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記事 13件
  • 「見ている大人から見られている大人へ」

    2023-11-29 07:00  
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     一年を振り返る季節に入った。
     

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  • 「ぼくはいま人生という名のフルマラソンの何㎞地点を走っているんだろう」

    2023-11-27 07:00  
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     なぜか最近になってフルマラソンを走ったときのことをよく思い出す。
     

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  • 「夜は暗いもの」

    2023-11-24 07:00  
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     東京ドームを上から見下ろしたのは初めてだった。
     

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  • 「不真面目なことを真面目にやるのは不真面目じゃないからだ」

    2023-11-22 07:00  
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    「行きたくないときは行かなくていいんだよ」 ぼくのそんな言葉通り、保育園をよく休んでいた娘が小学校に入学してからは一度も休んでいない。
     

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  • 「繰り返していく季節の中で」

    2023-11-20 07:00  
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     2023年の秋はクライマックスから始まった。ようやく秋らしい季節に入ったなと感じた途端に晩秋だった。日中は半袖で過ごしていた先日までの夏日が遠い日のことのようだ。気温の変化にまだ頭も体も追いついていない。けれど富士山には少し前から雪が降り積もっていたし、夕焼け空はそれ以前から秋の様相だった。
     

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  • 「故郷の引力」

    2023-11-17 07:00  
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     大和駅の改札を出たのは午後2時を回ったところだった。待ち合わせまでまだ1時間近くあった。真っ先に目に入ったのは喫茶フロリダ。今となっては昭和レトロな看板は18歳まで暮らしていた当時のままだった。唯一見覚えのあるその場所を起点に朧気な記憶を辿るように歩き出した。大和に来るのは父が亡くなって以来だ。療養中の自宅アパートで朝食後に意識を失い、救急搬送されたのが大和市の大きな病院だった。2019年3月だったので4年振りになる。熊本出身の父が家族を作り、一番長く暮らした町。その父が人生最期の朝日を見たのが、そして集まった家族に見送られたのが、当時住んでいた隣の市ではなく、大和市だったのも今となっては何かの縁だったように思える。
     駅前の風景は18歳まで暮らしていた頃とは一変していた。相鉄線の線路が地下に潜ったのも大きいのだろう。線路跡地は広い歩行者道になっていた。かつての線路の上を歩きながら当時の記憶を呼び覚まそうと試みる。聞こえてきた子供たちのはしゃぐ声に足を止める。もしかして、ここ。針の先に掛かった魚を釣り上げるように記憶の糸を手繰っていく。急いでリールを巻くように歩を早める。交差点の一角に見覚えのある建物があった。 西山学園大和幼稚園。48年前に通っていた幼稚園だ。卒園して四半世紀が経つ。園庭をあの頃の自分が駆け回っている。去年までの娘の姿が重なる。自分が想像もしていなかった未来に立っているのを実感する。
     

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  • 「何を探しているかはわからないけれど、ずっと何かを探し続けている」

    2023-11-15 07:00  
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     藤沢駅で箱根そばを食べようとしたら閉店していた。湘南台駅で下車して地下コンコースにある箱根そばに入る。販売機の前に立つといつもは食べない「コロッケそば」に指が伸びていた。だし汁に程良く浸かった熱々のコロッケを久し振りに頬張った瞬間、カレー味の中身とともに晩秋の大和駅ホームで同じものを食べたときの空気に包まれた。17歳だった。
     

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  • 「部品の保有期間が過ぎているので」

    2023-11-13 07:00  
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     家電製品が経年劣化で故障した。生活していく上で一日も欠くことのできない道具だ。相談窓口に出張修理依頼の電話を掛けたら型番を聞くなり「部品の保有期間が過ぎているのでおそらく修理はできないと思います」と言われてしまった。「お買い換えを検討して頂いた方がよろしいかと思います」。
     

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  • 「「いいね」ってなんだろう?」

    2023-11-10 07:00  
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     学校から帰った娘が珍しく憤慨していた。
     

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  • 「長い夜」

    2023-11-08 07:00  
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     娘が外泊した。初めての外泊だった。
     

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