり翻訳・通訳されているのにも関わらず、メッセージ的に重要な部分が失われてしまう現象。一言一句訳されたとしても、どうしてもニュアンスに誤りが生じてしまう。それは最近のプロレス界の情報伝達でも起きているんですね。ここ数年はメディアの急速な変化によって、ロスト・イン・トランスレーションの現象に拍車がかかってるところがあります。それはツイッターやフェイスブックなどSNSの台頭も大きいのですが、SNS以前のインターネットの時代はどうだったのかといえば、BBSと呼ばれた“掲示板”のたぐいが情報伝達のキーになっていましたよね。あの時代から比べると、いまはかつてないほどの量とインフォメーションがかつてないほどのスピードで、正しい情報も、間違った情報も、単なるデマを含めて世界中に拡散されるようになりました。いまは世界中どこにいても同じタイミングでニュースや映像に触れることができます。
    ――拡散の速度はとんでもないことになってますねぇ。
    フミ そのためにここ数日、ボクの身にもロスト・イン・トランスレーションが降りかかってきたんです。ある朝、携帯にメッセージが何件も入っていて、その内容はどれも「ブシロードの木谷英明会長が現在WWE所属のカイリ・セインと紫雷イオをスターダムに取り戻すべく動いているのは本当か?」と。
    ――2人ともWWEに移籍する前はスターダムのトップレスラーでしたね。
    フミ なぜそんな騒ぎになっているかといえば、情報源は日本の『プロレスTODAY』というウェブマガジンに載った木谷さんのインタビューが英語に変換されたものだった。その記事をしっかり読んでいくと「 WWEとの契約が満了になってもし彼女たちが日本に戻ってくる気があるならば」という仮定の上にたっての話なんです。 でも、そこでロスト・イン・トランスレーションが起きて「木谷会長が2人を取り戻す宣言をした」とアメリカに伝わっているんです。 情報というものは読みたい人が読みたいように受け取りますよね。 最初の2行だけ読んで納得しちゃうケースもあったりして。
    ――記事のタイトルだけ読んで怒る人も多いです(笑)。
    フミ ロスト・イン・トランスレーションが起きたあとは、誤って伝えられた情報を読んだ人たちの憶測や反応が広がっていく。2次的3次的に拡散されていくことになります。そうなると「そんな発言はしていなかった」というところには戻れなくなってしまうんですね。
    ――格闘技でも「こんなカードが実現したら面白い」「あの選手が参戦しないかな」という妄想をいつのまにか噂に変換してしまって、実際に発表されてないと「あの噂はなんだったのか」と首をひねってる人がいますね。
    フミ そもそもそんな事実はないのに第三者と第三者のディスカッションが始まってしまうと、それがまた一種の既成事実として一人歩きしてしまう。今回の木谷会長の話も巡り巡ってボクのところにまで「実際はどうなんですか?」という問い合わせが何件も入ってきたということなんです。それはいまスターダムが新日本プロレスと同じブシロード傘下に入ったことで、アメリカから注目を浴びている下地があるからなんですね。
    ――噂が立てられやすい。

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  • 「ボクと真剣勝負してください!」(田村潔司)■名言で振り返るプロレス格闘技

