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記事 13件
  • 「呼び名」

    2016-11-30 07:00  
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     友達の前で母親から「しんちゃん」と呼ばれることを拒否するようになったのは何歳の時だっただろう。思えばそれが自立の始まりだったのかもしれない。
     

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  • 「湯たんぽ」

    2016-11-28 07:00  
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     明けない夜はない。けれど僕らの涙が涸れることもない。そして赤ん坊は泣き疲れるまで眠ってはくれない。
     

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  • 「優しい嘘」

    2016-11-25 07:00  
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      海の上を幻想的な濃霧が流れてゆく。関東では54年振りという11月の初雪が止んだ夕暮れのことだ。僕の知識が確かならばオホーツク海とか北の海で見掛ける光景だ。
     

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  • 「海へ出るつもりじゃなかった」

    2016-11-23 07:00  
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     太陽の眩しさに目を細めていた。波音の力強さに耳を澄ませていた。潮風のやさしさを頬で感じていた。「こんにちは!」と元気に声を掛けてくれた小さな男の子の声にびっくりしていた。本当は海へ出るつもりじゃなかったのだけれど。
     

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  • 「低気圧ガール」

    2016-11-21 07:00  
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     低気圧のせいで機嫌が悪くなるなんてこと、赤ん坊でもあるのだろうか。いや、むしろ理性のない赤ん坊だからあるのだろうか。週末、君は冷たい秋雨みたいに一日中ぐすぐずと泣き続けていた。おむつを換えても、おっぱいを飲ませて貰っても、晴れ間が覗くのはほんの一瞬だけ。気がつくとまた泣き続けていた。おまけに外は雨だ。空も海も深い霧が掛かったように朝から薄暗かった。
     

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  • 「5万年前のOSに振り回される毎日」

    2016-11-18 07:00  
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      5万年前のOSを積んだパソコンが我が家にやって来た。製造日は2015年の冬。リリース日は10月5日。まだほぼ初期出荷状態である。
     

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  • 「合縁奇縁、とは呼ばないかもしれないけれど。」

    2016-11-16 07:00  
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     訪問者が呼び鈴を鳴らした。「手が離せないから出て下さい」とお義母さんに言われ妻の実家の玄関を開けると、高校2年の時に同じクラスだった女の子が立っていた。確認だけどここは妻の実家だ。そして僕と妻は高校の同級生ではない。もちろん義母と彼女が高校の同級生というわけでもないし、ましてや彼女が家を間違えたわけでもない。
     

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  • 「種まく旅人〜夢のつぎ木〜」

    2016-11-14 07:00  
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     たとえば僕らが着ている洋服の殆どは中国を始めとする諸外国で生産されている。国内で生産されているのは僅か3%。と言っても不測の事態で海外での生産や輸送が途絶えたらという危機感を抱いている人は少ないのではないだろうか。新しい洋服がなくても人は生きていける。それに国内には途上国に送るほどの古着が有り余っている。今着ているものを大切にすればこの先50年ぐらいはやっていける。そんな風に思っているのではないだろうか。
     

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  • 「本能」

    2016-11-11 07:00  
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     赤ん坊は必死に日々を生き抜いている。一見、何も考えていないようだけれど、吹けば消えてしまいそうな小さな命の炎を必死で燃やし続けている。たまに周囲の人間の顔をじっと見ているような表情を見せるが産まればかりの赤ん坊の視力は0.01か0.02。ほとんど何も見えていない。頼りになるのは本能だけだ。本能で栄養を摂取し、本能で排泄し、本能で眠る。驚くのは睡眠中にびっくりした時に見せる両手を挙げる反応も「モロー反射」という抱っこを求める本能なのだという。それらの事実には人間も自然界に生きる動物の1種類に過ぎないことを思い知らされると同時に、感動をも憶える。
     

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  • 「親としての最後の仕事」

    2016-11-09 07:00  
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     女の子は生後32日目か33日目にお宮参りをするのが慣習なのよ、と母に言われた(地域によって多少の前後はあるそうだけれど)。
     

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