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記事 77件
  • 「総理大臣が誰であろうと関係ないと考えるようになった理由」

    2020-09-18 07:00  
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     それは、十年前にこの海辺の町で暮らすようになったことだ。そして、
     

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  • 「おいしいね、が消えたこの世界で」

    2020-09-04 07:00  
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     おいしいね、が世界から忽然と消えた。 学校からも、レストランからも、酒場からも消えた。公共の場で食べたり飲んだりするときに言葉を発することが禁じられたせいだ。誰かと食事を共にしていても互いに言葉を発することなく黙々と食べる。かつては当たり前のように存在していた「おいしいね」と笑い合う光景はもうそこにはない。子どもの頃には当たり前のように目にしていた空き地や野良犬がいつの間にか消えていたように。
     

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  • 「東京のためにできること」

    2020-07-06 07:00  
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     緊張感は想像以上だった。百何日ぶりかの東京。行く先々で数十メートル置きに消毒液が並んでいた。誰もが手が乾く間もないくらい消毒していた。感染しない、させないことに敏感になっていない人なんて誰ひとりとしていないと思う。なのにどうして感染が拡大し続けてているのだろうという問い掛けとともに東京の街を走る。マスクをした上で窓も閉め切った車移動にもかかわらず、繁華街の人混みを抜けるときに得も言われぬ恐怖を感じた。カーラジオから本日の感染者も百人を越えるという速報が流れてきた。そのニュースの中にさきほどの問いに対する答えがあった。感染防止を徹底したくてもできない人たちがいるからだ。怖くても外に出て働かなければ生きていけない事情を抱えた人たちがいるからだ。
     

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  • 「逢いたかった人に逢えましたか?」

    2020-06-24 07:00  
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     政府も経済界もそして大手メディアも入国制限とロックダウンで疲弊した旅行業界を性急に元に戻そうと必死になっているように見える。ぼくにも小さな宿泊施設を営んでいる友達がいるから気持ちは分かる。分からないではないけれど、感染防止か経済再生か。大切なことがこの二択しかないみたいで、そういう考え方はよくないなと分かっていても、温度差を感じてしまう。もっとも大切にすべき心が置き去りにされてしまっているような気がしてしまうのだ。
     

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  • 「種は誰のものなのか」

    2020-05-11 07:00  
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     微々たるものだけれど、毎月著作権料なるものが振り込まれる。額はまちまちだ。レストランで贅沢な食事ができるくらいの時もあれば、家族をちょっとした海外旅行に連れて行けるくらいの時もある。それだけで暮らし行けるというほどではないけれど、二十代、三十代の自分自身からの時を超えたギフトとして有り難く頂戴している。
     

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  • 「変わらない愚かさは強さでもあるのかもしれない」

    2020-05-08 07:00  
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     三月二十一日に執り行うはずだった父の一周忌法要はいつになったらしてあげられるのだろう。正直、緊急事態宣言が出てすぐの週末は絶望した。海沿いの国道がゴールデンウイーク並みに渋滞していたからだ。一周忌法要もオリンピック同様一年後に延期せざるを得ないくらい長期化するだろうと思った。
     

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  • 「誰かの自由を奪おうとすることは自らの自由も差し出すということにならないだろうか」

    2020-05-06 07:00  
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     それでもやっぱり人は連日海を訪れている。公共駐車場が閉鎖されて減ったとはいえ、コンビニの駐車場や路地裏の小径に違法駐車して浜辺で犬の散歩などをする人の姿が途絶えることはない。この海から人の姿が完全に消えたのはちょうど九年前。ぼくがここで暮らし始めて丸一年が経った二〇一一年の春のことだ。
     

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  • 「すべては今このときの為に」

    2020-04-29 07:00  
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     週末、里山の麓にある菜園にぼくらはいた。地元の若い農家さんにお願いしてあるピミエント・パドロンの苗を五月初旬には定植しなければならないのに肝心の土が天地返ししたまま放ったらかしになっていた。週末に大挙して押し寄せていた観光客に不安を感じて、ここ半月ほどは有用でも外出するのを躊躇っていた。
     

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  • 「たとえどんなときでも土を耕し、種を蒔き続けること」

    2020-04-10 07:00  
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     娘と一緒に自家菜園に行った。海沿いの自宅から五分。大きなトンネルを二つ抜けたところにある里山の麓だ。鳥の囀りだけがやけに大きく響き渡っていた。何枚かの畑に黙々と汗を流す人の姿が見えた。赤いバケツを手にした娘は黄色い長靴でスキップしていた。ぼくらの畑ではたわわに実ったスナップエンドウの房たちが収穫されるのを待っていた。誰もがマスクをしている以外はいつもと変わらない里山の風景だ。夜には緊急事態宣言が発令されると言われていた朝のことだ。
     

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  • 「ロックンロールキャベツフェス」

    2020-02-05 07:00  
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     行きつけの精肉店では今年も買い物のたびにキャベツと大根を頂く。娘の通う保育園では廊下に給食用のキャベツと大根が溢れている。ありがたい反面、とても心苦しい。
     

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