    2019-11-21 10:22  
    99pt
    この記事は田村潔司の「ボクと真剣勝負してください!」を語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)【1記事から80円から購入できるバックナンバー】・プロレス番記者が見た「北尾光司の真実」■柴田惣一
    ・「U系平成のベストバウトは高田延彦vs北尾光司!■金原弘光・ 人間風車ビル・ロビンソンから何を学べるか?■対談・中井祐樹×鈴木秀樹
    ・「那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円」……ボクシングを冒涜してるのは誰か?
    事情通Zさんの記事でも扱いましたが、田村潔司選手がNOAHと絡んでまして。詳細は各自チェックしてもらうとして、NOAHの拳王選手が田村選手に「俺と真剣勝負をしてください!」と挑発したんですが、この言葉はUWFインターナショナル時代の田村選手が高田延彦本部長に放った有名なものなんですね。ただもうあれから20年以上経ってますから、拳王選手がオマージュしたことを知らない人も多いようなんです。ちょっと前の31人しか聞いていないDropkickニコ生配信で20代のユーザーの方から「UWFの歴史を解説しください」という書き込みがあったんですけど、それって途方もないじゃないですか(笑)。 でも、こういった名言からプロレス格闘技の歴史を振り返るのも面白そう……ってことで、今回は田村潔司選手の「真剣勝負をしてください!」を解説してみます。 
    最初に言っておきたいのは、最近はU系のインタビュー本が数多く出版されていますが、いまになって発言がコロコロと変わったり、解釈を変えているかのようなケースが見受けられるんですね。それは選手や関係者が嘘を付いてると言いたいわけじゃなくて、皆さんも20年前のことを思い出して語ってくれとなれば、都合のよい思い出になるじゃないですか(笑)。
    あの「真剣勝負」発言はどう意味で言ったのか。当時の田村選手の心理を読み取ることは凄く難しいんですが、どういった状況で飛び出たかといえば、 田村選手が所属していたUインターがいろんな意味で行き詰まっていたときのことなんです。経営も悪化していたし、高田本部長は選挙に落選。新日本プロレスとの対抗戦に踏み出す直前のときなんですね。
    その頃の田村選手は、選挙出馬で不在の高田本部長に代わってUインターのメインイベンターを務め、シュートマッチもいくつかやってたんですね。そして95年8月18日、いまはもう取り壊された東京ベイNKホール。メインを勝利で飾った田村選手は、マイクで高田本部長を呼び出します。姿を表した高田本部長にはスポットライトは当てられる。
    「ボクは今日、胸を張って高田さんに挑戦お願いします! そして……ボクと真剣勝負してください!! お願いします!!」
    田村選手はそう叫んでマイクを無造作にマットに叩きつけました。しかし、高田本部長は無言のままバックステージに踵を返しました。2人の試合は実現することなくUインターは崩壊します。
    なぜこのマイクがいまだに語り継がれるのか。たとえば、いまRIZINで「真剣勝負してください!!」というのは単なる対戦要求になりますよね。
    90年代当時、U系のリングで「真剣勝負」という言葉はもの凄くデリケートなものだったんです。「挑戦お願いします!」のあとに「真剣勝負」と付け加えることで意図的に発言したようにも見える。
    UWFは真剣勝負という装いでしたが実態はプロレスでした。パンクラスやUインター、リングスの中でも真剣勝負の試合が行なわれていたことは事実ですが、だからこそややこしいんですね。「真剣勝負のほうでやってください」と聞こえる。

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  • 【1記事から購入できる必読記事厳選集】DropkickバックナンバーBEST100

    2019-11-17 20:08  
    2000記事近くの中から必読人気記事をピックアップしました! 【チャーリー徹底解剖】RIZIN海外事業部・柏木信吾12000字インタビュー新生UWF解散・至近距離の真実……冨宅飛駈15000字インタビュー【格闘技ラブストーリー】那須川天心vs武尊はなぜ実現しないのか?Dropkick名物90年代インディ地獄! 戸井克成インタビュー13000字WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■斎藤文彦INTERVIEWSボクシング門戸解放の裏側…那須川天心のバンテージは誰が巻く?■山田武士朝倉海インタビュー「打倒・堀口恭司の攻略法は、まだ1割しか使ってないです」「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■斎藤文彦INTERVIEWS【大沢ケンジ徹底分析】なぜ堀口恭司は朝倉海に攻略されたのか?【全女・極悪同盟】クレーン・ユウ14000字インタビュー朝倉未来「メリットがないから
  • トランプ大統領やロック様も参戦! ネイトvsマスヴィダル「ギャングスター最凶決戦」総まとめ

