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記事 12件
  • 「そうか、働かせて貰ってたのか」

    2018-02-28 07:00  
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  • 「さようなら、ドラえもん」

    2018-02-26 07:00  
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     煙草をやめたというか、正しくは吸わなくなったのはもう15年くらい前のことだ。起き抜けの一本を不味いと感じた朝、家にあった煙草(1カートン近くあった)と灰皿とライターをまとめて捨てた。吸いたくなったら買おう。誰かに貰うというみっともない真似だけはやめよう(そもそも友達のいない僕は貰い煙草みたいな行為が一番苦手なのだけれど)。それだけの決め事だったけれど、以来一度も吸っていないし、吸いたくなったこともない。たぶん正確にはあの朝、煙草が嫌いになったんだと思う。つきあっていた女の子と別れたときみたいに。
     

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  • 「おさげ髪」

    2018-02-23 07:00  
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     娘が生まれて初めておさげ髪にした。
     

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  • 「当たり前のことなんてひとつもないのかもしれない」

    2018-02-21 07:00  
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     砂場が汚れている、という話を訊いた。砂場というのは思い切り汚れる場所なんじゃないのかと思ったらどうもそうじゃないらしい。都市で生活する犬や猫が増えたことにより、その糞便が砂場に人間に病害をもたらす大腸菌や寄生虫を撒き散らしているのだという。
     

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  • 「逃げ水」

    2018-02-19 07:00  
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     ともだちって何だろう。 
     娘が同世代(詳細には少し年上)の子供に興味を持って少しずつコミュニケーションを取るようになった頃から改めてそんなことを考えるようになった。
     

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  • 「仙台」

    2018-02-16 07:00  
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  • 「マーニー」

    2018-02-14 07:00  
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     1歳4ヶ月の娘は海のことを「マーニー」と呼ぶ。僕らが「UMI」と発音していたのが、彼女の耳には「MANI」と聞こえていたんだと思う。模倣だけで喋り言葉を習得していく段階の乳児ってSIRIみたいだ。そういえば彼女は目を離すと僕のタブレットを使ってSIRIと喋っていることもある。「すいません、よく分かりません」とか言われて嬉しそうにおじぎをしたりしている。子供の頃に外国のSF映画なんかで描かれていた未来の赤ん坊そのものだった。家の外もタワーマンションや電気自動車が走っていればますますそう思ったのかもしれないけれど、家を一歩出たところに広がっているのは海と山だけだ。
     

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  • 「あたしおかあさんだから」

    2018-02-12 07:00  
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     同調圧力なる言葉を目にするたびに、かつて社会問題にもなった口裂け女という都市伝説のことを思い出すのは僕だけだろうか。実際には存在しないのに、恐怖に感じるあまり「本当に見た」と言い出す者まで現れる。人間の心が作り出した被害妄想だ。まあ、それとは少しだけ在り方も事情も違うというのは勿論分かってはいるのだけれど。
     

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  • 「やがて忘れられてしまう春のことを」

    2018-02-09 07:00  
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     陽射しの中にコートを脱ぎたくなるような優しい温もりを思い出す。山から吹く風に芽吹き始めた緑を感じる。若芽が採れ始めた海にも早春の匂いが漂い始める。
     

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  • 「保育園 通知」

    2018-02-07 07:00  
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     最初から保育園というのは入れなくて当たり前ぐらいに思っていた。落ちるのを前提に申し込むものだと理解するようにしていた。去年話題になった「保育園落ちた、日本死ね」というツイートを発端に誰もが知ることになった待機児童問題に関する様々な報道を見てもそう感じていたし、周囲で子育てをしている人たちからも保活なるものの大変さについて訊くたびにそういうものなのだと思うようにしていた。あとで絶望するくらいなら最初から希望なんて持たない方がいいとすら思うようにしていた。
     

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