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  • 「あたらしい靴をはいて」

    2015-05-31 13:00  
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     あたらしい靴で歩き出すには、ぴったりな季節だ。
     しかも、今年の春は、僕にとって今までと違う、特別な春だ。ひとつは人生の半分近くにあたる21年間、当たり前のようにやって来た夜が来なくなったこと。
     この「草の根広告社」は、放送作家を生業とする僕が2004年に書き始めたものだ。場所は、この春終了した、とある長寿ラジオ番組のホームページ。「番組サイト作ったから日記でも書いてよ」という放送局の方の言葉がきっかけだった。以来11年、日々の想いみたいなものを徒然なるままに綴って来た。
     放送作家である僕が日頃から書いているのはテレビやラジオの台本や企画書、ドラマやアニメ、漫画などの脚本と呼ばれるものだ。その多くは演者さんが声に出して読んで下さることで作品となる。見て下さるのは作品や出演者に興味があるからで、書き手である僕個人に興味はない。だから「僕の日記なんて誰が読むんだろう?」という懐疑的な思い

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