    2019-11-17 18:34  
    99pt

    世界のMMAニュースを幅広くフォローするレンノカ@Rennokaさんがお届けするMMAまとめコラム。今回はトランプ大統領やロック様も参戦! ネイトvsマスヴィダル「ギャングスター最凶決戦」です!
    【1記事から購入できるバックナンバー】・朝倉海インタビュー「憂流迦戦が決まったときから堀口戦のゴングは鳴っていた」・【チャーリー徹底解剖】RIZIN海外事業部・柏木信吾12000字インタビュー
    ・ 新生UWF解散・至近距離の真実……冨宅飛駈15000字インタビュー
    ・プロレス界大噴火の前兆?ジュリア電撃退団■事情通Zの「プロレス 点と線」
    ・ ちゃんこはリングスに圧勝? Uインターのちゃんこ番長・宮戸優光さん■金原弘光
    ・WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■斎藤文彦INTERVIEWS
    ・ブシロードのスターダム買収■事情通Zの「プロレス 点と線」
    ・「女子格闘技を見続けてきた男」を語る過去・現在・未来/AACC主宰・阿部裕幸
    ・プロレス者の青春「竹内宏介とザ・マニアックス」■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
    ・ 23年間で4度出現……鬼神ライガーは吉兆である
    「この業界のギャングスターはオレとヤツしかいない……」(ネイト・ディアス)
    すべては、このひとことから始まった
    2019年11月2日、『UFC 244』、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン。そこには普段見慣れたUFCの光景とはまた別の異質の特別な空間があった。
    コナー・マクレガーと2連戦を経て一躍トップに躍り出た悪童ネイト・デイアスが、ベン・アスクレンを秒殺して存在感絶賛上昇中ホルヘ・マスヴィダルを対戦相手に指名。ネイトの代名詞「Baddest Mother Fucker(バッデスト・マザー・○ァッカー)」をもとにUFCのダナ・ホワイト代表はBMFなるベルトまで製作。それは一夜限りの争奪戦となる架空ベルトとはいえ5万ドルの制作費がかかった代物。いまや大物俳優のザ・ロックことドゥエイン・ジョンソンが「ギャングスター最凶決戦」の勝者にそのベルトを巻きたいと自ら名乗りあげたほどの注目の高さとなった。
    BMFの反響は各方面に及んだ。“ザ・ノトーリアス”コナー・マクレガーは「BMFベルトを(現実へのものへと)デザインしたのは俺だ」「勝ったほうと俺がやる」とうそぶいた。アメリカのレストランでは「チキンのお供にBMFスープはいかが?」と便乗商法する店まで出現。気がつけばUFCストアではBMFレプリカベルトが850ドル(約9万円)の価格で発売され即ソールドアウト。そしてそして、BMFという言葉が最もよく似合う政治家・トランプ米大統領までがMSGに来場するという、何からなんまで異例中の異例のファイトとなったのだ。
    しかし、この試合はその危険なタイトルがあらわすように、すんなり無事に行なわれたわけではない。ネイトは試合10日前に試合キャンセルを匂わせたことで大騒ぎとなった。
    「俺は来週のニューヨーク大会に出場しないことにした。ドラッグテストの数値から汚染サプリメントの可能性があると言われたんだ。でもそれは嘘だ。俺は自然食か天然食のサプリメントしか摂らない。肉すら食べないんだ。UFCとUSADAがこの件を解決しないかぎり、俺は試合をするつもりはない」(ネイト)

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    https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1839204
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  • 堀口恭司欠場と「マニアがジャンルを潰す」論

    2019-11-17 18:15  
    95pt
    この記事は「堀口恭司欠場」を語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・【プロレス歴史発見・特別編】望月成晃×小佐野景浩〜空手家がプロレスラーになるまで〜・浜崎朱加×アミバ……雷神女王と女マネージャー(?)の女子格対談!
    ・俺と剛竜馬とパイオニア戦志12000字■松崎和彦インタビュー
    ・壮絶過去の天才ファイター、ローズ・ナマユナスは、本当に引退してしまうのか?・オマエの目的はなんだ? ZERO1GM三又又三「プロレスも人生もやり直せる」・都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される■斎藤文彦INTERVIEWS・村田夏南子インタビュー「MMAに転向した理由? ロンダ・ラウジーがキラキラしすぎて」
    ・ボクシングとキックを知り尽くした男、鈴木悟が語る那須川天心vs亀田興毅
    ・狂犬ディーン・アンブローズと呼ばれた男、その過去・噂のメイウェザー興行、北岡vsサトシのジャッジ、朝倉未来ライト級GPは?■笹原圭一RIZIN広報
    堀口恭司のRIZIN大晦日欠場は大ショックですよねぇ。堀口恭司vs朝倉海という大注目カードが消えた大晦日はどうなってしまうのか。朝倉海の対戦相手以外にもいろんな噂は流れていますよね。「あそこ」に上がると思われていた「ある男」がRIZINにやってくるとか、あと実現性が超薄そうなので言っちゃうと、谷川貞治が「メイウェザーvsパッキャオをRIZINでやる」と息巻いてるとか。どうしてRIZINで?(笑)。去年の大晦日は那須川天心vsメイウェザーという世間からすれば「……ん?何か変なことやってるな?」というザワザワするカードが組めましたが、今年は堀口恭司vs朝倉海の再戦はそれに当たると思ったんですね。ゴールデンタイムで流れたわけじゃないのに「なんか格闘技界でとんでもないことが起きているみたいだな……」って興味を惹かせる再戦。大晦日じゃなかったら朝倉海vsケイプでもいいんですし、もしくは那須川天心絡みでザワザワカードが組めれば朝倉海vsケイプでいけるんですけど。この日は一年の中で日本人が一番テレビを見る日ですからねぇ。特殊な1日だからマッチメイクは難しいですよね。
    堀口選手のケガは重傷で長期欠場になるということなんですけど……ファイターの怪我による欠場は他のMMAイベントでもよくあるアクシデントではあるんですよね。ただ、RIZINが他のイベントと事情が大きく違うのは、RIZINは基本的にオールスター形式なんです。UFCやベラトールは興行数が多いから分散型になるんですが、RIZINはひとつのイベントにスター選手を集中させる。第1試合からメインイベントまで集中して見られるラインナップにしようと試みるからRIZINには求心力が生まれてきたといえます。そこは諸刃の剣にもなって、キックの試合が1〜2試合組まれただけでアーダコーダ文句を言われがちになってしまうんですね(笑)。
    今回の件は堀口選手が一番悔しいはずですよねぇ。リベンジマッチを大晦日の大舞台に組まれたのに、ファンのみんなをガッカリさせてしまった……という無念が伝わってきます。 これはあくまで噂なので事実じゃなかったら申し訳ないですけど……堀口選手に関してこんな男気あふれる話を耳にして。

