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「地元観光」
2024-10-21 07:00110pt旅するように暮らす。それは日常の中にある非日常を見つけることだ。逆に遠くへ出掛けても日常を逸脱することができなければ旅の醍醐味は味わえない――なんて言えるほど旅に精通しているわけではないのだけれど。
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「今日も地球が悲鳴を上げている」
2024-10-11 07:00110pt -
「霞月夜」
2024-10-09 07:00110pt -
「やれやれ」
2024-10-07 07:00110pt運動会の日程が変更になったと学校から通知が来た。衆議院選挙が任期を待たずに行われることになったことで体育館が使用できなくなったという。やれやれ。運動会の予定を動かしてまでやるからには子どもたちが融通しただけのことはあったと実感できる結果を残さなければならないなと大人として責任を感じた。税金を700億円投入するからには明日が今日より少しでも良くなるような結果を残さなければならないと。やってもやらなくても同じだったじゃないかと思うような結果にだけはしてはならないと。
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「誕生日プレゼント」
2024-10-02 07:00110pt消費に幸せを感じる時代の終焉を強く感じ始めたのは2008年の年末。リーマン・ショックから三ヶ月が経った師走のことだった。大晦日に日比谷公園で開設された炊き出しに長い行列ができていた。多くは派遣切りに遭った人たちだった。同世代と思しき人も少なくなかったと記憶している。
東京で暮らしていた。毎日のように外食していた。自分も彼らと同じように金がなければ、すなわち仕事がなければ生きていけない生き方をしていることに強い危機感を覚えた。
翌年から仕事を絡めて千葉で農業を始めた。「食べるものを育てていれば食べる為に働かなくても生きていける」ことを知った。食べるものを供給する側に回れば資本主義社会の構造そのものも変えてしまえることに気づいた。
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「菜飯」
2024-09-20 07:00110pt中秋の名月を過ぎても猛暑日が続いている。それでも畑では夏野菜の片付けが終わり冬支度が進んでいる。端境期だ。収穫できる野菜は夏から秋を生きるナスやピーマンくらいしかなく、直売所の棚も閑散としている。
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「人間嫌いの海」
2024-09-18 07:00110pt「人間嫌い」
人間嫌いの主人公アルセストがよりによって自分が一番嫌いな類いである社交界の女性セリメーヌに恋心を抱いてしまうという矛盾を描いたモリエール作の恋愛悲喜劇だ。書かれたのは1600年代。おそらく「人間嫌い」という言葉を定着させたのもこの作品ではなかっただろうか。思春期の頃、ぼくが自身が抱えていた言語化できない思いが「人間嫌い」と呼ばれるものであることを自覚したのも。
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「世界がこんなにも美しいなんて」
2024-09-13 07:00110pt空が青い。湿度が下がってきたおかげだ。空気中の水蒸気が減って薄い空色だった夏空が秋の色を纏っている。
さわやかな秋晴れの朝をランドセルを背負った娘と手を繋いで歩いていく。もう二年生だ。そろそろひとりで登校させた方がいいんだろうなと思いつつ、心配症なのと、一緒に歩くことのできる季節の短さを思うとあれこれ言い訳して友達との待ち合わせ場所までは同行してしまう。
5分、10分の程度の短い時間ながら、家では聞くことのできない学校での生活ぶりを話してくれるのも同行してしまう大きな理由だ。
「昨日ね、すごい発明したんだよ」
今朝も唐突に話し始めた。
「牛乳を配るときに白衣のポケットに2つ入れれば一度に4つ運べるんだよ。運ぶ回数が半分で済むんだよ。お友だちに教えたらね、さすが親友って言われたんだよ」
給食当番をがんばっている娘の姿が浮かんだ。ちゃんとクラスの一員として生活しているんだな。がんば -
「メヒシバ」
2024-09-11 07:00110pt -
「言葉にできないこと」
2024-09-09 07:00110pt
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