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記事 13件
  • 「靴」

    2017-12-29 07:00  
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     〈苛立つ〉というのもまた、人間の大事な感情のひとつなのだろう。最近、娘が唸っている姿を多く目にするようになった。思い通りにならないと「ぶー」と唸る。危険を察知してその行動に待ったを掛けると「ぶー」と唸る。はっきり言って、かわいくない。
     

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  • 「僕のスピード」

    2017-12-27 07:00  
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     自分の仕事の大半が誰かのスピードに合わせて走ろうと努力することで成立していることを改めて感じる。師走に限ったことではなく。
     

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  • 「不信」

    2017-12-25 07:00  
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     仕事中の僕に妻から一枚の写真が送られて来た。娘が男の子と手をつないで海を見ている後ろ姿だった。
     

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  • 「青空クレヨン」

    2017-12-22 07:00  
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     クレヨンなんて何年ぶりに手にしただろう。シンガーソングライターの天野花さんが娘にと贈ってくれた窓ガラスに描けるクレヨンだ。
     

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  • 「棚田の冬」

    2017-12-20 07:00  
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     里山の道々で焚き火の煙と餅をつく人々の姿をよく見掛ける季節になった。
     

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  • 「思春期みたいだ」

    2017-12-18 07:00  
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     思春期みたいだ。なんだか子供と大人の間で揺れていたときみたいだ。「何者でもない自分」と「父親」という天命との間で揺れている。 
     もちろん望んでのことだ。それでも揺れているのは僕がまだ父親になり切れていないからだろうか。もしくは娘がまだ父親というものを必要としていないからだろうか。たぶん今の僕は母乳が出ない方の母親なんじゃないだろうか。僕が育児の中でやっていることも授乳以外は殆ど母親と変わりないし、思いとしても今は母性の方が強く出ているような気がする。
     そもそも父親とは何なのだろう。父性とは何なのだろう。母性とは異なる能力や機能であると辞書には書かれているけれど、今ひとつピンと来ない。マンモスを狩っていた石器時代ならまだしも、今の人間の暮らしの中で母親とは違う父親の役割が必要とされる場面はどのくらいあるだろうか。
     必要とされるどころか、一般に父親というのは母親に比べて、目の上のたんこ

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  • 「かもめ児童合唱団」

    2017-12-15 07:00  
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     半月ほど前だったろうか。熊本の市議会に赤ん坊を連れて行った女性議員のニュースを見た。昨年話題になった「保育園落ちた、日本死ね」と同じく、子を持つ親としても、人間としても気持ちは痛いほど分かった。けれど、その戦い方に対する違和感をどうしても拭うことができなかった。
     

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  • 「家族写真」

    2017-12-13 07:00  
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     家族写真を撮るのが嫌いだった。並ばされたり、じっとさせられたり、笑いたくもないのに笑顔を強要されたり。家族とか親戚という自分で選んだものでない集団のひとりであることに判を押されるような気がしてたまらなく嫌だった。子供の頃の話だ。
     

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  • 「2017年12月の朝」

    2017-12-11 07:00  
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     ジャンプスーツで砂浜に立つ娘はまるで未知なる惑星に降り立った宇宙飛行士みたいだった。そう、『新・猿の惑星』で過去の地球の海岸に上陸降した未来の地球の主人公である〈喋る猿〉だ。
     

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  • 「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」

    2017-12-08 07:00  
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    「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」
     是枝裕和監督の映画『歩いても 歩いても』のキャッチコピーだ。我が身を振り返って、確かにそうだよな、と溜め息をつくこともある。でも後悔はしていない。常識に囚われることなく、自分のペースで、心の思うまま自由に生きて来た証でもあると僕自身は思うからだ。
     

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