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  • ストリートファイト出身のヤバい女子格闘家!! 山崎桃子インタビュー

    2019-11-14 20:41  
    100pt
    現在DEEP JEWELSで活躍する 山崎桃子インタビューがとにかくデンジャラスなので読んでください!!(聞き手/松下ミワ)【1記事から購入できるバックナンバー】・朝倉海インタビュー「憂流迦戦が決まったときから堀口戦のゴングは鳴っていた」・【チャーリー徹底解剖】RIZIN海外事業部・柏木信吾12000字インタビュー
    ・ 新生UWF解散・至近距離の真実……冨宅飛駈15000字インタビュー

    ・プロレス界大噴火の前兆?ジュリア電撃退団■事情通Zの「プロレス 点と線」

    ・ちゃんこはリングスに圧勝? Uインターのちゃんこ番長・宮戸優光さん■金原弘光

    ・WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■斎藤文彦INTERVIEWS
    ――現在DEEP JEWELSで活躍されている山崎桃子選手ですが、朝倉兄弟を輩出した『THE OUTSIDER』出身であり、バックボーンがストリートファイトということで、一度話をうかがってみたかったんですよ。
    山崎 フフフフフ。なかなかいないですよね、そんな人(笑)。
    ――『THE OUTSIDER』に上がるまで、スポーツ経験は何もなかったんですか?
    山崎 なかったですね。中学校1年生のときに、一応バスケットをやっていたんですけど、“ちょっといろいろ”あって、すぐにやめちゃったんで。
    ――……その“ちょっといろいろ”が気になりますっ!
    山崎 私、両親の離婚で中学生のときに転校しているんですけど、もともとの中学校でバスケ部だったんです。だから転校先の中学でもやりたかったんですけど、入部したときにいわゆる“ハブり”みたいな。
    ――つまり、仲間はずれにされちゃった、と。
    山崎 そういうタイミングで、たまたま“マジメじゃない友だち”に「一緒にサボろうよ」と声をかけられたりしたので、そっちの遊びが面白くなっちゃってやめちゃったんですよね。
    ――転校してからの展開があっという間ですね(笑)。
    山崎 まあ、ウチの中学校ってもともと悪い感じだったんですけど、私がいた当時は校内争いみたいなのが凄くて。なんか大きく3つのグループで抗争していたんですよ。その3つで格付けしあうみたいなことをやっていましたね。
    ――校内抗争! それは女子だけでですか?
    山崎 女子だけです。そこでケンカをするんですけど、抗争する中でメンバーの引き抜き合戦とかもあったり。「アイツ、あっちに行ったぞ」みたいな感じでバチバチで。
    ――その格付けの方法はやっぱり……。
    山崎 ケンカですね(キッパリ)。
    ――やっぱり(笑)。
    山崎 ちなみに、違うグループからケンカを売られて、そこで初めて私が校内女子初のタイマンを張ったという感じです。
    ――女子初のタイマンが山崎選手だった!
    山崎 でも、そのときの相手は大したことなくて。ちょっとやり合ったら、相手の子が「私、桃子ちゃんとは仲がいいから、あんまりできない……」とか泣き言を言い出して。こっちだって、向こうが勝手にケンカを売ってきたから買っただけであって、「じゃあ、やめようか」みたいな。それが中1のときですけど……。
    ――ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!中1ってちょっと前までランドセルを背負ってたのに。
    山崎 2年生に上がった頃には本格的になってきて、みんな「暴力で解決していこう」みたいな感じでした。
    ――暴力で解決(笑)。いいですねえ~! 
    山崎 フフフフフ。
    ――そういった争いは集団で行なわれるんですか?
    山崎 いや、私の場合は全部タイマンです。というか、向こうのグループは1人じゃ何もできないヤツばかりだったんで、こっちは「おまえら、一人ひとり来いよ」と。だから、相手が結束できないように校内3つの場所に散らばってケンカをしたこともあります。まあ、先生たちも大変だったと思いますよ。アッチでもコッチでもタイマン張ってるんで、どこから止めたらいいかわからないみたいな(笑)。
    ――現実の話には聞こえないです(笑)。
    山崎 とは言っても、私の頃はそれでも落ち着いていたほうらしくて。じつは母もその学校出身だったんですけど、昔はもっと凄かったらしいですからね。
    ――山崎選手のお母さんといえば、山崎選手がハブられているときに「自分から仕掛けてこい!」とアドバイスするような血気盛んな方みたいですね(笑)。
    山崎 そうなんです(笑)。1人リーダー的な存在の子がいて、その子が「あいつをハブろうぜ」と言ったら、みんなが口を利いてくれなくなるということがあったんですよ。それを母に相談したら「やってこい」と。
    ――「やってこい」(笑)。
    山崎 まあその相手がかなり体格がよかったんで、勝てなかったんですけどね。
    ――どのくらいの体格差だったんですか?
