-
「なんでもない日の夕暮れだった。」
2017-09-29 07:00110pt8朝、血液検査の結果で「尿酸値がまた基準値を上回ってますね」と言われる。上がりやすい体質らしい。また1ヶ月くらいビールの代わりに牛乳かなと落ち込む。家に帰って仕事。半年ほど抱えている原稿の進みが悪い。気分転換にネットニュースを見たら、未来どころか明日が不安になるようなことばかり目につく。昼食の前に畑で食材を収穫。モロヘイヤ。バジル。八丈オクラ。ミニトマトはもうおしまいだな。秋蒔きも迫ってるし早く片付けないと。畑は嘘をつかない。手を掛ければ掛けたほどだし、手を抜くと即結果に出る。。そこが好きだし、落ち込むところでもある。午後からまた原稿に戻る。今度は思うような文章が書けない。辿り着きたい理想と実力という現実に溜め息をつく。自分に過度に期待しているわけでもないし、根拠のない自信だけで走り出してしまったツケだってことも痛いくらい分かってるのだけれど。
夕方、妻が娘を昼寝させたのを見計らって、 -
「空を飛ぶ鳥のように」
2017-09-27 07:00110pt -
「2017年の田園風景」
2017-09-25 07:00110pt2台風による雨で延期になっていた棚田の稲刈りに参加した。1度は水を抜いてひび割れるまで乾いていた田んぼの中には雨で再び泥濘んでしまっていた場所もあった。そういう場所には重量のある稲刈り機は入れられないので機械を運べない場所の田も含めて手刈りになる。
-
「非日常と日常の境界線で」
2017-09-22 07:00110pt3どんな〈非日常〉も3日続けば〈日常〉になる。生きてる限り何があっても腹は減るし、生き続ける為にはどんな状況でも生活を続けて行かなければならないのが僕らだ。だから僕らはどんな状況にもやがて順応し、慣れてしまう。時にそのタフネスに感心もするけれど、時にその無神経さに呆れもする。そして、世間ではその状態が〈日常〉になってしまったのに自分だけがいつまでもこの状態は〈非日常〉だと引き摺ってしまうがゆえに生じるズレでとても生き辛い気持ちになることがたびたびある。
-
「無花果と蜜蜂」
2017-09-20 07:00110pt2畑の隅にいちじくの苗木を植えて3年になる。千葉のいちじく農家さんに頂いたネグローネという品種で、濃いボルドー色の小ぶりな実がつく。苗木を選ぶ際にいくつかの品種を試食した中でもシングルモルトに合いそうなねっとりした食感と甘さが決め手だった。
-
「ノスタルジア」
2017-09-18 07:00110pt -
『三度目の殺人』
2017-09-15 07:00110pt -
「ルーツ」
2017-09-13 07:00110pt3僕らはいつ、自分がどのようにしてこの世界に生まれてきたことを知ったのだろう。初めて見た母や父の顔がどんなだったのか、どんな気持ちになったのかを、忘れてしまったのはどうしてなんだろう。そして、自分がこの世界に誕生させて貰ったことの意味に、いつになったら気づけるのだろう。 -
「人はなぜ足下のしあわせだけを抱きしめて生きることができないのだろう」
2017-09-11 07:00110pt2どんな〈刺激〉も三日味わえば慣れてしまうと言われている。
11ヶ月になった娘の低刺激なものに囲まれた暮らしぶりを見ていると大人である僕らが如何に日々強い刺激の中で生きているかが分かってゾッとする。テレビ。スマートフォン。テーマパーク。ハリウッド映画。カフェイン。アルコール。ニコチン(僕は吸わないけれど)。食品添加物。過剰に砂糖の入った菓子やジュースなどなどすべてが赤ん坊には良くないとされているものだ。
-
「渋谷の青空」
2017-09-08 07:00110pt2ハチ公前で待ち合わせをして、人波を掻き分けながらスクランブル交差点を渡る。外国人観光客がそこかしこで写真を撮っている。どこかのテレビクルーがインタビュー撮影をしている。まるで東京マラソンのスタート地点みたいだ。道玄坂をジグザグに昇ってゆく。人混みにめまいと息苦しさを感じて空を見上げる。ビルとビルの間に小さな青い長方形の空。いつも見ている海辺の空よりも遠く高く感じるのはどうしてだろう。
1 / 2