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記事 314件
  • 「家族旅行の写真に」

    2019-09-16 07:00  
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     数少ない家族旅行の写真に父の姿はほとんどない。父は片時もカメラを手放すことなく写真を撮っていたからだ。
     

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  • 「RESTART」

    2019-08-26 07:00  
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     夏の終わりになると無性に聴きたくなる歌がある。
     

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  • 「父帰る」

    2019-08-21 07:00  
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     母が心配そうに何度も窓の外を見ていた。台風の影響で激しい雨が時折り叩き付けるように降ったり止んだりを繰り返していた。「ちゃんと帰って来られるのかしら」
     

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  • 「愛している、ということについて」

    2019-08-16 07:00  
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     いつも書きたいことがあって書き始める。途中まで筆を進めて、書くべきではないと感じるときもある。書かないと決めていること。ここでは書けないこと。それでも今、書いておきたいこともある。だから、こんな風に書き直してみようと思う。 
     愛している、ということについて。
     

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  • 「八月十二日」

    2019-08-12 07:00  
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     今年の夏はいつもの夏とは違うという空気をそこかしこに感じる。殺人的とでも言うべきか、ランニングどころか、外に出ることすら躊躇われるほどの暑さだ。潮風が吹き抜けるおかげで都心に比べて幾分気温の低いこの海辺の町でも日中は鳶すら飛んでいない。
     

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  • 「夏は繰り返す。でも繰り返してはいけない夏もある。」

    2019-08-09 07:00  
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     毎年この時期になると戦争に関連した書籍を眠る前の一冊に気がつくと選んでいる。
     

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  • 「エンドレスサマー」

    2019-08-07 07:00  
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     思えば人生において初めて「自由」というものを感じたのは夏休みではなかっただろうか。義務教育という誰かが決めた時間割という人生を強制される毎日。そんな思いが強くなるに従ってその不自由さから解放される夏休みの自由さが際立ったように思う。
     

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  • 「夏影」

    2019-08-02 07:00  
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     ようやくの梅雨明けだ。夏らしい強い陽射しが海沿いの国道に僕らの影を色濃く映し出している。今にも勝手に動き出してどこかへ行ってしまうそうなくらいはっきりした輪郭だ。「やあ」僕は影に向かって右手を挙げた。僕の影も無言のまま僕に向かって右手を挙げた。すると隣りを歩いていた娘も僕の真似をして「やあ」と小さな影に向かって手を挙げた。
     

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  • 「その夜の花火」

    2019-07-29 07:00  
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     暮れてゆく一色の浜でビールを飲みながら花火を待っていると電話が鳴った。
     

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  • 「投票しなかった人間が過半数を越えていることが最大の民意なのではないだろうか」

    2019-07-24 07:00  
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     もしも教室に生徒の半分以上が来ていなかったら、それでも教師は登校している生徒の為に粛々と授業を進めるのだろうか。それとも授業どころではないと登校しない生徒ひとり一人の言葉に耳を傾けようとするのだろうか。
     僕が登校している生徒の立場だったら「来ない奴らなんて放っとけばいい」と言うかもしれない。けれどそんなに僕を「みんなが揃って初めてクラスなんだよ」と咎める子もいるかもしれない。あなたならどうだろう。そして自分が不登校生徒の側だったとしたら―――。
     ひとつ一つに耳を傾ければ、不登校の子供たちの中にも多様な声があることが分かるだろう。先生が嫌い。授業についていけない。クラスに馴染めない。風邪をひいた。家の手伝いがある。親が弁当を作ってくれない。教材費や給食費を払うお金がない。そもそも学校に行く理由が分からない。勉強なら家でだってできる―――そう、勉強だけなら家でだってできるのだ。だからこそ

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