    山崎 無差別もいいところですよ。当時の私って身長146センチ、体重38キロしかなかったんです。でも向こうは160センチ近くはあったし、総合格闘技の階級で言ったらたぶん3つ以上上ですね。
    ――ちなみに、展開としてはどんな攻防なんでしょう?
    山崎 そのときは、とりあえず髪をつかんで。
    ――まず、髪をつかむ!
    山崎 そう、髪のつかみ合いから、手をブンブン回すという感じです。その体格差があった相手とのケンカは、向こうがマウントを取ってて、ずっと殴られるという展開で。下から抵抗するけど返せないし。向こうも完封なので「もういいでしょ」みたいな。そんな感じで終わりですね。
    ――当時は体重差が不利になるなんてわからないし、ましてやスイープもできないし。
    山崎 ホントにそう(笑)。だから顔がパンパンで、よく顔を腫らしてました。でも、そういう顔で家に帰ると親には凄い笑われましたけど。「ダセえな」って。
    ――でも、やっぱり負けると「どうやったら勝てるんだろう?」というのは考えちゃいますよね?
    山崎 めっちゃ考えました! 私、最初のケンカで3連敗したんですよ。でも、いま考えると全員階級が3階級ぐらい上の人なので負けてあたりまえだったんですけど、そのときは「おまえが弱いから負けるんだよ」と親に言われて。じゃあ、どうやって勝つんだよと思ってたので「格闘技を習いたい」と親に言ったんです。そしたら「あんたが格闘技をやりたい理由はケンカでしょ? そんなくだらない理由でみんな格闘技やってないから」って。その言葉に納得しちゃって、まだ格闘技とは縁がなかった感じですね。
    ――そういうケンカはいつまでやってたんですか?
    山崎 中学時代がピークです。私、高校は1ヵ月しか行ってないし。だから学歴は中卒なんですよ。高校も定時制の学校だったんですけどね。
    ――高校にはあまり馴染まなかったんですか?
    山崎 当時は朝から夕方までバイトして、夜に学校に行くという生活だったんですけど、それがつらくなっちゃって。バイトは続けたんですけど、学校だけ行かなくなっちゃいました。なんか中学みたいに甘くないというか、席だけあって休んでも何も言われないし。
    ――定時制の高校って、かなり自主性が問われるんですね。
    山崎 やっぱ、あれを卒業する人は凄いと思いますよ。というか、私も高校に行って何かの職に就きたいというわけでもなかったし。進学のときも私は何も考えてなかったんですけど、仲が良かった子たちは「ウチらは私立行くよ」みたいな。それで焦って「えっ! みんなちゃんと考えてるじゃん」と思ったんですけど、ウチは母子家庭だから私立なんて無理だし、公立は先生から「おまえの成績じゃ受けられない」と言われていたんで、受験すらさせてもらえなくて。
    ――それで定時制の高校に。
    山崎 でも、目的もなかったからやめちゃいましたね。
    ――定時制となると年代が違う生徒もいるわけですよね。さすがにそこでケンカとはならないですよね?
    山崎 それでも入ったばっかりの頃は、なんか争いっぽいことはありましたけど、私は加わらなかったですね。まあ、そこまでイケイケな子もいなかったし。私自身は、当時から有名になりたいという気持ちがあったから、『前略プロフィール』のヒット数を増やすのに必死だったし。
    ――『前略プロフィール』というとSNSの先駆けというか、自分のプロフィールページを作成できるWebサービスみたいなやつですよね。
    山崎 それで私のことを知っている子が多かったんで、「桃ちゃんだ」みたいな感じで。だから、べつに因縁をつけられるとかではなかったです。
    ――じゃあ、山崎選手のストリートファイトというのは、おもに中学校時代の抗争のことを指しているわけですね。
    山崎 そうなのかな? でも、最後にケンカしたのは18歳ぐらいですけどね。
    ――あ、その頃までやっていたんですか(笑)。
    山崎 でも、それはひさびさで。きっかけは私たちの地元で「ザキメン」みたいな感じで集まっていたんですよ。
    ――ザキメン! それは「山崎桃子のチームメンバー」みたいなことですか?
    山崎 いやいや、私じゃないですよ(笑)。「伊勢崎町のメンバー」ということで。そこに溜まって「ザキメン」みたいな感じで盛り上がってたら、横浜に溜まってた子たちが「ハマメン、イエーイ!」みたいな感じで言い出して。「なんだよ、それ」と。それで、「やろうよ」みたいな。
    ――18歳というと、だいぶ物心ついてますが、どういう戦いになるわけですか?
    山崎 タイマンです。
    ――やっぱりタイマン!
    山崎 ウチら、武器を使ったりとかはまったくなかったんで。というか、私はそういうセコイことはイヤでしたから。
    ――お互いのプライドがルールというか。
    山崎 漫画の影響かもしれないですけど、やり合って仲良くなるみたいな感じが好きなんで(笑)。だから、悪い子たちがマジメな子に因縁つけて「土下座しろ」とかは超イヤな気分なんですよね。ケンカに勝ったあととかも「こっちはここまで来てるんだから、金出せよ」みたいなことを言う人もいたんですけど、「いや、それは違うよ」みたいな。
    ――正義感が強いですね。
    山崎 そういう正義感はあったんです(笑)。
    ――そして、格闘家になるきっかけとなった『THE OUTSIDER』を見始めたのはいつ頃になる感じですか?

