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「2021」
2021-10-29 07:00110ptバカがいる バカといる バカの島
「ベロチュー」Theピーズ
11月1日にリリースされるピーズの「2021」の音源を「渋谷のラジオの惑星」でOAさせて頂いた。メディア初解禁。感無量だった。Theピーズは僕がこの世界に入る前から人生を共に歩んできたと勝手に思い焦がれているアーティストのひとりだ。1989年11月にオリジナルアルバム2枚同時リリースという破格のデビュー。発売日にカセットテープ版の音源を手に入れた僕はその翌月、中央線に揺られて日本テレビに向かう時にもアルバムをエンドレスで聴き続けていた。テリー伊藤さんが主宰する放送作家事務所のオーディション。後々考えればあの日が僕にとって人生を大きく変えることになる一日だった。
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「じゃなきゃいけないことなんて何もないんだよ」
2021-10-27 07:00110ptある朝、重たいリュックを背負いながら、君が言った。「小学生になったらランドセルじゃなきゃいけないんだって」 とうとう来たか。僕は気づかれないように溜め息をついた。子を持つ親にとって避けては通れない壁だ。いや、問題視しない人にとっては壁でもなんでもないのだけれど。「一応聞くけど、誰がそう言ってたの?」「年長さん」「そうなんだ」 努めてリベラルな自分を装う。5年間、自分なりに調べてきた。ランドセルという伝統であり、慣習について。
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「海の見える小学校」
2021-10-25 07:00110pt僕らは小学校の校庭にいた。空は秋らしく澄み渡っていて、空気は透明だった。風は冷たいけど、陽射しは強かった。石灰で引かれた何本ものまっすぐな白線にやわらかな緊張が宿っていた。もっとも緊張しているのは運営の先生方とカメラを手に見守っている親たちだけなのだろうけど。
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「はじめてのことって期待よりも不安の方が大きいよね」
2021-10-22 07:00110pt -
「いまここでできること、いまここでしかできないこと」
2021-10-20 07:00110pt -
「コンプレックスは受け入れると個性になる」
2021-10-18 07:00110pt2隠すよりも曝け出した方がラクなのかしれない。たとえば膨大な蔵書はクローゼットに仕舞い込むのではなく、背表紙が見えるように並べれば持ち主の個性を雄弁に語るインテリアになるように。隠すのではなく、曝け出して生かすこと。生まれて初めてパーマは、僕にそんなことを教えてくれた。
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「父親と二人きりで過ごす時間は人生でどのくらいあるんだろう」
2021-10-15 07:00110pt -
「家族写真」
2021-10-13 07:00110pt家族写真を撮って貰うのは、いつも浜辺だ。特に夏と冬。厚い雲が少ない季節は強い光がまっすぐに降り注いでいる。娘が光の中で踊っている。妻が光の中で笑っている。眩しさの中で僕は大切な家族の姿に目を細める。しあわせだ、なんて言葉もこの光の中でなら、照れずに言える。
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「素晴らしく快適な眠りについて」
2021-10-11 07:00110pt人生の3分の1は眠っているそうだ。ならば心地良い方がいいに決まっている。毎晩眠っている娘を見ているといつも思う。4歳児と張り合ってどうするんですか、というかかりつけ医は言った。1年ほど前。健診で気になることはないかと聞かれたときだ。娘のような無臭のバナナ便を出すにはどうすればいいかを質問したら、苦笑いとともにそう言われたのだ。言わんとしていることはわかる。誰もが加齢とともにあちこち不調を抱えながら生きていくものだ。折り合いをつけて。騙し騙し。
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「カオコロガシ」
2021-10-08 07:00110pt子どもというのは身近にある意外なものに独特の価値を見出すようだ(と言っても彼らからみれば、金や名誉や権力に価値を見出している大人の方が理解できないのかもしれないが)。どんぐり。貝殻。すべすべした石。ハート型の葉っぱ。ビーチグラス。娘の宝箱にはそういうものがたくさん入っている。
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