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記事 14件
  • 「集団生活における自由と秩序」

    2024-05-31 07:00  
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     旅行の前になると風邪をひくというのも子供あるあるなんだろうか。娘が感染症を患った。楽しみにしていた週末旅行がキャンセルになった。春休みの旅行に続いて二度目だよと今も悔しそうに泣いている。
     

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  • 「青い鳥」

    2024-05-29 07:00  
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     朝、娘が不機嫌だった。妻も苛々していた。食卓の空気が悪い。なんとか場を取り繕おうと自分でも気持ち悪いくらいの笑顔が話し掛けていたら、窓辺から別の誰かの声が聞こえた。
     

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  • 「地鳴り」

    2024-05-27 07:00  
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     夜、海の向こうから地鳴りが響いた。妻と娘は眠っている。飲みかけのハイボール片手にベランダに出る。一旦止んだと思いきや、また重低音が鳴り響く。地の底から込み上げて来て窓ガラスを振動させるような地鳴りだ。
     

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  • 「子供の自主性をどう育んでいくか」

    2024-05-24 07:00  
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     ある打ち合わせの場でこんな話を聞いた。「日本の子供たちは自己肯定感が低い。かつ未来が自分の手で変えられると思っていない」 7歳の子供がいるぼくにとっても耳の痛い話だった。
     

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  • 「未来は過去にある」

    2024-05-22 07:00  
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     「猿の惑星」を最初に観たのは小学生のときだ。厚木基地の米軍機が昼夜問わず団地の上を爆音で飛んでいた。米ソの冷戦も続いていた。「ノストラダムスの大予言」では世紀末に核戦争が起きて世界は破滅すると書かれていた。そういう時代背景で観た「猿の惑星」は単なるノンフィクションとは思えない衝撃をぼくに与えた。そこに描かれていたのは紛れもなく今と地続きの未来だった。かつて日本人の捕虜となった経験のあるフランス人作家ピエール・ブールの小説に大きなアレンジを加え、人種差別。軍拡競争。そして核兵器を手にした人類―――いや、はっきり言えば核兵器を崇拝するアメリカという国家の愚かさに対する強烈な風刺。それをアメリカの映画界が描いたことにぼくは子供ながら震えていた。
     

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  • 「淋しかったけど、楽しかった」

    2024-05-20 07:00  
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    「さびしかったけど、たのしかった」 娘が学校で書いた作文をそんな一文で締め括ったことに対して先生からこんな赤字が添えられていた。
     

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  • 「田舎暮らしってのんびりしているんでしょう?」

    2024-05-17 07:00  
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     田舎暮らしってのんびりしているんでしょうとよく言われる。田舎暮らしと呼べるほど田舎に住んでいるわけでもないのだけれど。海辺の町で暮らして14年目。実感としては都会で暮らしていた頃より忙しい。 
     ある日の行動をそのまま書いてみる。
     

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  • 「母の日のもうひとつの意味」

    2024-05-15 07:00  
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     妻が娘に「いつもありがとう」と母の日のプレゼントを贈られている姿に今年も目頭が熱くなる。
     母の日。子供の頃は当たり前のように子が母に感謝するだけのものだと思っていた。ところが同じものでも視点が変わると違う意味が見えてくるように自分が親になってからは違う意味合いを感じるようになる。
     

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  • 「青春スキップ」

    2024-05-13 07:00  
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     子供ってどうしていつもスキップしているんだろう――と、うっかり主語が大きくなってしまった。娘の話だ。彼女はぼくの前を歩くときいつもスキップししている。ポニーテールを左右に揺らしながら飛び跳ねるように歩いていく。
     

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  • 「時間が馴染ませてくれること」

    2024-05-10 07:00  
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     14年振りに神戸に来ることができた。新長田の駅を降りる。被害が大きかった町のひとつだ。震災後に建てられたビルの向こうに再建された商店街が伸びている。学校帰りの高校生たちが屯している広場では復興の象徴として建てられた等身大の鉄人28号が夕陽を背に受けて輝いていた。
     

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