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  • WWEサウジアラビア大会「人質事件の真相」■アメプロ通信「フリーバーズ」

    2019-11-14 20:11  
    90pt

    アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはWWEサウジアラビア大会「人質事件の真相」です!<1記事から買えるバックナンバー記事>・朝倉海インタビュー「打倒・堀口恭司の攻略法は、まだ1割しか使ってないです」

    ・日本柔術界の最高傑作! ホベルト・サトシ・ソウザは何が凄いのか?■柔術ライター・橋本欽也・ケンドー・カシンの数奇で偏屈なマスクマン人生■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」・【堀口vs朝倉の衝撃】笹原圭一広報「RIZINという生き物が勝手に動き始めてきた」

    ・【格闘技ラブストーリー】那須川天心vs武尊はなぜ実現しないのか?

    ・AEWチャンピオンベルト盗難事件■斎藤文彦INTERVIEWS



    10月31日にサウジアラビア王国、キング・ファハド国際スタジアムで開催されたWWEのPPV大会「クラウン・ジュエル 2019」後に、こんな噂が流れた。「ビンスがサウジ皇太子と金銭面で揉めたため、彼らは人質となって出国できない」――と。いったいサウジアラビアで何が起きていたのか。
    ムハンマド・サルマーン皇太子が推し進める経済改革計画「ビジョン2030」の一環として、WWEとサウジアラビアが10年契約を結び、2018年4月の「グレーテスト・ロイヤル・ランブル」から始まったWWEのサウジPPV大会。昨年、反体制派記者ジャマル・カショギ氏がトルコのサウジ領事館で殺害された事件が、大会開催前に起きたことにより、米上院議員から大会中止を要請されるなど、サウジ大会は何かと話題に欠かすことがない。
    アンダーテイカーやゴールドバーグ、ショーン・マイケルズらが出場したり、今大会も総合格闘家のケイン・ヴェラスケスや、ボクサーのタイソン・フューリーが参戦したりと、石油マネーの力もあってか、通常の大会では見られない大物たちが大会に名前を連ねるのが、良きにつけ悪しきにつけサウジ大会の特色の一つだ。この10月大会では、宗教・文化・伝統上の理由で、これまで認められることのなかった女子レスラーの試合が行われたことは画期的だった。
    ここ数年、WWEは女子革命を掲げ、女子レスラーの底上げに力を入れており、男女平等、性差別がないよう、女子レスラーにも活躍の場を与えている。それに比べ、サウジアラビアの女性への人権意識は、イスラム教の国々の中にあってもとりわけ低い。女性の自動車運転やパスポートの自由取得が認められたのはつい最近のことである。WWEはかねてから女子選手の試合をサウジに強く提案しており、今回ようやくそれが認められることとなった。

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  • 獣神サンダー・ライガーと山田恵一■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

