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2021年8月の記事 13件

「今日という一日を」

2021年8月11日水曜 晴れ  娘を保育園に送った帰りに134号線沿いの鮮魚店で魳(かます)を買う。細身で淡泊な白身だが、素早い泳ぎで鰯などを捕らえ、鋭い歯で喰らう獰猛な魚だ。なので良質なタンパク質を魚で摂りたいときはこの魳か太刀魚を選ぶ。 少し前までは2本しか注文しなかったけれど、最近は3本。娘のことを知っているおかみさんも「3本ね」と一本だけ小ぶりなものを選んでくれる。「何にするの?」「塩焼きに」「じゃあお塩振っとくわね」 1㎞先の漁港に水揚げされた魚を仕入れてくるこの店では塩焼きなら塩を、煮付けやソテーなら切り身にと、調理しやすいように捌いて下処理してくれる。忙しい平日はこのひと手間がとても助かるの、と妻は言う。買い物担当の僕にとっても、いつ行っても風通しの良い店先でおかみさんとマンツーマンで買い物ができるこの環境が本当に有り難い。全国チェーンのマーケットのように不特定多数の人と接触するリスクが少しもないことも。何でも揃う便利さと大量仕入れによる安さの代わりに限られた空間に人が密集するということがどれだけ不自然でハイリスクなことなのかを多くの人が思い知らされた1年5ヶ月。お互いの顔が見える地元の個人商店での買い物が見直される機会になるといい。  

草の根広告社

『草の根広告社』は、放送作家を生業とする僕が、2004年からとある番組サイトで日々の想いを徒然なるままに綴って来た「人生日誌」です。大都市東京の通勤圏にある海辺の小さな町「秋谷」で暮らしている現在は、本業の傍ら、浜でビーチグラスを拾い、畑を耕し、海沿いを走りながらの日々の思索と 「海辺暮らしのミニマリズム」について書いていこうと思います。ともに掲載する「海と空の写真」が読んで下さる方の深呼吸になればと願っています。

著者イメージ

小原信治

1969年生まれ。神奈川県出身。1989年より放送作家及び脚本家として活動中。2008年からは青葉薫として全国の農家を訪ね歩くフィールドワークも開始。その経験を書籍「種蒔く旅人」や同名タイトルの映画原案などにも。2010年には三浦半島にある海辺の小さな町「秋谷」に移住。東京・大阪などでの本業の傍ら、里山で自らの畑を耕しながら執筆活動を続けている。株式会社オフィスクレッシェンド取締役 お問い合わせは⇒http://www.crescendo.co.jp

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