    2019-11-12 20:00  
    100pt

    プロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回のテーマは獣神サンダー・ライガーと山田恵一です。




    <1記事から購入できる連載記事! クリックすると試し読みできます!>プロレス者の青春「竹内宏介とザ・マニアックス」ケンドー・カシンの数奇で偏屈なマスクマン人生日本のプロレスを変えた「浅井嘉浩」という男革命戦士・長州力、笑顔でリングを降りる――追悼・青木篤志さん望月成晃×小佐野景浩〜空手家がプロレスラーになるまで〜三銃士、四天王、UWF、邪道…平成のプロレスを変えた5つの勝負ジャイアント馬場没20年追善興行と飯塚高史引退試合北尾はなぜ大成しなかったのか■柴田惣一☓小佐野景浩 マスコミ大御所第2弾柴田惣一☓小佐野景浩 プロレスマスコミ大御所対談「スクープ合戦はガチンコの闘いだった」多発するプロレスラーのケガを考える愛すべき元横綱・輪島が戦った全日本プロレスの2年間全日本プロレスの「うっかり八兵衛」が明かす全日本秘話プロレスラーが憧れたプロレスラー、マサ斎藤さんあの日の全日本プロレス、SWSを語ろう■北原光騎×小佐野景浩最後まで全日本プロレスを愛した馬場元子さん
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    「俺のほうがUWFより強い!」 誇り高き仮面貴族ミル・マスカラスプロレス史上最も過酷な闘い! G1クライマックス『週刊ゴング』の創刊と休刊まで……闘いのゴングはこうして鳴った!80年代タイガー、90年代ライガー! ジュニアヘビー級の歴史!!“リングの現実”に殉じたNOAHの栄枯必衰昭和のプロレスを支えた影の実力者! さらば永源遥――!!史上最も愛されたヒール! 黒い呪術師アブドーラ・ザ・ブッチャー

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    ――獣神サンダー・ライガーが2020年1月5日に引退します。小佐野さんが初めてライガーと会ったときのことをおぼえてますか?
    小佐野 マスコミの中ではかなり早いほうだと思うよ。ライガーが山田恵一として新日本に入門したのが83年6月下旬から7月上旬にかけてなんだけど。山田はその年の春に高校を卒業してメキシコに渡って、現地でタイガーマスクvsフィッシュマンの試合があった日に山本小鉄さんに会って新日本道場に入ることを許された。私が山田恵一と初めて会ったのはその年の8月だから。 
    ――入門して1ヵ月も経ってない時期なんですね。
    小佐野 日にちも覚えてますよ。1983年8月28日、アントニオ猪木vsラッシャー木村があった田園コロシアム。クーデター騒ぎがあったことで猪木さんが「俺の首をかっ切ってみろ!」と叫んだ日です。その大会後にウォーリー山口さんとディック・マードックが新宿の炉端焼き屋で飲む約束をしてたんですけど、その場に私も誘われて。そこに高田延彦とパット・タナカも現れたんです。
    ――すごい顔合わせ!(笑)。
    小佐野 パット・タナカはデューク・ケムオカさんの息子。当時新日本プロレスに留学していてね。 炉端焼き屋のあとにカラオケスナックに店を移して、マードックが日本語で「スキヤキ・ソング」を歌ったりして(笑)。
    ――坂本九の「上を向いて歩こう」ですね(笑)。
    小佐野 そのうち私とウォーリーさんと高田延彦の3人だけになったんですよ。そうしたら高田延彦が「賑やかしで人を呼びましょう」と道場に電話をして呼びつけたのが、当時新弟子だった山田恵一なんです。
    ――それが初対面だったんですか。
    小佐野 さんざん高田にいじられてた。その頃の彼はジャガイモみたいな頭をしていたからウォーリーさんが「ジャガイモくん」と呼んでいてね。新日本の中ではみんなから「八兵衛」と呼ばれてたんですけど。飲んだあとにみんなで六本木を歩いていたら、肩がぶつかって「馬鹿野郎!」と怒鳴ってきた人がいたんですよ。高田延彦は酔っ払ってるから「ふざけんなテメエ!」と突っかかっていって。その連中はタクシーで逃げたんだけど、高田延彦も「追っかけるぞ!」とタクシーに乗り込んでね(笑)。
    ――面倒くさいことになった!(笑)。
    小佐野 新弟子で大人しかった山田はタクシーの窓を開けて逃げる相手に「高田先輩が止まれと言ってるんじゃ!」と怒鳴ってた。「山田くん、けっこう口が悪いね」「あ、ボク、広島出身なんです」なんてやり取りをして(笑)。タクシーの運転手がトラブルに発展するとマズイからわざと追いつかないようにして、2人はそのまま新日本の道場に帰ったんですよ。
    ――当時ライガーの背丈で新日本プロレスに入門できるって異例ですよね。
    小佐野 本人も入れると思ってないから、メキシコに渡ってEMLLのジムに通っていた。そこでグラン浜田さんと知り合って、小鉄さんを紹介されたことで無試験で新日本に入ることができたんだけどね。同期というか、何ヵ月か先に入ったのが佐野直喜(佐野巧真)や畑浩和だった。
    ――小鉄さんって本人も背丈が大きくなかったからか、背が小さくてもガッツがある人が好きですよね。
    小佐野 メキシコで初めて会ったときも見ず知らずの関係でしょ。「これでしばらくメシを食えるだろう」ってお小遣いをもらったうえに「日本に戻ったら道場を訪ねて来い」と。ライガーは絶対に入門できるわけないと思っていたから、新日本のテストを受けることすらなくメキシコに渡ったんだけどね。それは当時国際プロレスのマッハ隼人が独力でメキシコに渡ってプロレスラーになったことを知って自分もチャレンジしてみよう、と。
    ――当時は団体に入らずプロレスラーになるなんて雲を掴むような話でしたもんね。
    小佐野  ライガーはその走りですよね。そのあとにウルティモ・ドラゴンなんかも同じ道を辿って。 
    ――新弟子時代の山田恵一にはどんな印象があったんですか?
    小佐野 初めて会った日は高田延彦が一緒で先輩の前ということもあって大人しかったんですよね。こっちが聞かれたことしか答えないしね。「こんなに大人しくて大丈夫かな」と思ってたんだけど、いざデビューしたらとにかくガッツがある。山田恵一時代の人気はすごかったから。言い方は悪いけど、そこまでかっこいい風貌ではないんだけど、「プロレスが好きだ!」という姿勢が伝わってくる。デビュー戦の佐野戦は、前田日明やラッシャー木村がUWFに失踪した翌日の後楽園ホールなんですよ。猪木さんから「オマエらどこでデビューしたい?」として聞かれて「後楽園ホールです」と答えたら本当に後楽園ホールでデビュー戦が組まれて。あとになってライガーいわく「猪木さんは新弟子の評判を聞いていたから面白がってくれたのかもしれない」と。山田は道場で「藤原喜明ぶっ殺してやる事件」という起こしてるんですよ(笑)。
    ――事件名からして最高!(笑)。
    小佐野 道場で藤原組長と山田がボクシンググローブをつけてスパーリングをしてたんですよ。山田は当然ボコボコにされたんだけど、最後に「ありがとうございました」と頭を下げて握手をしたら、組長がいたずらで山田が下げている頭を上からバコーンと殴った。その瞬間、山田がブチッと切れて「テメエぶっ殺してやる!!」と思わず口走ってしまってね(笑)。
    ――ハハハハハハハハ!
    小佐野 そんな暴言を吐いたことで組長にボコボコにされて気がついたら道場のベッドに寝ていた。
    ――ライガーのキレたエピソードって多いですよね。青柳館長と異種格闘技戦をやった試合後、控え室の通路ですれ違った長州力にもキレてたり(笑)。たまにリングに現われる「鬼神ライガー」って山田恵一の怒りの部分をキャラクターというか。
    小佐野 その事件から藤原組長は山田のことをかなりかわいがったみたいで。その話を猪木さんがどこからか聞きつけて「面白い若手がいる」っていうことで起用したのかもしれないと。山田がある意味ラッキーだったのはデビューしたあとに闘魂三銃士や船木誠勝、AKIRA(野上彰)なんかが入門してきて半年ぐらいで一番下じゃなくなって、ちゃんこ番とか雑用をやらなくて済んだこと。ジャパンプロレスの大量離脱が起きて中堅・若手もゴッソリいなくなったんですよ。 
    ――地方に自宅があるとはいえライガーがいまでも合宿所に住んでいるのは、地獄の経験をあまりしなかったからかも(笑)。
    小佐野 そこから船木と一緒にイジメっ子になるわけでしょ。この2人が新弟子を相当やめさせたという話はよく聞くもんね。
    ――そのときのエピソードはコンプライアンスの問題でいまは表に出せなくなっちゃってますよね(笑)。
    小佐野  ちょっと前まで本人たちが面白おかしく喋っていたんだけどね。極端な話、道場の近くにいる野良猫に餌をあげた……ということすら活字にするのはもう難しいんだって。周辺住民に迷惑をかける行為だから。
    ――な、なんて時代!! 
    小佐野 だから橋本真也の動物関連のエピソードは一切NGですよ(笑)。
    ――ハハハハハハハハ!  船木さんは当時を振り返って「新弟子がいっぱいるから上から辞めさせろ」という命令があったらしいですね。
    小佐野 それはどこの団体でもあったことだよね。やめさせるためにキツイ練習をさせて、新弟子の口から「もうやめます」と言わせる。いまのプロレス団体の練習も厳しいけど、やめてもオッケーな新弟子の扱いは考えられないよ。
    ――山田恵一は昭和のプロレス団体の生き証人かもしれないですね……。

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